宇宙戦艦ヤマト2199の登場人物(うちゅうせんかんやまと にいいちきゅうきゅうのとうじょうじんぶつ)は『宇宙戦艦ヤマト』(以下、旧作)のリメイク作品であるテレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』(以下、『2199』)、およびその総集編映画『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』(以下、『追憶の航海』)、サイドストーリーであるアニメ映画『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』(以下、『星巡る方舟』)、続編の『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』(以下、『2202』)およびその総集編映画『「宇宙戦艦ヤマト」という時代 西暦2202年の選択』(以下、『ヤマトという時代』)、『宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』(以下、『2205』)、『ヤマトよ永遠に REBEL3199』(以下、『3199』)に登場する人物の一覧。
設定の再構築に伴い、旧作では設定のみの存在だった者や続編から登場したために共演しなかった者などにも、本作では改めて設定が起こされ、本編へ登場している。また、旧作と異なり、異星人キャラクターの多くにフルネームが設定されている。また、表記されている年齢は地球人の年齢に換算したものである。
名前欄にリンクがあるキャラクターは個別項目が存在、あるいは別節に詳細な記述が存在。リメイク作品という性質に加えて個別の項目が多数存在していることを踏まえ、個別の項目が存在する者については簡単な説明や旧作との差異を記述するに留め、詳細はそれぞれの項目を参照するものとする。キャラクター名・役職・階級などの諸設定に関して、先行上映版やテレビ放送版、そのほか資料によっても異なるものがあるが、豪華本『宇宙戦艦ヤマト2199 COMPLETE WORKS-全記録集-』の記載版を最終稿として記載する。
本文中の「漫画版」はむらかわみちおによる『2199』のコミカライズを示す。同様に「小説版」は、豊田巧による『2199』および『星巡る方舟』のノベライズを示す。「登場作品」は回想・幻覚・クローズアップされている写真[注 1]を含むが、背景の一部になっている写真やOP・EDのダイジェスト映像などは含まれていない。
年齢および生年月日の設定に関して、沖田・古代・雪・島の4名以外の生年月日は『2202』『2205』において公開されたもので、計算すると『2199』の年齢とはずれがある場合もある。また、『2199』『2202』ともに約1年の物語[注 2]だが、どのタイミングでの年齢かは不明[注 3](『2205』に関しては2205年10月1日時点と明記されている[1])。本項では差し当たり作品開始時点(『2199』は2199年1月、『2202』は2202年12月)とし、生年月日がその年齢と合致しない場合は注釈でその旨を付記している[注 4]。
- 沖田十三(おきた じゅうぞう)
- 声 - 菅生隆之[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『星巡る方舟』『2202』『ヤマトという時代』
- 国連宇宙海軍・連合宇宙艦隊司令長官。宙将(提督)。福島県出身。2141年12月8日生[ep 1]、2199年12月8日没。57歳(『2199』)。
- 『2199』第1話から登場。ガミラスとの戦争や遊星爆弾によって地球が荒廃し、自身の部下を含む多くの命も奪われたことから時にガミラス人を悪魔と呼ぶ一面を持つ[ep 2]。第二次火星沖海戦で息子が戦死している[4]。数年前から遊星爆弾症候群を患っている。宇宙物理学博士号を持っており、外宇宙へは軍人としてではなく、科学者として訪れたいと思っていた。
- 『2199』最終話で死亡し、『2202』ではテレサがもたらす幻覚として登場する。
- 古代進(こだい すすむ)
- 声 - 小野大輔[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 全作品(『2205』時点)
- 所属 - 戦術科士官 / 戦術長(〜『2202』)→艦長(『2205』)
- 階級 - 三等宙尉(〜『2199』第2話)→一等宙尉(『2199』第2話〜)→二等宙佐(『2202』第26話、戦死と認定され二階級特進)
- 生年月日 - 2178年7月7日
- 年齢 - 20歳(『2199』)→24歳(『2202』)→27歳(『2205』)→29歳(『3199』)
- 出身地 - 神奈川県三浦市
- 本作の主人公。『2199』第1話から登場。戦闘部門を統括する人物で、砲雷撃のほか航空隊や甲板部も指揮下に置く。
- 本作では髪型や年齢のほか、ヤマト乗艦までの経緯が変更されており、戦術長候補であった兄・守が戦死したために戦時特進して戦術長に就任したとされている[ep 3]。真田が副長を兼ねているため、旧作とは異なり艦長代理に任命はされていない。熱血漢であった旧作とは対照的に、基本的には冷静かつ落ち着いた性格に変更されている[9]。
- 家族・親族に兄の守のほかは、父・剛、母・紀子、叔父・芳雄、叔母・真希がいたが、14歳の時に遊星爆弾の攻撃で亡くし天涯孤独[注 5]。
- 森雪(もり ゆき)
- 声 - 桑島法子[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 全作品(『2205』時点)
- 所属 - 船務科士官 / 船務長(〜『2202』)→補給母艦「アスカ」艦長(『2205』)
- 階級 - 三等宙尉[11][注 6](〜『2199』第2話)→一等宙尉(『2199』第2話〜)→二等宙佐(『2202』第26話、戦死と認定され二階級特進)
- 生年月日 - 2179年12月24日生
- 年齢 - 19歳(『2199』)→22歳(『2202』)[注 7]→25歳(『2205』)[注 8]→27歳(『3199』)
- 『2199』第1話から登場。栗毛色のロングヘアを持つ女性。情報・電測・船体消磁・通信・暗号・航空管制・電子機器などを統括しており、第一艦橋で主任レーダー手も務める。1年前にユリーシャと共に事故ないしはテロにより重傷を負って記憶喪失となっている。家族に外務次官だった父・直之と母がいたが、1年前の件で亡くなっている。直之と土方が以前からの友人であったため、土方が雪を保護した[注 9]。
- 本作では旧作での生活班長(本作での主計長)や、看護婦[注 10](本作での衛生士)を兼任しておらず、それらの役割は平田(主計長)や真琴(衛生士)などに割り振られている[15]。
- 漫画版
- 森雪がユリーシャの体細胞クローンとして製造されたとしている。容姿が似ているのは遺伝子が同一であるクローンであるためであり、事故ないしはテロにより重傷を負って意識が戻らないユリーシャの予備として19歳相当の体にまで促成育成されたために、ユリーシャの事故以前の記憶がそもそも存在しないとされている。雪の名前の由来は、ユリーシャのクローンとして「YU-K1号」の製造管理番号がつけられており、そこから名づけられたとしている。名づけには森雪の後見人になっている土方竜の意思が反映されていると暗示させる描写がある。クローンとして製造されて赤子同様だった森雪の学習プログラムは、真田志郎が編成している。
- アベルト・デスラー
- 声 - 山寺宏一[2][16] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 総統(大ガミラス帝星永世総統)。2166年3月19日生。32歳相当(『2199』)。
- 『2199』第6話から登場。金髪の美男子で、ガミラス帝国の前身であるガミラス大公国を治めていた叔父・エーリク・ヴァム・デスラー大公亡き後、内戦状態の国を武力統一して総統に就任。帝国の版図を圧倒的な軍事力によって拡大する一方、ガミラスとイスカンダルの大統合を目指している。
- 旧シリーズでライバルだった古代と年齢を近くするため、旧作より若々しい容姿になっている。
- スターシャ・イスカンダル
- 声 - 井上喜久子[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- イスカンダル星女王[注 11]。地球人基準で27歳相当の外見(年齢不詳)。
- 『2199』第2話から登場。滅亡の危機に瀕した地球へ救いの手を差し伸べてくる。デスラーとは昔から面識があり、公的な会話以外では彼をファーストネームの「アベルト」で呼ぶ[ep 4]。『2205』には、幼少時のデスラーがイスカンダルへ外交使節団に随行した際に、既に『2199』での登場時と同じ容姿のスターシャと会っている場面がある。デザリアムからの襲撃に対してイスカンダル星を自爆させたために存在を維持できなくなったスターシャは、古代守と間にできた娘のサーシャを古代進に託し、アベルト・デスラーの腕に抱かれたまま消失した。
国連宇宙局 / 国連統合軍 → 地球連邦政府 / 地球連邦防衛軍
「国連宇宙局」「国連統合軍」はともに『2199』において国際連合の傘下に存在する組織。宇宙局が行政組織、統合軍が軍事組織である。統合軍の傘下に「国連宇宙軍」のほか、「軍務局」や「情報部」などが存在する。『2202』では国連が解体されて「地球連邦」となり、統合軍も「地球連邦防衛軍」として再編されている。
- 藤堂平九郎(とうどう へいくろう)
- 声 - 小川真司[2](〜『星巡る方舟』)→小島敏彦[59](『2202』) / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 全作品(『2205』時点)
- 国連宇宙局・極東管区行政長官[157](『2199』)→地球連邦防衛軍統括司令長官(『2202』)。ヤマト計画本部長(『2199』)。高知県出身。 2139年9月25日生[1]。59歳(『2199』)→63歳(『2202』)→66歳[1](『2205』)。
- 『2199』第1話から登場。温厚かつ冷静な人格者で、ヤマト計画に強い期待を寄せている。イズモ計画派の妨害を予期しており、星名に密命を与えていた[ep 36]。『2202』では軍のトップになっており、政府方針に対して従ってはいるものの不信を抱いている。古代の提言するテレザート探索を却下するが、ヤマトクルーの「反逆」にいきり立つ芹沢を抑えて対話による説得を試みるなど、ヤマトクルー自体に対しては好意的。
- 『2199』では軍人ではなく、文官と設定されている。
- 芹沢虎鉄(せりざわ こてつ)
- 声 - 玄田哲章[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 国連統合軍・極東管区軍務局長(『2199』)→地球連邦防衛軍統括司令副長(『2202』)。宙将。茨城県出身。2144年6月5日生[1][注 22]。55歳(『2199』)→59歳(『2202』)→61歳[1](『2205』)。
- 『2199』第1話から登場。独善的な性格で、派閥としては、保守派の中の過激派の代表格ともいえる。地球脱出計画(イズモ計画)推進派という立場からヤマト計画を良く思っておらず、新見に密命を与えている[ep 11]。一方で政治的野心も強く、英雄として人々の尊敬を受ける沖田を疎ましく思っている。
- 2191年のガミラスとの遭遇時には、地球側の呼びかけに応答しなかったガミラス艦隊に対し、中央司令部の決定を受けて先制攻撃を指示したうえ、それを拒否した沖田を解任し、ムラサメの島大吾艦長に先制攻撃を命令している[ep 16]。
- 『2202』では、軍の副司令として「波動砲艦隊計画」を推進する立場にある。独断で動くヤマトクルーを苦々しく思い、ヤマト発進を阻止すべく実働部隊を差し向ける。ヤマトを危機に陥れた加藤三郎の行為を知り「戦って死ね」と命じた。ただし、最終回で時間断層と引き換えに古代と雪を救出するか否かの国民投票の際の演説で立ち去り際に真田に対し「君たちが羨ましい」と言い残したり、古代と雪を乗せてヤマトが帰還した際に涙ぐむなど、決して非情な人物ではなく、情の深い側面を垣間見せた。
- 『2205』では平和使節団の地球全権大使としてヤマトに乗艦する。ガミラス星崩壊時には、難民たちの救助に向かおうとする古代たちの意見を尊重しつつも、「地球に危機を呼び込みかねない判断を下すことはできない」と却下する。反乱を起こした土門たちの意を汲んだ古代の判断により、山南・バレルと共に強制的に退艦させられてしまうも、救助に向かうヤマトを穏やかな表情で見送る。
- 大統領
- 声 - 幹本雄之 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』
- 地球連邦大統領。60歳。
- 『2202』第2話から登場。
国連宇宙軍軍人
『2199』に登場する国連統合軍傘下の4軍のうちの1つ。傘下に「宇宙海軍」「空間防衛総隊」「宇宙海兵隊」が存在する。
- 古代守(こだい まもる)
- 声 - 宮本充[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『星巡る方舟』『ヤマトという時代』
- 宇宙海軍・連合宇宙艦隊・第一艦隊所属駆逐艦「ユキカゼ」艦長。三等宙佐。古代進の兄。神奈川県三浦市出身。28歳。
- 『2199』第1話から登場。メ号作戦で先遣艦を務めていたためガミラス艦隊との直接戦闘を一時回避する。艦隊に合流後、旗艦キリシマの撤退援護のため敵艦隊に突撃。消息を絶って戦死扱いとなる。部下からは慕われている。
- 旧作と異なり、ヤマトのイスカンダル到着時点ですでに死亡しているが、イスカンダルの科学力によってその記憶は保存され、コスモリバースを起動させる核となる。
- 土方竜(ひじかた りゅう)
