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シングスピール

イギリスの競走馬 ウィキペディアから

シングスピール
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シングスピール (Singspiel) とはイギリス競走馬および種牡馬である。5か国で出走し、G1競走を4勝[1]ダートを問わない活躍を見せた。母は1980年カナダソヴリン賞年度代表馬グローリアスソング、半兄に名種牡馬Rahyや日本に輸入されメイセイオペラを出したグランドオペラがいる。

概要 シングスピール, 欧字表記 ...

馬名のSingspiel(ドイツ語読みではジングシュピール)とは、18世紀から19世紀にかけてドイツで流行した庶民向け歌劇のことである。

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戦績

2歳から4歳の前半までは常に好走するも勝ちきれず、G1競走2着が3回あるものの、重賞の優勝経験はゴードンリチャーズステークス(G3)だけであった。ところが、1996年の秋シーズンにカナダに遠征すると、カナディアンインターナショナルステークス(G1)でカナダの強豪馬チーフベアハートを破り優勝。続くブリーダーズカップ・ターフ[2]でも同じマイケル・スタウト調教師の管理馬ピルサドスキーの2着と好走。続くジャパンカップでは、日本到着直後に熱を出し状態を不安視されながら、ファビラスラフインエリシオを抑えて優勝し、一気にトップホースの1頭となった。なお父の母ハイホークシェイク・モハメドの所有馬として第3回ジャパンカップに出走し、1番人気で13着に敗れており、シェイク・モハメドにとっては13年越しの雪辱となった。当年、アメリカのエクリプス賞最優秀芝牡馬を受賞。

翌年は馬主の地元ドバイで開催される、世界最高賞金競走ドバイワールドカップに出走。初のダートでの競走であったが[3]アメリカサイフォン等を破り優勝した。その後、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスこそスウェインピルサドスキーエリシオらに遅れる4着となったが、コロネーションカップインターナショナルステークスではボスラシャムデザートキングベニーザディップオスカーシンドラードゥシャンターらといった強豪を物ともせずに優勝した。その後、再び渡米し、スタウト調教師にとって連覇となるブリーダーズカップ・ターフを目指して調教が積まれていたが、競走前日に右前脚を骨折し出走を断念。そのまま競走馬引退となった。この年のインターナショナル・クラシフィケーションではパントレセレブル、ピルサドスキーに次ぐ132ポンドを獲得している。

馬齢別競走成績

  • 2歳-3戦1勝
  • 3歳-6戦1勝
  • 4歳-7戦4勝
    • 1着 カナディアン国際ステークス (G1)、ジャパンカップ (GI)
    • 2着 コロネーションカップ(G1)、ブリーダーズカップターフ(G1)
    • エクリプス賞最優秀芝牡馬
  • 5歳-4戦3勝
    • 1着 ドバイワールドカップ(重賞)[1]、コロネーションカップ(G1)、インターナショナルステークス(G1)
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種牡馬時代

要約
視点

イギリスのダルハムホールスタッドで種牡馬として供用され、ドバイワールドカップ親子制覇を達成したムーンバラッド、日本で活躍したアサクサデンエンローエングリン等を輩出した。しかし2010年の種付けシーズンから受精能力の低下が確認されていた[4]。同年7月2日蹄葉炎悪化のため安楽死された[5]

主な産駒

※日本馬(カナ表記)以外についてはG1級競走優勝馬のみ記載。

グレード制重賞勝利馬

地方重賞勝利馬

母の父としての主な産駒

※日本馬(カナ表記)以外についてはG1級競走優勝馬のみ記載。

グレード制重賞勝利馬

地方重賞勝利馬

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血統表

シングスピール血統サドラーズウェルズ系 / Hail to Reason 5×3=15.63%、Herbager 5×3=15.63%、Almahmoud 5×4=9.38%、Mahmoud 5×5=6.25%)(血統表の出典)

In the Wings
1986 鹿毛
父の父
Sadler's Wells
1981 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Fairy Bridge Bold Reason
Special
父の母
High Hawk
1980 鹿毛
Shirley Heights Mill Reef
Hardiemma
Sunbittern *シーホーク
Pantoufle

Glorious Song
1976 鹿毛
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
母の母
Ballade
1972 黒鹿毛
Herbager Vandale
Flagette
Miss Swapsco Cohoes
Soaring F-No.12-c

血統背景

父インザウイングスは1990年のブリーダーズカップ・ターフ優勝馬。本馬以外にも数々のG1競走勝利馬を輩出している。母グローリアスソングは前述の通り1980年のソヴリン賞年度代表馬である。叔父に1983年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬デヴィルズバッグ、2005年度北米リーディングサイアーセイントバラードがいる。 また、4代母Soaringから続く牝系にはグラスワンダー・ワンダーアゲインのきょうだいがいる。

脚注

外部リンク

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