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世界びっくり旅行社
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『世界びっくり旅行社』(せかいびっくりりょこうしゃ)は、2009年5月5日よりNHK総合テレビで年に数回放送された法律番組である。日本国外の国々の法律を取り扱う。
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当記事では、パイロット版『世界おもしろ法律旅行』(せかいおもしろほうりつりょこう)、レギュラー放送版『びっくり法律旅行社』(びっくりほうりつりょこうしゃ)、同コンセプトの番組『モンダイな条文〜世界の“謎ルール”〜』についても併せて記述する。
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概要
この番組シリーズのコンセプトは、俳優の児玉清が社長・オーナーを務める架空の旅行会社「児玉トラベル」を舞台に、海外旅行に出かけようとする人を対象に、世界各国の法律やルール・マナーについて解説する、というものである。後述のとおり、海外にも放送されることから現地に滞在または海外旅行で現地を訪問中の日本人にも海外安全情報とともに必見・重要な情報番組ともされる[誰によって?]。
番組は、NHKが関連団体[注 1] を通さず、直接外部の製作プロダクションに製作を委託する方式の番組を募集した企画の一環で、定時放送はこれが初の試みである。フジテレビジョン関連の子会社・フジクリエイティブコーポレーション(FCC)が製作する[注 2]。MCの児玉は、NHKの番組ではこれまでにドラマや衛星放送のドキュメンタリー番組『あの日 昭和20年の記憶』(2005年放送)の数回出演、BS2→BSプレミアムで放送された『週刊ブックレビュー』の番組司会[注 3] はしたことがあるが、NHKの地上波でのMCは初経験であった。
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番組の歴史
要約
視点
2007年5月5日の深夜[注 4] 24:10 - 24:40(JST)に、元の企画となったパイロット版『世界おもしろ法律旅行』を放送、これが本番組の起源である。
レギュラー化
パイロット版の放送から5カ月後の2007年10月5日、『びっくり法律旅行社』として、原則隔週金曜日の23:00 - 23:30枠でレギュラー放送をスタート[1]、2008年度は放送曜日を木曜日の23:00 - 23:30枠へと移動、さらに毎週の放送へと拡大し、2009年3月12日まで放送された。
このレギュラー化に際し、児玉はそのまま「児玉トラベル」のオーナー(MC)として続けて出演したが、主任はパイロット版の八木亜希子からNHKアナウンサー(当時)の黒崎めぐみへと交代した。さらに、パイロット版ではバックパッカーとして登場したタカアンドトシは、「児玉トラベル」の見習い社員として登場することになり、再特番化後もこの設定・出演者陣は守られる。
2007年12月28日の放送に関しては、放送時間帯が通常の23時台前半ではなく、ゴールデンタイムの19:30 - 20:40に繰り上がり、“世界一周の旅スペシャル”と題し、年末特番扱いとして放送された。NHKワールド・プレミアムでも日本国内と同時放送を行い、2008年1月14日の成人の日でも総合テレビで10:45 - 11:54に再放送された。
レギュラー放送は、国内では総合テレビで放送したほか、海外向けのNHKワールド・プレミアムでも放送された。また、アナログ放送・海外向けの放送は映像サイズが14:9であった。
再び特番へ
レギュラー放送は2009年3月12日で終了し、2009年春より不定期での放送に移行、同時にタイトルも『世界びっくり旅行社』へと再改題した。また法律に関する紹介は少なくなり、風変わりな旅行の紹介に特化された。第1弾は2009年の大型連休(5月5日)に放送[注 5] され、以後、年数回ペースで放送される。
児玉清の死、しばらくの中断
2011年5月16日、パイロット版時代から司会(児玉トラベル:オーナー役)を務めた児玉が胃癌のため77歳で逝去した。児玉がオーナーとして出演したのは同年1月2日放送の『2011お正月特別営業スペシャル』を以って最後となった[注 6]。
2011年は正月特番を放送したのみで、3月(2010年度末)に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)や、上述の通り児玉の死去などにより、2011年度の制作・放送は見送られた。
