大和高田市
奈良県の市 ウィキペディアから
奈良県の市 ウィキペディアから
大和高田市(やまとたかだし)は、奈良県中西部に位置する市。中和・葛城地域の中核都市である。奈良県で最も人口密度が高い[2]。
やまとたかだし 大和高田市 | |||||
---|---|---|---|---|---|
石園座多久虫玉神社(龍王宮) | |||||
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 近畿地方 | ||||
都道府県 | 奈良県 | ||||
市町村コード | 29202-8 | ||||
法人番号 | 3000020292028 | ||||
面積 |
16.48km2 | ||||
総人口 |
59,797人 [編集] (推計人口、2024年8月1日) | ||||
人口密度 | 3,628人/km2 | ||||
隣接自治体 | 橿原市、御所市、香芝市、葛城市、北葛城郡広陵町 | ||||
市の木 | サザンカ | ||||
市の花 | コスモス | ||||
大和高田市役所 | |||||
市長 | 堀内大造 | ||||
所在地 |
〒635-8511 奈良県奈良県大和高田市大字大中98-4[1] 北緯34度30分54秒 東経135度44分11秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
近年は人口が漸減し、隣接市町が増加傾向にある。岩手県陸前高田市、広島県安芸高田市、大分県豊後高田市とともに「高田」の名が付く市である[3]。
奈良盆地中西部の一角を占め、小さい面積の市域の大半は平坦地となっており、市の西北部は馬見丘陵の南端部となる。
市内を葛城川と高田川が南北に貫流している。また北東部、橿原市との市境付近を曽我川が、北西部には葛下川が流れる。なお高田川はかつて現在の流路より東側を流れていたが、水害に悩まされていたことから1932年(昭和7年)から付け替え工事が開始され、現在の流路となった。旧流路は埋め立てられて道路化が図られ、現在の国道166号線および県道大和高田斑鳩線となっており、沿道の地名や橋梁欄干などの遺構にその名残を留めている。
近年の農地・溜池の宅地利用により、豪雨時の遊水場所が無くなり、市内の一部では豪雨時に床上・床下浸水の被害が発生している。
町名 | 読み | 郵便番号 | 町名 | 読み | 郵便番号 | |
---|---|---|---|---|---|---|
秋吉 | あきよし | 635-0053 | 曙町 | あけぼのちょう | 635-0012 | |
旭北町 | あさひきたまち | 635-0036 | 旭南町 | あさひみなみまち | 635-0035 | |
有井 | ありい | 635-0072 | 池尻 | いけじり | 635-0021 | |
池田 | いけだ | 635-0077 | 礒野 | いその | 635-0093 | |
礒野北町 | いそのきたちょう | 635-0094 | 礒野新町 | いそのしんまち | 635-0063 | |
礒野東町 | いそのひがしちょう | 635-0061 | 礒野南町 | いそのみなみまち | 635-0062 | |
市場 | いちば | 635-0074 | 出 | いで | 635-0043 | |
今里 | いまざと | 635-0031 | 今里川合方 | いまざとかわいほう | 635-0032 | |
内本町 | うちほんまち | 635-0087 | 永和町 | えいわちょう | 635-0083 | |
大谷 | おおたに | 635-0076 | 大中 | おおなか | 635-0095 | |
大中東町 | おおなかひがしちょう | 635-0091 | 大中南町 | おおなかみなみちょう | 635-0092 | |
大東町 | おおひがしちょう | 635-0016 | 岡崎 | おかざき | 635-0073 | |
奥田 | おくだ | 635-0052 | 勝目 | かじめ | 635-0042 | |
春日町 | かすがちょう | 635-0067 | 片塩町 | かたしおちょう | 635-0085 | |
甘田町 | かんだちょう | 635-0056 | 北片塩町 | きたかたしおちょう | 635-0084 | |
北本町 | きたほんまち | 635-0097 | 蔵之宮町 | くらのみやちょう | 635-0044 | |
材木町 | ざいもくちょう | 635-0011 | 幸町 | さいわいちょう | 635-0015 | |
栄町 | さかえまち | 635-0064 | 三和町 | さんわちょう | 635-0014 | |
昭和町 | しょうわちょう | 635-0013 | 東雲町 | しののめちょう | 635-0017 | |
神楽 | じんらく | 635-0025 | 曽大根 | そおね | 635-0055 | |
田井 | たい | 635-0041 | 田井新町 | たいしんまち | 635-0047 | |
高砂町 | たかさごちょう | 635-0081 | 高田 | たかだ | 635-0022 | |
築山 | つきやま | 635-0071 | 土庫 | どんご | 635-0002 | |
中今里町 | なかいまざとちょう | 635-0037 | 中三倉堂 | なかみくらどう | 635-0045 | |
南陽町 | なんようちょう | 635-0057 | 西坊城 | にしぼうじょう | 635-0058 | |
西町 | にしまち | 635-0096 | 西三倉堂 | にしみくらどう | 635-0046 | |
根成柿 | ねなりがき | 635-0051 | 野口 | のぐち | 635-0075 | |
東中 | ひがしなか | 635-0065 | 東三倉堂町 | ひがしみくらどうちょう | 635-0034 | |
日之出町 | ひのでちょう | 635-0022 | 日之出西本町 | ひのでにしほんまち | 635-0024 | |
日之出東本町 | ひのでひがしほんまち | 635-0023 | 藤森 | ふじのもり | 635-0004 | |
本郷町 | ほんごうちょう | 635-0082 | 松塚 | まつづか | 635-0001 | |
南今里町 | みなみいまざとちょう | 635-0033 | 南本町 | みなみほんまち | 635-0086 | |
吉井 | よしい | 635-0059 | 掲載のない場合 | 635-0000 |
夏は湿度が高く、冬は寒い。
市の西北部には5世紀の大型前方後円墳、築山古墳(陵墓参考地・伝武烈天皇陵)や領家山古墳が存在し、馬見古墳群の南端を形成している。また日本書紀に見える百済意多郎(おたら)墓は築山古墳の南に位置する岡崎に比定されている。近年、この付近で池田遺跡が発見され多数の埴輪などが出土した。市域の大半は『和名抄』の大和国葛下郡(かつらぎのしものこおり)に属し、郷名については蓼田(たでた)郷に比定する説もあるが、葛下郡賀美郷の可能性が高い。延喜式内社石園座多久虫玉神社(通称竜王宮)が市内に鎮座する。また飛鳥時代に造営された横大路が市内を東西に貫通している。
中世には興福寺一乗院平田荘の荘官であった高田(當麻)氏が武士化して高田城(現在の片塩小学校周辺)を築き万歳(平)城を築いた万歳氏とともに一帯を領有したが、筒井順慶により滅ぼされ城も破却された。江戸時代には諸藩領や天領が錯綜しており、中期以降綿作が盛んになると高田本郷を中心に市場町として発展、近代には紡績工場が設置されたことで繊維産業の中心地となった。
1948年の市制施行の際に、新潟県高田市(現・上越市)が既に市制を施行していたため大和国の「大和」を冠称。旧国名を冠して市名の重複を回避した最初の事例は大阪府泉大津市(和泉国)であるが、省略せずに冠したのは当市が最初である。
1960年代以降、ユニチカ高田工場が閉鎖され、近年には中国製品との競合もあり、地場産業である繊維産業は衰退を続けている。一方バブル期には大阪方面勤務者が住宅を求めて流入し人口は増大したが、近年は若干減少傾向にある。
明治22年 | 明治29年 | 昭和2年 | 昭和16年 | 昭和23年 | 昭和31年 | 昭和32年 | 現在 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
奈良県 | |||||||
葛下郡 | 北葛城郡 | 大和高田市 | 大和高田市 | 大和高田市 | |||
高田町 | 高田町 | 高田町 | |||||
土庫村 | |||||||
松塚村 | |||||||
浮孔村 | |||||||
磐園村 | |||||||
陵西村 | 北葛城郡 | ||||||
陵西村 | |||||||
高市郡 | |||||||
天満村 |
市の財政状況は2008年10月の時点で実質赤字比率県内、下から4位、財政力指数は県内12市中9位である[4]。但し、実質公債費比率や、将来負担比率等は周辺自治体に比べ低い[4][5]。これ以降、市の財政健全化政策が実施され、単年度での黒字を計上し、赤字比率を圧縮している。
また、2006(平成18)年4月からゴミ処理有料化を実施している。
1948年の市制施行当初から「大和高田市」の名称が用いられているが、これは新潟県の高田市(当時、現在は直江津市と合併し上越市)との混同を避けるためであった[6]。この他に高田と名の付く自治体は岩手県陸前高田市、広島県安芸高田市、大分県豊後高田市などがあり、町村字地名などを含めると高田地名は全国に見られる。なお、「大和高田」の名称自体は、近鉄の「大和高田駅」が「高田駅」から改称された1941年より使用されていた。
市の清掃工場に市内だけでなく、認められていない県外からの産業廃棄物を搬入しながら手数料を支払わない処理業者の存在が明らかになったものである。市と業者との話し合いは長く続いたが、裁判所による和解調停の結果、2004年6月になって月20万円235ヶ月賦、総計4,700万円を返還する和解案が提示された。この和解案に対する市議会での議論では、反対を主張する議員が過半を占めたものの、採決では和解案受諾が決議されている。
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|
当 | 田野瀬太道 | 47 | 無所属 | 前 | 114,553票 | |
西川正克 | 63 | 日本共産党 | 新 | 34,334票 | ||
高見省次 | 61 | 無所属 | 新 | 32,669票 | ||
加藤孝 | 43 | NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で | 新 | 6,824票 |
北葛城郡広陵町と並び繊維や靴下などの工業が発達し、中でもパンティストッキングの生産量は日本一である。しかしながら、近年の中国等からの格安繊維製品輸入の増大により、地場産業は存亡の危機にさらされている。
第1次産業 | 328人 |
第2次産業 | 12,036人 |
第3次産業 | 20,321人 |
(※2014年6月現在)
大和高田市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 大和高田市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 大和高田市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
大和高田市(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
人口は1999年をピークに減少傾向にある。
市内および奈良県中南部の主要官公庁はほとんど西町・大中近辺に集中している。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.