2011年のMLBオールスターゲーム

2011年のMLBオールスターゲームはアメリカンリーグとナショナルリーグの間で行われた82回目のオールスターゲーム。2011年7月12日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスの本拠地チェイス・フィールドで行われた。監督は、アメリカンリーグはテキサス・レンジャーズ監督ロン・ワシントン、ナショナルリーグはサンフランシスコ・ジャイアンツ監督ブルース・ボウチーが務めた。

2011 MLBオールスターゲーム

会場となったチェイス・フィールド
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E AL 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 6 0 NL 0 0 0 3 1 0 1 0 X 5 9 2
開催日時	2011年7月12日
開催球場	チェイス・フィールド
開催地	アリゾナ州フェニックス
最優秀選手	プリンス・フィルダー (MIL)
観客数	47,994人
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試合結果は5 - 1でナショナルリーグが2010年に続いて勝利し2連勝となった。MVPは0-1とリードされている4回裏に逆転の3ランホームランを放ったプリンス・フィルダーが受賞した。

凡例

• 表中の守備の項は守備位置を示し以下の略記で示す。

  SP:先発投手 RP:救援投手 P:投手 C:捕手 1B:一塁手 2B:二塁手 SS:遊撃手 3B:三塁手

  RF:右翼手 CF:中堅手 LF:左翼手 OF:外野手 DH:指名打者

• 表中のチーム名の略称についてはチームの表記参照。
• †：出場辞退 ‡：代替選出

試合結果

先発メンバー

アメリカンリーグ 打順 選手（チーム） 守備 1 カーティス・グランダーソン (NYY) CF 2 アズドルバル・カブレラ (CLE) SS 3 エイドリアン・ゴンザレス (BOS) 1B 4 ホセ・バティスタ (TOR) RF 5 ジョシュ・ハミルトン (TEX) LF 6 エイドリアン・ベルトレ (TEX) 3B 7 デビッド・オルティーズ (BOS) DH 8 ロビンソン・カノ (NYY) 2B 9 アレックス・アビラ (DET) C 先発 ジェレッド・ウィーバー (LAA) P

ナショナルリーグ 打順 選手（チーム） 守備 1 リッキー・ウィークス (MIL) 2B 2 カルロス・ベルトラン (NYM) DH 3 マット・ケンプ (LAD) CF 4 プリンス・フィルダー (MIL) 1B 5 ブライアン・マッキャン (ATL) C 6 ランス・バークマン (STL) RF 7 マット・ホリデイ (STL) LF 8 トロイ・トゥロウィツキー (COL) SS 9 スコット・ローレン (CIN) 3B 先発 ロイ・ハラデイ (PHI) P

試合経過

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	R	H	E
アメリカンリーグ	0	0	0	1	0	0	0	0	0	1	6	0
ナショナルリーグ	0	0	0	3	1	0	1	0	X	5	9	2

1. 勝利：タイラー・クリッパード（WSH)  
2. セーブ：ブライアン・ウィルソン（SF）  
3. 敗戦：C・J・ウィルソン（TEX）  
4. 本塁打
   AL：エイドリアン・ゴンザレス (BOS)
   NL：プリンス・フィルダー (MIL)
5. 審判
   ［球審］デール・スコット
   ［塁審］ジェリー・レイン、ハンター・ウェンデルステッド、ダン・イアソニア
   ［外審］エド・ヒコックス、クリス・グッチョーネ
6. 観客動員数：47,994人　試合時間：2時間50分

バッテリー

ア・リーグ：ウィーバー (LAA)、ロバートソン (NYY)、ピネダ (SEA)、C・ウィルソン (TEX)、ウォルデン (LAA)、ペレス (CLE)、リーグ (SEA)、オガンド (TEX)、ゴンザレス (OAK) - アビラ (DET)、ウィータース (BAL)

ナ・リーグ：ハラデイ (PHI)、リー (PHI)、クリッパード (WSH)、カーショウ (LAD)、ジャージェンス (ATL)、キンブレル (ATL)、ベンタース (ATL)、ベル (SD)、ハンラハン (PIT)、B・ウィルソン (SF) - マッキャン (ATL)、モリーナ (STL)、モンテロ (ARI)

MVP

プリンス・フィルダー (MIL)

• 1点ビハインドの4回裏無死一・二塁の場面で、逆転の3点本塁打を放った。

得点

チーム	イニング
ALS	4回表	エイドリアン・ゴンザレス：2死から先制打となる右翼スタンドへの本塁打
NLS	4回裏	プリンス・フィルダー：無死一・二塁の場面で逆転の3点本塁打
NLS	5回裏	アンドレ・イーシアー：2死二塁の場面で右翼への1点適時打
NLS	7回裏	パブロ・サンドバル：1死三塁の場面でだめ押しとなる左翼への適時二塁打

出場選手

アメリカンリーグ 打順 守備 選手 1 [中] グランダーソン 中 エルズベリー 2 [遊] A・カブレラ 遊 ペラルタ 3 [一] ゴンザレス 一 M・カブレラ 三 ヤング 4 [右] バティスタ 右 クエンティン 5 [左] ハミルトン 左 ジョイス 6 [三] ベルトレ 三 ユーキリス 一 カダイアー 7 [指] オルティーズ 打指 コネルコ 8 [二] カノ 打二 ケンドリック 9 [捕] アビラ 捕 ウィータース

ナショナルリーグ 打順 守備 選手 1 [二] ウィークス 二 フィリップス 2 [指] ベルトラン 打指 イーシアー 打指 サンチェス 3 [中] ケンプ 中 マカッチェン 4 [一] フィルダー 一 ボット 5 [捕] マッキャン 捕 モリーナ 打右 ブルース 6 [右] バークマン 右 アップトン 捕 モンテロ 7 [左] ホリデイ 左 ペンス 8 [遊] トゥロウィツキー 走遊 カストロ 9 [三] ローレン 三 サンドバル

選出選手

地元アリゾナ・ダイヤモンドバックスからは、監督推薦によってジャスティン・アップトンが、代替選出によってミゲル・モンテロの2名が選ばれた。

ファン投票選出

投票結果は7月3日に発表された。最多得票は、ナショナルリーグが5,928,004票を獲得したライアン・ブラウン（MIL）、アメリカンリーグが7,454,753票を獲得したホセ・バティスタ (TOR)。バティスタの得票数は1994年にケン・グリフィー・ジュニアが記録した6,069,688票を大きく上回る史上最多得票となった。

アメリカンリーグ 守備 選手（チーム） 選出 得票数 C アレックス・アビラ (DET) 初 4,144,384 ラッセル・マーティン (NYY) 3 3,646,033 ジョー・マウアー (MIN) - 2,308,436 1B エイドリアン・ゴンザレス (BOS) 4 6,034,533 マーク・テシェイラ (NYY) - 4,174,690 ミゲル・カブレラ (DET) 6 3,473,849 2B ロビンソン・カノ (NYY) 3 6,679,976 ダスティン・ペドロイア (BOS) - 4,391,835 イアン・キンズラー (TEX) - 2,729,450 3B アレックス・ロドリゲス (NYY) †[1] 14 5,277,823 エイドリアン・ベルトレ (TEX) 2 4,036,191 ケビン・ユーキリス (BOS) 3 4,018,641 SS デレク・ジーター (NYY) †[1] 12 4,536,386 アズドルバル・カブレラ (CLE) 初 4,073,992 エルビス・アンドラス (TEX) - 2,698,902 OF ホセ・バティスタ (TOR) 2 7,454,753 カーティス・グランダーソン (NYY) 2 6,683,877 ジョシュ・ハミルトン (TEX) 4 4,646,394 ジャコビー・エルズベリー (BOS) 初 4,609,667 カール・クロフォード (BOS) - 3,213,581 DH デビッド・オルティーズ (BOS) 7 6,324,793 マイケル・ヤング (TEX) 7 3,072,467 ビクター・マルティネス (DET) - 2,302,988

ナショナルリーグ 守備 選手（チーム） 選出 得票数 C ブライアン・マッキャン (ATL) 6 4,698,838 ヤディアー・モリーナ (STL) 3 2,972,786 バスター・ポージー (SF) - 2,418,923 1B プリンス・フィルダー (MIL) 3 4,864,523 ジョーイ・ボット (CIN) 2 4,254,305 アルバート・プホルス (STL) - 4,171,094 2B リッキー・ウィークス (MIL) 初 4,460,395 ブランドン・フィリップス (CIN) 2 4,273,079 チェイス・アトリー (PHI) - 3,345,845 3B プラシド・ポランコ (PHI) †[1] 2 4,410,701 チッパー・ジョーンズ (ATL) - 2,849,578 スコット・ローレン (CIN) 7 2,251,425 SS ホセ・レイエス (NYM) †[1] 4 4,707,976 トロイ・トゥロウィツキー (COL) 2 3,932,000 ジミー・ロリンズ (PHI) - 2,311,689 OF ライアン・ブラウン (MIL) †[1] 4 5,928,004 ランス・バークマン (STL) 6 4,345,766 マット・ケンプ (LAD) 初 4,293,626 マット・ホリデイ (STL) 5 3,948,268 ジェイ・ブルース (CIN) 初 3,218,003

