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利用者:Rapid double plus/準備稿5

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山陽本線 (広島地区)(さんようほんせんひろしまちく)では、西日本旅客鉄道(JR西日本)が管轄する山陽本線のうち、広島県内を中心とした同県東広島市白市駅から山口県岩国市岩国駅までの区間についての詳細を記述する。

概要 概要, 駅数 ...

概要

JR西日本の広島シティネットワークの一角を成す路線である。 広島県山口県を東西に貫く路線で、東広島市海田町府中町広島市廿日市市大竹市和木町岩国市を経由し、広島県内の動脈として機能している。ラインカラー及び路線記号は、白市駅 - 広島駅間に G 、広島駅 - 岩国駅間に R が導入されている[1]。「瀬野八」と呼ばれる瀬野駅 - 八本松駅間は、22.6の勾配と半径300mの急曲線が散在しているため、スピードアップの大きな障害となっている。

全区間をJR西日本広島支社が管轄し、ICカード乗車カードICOCA」の岡山・広島エリアに含まれている[2]

路線データ

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運行形態

要約
視点

山陽新幹線開業以後は都市間輸送鉄道としての役割は新幹線に譲っている。寝台特急などの夜行列車が全線を通して運転されていたが、2009年3月14日のダイヤ改正で寝台特急「富士」「はやぶさ」(山陽本線内では併結運転)が廃止されたのを最後に山陽本線の全区間を直通運行する定期旅客列車は全廃された。

1982年にJRの前身である日本国有鉄道(国鉄)の改革の一環として、全国に先駆けて「ひろしまシティ電車」として高頻度・等間隔の都市型ダイヤに移行し、現在までその特徴を受け継いでいる(1982年11月15日国鉄ダイヤ改正も参照)。当初は普通列車のみの運転とされたが、JR発足後には都市圏域のさらなる広域化に伴って快速列車も多く設定された。しかし2009年3月のダイヤ改正以降、利用者の減少を理由に快速列車を中心に本数が削減傾向にある。

広島シティネットワークの設定時期と前後して、1995年7月21日から山陽本線広島駅 - 福山駅間に臨時の快速列車「スーパーラビット」が2往復試験的に運行されていたが[3]、広島市 - 福山市間では広島交通中国バスなどバス事業者4社(のち3社)が共同運行している高速バス路線「ローズライナー」が20分 - 35分間隔で高頻度運行し既に定着していた事と、試験運行の便数が少なかった事から利用者に浸透しきれず、当初はノンストップだったのを尾道駅三原駅停車に変更したり、東福山駅発着とするなどのテコ入れも行ったが、結果的には定期化されないまま運行を終了した[4]

山陽本線西条駅 - 岩国駅間で設定されていたデータイム快速「シティライナー」の多くは徳山駅下関駅までの運転だった。国鉄時代から列車番号を変えながら、その大半が岡山駅始発で運転を開始し距離にして385km(柳井駅経由の距離。東京駅から名古屋駅までの366kmを凌ぐ距離。反対に下関方面からは三石駅行きの「シティライナー」が設定されていた時期があり、そちらは425km)で、所要時間約6時間半を要し、一時期は国内最長距離の定期普通列車だったが、2010年3月13日ダイヤ改正より輸送力見直しのため「シティライナー」を廃止。それに伴い、岡山県 - 山口県の相互長距離運用の列車の本数も大幅に削減され三原駅または糸崎駅で系統分割された。

さらに見る 種別\駅名, 三原 ...

快速「通勤ライナー」

朝時間帯にのみ運行される列車。山陽本線では、朝ラッシュ時に糸崎駅・白市駅 → 広島駅間で3本、岩国駅 → 広島駅間で2本が運転されている[5]

普通

終日運行される種別。白市駅 - 大野浦駅間で毎時4本、大野浦駅 - 岩国駅間で毎時3本となっている。朝夕は運行本数が増える(広島駅基準で最大毎時7本)。115系電車が運用の中心だが、呉線直通列車を中心に227系電車(安芸路ライナー用3両編成)・105系電車・113系電車も充当される。また、ラッシュ時は8両編成の運用が見られる。

広島地区では国鉄時代末期の1982年に「ひろしまシティ電車」として普通列車が大増発され、JR発足後も「広島シティネットワーク」を構成する一路線として広島空港連絡の白市駅折り返し列車などが運転されるなど、都市圏輸送の充実が図られてきた。

