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八千代市
千葉県の市 ウィキペディアから
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八千代市(やちよし)は、千葉県の北西部に位置する市。人口は約20万人で、千葉県内では流山市に次いで第8位の人口規模である。1967年(昭和42年)市制施行。
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概要
住宅団地発祥の地として知られており[1]、現在も東葉高速線沿線を中心に宅地開発事業が行われている住宅都市。
千葉県北西部の内陸に位置し、県庁所在地の千葉市から約13キロメートルの距離である。東京都の都心から約33キロメートル(日本橋起点・鉄道ルート)。都市雇用圏における東京都市圏(東京都区部)のベッドタウンとしての性質が強い。東京都特別区部への通勤率は26.6%(平成22年国勢調査)。
地理
下総台地上に位置する。南北を新川が縦断し、新川周辺や印旛沼に近い市の北部は低地である。かつて阿蘇沼という沼が存在したと伝えられる[2]。
気候
千葉県でも内陸部に位置し、筑波颪の影響で冬季は気温が非常に下がる。そのため、千葉県内でも1月の気温が氷点下になることが比較的多く、県内で気温が最も低い都市の1つである。
自然
利根川水系の河川のみが流れている。
隣接している自治体・行政区
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歴史
要約
視点
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旧石器時代の遺跡が残されており、約3万年前からこの地に人が住んでいたとされる。菅原道真のたたりを恐れた藤原時平の妻と娘が関東に逃れ、高津地区に住み着いたといわれている。
中世には米本城が構築されたが、1558年、城主の村上綱清(清和源氏村上氏流、千葉家家臣)が原因不明の自殺をし、廃城となった。江戸時代には、佐倉藩領、天領、旗本領に分けられた。成田街道大和田宿は、成田山新勝寺への参拝客(成田参詣)のための宿場町として栄えた。
1950年代から団地建設などの大規模住宅開発が始まり、1967年に市制施行、1970年代には全国有数の人口増加都市となる[3]。
沿革
- 1874年(明治7年) - 現市域の南西部が陸軍の習志野演習場の一部として買収される。近年では日本全国の日本陸軍軍用跡地で旧帝国陸軍地毒ガス埋設問題が浮上し、関連施設の安全性調査を実施している(別項習志野演習場、陸軍習志野学校を参照)。
- 1889年(明治22年) - 市町村制の施行に伴い、千葉郡大和田村(1891年に町制施行)・同郡睦村・印旛郡阿蘇村が誕生する。
- 1923年(大正12年) - 関東大震災後の混乱の中、高津地区で自警団による朝鮮人虐殺が発生。高津観音寺内に慰霊碑が設けられている。
- 1926年(大正15年) - 初の鉄道線として京成線が開通し、京成大和田駅が設置される。
- 1954年(昭和29年) - 大和田町と睦村が合併し、新たに千葉郡八千代町が誕生する。八千代の名前は公募によって決定した。同年、印旛郡阿蘇村を吸収合併する。
- 1955年(昭和30年) - 日本住宅公団により日本初の大規模住宅団地・八千代台団地が建設される。その後も、大規模団地の建設が相次ぐ。
- 1956年(昭和31年) - 京成線八千代台駅が開業する。
- 1967年(昭和42年)1月1日 - 流山市と共に市制施行。これにより千葉郡は消滅した。
- 1968年(昭和43年) - 京成線勝田台駅が開業する。
- 1974年(昭和49年) - 市役所で四週に一度の週休二日制度が始まる[4]。
- 1987年(昭和62年)6月1日 - 八千代市勝田台文化センターが開館。
- 1992年(平成4年)5月16日 - タイラー市(アメリカ合衆国 テキサス州)と姉妹都市提携。
- 1993年(平成5年)5月15日 - 八千代市歴史民俗資料館が開館。
- 1996年(平成8年)
- 2000年(平成12年) - 人口15万人突破。
- 八千代市歴史民俗資料館が八千代市立郷土博物館に改称。
- 2008年(平成20年)5月17日 - バンコク(タイ王国)と姉妹都市提携。
- 2012年(平成24年) - マスコットキャラクターとして「やっち」誕生。