- 声 - 石塚運昇[2](〜『2202』第19話)、楠見尚己[59](『2202』第21話〜) / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『星巡る方舟』『2202』『ヤマトという時代』
- 空間防衛総隊司令長官(『2199』)→外洋防衛師団司令官(『2202』)。宙将。東京都出身。2142年5月5日生[53]。56歳(『2199』)→60歳(『2202』)。
- 『2199』第1話から登場。『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』や『宇宙戦艦ヤマト2』が反映され、古代や島の恩師となっている。また、沖田の同期かつ親友と明確に設定され、旧シリーズではなかった共演シーンが存在する。その他、雪の保護者という設定も追加されている。
- 山南修(やまなみ おさむ)
- 声 - 江原正士[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『星巡る方舟』『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 宇宙海軍・連合宇宙艦隊・第一艦隊旗艦「キリシマ」艦長(『2199』)→地球連邦航宙艦隊総旗艦「アンドロメダ」艦長(『2202』)→第65護衛隊隊司令(『2205』)。一等宙佐。兵庫県出身。2150年4月4日生[1]。48歳(『2199』)→52歳(『2202』)→55歳[1](『2205』)。
- 『2199』第1話から登場。楽観主義者だが実力は確かな人物で、沖田の信頼は厚い。
- 目の形や肌の色、頬髯や顎鬚など、『ヤマトよ永遠に』とは大きく異なる顔立ちへ変更された。また、『ヤマトよ永遠に』では姓のみ設定されていたが、本シリーズではフルネームが設定された。
- 島大吾(しま だいご)
- 声 - 宝亀克寿 / デザイン - 結城信輝(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』
- 宇宙海軍・巡洋艦「ムラサメ」艦長。一等宙佐。大介・次郎の父。沖縄県出身。故人、2191年没、享年52。
- 『2199』第4話の回想から登場。2191年のガミラスとの初遭遇時の戦闘で戦死している。ガミラスとの戦闘はガミラス側の先制攻撃と報道されたが、実際は芹沢の命令を受けた大吾のムラサメが先制攻撃を仕掛けた[ep 16]。どのような命令でも粛々と遂行する生真面目な軍人だが、本来は異星人とも友好関係を築けると考える温和な人格者であり、ガミラスと戦端を開いてしまったことを悔やんでいた[ep 16]。死の間際、大介に異星人とも共存できるという希望を持つよう願った[ep 16]。
- 軍人であると同時に船乗りとしての信念を抱いており、かつて大介に「どんな時も仲間を見捨てないのが本当の船乗り」と語っている[ep 14]。その信念は、成長した大介にも受け継がれている。
- 石津英二
- 声 - 原田晃 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』『ヤマトという時代』
- 宇宙海軍・連合宇宙艦隊・第一艦隊所属駆逐艦「ユキカゼ」副長。宙雷士。一等宙尉。
- 『2199』第1、17話に登場。メ号作戦で、殿(しんがり)を務める意志を持った古代守に対して軽口を叩き、他の乗組員とともに「銀河航路」を歌い始め、最期まで守と共にする覚悟を示した[ep 2]。その後、ガミラスの捕虜となるが、捕虜護送船がイスカンダルへ墜落し、その際に死亡する。守や他の乗組員とともにイスカンダルに墓標が立っている[ep 39]。
- 山本明生(やまもと あきお)
- 声 - 小上裕通[注 51] / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』『星巡る方舟』『2202』
- 空間防衛総隊・火星方面軍・第343航空団第4偵察飛行隊所属の偵察要員、コールサインは「ソードスリー」。三等宙尉。山本玲の兄。火星アルカディアシティー出身のマーズノイド。故人、2193年没[注 52]。
- 『2199』第2話での写真から登場。玲の兄で、加藤三郎の親友。篠原とも同じ部隊ゆえに知り合いだった[ep 20]。玲と同様の紅瞳で、髪は玲より若干濃い銀髪[163]。「偵察は戻ってくるのが任務」といつも玲に言っていた[ep 23]が、カ2号作戦における偵察任務中にガミラスの襲撃に遭い戦死した。明生の死は玲と加藤の心に深い傷を残しており、玲が航空隊に志願した理由かつ加藤がそれに反対した理由でもある。
- 漫画版
- コスモゼロ(アニメ第1話、単行本第1巻で古代と島が壊した試験機[注 53])のテストパイロットという設定になっている。また、アニメ版と異なり、暴動にまきこまれた幼児をかばって暴徒に襲われて死亡し、市民との対立に発展することを恐れた行政府と軍の判断により戦死扱いにされているという設定に変更されている。死亡時期もアニメ版と異なり、玲の飛行課入学後と2199年から近年のこととなっている。
- 緋眼のエース
- 第二次内惑星戦争終結から間もない少年時代、戦争で敵対していたマーズノイドを差別する地球出身者から玲を守る良き兄としての姿が描かれている。また、加藤はパイロットとしての技量を大いに認めていた明生が戦死したゆえに「どんなに腕が良くても、宇宙で戦闘機[注 54]に乗ることは常に死と隣り合わせ」という思いを抱き、それが玲を航空隊に入れない考えの根源となっている。
- 沖田の息子
- デザイン - 結城信輝(ラフ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『ヤマトという時代』
- 名前は不明。カ2号作戦時に戦死している[4]。漫画版では駆逐艦艦長で、三等宙佐。
- 旧作と違い着用しているのは艦長服で、身長も父より高い。旧作同様に写真は沖田と息子と女性の3人で、やはり女性の素性は不明である[注 55]。
空間騎兵第7連隊
- 桐生悟郎(きりゅう ごろう)
- 声 - 森功至 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『星巡る方舟』
- 空間騎兵隊第7連隊連隊長。一等宙佐。桐生美影の父。新潟県出身。46歳。
- 月面駐屯地に駐留していたところを、ガミラスの空母艦載機[注 56]の空襲により連隊が壊滅し、自身も致命傷を負う。かろうじて生きながらえて救援を待ちながら、あきらめかけた隊員を叱咤するなどして希望をつなげていたが、救援が来る直前に息を引き取る。『2202』では本編には未登場だが、第15話〜第18話(テレビ放送では未使用)のED映像にて、美影や斉藤達と共に撮った写真が登場。
- 斉藤始(さいとう はじめ)
- 空間騎兵隊第7連隊隊員(『星巡る方舟』)→同・隊長(〜『2202』第7話)。
- 永倉志織
- 空間騎兵隊第7連隊隊員(〜『2202』第7話)。
- 倉田勝
- 空間騎兵隊第7連隊隊員(〜『2202』第7話)。
- 天城敏郎
- 空間騎兵隊第7連隊隊員(〜『2202』第7話)。
- 古橋弦(ふるはし げん)
- 声 - 髙階俊嗣 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『星巡る方舟』『2202』
- 空間騎兵隊第7連隊隊員(『星巡る方舟』)→同・斉藤直轄部隊副隊長(『2202』)。二等宙曹(『2202』)[注 57] →宙曹長(『2202』第26話、戦死により二階級特進)。32歳(『2202』)。
- 『星巡る方舟』から登場。救援の艦隊を双眼鏡で探していたところ、地球から発進したヤマトを見つける。『2202』では、第十一番惑星に駐屯していたが、ガトランティス兵との戦闘中に、敵兵の自爆に巻き込まれて戦死する。
- 名前のモチーフは『ウルトラセブン』に登場するウルトラ警備隊のフルハシ・シゲル隊員[88]。
地球連邦防衛軍軍人
- 山南修
- 地球連邦航宙艦隊・総旗艦「アンドロメダ」艦長。
- 安田俊太郎(やすだ しゅんたろう)
- 声 - ささきいさお / 登場作品 - 『2202』
- アンドロメダ級3番艦「アポロノーム」艦長。一等宙佐。52歳。
- 『2202』第18話に登場。山南の宇宙防衛大学時代の同期で親友。アンドロメダが対都市帝国戦で航行不能に陥った際、同様に被弾状態ながらまだ航行できるアポロノームで安全域まで押し出した後、さらなる被弾によって爆沈していく乗艦内で敬礼し、運命を共にする。
- 登場シーンはわずかだが、声を担当しているのは主題歌「宇宙戦艦ヤマト」を含むヤマトシリーズの多くの歌を担当し、『さらば』『ヤマト2』では斉藤の声も務めたささきいさおである。これはささきが第四章上映会の折に監督の羽原信義から声優としての参加を提案され、「年齢的に艦長をやりたい」と答えたためであるという[172]。
- 尾崎徹太郎(おざき てつたろう)
- 声 - 上城龍也 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2202』
- 土星の第2衛星「エンケラドゥス」に拠点を置く守備艦隊の司令官。一等宙佐。52歳。
- 『2202』第17話から登場。山南や安田とは宇宙防衛大学の同期生であり、腹蔵なく語り合える戦友。山南の持つ写真に沖田や土方と共に写っている。
- 第17話で太陽系に侵攻するバルゼー率いるガトランティスの大勢力を最初に迎え撃つ。第25話では金剛改型宇宙戦艦「わだつみ」に座乗し、「KERMADEC」ら救命艦仕様の村雨改型数隻とともに退艦するヤマトの乗組員の収容にあたった。
- 第17話のエンディングクレジットでは「エンケラドゥス守備隊司令」となっていた。
- 谷鋼三(たに こうぞう)
- 声 - 池田勝 / 登場作品 - 『2202』
- アンドロメダ級2番艦「アルデバラン」艦長。一等宙佐[175]。56歳。
- 『2202』第21話に登場。口髭を生やした壮年男性。徹底した合理主義で、地球連邦航宙艦隊の自動化促進と波動砲を搭載した艦隊の効果的な運用を研究・提唱した。火星宙域でガトランティス艦隊を相手に奮戦する。
- 名前とデザインは、本編への初登場より1年以上前にアルデバランのプラモデルの組立説明書で明かされていた[176]。
波動実験艦「銀河」
- 藤堂早紀(とうどう さき)
- 声 - 高垣彩陽[59] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 波動実験艦「銀河」艦長。三等宙佐。藤堂平九郎の娘。2176年11月14日生[1][注 58]。27歳(『2202』)→29歳[1](『2205』)。
- 『2202』第17話から登場。ガミラス戦争初期に母・千晶(声 - 杉山佳寿子[注 59])が自殺したことから、優しさや思いやりといった感情を弱さと結び付け、切り捨てようとしている。
- AIの判断を地球人類を生き延びさせるための最善策として実行していたが、心の奥底では逡巡し続けており、山南からヤマト救出の支援を打診された際には、地球を捨てて人類の遺伝子を他の惑星へ持っていく「G計画」との間で逡巡し、最終的に指揮AIを破壊してヤマト救出を決断する。
- 第19話・第21話には家族写真が登場するが、ここに描かれる少女時代の早紀は『ヤマトIII』に登場する藤堂平九郎の孫娘・晶子のイメージを設定書で指示されている[178]。
- 神崎恵(かんざき めぐみ)
- 声 - 林原めぐみ[59] / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 波動実験艦「銀河」副長。一等宙尉。2166年12月4日生[1]。36歳(『2202』)→38歳[1](『2205』)→40歳(『3199』)。
- 『2202』第18話から登場。早紀の理解者であり、彼女を公私にわたって支えている。時期は不明であるが、結婚歴があり夫と娘が亡くなっている。
- 市瀬美奈(いちのせ みな)
- 声 - 黒沢ともよ[59] / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 波動実験艦「銀河」航海長。三等宙尉。2182年9月8日生[182]。20歳(『2202』)→23歳(『2205』)。
- 『2202』第18話から登場。右目の隠れがちなショートボブの女性。
- 他の銀河クルーと同様、人類存続のためには自らを道具とすることも是とする性格で、反応速度の鈍い生身の身体を機械に置き換えることすら望んでいる。ガトランティスが人間的と分析する。
- 日下部うらら(くさかべ うらら)
- 声 - 小宮有紗[59] / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 波動実験艦「銀河」戦術長。三等宙尉。2181年4月9日生[86]。21歳(『2202』)→24歳(『2205』)。
- 『2202』第19話から登場。科学者兼軍人である茶髪の女性。
- 指揮AI / ブラックアナライザー
- 声 - チョー / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』
- 波動実験艦「銀河」指揮AI。
- 『2202』第19話から登場。アナライザーの発展形である型番「AU13」のロボット。時間断層内のAIとリンクすることで常にAIを最新状態にアップデートされている。銀河の戦術プランを策定するが、その内容は合理的ながらも非情。
補給母艦「アスカ」
- 森雪(もり ゆき)
- 艦長。元ヤマト船務長。
- 南部康雄(なんぶ やすお)
- 副長兼戦術長。元ヤマト砲雷長。
- 桐生美影(きりゅう みかげ)
- 技術科士官。元ヤマト技術科員。
- 自見壮介(じみ そうすけ[53])
- 登場作品 - 『2205』
- 航海長[53]。一等宙尉[53]。2177年5月21日生[53]。28歳(『2205』)。
- 『2205』第2話から登場。南部の航宙軍士官候補生学校の同期であり、南部の肝いりでアスカへの乗艦することになった[53]。娘が2人いる[53]。