2009年3月ダイヤ改定以降は、日中には普通が毎時4本運転され、朝夕を中心に白市駅 - 岩国駅間で快速「通勤ライナー」が毎時1 - 2本運転されている。2010年3月改正以前は快速「シティライナー」も運転されていた[6]。2012年3月のダイヤ改正により、「通勤ライナー」は西条駅 - 広島駅間で早朝に3本(下りのみ)、岩国駅 - 広島駅間で早朝に2本(上りのみ)に削減された[7]

海田市駅 - 広島間では呉線、広島駅 - 横川駅間では可部線に乗り入れる列車が運行している。これらについては各路線の記事を参照。

過去の列車

快速「シティライナー」

岡山駅 - 徳山駅間で運転され、そのうち広島近郊の西条駅 - 岩国駅間で2010年3月12日まで速達運転を行っていた快速列車である。

基本的には山陽本線の長距離普通列車広島シティネットワークエリア内では快速「シティライナー」となり、快速区間以外では普通[8]と案内している。該当する列車の方向幕には「西条 - 岩国間快速」とあり、車内放送でも同様の案内をする。下り岡山駅発車時点での車内放送の例としては、「西条から岩国まで快速の○○行き」「広島県内の西条から岩国までは快速となります」というものがある。広島駅の放送でも「広島 - 瀬野間快速です」「広島 - 岩国間快速です」と案内していた。

列車は最遠で下関駅まで運転されていたが、徳山駅 - 下関駅間は普通列車として運転され、徳山駅で列車番号を変更していた。なお、以前は万富駅始発の列車が下り1本のみ設定されていたが2009年3月ダイヤ改正で廃止され、糸崎駅で系統分割されている。

朝は広島駅または白市駅始発の列車や可部線直通列車も設定されていたほか、糸崎駅始発の列車も多く運転されていた。かつては下関発三石行き[9]があり、運行距離が 425.7km で、日本最長であった(下関駅の西隣は福岡県の門司駅で、三石駅の東隣りは兵庫県の上郡駅であるため、九州福岡県)の少し先から関西兵庫県)の一歩手前まで走行していたことになる)。三石駅直通列車が廃止されてから2009年3月までは、下関駅 - 岡山駅を運行する列車が日本最長の 384.7km になり、それ以降は下りの最長距離を走る列車は岡山駅 - 新山口駅間の 315.8kmである。

停車駅の変遷

2001年3月3日ダイヤ改正
岡山駅 - (この間は各駅に停車) - 西条駅 - 広島駅 - 横川駅 - 西広島駅 - 新井口駅 - 五日市駅 - 宮島口駅 - 岩国駅 - (この間は各駅に停車) - 徳山駅
2002年10月5日ダイヤ改正
岡山駅 - (この間は各駅に停車) - 西条駅 - 八本松駅 - 瀬野駅(昼間時のみ) - 広島駅 - 横川駅 - 西広島駅 - 新井口駅 - 五日市駅 - 宮島口駅 - 岩国駅 - (この間は各駅に停車) - 徳山駅
2008年3月15日ダイヤ改正
岡山駅 - (この間は各駅に停車) - 西条駅 - 八本松駅 - 瀬野駅 - 広島駅 - 横川駅 - 西広島駅 - 新井口駅 - 五日市駅 - 宮内串戸駅 - 宮島口駅 - 大竹駅 - 岩国駅 - (この間は各駅に停車) - 徳山駅
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使用車両