後述するリニューアルに伴い、児玉時代のレギュラー(従業員)だったタカアンドトシはそのまま降板(退社)し、同時に「コダマくん」も姿を消した。
リニューアル復活、終了とその後
児玉の一周忌となる2012年より、2代目司会(オーナー)として江口洋介を迎え、およそ1年ぶりの再開となった[2]。江口のほか、新たなレギュラー(従業員)としてオードリーが加入(入社)、黒崎はそのまま主任として続投した。江口は「児玉さんとは違う、僕なりのカラーを出せれば。ある種、自分で体験しながら、映像で発信していきたい」と抱負を語った[3]。
リニューアルにより、番組の舞台となる旅行社の社名も「江口トラベル」に改称。営業初回となった「新装開店スペシャル」は2012年3月27日 19:30 - 20:45で放送予定だったが、放送中に岩手県沖を震源とする地震が発生したことにより緊急地震速報が出され、20時頃より15分間地震関連の臨時ニュースで番組が中断した。なお東北地方ではその後も20:45まで臨時ニュースが続き再開することなく終了した。一部地域では4月7日 16:00 - 17:15に再放送されたが、肝心の東北地方などでは放送されず、最終的に本放送から1カ月余り後の4月30日 2:05 - 3:20(29日深夜)に全国ネットで改めて放送することとなった。なおNHKワールド・プレミアムは予定通り3月29日に放送され、本番組を事実上国際放送が先行放送するという形となった。また、本番組が終了した後も20:43から2分間、再び地震関連の臨時ニュースを放送した[注 7]。
2014年3月28日をもって本シリーズは終了(江口トラベルが会社解散)した。なお、番組終了は当日放送の番組内にて発表された[注 8]。こうして、約7年に亘る歴史に幕を下ろした。
本番組終了後、本番組と同様に世界各国の法律を扱った特別番組として『モンダイな条文〜世界の“謎ルール”〜』が6年後となる2020年2月11日に第1回目が放送(19:57 - 20:42)され、同年8月27日に第2回目が放送(19:57 - 20:42、関西地方は除く)された。同特番の司会にはバカリズム、天の声(ナレーター)を山崎弘也(アンタッチャブル)が務め、ゲストパネラーとして田中みな実(1回目、2回目)、石原良純(1回目)、澤部佑(ハライチ)(1回目)、陣内智則(2回目)、柴田理恵(2回目)が出演した[4][5]。
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放送時間
ここでの時刻表記は、すべて日本時間とする。
- パイロット版
- 総合テレビ:2007年5月5日 24:10 - 24:40
- レギュラー放送時代
- 単発移行後
- 第1回:2009年5月5日 19:30 - 20:45
- 第2回:2009年8月11日 19:30 - 20:45
- 第3回:2009年12月21日 19:30 - 20:40
- 第4回:2010年8月17日 19:30 - 20:45
- 第5回:2011年1月2日 21:00 - 22:10
- 第6回:2012年4月7日 16:00 - 17:15、2012年4月30日 2:05 - 3:20
- 第7回:2012年8月22日 19:30 - 20:45[注 9]
- 第8回:2012年9月20日 20:00 - 20:45[注 10]
- 第9回:2012年12月30日 19:30 - 20:45[注 11]
- 第10回:2013年3月26日 19:30 - 20:45
- 第11回:2014年3月28日 19:30 -20:45
出演者
- 社長兼オーナー
- 主任
- 見習社員
- その他
- 声の出演
とりあげた場所とゲスト
- 世界おもしろ法律旅行(パイロット版)
- びっくり法律旅行社(レギュラー放送時代)
- 世界びっくり旅行社(単発特番)
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番組の基本的な流れ(レギュラー放送時代)
要約
視点
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一部の例外を除き、だいたい次のような流れで番組が進行された。
- 初期は児玉が世界にはさまざまな法律やルールがある旨を語った後、「世界のさまざまなルールを知らないあなた。渡航禁止!!」と×印を指で描きながらコールした。2008年11月以降は序盤のトラベラーチェックのVTRが入る前に児玉トラベルの従業員が全員一斉にコールした。