- 柏木紗香(かしわぎ さやか)
- 船務科士官。主任レーダー手。元ヤマト船務科員。
- 永倉志織(ながくら しおり)
- 空間騎兵隊第65任務部隊小隊長。
- キャロライン雷電
- 声 - 森永千才[1] / 登場作品 - 『2205』
- 所属 -第65特別任務隊永倉分隊隊員[1](『2205』)。
- 階級 - 准宙尉[1](『2205』)
- 生年月日 - 2185年12月31日[1]
- 年齢 - 19歳[1](『2205』)
- 出身地 - アメリカ西海岸[1]
- 『2205』第2話から登場。日本人外交官の父五郎とアメリカ人の母の間に生まれたアメリカ系日本人。両親の離婚に際して、父とともに日本へ移住し、日本人として成長した。坂本茂とはこの時期からの幼馴染。
- 厳格な父のもとを離れるため、ガトランティス戦役後に宇宙防衛大学校へ進学した。
- 山本玲同様、オリジナルのキャラクターから性別が変更されたキャラクターであり、旧作の『ヤマトIII』から登場する航海班員、雷電五郎に相当する。『ヤマトIII』から登場させるキャラクターを取捨選択している際、巨漢であった雷電は「デブ枠は太助と薮でもう埋まっている」という理由により、そのままの形で登場させることが断念された[185]。その後、岡秀樹から女性化が提案され、キャロライン雷電が誕生した[185]。ただし彼女の場合は、キャラクターの基礎は元々雷電とは関係なく考えられており、そこに雷電という存在を統合した格好[186]。また、『2199』で山本が同名の女性に置き換わったのに対し、雷電五郎自体はキャロラインの父に変更されて、存在しているという点は異なっている。
戦闘空母「ヒュウガ」
- 真田志郎(さなだ しろう)
- 艦長。元ヤマト副長兼技術長。
- 篠原弘樹(しのはら ひろき)
- ヤマト航空隊副隊長(『2199』『2202』)→ヒュウガ航空隊隊長(『2205』)→ヒュウガ艦長(『3199』)
- 太田健二郎(おおた けんじろう)
- 航海長。元ヤマト気象長。
- 相原義一(あいはら よしかず)
- 船務長。元ヤマト通信長。
- 星名百合亜(ほしな ゆりあ)
- 船務科・主任レーダー手。元ヤマト船務科員。
- 坂巻浪郎(さかまき なみお)
- 声 - 近藤隆 / 登場作品 - 『2205』
- 戦術長[1]。二等宙尉[1]。2172年11月11日生[1]。32歳[1](『2205』)。
- 旧坂巻浪夫。『2205』第1話から登場。ヤマトの初航海時に第一主砲塔のキャップを務めた人物で、ガトランティス戦役ではドレッドノート級に乗艦していた[1]。仁科春夫は長きに亘るライバルかつ戦友[1]。
- 田熊猛(たくま たけし)
- 航空隊副隊長。元ヤマト航空隊員。
- 袴田邦彦
- 航空隊員。元ヤマト航空隊員。
- 五十嵐徹
- 航空隊員。元ヤマト航空隊員。
民間人
- 古代剛 / 古代紀子
- 声 - 森田順平、津田匠子 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』
- 旧古代武夫・古代あき子。古代守・進の両親。
- 古代芳雄 / 古代真希
- 声 - 板取政明、三浦綾乃 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』
- 古代守・進の叔父夫婦。
- 上記4名はいずれも『2199』第14話の幻覚の中に登場。遊星爆弾の攻撃で亡くなっている。
- 島沙織
- 声 - 三浦綾乃 / デザイン - 結城信輝(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』
- 島大介・次郎の母。
- 『2199』第7話に登場。太陽系赤道祭での交信の際は、親戚の見舞いに行っていたためタイミングが合わず、次郎に呼ばれて慌てて駆け付けたものの姿が画面に映って名前を呼んだだけで交信が終了してしまった[ep 11]。
- 漫画版第4巻では「糸数の小母さん」の見舞いから帰ってきたが、声だけで姿は画面に映らなかった。
- 『2202』では本編には未登場だが、第15話〜第18話(テレビ放送では未使用)のED映像にて、若い頃の姿が幼き日の大介とともに描かれている。また、小説版『2202』では本編内に登場している。
- 島次郎(しま じろう)
- 声 - 小松未可子 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』
- 旧島次郎。島大介の弟。『2202』の外伝小説では、小学生(『2199』)→中学生(『2202』)[188]。
- 『2199』第1、2、7話に登場。森雪による子供達へ地球の現状の説明を聞くシーンで初登場[ep 2]。その後、出発前の大介に、母から預かった「航宙安全お守り」を届けた[ep 3]。太陽系赤道祭での交信の際は家で留守番をしていたため、大介と話せた[ep 11]。
- 漫画版では、第4巻での太陽系赤道祭の交信のシーンで旧作同様にヤマトの模型を作っている。
- 徳川太助(とくがわ たすけ)
- 徳川彦左衛門の次男。
- 徳川アイ子(とくがわ あいこ)
- 声 - 小松未可子 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』『2205』
- 旧徳川アイ子。彦七と菊子の娘で、彦左衛門の孫。会話ができる程度の年齢の幼児。
- 『2199』第2、7話に登場。太陽系赤道祭の折、叔父の太助と一緒に彦左衛門と交信する[ep 11]。『2205』では太助が持つ写真内に登場。『2202』では本編には未登場だが、第15話〜第18話(テレビ放送では未使用)のED映像にて、むらかわみちおによりやや成長した姿が描かれている。むらかわによると、小学校に上がった程度の年齢を想定して描いたとのこと[189]。
- 漫画版では彦七・菊子は登場しないが、太助とアイ子はアニメ版同様に第4巻の太陽系赤道祭での地球との交信の場面に登場している。
- 徳川彦七(とくがわ ひこしち) / 徳川菊子(とくがわ きくこ)
- 声 - 吉開清人、三浦綾乃 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』
- 旧徳川彦七・菊子。徳川彦左衛門の長男夫婦で、アイ子の両親。
- 『2199』第2話に登場。父を心配し、ヤマトへの乗艦に反対していた。食糧配給が滞り気味のため、闇物資に手を出している[ep 11]。
- 漫画版では徳川を家族で見送る場面は登場せず、家から出てくる徳川を薮が家の前で待っていた[注 60]。
- 南部康造
- 声 - 松本忍 / デザイン - 結城信輝(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『2202』
- 南部康雄の父で、登紀子の夫。南部重工大公社の社長。
- 『2199』第7話から登場。息子がヤマトに乗艦することを快く思っておらず、太陽系赤道祭での交信の際は「会社を継ぐ気はない」と言った康雄に対し、「お前は私の言うことだけを聞いていればいいんだ!」と言い放つ[ep 11]。『2202』では第2話のアンドロメダ級進宙式に参列者として1カット映っているほか、同話のキーマンの見ている写真にも小さく写っている。
- 夫婦共々、康雄と同じく眼鏡をかけている(デザインは3人それぞれで違う)。
- 南部登紀子
- 声 - 榊原奈緒子 / デザイン - 結城信輝(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』
- 南部康造の妻で、康雄の母。
- 『2199』第7話に登場。太陽系赤道祭での交信の際にの見合い写真[注 61]を見せるなど、若干親馬鹿な面があるが、夫が暴言を放った際は咎めてもいる。交信終了間際に康雄に必ず帰るよう懇願する。『2202』では第2話でキーマンの見ている写真に小さく写っている。
- 漫画版では髪形が異なっているほか、服装が和服から洋服に変わっている。夫を制止しつつも、息子を行かせたくなかったという思いを涙ながらに吐露している。
- 加藤一徹
- 声 - 千葉繁 / デザイン - 結城信輝(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』
- 加藤三郎の父。
- 『2199』第7話に登場。髪型や容姿は息子と良く似ている。寺の住職をしており、息子に後を継いでほしいと思っている。口数の少ない厳格者で、太陽系赤道祭での交信の際は、終了間際にただ一言「生きて帰って来い」とだけ言っている。
- 加藤真琴
- 加藤三郎の妻。
- 加藤翼
- 声 - 高森奈津美 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 加藤三郎・真琴の息子。2200年8月23日生[1]。2歳半(『2202』)→5歳[1](『2205』)。
- 『2202』第2話から登場。満1歳の時に「遊星爆弾症候群」を発症し、月面の医療施設で治療を受けている。ガトランティス戦争中、三郎がガトランティスとの取引で治療薬のデータを手に入れたため、完治する。『2205』では真琴と共に出航ヤマトを見送っている。
- 相原の両親
- 相原義一の両親。旧作と異なり、相原のセリフのみで劇中には登場しない。『2199』最終話で地球との通信が回復した際に父親が亡くなったことが伝えられた。旧作では両親ともに老年だったが、本作では母親が老母とのみ表現がされていて父親は不明。
- 漫画版第6巻ではリンケの幻惑による相原義一の記憶の中に登場し、父親がヤマト抜錨以前に闇物資の摘発で重体となっている。
- ロバート・レドラウズ
- 声 - 土師孝也 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』
- 『2202』第3話から第9話まで登場。古代アケーリアス文明の遺跡の調査を行っている大学教授。
- 第十一番惑星で遺跡調査許可の申請を土方に提出するが却下される。その後、ガトランティスの襲撃に際してヤマトに救助されるが、実はすでに一度死亡しており、ガトランティスによって蘇生体となっていた。第8話・第9話において無断でシュトラバーゼのアケーリアス遺跡へ赴き、ズォーダーの依り代となって古代と会話した後、自爆する。
- 桂木透子(かつらぎ とうこ)
- レドラウズの助手。
- イリィ・ポジェット
- 声 - 青木志貴 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2202』『2205』
- 『2202』第3話から登場。第十一番惑星に住む緑色の髪をしたガミラス人の少女。地球暦換算で2196年8月28日生[27]。
- ガトランティスの襲撃で兄を含む家族を失う。他の住民とともにヤマトに救助され、その後ガミラス艦に移乗して地球へ向かうが、ガトランティスの蘇生体の潜伏を軍が危惧したため、他の避難民ともども月で隔離されている。
- 滅びの方舟の攻撃で月が半壊したためその後の生死は不明であったが、ガトランティス戦役から3年が経った『2205』の第2話にて再登場し、生存していることが明かされた。
- 初期案では兄ともども地球人の設定だった[193]。また、苗字は『2205』にて明らかにされた[194]。
大マゼラン銀河サレザー恒星系第4惑星に存在する王国。かつては大マゼラン銀河を支配するほどの強大な軍事力を持っていたが、現在では宇宙の星々に救済をもたらすことを使命としている。
本作ではガミラス人にとっての崇拝対象となっており、第三皇女であるユリーシャ(に仕立てられた森雪)に対してデスラーが公の場では敬称を付けるほど、権威を持っている。一方、セレステラのように「自分では動かず他人を試すだけ」と忌み嫌っている者もいる。
- スターシャ・イスカンダル
- イスカンダル星女王。
- サーシャ・イスカンダル
- デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『ヤマトという時代』
- スターシャの長妹でユリーシャの姉。イスカンダル第二皇女。2199年1月17日没。
- 『2199』第1話に登場。地球へ波動エンジンの核「波動コア」を届けに来たが、火星に不時着して死亡。発見した古代と島によって埋葬され、墓碑銘には「遠き星よりの使者、ここに眠る」と刻まれた[ep 2]。
- 本作では衣装が変更されたほか、地球への2人目の使者という設定へ変更された。旧作での地球人類へのメッセージカプセルも、「波動コア」にメッセージが同封されているという設定になっている。
- 『2205』で、コスモリバースシステムの応用により、スターシャと古代守の因子を組み込んで娘として再生される。この因子によりイスカンダル星の自爆後も生き残ることになったサーシャを、スターシャは家族だと主張する義弟の古代進に託した。
- ユリーシャ・イスカンダル
- 声 - 桑島法子[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- スターシャの末妹。イスカンダル第三皇女。地球人基準で19歳相当の外見(年齢不詳)。もっとも、サーシャとともに地球に派遣するために受肉した幼い子とされているので、2198年段階でエレメントの状態から受肉して2-3年しか経っていない可能性が高い。
- 本人は『2199』第20話から登場。容貌は雪に瓜二つだが、髪の分け方が左右反対であり、色も若干薄い。また、瞳が薄紫色である。
- 物語開始の1年前、スターシャから1人目の使者として次元波動エンジンの設計図や地球人類へのメッセージを託されて地球を訪れ、その後死亡したとされていた。しかし、実際にはヤマトの道案内をする予定だったところ、事故かテロ(真相は不明)によって意識不明状態となってしまい[ep 24]、急遽肉体をヤマトの自動航法装置内に中枢として収め、その記憶情報から航路情報を抜き出し、それをユリーシャからもらった航路図と偽ってヤマトは航海していた。これらの事実はすべて中央司令部の命令により隠蔽されたが、後に沖田の独断でヤマト乗組員へ公表された[ep 24]。
- リンケによるヤマト捕獲作戦時、意識のみが百合亜に憑依する[ep 32]。その後、七色星団海戦中に敵兵に銃撃される星名の姿を見た百合亜が意識を取り戻すと同時にユリーシャの意識は本体へ戻り、完全に目覚める[ep 6]。
- 波動エネルギーを武器へ転用した地球人に懸念を示し、沖田との会談では物静かで思慮深い面を見せる[ep 20]一方で、普段の生活における性格や言動は無邪気で、玲やメルダを振り回している。物事について「はてな?」と問う口癖や、右手で髪を弄る癖があり、百合亜への憑依中もその癖を見せている。
- 自分の役割はヤマトについて見聞きした事柄をスターシャに伝えることのみであると自覚していた[ep 44]が、スターシャがヤマトへのコスモリバースシステム譲渡に難色を示した時、波動砲はヤマトがその身を守るためのものと主張して譲渡を願い出る。その後、デスラー政権崩壊後のガミラスとイスカンダルの橋渡しとなるためメルダを従者としてガミラスへ移住する。このシーンは『追憶の航海』のエンディングで見られる[197]。
- デザリアムからの襲撃に対してイスカンダル星を自爆させたために存在を維持できなくなったユリーシャは、姪のサーシャを古代進に託し、アベルト・デスラーの腕の中で消失していくスターシャを見守りつつ、消失した。
大マゼラン銀河サレザー恒星系を拠点とする軍事星間国家。大小マゼランの統一を成し遂げ、天の川銀河まで版図を拡大しつつある。
旧作の物語序盤と同様に、一部の人物に肌が青くない者が存在する[注 62]のは、「ガミラスが植民地化した惑星の人々を帝国へ取り込んでおり、肌が青くないシュルツなどは植民地出身の二級市民」という設定が追加されたためである[198]。
国家元首
- アベルト・デスラー
- 総統。
- レドフ・ヒス
- デスラー政権崩壊後に臨時首班となる。その後、内務省長官(『2202』)を経て、『2205』では民主政府の首相となる。
デスラー親衛隊
元はアベルト・デスラーの私設警護団だったが、現在では独自の警察機構と軍隊を持つ準軍事組織まで成長している。『2199』終盤では、ゼーリックのクーデター未遂によって戦力配置がズタズタになったのを奇貨として本星の残存艦隊を牛耳り、国軍に成り代わる存在になっている[ep 29]。親衛隊独自の航宙艦隊<航宙親衛艦隊>を編制しており、その乗組員はすべてランクごとに分けたクローン兵である。
- ハイドム・ギムレー
- 声 - 森田順平[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』
- 親衛隊長官。39歳相当。座乗艦は航宙親衛艦隊旗艦であるハイゼラード級航宙戦艦「キルメナイム」。
- 『2199』第8話から登場。オールバックの前髪を一部垂らした髪型と細目が特徴。親衛隊が国軍の地位を奪う機会を狙っている。また、麾下に秘密警察を有し、デスラーからは国内の反乱分子の摘発において全権を任されている[ep 12]。しかし、嫌疑がかかった者を問答無用で拘束する強引なやり方[ep 12]や、属州惑星の一つである惑星オルタリアでの反乱発生時に先住民を逃げ遅れた移民団ごと殲滅する[ep 40]冷酷さなどから、ディッツやタラン兄弟などの穏健派からは反感を買っている[ep 45]。ギムレー自身は国家の本質は秩序だと考えており、「疑わしきは罰せよ」を鉄則としている[ep 24]。言葉遣いは嫌味かつ慇懃無礼な敬語で、時々言葉尻がオネエ言葉になることがある[ep 46]。
- デスラー暗殺(未遂)事件の際は無実の罪を着せられたドメルを告発し[ep 24]、冤罪判明後も、七色星団海戦に際してドメルに親衛隊から戦力を割くこともなく、どこまでも非協力的な姿勢を示す[ep 20]。ヤマトのガミラス突入の際には国軍に代わって防衛を担当し、航宙親衛艦隊を指揮してヤマト迎撃に当たるが、艦隊を本星ではなく第二バレラス手前に展開させるなどその防衛行動は形だけのもので、ヤマトの帝都侵入を見逃す。その後、雪とノランの工作による第二バレラスの誘爆によって発生した爆炎に艦隊が巻き込まれて全滅していく中、冷静に死を悟りながら座乗艦である「キルメナイム」ともども巻き込まれた[ep 8]。
- しかし『2202』で生きていたことが判明し、右目に大きな傷を負った状態で再登場する。母星の寿命で滅びが近づくガミラス民族を救うには強権による民の統制が不可欠であると信じており、デスラー体制派の正体不明の指導者として、デスラーの甥であるランハルト(クラウス・キーマン)を御輿にして独裁体制復活を目指していた。その途中でデスラーの生存が判明したことで、再びガミラスの指導者に迎え入れることをデスラー本人に提案し、合わせてクーデターの用意を進めていたが、御輿にしようとしていた当のキーマンが現政権派に属するスパイだったため、自身の存在が露見して逮捕される。その際にはデスラーによる独裁体制こそに未来があると主張し、このままではガミラスは滅ぶと嘆いていた。
- なお『2202』ではデスラー体制派の指導者は当初ギムレーではなくヒスの予定だったが、「これではあまりにもヒスが悪人過ぎる」と判断されたために没となり、ギムレーに白羽の矢が当てられて再登場する運びとなった。
- パレン・ネルゲ
- 声 - 小野塚貴志[2] / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』
- 親衛隊士官 / 情報将校。大尉。
- 『2199』第10話に登場。士官用クローン体の1人。思想指導将校[注 63]として巡洋戦艦EX178に乗り込んでいたところ、次元断層の事故に巻き込まれる。二等ガミラス人である艦長のラングに対して露骨に見下す態度を取っており、彼がヤマトと共に次元断層からの脱出を提案した際にも反発する。独断でメルダを見捨ててヤマトの脱出を妨害し味方を呼び寄せ、ラングを「反逆者」と呼んで銃を向けるが、直後に彼の部下により射殺される。
- 『追憶の航海』の同エピソードでは、彼の存在は省略され、登場カットすべてから除去されている。
- ドーラ・ネルゲ
- 声 - 寸石和弘 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 親衛隊士官 / 航宙親衛艦隊旗艦「キルメナイム」艦長。大佐。
- 『2199』第15話から登場。パレン・ネルゲと同タイプの士官用クローン体。ヤマトがサレザー星系に到達した際には、ギムレーの下、前衛空母艦隊に指示を出していた[ep 8]が、その後第二バレラスの爆発によって発生した爆炎に乗艦が巻き込まれ戦死する。爆炎に呑み込まれる直前には、死を悟ったギムレーとは対照的に退避を命じるなど最期まで焦った様子を見せている[ep 8]。
- ハルツ・レクター
- 声 - 増田隆之 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『ヤマトという時代』
- 親衛隊士官 / 総統座乗艦「デウスーラII世」艦長。大佐。
- 『2199』第23・25話に登場。親衛隊幹部ではあるが、クローン体ではない。
- 第二バレラス崩壊時にデスラーやヴェルテとともに間一髪脱出し[ep 8]、亜空間回廊内でヤマトに攻撃を仕掛ける[ep 26]。
- 女衛士
- 声 - 三浦綾乃、杉浦奈保子 / デザイン - 草彅琢仁(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 『2199』第6話から登場。デスラーの傍に仕える2人の女衛士。髪型は片方はストレートで、片方はウェーブがかかっている。
- 親衛隊の女性隊員から容姿、知性、身体能力の優れた者が選抜される。ヒスを見下しており、彼がセレステラに話題を振られうろたえた際は嘲笑していた[ep 17]。また、セレステラのことも、表面上は敬語で接している[ep 12]が、裏では「成り上がりのジレルの女」と見下している[ep 26]。『2199』第23話ではデスラーと共にデウスーラII世で総統府から脱出。亜空間回廊内での白兵戦では他の女衛士2名とともにデスラーの護衛を担い、セレステラや雪を銃撃する[ep 26]。
政府(ガミラス)
- レドフ・ヒス
- 声 - 秋元羊介[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 副総統。54歳相当。
- 『2199』第6話から登場。禿げ頭と充血した目が特徴の男性。軍事面以外を統括する閣僚で、表向きは帝国No.2の人物だが、実権はほとんどゼーリックやギムレーに掌握されている上、総統への卑屈な態度ゆえに部下からは蔑まれており、「お飾りの副総統」と貶されている。ただし政治的手腕、特に内政面の手腕は本物で、拡大政策を続ける帝国の国家運営を行政面から支えている人物と設定されている。
- 旧作では軍人だったが、本作では内務省出身の文官へ変更されている。また、旧作ではヤマトとの和平をデスラーに進言して射殺されたが、本作では薮同様に最後まで死亡しなかったキャラクターの一人となっている。
- 『2205』では2話と3話に登場、一人でも多くのガミラス臣民を救うべく、崩壊するガミラス星に踏みとどまって退避の指揮を執り続けた結果脱出の機会を失い、旧総統府諸共マグマに飲み込まれ死亡した。
- ヴェルテ・タラン
- 声 - 青山穣[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』
- 軍需国防相。ガデル・タランの兄。42歳相当。
- 『2199』第8話から登場。軍需省と国防総省のふたつの組織の長官を兼任している優秀なテクノクラートであり、デスラーの信任も厚く、思慮深い哲学的な文官肌の人物。ディッツと並び現実的な思考の持ち主で、親衛隊による恐怖政治が日常茶飯事となっている帝都の現状を嘆いている[ep 12]。
- 旧シリーズにおけるタランは『さらば』以前と『ヤマト2』以降でデザインが変更されているが、本作ではその両方が兄弟として登場する。ヴェルテは変更前のデザインをベースにしており、旧シリーズのタランの役目を引き継ぎ、最後までデスラーに付き従う。
- ミーゼラ・セレステラ[注 64]
- 声 - 茅原実里[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 宣伝情報相。ジレル人。
- 『2199』第6話から登場。淡青灰色の肌、尖った耳、切れ長の目、そしてオールバックのショートヘアの女性。ガミラスではたった2人しかいないジレルの生き残りの1人で、脆弱ではあるがジレル人特有の精神感応波を放つ能力を持つ。非ガミラス人でありながらデスラーの側近を務めており、情報機関を統轄し、各方面軍の戦況をデスラーへ報告するほか、政府の政策を国民に宣伝し、世論統一に辣腕をふるっている。
- 幼少期に非ガミラス人という理由だけで同郷のリンケとともに収容所に収監されていたところをデスラー自らの手で救われたことから[ep 29]、彼を自らの生きる証とし、絶対の忠誠心を誓っている。その出自から、「ジレルの魔女」と渾名され、ガミラス人の多くからあまり快く思われていないが、当のセレステラも、忠誠心はあくまでもデスラー個人に対するものであり、他の閣僚はおろかガミラスそのものにも全く執着を見せていない[ep 26]。また、「自ら手を汚して共栄圏を築く」デスラーへの忠誠心はあるが、「動かずに試すだけ」なイスカンダル人のことはむしろ嫌っており[ep 29]、特にスターシャに対しては嫉妬にも似た感情を抱いている。
- ガミラス本星戦でデスラーに捨てられてしまい[ep 8]、デスラー政権崩壊後、ガミラスに居場所を失って出奔し、ヤマトに救助されるが、デスラーの死を信じられずに項垂れる。しかし、デウスーラII世との白兵戦中、デスラーの生存を知り、狂喜して彼の下へ駆けつけるが、突然の精神感応波を受けたデスラーから咄嗟に銃撃される。失意のままに彼への想いを述べながら自殺を図るが、直前に女衛士に銃殺される[ep 26]。
- 漫画版ではリンケと同性愛的な関係にあり、私的には「ミーゼ姉様」、「ネル」と呼び合っている。
- 小説版では大きな変更はないが、亜空間ゲート内での戦闘ではデスラーに撃たれた際に絶命しており、雪がかばう対象がセレステラから古代に替わっている。
- マルド・ヴォッテル
- 声 - 石上裕一 / デザイン - 結城信輝(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』
- 総統府官房長。大将。
- 『2199』第8話から登場。紺色の髪の男性。制服は薄い緑色地に黒の対点線。
- デスラー政権の政治的メッセンジャーを務める。立場上、閣議[ep 47]やドメルの叙勲式[ep 12]・追悼式[ep 29]にも参加しているため、閣僚の中では比較的出番が多い。第22話の閣議では、サレザー星系外縁まで到達したヤマトが、「惑星を破壊しうる兵器」(波動砲)を有していることに懸念を示している。
- 『2202』では、第15話における回想シーンで登場。
- バノム・ベッシュ
- デザイン - 結城信輝(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』
- 内務相。
- 『2199』第8話から登場。カールした特徴的なモミアゲを持つ男性。制服はオレンジ地に黒の対点線。
- 『2202』では、第15話における回想シーンで登場。
- ローグ・モラム
- 声 - 矢野正明 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 法務相。
- 『2199』第8話から登場。細い目と刈り上げた髪が特徴の男性。制服はオリーブ色地に黒の対点線。
- 『2202』では、デスラー体制派に属している。
- ゲラン・モーレン
- デザイン - 結城信輝(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2205』
- 国民管理相。
- 『2199』第8・22話に登場。非常に細面の男性。制服は明るいクリーム色地に黒の対点線。