監督推薦

アメリカンリーグ 守備 選手（チーム） 選出 SP ジョシュ・ベケット (BOS) 3 ジオ・ゴンザレス (OAK) 初 フェリックス・ヘルナンデス (SEA) †[2] 2 ジョン・レスター (BOS) ‡[3]†[1] 2 アレクシー・オガンド (TEX) ‡[4] 初 マイケル・ピネダ (SEA) ‡[5] 初 デビッド・プライス (TB) †[1] 2 リッキー・ロメロ (TOR) ‡[6] 初 CC・サバシア (NYY) ‡[7]†[2] 5 ジェームズ・シールズ (TB) †[2] 初 ジャスティン・バーランダー (DET) †[2] 4 ジェレッド・ウィーバー (LAA) 2 C.J.ウィルソン (TEX) 初 RP アーロン・クロウ (KC) 初 ブランドン・リーグ (SEA) 初 クリス・ペレス (CLE) 初 マリアノ・リベラ (NYY) †[1] 12 デビッド・ロバートソン (NYY) 初 ホセ・バルベルデ (DET) 3 ジョーダン・ウォルデン (LAA) ‡[8] 初 C ラッセル・マーティン (NYY) 3 マット・ウィータース (BAL) 初 1B ミゲル・カブレラ (DET) 6 ポール・コネルコ (CWS) 6 2B ハウィー・ケンドリック (LAA) 初 3B エイドリアン・ベルトレ (TEX) 2 ケビン・ユーキリス (BOS) ‡[9] 3 SS アズドルバル・カブレラ (CLE) 初 ジョニー・ペラルタ (DET) ‡[10] 初 OF マイケル・カダイアー (MIN) 初 ジャコビー・エルズベリー (BOS) 初 マット・ジョイス (TB) 初 カルロス・クエンティン (CWS) 2 マイケル・ヤング (TEX) 7

ナショナルリーグ 守備 選手（チーム） 選出 SP マット・ケイン (SF) †[2] 2 タイラー・クリッパード (WSH) 初 ケビン・コレイア (PIT) ‡[11] 初 ロイ・ハラデイ (PHI) 8 コール・ハメルズ (PHI) †[2] 2 ジェイアー・ジャージェンス (ATL) 初 クレイトン・カーショウ (LAD) 初 クリフ・リー (PHI) 3 ティム・リンスカム (SF) 4 ライアン・ボーグルソン (SF) 初 RP ヒース・ベル (SD) 3 ジョエル・ハンラハン (PIT) 初 クレイグ・キンブレル (ATL) ‡[12] 初 ジョニー・ベンタース (ATL) 初 ブライアン・ウィルソン (SF) 3 C ヤディアー・モリーナ (STL) 3 ミゲル・モンテロ (ARI) ‡[13] 初 1B ギャビー・サンチェス (FLA) 初 ジョーイ・ボット (CIN) 2 2B ブランドン・フィリップス (CIN) 2 3B チッパー・ジョーンズ (ATL) †[1] 7 スコット・ローレン (CIN) ‡[14] 7 パブロ・サンドバル (SF) ‡[15] 初 SS スターリン・カストロ (CHC) 初 トロイ・トゥロウィツキー (COL) 2 OF カルロス・ベルトラン (NYM) 6 ジェイ・ブルース (CIN) 初 アンドレ・イーシアー (LAD) ‡[16] 2 マット・ホリデイ (STL) 5 アンドリュー・マカッチェン (PIT) ‡[17] 初 ハンター・ペンス (HOU) 2 ジャスティン・アップトン (ARI) 2 シェーン・ビクトリーノ (PHI) †[1] 2

最終投票

選出選手の発表後、選出に漏れた選手の中から各リーグ5名が選ばれ、最後の1枠をかけたファン投票（All-Star Final Vote）が行われた。投票はMLB公式ウェブサイト上でのオンライン投票で7月3日から7月4日にかけて行われ、ナショナルリーグはシェーン・ビクトリーノ（PHI）が、アメリカンリーグはポール・コネルコ（CWS）が選出された^[18]。

アメリカンリーグ 選手（チーム） 守備 過去 選出 ポール・コネルコ (CWS) 1B 4 アレックス・ゴードン (KC) RF 0 アダム・ジョーンズ (BAL) CF 1 ビクター・マルティネス (DET) C 4 ベン・ゾブリスト (TB) 2B 1

ナショナルリーグ 選手（チーム） 守備 過去 選出 シェーン・ビクトリーノ (PHI) CF 1 アンドレ・イーシアー (LAD) RF 1 トッド・ヘルトン (COL) 1B 5 イアン・ケネディ (ARI) SP 0 マイケル・モース (WSH) 1B 0

ホームランダービー

オールスターゲーム前日の7月11日に第27回ホームランダービーが開催された。決勝戦で最多記録となる12本を放ったロビンソン・カノ（NYY）が優勝^[19]。本塁打の最長飛距離はプリンス・フィルダー（MIL）の474フィート（約144.5メートル）で、第2回戦に右翼方向へ放った。

順位	選手（チーム）	ラウンド1	ラウンド2	1+2	決勝
1	ロビンソン・カノ (NYY)	8	12	20	12
2	エイドリアン・ゴンザレス (BOS)	9	11	20	11
3	プリンス・フィルダー (MIL)	5 (5)	4	9	–
4	デビッド・オルティーズ (BOS)	5 (4)	4	9	–
5	マット・ホリデイ (STL)	5 (2)	–	5	–
6	ホセ・バティスタ (TOR)	4	–	4	–
7	リッキー・ウィークス (MIL)	3	–	3	–
8	マット・ケンプ (LAD)	2	–	2	–

フューチャーズゲーム

試合が行われる2日前の7月10日には、チェイス・フィールドでマイナーリーグのオールスターゲーム“フューチャーズゲーム”が開催された。試合は米国選抜が世界選抜を6-4 で下し、MVPには米国選抜のグラント・グリーン（アスレチックス傘下）が選ばれた。

	1	2	3	4	5	6	7	8	9	R	H	E
世界選抜	0	0	0	0	0	4	0	0	0	4	8	0
米国選抜	1	1	0	0	1	0	0	3	X	6	10	0

1. 勝利：ジャレッド・コザート  
2. 敗戦：ケルビン・ヘレーラ  
3. 試合時間：2時間38分

選出選手

世界選抜 守備 選手（チーム） P ヘンダーソン・アルバレス (TOR・AA級) ケルビン・ヘレーラ (KC・AA級) リアム・ヘンドリックス (MIN・AA級) グレゴリー・インファンテ (CWS・AAA級) ヤン・マリーネス (FLA・AA級) カルロス・マルティネス (STL・A級) ジェームズ・パクストン (SEA・A級) マーティン・ペレス (TEX・AA級) フリオ・テヘラン (ATL・AAA級) アローディス・ビスカイーノ (ATL・AA級) C ウィリン・ロサリオ (COL・AA級) セバスチャン・ヴァレ (PHI・A級) IF ヨンダー・アロンソ (CIN・AAA級) ホセ・アルトゥーベ (HOU・AA級) 李學周 (TB・A級) フランシスコ・マルティネス (DET・AA級) アレックス・リッディ (SEA・AAA級) ジェフリー・マルテ (NYM・A級) ジュリクソン・プロファー (TEX・A級) ジョナサン・スコープ (BAL・A級) OF ダヤン・ビシエド (CWS・AAA級) スターリング・マルテ (PIT・AA級) レイモンド・フエンテス (SD・A級) アルフレド・シルビリオ (LAD・A級) 蔣智賢 (BOS・AA級)

米国選抜 守備 選手（チーム） P ジャレッド・コザート (PHI・A級) カイル・ギブソン (MIN・AAA級) マット・ハービー (NYM・A級) シェルビー・ミラー (STL・AA級) マット・ムーア (TB・AA級) ブラッド・ピーコック (WSH・AA級) ドリュー・ポメランツ (CLE・A級) タイラー・スカッグス (ARI・A級) タイラー・ソーンバーグ (MIL・A級) ジェイコブ・ターナー (DET・AA級) C デビン・メソラコ (CIN・AAA級) オースティン・ロマイン (NYY・AA級) IF ノーラン・アレナド (COL・A級) ティム・ベッカム (TB・AA級) ‡[20] ジェームス・ダーネル (SD・AA級) ポール・ゴールドシュミット (ARI・AA級) グラント・グリーン (OAK・AA級) ジェイソン・キプニス (CLE・AAA級) マニー・マチャド (BAL・A級) ウィル・ミドルブルックス (BOS・AA級) OF ゲイリー・ブラウン (SF・A級) ブライス・ハーパー (WSH・A級) ウィル・マイヤーズ (KC・AA級) マシュー・シーザー (CHC・A級) 出場辞退 チェイス・ダーノー (PIT・AAA級)[21] マイク・トラウト (LAA・AA級)[21]