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NHK競馬中継
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NHK競馬中継(エヌエイチケイけいばちゅうけい)は、日本放送協会(NHK)で放送されている、競馬中継のことである。
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番組タイトルには「競馬中継」とは表記されず、「NHK SPORTS」統一タイトル・競技マークと放送するレースの名称のみが表記されている。電子番組表(EPG)には「競馬xxxx」(「xxxx」は西暦)と表記される(2020年より)。 (例:競馬2025)
概要
要約
視点
NHKと同じく、国の外郭団体である日本中央競馬会(JRA)が行う中央競馬のGIレースのうち一部を、総合テレビで放送している。また、海外向けNHKワールド・プレミアムでも総合テレビと同時放送されている[注 1]。法令により、国会中継が休日に行われる場合や災害発生時は、国会及び災害報道に優先権が与えられる為、GIレースであっても放送は中止される。
NHKによる競馬中継は1931年7月3日に札幌競馬場のレースを中継したことをきっかけとして頻繁にラジオで実況中継を行っていたが、当時はギャンブルとしての競馬は禁止されたり許されたりということを繰り返していた上、軍国主義の時代であったため軍馬の育成に繋がるものであることが最優先で求められており、そうした側面での放送であった[1]。
戦後、テレビ放送の時代を迎え、まず東京での放送開始から間もない1953年の東京優駿(日本ダービー)をテレビで実況中継することを検討した。この時は技術的な準備が間に合わず実現できなかったが、同年6月28日に中山競馬場で開催された中山大障害(優勝馬:ハクオー)の中継でテレビとしては初めて実況中継を行った。この日は13:00から放送され、第4レースの「アラブ系障害」(2600m・優勝馬:キヨミドリ)が、テレビで実況された最初のレースとなった。
ちなみにNHKの競馬中継のカラー化は1966年4月17日の皐月賞の中継が最初で[2][3]、以後全てカラー放送である。
以後長らく3歳牡馬クラシックレース(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)と天皇賞(春・秋)、有馬記念、及びGIレースではないが、日本ダービートライアルのNHK杯(NHKマイルカップ(1996年新設GI=当時JRA独自の格付けとして発足)の直接の前身であり、NHKからの優勝杯が寄贈され、1984年からGII(当時NCK→JRA独自の格付け)レースに指定されていた)が中継された。一方で、GIIIのきさらぎ賞は2023年までNHKの賞であったが、NHKでの放送は行っていなかった。
第16代NHK会長であった川口幹夫の在任期間中(1991年 - 1997年)、川口自身が競馬ファンだったという背景や、NHKが衛星放送(BS)を積極的に推進していたこともあり、番組ソフト拡充という観点を踏まえ、JRAに対して競馬中継の拡大を要望したところ、上記以外のいくつかのGIレースもBSで放送できるようになったが、実際には会長が海老沢勝二に交代してからの1998年の高松宮記念からBSで放送開始した。なお川口在任中の1996年にNHK杯がGIに格上げされ、現在のNHKマイルカップとなった。
BSでは当初衛星第1(旧:BS1)で放送されていたがBSデジタル放送が始まった2000年12月からは原則としてBSハイビジョンに移行した。ただし高松宮記念(2000年から3月に開催移行)のみ、選抜高等学校野球大会と重なった場合はBSハイビジョンで野球中継を行ったため旧:BS1で放送されていた[注 2]。
1981年に開設されたジャパンカップは、当時から八大競走と同格扱いとなっていた、歴史ある国際競走ではあるが、NHKは2011年にBS1で放送を開始するまでテレビでの中継は行われなかった。この理由はジャパンカップ開設時に同レースを放送すべきだと言う局内の意見[注 3]に対し、局内上層部の「ジャパンカップというレースがどんなものになるかもわからないし、このレースが今後どうなっていくのか、このレースがどう成長するかもわからない。よってテレビではやれない」と言う結論に達したからである。
同年はNHKの衛星放送が衛星3波から衛星2波に再編されたことに伴い、BSでの放送はBS1に変更された。上述のジャパンカップがBS1で放送されるようになった一方で、ヴィクトリアマイル・安田記念・エリザベス女王杯・ジャパンカップダート・中山大障害は放送されなくなった。
2014年の高松宮記念は同時間にプロ野球中継(「北海道日本ハムファイターズ」対「オリックス・バファローズ」)が組まれたため102chの放送となった。2019年の菊花賞は同時間に第84回日本オープンゴルフ選手権最終日の中継と重なったため、総合テレビの012chで放送された。2022年の東京優駿は直前にJリーグ中継(「ヴィッセル神戸」対「北海道コンサドーレ札幌」)と重なったため、15:10からの放送となった。
2018年から中山グランドジャンプは正式に放送されなくなったが、2019年から高松宮記念が放送されなくなった代わりにチャンピオンズカップが2010年以来9年ぶりに放送されることになった。
2025年からBSでの放送が無くなり、総合テレビのみとなる。