- ヒドレ・ザルメ
- デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』
- 支配統治相。
- 『2199』第8話から登場。顎鬚を生やした強面の男性。小マゼラン大管区を始めとする各大管区を管理する立場である。制服は黄色地に黒の対点線。
- 『2202』では、デスラー体制派に属している。
- トール・トード
- 声 - 藤沼建人 / デザイン - 結城信輝(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』
- 労働相。
- 『2199』第8話から登場。小さい目が特徴の男性。制服は黄色地に黒の対点線。
- 『2202』では、デスラー体制派に属している。
- メドム・ナーキン
- デザイン - 結城信輝(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『2202』『ヤマトという時代』
- 財務相。
- 『2199』第8話から登場。細い顎が特徴の男性。制服はオレンジ地に黒の対点線。
- 『2202』では、デスラー体制派に属している。
- ドラム・ボシュレム
- 声 - 吉開清人 / デザイン - 結城信輝(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』
- 国防次官。
- 『2199』第8話から登場。ヴェルテ・タランの国防総省における部下である肥満体型の男性。制服は灰緑色地に黒の対点線。
- 『2199』第22話の閣議では、第二バレラスにいるヴェルテ・タランに代わって出席している。
- 『2202』では、第15話における回想シーンで登場。
- ドーテム・ゲルヒン
- 声 - 中村浩太郎 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』
- 旧下品なガミラス武将。食料資源省・食料生産管理局長。
- 『2199』第8話に登場。肥えた体躯で禿頭とちょび髭が特徴。制服は茶色地に黒の対点線。ガミラス帝国建国祭の総統パーティーへの出席を初めて許されたが、生来の酒癖の悪さが仇となり、ヤマトを自ら罠にはめておきながら「健闘を祈る」とするデスラーのジョークに対し、酔ってつまらない駄洒落でツッコミを入れたため、デスラーにより床下へ落とされて処刑される。
- なお、「ドーテム・ゲルヒン」という名前は、デザイナーの山岡信一がお遊びで入れた「ゲヒン将軍」から発展したものである。
- ゼニス・ダッハ
- デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2205』
- 帝国銀行総裁。
- 『2199』第8・22話に登場。顎まで届くモミアゲが特徴の男性。制服はクリーム色地に黒の対点線。
植民惑星
- ガリス・ノロップ
- デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『ヤマトという時代』
- 小マゼラン大管区総督。
- 『2199』第8・22話に登場。恰幅の良い初老男性。
- リベル・ドロッペ
- 声 - 原田晃 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』
- ノルド大管区・惑星オルタリア総督。
- 『2199』第15話に登場。オルタリアにて原住民のオルタリア人の民族主義者に反乱を起こされ、首都を制圧されながらも辛くも脱出する。その後は航宙親衛艦隊旗艦「キルメナイム」に乗り込み、艦橋でギムレーに逃げ遅れた移民団の避難と保護を懇願するが、「この星(オルタリア)は焼き尽くしましょう」と告げられて愕然とする。最後は「帝国と総統に反旗を翻す存在は、大ガミラスの版図に存在してはならない」とオルタリア殲滅の理由を述べるギムレーに「総統への忠誠を欠いたあなたもですよ、総督」と突き離された挙句、彼の部下に射殺された。
駐地球大使館
地球とガミラスとの間で和平条約が締結されたのに伴い、『2202』時点において存在する新部署。
- ローレン・バレル
- 声 - てらそままさき / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 地球大使(在地球ガミラス大使)。
- 『2202』第2話から登場。文官肌の思慮深い人物ながら、優れた外交能力を有し、地球の動向の把握に努めている。
- テレザート星の謎を探るため、部下のキーマンをヤマトに送り込み助力させる。また自らも地球連邦政府に働きかけ、ヤマトを陰ながら支援する。キーマンと同じく立場・目的がはっきりしない人物として描かれていたが、第16話で現政権に属する保安情報局に所属している人物であり、キーマンにデスラー体制派の首謀者を突き止める任務を与えていたことが明かされる。本星のデスラー体制派が一掃された後も、地球大使として地球圏に残留している。
- 第20話ではゼルグート級に搭乗し、バーガー指揮下の空母打撃群や多くのガミラス艦艇と共に出撃し、第21話で火星の防衛戦線に参戦する。第22話では、ヤマトと共に帰還したキーマンからデスラーの真意を聞かされ、ガミラス人の移住先を見つけるという難事業を前に有能な人材を失いたくないと言いつつ、キーマンのヤマト残留を認める。同時に彼の態度や反応を見て「可愛げが出てきた」と言ってからかっていた。第23話では、ガミラス艦隊を率いてガトランティスとの最終決戦に臨んだ。
- Amazon限定版BD第2巻の特典CDドラマでは、無類の猫好きであることや、変装して地球の猫カフェを訪れるなどの私生活が明かされている。
- クラウス・キーマン
- 地球駐在武官。バレルの部下。
帝星国防軍
ガミラスの国軍。最高司令官は総統が兼任している。
- ヘルム・ゼーリック
- 声 - 若本規夫[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『ヤマトという時代』『2202』
- 中央軍総監。国家元帥。47歳相当。
- 『2199』第8話から登場。眉無しでエラの張った顔立ちに顎まで伸びたモミアゲが特徴で、スカーフ付という独自の軍服を着用した大柄の男性。一人称は「我輩」で、仰々しい物言いをし、語尾によく「である」と付ける。軍政面においてはデスラーに次いで実質No.2の地位にある人物で、自身の腰巾着であるゲールを銀河方面作戦司令長官に据えるだけの権勢を持つ。一方で、軍事面に関しては大艦巨砲主義を好み、「数こそ力」「歴史とは犠牲の上に築かれるもの」という思想を持つ[ep 23]。ガミラス軍の強大さに慢心とも言えるほどの自信を持っており、それをディッツからたしなめられることもある[ep 33]。
- ガミラス大公国時代から続く貴族の家柄で、本人も生粋の純血主義者である。そのため、貴族制度が撤廃されて二等ガミラス人制度が導入されている現体制には、不満を持っている。ディッツとは折り合いが悪く、彼の部下で国民的人気を持つドメルのことも疎んでいる。また、異民族でありながらデスラーの信頼を得ているセレステラのことも嫌っている[ep 32]。
- 旧貴族社会復権のために帝国の実権の掌握を目論み[注 65]、総統座乗艦を爆破してデスラーを暗殺し[ep 40]、その罪をディッツとドメルに被せて更迭する[ep 24]。その後、観艦式開催という名目で各方面からバラン星に集結させた1万隻以上の艦隊の前でデスラーの死を公表し、それを秘匿する中央政府の打倒を呼びかけるが、暗殺したはずのデスラー本人から通信が入り、自身こそが暗殺の真の首謀者である事実を暴露され、ゲールに射殺される[ep 23]。
- ガル・ディッツ
- 声 - 堀勝之祐[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 航宙艦隊総司令官。提督[注 66]。メルダ・ディッツの父。55歳相当。
- 『2199』第8話から登場。ガミラス軍の艦隊運営の最高責任者で、ゼーリック麾下の内惑星守備艦隊、キーリング麾下の警務艦隊、ギムレー麾下の航宙親衛艦隊を除く全艦隊を指揮下に置く。眉無しでモミアゲと口髭が繋がった顔立ちに、右眼を縦に一閃した傷痕が特徴。版図拡大に邁進するゼーリックや、傍若無人な振る舞いを見せる親衛隊とその長官であるギムレーに反感を抱いている[ep 12]。
- ドメルと共にデスラー総統暗殺(未遂)事件の首謀者であるとの嫌疑をかけられ、身柄を拘束されて収容所惑星レプタポーダに送られる。ドメルとは異なり真相解明後もレプタポーダに拘束されていたが、メルダたち反体制派に救出されて収容所の暴動を指揮する[ep 28]。その後、ヤマト艦内で沖田たちとの会談に臨んだが、共闘までには至らず連絡将校としてメルダを置くにとどまり、ヤマトと別れて他の収容所惑星の解放に向かう[ep 29]。ガミラス本星における戦いでデスラーの敗北後に帰還[ep 26]。ガミラス残存艦隊に召還命令を出し、それに従わなかったゲール艦隊にUX-01を差し向ける[ep 26]。
- 『2205』では、茶色塗装のゼルグート級に乗艦し、艦隊を率いてガルマン星の防衛をデスラーから引き継ぐ。
- ガデル・タラン
- 声 - 中村浩太郎[2] / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 参謀次長。中将。ヴェルテ・タランの弟。40歳相当。
- 『2199』第8話から登場。昔ながらの軍人気質な人物で、忠義に厚い。
- デザインは、変更前のベースとするヴェルテに対し、変更後をベースにしている。
- 『2205』では、デスラー艦隊司令としてデスラーを支える。
- ミレーネル・リンケ[注 64]
- 声 - 岡村明美[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』
- 中央情報部特務官。中尉。ジレル人。18歳相当。
- 『2199』第14話から登場。セレステラの直属の部下で、超能力者の情報部員。セレステラと同じジレル人で、当初は彼女とともに同族最後の生き残りとされていた。
- アケーリアス文明が残した超空間ネットワークを介し、事前に特殊な粒子を散布しておいた空間に自らの思念体を半実体化させて送り込み、その場にいる人間たちに幻覚を見せることのできる超能力を持つ。この能力を活かし、ヤマト乗組員を幻惑させて捕獲する作戦を実施したが失敗し、思念体を失って死亡する[ep 32]。後に回想シーンで幼少期の姿が登場する[ep 29]。
- 漫画版
- セレステラとは同性愛の関係にあり、デスラーに嫉妬ないし嫌悪感を示している。乗組員への幻覚はアニメ版の楽しい思い出から辛い思い出に変更されており、アニメ第11話や第17話の回想エピソードが当エピソードに組み込まれている。また、時系列がドメルの赴任前であることからフラーケンが登場しておらず、UX-01の代わりに旧作でのリレー衛星が使われている。
- 小説版
- 自身は登場しないが、ドメルがバラン鎮守府に到着した際には、セレステラが死体袋を伴って出ていくシーンがある。
- ネルン・キーリング
- 声 - 櫛田泰道 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』
- 旧キーリング。参謀総長。上級大将。
- 『2199』第8話から登場。ガデル・タランの直属上官で、国防軍参謀本部を仕切り、各方面軍や警務艦隊を指揮下に置いている。
- 『2202』では、デスラー体制派に属している。
- 『III』とは容貌が大きく変更されており、オールバックで目つきがやや悪い中年となっている。
- ダール・ヒステンバーガー
- 声 - 一ノ渡宏昭 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』
- 旧ヒステンバーガー。作戦部長。大将。
- 『2199』第8話から登場。第22話の閣議では、ヤマトがガミラスの絶対国防圏に侵入し、サレザー恒星系の玄関口まで迫っていることを報告する。
- 『2202』では、第15話における回想シーンで登場。
- やや目つきが細くなっている以外に『III』との容姿の差異はあまりない。
- ネレディア・リッケ
- 声 - 園崎未恵 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『星巡る方舟』『2202』『ヤマトという時代』
- 第8警務艦隊の指揮官で、同艦隊旗艦「ミランガル」艦長。大佐。27歳相当。
- ドメルと同じく体にフィットしたコンバット服を着用した女性軍人。バーガーとは同年代かつ同期だが、過去の武勲により異例の昇進を果たしている。妹・メリアの死以来、バーガーとは確執がある。バーガーのことはファーストネームの「フォムト」と呼び、バーガーからは「ネレディ」と呼ばれている。
- 七色星団海戦を生き残ってなおヤマトへの復讐を断念しないバーガーに、ガミラス本星の攻撃中止命令を伝えて引き止める。その矢先、謎の惑星シャンブロウに、バーガー、バーレン、メルヒとともに囚われるが、それは自身に化けたジレルの巫女レーレライであり、本物の自身はランベアで待機していた。
- 『2202』最終話にデスラーが戦闘空母に移乗した際に出迎える将校達の中に参列している。
- メリア・リッケ
- 声 - 中村繪里子 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『星巡る方舟』
- ネレディアの妹で、バーガーの恋人。故人。
- 『星巡る方舟』の回想シーンに登場。容姿は肌の色以外が桐生美影と酷似している。バーガーと同じ部署に配属されたが、ガトランティスとの戦いで戦死している。バーガーの左頬の傷はメリアを助けようとした際の爆発に巻き込まれ、その破片が当たって負傷したものである。
- バシブ・バンデベル
- マイゼル・ドラム
- オルト・ドルメン
- ランス・ラーキン
- ルッツ・カーゼット
- 声 - 小野塚貴志[59] / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』
