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小学館

日本の東京都千代田区にある出版社 ウィキペディアから

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株式会社小学館(しょうがくかん)は、東京都千代田区一ツ橋にある日本の総合出版社。系列会社グループの通称「一ツ橋グループ」の中核的存在である[4]

概要 種類, 市場情報 ...
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社名は創設時に小学生向けの教育図書出版を主たる業務としていたことに由来する。特に学年別学習雑誌は長らく小学館の顔的存在として刊行され続けてきたが、「出版不況」や児童の減少と嗜好の多様化のあおりを受け、2000年代から2010年代にかけて相次いで休刊され、2017年以降、月1回発売されているのは『小学一年生』のみとなっている。1926年に娯楽誌出版部門を集英社として独立させたが、太平洋戦争後は娯楽図書出版に再進出し、総合出版社へ発展した。

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沿革

要約
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  • 1922年大正11年)
    • 8月8日 - 共同出版社東京支店長の相賀武夫が、共同出版社社長・吉田岩次郎および岡山市吉田書店主・吉田徳太郎の支援を受け、東京市神田区錦町に小学館を創設。社長(相賀武夫)、社員(吉田徳太郎、鈴木省三、筒井敏雄)、編集協力者(林麟四、斎藤栄治、栗林平佐、前島義教)の8名で学習雑誌創刊の準備を進める。
    • 10月 - 『小学五年生』『小学六年生』10月号を創刊。
  • 1925年(大正14年)9月 - 集英社名で「尋常小学一年女生」10月号を創刊。事務所を神田区表神保町(現在の祥宏ビル)に移転
  • 1926年(大正15年)8月 - 娯楽誌出版部門を分離し、集英社設立
  • 1926年(昭和元年) - 社員章「ひよこのマーク」を制定。
  • 1927年(昭和2年) - 学習雑誌・児童書用の商標「勉強マーク」を制定。
  • 1933年(昭和8年) - 東京商科大学跡の旧・校舎を改修し、本社を神田区一ツ橋通町3番地(現・千代田区一ツ橋2丁目3番1号)の現在地移転
  • 1938年(昭和13年) - 創設者の急死により息子の相賀徹夫、第2代社長に就任する。
  • 1945年(昭和20年)
    • 6月 - 企業整備令より小学館が、農業教育会、日本絵雑誌社、大都書房、三光社、工元社、大地社、玄文社、吉田書店の8社を吸収合併
    • 6月 - 株式会社小学館設立。
  • 1952年(昭和20年)12月 - 小学館傘下の富士広告社と塚村敏夫の新広告社を統合し昭和通信社(現・昭通)設立
  • 1956年(昭和31年)9月 - 昭和写真製版所(現・昭和ブライト)設立
  • 1959年(昭和34年)
    • 6月 - 一ツ橋グループの物流会社として昭和図書株式会社設立。
    • 10月 - 小学館建物株式会社(現・小学館不動産株式会社)設立。
  • 1963年(昭和38年) - 創立40周年記念事業として社歌「0のマーチ」を制定。
  • 1964年(昭和38年)8月 - 小学館サービス株式会社(現・小学館パブリッシング・サービス)設立。
  • 1965年(昭和40年)2月 - 小学館不動産株式会社(小学館建物と合併)設立。
  • 1966年(昭和41年) - 三友社(現・小学館クリエイティブ)設立。
  • 1967年(昭和42年)
    • 1月 - 3代目本社屋である小学館ビルが完成[5]
    • 6月 - 小学館プロダクション設立。
  • 1975年(昭和50年) - 一ツ橋メディア・レップ(現・株式会社小学館メディアプロモーション)設立。
  • 1986年(昭和61年) - VIZ Communications, Inc.を設立[6]
  • 1992年平成4年) - 相賀昌宏、第3代社長に就任。
  • 2000年(平成12年) - 富士通シーエーシーとの共同出資でネットアドバンスを設立。
  • 2002年(平成14年) - 創業80周年。
  • 2005年(平成17年) - VIZ LLC.とShoPro Entertainment, Inc.を統合し、集英社、小学館プロダクションとの共同出資会社VIZ Media LLCを設立[7]
  • 2007年(平成19年) - 演劇出版社の株式を取得し、関連会社化。映画館「神保町シアター」オープン
  • 2008年(平成20年)12月1日 - 小学館プロダクションに集英社が資本参加し、商号を小学館集英社プロダクション変更
  • 2009年(平成21年) - KAZEグループとVIZ Mediaの子会社VIZ Media Europeを統合し、VIZ Media Europeを小学館、集英社、小学館プロダクションの共同出資会社に改組。
  • 2010年(平成22年) - 小学館集英社プロダクションと共同出資で台灣小學館股份有限公司を設立。
  • 2012年(平成24年) - 創業90周年。
  • 2013年(平成25年) - 小学館アジア設立。
  • 2016年(平成28年) - 4代目本社屋である小学館ビルが完成[8]
  • 2017年(平成29年)
  • 2018年(平成30年)1月 - 株式会社VOYAGE GROUPとの共同出資で株式会社C-POTを設立[11]
  • 2021年令和3年)- 図鑑NEO監修「ZUKAN MUSEUM GINZA」開館[12]
  • 2022年(令和4年)- 相賀信宏が第4代社長に就任。相賀昌宏は取締役会長に就任[13]。創業100周年[14]
  • 2023年(令和5年)

