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阪急杯

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阪急杯
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阪急杯(はんきゅうはい)は、日本中央競馬会(JRA)が阪神競馬場ないし京都競馬場で施行する中央競馬重賞競走GIII)である。

概要 阪急杯, 開催国 ...

寄贈賞を提供する阪急電鉄は、大阪市北区に本社を置き、阪神競馬場最寄りの仁川駅を含む阪急今津線、および京都競馬場への臨時バスが出ている西山天王山駅がある阪急京都本線を運営する大手私鉄[3]。阪急の通称は、大東亜戦争以前の旧社名阪神急行電鉄(はんしんきゅうこうでんてつ)から取られたものである。

正賞は阪急電鉄株式会社賞[1][2]

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概要

1956年まで行われていた重賞競走「阪神記念(はんしんきねん)」を廃止し、1957年に4歳(現3歳)以上の馬による重賞競走として創設された「宝塚杯(たからづかはい)」が本競走の前身である[4][注 1]。1960年より現名称に改称された[4]

なお、阪急杯が創設される前は、阪神大賞典に『京阪神急行電鉄』の旧社名で寄贈賞が出されたことがあった。

創設時は芝2200mで行われていたが、1960年より芝1800mに変更された[5]。その後も幾度かの距離短縮や施行場・施行時期の変遷を経て、1996年に短距離重賞路線が整備され「高松宮杯(現・高松宮記念)」が芝1200mのGIに改められた際、本競走も芝1200mに変更された[4]。翌年には高松宮記念の前哨戦に位置付けられ、施行時期も第2回阪神競馬に移設され、2000年には高松宮記念が3月末に繰り上げられたのに伴い、本競走も第1回阪神競馬の開幕週に移設された[4]。2006年には芝1400mに変更し、2014年からは本競走の1着馬に高松宮記念の優先出走権が与えられている[4]

外国産馬は1990年から、地方競馬所属馬は2000年から出走可能になり[5]、2005年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[6]

競走条件

以下の内容は、2025年現在[1][2]のもの。

出走資格:サラ系4歳以上

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(3頭まで)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:別定

  • 57kg、牝馬2kg減
    • 2024年2月17日以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増
    • 2024年2月16日以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(2歳時の成績を除く)

2012年度より、負担重量の加増内容がGII競走と同様にされている[7][8]

2014年より、本競走の1着馬には高松宮記念への優先出走権が与えられる[4]

地方競馬所属馬は、本競走で2着までに入着すると高松宮記念に出走申込ができる[9]

賞金

2025年の1着賞金は4300万円で、以下2着1700万円、3着1100万円、4着650万円、5着430万円[1][2]

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歴史

要約
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  • 1953年 - 第1回阪神大賞典に京阪神競馬会社(現・京阪神ビルディング)、松下電器産業(現・パナソニックホールディングス)と共に京阪神急行電鉄賞が寄贈される。
  • 1956年 - 第4回阪神大賞典に再び京阪神競馬、松下電器と並んで京阪神急行電鉄賞が掛けられる。
  • 1957年 - 4歳以上の馬による重賞競走として「宝塚盃」の名称で創設、(旧阪神記念)の副称をつけ阪神競馬場の芝2200mで施行[5]
  • 1958年 - 「競馬法35周年記念競走」の副称をつけて施行[5]
  • 1960年 - それまで不定期に掛けられていた京阪神急行電鉄の寄贈賞が定着することになり、名称を「阪急杯」に変更。
  • 1984年 - グレード制施行によりGIII[注 2]に格付け。
  • 1990年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる[5]
  • 1995年 - 「震災復興支援競走」の副称をつけて施行[5]
  • 1997年 - 出走資格を「5歳以上」に変更。
  • 1999年 - 厩務員ストライキの影響で1週延期となる。
  • 2000年 - 指定交流競走に指定され、地方所属馬が2頭まで出走可能となる[5]
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「4歳以上」に変更。
  • 2002年 - 地方所属馬の出走枠が3頭に拡大[4]
  • 2005年 - 国際競走に変更され、外国調教馬が4頭まで出走可能となる[6]
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大[10]
  • 2014年 - この年から1着馬に高松宮記念への優先出走権を付与[4]
  • 2015年
    • 出走可能頭数を18頭に拡大。
    • 外国馬の出走枠を9頭に変更[11]
  • 2020年 - 新型コロナウイルスの流行により「無観客競馬」として開催[12](2021年も同様[13])。
  • 2025年 - 施行場を京都競馬場に、施行日も1999年以来の土曜日にそれぞれ変更(この週の翌日はフェブラリーステークスが行われる)。

歴代優勝馬

距離はすべて芝コース。

優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

競走名は第3回まで「宝塚盃」[5]

さらに見る 回数, 施行日 ...
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脚注・出典

外部リンク

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