他線への直通車両は当該路線の記事を参照。以下に示す車両はすべて電車である。

歴史

広島シティネットワーク設定前

広島地区用115系3000番台
PJRPJRNC
電動車が111系の編成
岡山
下関
クハ115モハ111モハ110クハ115
TcMM'Tc'
  • 黄色は新製車。
  • 1975年昭和50年)3月10日:山陽新幹線岡山駅 - 博多駅間開業に伴い、同区間の昼行優等列車がすべて廃止されるが、広島駅 - 下関駅間に、153系電車による快速が設定される。
    • 当時の快速の停車駅:広島駅・横川駅・西広島駅・五日市駅・宮島口駅・大竹駅・岩国駅・大畠駅柳井港駅・柳井駅・田布施駅光駅下松駅・徳山駅・周防富田駅(現・新南陽駅)・防府駅・小郡駅(現・新山口駅)・宇部駅 - 下関駅間の各駅。その後由宇に、続いて廿日市や小郡以西の各駅にも停車するようになった。
    • このほか、岡山駅・三原駅方面からの快速の設定もあった(基本停車駅は岡山駅・倉敷駅新倉敷駅金光駅笠岡駅・福山駅・松永駅尾道駅・糸崎駅・三原駅・河内駅・西条駅・海田市駅・広島駅だが、三原以東あるいは以西だけ快速のものや追加停車駅があるものも多かった)。
    • 呉線についても、新幹線開業で昼行優等列車が廃止されたのと入れ替わりに、快速電車が設定される。停車駅は広島駅・海田市駅・呉駅・広駅・仁方駅・安芸川尻駅・安浦駅・安芸津駅・竹原駅・忠海駅・三原駅であったが、呉以西と以東でともに快速運転をするものは1978年までなかった(同年に安芸阿賀と安芸幸崎にも停車)。呉以東で快速運転するものは岡山まで快速で153系、呉以西で快速運転するものは岩国まで快速で111系での運転であった。
  • 1982年(昭和57年)11月15日:山陽本線広島駅 - 岩国駅間にシティ電車設定。115系3000番台の投入に伴い、快速電車から153系が撤退。快速が広島駅 - 岩国駅間各駅に停車するようになる。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:シティ電車を広島駅 - 西条駅間にも拡大設定。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:新井口駅が開業。山陽本線と呉線の快速が全廃。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:シティ電車の運行範囲を山陽本線は白市駅まで拡大。
広島地区用115系3000番台
PJRPJRNC
広島地区用115系3000番台
岡山
下関
クハ115 モハ115 モハ114 クハ115
TcMM'Tc'
  • 黄色は新製車。
Thumb
「スーパーラビット号」
115系1000番台+115系3500番台(2000年8月 広島駅)
  • 1991年(平成3年)3月16日:山陽本線広島駅 - 西条駅間に快速列車が10年5ヶ月ぶりに復活し、ほぼ毎時1本の運行された。さらに可部線可部駅以南の全列車が広島に乗り入れ開始。
  • 1993年(平成5年)3月18日:広島駅 - 西条駅間ノンストップ快速列車の運行を毎時2本とする。
  • 1994年(平成6年)7月21日:快速「スーパーラビット」が広島駅 - 福山駅間で運転開始(毎日2往復運転・ノンストップ)[3]
  • 1995年(平成7年)4月20日:「スーパーラビット」号が土曜・休日運転に変更され、運転区間が広島駅 - 東福山駅間に拡大。三原駅と尾道駅に新規停車。
  • 1998年(平成10年)
    • 3月14日:平日朝ラッシュ時に、柳井駅・岩国駅 - 広島駅間で快速列車を運転開始。宮島口駅で緩急接続を行った。
    • 10月3日:平日夕ラッシュ時に、広島駅 - 岩国駅・柳井駅間で快速列車を運転開始。五日市駅で緩急接続を行った。
  • 2000年(平成12年)3月11日:前空駅が開業。
  • 2001年(平成13年)
    • 3月3日:昼間時に広島駅 - 岩国駅間で快速運転を行う徳山駅・小郡(現在の新山口駅)・下関駅へ運行する列車を新設。広島駅 - 西条駅間ノンストップ快速列車とあわせて、広島近郊の山陽本線で運転する快速列車群に「山陽シティライナー」と名づける。上りのみ、岩国駅 - 西条駅間を快速運転する列車を設定。
    • 10月1日:朝ラッシュ時に快速「山陽シティライナー」が2本のみ、八本松駅に新規停車。白市行最終電車を西条行に区間短縮。
  • 2002年(平成14年)3月23日:ダイヤ改正。
    • 「スーパーラビット」号を正式に廃止。また、朝ラッシュ時、八本松駅 - 広島駅間ノンストップ快速列車を新設。
    • 夕方ラッシュ時の広島駅 - 岩国駅・柳井駅間の快速が毎日運転化。

