トップQs
タイムライン
チャット
視点
第80回皐月賞
ウィキペディアから
Remove ads
第80回皐月賞(GI、英:80th Satsuki Sho (Japanese Two Thousand Guineas)は2020年4月19日、千葉県船橋市の中山競馬場で施行された競馬の競走である。
Remove ads
新型コロナウイルスによる影響
新型コロナウイルスの流行及び改正・新型インフルエンザ等対策特別措置法32条1項に基づいて日本国政府から発令された新型インフルエンザ等緊急事態宣言により、2月以降各公営競技開催会場及び場外投票券売場にて実施してきた「無観客開催措置」を本レースでも取られる事となった。
この為、勝馬投票券の発売及び払い戻しは、電話・インターネット投票のみで発売[1]。また、「ウインズ札幌・後楽園・新宿・難波・梅田」にて行われる予定であった「金曜発売」も中止[2]。パークウインズやウインズ、エクセルなど場外勝馬投票券発売所での勝馬投票券の発売も中止された[3]。
また緊急事態宣言発令により、非常報道体制に移行した日本放送協会(NHK)は、BS1で放送される予定だった本レースの中継を中止した。NHKが法律上最優先される番組の放送の為に競馬中継を中止したのは、2011年5月1日開催の第143回天皇賞(春)(国会中継(第177回国会・参議院予算委員会・平成23年度第1次補正予算審議[注釈 1])の為)以来の事である。
Remove ads
競走前の状況
要約
視点
トライアル競走の結果
競走馬名が太字強調の馬は、本項の競走に出走する競走馬であることを示す。
第57回弥生賞ディープインパクト記念(GII)
上位3頭が優先出走権を獲得した。
アドマイヤビルゴ、キメラヴェリテが優先出走権を獲得した
第69回スプリングステークス(GII)

上位3頭が優先出走権を獲得した。
その他前哨戦の結果
第60回きさらぎ賞(GIII)
第54回共同通信杯(GIII)