- 2009年1月以降は冒頭で児玉→トシ→タカの順でゲスト一人を指名してその回のテーマとなる場所にちなんだクイズを出していく。児玉とトシは普通の問題を出題するが、タカだけがネタの問題(オチ)を出題し、タカから出題されたゲストがけげんな表情で回答したり(ボケる)、トシがタカに突っ込むのがお約束になる(ただし、過去に1度だけ失敗したことがある)。
- 3人のゲスト(男女混合)がお客様として児玉トラベルを訪れ、行きたい場所(その回のテーマとなる場所)を述べる。
- その場所の見所が黒崎によって紹介された後、オーナーの児玉がゲストに、その場所の法律やルール、マナーを知っているかどうかを問う。
- ゲストがあまり知らないと知るや、児玉はそのことを「残念です」と言い、ゲストをその場所への旅行に案内することはできない、日本から出国させることもできない、しまいには町内一周や席から立ち上がること、目的地の名前とシャレになっている行為をすることなどさえ許されなくなってしまう。ゲストのパスポートを黒崎を通じて児玉に渡し、手品を絡めて強制的に没収した。そして児玉は「これから法律をしっかり学んでいただきます。それが我が児玉トラベルのルールだからです。断言!」と大げさなジェスチャーを交えて言った。このとき没収したパスポートは番組終了間近に返還される。2007年末の特番では没収のかわりに複数あった赤のパスポートから1枚しかない金のパスポートに変わった。
- 2008年4月放送分以降は、次のような流れになる。まず、児玉が「○○へ行きたいですか?」とゲストに尋ね、そして当然、ゲストは「行きたいです」と返事をする。児玉は知らない法律がたくさんあることを理由に「ダメ!」と強い口調で言い(通行止めの標識に似せた記号に「ダメ」と書かれている。過去にはそれぞれ「だんめ」(児玉が北国の訛りの口調で)や「ハマらせません」、「行かせません」というのもあった)、「なぜならば、あなた方はまだ知らない法律やルールがたくさんあるからです。ここでしっかりと学んでいただかないかぎりは○○(目的地)おろか××(目的地とシャレになっている行為)することも許しません。それが我が児玉トラベルのルールだからです。断言!」と言う。この時、「断言!」と言うのと同時に、拳を握った右手を上から垂直に下に下げ、続いて水平右方向に動かす(右手でL字型を描く)ジェスチャーを行った。この時、タカも児玉と並んで「断言!」のジェスチャーをやるようになり、トシが「お前はやらなくていいんだよ!」と突っ込んでいた。「断言」のテロップもされる。
- 2008年9月放送分以降はスタジオ内が暗くなりかける上、パトランプが光り、最後に児玉トラベルの従業員が全員一斉に「断言!」と言うようになった。また、「断言!」と言う時に行っていたジェスチャーも、空手の正拳突きの要領で、右拳を最初に前に突き出し、続いて右拳を引っ込めるのと同時に左拳を突き出す動作に変更になった。さらに画面右上には、「びっくり法律&ルールをトラベラーチェック!」と表記されるようになった。
- 2008年11月放送分以降はこれまではオープニングで児玉が行っていた「世界のさまざまなルールを知らないあなた。渡航禁止!!」というコールも児玉トラベルの従業員が全員一斉に言うようになった。
- トラベラー・チェック
- 現地で撮影したVTRが流れ、VTR中でその場所の法律やルール、マナーに違反している行動をゲストが当てる。基本的に違反の行動は一つだけだが、まれに全ての行動が違反である場合がある。また特別に現地の警察や役所の許可を得ている旨のテロップが流れる。
- タカアンドトシがフリップを使用してその場所の法律やルール、マナーを紹介。
- 最後はもしその国へ行ったらという想定の元、どこでも駐在員の「コダマくん」(人形による操作)により現地を旅行する。初期はゲストの顔写真(小堺一機など)をお面のように顔につけた人物が現地を旅行した後、コダマ君が登場した。
- すべての解説が終了した後、児玉は旅のプランを話し合おうとゲストに提案する。
- 社長室らしき部屋に移り児玉によるコメントを述べた後、番組は終了する。
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スタッフ
書籍
- NHKびっくり法律旅行社 世界の法律&マナートラベルガイドブック(2008年12月31日発売、徳間書店 ISBN 978-4-198-62652-5)
脚注
関連項目
外部リンク
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