- ガミラスと地球を結ぶ定期便艦隊を指揮する士官。
- 『2202』第8話から登場。デスラー体制派に属する人物で、キーマンの血筋に対して敬意を払っている。
- 惑星シュトラバーゼにてヤマトと接触し、第十一番惑星からの避難民を預かることになる。その際に、キーマンに波動エンジンを制御下に置くことができる「反波動格子」を渡す。さらに、キーマンに反波動格子を仕掛けさせるため、テロリストである「反ガミラス統治破壊解放軍」を誘い込んでヤマトに混乱を引き起こした。しかし、解放軍の想定外の大戦力に困惑する。
銀河方面軍
- エルク・ドメル
- 声 - 大塚明夫[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 小マゼラン方面軍防衛司令官(〜『2199』第12話)→銀河方面作戦司令長官(『2199』第12話〜)。中将(〜『2199』第12話)→上級大将(『2199』第12話〜)。38歳相当。
- 『2199』第11話から登場。「宇宙の狼」と呼ばれるガミラスの名将で、ガミラス国民からは絶大な人気を誇る一方、その人気ゆえにデスラーの側近達の一部からは煙たがられている[ep 12]。他者からは政争に巻き込まれることを心配されているが、本人は「政治に興味はない」と明言する[ep 12]生粋の軍人である。
- 小マゼラン方面で大きな戦果を挙げていたが本国に召還され[ep 16]、銀河方面作戦司令長官に任命のうえヤマト討伐に当たることになる[ep 12]。
- 本作では割れ顎がやや目立ちにくくなり、モミアゲが頬止まりの短さへ変更されている。家族に妻・エリーサがおり、2人の間の息子ヨハンを過去に幼くして亡くしている。ペットとしてロクロック鳥を飼っている。
- グレムト・ゲール
- 声 - 広瀬正志[2]、稲葉実(『スパロボV』[注 67]) / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 銀河方面作戦司令長官(〜『2199』第13話)→同・副司令官(『2199』第13話〜)。少将。47歳相当。
- 『2199』第4話から登場。旧作よりも無能かつ卑劣に描かれており、シュルツからは「日和見主義者」と疎まれている[ep 3]。品がなく卑屈な言動をとるためにデスラーからは嫌われているが、ゲールの側はむしろデスラーに対する忠誠は極めて厚い。ドメルが銀河方面作戦司令長官に着任したことにより副司令に降格されたため、彼を快く思っていない。
- バラン星に集結した艦隊を率いヤマトを追ってガミラス本星に向かうもゲシュタムの門を破壊されたことにより通常航行を余儀なくさる、ディッツ提督により召喚命令およびヤマトへの攻撃中止命令を無視し直属のわずかな艦艇と共に放浪していたところにデスラーと合流しバラン星で地球帰投中のヤマトを襲撃するも次元潜航艦の雷撃により乗艦ゲルガメッシュが撃沈され戦死する。
- 旧作ではドメルとともに七色星団の戦いに参加し、ドメルの自爆の巻き添えで死亡したが、本作では終盤まで生き残り、故国を見捨てたデスラーに最後まで忠誠を誓っている[ep 26]。
- イデル・モンク
- 声 - 櫛田泰道 / デザイン - 結城信輝(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- バラン鎮守府付き士官で、ゲールの副官。銀河方面作戦副司令官(〜『2199』第13話)。中佐。
- 『2199』第10話から登場。生真面目な性格のため、ゲールの身勝手な行動にたびたび苦い顔をしている[ep 48]。
- ドメル着任後も引き続き銀河方面軍に所属し、作戦会議にも参加しているが、ドメル幕僚団の一糸乱れぬ行動にゲール共々ついて行けずにいる[ep 40]。ゲール艦隊が離反した後もゲールの副官を務めている模様で、バラン星におけるヤマトを亜空間ゲートに追い込む作戦時に、ゲルガメッシュの艦橋にいることが確認できる[ep 26]。
- ヴァルス・ラング
- 声 - 大川透[2] / デザイン - 結城信輝(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- メルトリア級航宙巡洋戦艦「EX178」艦長。中佐。ザルツ人。
- 『2199』第10話に登場。冷静な指揮官で、ヤマトと同じく次元断層へ落ち込んでいたが、脱出方法をヤマトへ提案するためにメルダを送る。乗艦していた親衛隊のネルゲの専横を黙認していたが媚びることはせず、メルダごとヤマトを見捨てて次元断層内に置き去ろうという彼の提案を階級と指揮系統を盾に退ける。ヤマトを「賞賛すべき敵」と評して対等に向き合っていたが、次元断層脱出直後に現れたゲール艦隊からヤマトもろとも攻撃をうけて乗艦と運命を共にする。
第6空間機甲師団
エルク・ドメル麾下の航宙艦隊で、通称「ドメル軍団」。敵からは神出鬼没の「幽霊師団」として恐れられる。ガミラス軍随一の結束力を持つと言われる。ドメルとともに小マゼラン方面軍から銀河方面軍へ編入される。小説版での戦力はバラン鎮守府の艦艇を併せて500隻。
- ヴェム・ハイデルン
- 声 - 辻親八[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 先任参謀兼「ドメラーズIII世」艦長。ドメル幕僚団の一員。大佐。58歳相当。
- 『2199』第11話から登場。隻眼の古参士官で、ドメル幕僚団の親爺的存在。
- 本作ではドメラーズ艦長職に徹するために、旧作における彼の役割はヴァンス・バーレンとドーラ・バレクが担っている。
- フォムト・バーガー
- 声 - 諏訪部順一[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『星巡る方舟』『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 第7駆逐戦隊長。ドメル幕僚団の一員。少佐。27歳相当。
- 『2199』第11話から登場。ドメル幕僚団の中では最年少で、血気盛んだがやや軽率な士官。七色星団での戦いでドメル幕僚団において唯一生き残り、『星巡る方舟』ではヤマトと共闘しガトランティスの遠征軍を撃破する。『2202』では空母打撃群の指揮官に就任している。『2205』では中佐に昇進し、強化改修を受けた、ランベアの艦長として正式に着任した。
- 七三分けの髪型や左頬の傷痕という特徴は旧作と同様であるが、眉毛は細く変更されている。旧作における空母艦長としての役割はルタン・ベスターが担っている。
- カリス・クライツェ
- 声 - 里卓哉[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 第3宙雷戦隊長。ドメル幕僚団の一員。少佐。41歳相当。
- 『2199』第13話から登場。ドメルを凌ぐ巨漢で、空間宙雷戦を得意とする。寡黙な人物と設定されているが、劇中では他の将校と普通に会話している。
- 旧作では「クロイツ」という名前だった。旧作における空母艦長としての役割はボラン・リッターが担っている。
- ライル・ゲットー
- 声 - 吉開清人[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『星巡る方舟』
- 第4航空戦隊長。ドメル幕僚団の一員。少佐。30歳相当。
- 『2199』第13話から登場。常に冷静さを失なわず、戦闘機乗りとしても一流の撃墜王。
- 旧作における空母艦長としての役割はモルド・ヴォックが担っている。
第707航空団
- メルダ・ディッツ
- 声 - 伊藤静[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 旧ガミラス戦闘機パイロット。第707航空団所属の女性パイロット。少尉。ガル・ディッツの娘。19歳相当。
- 『2199』第10話から登場。真ん中分けの赤いセミショートヘアの前髪からアホ毛が逆立った髪型が特徴。軍人の家系に生まれたことを誇りに思う、堂々とした性格。髪の色と同じ紅い色をパーソナルカラーとしており、乗機や軍服も紅い。戦闘機パイロットとしての矜持を持っており、玲と格闘した際には彼女の銃を奪い合った末に手にするが、「私たちにこんなものは必要ない」と返している[ep 48]。
- 乗艦していた巡洋戦艦EX178が次元断層へ迷い込み、同じく迷い込んできたヤマトに連絡要員兼人質として乗り込んだことにより、地球人と最初に直接接触したガミラス人となる。その容姿が地球人と瓜二つであることが、ヤマト乗組員に衝撃を与えた[ep 48]。次元断層脱出後、EX178がゲール艦隊によって撃沈されて帰還する手段を失ったため、しばらくヤマトに同乗する。その後は後述の乗機ごと解放されてガミラスに帰還する[ep 16]。
- デスラー総統暗殺未遂事件に際して父が身柄を拘束される一方、メルダは拘束を免れ[ep 24]、後に反体制派と結託して惑星レプタポーダを解放する[ep 28]。その後、連絡将校として再びヤマトに乗艦するが、崇拝の対象であるユリーシャに振り回されたり、初めて口にした地球のスイーツに夢中になったり、ヤマトに鹵獲されていたツヴァルケを自分の乗機とするに際して紅く塗り替えるように依頼するなど、年齢相応の描写もあった[ep 29]。ヤマトがサレザー恒星系に進入してガミラス本星の総統府へ突撃するに際して突入経路を手引きし、雪を救出するためにコスモゼロで出撃する古代を、ヤマト航空隊と協力して乗機で援護する[ep 8]。ヤマトが目的を果たしてイスカンダルを出発した後、ガミラスとイスカンダルの橋渡しとなるためにガミラスへ移住するユリーシャに、従者として付き従うこととなる[ep 39][ep 49]。
- 『2205』では、イスカンダル星王室付き近侍武官として、スターシャとユリ―シャに仕えている。イスカンダルの海に退避していたガミラス移民船団がデザリアム軍に攻撃された際は、ツヴァルケで単機、これに立ち向かった。
- カウルス・ヘルダー
- 声 - 寸石和弘 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』
- 参謀。中佐。
- 『2199』第19話に登場。メルダの上官に当たる実直な軍人。虚偽の罪状により、親衛隊に連行される。ヘルダーの連行に対してメルダは抗議に行こうとするが、彼女の身を案じたドルメンたちに制止される。
冥王星前線基地
地球攻略を担任する基地で、ガミラス呼称は「ゾル星系プラート基地」。ザルツ星義勇兵による航宙旅団が配備されている。ヤマトとの戦闘で壊滅する。メ号作戦時の戦力は100隻前後。
- ヴァルケ・シュルツ
- 声 - 島香裕[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』
- 司令官。二等ガミラス空間機甲旅団・旅団長。大佐。ガミラスの植民惑星ザルツ出身。乗艦はガイデロール級航宙戦艦「シュバリエル」(フランス語で「忠誠」の意)、
- 『2199』第2話から第8話まで登場。地球攻略を指揮する禿頭の軍人。部下からの信頼は厚いが、上官であるゲールからの理不尽な扱いに苦しんでいる[ep 14]。
- 本作では、惑星ザルツ出身でありガミラス本国に妻のライザと娘のヒルデがいる、という設定が追加された。また、元はガンツやヤレトラーらと共に、ドメルの部下であったという設定が追加されている[ep 15]。
- ゲルフ・ガンツ
- 声 - チョー[2][注 36] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』
- 副司令。少佐。ザルツ人。
- 『2199』第2話から第8話まで登場。シュルツを補佐する肥満体型の男性。
- 本作では、シュルツと同じく惑星ザルツ出身であり、冥王星駐留以前から彼の副官を務めている、という設定が追加された。
- ヴォル・ヤレトラー
- 声 - 江川大輔[2] / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』
- 旧ヤレタラ。作戦参謀。少佐。ザルツ人。
- 『2199』第4話から第6話まで登場。浅黒い肌で、顎鬚を生やしたスキンヘッドの男性。遊星爆弾による地球攻撃を立案し、その発射システムである反射衛星砲の指揮を担当する。
- 冥王星基地を脱出する際、シュルツたちを逃がすためにヤマトの前に立ちはだかるが、乗艦を撃沈されて戦死する[ep 17]。
- 漫画版
- ガリツィ戦線でシュルツに命を救われて以来、彼を父のように慕っていることが描写されており、同じくシュルツを父と慕うガンツとは「ヒルデ嬢には随分と老けた兄がいたものだ」などと笑いながら会話する仲である。無能で日和見な上官とザルツ民族の威信を負った板ばさみに悩むシュルツを心配しており、ヤマト沈没を確認した後にゲールへの報告を躊躇した人物はシュルツからヤレトラーに変更されている。
- 基地が壊滅して脱出した後はシュルツの反対を押し切り、アニメ版同様ヤマトを足止めするために反転して突撃する。破壊されていく艦でヤマトへの攻撃を止めず最終的には撃沈されるが、この行動がガミラスへの憎しみに満ちていた古代に、「ガミラス人も『人』である」ということを認識させる。
- サレルヤ・ラーレタ
- 声 - 優希比呂[2] / デザイン - 結城信輝(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』
- 旧美男司令。木星浮遊大陸補給基地司令官[243]。少佐。ザルツ人。36歳相当。
- 『2199』第3話に登場。冥王星前線基地傘下の補給基地を預かる男性。技術士官であり、実験施設でもある浮遊大陸で来るべき地球のガミラスフォーミングに備えているとされる。ネコ型生物「クラル」を可愛がり、常に抱いているオネェキャラ[245]。
- シュルツの命令で戦闘艦4隻をヤマトへ差し向ける。ヤマトのことを侮っていたが、差し向けた艦艇をヤマトの反撃で失った後、自らも状況を把握できないまま波動砲で浮遊大陸ごと消滅する。