特徴
放送時間は基本的にフジネットワーク(FNS)の地上波系番組(東日本は『みんなのKEIBA』、西日本は『KEIBA BEAT』)と同じ15:00 - 16:00の1時間であるが、発走時刻などの関係で前後したり延長したりする場合がある。同時間帯の民放各社と異なるところは、NHKはその日のメインレースのみを放送し、放送時間内に発走する他のレースは放送しない点である。従ってCMや他レースの結果情報が一切皆無であることも手伝って、パドックに割く時間が民放やBS(グリーンチャンネル)の競馬中継よりも概ね長いことが特徴である。
中央競馬以外の放送は、地方競馬の放送はまだ一度もないものの、海外競馬では凱旋門賞の生中継を2回放送した実績がある(エルコンドルパサーの出走した1999年、ディープインパクトの出走した2006年)。また、2019年までNHKマイルカップ当日の『KEIBA BEAT』は、フジテレビ系列の高知さんさんテレビとテレビ熊本での放送がなかった。
司会、実況等はNHKのアナウンサーが担当。解説者は1970年代中頃から1980年代前半頃まではタケシバオーの馬主であった小畑正雄が務めてきたが、以後は概ねJRA所属の調教師を招いている[注 4]。もっとも人選においては出走馬に関係する人物は避けられ、また調教師の予想行為は競馬法第16条2項・第22条及び競馬法施行令第14条・第17条の7により禁じられているため予想もしない。小畑が解説者として出演していた時にも予想行為は一切行っていなかった。
2015年現在は元調教師の鈴木康弘(日本調教師会名誉会長)、白井寿昭が解説を務めている。
レース中は画面の右下にタイムの表示が行われる。またレースが終わった後、結果が確定するまで着順が表示された電光掲示板を映したワイプが画面の左上に表示される。
NHKマイルカップ放送時のゲスト出演者
2005年から2019年、及び2025年からのNHKマイルカップの中継日には大河ドラマあるいは連続テレビ小説に出演している俳優が番組の宣伝も兼ねてゲスト出演しており、加えて優勝馬関係者へのプレゼンテーターも務めていた。競走馬を題材にした連続テレビ小説『ファイト』が放送された2005年より俳優のゲスト出演が始まった。尚、新型コロナウイルスの感染拡大の為、2020年から2024年まではゲストの起用を見送っていた。
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中継するレースの一覧
要約
視点
現在
総合テレビ
NHKワールド・プレミアムでも同時放送[注 6]。☆は2000年12月 - 2009年12月までBSハイビジョンと同時放送。
過去
総合テレビ
BS
2011年4月より衛星第1及びBSハイビジョンからBS1に、2023年12月よりBS1からBSにそれぞれ移行。
- 高松宮記念(衛星第1:1998年 - 2011年→BS1:2012年 - 2018年)[注 8]
- 桜花賞(総合テレビ:1954年 - 1955年、1958年 - 1960年→BSハイビジョン:2001年 - 2010年→BS1:2011年 - 2023年→BS:2024年)
- 中山グランドジャンプ(衛星第1:2000年→BSハイビジョン:2001年 - 2010年→BS1:2012年 - 2017年)
- ヴィクトリアマイル(BSハイビジョン:2006年 - 2010年)
- 優駿牝馬(オークス)(BSハイビジョン:2001年 - 2010年→BS1:2011年 - 2023年→BS:2024年)
- 安田記念(衛星第1:1999年 - 2000年→BSハイビジョン:2001年 - 2010年)
- エリザベス女王杯(衛星第1:1998年 - 2000年→BSハイビジョン:2001年 - 2010年)
- ジャパンカップ(BS1:2011年 - 2023年→BS:2024年)
- ジャパンカップダート→チャンピオンズカップ(BSハイビジョン:2001年 - 2010年→BS1:2019年 - 2022年→BS:2023年 - 2024年)
- 中山大障害(衛星第1:1999年→BSハイビジョン:2001年 - 2010年)
放送中止
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歴代担当者
2010年代
2017年
2018年
2019年
2020年代
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年
2025年
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出演者
アナウンサー
通常はこのうちの3名 - 4名が役割(進行役、実況、パドックレポーター、インタビュアー)を分担する。ただしインタビュアーについては、共同インタビューとなるため、自局主催の「NHKマイルカップ」[注 11]を除き民放のアナウンサーが入る場合がある。カッコ内は現在の所属局。
解説者
過去
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アナウンサー
キャスター
解説者など
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脚注
関連項目
外部リンク
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