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あんみつ姫
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『あんみつ姫』(あんみつひめ)は、倉金章介による日本の漫画作品。また、それをもとにした映画、テレビドラマ、テレビアニメ作品、および同作品に登場する主人公の名前である。
漫画作品としては、1949年から1955年にかけて光文社『少女』に連載された原作と、テレビアニメ化のタイアップとして1986年から1987年に講談社『なかよし』に掲載された竹本泉版がある。
概要
やんちゃでお転婆、おちゃっぴい な「あんみつ姫」が、城の内外で騒動を巻き起こす時代劇コメディ。菓子類に因んだキャラクターの名前や、江戸時代を舞台にしていながら現代のものが混在し、発表当時の出来事や流行が作中に数多く登場するという特徴がある。
原作漫画が一旦連載終了した[注 1]1954年に、東宝系の東京映画で雪村いづみ主演の映画が2本作られ、以降何度も映像化されている。1958年にはKRT(ラジオ東京テレビ、現在のTBSテレビ)にて、中原美紗緒主演で連続ドラマ化。1960年のドラマ放送終了後には、松竹で再び映画化され、鰐淵晴子が主演した[1][2]。
原作者の没後に作られた映像化作品は、全てフジテレビ系列で放送されている。1983年には小泉今日子主演で『月曜ドラマランド』にて再度ドラマ化された[注 2]。1986年にはスタジオぴえろ製作のテレビアニメ作品として放送。小山茉美があんみつ姫の声を演じたほか、当時の人気アイドルグループであるおニャン子クラブが主題歌を務めた。このアニメ版をもとにしてセガ・マークIII用ソフトとしてテレビゲーム化もされている。また、1986年から1987年まで、関西電力のCMのキャラクターに起用された。
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登場人物
原作に登場するキャラクター
- あんみつ姫
- 本作の主人公。きれいな着物を着たあまから城のお姫さま。長いまつげが特徴。器量よしで優しく朗らかな性格だが、おちゃっぴいなうえに大変なおてんば。好奇心旺盛で、城を抜け出すなど、無邪気で自由奔放な行動で腰元や周囲の者たちを困らせているが、皆から愛されている。勉強、料理、裁縫は苦手。
- カステラ夫人
- アメリカから来たあんみつ姫の家庭教師で、「カステラ先生」と呼ばれている。天狗のように長い鼻を持つ。多才な人物で、英語やアメリカ文化の他にも、遊びや様々なことを姫に教え、経験させた。城へ来て間もない頃は、風俗習慣の違いからたびたび珍事を引き起こしたが、次第にあまから城に馴染み、日本語も上達していった。運動神経がよく、人並み外れた腕力を持つ。連載当時に皇太子の英語教師であった「ヴァイニング夫人」をヒントにしたキャラクター[3]。
- まんじゅう
- 茶坊主。姓は甘井。元気でとんちのある利口な少年。弟のしお豆と共にあんみつ姫の遊び相手になることが多い。母を病気で亡くしており、あまから城へ来る前は、父親のラーメン屋台を手伝いながら、赤ん坊だった弟を背負って学校に通っていた。誘拐された姫を救った功によって茶坊主となり、以降もたびたび姫の危機を救っている。城下町の甘辛町に一人で暮らしている父親に、仕送りをしている[4]。
- しお豆
- まんじゅうの弟。見習い茶坊主をしている。まだ幼く、わがままを言ったり、無茶をして周りを振り回すこともあるが、稀に兄に負けない活躍を見せる。まんじゅう、しお豆は、倉金章介の息子がモデルになっている[3]。
- あわのだんごの守
- あんみつ姫の父で、あまから城の城主。姫からは「パパ」と呼ばれている。呑気な性格の反面、恥ずかしがり屋であがり性。口髭が薄いことを気にしている。一人娘の姫に甘い。大変な発明狂という一面も持っている[5][6]。
- しぶ茶の方
- あんみつ姫の母。姫からは「ママ」と呼ばれている。生真面目な性格で、姫曰く「賢夫人」。姫や殿の行儀作法に厳しいが、おだてに乗りやすい。
- 甘ぐりの助
- 小姓の少年。まじめでやや要領が悪いところがある。剣術ができるが活躍の場は多くない。
- せんべい
- 奴。しょっぱい顔をしているが、気は優しくて力持ちな城の門番。
- 腰元たち
- 皆同じような容姿に描かれており、読者からは見分けがつかない。城を抜け出したあんみつ姫の身代わりをさせられた「きなこ」の他に、「あんこ、しるこ、かのこ、だんご」がおり、腰元五人組を名乗っている。この他にも、腰元募集で採用された「もなか」、「ざらめ」など、数多くの腰元が存在する[7]。
- おはぎの局
- 腰元たちを束ねるお局。独身。
アニメ版で追加されたキャラクター
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漫画
要約
視点
倉金章介版
1949年、すでに創刊されていた光文社の少年雑誌『少年』と対をなす少女雑誌として、『少女』が創刊された。以来『少女』では、売出し中だった長谷川町子による漫画「仲よし手帖」が連載されていたが、さらにこの雑誌の柱となる漫画を求めた編集部は、長谷川と同じ田河水泡の門下である倉金章介[注 3]に白羽の矢を立てた。倉金と編集部は、終戦後の不自由な時代に少女たちを満足させるためには、衣食住、とくに「食べるものと着るもの」が必要であると考え、登場人物の名前を、当時は入手困難だった甘い食べ物に設定し、主人公を振袖のお姫さまとした。また、親たちが子供を気遣う余裕のない時代だったため、現実の厳しさから離れた夢のある物語を展開するための舞台として、江戸時代が設定された。こうして『少女』の第4号(5月号)から「あんみつ姫」の連載がスタートし、1万部程度だった『少女』の発行部数を70万部まで伸ばすほどの人気漫画となった[8]。
少女たちだけでなく、少年たちの間でも人気を博した『あんみつ姫』は、単行本となり、映画化もされた[1]。『少女』での連載終了から1年後の1956年には、集英社の少女雑誌『りぼん』で連載を再開[9]。1958年からは、掲載誌を同社の芸能雑誌『明星』に移し、「あんみつ姫もお年頃」のタイトルで連載され、テレビドラマ化もされた[2][注 4]。講談社の『たのしい二年生』、小学館の『幼稚園』と平行しながら、『明星』での連載は1962年4月号まで続いた[9]。
主題歌
1950年にキングレコードより発売[10]された漫画のイメージソング。
- 「あんみつ姫」
- 作詞 - 倉金章介、長田恒雄 / 作曲 - 山本雅之 / 編曲 - 山本雅之 / 歌 - 小谷和子、キング児童合唱団
- 「カステラ夫人」
- 作詞 - 長田恒雄 / 作曲・編曲 - 長谷川堅二 / 歌 - 田中洋子、金の鈴合唱団
竹本泉版
1986年の竹本泉による漫画は、テレビアニメ版と広義のメディアミックスの関係にある作品ではあるが、アニメ版の新番組告知が公表される前から連載が始まり、アニメ版のコミカライズではなく、全く別内容のナンセンスコメディとなっている。 特徴的なこととして、主要キャラクターとして隣の国の若殿様“さくらもち太郎”というオリジナルのキャラクターが登場している。これは元々アニメ版の企画段階で用意されたキャラクターに起源を持つが、アニメ版では設定が正式決定するまでに没となって未登場になり、竹本版でのみ登場になったという経緯を辿ったものである[注 5]。
- 竹本はデビュー当初より、いわゆるスター・システム的な手法を駆使してきた漫画家の一人だが、『あんみつ姫』ではこれまでの作品と比べても、かなりの数のキャラクターで過去作品でも登場した常連キャラクターのデザインが用いられている。竹本の場合、手塚治虫のようにキャラクターに決まった名前が無く、文章だけではキャティングの説明が困難であるため、細かい説明は省くが、たとえばだんごの守は、デビュー作である『夢みる7月猫』の他に『あおいちゃんパニック!』や『ルプ☆さらだ』などたびたび登場している竹本の定番キャラクターの1つである。
- 1995年に復刻版単行本が出た際、インディアンや黒人の表現が差別的であるとして、「黒人差別をなくす会」より抗議を受けたため、この部分を人種とは無関係な表現に改変して再版された。
- 2008年に「完全版」名義でリニューアル版が発売。完全版の名の通りカラーページも色付きで再録されている。あとがきでは竹本版を元にパチンコ化の話が持ち上がっていたが、ターゲット層不明のため流れた事が明かされている。