次元潜航艦UX-01
航宙艦隊総司令部傘下の亜空間戦闘実験団に所属する特務艦。運用上は総統の直轄となっている。ドメルからの要請に応じたガル・ディッツによって銀河方面軍に派遣され[ep 12]、その後デスラーの指揮下に戻り[ep 32]、政権崩壊後は再びディッツの指揮下に入る[ep 26]。
- ヴォルフ・フラーケン
- 声 - 中田譲治[2] (~『ヤマトという時代』)→高瀬右光(『2205』)/ デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 艦長。中佐。34歳相当。
- 『2199』第13話から登場。ディッツ子飼いの部下。亜空間戦闘のベテランで、その戦術から「猟犬」と渾名されている。言動や口調はかなり粗野だが、荒くれ者ぞろいの潜航艦乗りの中で冷静沈着さと威厳を保つ人物。あぶれ者を拾って部下にする癖がある[ep 26]。
- 旧シリーズ登場作品の『III』ではガルマン人という設定だったが、本作ではガミラス人に変更されて登場する。
- ゴル・ハイニ
- 声 - 佐藤せつじ[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 旧フラーケンの副官。副長・先任将校。大尉。31歳相当。
- 『2199』第13話から登場。フラーケンの片腕で根っからの戦争屋。チンピラのような幼く砕けた言葉づかいと、喜怒哀楽の激しい性格が特徴。前線で上官相手に問題を起こし、軍法会議にかけられそうになっていた所を、フラーケンに救われた過去を持つ。フラーケン同様、二等ガミラス人への偏見はなく、オシェットに暴力をふるうボーゼンに反感を持つ描写がある[ep 28]。
- 『III』では小太りの人物として描かれていた(名前は付いていない)[249]。
- 『2205』第6話にてガミラス避難民救出にあたりUX-02に派遣されるも、作戦中に自動惑星ゴルバの放ったキャプチャー・フィールドによって乗艦が捕獲・撃沈され、戦死する。
- ボルト・グラン
- 声 - 菊本平 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 航海長。
- 『2199』第13話から登場。白髪の初老男性。気密戦闘服のインナーの袖をまくっている。発令所内左側前の席に着いている。
- バンス・ボーヘン
- デザイン - 山岡信一 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』『2202』
- 宙雷長。
- 『2199』第13話から登場。髭をたっぷりと蓄えた、すきっ歯の男性。発令所内左側後ろの席に着いている。『2205』では直接の登場は無いが、第6話にてUX-02の艦長として名前が出てくる。
- ヤルン・ベルン
- 声 - 中西としはる / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』『2202』『2205』
- 機関長。
- 『2199』第19話から登場。肩パッドのみ付いた袖なしの気密戦闘服を着用している。他の4名と異なり発令所ではなく機関室にいるため、第13話では登場していない。『2205』ではボーヘンと入れ替わりで発令所にいる。
- ヨルト・メッツェ
- 声 - 寸石和弘 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』『2202』『2205』
- 一等通信兵曹。
- 『2199』第13話から登場。5名の中で唯一気密戦闘服をまともに着用している。発令所内右側後ろの席に着きレーダー等を担当する。
- ラウス・キール
- 声 - 松本忍 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』『2202』『2205』
- 二等通信兵曹。
- 『2199』第13話から登場。金髪顎鬚で猫背の男性。インナーの袖が破れた気密戦闘服を着ている。発令所内右側前の席に着いている。
- ヨーヘン・ガイスト
- デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』
- 機関兵曹長。
- 『2199』第25話に登場する非常に痩せ形の男性。
- ヤーブ・スケルジ
ドメル機動部隊
ゼーリックによるクーデター未遂後、ヤマト迎撃のために寄せ集めの艦艇と人員で編成された機動部隊。その名の通りエルク・ドメル上級大将を指揮官とする部隊で、ドメルの座乗艦であるゼルグート級一等航宙戦闘艦「ドメラーズIII世」を旗艦に、整備のためにドック入りしていたガイペロン級多層式航宙母艦「バルグレイ」「ランベア」「シュデルグ」、同じくドック入りしていたゲルバデス級航宙戦闘母艦「ダロルド」の5隻とそれらの艦載機部隊で構成される。
七色星団海戦においてヤマトと激戦を繰り広げた末最終的に壊滅し、ランベア1隻のみが辛うじて生き延びる。
- エルク・ドメル
- 機動部隊指揮官。
- ヴェム・ハイデルン
- 旗艦「ドメラーズIII世」艦長。
- フォムト・バーガー
- 「ランベア」航空隊長→同艦艦長代理(『星巡る方舟』)。
- カリス・クライツェ
- 「シュデルグ」航空隊長。
- ライル・ゲットー
- 「バルグレイ」航空隊長。
- ドーラ・バレク
- 声 - 平川大輔 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 戦闘空母「ダロルド」艦長。大佐。
- 『2199』第19・20話に登場。バーレンとともに旧作でのハイデルンの役割を担う人物。七色星団海戦終盤、ドメル機動部隊の先陣を切ってヤマトに猛攻を加えるが、ヤマトから放出された特殊削岩弾の爆発に巻き込まれ、自艦、シュデルグもろとも戦死する[ep 6]。
- モルド・ヴォック
- 声 - 細谷佳正 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 第一空母「バルグレイ」艦長。大佐。
- 『2199』第19・20話に登場。旧作でのゲットーの役割を一部担う人物。本隊に先行してヤマト航空隊の陽動を担当する。ゲットーの出撃時に彼の武運を祈る[ep 20]。海戦中盤、小橋と沢村に発見され、小橋機は撃墜するも、乗艦を撃沈され戦死する[ep 6]。
- ルタン・ベスター
- 声 - 木島隆一 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 第二空母「ランベア」艦長。大佐。
- 『2199』第20話に登場。旧作でのバーガーの役割を一部担う人物。海戦終盤、ダロルド爆沈への巻き添えを免れるも、直後にヤマトの砲撃を被弾して操艦不能となり、艦やバーガーと共にイオン乱流の中に消えた[ep 6]。
- 『星巡る方舟』では、その際に戦死していたことがバーレンのセリフで明かされる。
- ボラン・リッター
- 第三空母「シュデルグ」艦長。大佐。
- 旧作でのクロイツ(クライツェ)の役割を一部担う人物。海戦終盤、ダロルドが爆沈した直後、回避が遅れて乗艦が爆炎の中に突っ込み、爆沈する艦と運命を共にする[ep 6]。
- 名前と役職・階級のみの設定のため容姿は不明で、セリフも無い。
- ヴァンス・バーレン
- 声 - ふくまつ進紗 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 全作品(『2205』時点)
- ダロルト艦載の重爆撃機「ガルント」爆撃指揮官。臣民突撃兵団所属。大尉。64歳相当(『2199』)→70歳相当[1](『2205』)。
- 『2199』第19話から登場。旧作でのハイデルンの役割を担う人物。ハイデルンと旧知の老兵で、かつてドメルの部下としてゴルニ戦役などで戦った。バーガーの過去も熟知している[ep 18]。
- 物質転送機を用いてヤマト正面至近にワープし、搭載された特殊削岩弾をヤマトの波動砲口に命中させるが、直後に玲に撃墜され、七色星団の雲海へ墜落する[ep 6]。しかし辛くもランベアに救出され生き延びており、『星巡る方舟』で再登場する。バーガーやネレディア、メルヒとともに謎の惑星シャンブロウに囚われ、そこで救援信号を聞きつけた古代進らと邂逅。共同生活を送る中で、古代達にバーガーの過去を語る。その後、ランベアで無事ガミラス星へ帰還した。
- 帰還後は退役して悠々自適の老後を過ごしていたが、ガルマン星への移民船に乗り込み出発待ちをしていたタイミングで、デザリアムの攻撃によりガミラス星が消滅してしまう。
- クリム・メルヒ
- 声 - 立花慎之介 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『星巡る方舟』
- ランベアのスヌーカ隊隊員。少尉。23歳相当。
- 『星巡る方舟』に登場。バーガーの部下であり、彼のことを尊敬しているが、二等ガミラス人に対しては差別意識を持っている。
- バーガー、ネレディア、バーレンとともに謎の惑星シャンブロウに囚われ、そこで古代進らヤマトクルーと出会い共同生活を送ることになるが、非ガミラス人の彼らに対し不信感を拭えず、焦燥のあまり美影に銃を向ける。最終的にはバーガーに諭され、ともにガトランティス艦隊にツヴァルケで立ち向かい、奮戦の果てに撃墜され、戦死する。
- 詳細設定がついたのは『星巡る方舟』においてだが、『2199』でも第20話におけるバーガーの台詞の中にラストネームのみ登場している。
- 小説版
- 『2199』の小説版では階級が大尉とされ、七色星団海戦で玲に撃墜されている。しかし、小説版『星巡る方舟』でも登場しており、設定や回想での描写が同じ小説版に準拠している同小説内では唯一アニメ版に準拠した設定で登場する。
- ミルト・エヴァンス
- 声 - 広橋涼 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『星巡る方舟』
- ランベアの少年兵。
- 『星巡る方舟』に登場。艦内通信が不調状態のランベア内で伝令係を務める。少年兵の中でも一際幼く、ネレディアからは「坊や」と呼ばれ、少年兵の代表格として挙げられている。
- 小説版では名前がエヴァンになっている。
ザルツ星義勇兵
- ヴァルケ・シュルツ
- ゲルフ・ガンツ
- ヴォル・ヤレトラー
- サレルヤ・ラーレタ
- ヴァルス・ラング
B特殊戦群第442特務小隊
七色星団海戦に際してユリーシャ拉致の任務を負った小隊。UX-01によってヤマトまで接近して潜入する。艦内を捜索中、星名に誰何された際に彼を撃ち、潜入がばれるものの、ユリーシャ(実際にはユリーシャと瓜二つの容姿の雪)を発見し、身柄を確保する。しかし、その後の銃撃戦でオシェットを除く全員が戦死する。
- ノラン・オシェット
- 声 - 柿原徹也[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 特務小隊隊員。伍長。21歳相当。
- 『2199』第19話から登場。純粋で女性への免疫がなく、ユリーシャの立体映像に見とれた際にライチェに冷やかされている[ep 6]。
- ユリーシャ救出作戦に従事すべく集合した時の閲兵の場で、二等ガミラス人を信用できないバーガーと特務小隊が一触即発の状態になりかけた際、ガミラス国歌を歌いだして忠誠を示し、その場を収めた[ep 20]。
- 小隊で唯一生き残り、ユリーシャ(雪)の奪取に成功。作戦後、彼女をガミラス本国に移送する任務に就き、ガミラス到着後は身辺警護をするが、彼女がユリーシャではないことに気づく[ep 29]。しかし、惑星レプタポーダでのボーゼンからの暴行から自分をかばってくれた[ep 28]ことから特別な感情を持ったようで、別人であることを確信した後も黙して語らず、雪(が成りすましているユリーシャ)を守ることが自分の任務であると明言する。
- その後、雪とともに第二バレラスに連れて行かれ、最期は自身を犠牲にして第二バレラスを破壊しようとする雪を脱出させ、代わりに自分の手で第二バレラスを爆破。ザルツでもガミラスでもなく恋した雪に忠誠を捧げ、本名さえ知らぬまま殉じる[ep 8]。
- ゲルト・ベルガー
- 声 - 松本忍 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 特務小隊指揮官。少尉。
- 『2199』第19・20話に登場。顎鬚を生やした男性。
- 七色星団海戦出撃前の顔合わせの際、「信用できるか怪しい」と言い放ったバーガーと不穏な雰囲気になるが、ガミラス国歌をオシェットの歌い出しで歌い、ガミラス軍人であることを誇る[ep 20]。作戦中、ヤマト保安部員と銃撃戦で負傷。オシェットを1人で行かせた後、自爆してエアロックを破壊し、保安部の追撃を妨害する[ep 6]。
- バルシュ・メック
- 声 - 上城龍也 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 特務小隊隊員。曹長。
- 『2199』第19・20話に登場。老け顔の隊員。ヤマト保安部との銃撃戦を繰り広げ、小隊で最初に戦死する[ep 6]。
- ベリス・ライチェ
- 声 - 岡田栄美 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 特務小隊隊員。軍曹。
- 『2199』第19・20・21話に登場。小隊で唯一の女性。ユリーシャの画像に見とれたオシェットを「惚れるなよ」とからかう。ヤマト保安部の銃撃戦の中で篠原の銃撃を受け戦死する[ep 6]。その遺体は、七色星団の戦闘で死んだヤマト乗組員らの宇宙葬の際に、一緒に葬られ、礼節をもって扱われている[ep 28]。
反体制派
デスラー政権に反旗を翻す勢力。現体制に不満を持つ点は共通だが、思想や求めるものは異なる。
ゼーリック派
旧貴族社会の復権を志すゼーリックに賛同した勢力。ゼーリックの死後、関係者は秘密警察の摘発により一掃された模様で[ep 20]、逃亡したバンデベルの一派もゴラン・ダガーム率いるガトランティス艦隊の襲撃により全滅する[ep 18]。
