トップQs
タイムライン
チャット
視点

小林親弘

日本の俳優、男性声優 (1983-) ウィキペディアから

Remove ads

小林 親弘(こばやし ちかひろ、1983年9月5日[6][7] - )は、日本俳優[6]声優愛知県[6][7]日進市[1]出身。アトミックモンキー所属[4]

概要 こばやし ちかひろ小林 親弘, プロフィール ...
Remove ads

経歴

要約
視点

小学生まではやんちゃすぎて通知表に「落ち着きがないので、どうにかできませんか」と書かれていたほど問題児だった[8]。中学に入った頃から周りの目を気にして内にこもる暗い性格に変わり、人付き合いが苦手になってしまい、太宰治などを愛読したり、卓球部で友達と「人生って何だろうね」などと語り合うような毎日だった[8][9]

母親が映画好きで、小さい頃から映画館に連れられて行ったり、近所の図書館でビデオを借りたりしてよく観ていた[8][10]。中学高校で毎週テレビ放送される吹き替え映画に傾倒する[11]

歴史が好きで、地元の大学では歴史考古学を専攻[8]。大学入学時に馬術部と迷っていたところへ強引な勧誘に会い演劇サークルに入会したが、当初は役者ではなく大道具を担当していた[3][9]。学芸会で演技の経験すらなかったものの、役者が4人しかいなかったので出演してほしいと言われ、1年の6月には舞台に立っていた[3][9]

その後、大学の演劇サークルと並行して地元の社会人劇団にも参加したが、芝居にのめり込みすぎて大学の単位を取るのが大変だったという[12]。同年代の多い中で芝居を続けていくうちにもっと幅広い年代のいる東京の劇団で上手い芝居とは何かを学びたいと思い、演劇集団円の養成所・円演劇研究所の募集案内が目に留まり、愛知から東京へ出向いて卒業公演を鑑賞、入所を決意[12]。上京の資金を貯めるために大学卒業後1年だけアルバイトより収入の良い正社員として就職し、上京した[3][13]

2007年、円演劇研究所へ入所[3]。アルバイトを2つほどやっていたが、夜勤を終えて午前中に殺陣の授業があるときは朝に仲間と公園で自主稽古する生活を送るうちに仕事中に眠くなり体力がもたなくなった結果、アルバイト先を辞めさせられた[13]。同期で入所した50人が翌年には16人に[13]。初めての一人暮らしでお金のやりくりがうまくできず、1年目の卒業公演を過ぎた頃には貯金が底を尽き、12月に電気やガスを止められ、養成所講師である先輩の家で世話になったり公園で水を飲む日々もあった[13]。2009年に卒業、劇団員である会員資格を得る。この年に新会員となった研究生は小林を含めて6人[13][14]。前述のように映画を観ることは好きだったが養成所時代に日本の小津安二郎成瀬巳喜男を名をいわれてもわからなかった自分に先輩から鑑賞を勧められて今まで得られなかった感性を育んだ[15]

2012年の終わり頃、韓国ドラマの仕事があると言われ、てっきり自身のドラマ出演かと思っていたら吹き替えの台本を渡され、初の声の仕事となる[3]。演劇集団 円では年に1、2人がジュニアランクで売り出す会員が決まるが、それが小林だった[16]。円では声優についての授業がなく、いきなり収録に臨んだがダメ出しされてもどう直せばいいかわからず、特に距離感への指摘が多く、居残りさせられたことや共演者と面と向かって話しかけた後に収録するも演技が直らず、さっきできたのにもう忘れたのかといわれて落ち込んで帰り、自分は声優に向いてないと思った[17]

2013年、『ムシブギョー』で初めてアニメのアフレコを経験。吹き替えとは異なり未完成の絵に声を当てる作業にも戸惑う。メインキャストには同い年の宮野真守寺島拓篤がいた[3]。いろんな吹き替え作品や共演者の声を聞いて迷惑をかけないような喋り方を真似することを1年ほど続けると仕事も増えたが内心、とても違和感があった[17]。口先だけで言っているように感じたためで、2年目あたりでそれをやめると声がかからなくなる現場もあったがあるとき主演に起用、すんなりに進められたことでこのやり方は間違ってないと考えた[18]

その後は吹き替えは映画・ドラマともにコンスタントに参加するものの、アニメは端役を年に数作という年が続いていたが2015年、吹き替え作品の打ち上げで大塚明夫に「お前、芝居めっちゃいいな!そのままやっていった方が良いぞ!」と言われる[3][18]津田健次郎から「いいねえ」と褒められ、こういったことがあったことで方向性を決定付けた[18]