書籍情報
倉金章介版
- 光文社版収録作品34本のうちの28本を収録[注 6]。台詞が省略されている箇所がある。
- 講談社漫画文庫版 - 上下2巻、1976年
- 絵と台詞の細部が変更されている。
竹本泉版
ラジオドラマ
1951年12月30日から1952年3月30日まで[注 7]、ラジオ東京(現:TBSラジオ)で日曜日17:05 - 17:25に放送された音楽放送劇。光文社の一社提供[11]。
キャスト
- 浅沼由美代[注 8]
- 千葉信男
ほか
映画
要約
視点
雪村いづみ版

(1954年11月20日付読売新聞夕刊)
雑誌『少女』に連載された「あんみつ姫」を原作としている。以下の二本が公開された。
キャスト
スタッフ
- 監督:仲木繁夫
- 製作:滝村和男、山崎喜暉
- 原作:倉金章介
- 脚色:若尾徳平、新井一
- 撮影:遠藤精一
- 音楽:浅井挙曄
- 美術:島康平
- 録音:西尾昇
- 照明:島百味
主題歌
- 「あんみつ姫」
- 作詞 - 井田誠一 / 作曲 - 吉田正 / 編曲 - 多忠修 / 歌 - 雪村いづみ
- 「愛の真珠貝」
- 作詞 - 井田誠一 / 作曲 - 吉田正 / 編曲 - 多忠修 / 歌 - 雪村いづみ
同時上映
鰐淵晴子版

1960年12月29日付読売新聞
『あんみつ姫の武者修業』のタイトルで、1960年12月27日から松竹で正月映画として公開された。時代劇初主演の鰐淵晴子のほか、多数の歌謡スターやジャズ界の人気者が出演した[12]。雑誌『明星』に連載されていた「あんみつ姫もお年頃」を原作としており、姫の年齢は16歳に設定されている。
あんみつ姫の映像化作品としては初のカラー作品[2]。
キャスト
スタッフ
- 監督:大曽根辰保
- 製作:島尾良造
- 原作:倉金章介
- 脚色:関沢新一
- 撮影:倉持友一
- 音楽:加藤三雄
- 美術:大角純一
- 録音:福安賢洋
- 照明:蒲原正次郎
主題歌
- 「小鳥とあんみつ」
- 作詞 - 関沢新一 / 作曲 - 浜口庫之助 / 歌 - 鰐淵晴子
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テレビドラマ
要約
視点
中原美紗緒版

(1958年12月1日付読売新聞掲載)
1958年12月1日から1960年10月28日まで、KRT(現:TBS)系列で月曜日の19:00 - 19:30→金曜日の19:00 - 19:30(JST)に放送された[13]。ブラザーミシン販売の一社提供[14][15]で、生放送番組[16]。全100回。
『明星』に連載されていた「あんみつ姫もお年頃」を原作としている[2]。
キャスト
スタッフ
脚注のないものは第50回台本[17]より。
主題歌
- 「あんみつ姫」
- 作詞 - 山下与志一 / 作曲・編曲 - 石川皓也 / 歌 - 中原美紗緒 、ボニー・ジャックス
放送日程
『朝日新聞』(東京・大阪・西部・名古屋)の番組表を基に作成。
放送局
1960年9月時点。番組開始当初は南海放送でも放送されていた[34][35]。
小泉今日子版
放映
- 1983年5月23日
- 1983年10月17日
- 1984年1月9日
- すべてフジテレビ『月曜ドラマランド』枠。
キャスト
スタッフ
主題歌
- 「まっ赤な女の子」(第1作)
- 作詞 - 康珍化 / 作曲 - 筒美京平 / 編曲 - 佐久間正英 / 歌 - 小泉今日子
- 「クライマックス御一緒に」(第2,3作)
- 作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 井上大輔 / 編曲 - 井上大輔 / 歌 - 小泉今日子(「あんみつ姫」名義)
井上真央版
放映
キャスト
- 冒頭のナレーションも担当。
- スポンサーの読み上げも担当。
- いちご大福(あんみつ姫の親友) - 中川翔子
- しるこ(腰元シスターズ) - 大島美幸(森三中)
- あんこ(腰元シスターズ) - 村上知子(森三中)
- きなこ(腰元シスターズ) - 黒沢かずこ(森三中)
- しぶ茶(あんみつ姫の祖母) - 白川由美(特別出演)
- 金つばのリュウ(謎の遊び人、その実態は甘辛国東町奉行あんみつ同心・遠山竜之進) - 京本政樹