小学館ビル

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3代目本社屋(2012年11月撮影)

3代目本社屋は「小学館ビル」と呼ばれ、1967年1月に完成。地上9階、地下3階建ての鉄筋コンクリート構造で、設計は日建設計、建設は竹中工務店が担当[17] した。当初は屋上に駐車場を有し地上からエレベータで運ばれる構造でもあった。1965年に『オバケのQ太郎』(藤子不二雄)のアニメ化される際には放送するTBSをはじめグッズの売り上げを疑問視されたため、小学館では業者を介さずに行ったが、アニメのヒットにより巨額の商品化収入はマージンを取られること無く小学館へ入った。[要出典]「小学館ビル」はこの利益を元に建設したことから「オバQビル」とも呼ばれた[18][19]東日本大震災を機に耐震強度の見直しで建て替えが決定。2013年9月から取り壊しが行われたが、直前の8月9日に取り壊しを惜しんで漫画家25人が白山通りに面した1階応接ロビーの壁面や窓ガラスに落書きを行った[8]。その後、落書きの一般公開が決定し、8月22日に漫画家84人が地下1階の通路も加える形で更なる落書きをした上で、8月24日・25日に落書きされた場所が一般に開放され、約8000人が来場した[20]。来場できなかった人にも配慮し、公式サイトでも公開されている[21]

4代目本社屋も「小学館ビル」の名称で、2014年3月1日着工、2016年9月30日竣工。地上10階、地下2階建て、鉄骨鉄筋コンクリート造(地上)、鉄筋コンクリート造(地下)。地上1階と地下1階の中間階に免震装置を設置した中間免震構造を採用している[22]2016年11月7日にオープンした。

小学館ビル完成までの間、200メートルほど南に位置する住友商事竹橋ビル(パレスサイドビルディング向かい)を仮本社としていた(住所上は同じ一ツ橋)。

社歌

1963年(昭和38年)に創立40周年記念事業として社内で歌詞を公募したが、入選作が無かったため谷川俊太郎に作詞、いずみたくに作曲を依頼してボニージャックスが歌唱するソノシートが作られた。B面にはサトウハチロー作詞、團伊玖磨作曲、いずみたく編曲の「小学館 学習雑誌の歌」が収録されている。
2010年(平成22年)元日の新聞一面広告では「0から、未来へ。」のキャッチコピーで「0のマーチ」の歌詞と楽譜が紹介された。
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決算

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ギャラリー

雑誌

男性コミック誌

女性コミック誌

  • Sho-Comi(毎月5日・20日発売)
    • Sho-ComiX(奇数月15日発売)
  • ベツコミ(毎月13日発売)
    • デラックスベツコミ(偶数月24日発売)
  • Cheese!(毎月24日発売)
    • プレミアCheese!(偶数月5日発売)
  • プチコミック(毎月8日発売)
    • 姉系プチコミック(偶数月5日発売)
  • 月刊フラワーズ(毎月28日発売)

児童・学習誌

教育誌

  • 新幼児と保育(奇数月2日発売、2021年12月28日発売の2/3月号から年4回刊に刊行形態を変更[24]
    • 0・1・2歳児の保育
  • 教育技術
    • 教育技術小一小二(2022年1月15日発売の2/3月号から紙の雑誌からWebサイトへ刊行形態を変更[24]
    • 教育技術小三小四(同上)
    • 教育技術小五小六(同上)
    • 総合教育技術(2022年1月15日発売の2/3月号から年4回刊に刊行形態を変更[24]

文芸誌

情報誌

ファッション・美容誌

演劇誌

かつて発行していた雑誌

コミック誌

学習誌

教育誌

  • Latta

文芸誌

情報誌

分冊百科

  • 週刊 古寺をゆく
  • 週刊 日本の美をめぐる
  • 週刊 日本の天然記念物
  • 週刊 四季花めぐり
  • 週刊 やきものを楽しむ
  • 週刊 名城をゆく
  • 週刊 中国悠遊紀行
  • クラシック・イン
  • ぼく、ドラえもん
  • もっと!ドラえもん
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漫画単行本

WEBメディア

ウェブコミック・コミックアプリ

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電子書籍ストア

  • 小学館eコミックストア(旧・コミック小学館ブックス)

書籍

文庫

かつて発行していた文庫

新書

児童書

  • コロタン文庫
  • ビッグ・コロタン
  • 小学館のテレビ絵本
  • テレビ超ひゃっか
  • 小学館のカラーワイド
  • てれびくんデラックス
  • まるごとシールブック
  • 小学館ジュニア文庫
  • ちゃおノベルズ
  • ぷっちぐみベスト!!
  • 小学館版学習まんが少年少女日本の歴史
  • 小学館版学習まんが人物館
  • 小学館版学習まんが世界の歴史
  • 入門百科+
  • 小学生のミカタ

かつて発行していた児童書

  • なぜなに学習図鑑
  • 入門百科シリーズ
  • ミニレディー百科シリーズ
  • おひさまのほん

ベストセラー

辞典・事典

図鑑

  • 小学館の図鑑Z
  • 小学館の図鑑NEO
  • ポケットガイドシリーズ
  • フィールド・ガイドシリーズ

電子知育玩具用ソフト

ゲーム

漫画表現の特色

小学館が版元である漫画台詞には、全ての男性向け雑誌に掲載された娯楽漫画[注 2]も含めて句読点(「。」「、」)が用いられている。これは、『小学一年生』をはじめとする学年別学習誌は当初、教育漫画だけだったが、後から始めた少年少女向け娯楽漫画にまで句読点を用いられていた名残である。ただし、殆どの少女女性向け雑誌に掲載された娯楽漫画[注 3]は句読点を用いられていない。ただし 、児童向け少年漫画雑誌である『月刊コロコロコミック』の増刊に該たる『コロコロアニキ』を除いた青年・女性向け雑誌にはルビは用いられていない。なお、小学館以外のすべての出版社では、一部の出版社における教育漫画のみで句読点を使用しており、娯楽漫画は句読点を用いられていない。

また、小学館のみが漫画で使用される標準フォントが他社のものと異なる。これは、2008年以降に他社が使用している標準フォントから変更したものである。

不祥事

関連会社・団体

日本国内

日本国外

加盟団体

日本書籍出版協会日本雑誌協会、日本出版インフラセンター、辞典協会、出版文化国際交流会、全国出版協会、日本出版クラブ、読書推進運動協議会、国際児童図書評議会コミック出版社の会日本電子出版協会デジタル出版者連盟、日本オーディオブック協議会、日本映像ソフト協会日本アドバタイザーズ協会、日本雑誌広告協会、日本ABC協会、日本インタラクティブ広告協会など

テレビ番組

脚注

関連項目

外部リンク

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