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第54回NHK紅白歌合戦

2003年のNHK紅白歌合戦 ウィキペディアから

第54回NHK紅白歌合戦
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第54回NHK紅白歌合戦』(だいごじゅうよんかいエヌエイチケイこうはくうたがっせん)は、2003年平成15年)12月31日NHKホールで行われた通算54回目のNHK紅白歌合戦。19時30分 - 21時20分および21時30分 - 23時45分にNHK生放送された。

概要 ジャンル, 司会者 ...
概要 ジャンル, 放送方式 ...
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概要

放送まで

  • 今回のテーマは「素晴らしいニッポン 心に響く紅白を」[1]
  • 司会発表は11月13日に行われた[2]
  • 両組司会について、紅組が有働由美子膳場貴子、白組が阿部渉高山哲哉となり、1986年第37回)以来17年ぶりの両組司会2人体制となったが、NHKアナウンサー同士(両組司会4人全員アナウンサー)の両組司会2人体制は史上初である[2][注 1]。なお、有働・阿部はここ2年間も両組司会を担当しており3連投となった一方、膳場・高山は2002年前回)共に審査員リポートを担当しており事実上の昇格という形になった[注 2]。また、当時30歳の高山は男性アナウンサーの史上最年少司会記録を打ち立てた。
  • 一方総合司会については、ここ2年間の担当者だった三宅民夫から後輩の武内陶子に交代となった。有働と武内は同期入局且つ神戸女学院大学出身同士である(大学では武内が先輩であるが、大学在学中に2年間海外に留学していたため、帰国時に有働と同学年になった)。
  • 当時NHK会長の海老沢勝二は早い時期に「今年も司会はアナウンサーの起用」との方針を打ち出し、アンケート調査などで評判の良かった有働・阿部の両組司会続投を決定させつつ、隠し玉として膳場・高山を初起用した。総合司会については、武内を初起用しフレッシュ感を薫らせたという[2]
  • 司会発表前、『スポーツニッポン』(10月14日付)が「有働・阿部を軸に両組司会の人選が進んでいる」、『読売新聞』(司会発表当日付)が「有働・阿部の両組司会続投および武内の総合司会初起用が決定」とそれぞれリークがされた。
  • 前回設けられた「サポーター代表」は廃止された。一方、司会者や出場歌手の発表前、このポジションに翌年の大河ドラマ新選組!』の出演者同士である優香香取慎吾SMAP)らの起用が濃厚との報道がされた[3]
  • 今回は曲順をギリギリまで公表しないと発表された[4]が、後に29日に発表する可能性があると報道され[5]、実際に29日に曲順が発表された[6]
  • 有働・膳場と出場歌手で行った打ち合わせの際、有働と膳場の間で対立が見られたとの報道がされた[7]

当日のステージ

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ゆずが「またあえる日まで」などをメドレーで披露した横浜松坂屋(現在はカトレヤプラザ伊勢佐木に改築)
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倉木麻衣が「Stay by my side」を歌唱した東寺(教王護国寺)の五重塔

SMAPの大トリと史上初の完封勝利

  • 紅組トリは天童よしみが務めた。歌唱した「美しい昔」は外国曲であり、外国曲がトリとなるのは史上初である。なお、天童が紅組トリに起用されたことに関し、和田が「(紅組トリは)天童よりあゆだろう」と番組側に苦言を呈した[15]
  • SMAPが初めて白組トリおよび大トリを担当(グループがトリを務めるのは史上初[注 5])し、この年のオリコン年間シングルチャート1位となった「世界に一つだけの花」を歌唱した。この結果、SMAPは史上初のトップバッターとトリの双方を経験したグループとなったほか、同リーダーの中居は男性で初の組司会・トリ(大トリ)の双方経験者となった。また、本紅白がきっかけで翌週同曲はオリコン週間シングルチャートで1位に返り咲いた。なお、歌唱終了後のファンファーレにも同曲が使われた。
    • 曲順発表前、『サンケイスポーツ』(2003年12月18日付)が「白組トリおよび大トリの候補にはSMAPが急浮上。従来通り演歌勢からのトリ選出の場合は出場40回目の北島三郎の起用が濃厚」、『日刊スポーツ』(2003年12月25日付)が「SMAPの白組トリおよび大トリが決定。紅組トリには和田アキ子(この年デビュー35周年)、浜崎あゆみ(歌手デビュー5周年。同日『第45回日本レコード大賞』で史上初となる3年連続での大賞受賞を達成)、小林幸子(25年連続出場達成)らが有力視されている」とトリについてのリークを行った。なお紅組トリの候補に挙がった浜崎については、カウントダウンコンサートを掛け持ちしていた。
  • 前回好評だった『爆笑オンエアバトル』方式が会場審査全体に拡大し、球数で会場審査が争われた。審査方式は会場審査(2票)とBSデジタルハイビジョンまたは地デジの双方向機能を用いた「デジタルお茶の間審査員」の投票(2票)と特別審査員の11名(11票)の合計15票で争われた。結果はSMAPの大トリ効果で白組が15-0で紅白初の完封勝利(ストレート勝利)(会場審査では紅組:520、白組:1946(内訳、1階席→紅組:107、白組:300、2階席→紅組:196、白組:882、3階席→紅組:217、白組:764)、デジタルお茶の間審査員は紅組:17518、白組:52340、特別審査員は紅組:0、白組:11といずれも白組が優勢)であった(それから20年後の2023年第74回〉に於いて紅組が完封(ストレート)勝利(この時のスコアは3-0)を収めている)。これに伴い、日本野鳥の会(1981年〜1985年・1992年)・麻布大学野鳥研究部(1993年〜2002年)と続いた双眼鏡を使っての計測が姿を消すことになった[16]
  • 恒例である最後の勝敗を決める両組司会のボール投げは、過去2年間から司会をしている有働・阿部が行った。しかし、先述の通り白組が15-0と紅白初の完封勝利だったので、有働は一球も投げられず、騒然としていた(有働本人は後にこのことが「傷に残っています」と発言した)。
  • エンディングの「蛍の光」の大合唱では、今回から2005年第56回)までバックコーラスが出演しなくなった。

その後

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司会者

メイン演奏

審査員

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大会委員長

  • 関根昭義・NHK放送総局長

出場歌手

要約
視点

      紅組      白組      企画      初出場      返り咲き

さらに見る 曲順, 組 ...

選考を巡って

  • 倉木麻衣愛内里菜の2組のビーイングアーティストが初出場。愛内は巨大な衣装で登場した。後の会見で「今後は小林美川・愛内の衣装対決になれたら嬉しいです」と答えている。また、倉木にとっては初のテレビ生放送出演であり、京都府京都市南区東寺からの中継という特別待遇での出演であった。
  • 森山良子森山直太朗の親子競演が実現。親子が単独出場歌手として同じ回に出場するのは第7回1956年)の鈴木正夫鈴木三重子以来となる[17]
  • 今回は紅組・白組の垣根を越えたアーティスト競演があった[18]
  • 爆笑オンエアバトル』の常連でもあるはなわテツandトモが出場し競演した。同じく『爆笑オンエアバトル』の常連であるダンディ坂野もCDを発売して紅白を狙ったが出場歌手としては不選出となり、応援ゲストとして登場した。
  • 坂本冬美が同年4月に1年ぶりに歌手活動を再開、前年は不出場だった紅白を第52回2001年)以来2年ぶりに復帰出場を果たす。デビュー曲「あばれ太鼓」を歌唱したが、坂本は歌の最後で感極まって涙声となるシーンがあった。
  • この年期間限定で再結成していたSPEED(同メンバーの上原多香子がこの年下期の連続テレビ小説『てるてる家族』にヒロインの姉・岩田夏子役で出演)の再出場が有力視されていたが、実現しなかった。
  • 宇多田ヒカルは制作活動のため、この年デビュー25周年を迎えたサザンオールスターズは余力がないため、松任谷由実は休養のため、矢沢永吉は渡米のため、吉田拓郎はコンサート活動のため、それぞれ出場を辞退した[19]
  • 『スポーツニッポン』(10月14日付)が「西城秀樹の返り咲き出場が有力」と報じたが、実現せず。
  • この年「RUI」名義で発表したシングル月のしずく」(この年自身が出演した映画『黄泉がえり』の主題歌)が大ヒットした柴咲コウに対し、番組側は夏頃から出演交渉を行ったが、本人が辞退した。関係者は辞退の理由について、「柴咲自身はやはり自分を女優として考えている。RUIはあくまで映画の役柄。紅白には日本を代表する歌手の方々が出られるので、その場所に自分がいるのは失礼だとの思いからじゃないでしょうか」と語った[20]
  • 特別ゲストとしてスティーヴィー・ワンダーと交渉を行い、順調に進んでいると報道されていたが出演はなかった。同じくCHAGE&ASKAの出演も有力視されたが実現に至らなかった[21]

その他

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ゲスト出演者

演奏ゲスト

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K-1に視聴率で負けた4分間

裏番組「K-1 PREMIUM 2003 Dynamite!!」(TBS系)でのボブ・サップVSの関東地区における瞬間視聴率が、紅白開始時1分間の例外を除けば調査開始以来初めて紅白歌合戦の瞬間視聴率を4分間上回った(この時に紅白で出ていたのは長渕剛であった)。「K-1」は瞬間最高視聴率で43.0%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を記録した[22]。なお、関西地区では3分間、名古屋地区では2分間、「K-1」の瞬間視聴率が紅白歌合戦を上回っている[23]

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関連番組

ラブ紅白
放送:総合 随時
あなたが選ぶ思い出の紅白 感動の紅白![24][25]
放送:BS2 2003年12月29日 17:00 - 18:59、19:30 - 23:00
司会:宮本隆治黒崎めぐみ(当時東京アナウンス室)
出演者:小林幸子、坂本冬美、前川清水前寺清子松村邦洋、水森かおり、松山恵子、ジュン、小川知子石川ひとみ柏原芳恵榊原郁恵錦野旦布川敏和三田明天地真理桂三枝浅茅陽子ジェームス三木
ゲストの紅白エピソードを紹介したほか、この年活躍した著名人の紅白への思いをVTRで紹介。さらには、前回までの舞台裏のマル秘映像やリハーサル風景などを紹介した。
デジタル紅白歌合戦2003[26]
放送:デジタル総合 2003年12月31日 18:45 - 18:55
司会:コロッケ中川緑
ゲスト:Rimoko、関口健

脚注

関連項目

外部リンク

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