2017年、『デュエル・マスターズ』で初めてレギュラーキャラに起用される[3]。同年、TVアニメ『ゴールデンカムイ』の主役・杉元佐一のオーディションに合格。マネージャーから連絡をもらった時は自宅で叫んでしまったほど嬉しかったと語っている[19]。以後生活は一変[20]、のちに「自分の人生を変えてくれた1本であり、自分にとっての"金塊"はこの作品」と述べている[21]

2022年4月より開講の声優ワークショップDA-Academyに、開講以来特別講師として参加している[22][23][24]

2023年9月30日をもって17年間所属してきた演劇集団円を離れることを発表[25]、翌10月1日付けでアトミックモンキーへ移籍[4]

Remove ads

人物

声種ハイバリトン[5]

趣味は映画鑑賞、読書。映画は洋画・邦画とも新旧・ジャンルを問わず観る。イギリスの俳優ダニエル・デイ=ルイス役所広司が好きで、彼らの出演する映画は全て観ている。読書は中村文則朝井リョウの作品を読んで時々SNSに投稿しているが、小説だけでなく哲学や心理学・詩集、一般的なビジネス書や自身の出演作の原作も含め漫画も読むなど幅広い。

好物はカレー。特に洋風カレーなら「1ヶ月毎日カレーでも平気なほど好き」[26]

特技は乗馬4級[5]。事務所に所属したてのころ、「時代劇に出られるかもしれないから乗馬くらいできるようになっておけ」と言われて、当時かなり困窮していたにもかかわらず消費者金融で借金までして乗馬スクールに2ヶ月通い習得。しかし結局時代劇の仕事はなく、4級取得以来一度もこの特技を生かしたことはない。

かなりの動物好きで、上野動物園の年間パスポートを持っている。実家には自身のTwitterのアイコンにもある三毛猫の「ルウ」がおり[27]、自身も2021年から室内犬(チワワミニチュアピンシャーのミックス)を飼っている[28]

津田健次郎とはプライベートでも仲が良いが、津田が円に所属していた頃は面識はなかった[29]。小林と同じく自然な雰囲気の演技を好み、映画にも造詣が深い津田とはよく芝居の話や演技論・映画の話などをしている[29]。他にも『BEASTARS』で演じた主人公レゴシの親友・ジャック役だった榎木淳弥畠中祐とも親しい。

テレビアニメ『チェンソーマン』の主人公デンジ役に抜擢された戸谷菊之介が、憧れの声優として小林の名前を挙げている[30]

Remove ads

出演

要約
視点

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年 
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年
2025年

劇場アニメ

OVA

Webアニメ

ゲーム

2010年代
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年
2025年

BLCD

  • もみチュパ雄っぱぶ♂タイム 1(2019年、店長[171]

ラジオドラマ

  • 青春アドベンチャー『フランケンシュタイン』(2011年2月21日)[172]
  • FMシアター 劇作家シリーズ『大きな豚はあとから来る』(2011年3月5日)[173]
  • FMシアター『あの人』(2011年7月2日)[174]
  • 青春アドベンチャー『魔術師』(2012年2月6日 - 10日、2月13日 - 17日)[175]
  • FMシアター『家族の肖像〜硫黄島からの手紙』(2012年2月18日)[176]
  • 特集オーディオドラマ『瑞穂のくに』(2013年8月17日)[177]
  • 青春アドベンチャー『クリスマスキャロル』(2013年12月16日 - 20日、2020年12月7日 - 12日)[178]
  • さよならカムイ(2020年12月14日)[179] ※Youtubeにて公開
  • 青春アドベンチャー『人工心臓』(2021年9月20日 - 24日)[180]
  • 青春アドベンチャー『リニューアル』(2024年8月26日 - 30日、生物学者・太郎)[181]
  • 青春アドベンチャー『天涯の砦』(2025年3月10日 - 28日、語り/久我山)[182]

特撮

吹き替え

担当俳優

キム・スヒョン
ミキール・ハースマン

映画

2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
2025年

ドラマ

2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年
  • シリアルキラーの妻(アダム〈ルーク・トレッダウェイ〉[264]
2025年
  • トラウマコード(パク・ギョンウォン〈チョン・ジェグァン〉)

アニメ

ラジオ

※はインターネット配信

オーディオドラマ

  • 会わずにつくったオーディオドラマ「さよならカムイ」(2020年、男/萱野先生[276]) - Youtube
  • 『アラサーがVTuberになった話。2』購入特典オーディオドラマ「兄と妹とボイス研究」(2023年、神坂怜[277]
  • 真郷街(2023,2025年、遠山勇[278][279]
  • 暁のヨナボイスドラマ(2023年、クエルボ[280]
  • 最弱テイマーはゴミ拾いの旅を始めました。ドラマCD2(2024年、ゴトス[281]
  • レモンスカッシュスコア 1stアルバム Ep.4(2024年、橘尚径[282]