広島シティネットワーク設定後

  • 2002年(平成14年)10月5日:ダイヤ改正により「広島シティネットワーク」設定。
    • 終日、八本松駅に快速「山陽シティライナー」が停車。ラッシュ時は西条駅で緩急接続を行う。
    • 昼間時のみ、瀬野駅に快速「山陽シティライナー」が新規停車。昼間時は瀬野駅で緩急接続を行う。
  • 2003年(平成15年)
    • 3月15日:山陽本線の日中の快速が「シティライナー」に、ラッシュ時の快速が「通勤ライナー」に変更。
    • 10月1日:ダイヤ改正。
      • 柳井駅発着の快速「通勤ライナー」が徳山駅まで延長。延長区間の途中駅は全て通過。
      • 広島駅 - 岩国駅間、広島駅 - 白市駅・糸崎駅間の水曜日運休列車を全廃。
      • 夕方ラッシュ時広島駅 - 坂駅間区間列車の毎日運転化。
  • 2004年(平成16年)
    • 3月13日:天神川駅が開業。新井口駅に快速「通勤ライナー」が新規停車。
    • 10月16日:ダイヤ改正。
  • 2007年(平成19年)
    • 3月18日:ダイヤ改正。
      • 海田市駅に山陽本線の快速「通勤ライナー」が朝夕2往復のみ新規停車。
      • 岩国駅 - 徳山駅間の快速列車運転を廃止。
    • 4月14日 - 7月29日:各駅で自動改札機を順次導入。
    • 9月1日ICOCAICOCA電子マネーサービス開始。
  • 2008年(平成20年)3月15日:和木駅が開業。和木駅の開業により普通の待避が生じるため、宮内串戸駅・大竹駅に快速「シティライナー」新規停車。広島駅 - 岩国駅間では「シティライナー」と「通勤ライナー」の停車駅が同一となる。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月14日:平日ダイヤで運転されていた土曜ダイヤを、休日ダイヤに変更。それに合せて、表記も「休日運休」→「土休日運休」となる。南岩国駅を広島シティネットワークエリアに内包。シティライナーと通勤ライナーの統廃合が行われ、データイム快速「シティライナー」の運転本数を削減し、大半を普通列車のみの運転とする。次に広島駅以西の「通勤ライナー」が「シティライナー」に改称され、広島駅 - 岩国駅間を運転する快速列車は終日「シティライナー」に。また、通勤時間帯の混雑を緩和する目的で広島駅 - 五日市駅に普通列車が増発された。
    • 4月10日:臨時列車「赤ヘルナイター号」運転開始。MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島でのプロ野球のナイター開催日限定運行。
  • 2010年(平成22年)3月13日:各線で、特に利用客の少ないとみられる早朝・深夜時間帯の便の時刻繰り下げ・減便を行なう。「シティライナー」を廃止[10]。同時に「通勤ライナー」の通過駅である瀬野駅は普通列車のみ停車となり、西条駅 - 岩国駅間を通し運転する快速列車も廃止。これに伴い、「通勤ライナー」の名称が広島駅 - 岩国駅間でも復活した。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月12日:ダイヤ改正。
      • 広島空港連絡乗車券販売終了[11]
      • 土休日運休列車を拡大。
    • 4月2日東日本大震災により車両保守部品の製造工場が稼動停止となり部品の納入が困難な為、それまでに納入されていた部品の在庫も極力確保するという観点から、芸備線を除き9 - 16時の間で通常の50%程度の間引き運転を実施し、臨時列車も一部運休[12]
    • 4月8日:部品の納入が可能な見通しが立ち、間引き運転が解除され通常ダイヤに戻る[13]
  • 2012年(平成24年)3月17日:山陽本線の「通勤ライナー」は夕方、土曜・休日の運転を休止し普通列車に置き換え。また、昼間時間帯に大野浦駅 - 岩国駅間で列車本数削減。南岩国駅を再び広島シティネットワークエリア外とする。
  • 2013年(平成25年)3月16日:土休日運休の列車を拡大。利用状況に合わせた編成両数の変更。
  • 2014年(平成26年)
    Thumb
    路線記号・ラインカラーを反映した駅名標と発車標
    • 3月15日:夕方通勤時間帯に山陽本線の運転間隔の均等化と増発。利用状況に合わせた編成両数の変更。
    • 11月2日広島駅において新跨線橋が供用開始[14]。路線記号・ラインカラーを先行導入。
    • 12月:広島市による駅建設用地取得の手続きが遅れていることから、可部線延伸開業を2017年春に1年延期[15]
  • 2015年(平成27年)
    • 3月:横川駅の可部線線形改良工事完工。
    • 3月14日:ダイヤ改正。
      • 新白島駅が開業[16][17]
      • 山陽本線・呉線に新型近郊型車両227系の営業運転開始。
      • 路線記号・ラインカラーを本格的に導入。
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駅一覧

要約
視点
  • [広]特定都区市内制度における「広島市内」エリアの駅
  • 停車駅
    • 普通…すべての旅客駅に停車
    • 快速=「通勤ライナー」…●印の駅は停車、↓・↑印の駅は通過(矢印の方向のみ運転)
さらに見る 駅名, 駅間営業キロ ...
  1. 呉線の正式な終点は山陽本線海田市駅だが、運転系統上は広島駅に乗り入れる
  2. 可部線の正式な起点は山陽本線横川駅だが、運転系統上は広島駅に乗り入れる
  3. 錦川鉄道錦川清流線の起点は岩徳線川西駅だが、運転系統上は岩国駅へ乗り入れる

上記以外の駅は、JR西日本直営駅である。


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脚注

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