深町 純(ふかまち じゅん、1946年〈昭和21年〉5月21日[2] - 2010年〈平成22年〉11月22日[1])は、日本の作曲家・編曲家・キーボーディスト・シンセサイザー奏者。東京都出身[2]。一部の作品で馬場 浩の名を使用[2]。
概要 深町 純(ふかまち じゅん), 生誕 ...
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3歳よりピアノを習い始め、高校時代にはオペラの指揮や演出を手がける[2]。東京都立大泉高等学校卒業。東京芸術大学作曲科を卒業直前に中退[注釈 1]。
1971年(昭和46年)、ポリドールより1stアルバム『ある若者の肖像』でデビュー[2][注釈 2]。以降は作曲、編曲やプロデュース、テレビ番組やCM、映画音楽を手掛けるほか、フュージョンのキーボーディストとして活動。
シンセサイザーにも造詣が深く, 1970年代初頭から数々のアルバムでシンセサイザーを使用している[2]。特にYAMAHA CS01のブレス・コントローラを使って独特の音色を作り出す事で有名だった[要出典]。
1989年(平成元年)には洗足学園大学音楽学部教授に就任、日本初のシンセサイザー専攻科を設立した。
小林亜星作曲の「アクロン」(ライオン)のコマーシャルソングを歌っていた事があり、「小林亜星CMソングアンソロジー」に収録されている。
2010年11月22日、大動脈解離による心嚢血腫により死去[1]。
アルバム
- 『ある若者の肖像』(1971年、ポリドール)
- 『Hello! 深町純II』(1972年、ポリドール)
- 『ピアノ・ソロ ベスト・オブ・ビートルズ』(1972年、ポリドール)[3]
- 『ベスト・オブ・ビートルズ on PIANO』(1987・2012・2018年)としてCD復刻。
- 『Introducing』(1975年、東芝EMI)
- 『六喩(ろくゆ)』(1975年、東芝EMI)
- 『Spiral Steps』(1976年、キティレコード)
- 『アット・スタンウェイ 衝撃のピアノ・ソロ』(1976年、東芝EMI)
- 『Second Phase』(1977年、東芝EMI)
- 『サージェント・ペパーズ』(1977年、東芝EMI)
- 『ピアノの世界』(1977年、ポリドール)
- 『TRIANGLE SESSION』(1977年、キティレコード)
- ブレッカー・ブラザーズとの共演アルバム。
- 2008年、デラックス・エディションで再発。
- 『Evening Star』(1977年、キティレコード)
- 『Jun Fukamachi』(1977年、キティレコード)
- 『The Sea Of Dirac(ディラックの海)』(1977年、キティレコード)
- 『On The Move』(1978年、アルファレコード)
- 『Jun Fukamachi & The New York All Stars Live』(1978年、アルファレコード)
- 『春の夜の夢』(1978年、東芝EMI)
- THE JUN NOERSIAH STRINGS「BELOVED SCREEN MUSIC - Music from motion picture -」(1979年、日本コロムビア)
- 『Quark』(1980年、アルファレコード)
- 『DG-581』 - KEEPアルバム(1981年、トリオレコード)
- 『Rock'n Rocked Rock』 - KEEPアルバム(1982年、トリオレコード)
- 『Solo Vol.1』(1983年、バップ)
- 『Daisy Chain』(1983年、クライマックス)
- 『Starview HCT-5808』(1984年)
- 「Nicole '86 Spring and Summer Collection」(1985年)
- 『KEEP ALIVE』 - KEEPアルバム(1995年、イースタンゲイル)
- 『Variation of Variation』(1996年、佼成出版社)
- 『Midnight Dive』(1998年、j-one)
- 『Civilization』(1999年、 j-one)
- 春夏秋冬4部作(2000年、インディーズハウス、2001年再発)
- 『春(Spring)』
- 『夏(Summer)』
- 『秋(Autumn)』
- 『冬(Winter)』
- 『四季(Four Seasons)』 - 春夏秋冬4部作のベスト盤
- 『Calm ~TVドラマ主題歌集』(2002年、ネットワークレコード)
- 『Heart Of The Country』(2003年、インディーズハウス)
- 『深町純ピアノ・ワールド 中島みゆき作品集』(2003年、ソニー・ミュージックダイレクト)
- 『即興ライヴ!』(2004年、ミュージックスケイプ)
- 『Marriage 深町純ピアノ・ワールド』(2004年、ソニー・ミュージックダイレクト)
- 『花』(2005年、インディーズハウス)
- 『鳥』(2005年、インディーズハウス)
- 『風』(2005年、インディーズハウス)
- 『Digit Cafe』(2005年、Santa day dream)
- 『月』(2006年、インディーズハウス)
- 『ゴールデン☆ベスト』(2008年、ユニバーサルミュージック)
- 『黎明 - Jun Fukamachi Last Recording』(2012年、ユニバーサルミュージック)
演劇
- 日生劇場「白痴」(音楽監督:1969年)
- 劇団四季
- 民音ミュージカル「怪人二十面相」(音楽監督:1977年)
- ichiza "The Face of Jizo" Arcola Theatre, London(2007年)
- FM東京「音楽って何だ」 - DJ(1976年)
- 赤い鳥 解散コンサート(演奏:1974年)
- 原信夫とシャープス&フラッツ「The 25th Anniversary Concert」(ゲスト:結成25周年記念リサイタル:1976年)
- 沢田研二コンサート「師走RomantiX」(ピアノ・キーボード:2004年)
注釈
下記の個人情報発信サイト「Site Fukamachi Jun」には「卒業10日前に退学」と記載されている[信頼性要検証]が、アルバム『プロユース・シリーズ 深町純』のライナーノーツには「卒業15日前に退学」と記載されている。 このアルバムは深町にとって唯一のボーカル・アルバムである。
アルバム製作中に急逝した深町への追悼として、深町が和田アキラとのデュオライブ用に作曲した「Sad Moment」をPRISMでカバーして収録。和田が所有していた生前の深町の演奏音源が使用されている。
出典
小林淳 2022, pp. 394–397, 「第十章 多様なエンタテインメント映画を謳う音律 [1975 - 1978] 四『火の鳥』」