- 2015年(平成27年)7月1日 - 中央図書館・市民ギャラリーが開館。
- 2020年(令和2年)
- 3月 - 人口20万人突破。
- 新型コロナウイルス感染症拡大に伴いイベントの中止や[5]小中学校の臨時休業が続いた[6]。
変遷
町名
要約
視点
出典:八千代市役所
町名地番整理実施状況
住居表示実施状況
八千代市役所管内(52町丁)
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人口
八千代台団地竣工以後、急激に人口が増加した。団地建設で人口が一気に2倍以上となったのは京都府八幡市などの例もあり、市の特徴も両市で類似している部分が多く、よく八千代市と八幡市とが比較されている。
1975年には人口10万人以上の都市で全国一の人口増加率となり、年少人口も多かった。その年代の住民は京成線沿線に多く住んでおり、高齢化が進んでいる。その一方東葉高速線の影響で人口増加率が復調し、再び年少人口が増加している。2020年には人口20万人を突破した。[7]
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八千代市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 八千代市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 八千代市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
八千代市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
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行政
市長
- 市長:服部友則(2017年5月26日就任、3期目)
歴代の市長
警察・消防
国の機関
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議会
八千代市議会
→詳細は「八千代市議会」を参照
千葉県議会
- 2023年千葉県議会議員選挙
- 選挙区:八千代市選挙区
- 定数:3人
- 任期:2023年4月30日 - 2027年4月29日[広報 1]
- 投票日:2023年4月9日
- 当日有権者数:165,000人
- 投票率:33.94%
衆議院
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経済
産業
農業
低地では稲作が行われ、台地では梨の栽培がおこなわれている。八千代市産の梨は昭和期には「阿蘇ナシ」の名で出荷され、現在はほとんどが直売される。種類別では野菜(ほうれんそう、にんじんなど)が生産額のおよそ半分を占め、次いで畜産、梨などの果実、米が続く。牛乳生産も盛んで、コーシン乳業の牧場や工場、「八千代牛乳」ブランドの生産者である千葉北部酪農農業協同組合(北酪)の本所が市内に存在する。
工業
- 工業団地立地企業
主な商業施設
- ユアエルム八千代台店 - ユアエルム京成の本社所在地。
- フルルガーデン八千代 - 2002年(平成14年)10月29日にイトーヨーカ堂などが開業。
- イオンモール八千代緑が丘 - 2005年(平成17年)4月2日開業。
- アピア 八千代デパート
- ism緑が丘 - 旧アピタ跡地。アピタ撤退後はトライアル、キャッツアイなどが入店。
本社・本店を置く企業
- 地域新聞社(東証ジャスダック)
- 京成バラ園芸
- 小久保製氷冷蔵 - ロックアイスの最大手メーカー[13]。
- 季緑園
- 東葉高速鉄道
- 東洋佐々木ガラス
- パール楽器製造
- ふくろうエフエム
- ユアエルム京成
- 名優
創業された主な会社
- ボヌール:靴店
- 赤門:焼肉ファミリーレストラン
- 八千代みらいチャンネル(YouTubeチャンネル)
事業所を市内に置く企業
- 武蔵野千葉工場
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姉妹都市・提携都市
日本国内
- 「八千代」の名を持つ町と1986年10月12日に姉妹都市提携「“八千代”同名市町協定」を結ぶ。
- 兵庫県八千代町、広島県八千代町の合併消滅により2004年2月提携解消。
- スポーツ友好都市として北海道釧路市。
海外
地域
要約
視点
地区
南部
八千代市の中では比較的古い市街地である。昭和後期の大開発によりベッドタウンとして発展し、京成本線沿いに住宅地が広がっている。また、八千代台駅周辺ではユアエルム等商業施設も集積している。
中部
平成8年の東葉高速線の開業に伴い、駅周辺では土地区画整理事業を実施した上で宅地開発が行われた。村上・八千代中央・八千代緑が丘などの駅沿線を中心に中・高層マンションが林立し、村上駅前にフルルガーデン八千代、ヤマダデンキ等、八千代緑が丘駅前にイオンモール、TOHOシネマズ等の商業施設がある。
北部
鉄道駅には遠く、米本団地、大学町、もえぎ野の住宅地域のほかは主に農地である。ナシや野菜の栽培等の近郊農業が行われている。秀明大学、東京成徳大学がある。
市内の主な団地

医療
二次医療圏(二次保健医療圏)としては東葛南部医療圏(管轄区域:葛南地域および鎌ヶ谷市)である。三次医療圏は千葉県医療圏(管轄区域:千葉県全域)。
- 一次医療圏
- 東京女子医科大学八千代医療センター(八千代市、災害拠点病院[20]・救命救急センター)
- 島田台病院(緊急指定病院)
- 勝田台病院(緊急指定病院)
- セントマーガレット病院(緊急指定病院)
- 小池病院
- しのだの森ホスピタル
- 下総病院
- 新八千代病院
- 八千代病院
- 八千代リハビリテーション病院
- 二次医療圏
- 船橋市立医療センター(船橋市、災害拠点病院・救命救急センター)
- 順天堂大学医学部附属浦安病院(浦安市、災害拠点病院・救命救急センター)
- 東京ベイ・浦安市川医療センター(浦安市、災害拠点病院・救急基幹センター)
- 東京歯科大学市川総合病院(市川市、災害拠点病院)
- 千葉県済生会習志野病院(習志野市、災害拠点病院)
教育
大学
専修学校
- 東京動物専門学校
- 八千代リハビリテーション学院
高等学校
中学校
私立
公立
- 八千代市立八千代中学校
- 八千代市立睦中学校
- 八千代市立勝田台中学校
- 八千代市立大和田中学校
- 八千代市立高津中学校
小学校
- 八千代市立大和田小学校
- 八千代市立大和田西小学校
- 八千代市立大和田南小学校
- 八千代市立勝田台小学校
- 八千代市立勝田台南小学校
- 八千代市立萱田小学校
- 八千代市立萱田南小学校
- 八千代市立高津小学校
- 八千代市立新木戸小学校
- 八千代市立西高津小学校
- 八千代市立みどりが丘小学校
- 八千代市立南高津小学校
- 八千代市立睦小学校
- 八千代市立村上小学校
- 八千代市立村上東小学校
- 八千代市立村上北小学校
- 八千代市立八千代台小学校
- 八千代市立八千代台西小学校
- 八千代市立八千代台東小学校
→閉校した小学校は「千葉県小学校の廃校一覧#八千代市」を参照
義務教育学校
旧阿蘇中学校、阿蘇小学校、米本小学校、米本南小学校が2022年4月に統合して開校。
廃校
特別支援学校
- 千葉県立八千代特別支援学校
サポート校
施設

郵便局
- 八千代郵便局(ゆうちょ銀行 八千代店)(05057)
- 睦郵便局(05223)
- 阿蘇郵便局(05249)
- 八千代台ユアエルム郵便局(05266)
- 八千代台郵便局(05324)
- 八千代大和田新田郵便局(05439)
- 八千代米本郵便局(05446)
- 八千代勝田台郵便局(05447)
- 八千代高津郵便局(05456)
- 八千代台西郵便局(05465)
- 八千代台東郵便局(05472)
- 八千代村上郵便局(05516)
- 八千代台北郵便局(05540)
- 八千代勝田台南郵便局(05582)
- 八千代大和田郵便局(05670)
- 八千代緑が丘駅前郵便局(05692)
郵便番号は以下が該当する。1集配局が集配を担当する。
- 八千代郵便局:「276-00xx」
博物館
図書館
- 八千代市立大和田図書館
- 八千代市立八千代台図書館
- 八千代市立勝田台図書館
- 八千代市立緑が丘図書館
- 八千代市立中央図書館 - 2015年(平成27年)7月1日開館[23]
放送
- テレビ:J:COM YY八千代
- ラジオ:ふくろうエフエム
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交通
鉄道路線
京成電鉄・東葉高速鉄道が通っており、JR線は通っていない。なお、人口20万人以上の特別区および市の中でJRの駅が無いのは八千代市の他に、茨城県つくば市、群馬県太田市、埼玉県春日部市・草加市、東京都世田谷区・目黒区・文京区・練馬区・調布市・西東京市、神奈川県大和市・厚木市、愛知県豊田市、大阪府豊中市、沖縄県那覇市がある。これらは目黒区・文京区・大和市を除きJRの鉄道路線自体が通らないことも共通する。
バス路線
道路
市内に有料道路はない。有料道路へのアクセスには東関東自動車道の千葉北インターチェンジ・湾岸習志野インターチェンジや京葉道路の穴川インターチェンジ・武石インターチェンジ・花輪インターチェンジ、茨城県方面からは常磐自動車道の柏インターチェンジや首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の牛久阿見インターチェンジなどが最寄りである。
- 主要地方道
- 一般県道
- 自転車道
都市計画道路(幹線道路)
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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・旧跡・観光スポット


- 七百餘所神社
- 高津比咩神社
- 正覚院
- 長妙寺
- 新川
- 飯縄神社
- 米本城跡
- 新川遊歩道
- 印旛放水路(印旛沼 - 検見川浜)沿いに設けられた遊歩道の八千代市管理部分である八千代市阿宗橋-大和田排水機場間。新川サイクリングロードは愛称。歩行者・自転車専用で平坦な道が続くため、初心者でも快適に走ることができる。印旛沼に向かって右岸は全舗装。ただし簡易舗装が多く路面は荒れている。左岸は平戸橋 - 阿宗橋間の一部が未舗装。なお、印旛沼 - 阿宗橋間は千葉県が管理する「八千代印旛栄自転車道」、通称「印旛沼自転車道」に、千葉市弁天橋 - 稲毛海浜公園(検見川の浜)間は千葉市が管理する「花見川サイクリングロード」となる。大和田排水機場 - 弁天橋間は一般道。
- 京成バラ園
- 八千代市立郷土博物館
- 文化伝承館
祭事・催事
- 八千代ふるさと親子祭
- 毎年8月最終土曜日近辺に新川村上橋沿いで催される夏祭り。特に花火は地元保品に花火製造の「玉屋」があることもあり、夏の夜空に数千発の大輪の花が咲く。広告料の安い花火大会であり、1発5000円から自分の花火を上げる事が可能。
- 八千代ふるさと音頭
- 森昌子が唄う明るい曲調の音頭。歌詞に八千代市の名産品などが列挙されている。標準の振り付けも存在。市制施行10周年を記念して制作された際、依頼を受けて歌った。
文化財
出身有名人
- 石塚裕惺(プロ野球選手 読売ジャイアンツ所属)
- 渡辺康幸(箱根駅伝)
- 青山倫子(女優)
- 安楽宙斗(スポーツクライマー)
- 飯島茜(女子プロゴルファー)
- 池田来翔(プロ野球選手、千葉ロッテマリーンズ所属)
- 岩崎ひろみ(女優、タレント)
- 岩佐美咲(演歌歌手、AKB48チームBの元メンバー、小学生の途中まで在住、以降は流山市に移住)
- 内田祐介(俳優)
- 永徳(俳優)
- 大木梓彩(女優)
- 尾関知人(調教師)
- 木下愛季子(NHK千葉放送局契約キャスター)
- 清宮虎多朗(プロ野球選手、北海道日本ハムファイターズ所属)
- 近藤誠也(将棋棋士)
- 真田圭一(将棋棋士)
- 周郷博(教育者)
- 杉野遥亮(俳優)
- 滝澤正光(元競輪選手)
- 武内崇(実業家、キャラクターデザイナー)
- 田中正良(NHK解説委員室 解説委員)
- 角田夏実(柔道家)
- 奈須きのこ(シナリオライター・小説家)
- 豊田俊郎(参議院議員、元八千代市長、元千葉県議会議員)
- 西脇亨輔(弁護士、元テレビ朝日アナウンサー)
- 花咲れあ(グラビアアイドル)
- 平川健太郎(日本テレビアナウンサー)
- 保坂伸(経済産業官僚)
- 松崎麻矢(Favorite Blueのメンバー、歌手、モデル、ラジオパーソナリティ)
- 松戸徹(第22代船橋市長)
- 室田瑞希(アーティスト・歌手・女優)
- 八百屋お七(江戸時代に放火未遂事件を起こし、浄瑠璃芝居等のモデルとなった人物。現在の八千代市に生まれたとする説があり、市内の長妙寺に墓がある[広報 3])
- ランボー宏輔(総合格闘家)
- 若井伸之(オートバイ・ロードレースライダー)
- 一樹千尋(宝塚歌劇団専科男役)
- 角野隼斗(ピアニスト)
- 齋藤孝司(鮨職人・鮨さいとう店主)
- 橋本幹彦(衆議院議員)
脚注
関連項目
外部リンク
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