デジタルコミック

ナレーション

テレビドラマ

テレビ番組

  • モーガン・フリーマン 時空を超えて(声の出演)
  • 地球ドラマチック(声の出演)
    • 「洞窟に眠る新種の人類」(2016年9月17日)
    • ポンペイ 知られざるローマ人の暮らし」(2016年10月22日)
  • 美の壺(NHK BSプレミアム)
    • 「足もとに咲く 草履」(2020年10月23日、草履職人[304]
    • 「風土を織り込む」(2021年5月7日、古美術鑑定家シマナカ[305]
  • 「世界が騒然!本当にあった(秘)衝撃ファイル」(テレビ東京、声の出演)
    • 【犯人のウソを暴けSP】(2021年9月7日[306]
    • 【真犯人は誰だSP】(2022年2月8日[307]
    • 【㊙執念の大追跡SP】(2025年1月7日[308]
    • 【㊙UMA遭遇&犯人の嘘を暴けSP】(2025年4月29日[309]

舞台

  • おかしな二人(2009年、ステージ円、円演劇研究所卒業公演)
  • 宙をつかむ-海軍じいさんとロケット戦闘機-(2009年7月16日 - 19日、紀伊國屋ホール
  • ヘンゼルとグレーテル(2009年、日生劇場) - 天使役
  • シーンズ フロム ザ ビッグ ピクチュアー(2010年10月1日 - 10日、紀伊國屋ホール) - ポール・ファガティー役
  • 河童の風来坊(2012年7月8日 - 9日、河童橋本通り霊梅寺前) - 脚本・演出/謎の女・白雪役
  • 谷川俊太郎新作現代語狂言ひゅ~どろろ(2012年9月、旧田中小学校体育館)[310]
  • ビロクシー・ブルース(2013年5月24日 - 29日、ステージ円)[311]
  • 音楽朗読劇 「凛音✖天声」(2018年1月6日 - 8日、座・高円寺2) - 木曾義仲[312]
  • 十二夜(2018年4月20日 - 29日、シアターΧ) - オーシーノ役[313]
  • 夜能~語り部たちの夜~(宝生能楽堂) - 朗読
  • 擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD(2021年10月28日 - 11月7日、明治座) - 葛原仁[56]
  • 朗読劇 城崎プレリュード(2022年12月26日[320][321]、2023年8月31日(再演版)[322]、Cafe&Live spot FJ's) - 黒澤久志/大崎/番頭/マスター役
  • 朗読劇 ロスト・バナナ・ナイツ(2024年2月10日、新宿歌舞伎町petit MOA)- シノブ/アララギ役[323]
  • 朗読劇ボイコメvol.2〜声優×吉本新喜劇(2024年8月17日、COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール) - 金融屋役[324]
  • 朗読劇「Story Teller 朗読・グリム -豪華客船と名前を喰う怪物-」(2024年10月12日、全電通労働会館[325]) - カーター/キャット役
  • Enjil 第2回公演 音楽朗読劇「Music Soldier」(2025年2月15日・16日、アニメイトシアター[326]) - 片山昭[327]/河合重春役

PV

  • 野人転生 第4巻発売PV(2021年、野崎人志[328]
  • 『アラサーがVTuberになった話。』スペシャルPV(2022年、神坂怜[329][330]
  • 株式会社本山製作所『創業100周年記念特別映像 ~「未来につなぐ」篇~』(2024年、主人公[331])- アニメーションCM(Youtube)
  • 【Web CM】上流社会(2025年、チェーザレ・ブオナパルテ[332]

その他コンテンツ

  • P☆LiSH(2022年、平林金成) - 「石谷春貴、ラジオで磨く。」内のコーナーで石谷春貴(石村青銅 役)と竹内栄治(竹田銀壱 役)と共に結成したユニット活動。[333][334]
  • 声優ボイス オリジナルパソコン「Type:YOU」第89弾(2022年)[335]
  • 星芥ショータイム(2023年、丙辰巳) - 「Vシンガー」をテーマにした女性向け音楽プロジェクト[336][337]
  • 水族館リアル謎解きイベント「危機迫る水族館を救え!巨大怪獣ポリマドンの謎」(2024年、江呉野司令官[338]
  • VS AMBIVALENZ(バーサスアンビバレンツ)(2024年、アカシ、メグル[339]
Remove ads

ディスコグラフィ

キャラクターソング

さらに見る 発売日, 商品名 ...

その他参加楽曲

さらに見る 発売日, 商品名 ...
Remove ads

脚注

Loading content...

参考文献

外部リンク

Loading content...
Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads