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2008年のSUPER GT

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2008年のSUPER GTは、2008年3月15・16日に鈴鹿サーキットで開幕し、11月8・9日に富士スピードウェイで閉幕した全9戦のシリーズである。

2008年のSUPER GT
前年: 2007 翌年: 2009

前年からの主な変更点

レギュレーション

特別性能調整」の復活(2008 GTAブルテン No.004-T、No.008-T、No.012-T及びNo.027-T)
2007年シーズンの単一車種の独走や、2009年車両規則の前倒しをした車両の参加を認めた結果、2006年にGT500クラスに導入された「特別性能調整」が復活した。
開幕戦及び第2戦での、車種ごとの決勝レースのラップタイムを比較し、一定以上早い車種にはその早さに応じて10 - 60kgの重量を、以降のレースで加算(ハンディウェイトとは別に)する。その結果、第2戦よりGT-Rには50kg、レクサス・SC430には40kg加算されることになった。
上記以外に、NSXは開幕戦より車両最低重量に50kg加算し1,150kgとする。
ハンディウェイトの搭載上限は、車体重量が1,200kgになるまでとし、それ以上の性能調整はリストリクタ径の調整にて行われる。
第2戦終了後に、再度車種ごとの性能差を比較した結果、第3戦からの性能調整がGT-Rは50kgから80kg(1,180kg)に、NSXは50kgから40kg(1,140kg)に、レクサス・SC430は40kgから0kg(1,100kg)に見直されることになった。
第5戦終了後に、再度車種ごとの性能差を比較した結果、第6戦からの性能調整がGT-Rは80kgから60kg(1,160kg)に見直されることになった。

その他

従来任意団体として運営されてきたシリーズ運営母体のGTアソシエイションが、4月に「株式会社GTアソシエイション」として正式に法人化された。

レース中に車両同士の接触等があった際、従来は「原則として、後ろから押した側に無条件でペナルティを課す」との基準を示していた。同年より「ドライビングスタンダードオブザーバー」として服部尚貴を起用し、レーシングドライバーの目線からどちらの車両により問題があったかを判断して、ペナルティを課すようになった。

この年のマレーシアラウンドのイメージガールは当時スタイルコーポレーションに所属していた黒沢琴美[1]佐々木綾美[2][3] が務めたが、この2人以降、マレーシア戦イメージガールのスタイル所属者起用は2012年高橋としみまで4年間途絶えることになる。

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マシン

要約
視点

GT500

Thumb
GT-R GT500仕様

日産自動車陣営は、GT-Rに車両を変更するが、2009年車両規則を先取りしているため、ホイールベースの延長や、全高と全幅とがNSXと同じ寸法に変更されている等、これまでより大幅な改造がされている。特別性能調整により、最低車重が第2戦では1,150 kg、第3戦以降は1,180 kg、第6戦以降は1,160kgに変更された。

トヨタ自動車陣営は、2007年と同様にレクサス・SC430を使用。特別性能調整により、最低車重が第2戦では1,140kgに変更されたが、第3戦以降は1,100kgに戻された。

本田技研工業陣営は、2007年と同様にNSXを使用するが、2007年の他車との競争力から特別性能調整が行われ、最低車重が開幕戦より1,150kgとされたが、第3戦以降は1,140kgとなった。

レギュレーション改訂により、2007年に製作された車両は2008年も使用しなくてはならなかったが、ベース車両を変更した日産勢は新規製作した車両を投入した。その後、車両の安全性に問題が発見されたZENT CERUMO SC430[4] も、第6戦に新規製作車両を投入した[5]

GT300

ARTAは、シャシーを新造したASL・ガライヤで参戦。

aprは、2007年までのトイ・ストーリーから、同じディズニー配給のアニメーション映画作品「カーズ」の主人公である「ライトニング・マックィーン」をモチーフにした、ライトニング マックィーン apr MR-Sへ車両を変更。チーム名も「トイ・ストーリー レーシング」から「カーズ レーシング」へ変更し、ゼッケンナンバーも「95」となった。なお、MR-Sは2008年シーズンで参戦を終了し、後継はミッドシップに改造されたカローラアクシオを使用。

TEAM TAKEUCHIRACING PROJECT BANDOHは、フォーミュラ・ニッポン用のRV8J型エンジンを使用し、ミッドシップに改造されたレクサス・IS350での参戦を発表。第3戦より参戦した[6]

CUSCO RACINGは、前年のGDB型インプレッサで参戦。当初は第2戦までGDB型を使用し、第3戦からGRB型インプレッサに変更する予定だったが、予定を変更して最終戦までGDB型を継続して使用した。最終戦において、チームより来シーズンは車両を変更する旨のコメントが出されたものの、一転参戦そのものが休止された。

JIM GAINERは、フェラーリ・F430に車両を変更したが、この車両は、前年のフェラーリ・360モデナにF430用のヘッドライト・テールライト・エンジン等を移植したものである。第5戦からF430を改造した車両に変更される予定だったが、最終戦でも360改のままだった。

A&S RACINGは3年ぶりにC6型コルベットを使用、第3戦、第6戦、第9戦にエントリーするも、予選を通過することが出来ず、決勝に出走はしていない。

BMW専門店「studie」はアサダレーシング/グラッドジャパンとのジョイント体制でBMW・Z4 Mクーペを投入、第6戦鈴鹿1000kmから参戦。当初は車両の不具合などで予選を通過することが出来なかったが、最終戦のみ決勝に出走、入賞圏外ながら完走を果たした。エンジンはE39型M5用の5L V8が積まれ、VOCALOIDシリーズ初音ミクがカラーリングされている。また、チームMOLAは、最終戦のみ同シリーズの鏡音リン・レンにカラーリングを変更した。

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エントリーリスト

GT500クラス

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GT300クラス

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タイヤ=B ブリヂストンY ヨコハマD ダンロップM ミシュランK クムホH ハンコック

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スケジュール及び勝者

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ポイントランキング

ドライバー

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さらに見る 予選順位, 1位 ...
さらに見る 決勝ベストラップ順位, 1位 ...
  • 変則的な有効ポイント制を導入し、全9戦のうち、第1戦~第6戦までのうちの上位4戦と、第7戦~第9戦のポイントを合算する。
  • 第9戦は、予選順位、決勝ベストラップに対するポイントは与えられない。
  • リタイヤ、未完走、失格となった場合は、決勝ベストラップの得点は与えられない。
  • 失格となったレースの予選順位・決勝ベストラップのポイント加算は行えず、そのレースの成績をポイント合計対象レースから除外する事はできない。
  • 同ポイントで並んだ場合は、上位入賞回数の多いほうが上位となる。それも同じ場合は、シリーズ全体でのレース走行距離を合計し多いほうが上位となる。

GT500

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GT300

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チーム

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さらに見る 順位, トップ ...
  • 全戦のポイント全てが合算される。
  • 走行ラップ数ポイントは完走車にのみ与えられる。
  • 同ポイントで並んだ場合は、上位入賞回数の多いほうが上位となる。

GT500

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GT300

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記録

GT500

  • 開幕戦にて、NISMOが参戦させた2台のGT-R(23、22号車)が圧倒的な速さで他車を圧倒し、デビューウィンを1-2フィニッシュで達成。第2戦でも、23号車がハンディウェイトをはねのけポールトゥーウィンし、GT-Rは開幕2連勝となった。ハンディウェイト等による性能調整があるSUPER GTでは連勝するのは非常に難しく、1998年のペンズオイル・ニスモGT-R以来(開幕戦及び第3戦[8])10年ぶりである。
  • 第3戦にて優勝した立川祐路は、自身の持つJGTC/SUPER GTでの最多勝記録を10勝に伸ばし、リチャード・ライアンは3メーカー全てで優勝を記録した2番目のドライバー(1番目はジェレミー・デュフォア)となった。
  • 第7戦にて優勝したYellowHat YMS TOMICA GT-Rは、全てのセッション(練習走行、公式予選、フリー走行、決勝レース)で1位と言う完全優勝を成し遂げた。また、ホンダ陣営のツインリンクもてぎでの連勝は、7でストップした[9]
  • ドライバーズタイトルは、2連勝を含む3勝を上げたXANAVI NISMO GT-Rが獲得。チームタイトルは、今季の優勝はなかったもののPETRONAS TOYOTA TEAM TOM'Sが獲得した。

GT300

  • 第3戦富士でライトニング マックイーン apr MR-Sが優勝し、ドライバーの国本京佑が最年少優勝記録を更新(19歳4ヶ月)した。
  • 第4戦セパンでクスコDUNLOPスバルインプレッサが優勝し、GT300クラスでAWDが初めて優勝した。
  • 第7戦もてぎでウェッズスポーツ IS350が最後尾[10] から24台抜きをし優勝した。GT300クラスでの最後尾からの優勝はJGTC/SUPER GT史上初。
  • ドライバーズ及びチームタイトルは、最終戦のファイナルラップでスロー走行の車を抜いたMOLA レオパレス Zが獲得した。
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脚注

関連項目

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