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2017年のSUPER GT

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2017年SUPER GTは、2017年4月8日9日岡山国際サーキットで開幕し、同年11月11日12日ツインリンクもてぎで閉幕した全8戦のシリーズである。

2017年のSUPER GT
前年: 2016 翌年: 2018
サポートシリーズ
FIA-F4選手権

前年からの主な変更点

要約
視点

レース日程

全8戦の開催日程は前年当初予定と同様である[1]。2016年4月発生の熊本地震で被災し、開催中止となったオートポリスは復旧が進み、同年10月に営業を再開していることから、2017年も開催スケジュールに組み込まれることになる。また、プミポン前国王崩御で服喪期間に入っているタイでの開催については、GTアソシエイション(GTA)の坂東正明代表によれば「コンサートなどのイベントは30日経ってから再開されており、チャーン・インターナショナル・サーキットでも(2016年)12月にアジア・ロードレース選手権を開催する予定で、来年(2017年)10月のSUPER GT開催は問題ないと現地から報告を受けている」[2]としており、こちらについても問題無く開催された。また、第6戦の鈴鹿1000kmは、翌2018年より「サマーエンデュランス 鈴鹿10時間耐久レース」に発展解消し、鈴鹿サーキットでのSUPER GTの開催が別途設定されることになるため、本年がSUPER GTとしても最後の開催となる[3][4]

レギュレーション

GT500クラス

同年の車両規則はドイツツーリングカー選手権(DTM)との規定統一をより進めた仕様となる。この車両規定の変更で、コーナリングスピード低減を目的としてダウンフォースを25%低減することが定められている[5]

シャシーは2018年シーズン終了まで継続して使用することが義務づけられ、事故などで修復不可能となった場合にはGTAの承認を得て交換可能となるが、決勝レースでピットストップなどのペナルティが課せられる[6]。使用可能エンジン数は従来の1シーズン3基から2基に変更された[6]

ウェイトハンデは、2014年・2015年に行っていた『50kg超となった場合に燃料流量リストリクターを縮小して調整する』形式に戻されるが、従来の1段階の縮小から重量に合わせて3段階のリストリクター径を用いて、ウェイトと併用する形で細かく調整する[7][8]

レース当日のスケジュール

従来 決勝日午前中に行われていたフリー走行が設定されないこととなり、決勝スタート直前のウォームアップ走行が、これまでの8分から20分に変更されている。この変更と合わせて、そのフリー走行を行っていた時間帯にドライバートークショーを開催し、公式予選の各クラス上位トップ3のアタックドライバーに出演を義務づけたほか、スタート手順前に全ドライバー紹介を行うなど、ファン向けのプロモーション強化も盛り込まれている[9][6]

その他

  • 従来 決勝レースの最大の出走台数は各サーキット毎に決めていたが、2017年はシリーズ全体での最大参加登録台数が48台に限定された(各サーキットごとの決勝レース最大出走台数は、従来通り設定される)[7]。これに合わせる形でシード権や複数台エントリーに関する規定の変更、決勝出走可能台数を超えた場合の予選落ち・補欠制度についての規定化など、レギュレーション整備が行われている[10]
  • モラル違反を起こした際に課せられるペナルティ制度「ドライビング・モラルハザード」の罰則を厳罰化し、8ポイントに達すると、次回出場大会の公式練習を終日参加禁止し、さらにスターティンググリッドを8グリッド降格するという罰則が設けられた[6]

マシン

GT500クラス

上述の通り、2017年規定に変更されるため、各メーカー共にそれに沿った形に変更される[5]。ホンダはベース車両をNSX CONCEPT-GTからNSX-GTに変更し、前年に引き続きハイブリッド非搭載となる。トヨタ(レクサス)はベース車両をレクサス・RC Fからレクサス・LC500に変更する。日産は引き続き日産・GT-Rがベース車両となる。

GT300クラス

エントラント

GT500クラス

GT300クラス

  • K2 R&D LEON RACINGは、マシン・ドライバーに変更は無いものの、タイヤをヨコハマからブリヂストンに変更する[25]
  • Gulf Racing with PACIFICはPACIFIC with GULF RACINGにエントラント名を変更、ドライバーラインナップもジョノ・レスターと峰尾恭輔の組み合わせとなった[26]
  • 埼玉トヨペット Green Braveはスーパー耐久に参戦している番場琢と平沼貴之のほかサードドライバーに脇阪薫一を起用する。番場は2012年以来のGT参戦となる[11][27]
  • GAINERの10号車は吉田広樹が加入し、富田竜一郎とコンビを組む[28]
  • aprは31号車のドライバーとして久保凜太郎を起用し嵯峨宏紀とのコンビとなる。前年嵯峨とコンビを組んでいた中山雄一はLM corsaに移り、51号車で坪井翔とコンビを組む[13]
  • Audi Team Hitotsuyamaは、前年まで日産でGT500を戦っていた柳田真孝が加入、リチャード・ライアンとコンビを組むこととなった[29]
  • D'station Racingが前年ポルシェを走らせていたKTRとタッグを組み参戦、総監督に元プロ野球選手の佐々木主浩が就任する。ドライバーはAudi Team Hitotsuyamaから移籍してきた藤井誠暢を起用する[30]
  • NDDP Racingに高星明誠が移籍し、星野一樹と共に参戦する[31]
  • EIcars BENTLEY TTOが新規参戦、井出有治阪口良平がドライバードライバーを務める[32]
  • 前年チャンピオンの土屋エンジニアリングはチャンピオンナンバーの0を使わずに本来のナンバーである25を使う[14]
  • Arnage RacingはINGINGとの共同参戦となり、前年LM corsaの51号車をドライブした都筑晶裕と新田守男がスライドしてくる形となった[14]
  • Team TAISAN SARDには山田真之亮が加入した[14]
  • ARTAにはショーン・ウォーキンショーが加入、高木真一とコンビを組む[14]
  • TEAM UPGARAGE with BANDOHは中山友貴と新加入の川端伸太朗のコンビとなった[33]
  • Rn-Sportsは前年に続きエヴァンゲリオンレーシングとのコラボレーションを継続、これまでドライバーを務めてきた植田正幸が監督に就任(第2戦と第6戦ではサードドライバーも担当)し、ドライバーは前年第6戦サードドライバーの石川京侍とGT初参戦の山下亮生が務める[34]
  • PANTHER TEAM THAILANDとしてトヨタ・チーム・タイランドがフル参戦開始。マシンはMC86、タイヤはヨコハマ。ドライバーはナタウッド・ジャルーン・スルカワッタナとナタポン・ホートンカム[35]

その他

GT500クラスと車両レギュレーションの共通化を進めているドイツツーリングカー選手権(DTM)との交流が本格化。同年のDTM最終戦(ホッケンハイムリンク)にて、2016年型の日産・GT-R(NISMOの1号車、ドライブはロニー・クインタレッリ)及び2017年型レクサス・LC500(TRD保有の開発車両、ドライブはヘイキ・コバライネン)の2台がDTM車両と混じってのデモランを行った他[36]、逆にSUPER GTの最終戦(ツインリンクもてぎ)にはDTMの3車種(アウディ・RS5、BMW・M4、メルセデス・ベンツ C63)が登場し、ホッケンハイムには未登場だったホンダ・NSX-GTを含む6車種によるデモランが実施された[37]。もてぎにはDTM運営団体の代表を務めるゲルハルト・ベルガーも来場し、DTMが2019年よりGT500クラス同様の「2リッター・直4ターボ」エンジンを採用する方針を固めたことを明らかにした[38]

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エントリーリスト

GT500クラス

GT300クラス

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タイヤ=B ブリヂストンY ヨコハマD ダンロップM ミシュラン

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スケジュール及び勝者

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ポイントランキング

要約
視点

ドライバー部門

ポイントシステム
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GT500クラス

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GT300クラス

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チーム部門

ポイントシステム
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GT500クラス

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GT300クラス

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注釈

  1. ドライビング・モラルハザード防止制度累積点数によるペナルティ施行

脚注

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