- てん茶(奥方・あんみつ姫の母上) - 和久井映見
- あわの団子の守(殿様・あんみつ姫の父上) - 柳葉敏郎
- 第2作には「自ら発明した熱気球で旅行をしていて留守」との設定で登場していない。
- 第1作ゲスト
- 煎兵衛(スリ集団「こんぺい党」のリーダー) - 小出恵介
- おはぎ(「こんぺい党」の一員) - 森迫永依
- あられ(「こんぺい党」の一員) - 岩井進士郎
- あめ吉(「こんぺい党」の一員) - 浅沼太貴
- 銭形うい郎(同心) - 脇田寧人(ペナルティ)
- やき餅(岡っ引き) - 中川秀樹(ペナルティ)
- ハナカミ王子(杉の木国の王子・あんみつ姫の見合い相手) - 渡辺和洋(フジテレビアナウンサー)
- 横綱王子(ちゃんこ国の王子・あんみつ姫の見合い相手) - 脇知弘
- 一発屋王子(お笑い国の王子・あんみつ姫の見合い相手) - ダンディ坂野
- ギョロリ王子(K-1王国の王子・あんみつ姫の見合い相手) - ボビー・オロゴン
- 桃山三太夫(町で人気の役者) - 早乙女太一
- 喜多内太郎(悪党の僧侶) - 段田安則
- 腹黒伊蔵(悪党の家老) - 中条きよし
- 第2作ゲスト
- 野牛九兵衛 (浪人となり身を変えていた吉良吉良国の若様・かがみ餅之助) - 内田朝陽
- 胡桃姫(吉良吉良国の姫、実は甘栗の助の母) - 大塚寧々
- 五平餅(ちまきの父・提灯屋、元武士) - 温水洋一
- ちまき(吉良吉良国に暮らす娘) - 八木優希
- 巴里酢(比留豚姉妹・「比留豚」の仲居) - はるな愛
- 肉桂(比留豚姉妹・「比留豚」の仲居) - 前田健
- エンディングの振付も担当。
スタッフ
主題歌
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テレビアニメ
要約
視点
1986年10月5日から1987年9月27日まで、フジテレビ系列(テレビ大分・テレビ宮崎各局を除く)で毎週日曜18:00 - 18:30枠に於いて放送された。
『サントリー スポーツ天国』、『スポーツ特Q』と、それまでスポーツニュース番組が放送されていたこの枠でアニメ作品が放送されるのは、『未来警察ウラシマン』の枠移動前の1983年3月末以来3年半振りとなった。なお、従来本枠で放送されたアニメの制作を請け負っていたタツノコプロは、本作では企画協力という形で参加している。
原則として各話一話完結であるが、以前の回で登場したキャラクターやストーリーがのちの回で言及されることも多い。
キャスト
- あんみつ姫(声 - 小山茉美)
- あわの団子の守(殿様)(声 - 神山卓三)
- しぶ茶(奥方)(声 - 京田尚子)
- カステラ夫人(家庭教師)(声 - 青木菜奈)
- 柿の種助(家臣)(声 - 千葉繁)
- あべかわ彦左ェ門(家老)(声 - 八奈見乗児)
- おはぎの局(女中頭)(声 - 鈴木れい子)
- せんべい(やっこ)(声 - 玄田哲章)
- 甘ぐりの助(小姓)(声 - 三田ゆう子)
- まんじゅう(茶ぼうず)(声 - 渕崎ゆり子)
- しお豆(まんじゅうの弟)(声 - 星野桜子)
- だんご(腰元)(声 - 吉田美保)
- しるこ(腰元)(声 - 鈴木祐子)
- かのこ(腰元)(声 - 前田雅恵)
- あんこ(腰元)(声 - 江沢昌子)
- きなこ(腰元)(声 - 西原久美子)
- もなか(腰元)(声 - 今井洋子)
- 平賀源内(声 - 富山敬)
- ジュリー(犬)(声 - 玄田哲章)
- おっとっと(猫)(声 - 千葉繁)
- ワンタン(中国人のラーメン屋)(声 - 緒方賢一)
- チャーシュー(ワンタンの子供)(声 - さとうあい)
- 苦味涸らしの守(苦味藩の殿様)(声 - 肝付兼太)
- にがり姫(苦味藩の姫)(声 - 原えりこ)
- あつあげのすけ(苦味藩の若君)(声 - 鷹森淑乃)
- お涼(スケバングループのリーダー)(声 - 岡本麻弥)
- 祈祷師(老婆)(声 - 北川智繪)
- ET(宇宙人)(声 - 中尾隆聖)
- UFO(ETの息子)(声 - 神代智恵)
- 語り(声 - 大野智子)
スタッフ
- 原作:倉金章介(連載誌:『月刊なかよし』、『テレビマガジン』、『たのしい幼稚園』)