出走馬


出走可能頭数18頭の内、出馬登録されたのは19頭であった[9]。除外・抽選対象は400万円収得した1勝馬、アメリカンシード、ディープボンド、テンピンの3頭で、出走枠2を争う抽選となる予定であった。しかし、サトノフウジンが回避し抽選が行われず、3頭出走が確定した。トライアル競走からは、弥生賞ディープインパクト記念(GII)から優勝のサトノフラッグ、若葉ステークス(L)から2着のキメラヴェリテ、スプリングステークス(GII)から優勝のガロアクリークと2着のヴェルトライゼンデが優先出走権を行使。GI優勝馬は、前年の朝日杯フューチュリティステークス(GI)を制し3戦無敗のサリオスと、前年の第36回ホープフルステークスを制して最優秀2歳牡馬に輝いた、同じく3戦無敗のコントレイルという、2歳牡馬GI王者がどちらも前哨戦に出走せず、ぶっつけで参戦し、それぞれ初顔合わせとなった。トライアル競走、GI以外の重賞優勝馬では、京都2歳ステークス(GIII)勝利のマイラプソディ、京成杯(GIII)勝利で2戦無敗のクリスタルブラック、きさらぎ賞(GIII)勝利のコルテジア、共同通信杯(GIII)勝利のダーリントンホール、札幌2歳ステークス(GIII)勝利のブラックホール。その他、すみれステークス(L)勝利のレクセランス、中京2歳ステークス(OP)勝利のラインベック、ダーリントンホールに次いで共同通信杯2着となったビターエンダー、オーソリティに次いで芙蓉ステークス(OP)2着となったウインカーネリアンが参戦した。
回避
天候
中山競馬場では、春雷ステークスが行われた4月12日(日)に9.0ミリメートル、13日(月)に66.0ミリメートル、14日(火)に0.5ミリメートルの降水量を記録[24]。レース前日は第1競走[25]から最終12競走[26]まで「雨」で催されていた。しかし、当日の船橋市は、晴れのち曇りの予報で[27]、第1競走から「晴」[28]、第11競走の皐月賞まで「晴」が続いた[29]。
馬場状態
2020年3回目の中山競馬場開催は8日目となり、芝コースはBコース(Aコースから3メートル外に内柵を設置する)を使用[24]。馬場状態は「3角(第3コーナー)から4角(第4コーナー)および正面にかけて、コース内側に傷みがある」と発表[24]。皐月賞の1週間では、火曜日に芝刈り、水曜日に散水が行われた[24]。
芝の草丈は野芝が約6センチメートルから8センチメートル、洋芝は約12センチメートルから16センチメートルに設定された[24]。レース2日前の午前9時時点での含水率は、ゴール前では11.1パーセント、第4コーナーでは12.3パーセントを記録[24]。
レース前日は降雨により、第22回中山グランドジャンプ(J-GI、優勝馬:オジュウチョウサン)は不良馬場で実施された[27][30]。しかし翌日、芝の競走が行われた第5競走は「重」[31]、第8競走にて「稍重」に回復[32]。天候も晴れが続いて馬場状態が良化する中、第11競走である皐月賞は「稍重」で迎えた[29]。
Remove ads
出走馬と枠順
要約
視点
4月16日、枠順が確定[33]。競走2日前の金曜17日21時からのインターネット投票を開始[34]。
出走馬のなかでも前年7月30日に死亡し、前年のリーディングサイアーであるディープインパクトの産駒が、コントレイル、レクセランス、サトノフラッグ、ラインベックと最多の4頭[37]。次いで、キズナ産駒がディープボンド、クリスタルブラック、キメラヴェリテの3頭[37]、ハーツクライ産駒がサリオス、マイラプソディの2頭が出走[37]。その他の出走馬の父はそれぞれ異なる。2019年の新馬戦より産駒がデビューした新種牡馬は、ゴールドシップ産駒のブラックホールが出走。前々年優勝のエポカドーロを出したオルフェーヴル産駒からは、ビターエンダーが出走。ドリームジャーニー産駒は、2016年に12着となったミライヘノツバサ以来の出走となった[37]。
単勝オッズ10倍以内は、単勝オッズ2.7倍の1番人気に推されたコントレイルが1枠1番[38]、矢作は「スタートの速い馬だから内枠の方がいい」[39]。3.6倍の2番人気に推されたサトノフラッグが3枠5番、国枝は「外枠の方が良かった」とし[40]、「スムーズに外に出したい」と話した[41]。そして3.8倍の3番人気、サリオスが5枠7番、担当する助手は、「これから調教師とジョッキーが作戦を立てる」とした[42]。この3頭で「三強ムード」が形成された[42][43]。
以下、単勝オッズ10倍台にはヴェルトライゼンデ、クリスタルブラック、ダーリントンホールの順で支持を集めた[43]。一方、単勝オッズ3桁台は6頭で、最低人気は360.9倍のディープボンドとなった[44]。
レース展開
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
競走結果
要約
視点
着順
1枠1番から出走しての勝利は、1994年の皐月賞(第54回皐月賞)を勝利したナリタブライアン以来、26年ぶりである[45]。さらに26年前は「ナリタブライアン - サクラスーパーオー - フジノマッケンオー」の順で、「1 → 7 → 16」の馬番で入線[46]。そして今回、「コントレイル - サリオス - ガロアクリーク」も同様に「1 → 7 → 16」の馬番で入線であった[45]。
レーティング
優勝したコントレイルのレーティングは「120」を記録。2010年代で最も高いレーティングを記録した2016年のディーマジェスティと同じ評価である[47]。
また2着のサリオスには「119」が与えられ、これは2015年のドゥラメンテ、2019年のサートゥルナーリアと同じ評価である[47]。
- 以上の着順はnetkeiba.comの情報に基づく[29]。
- レーティングについては日本中央競馬会が発表した「重賞競走・オープン特別競走レーティング」による[48]。
競走に関するデータ
ハロンタイム[49] | 12.2 - 11.3 - 12.1 - 11.8 - 12.4 - 12.9 - 12.2 - 11.9 - 11.8 - 12.1 |
1000m通過タイム[50] | 59秒8(キメラヴェリテ) |
上がり4ハロン[50] | 48秒0 |
上がり3ハロン[50] | 35秒8 |
優勝馬上がり3ハロン[49] | 34秒9(コントレイル) |
上がり3ハロン最速[49] | 34秒9(コントレイル) |
Remove ads
配当
要約
視点
払戻金
なお馬番連勝式については、「JRAスーパープレミアム『春の3歳重賞馬連』」が適用。通常払戻金に売上の5パーセント相当額が上乗せして払い戻しが行われた[53][51]。
皐月賞の売り上げは、142億7816万7700円で[51]、前年の123億8286万6400円と比較し、15.3パーセント増加となった。
レース当日の中山競馬場の総入場者数は0人(うち有料入場人員0人)[51]、前年の皐月賞当日に比べ、5万752人(内有料入場人員4万7574人)減少となった。
当日のWIN5(5重勝単勝式)
発売票数は739万1429票、発売金額は7億3914万2900円となった[54][55]。
Remove ads
達成された記録
コントレイル


Remove ads
競走後
テレビ・ラジオ中継
本レースのテレビ・ラジオ放送の実況担当者
※前述のとおりNHKは緊急事態宣言発令に伴う非常報道体制移行の為、放送中止。
関連項目
- 第36回ホープフルステークス - 第87回東京優駿 - 第81回菊花賞 - コントレイルが優勝。
脚注
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads