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風と共に去りぬ (宝塚歌劇)

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風と共に去りぬ』(かぜとともにさりぬ)は、宝塚歌劇団ミュージカル作品。植田紳爾脚本・演出。原作はマーガレット・ミッチェルの小説『風と共に去りぬ』(原題:Gone with the Wind)。

概要 風と共に去りぬ, 脚本 ...

1977年初演。初演時に人気を博して以降、繰り返し再演されている宝塚歌劇の看板演目のひとつ。5組すべてによって上演されており、2014年11月16日の12時公演にて、観客動員数300万人を突破[1]。『ベルサイユのばら』に次ぐヒット作である。

概要

本作の初演された1970年代には既に、原作の日本語訳は数々の文学全集に収められるなどして広く読まれており、映画版(1939年制作)は日本での初公開(1952年)が大ヒット、繰り返し再上映もなされていて、名作洋画の評価を確立していた。舞台化も世界に先がけて、既に歌劇団と同系列の東宝によって敢行(1966年ストレート・プレイ版)されてこちらもヒット、更に1970年には『スカーレット』として東宝ミュージカル版も上演されていた。

上記の通り、総合芸術化(現在でいうメディアミックスともいえる)において成功例が先行・蓄積されていた恩恵もあって、作品の知名度は抜群であり、1975年以降の『ベルサイユのばら』(通称「ベルばら」)舞台版の大当たりに沸く歌劇団は、「ベルばら」ブーム以後のヒット作に育てたいと、宝塚版『風と共に去りぬ』の上演を企画した。改めて上演権を取得、東宝版とは異なる脚本・楽曲を新たに書きおろして、初演された。日本人作曲家による初めてのミュージカル版となる。

初演以来、男役トップスターがバトラーを演じて主演する通称「バトラー編」が多く上演されているが、1978年雪組・1978年花組・1994年雪組では、男役トップスターをスカーレット役に配役した「スカーレット編」が上演されている。スカーレット・オハラ役は気性の激しい役柄に相応しく、初演では男役スターの順みつきが演じ、以後も男役スター及び男役経験のある娘役によって演じられることが多い。

宝塚版最大の特徴は、「バトラー編」において、ヒロインの分身である「スカーレットII」という彼女の本音を語る役が登場することである。なお「II」に関しては娘役が配役される例も少なくなく、男役とのダブルキャストの場合もある。またメラニー役の比重が重くないことが特徴のひとつであったが、2002年版では「バトラー編」・「スカーレット編」双方から構成される総集編として脚本が改稿され、アシュレ・メラニー夫婦の劇的比重も増した。

2002年度(第12回)日本映画批評家大賞のミュージカル大賞を受賞。

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スタッフ

要約
視点

1977年 月・星組(スタッフ 宝塚公演)

1978年 雪・花組(スタッフ 宝塚公演)

  • 脚本・演出:植田紳爾[5]
  • 演出:阿古健[5]
  • 作曲[5]・編曲[5]:寺田瀧雄、入江薫、河崎恒夫
  • 作曲:都倉俊一[5]
  • 音楽指揮[5]:野村陽児、溝口堯
  • 振付[5]:喜多弘、岡正躬、羽山紀代美
  • 装置:渡辺正男[5]
  • 衣装:小西松茂[5]
  • 照明:今井直次[6]
  • 小道具[6]:上田特市、万波一重
  • 効果:中田正廣[5]
  • 音響:松永浩志[5]
  • 演出助手[5]:正塚晴彦、中村暁
  • 制作[5]:松原徳一、武井泰治
  • 監修:長谷川一夫[6]

1984年 雪組(スタッフ)

※氏名の後ろに「宝塚」、「東京」の文字がなければ両公演共通

  • 脚本・演出:植田紳爾[7]
  • 演出:阿古健[7]
  • 作曲[8]・編曲[8]:寺田瀧雄、入江薫、河崎恒夫
  • 作曲:都倉俊一[8]
  • 音楽指揮(1部):野村陽児(宝塚)[8]
  • 音楽指揮(2部):岡田良機(宝塚)[8]
  • 音楽指揮:北沢達雄(東京)[9]
  • 振付[8]:喜多弘、岡正躬、羽山紀代美、黒瀧月紀夫
  • 装置:渡辺正男[8]
  • 衣装[8]:小西松茂、静間潮太郎
  • 照明:今井直次[8]
  • 小道具:上田特市[8]
  • 効果:川ノ上智洋[8]
  • 音楽監督:松永浩志[8]
  • 演技監督:美吉左久子[8]
  • 演出補:三木章雄[8]
  • 演出助手[8]小池修一郎谷正純
  • 製作担当:柏原正一(東京)[9]
  • 制作:武井泰治[8]

1988年 雪組(スタッフ)

※氏名の後ろに「宝塚」、「東京」の文字がなければ両公演共通

  • 脚本・演出:植田紳爾[10]
  • 作曲[11]・編曲[11]:寺田瀧雄、入江薫、河崎恒夫
  • 作曲:都倉俊一[11]
  • 音楽指揮:野村陽児(宝塚)[11]橋本和明(宝塚)[11]北沢達雄(東京)[12]伊沢一郎(東京)[12]
  • 振付[11]:喜多弘、岡正躬、羽山紀代美、黒瀧月紀夫、尚すみれ
  • 装置:渡辺正男[11]
  • 衣装[11]:小西松茂、静間潮太郎
  • 照明:今井直次[11]
  • 小道具:上田特市[11]
  • 効果:扇野信夫[11]
  • 音楽監督:松永浩志[11]
  • 演技指導:美吉左久子[11]
  • 演出助手:谷正純[11]
  • 舞台進行[11]川口俊一豊田登
  • 制作担当:柏原正一(東京)[12]
  • 制作:高野賢一[11]

1994年 月組(スタッフ 宝塚・東京公演)

※氏名の後ろに「宝塚」、「東京」の文字がなければ両公演共通

1994年 雪組(スタッフ)

※氏名の後ろに「宝塚」、「東京」の文字がなければ両公演共通。宝塚80年史の出典は宝塚のみ。

  • 脚本・演出:植田紳爾[17][19]
  • 演出:谷正純[17][19]
  • 作曲[15][20]・編曲[17][20]:寺田瀧雄、入江薫、吉田優子、河崎恒夫
  • 作曲:都倉俊一[17][20]
  • 音楽指揮:小高根凡平(宝塚)[17][20]、佐々田愛一郎(宝塚)[17][20]、伊沢一郎(東京)[17][21]、清川知己(東京)[17][21]
  • 演奏:東宝オーケストラ(東京)[21]
  • 振付[17][20]:喜多弘、羽山紀代美、黒瀧月紀夫、尚すみれ
  • 装置[17][20]:渡辺正男、関谷敏昭
  • 衣装[17][20]:小西松茂、静間潮太郎
  • 照明:今井直次[17][20]
  • 音響:加門清邦[17][20]
  • 小道具[17][20]:万波一重、伊集院撤也
  • 効果:川ノ上智洋[17][20]
  • 演技指導:美吉左久子[17][20]
  • 演出助手[17][20]:木村信司、加藤誠、荻田浩一
  • 装置補:広森守[17][20]
  • 衣装補:田口美香[17][20]
  • 舞台監督[21]滝澤辰也(東京)、野口裕靖(東京)、北山英明(東京)、松尾勝(東京)
  • 製作担当:長谷山太刀夫(東京)[21]
  • 制作:古澤真[17][20]
  • 後援:関西テレビ放送株式会社[20]
  • 協賛:VISAジャパングループ[20]
  • 演出担当(新人公演):加藤誠[19]

2001年 星組(スタッフ 全国ツアー)

  • 脚本・演出:植田紳爾[22]
  • 演出:谷正純[22]
  • 作曲[22]・編曲[22]:寺田瀧雄、入江薫、吉田優子、河崎恒夫
  • 作曲:都倉俊一[22]
  • 振付[22]:喜多弘、岡正躬、羽山紀代美、黒瀧月紀夫、尚すみれ、若央りさ
  • 装置[22]:渡辺正男、関谷敏昭
  • 衣装[22]:小西松茂、任田幾英
  • 演技指導:美吉左久子[22]
  • 照明:株式会社ハートス[22]
  • 小道具:伊集院撤也[22]
  • 効果:扇野信夫[22]
  • 演出助手[22]児玉明子川上正和
  • 装置補:広森守[22]
  • 舞台進行:株式会社クリエイト大阪[22]
  • 舞台美術製作:株式会社宝塚舞台[22]
  • 制作:福嶋康徳[22]
  • 録音演奏:宝塚歌劇オーケストラ[22]
  • 制作・著作:宝塚歌劇団[22]
  • タイトル使用及び参考文献[22]大久保康雄竹内道乃助
  • 参考文献:菊田一夫[22]

2002年(スタッフ 日生劇場)

  • 脚本・演出:植田紳爾[23]
  • 演出:谷正純[23]
  • 作曲[23]・編曲[23]:入江薫、吉田優子、寺田瀧雄
  • 作曲:都倉俊一[23]
  • 録音音楽指揮:佐々田愛一郎[23]
  • 振付[23]:羽山紀代美、尚すみれ、若央りさ、岡正躬、喜多弘、黒瀧月紀夫
  • 装置[23]:渡辺正男、関谷敏昭
  • 衣装[23]:小西松茂、任田幾英
  • 照明:今井直次[23]
  • 音響:加門清邦[23]
  • 小道具:伊集院撤也[23]
  • 効果:切江勝[23]
  • 演技指導[23]:美吉左久子、榛名由梨安奈淳
  • 歌唱指導:楊叔美[23]
  • 演出補:木村信司[23]
  • 演出助手:小柳奈穂子[23]
  • 装置補:広森守[23]
  • 舞台監督:クリエイト大阪[23]
  • 制作[23]植田孝、村上信夫、木村康久
  • 録音演奏:宝塚歌劇オーケストラ[23]
  • 舞台美術製作[23]:株式会社宝塚舞台、株式会社俳優座劇場
  • 主催:阪急電鉄株式会社[23]
  • タイトル使用及び参考文献[23]:大久保康雄、竹内道乃助
  • 参考文献:菊田一夫[23]

2013年 宙組(スタッフ)

※氏名の後ろに「宝塚」、「東京」の文字がなければ両公演共通。

  • 脚本・演出:植田紳爾[24][25]
  • 演出:谷正純[24][25]
  • 作曲[24][25]・編曲[24][25]:入江薫、吉田優子、河崎恒夫、寺田瀧雄
  • 作曲:都倉俊一[24][25]
  • 編曲:鞍富真一[24][25]
  • 音楽指揮:西野淳(宝塚)[24]清川知己(東京・第一幕)[25]御﨑惠(東京・第二幕)[25]
  • 振付[24][25]:羽山紀代美、尚すみれ、若央りさ、岡正躬、喜多弘、黒瀧月紀夫
  • 装置[24][25]:関谷敏昭、渡辺正男
  • 衣装[24][25]:任田幾英、小西松茂
  • 照明:今井直次[24][25]
  • 音響:加門清邦[24][25]
  • 小道具:今岡美也子[24][25]
  • 演技指導:榛名由梨[24][25]
  • 歌唱指導:楊叔美[24][25]
  • マーチング指導:川口尚[24][25]
  • 演出助手:生田大和[24][25]田渕大輔(宝塚)[24]樫畑亜依子[24][25]
  • 舞台進行(第一幕):森高智広(宝塚)[24]
  • 舞台進行(第二幕)[24]青木文(宝塚)、香取克英(宝塚)
  • 舞台進行:青木文(東京)、香取克英(東京)[25]
  • 舞台美術製作:株式会社宝塚舞台[24][25]
  • 演奏:宝塚歌劇オーケストラ(宝塚)[24]
  • 演奏コーディネート:株式会社ダット・ミュージック[24][25]
  • 制作:谷風宗範[24][25]
  • 制作補:原田豊浩[24][25]
  • 制作・著作:宝塚歌劇団[24][25]
  • 主催:阪急電鉄株式会社[24][25]
  • タイトル使用及び参考文献[24][25]:大久保康雄、竹内道乃助
  • 参考文献:菊田一夫[24][25]
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あらすじ

要約
視点

以下の節では、基本的なあらすじを記述している。

1994年の「スカーレット編」再演時に、樫の木屋敷でのスカーレットのアシュレへの告白の場面とバトラーとの出会い・チャールズとの結婚の経緯の新場面が追加された後、初演(1978年)の冒頭の敗戦後の南部へ繋ぐ展開となった。2002年の「総集編」では、1994年の追加場面を「バトラー編」の冒頭に繋ぎ、第2部は「スカーレット編」が中心となり、ラストは「バトラー編」のものであった。

バトラー編

第一部

スカーレット・オハラは愛するアシュレと結婚できなかった腹いせに、チャールズと結婚するも間も無く死別しアトランタへやって来た。チャリティーバザーの夜、女性と踊る権利を得るイベントで、喪中のスカーレットに法外な値(金貨で150ドル)を付けた男こそが、レット・バトラーであった。

今はメラニーの夫・アシュレが一時帰還し、スカーレットはサッシュを贈ると共に自分の想いを告白するが、彼はメラニーを頼むと告げるだけだった。

戦火が近づき、スカーレットは妊娠中のメラニーらと共に、レットに頼んでタラへ連れて行ってもらう。途中でレットは南軍に志願し戦場へ赴く。やがて南軍は敗北。荒れ果てたタラを見て、スカーレットはこの土地を守り抜くと決意する。

第二部

スカーレットはレットと結婚していた。雑貨店をアシュレに任せていたが、スカーレットと二人で抱き合う姿が目撃されて町の噂になる。激高したレットはスカーレットを強引に2階へ連れて行こうとするが、スカーレットは足を踏み外して転落し大怪我を負う。強い後悔と不安にかられたレットはメラニーに、スカーレットを心から愛していると告げる。

メラニーは流産し死期を悟り、スカーレットにレットの真意を告げ息を引き取る。その言葉によってスカーレットがレットへの愛情に気付き彼に告白するが、時既に遅く彼はひとり去っていくのだった。

スカーレット編

※1978年の上演を元に記述しています

第一部

南軍の敗北によって、南北戦争は終結。スカーレットは荒廃した農場を立て直すため、自ら懸命に働いていた。しかし税金が払えずタラを手放さなくてはならない危機に陥る。レットに相談するが、頼みには応じてもらえなかった。そこでスカーレットは妹・スエレンの婚約者で裕福なフランクを欺き、彼と結婚して税金を支払った。

しかし、北部人と南部人の対立の中で、フランクは死亡してしまう。

第二部

スカーレットはレットと結婚していた。雑貨店をアシュレに任せていたが、スカーレットと二人で抱き合う姿が目撃されて町の噂になる。激高したレットはスカーレットを強引に2階へ連れて行こうとするが、スカーレットは足を踏み外して転落し大怪我を負う。強い後悔と不安にかられたレットはメラニーに、スカーレットを心から愛していると告げる。

しかしメラニーは流産し死期を悟り、スカーレットにレットの真意を告げ息を引き取る。その言葉によってスカーレットがレットへの愛情に気付き彼に告白するが、時既に遅く彼はひとり去ってしまった。スカーレットは、「明日考えましょう」と誓う。

登場人物

楽曲

  • 君はマグノリアの花の如く
レットのスカーレットに対する想い
作詞:植田紳爾、補作詞:藤公之介、作曲:都倉俊一
  • 愛のフェニックス
レットとスカーレットの情熱
作詞:植田紳爾、作曲:寺田瀧雄
  • ミモザ花咲く
作詞:植田紳爾、作曲:入江薫
  • 故里は緑なり
南部への望郷
作詞:植田紳爾、作曲:入江薫
  • さよならは夕映えの中で
去っていくレットの心情
作詞:植田紳爾、作曲:寺田瀧雄
  • 明日になれば
スカーレットの決意
作詞:植田紳爾、作曲:寺田瀧雄
  • 真紅に燃えて
作詞:植田紳爾、作曲:寺田瀧雄
  • 水色の愛
  • そよ風の青春
  • 美しき南部
  • 私とあなたは裏表
  • バザー
  • 幸せはどこ
  • 鳴らせバンジョー
  • 新しき南部
  • うわさ
  • ねえ、君

ほか

フィナーレにおいて、デュエットダンスに「Night and Day」が使用されることがある。

これまでの公演

要約
視点

1970年代

1977年・月組
1977年3月25日 - 5月10日(新人公演:4月15日[26]、4月26日[26]):宝塚大劇場、7月2日 - 31日(新人公演:7月17日[26]、7月24日[26]):東京宝塚劇場
第63期生美雪花代ら)の初舞台公演。
  • 4月15日と7月17日の新人公演・配役(第一部)
  • 4月26日と7月24日の新人公演・配役(第二部)
1977年・星組
1977年5月12日 - 6月28日(新人公演:6月10日[26]、6月21日[26]):宝塚大劇場、8月3日 - 30日(新人公演:8月14日[26]、8月21日[26]):東京宝塚劇場
  • 6月10日と8月14日の新人公演・配役(第一部)
  • 6月21日と8月21日の新人公演・配役(第一部)
  • バトラー:大湖かつら[26]
  • スカーレット:風美圭[26]
1978年・雪組(スカーレット編)
1月1日 - 2月14日(新人公演:1月26日[26]):宝塚大劇場、4月1日 - 4月30日(第一回・新人公演:4月16日[26]、第二回・新人公演:4月23日[26]):東京宝塚劇場
  • 1月26日と4月16日の新人公演・配役
  • 4月23日の新人公演・配役
1978年・星組
1月11日 - 2月5日:山口・広島・下関・福山・高知・観音寺・高松・岡山・藤沢・浦和、桐生・柏・千葉・水戸・仙台(地方公演)
1978年・月組
2月10日 - 20日:中日劇場、6月3日 - 6月22日:大分・佐伯・宮崎・鹿児島・水俣・久留米・唐津・倉敷・大垣・福井・金沢・富山・新潟・高山・長野(地方公演)、10月9日 - 11月4日:苫小牧・函館・札幌・室蘭・帯広・北見・花巻・仙台・小山・伊勢・安城・鈴鹿・那覇(地方公演)
1978年・花組 (スカーレット編)
2月16日 - 3月22日(新人公演:3月10日[26]):宝塚大劇場、7月1日 - 30日(第一回・新人公演:7月16日[26]、第二回・新人公演:7月23日[26]):東京宝塚劇場
4月30日 - 5月7日:福岡市民会館、5月9日 - 12日:小倉市民会館
トップスター・安奈淳の退団公演。
  • 3月10日と7月16日の新人公演・配役
  • 7月23日の新人公演・配役

1980年代

1984年・雪組
3月23日 - 5月8日[8](新人公演:4月10日[27]、4月24日[27]):宝塚大劇場、7月1日 – 7月29日[9](新人公演:7月11日[27]):東京宝塚劇場
形式名は「宝塚グランドロマン[8][9]」。2部35場[8][9]
第1部:君はマグノリアの花の如く[8]
第2部:さよならは夕映えの中で[8]
トップ娘役・遥くららの退団公演。70期生の初舞台公演。
  • 4月10日の新人公演・配役
  • 4月24日の新人公演・配役
  • レット:杜けあき[27]
  • スカーレット:草笛雅子[27]
  • アシュレ:明都ゆたか[27]
  • メラニー:千種まみ[27]
  • スカーレットII:北いずみ[27]
  • ベル・ワットリング:上代粧子[27]
  • ピティパット:彩辰美[27]
  • マミー:古代みず希[27]
  • プリシー:(登場せず)[27]
  • 7月11日の新人公演・配役
  • レット:杜けあき[27]
  • スカーレット:毬谷友子[27]・草笛雅子[27]
  • アシュレ:一路万輝[27]・明都ゆたか[27]
  • メラニー:美月亜優[27]・千種まみ[27]
  • マミー:古代みず希[27]
関連行事:3月13日の午後6時から宝塚大劇場で前夜祭が開催された。ゲスト出演は水穂葉子鳳蘭順みつき、現役生徒の出演は銀、尚、麻実、平、遥、杜ほか当時の雪組と宝塚歌劇団70期生。『美しき南部』、『明日になれば』、『さよならは夕映えの中で』等の主題歌紹介や、ゲストを交えて初演時の思い出話、主演クラスの生徒によるハイライトシーンの披露、70期生全員の自己紹介等の内容だった。
1988年・雪組
1月1日 - 2月16日[11](新人公演:1月19日[28]):宝塚大劇場、4月3日 – 4月29日[12](新人公演:4月12日[29]):東京宝塚劇場
形式名は「宝塚グランド・ロマン[11][12]」。2部37場[11][12]
  • レット・バトラー:平みち
  • スカーレット:一路真輝
  • アシュレ:杜けあき
  • スカーレットII:神奈美帆
  • レット・バトラー:杜けあき
  • スカーレット:神奈美帆
  • アシュレ:平みち
  • スカーレットII:一路真輝
  • レット・バトラー:杜けあき
  • スカーレット:一路真輝
  • アシュレ:平みち
  • スカーレットII:神奈美帆
  • 新人公演・配役
※氏名の後ろに「()」に文字がなければ両劇場共通。「宝塚」は宝塚大劇場、「東京」は東京宝塚劇場公演を示す。
参考資料[11] - 脚本:菊田一夫『風と共に去りぬ』1976年初演版。訳:大久保康雄竹内道之助『風と共に去りぬ』(三笠書房

1990年代

1994年・月組
1月1日 - 2月7日(新人公演:1月18日):宝塚大劇場[30]、4月4日 – 4月27日(新人公演:4月12日):東京宝塚劇場[31]
9月18日 - 10月10日:仙台・会津若松・市川・川口・静岡・呉・広島・鹿児島・福岡(地方公演)
形式名は宝塚・東京が「住友VISAシアター 宝塚グランドロマン[30][31]」、全国ツアーが「宝塚グランドロマン[32]」。宝塚・東京における本公演と全国ツアーは2部38場[30][31][32]
第1部:君はマグノリアの花の如く[30][31][32]
第2部:さよならは夕映えの中で[30][31][32]
  • 新人公演・配役
※下記の配役は宝塚大劇場、東京宝塚劇場共通。
参考資料[30] - 脚本:菊田一夫「風と共に去りぬ」1976年宝塚初演版。訳:大久保康雄竹内道之助「風と共に去りぬ」(三笠書房)。
さらに見る 公演日, 公演場所 ...
さらに見る 開演時間 (日本標準時), スカーレットI ...
さらに見る 開演時間 (日本標準時), スカーレットI ...

 

1994年・雪組(スカーレット編)
5月13日 - 6月20日(新人公演:5月31日):宝塚大劇場[35]、8月2日 - 29日(新人公演:8月16日):東京宝塚劇場[36]
形式名は「VISAジャパンシアター 宝塚グランドロマン[35][36]」。2部35場[35][36]
第1部:真紅に燃えて[35][36]
第2部:明日になれば[35][36]
特別出演(専科[35][36] - 葉山三千子矢代鴻星原美沙緒
休演者[35][36] - ロンドン公演出演者(香寿たつき五峰亜季毬丘智美有未れお和央ようか美穂圭子宝樹彩欧波翼翠花果有沙美帆)、純名里沙
  • 新人公演・配役
※下記の配役は宝塚・東京共通。宝塚は第1部のみ。
参考資料[35] - 脚本:菊田一夫「風と共に去りぬ」1976年宝塚初演版。訳:大久保康雄・竹内道之助「風と共に去りぬ」(三笠書房)。
さらに見る レット・バトラー, チャールズ・ハミルトン ...
さらに見る レット・バトラー, アシュレ・ウィルクス ...
1997年・花組
4月12日 - 5月6日:全国ツアー
形式名は「宝塚グランドロマン[38]」。
第1部:君はマグノリアの花の如く[38]
第2部:さよならは夕映えの中で[38]
さらに見る 公演日, 公演場所 ...
1998年・雪組
5月30日 - 6月21日:全国ツアー
形式名は「宝塚グランドロマン[39]」。
第1部:君はマグノリアの花の如く[39]
第2部:さよならは夕映えの中で[39]
さらに見る 公演日, 公演場所 ...

2000年代

2001年・星組
6月9日 - 7月1日:全国ツアー
形式名は「宝塚グランドロマン[40]」。2部24場[40]
第1部:君はマグノリアの花の如く[40]
第2部:さよならは夕映えの中で[40]
さらに見る 公演日, 公演場所 ...
2002年・合同[注 1]
4月6日 - 4月29日:日生劇場[42]
宝塚歌劇団88周年記念として、轟悠・湖月わたる・檀れい他専科メンバーと雪組[42](前半・ - 16日)・花組[42](後半・18日 - )の選抜メンバーにより公演。
形式名は「宝塚歌劇88周年記念特別公演 宝塚グランドロマン[42]」。2部43場[42]
第1部:君はマグノリアの花の如く[42]
第2部:さよならは夕映えの中で[42]
内容はバトラー編・スカーレット編から抜粋した総集編で、フィナーレのショーは無し。
2004年・宙組[注 2]
10月16日 - 11月7日:横浜・君津・浜松・倉敷・高松・須崎・高知・山口・北九州・佐世保・佐賀・福岡(全国ツアー)[43]

2010年代

2013年・宙組[注 3]
9月27日 - 11月4日(新人公演:10月22日):宝塚大劇場、11月22日 - 12月23日(新人公演:12月5日):東京宝塚劇場
  • 新人公演・配役
※下記の配役は宝塚・東京共通。
さらに見る スカーレットI, アシュレ ...
2014年・月組[注 4]
1月11日 - 1月27日:梅田芸術劇場
宝塚歌劇団100周年記念として、轟悠と月組選抜メンバーによる公演。
2002年版(総集編)の実質的な再演。
※改訂:1994年スカーレット編以来、19年ぶりに男役トップスター(龍)がスカーレットを演じることもあって、1994年版同様に、開幕場面でスカーレットが『ファニー・レディー』を歌うなどの改訂が加えられた。
※新曲等:『水色の愛』『そよ風の青春』『真紅に燃えて』など初演のバトラー編やスカーレット編で使用された曲が再び使用された。フィナーレでバトラーとスカーレットによる新作デュエット曲「ねえ、君」も追加されている。
2014年・星組[注 5]
11月14日 - 12月7日:全国ツアー
2番手男役の紅ゆずるが主演を務める。
梅田芸術劇場メインホールの11月16日12時公演で、観客動員数が300万人を突破[1]
さらに見る 公演日, 公演場所 ...
2015年・月組[注 6]
2月7日 - 3月2日:中日劇場
前年の梅田芸術劇場公演に引き続き、轟悠と月組選抜メンバーによる公演。


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配役一覧

要約
視点

太字がトップスター(=主演)。不明点は空白とする。

さらに見る 1977年月組, 1977年星組 ...
さらに見る 1978年星組, 1978年月組 ...
さらに見る 1984年雪組, 1988年雪組 ...
さらに見る 1994年月組, 1994年雪組 ...
さらに見る 2001年星組, 2002年合同 ...
さらに見る 2013年宙組, 2014年月組 ...
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エピソード

初演当時、それまで宝塚歌劇では、老人役など脇役がヒゲを付けることはあっても、二枚目男役スターがヒゲを付けることは無かった。しかし本作では、男役トップスター榛名由梨が演じるレット・バトラーについて、原作に口髭の描写があることや、原作への準拠を薦めた脚本の植田の提案などから、舞台でも慣例を破って、ヒゲをつけて演じることに決まった。当初はファンに配慮し、一幕目はヒゲつき・二幕目はヒゲ無にしたが、かえって不自然なため両幕とも付けることにした。[注 15]。宝塚大劇場公演が好評のうちに終わり、東京公演を迎えると、“ヒゲが箱根を越えるか”と再び話題になったが、東京公演でもヒゲつきで上演、ヒットを飾り、以来、宝塚では男役スターの付けヒゲに抵抗が無くなった。

「バトラー編」「スカーレット編」の通称は、公演ごとの内容の違いや、男役トップスターがどの役を演じて主演したか、の違いに着目して、公演ごとの区別・呼び分けのためにファンが用いた通称であるため、現在に至るまで、公演題名として公式に謳われたことは一度もない。

宝塚が伝統的に男役中心ということもあり、本公演・全国ツアー公演(かつての地方公演)いずれも、「バトラー編」が圧倒的に多いため、「スカーレット編」が宝塚・東京以外で上演されたのは、1978年花組版の福岡及び小倉公演のみとなっている。

初演の際の上演契約で舞台映像について規制されていたため、初演からしばらくはヒット作ながら、テレビでの舞台実況中継は実現しなかった。1994年再演の際、初めてNHK(衛星放送)での実況中継が実現したため、この再演にあたって、少なくとも舞台映像に関する契約条項が見直され、制限が緩和されたと思われる。その後、2002年再演からは、実況DVDが発売されるようになり、以降の再演の多くはディスクでも楽しめるようになった[注 16]

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脚注

参考文献

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関連項目

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関連

外部リンク

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