- 製作:布川ゆうじ
- 総監督:案納正美
- プロデューサー:遠藤龍之介、清水賢治(フジテレビ)、木村京太郎(読売広告社)、鈴木義瀧(スタジオぴえろ)
- 企画:嶋村一夫 (読売広告社)
- シリーズ構成:浦沢義雄
- キャラクターデザイン:南家こうじ
- 総作画監督:岸義之
- 美術監督:新井寅雄
- 撮影監督:小島秀和
- 音響監督:藤山房延
- 音楽:小笠原寛
- 音楽制作:フジパシフィック音楽出版、キャニオン・レコード
- 制作担当:鈴木重裕
- 色指定:岩見美香
- 編集:森田編集室
- 録音制作:ザック・プロモーション
- 効果:佐々木純一(アニメサウンドプロダクション)
- 調整:松沢清、久保田隆
- 選曲:中村修
- 文芸:久島一仁
- 企画協力:竜の子プロダクション
- 制作:フジテレビ、読売広告社、スタジオぴえろ
主題歌・挿入歌
各話リスト
放送局
※放送日時は個別に出典が提示されているものを除き1987年9月終了時点、放送系列は放送当時のものとする[38]
海外展開
香港の無綫電視では、『甜甜小公主』のタイトルで広東語による吹き替え版が1988年に放送された。オープニングテーマは、広東語版オリジナルの主題歌を制作。
- 甜甜小公主
- 作詞 - 鄭國江 / 作曲・編曲 - 陳永良 / 歌 - 劉美君[注 20]
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映像ソフト
- VHS
- テレビアニメ版
- 放送順とは関係なく、各巻セレクトされた3話ずつを収録。
- テレビドラマ版
- 小泉今日子のあんみつ姫:全3巻。
- DVD
- テレビアニメ版
- あんみつ姫 DVD-BOX1:2005年6月29日発売。1 - 27話を収録。キャラクターデザイナー、岸義之が描き下ろしたジャケットにDVDシリーズが入っている。
- あんみつ姫 DVD-BOX2:2005年8月31日発売。28 - 51話を収録。
- テレビドラマ版
- あんみつ姫:2008年6月27日発売。井上真央版。
テレビゲーム
アニメの放送期間中にセガ・エンタープライゼスより同社のテレビゲーム機、セガ・マークIII用ソフトとして発売された。アドベンチャーゲームに分類されるが当時主流であったコマンド選択方式ではなく、あんみつ姫を直接操作して探索を行うなどアクションゲームの要素が強い。
ゲーム内容
物語は新装開店したケーキ屋「ぽんぽこ」に向かうため、8つに切断された店のチラシを探し回り、城を抜け出すというもの。ゲームには時刻の概念があり、移動を繰り返すたびに少しずつ時間が経過していく。夕方5時までにケーキ屋にたどり着かないとゲームオーバーになってしまう。
用意されている面はあまから城、城と町を繋ぐ森、町、町とケーキ屋を繋ぐ森の4つ。このうちあまから城と町は他のキャラクターとの会話やアイテムの捜索といった謎解きを行うアドベンチャーシーン、2つの森は左右への移動とジャンプ、唯一の攻撃方法となる金平糖投げを駆使し、敵や罠をかわしながら終点を目指すアクションシーンとなる。画面はいずれもサイドビュー表示。
操作方法
備考
ファミリーコンピュータを越える同時発色数というマークIIIの特徴を生かし、各キャラクターは小さいながらもアニメの雰囲気を損なうことなく再現された。しかしゲーム内では謎解きに関するヒントはほとんど用意されておらず、ある時刻に特定の場所で何かを行うといった複雑な謎やすぐゲームオーバーになる理不尽な罠が非常に多いなど、アニメの主な視聴者層である子供を対象としている作品にもかかわらず難易度が高く設定されており、マークIIIユーザーからの幅広い支持は得られなかった。
日本国外の市場ではキャラクターをあんみつ姫からセガのマスコット的存在であったアレックスキッドに変更し、Alex Kidd in High Tech Worldのタイトルで発売された。High Tech Worldと名が付いているもののキャラクターグラフィックに変更が加えられている程度で、あんみつ姫の舞台となった江戸時代の雰囲気は残されている。
脚注
外部リンク
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