- ヘルム・ゼーリック
- バシブ・バンデベル
- 声 - 田坂浩樹 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『星巡る方舟』
- 旧バンデベル。ヘルム・ゼーリック専用艦「ゼルグートII世」艦長。ゼーリック派将軍。准将。
- 『2199』第17話から登場。第18話におけるゼーリックのクーデター失敗以降、ガミラス本星へ向かうゲール率いる艦隊から離反。『星巡る方舟』において再登場し、大マゼラン外洋を彷徨う中、デスラー戦死の報を受けてようやく帰国を決定する。だがその直後、ガトランティスのダガーム艦隊に襲撃され、指揮下の艦隊もろとも宇宙の藻屑と化す。
- なお、名前については「バシブ」[ep 50]と「パシブ」で表記揺れがある。
- マイゼル・ドラム
- 声 - 宇垣秀成 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『星巡る方舟』
- 旧マイセル・ノムドラム。ゼーリック派将校。大佐。
- 『星巡る方舟』に登場。バンデベルとともにゼルグートII世に乗艦して宇宙を彷徨っていたところ、ガトランティス艦隊に遭遇し、乗艦ごと火焔直撃砲の炎に包まれる。火焔直撃砲による攻撃に対しては終始うろたえるばかりで、まともな活躍はない。
- 小説版
- 貴族出身のバンデベルに対して平民出身と設定されており、彼に敬語を使う。状況を的確に把握できる有能な将校であり、火焔直撃砲の存在にもすぐ気付いたが、蛮族とされるガトランティスの新技術をバンデベルが認めなかったため、対応が遅れる。最終的にドラムの指示で一時的に難を逃れるが、直後に火焔直撃砲の攻撃を受けて戦死する。
ディッツ派
ディッツは元々反体制派ではなかったが、レプタポーダの一件以降反体制派をまとめる立場になる[ep 51]。デスラー政権崩壊後はヒスやユリーシャらと協力して混乱状態の帝国の再建を指導していくことになる[ep 26]。
- ガル・ディッツ
- メルダ・ディッツ
- エリーサ・ドメル
- オルト・ドルメン
- 声 - 菊本平 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『ヤマトという時代』
- ディッツ派将校団。大尉。
- 『2199』第17話から登場。肥満体形の男性。惑星レプタポーダに収監されたガル・ディッツの救出を目的としており、娘のメルダを引き入れるべく秘密警察へ連行されるエリーサを心配げに見ていたメルダを車の中からラーキンと共に監視し[ep 24]、後に接触して[ep 20]、結託する。
- ランス・ラーキン
- 声 - 茂木たかまさ / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『ヤマトという時代』
- ディッツ派将校団。中尉。
- 『2199』第17話から登場。片目に眼帯を着けた長身の男性。ドルメンと共に行動する反体制派の一員。
収容所惑星
- デバルゾ・ボーゼン
- 声 - 丸山壮史 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』
- 惑星レプタポーダの第十七収容所の所長。大佐。
- 『2199』第21話に登場。自らのコレクションである銃を使って囚人を狩猟感覚で射殺するなどの虐待を行ったり、物資の横流しを行ったりするなど、収容所を私物化して私腹を肥やしていた。現在の立場に不満を持っており、中央に返り咲く機会をうかがっている。
- 収容所を訪れたユリーシャ(雪)にエリーサを世話役としてつけるなど、自分より身分の高い者にはひたすら媚びへつらう一方、二等ガミラス人であるノラン・オシェットを寄生虫扱いする。
- 反乱分子による大規模暴動が起きた際には、監察官に化けたメルダたちに拘束されて部屋へ監禁されたうえ、そこに乱入してきたガトランティス人の囚人たちにより、袋叩きにされる。その後は不明。
- ニーゲル・ルバッカ
- 声 - 松本忍 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』
- 惑星レプタポーダの第十七収容所の副所長。少佐。
- 『2199』第21話に登場。ボーゼンとともに物資の横流しを行っている。反乱分子による大規模暴動が起きた際にはボーゼンと共に拘束されたことがうかがえるが、彼と同じ部屋には監禁されておらず、その後は不明。
民間人(ガミラス)
- エリーサ・ドメル
- 声 - たかはし智秋[2] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』
- エルク・ドメル夫人。29歳相当。
- 『2199』第12話から登場。夫婦仲は悪くはないが、夫が軍人として最前線にいたため息子の葬儀に来られなかったことをきっかけにすれ違いが生じており、現在でも軍務で多忙な夫と共に過ごす時間は少ない。
- 自邸に逃げ込んできた反政府活動家を匿った[ep 40]ことで反政府運動加担の嫌疑を掛けられてしまい、親衛隊隷下の秘密警察に身柄を拘束され、惑星レプタポーダにある第十七収容所に収監される[ep 24]。外交官である父親に幼少時からイスカンダルの儀礼一般に関する教育を受けていた[262]ため、収容所に来たユリーシャ(雪)の身辺の世話を任される[ep 28]。しかし、その直後に発生した暴動で離れ離れになり、それ以降はガル・ディッツらと行動を共にする[ep 29]。
- 劇中では喪服のような黒を基調とした外出着を着ていたが、息子の死亡以前のホログラム写真では白が基調の外出着を身に着けている[ep 20]。
- 花束の少女[263]
- 声 - 本多真梨子 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 『2199』第12・22・23話に登場。バレラスに住むガミラス人の少女。ドメルを「我らが将軍」と呼び、敬愛している。
- ドメルの叙勲式中、大衆の面前で警備陣を掻い潜ってドメルに花束を贈り、彼に礼を言われて花束を受け取ってもらえた[ep 12]。ドメルの追悼式にも参加した[ep 29]後、墓地の少年とともに第二バレラス633工区がヤマトの波動砲で破壊される瞬間を目撃する[ep 8]。
- 墓地の少年
- 声 - 佐藤利奈、三浦綾乃 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』
- 『2199』第12・22・23話に登場。ガミラスの2人組の少年。片方が半ズボンでお坊ちゃま風、もう片方が長ズボンに帽子をかぶっている。墓地の奥の池の辺でドメルのロクロック鳥を追いかけており、ドメルに気づくと敬礼をしている[ep 12]。ドメル夫妻の息子も、生きていれば少年たちと同年代になっていた模様[ep 12]。
- なお、デザインを担当した山岡信一によると、「片方がお屋敷のお坊ちゃんで、もう片方が使用人である庭師の息子」というイメージでデザインされているとのことである。
- ヒルデ・シュルツ
- 声 - 三浦綾乃[2] / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』『追憶の航海』『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- ヴァルケ・シュルツの一人娘。13歳相当(『2199』)→19歳相当(『2205』)。ザルツ人。
- 『2199』第3話から登場。ヴァルケが高齢になってから生まれた娘であるため、溺愛されている。デスラーを惑星ザルツの救世主として信奉している。
- 母のライザ(第8話の回想にのみ登場)とともにガミラス本国で父の帰りを待っていたが、父が戦死したために再会は叶わなかった。父の戦死により名誉ガミラス臣民の権利を得た後、総統府でユリーシャ(雪)の身辺の世話を任されていた[ep 29]が、バレラスに633工区が落下してきた際、逃げ惑う群衆に突き飛ばされて気を失う。その後、ヒスに助けられた際、父の仇であるヤマトが帝都を救う瞬間を目撃する[ep 8]。ヒスの侍女として娘同然に育てられ、『追憶の航海』のエンディングでは、その後ヒスとともに戦災孤児施設を慰問するシーンが描かれている[197]。『2205』では、崩壊するガミラス星からヒスによって脱出させられている。
- 元々はシュルツの人間性を深めるためだけの存在であり、登場もシュルツ宛のホログラムレターのみの予定だったため、表情集なども描かれていなかった。第8話でデスラーの演説に歓喜するシーンも本来は名無しの一等ガミラス人だったが、同話がシュルツの戦死回であるため、ヒルデに変更された[269]。第二章公開後に予想外の人気が出たため、物語終盤に再登場することとなった。
- 漫画版では、第6巻のドメル夫妻の墓参りのシーンで上記の少年たちに代わり登場している。
- ヴァンス・バーレン
- 退役軍人。
- バルナ・スケルジ
- 声 - 園崎未恵[1] / 登場作品 - 『2205』
- ヤーブ・スケルジの妻。ザルツ人。オッド(長男、声 - 村中知)、リーザ(長女、声 - 森永千才)、レーザ(次女、声 - 中村繪里子)の3人の子を持つ。ヤーブ・スケルジと子連れで再婚し、ヤーブの子を身籠っている。ガミラス本星からの避難民の例として登場している。
その他(ガミラス)
- オルタ
- 声 - 岡本信彦[2] / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『2199』
- 『2199』第9話に登場。第4話におけるエンケラドゥスでの戦闘で鹵獲したガミロイド3体のうち、破損個所の少なかった1体に他の2体のパーツを移植し、脚部以外を復元したもの。復元はデータ収集のためであり、修復の際にはアナライザーに「異星文明使役型アンドロイド・再起動オルタナティブ」を略して「オルタ」と名付けられた。アナライザーには地球の言葉を教えられ、将棋を指すなどかなり打ち解けたが、後に自身の存在意義を求めて自ら脚部を不完全ながら修復して脱走したため、アナライザーに機能停止させられる。
- 周囲の全存在を敵と感知した場合は自爆(自殺)するようにプログラミングされていたが、保安部員たちに追いつめられてもプログラムは作動しなかった。真田曰く「少なくとも1人以上は艦内に味方がいると認識していた」ということであり、アナライザーを味方ないし友達と認識していたことが間接的に述べられたため、かなり高度な自律性から自我や魂の存在さえうかがわせた。
- 後のガミロイド兵との白兵戦では、オルタから入手したデータを元に作成されたコンピュータウイルスがヤマトを救うこととなった[ep 26]。
- 漫画版では上記エピソードはカットされており、代わりに第6巻においてリンケがヤマトへ侵入する際の端末として利用され、アナライザーに機能停止させられる。
- エーリク・ヴァム・デスラー
- 声 - 井上和彦 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- 過去のデスラー家当主。アベルト・デスラーの叔父。故人。
- 『2202』第15話に登場。ガミラス帝国の前身であるガミラス大公国の統一を成し遂げた人物。容姿は茶髪で口髭と顎鬚を生やした壮年といったもの。
- ガミラス統一から間もなくガミラス星の寿命が近いという事実を知り、甥のマティウスや一部の側近といった「血の誓い」を交わした者の間でのみでその事実を共有し、解決策を模索する。
- 『2199』時点では、ガミラスの歴史設定の中に「かつてガミラスを統一したデスラーの叔父」として登場する設定上だけの人物だった。
- マティウス・デスラー
- 声 - 草尾毅 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』『2205』
- アベルト・デスラーの年の離れた兄で、ランハルト(クラウス・キーマン)の父。故人。
- 『2202』第15話に登場。アベルトと同じ金髪で、クセ毛をしている。「統一戦争の英雄」と称えられるほどの天才的な戦術家で、優れた人徳も合わさってエーリクの後継者と目されていた。しかし、統一戦争の名残から起こった抗争によって死亡する。
- 少年期のアベルトがガミラス星の寿命の秘密を知ってしまった際、彼の命を助けるために血の誓いを交わさせる。その後、マティウスが死亡したためにアベルトがエーリクの跡を継ぎ、ガミラス民族の存続のために尽力することになる。
- アデルシア・デスラー
- 声 - 池田昌子 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』
- マティウス、アベルト兄弟の母。
- 『2202』第15話に登場。夫と死別したため、その面影を残すマティウスにのみ期待を寄せ、愛情を注いでいた。マティウスの死亡により、心が壊れる。その後の動向は描写されていないため不明。
- エリザ・デスラー
- 声 - 野首南帆子 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』
- マティウスの妻で、ランハルト(クラウス・キーマン)の母。故人。
- 『2202』第15話・第16話に登場。総統となったアベルトを独裁者と見なして暗殺を謀るが失敗し、彼の温情により処刑を偽装されて息子ともども追放される。その後、貧困生活の中で死亡する。
- ランハルト・デスラー
- マティウスとエリザの息子。
大帝ズォーダーを頂点とした戦闘民族国家。
国家元首(ガトランティス)
- ズォーダー
- 声 - 手塚秀彰[273] / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』
- 大帝。
- 『2202』第1話から登場。ガトランティスの長。なお、『2199』や『星巡る方舟』では名前や「大帝」の敬称のみが登場している。ズォーダーは戦闘用人工生命としての型式名であり、同じタイプとしては、先代にはガイレーン、次世代にはミル、他にガトランティス反乱時に殺された幼生体がいる。世代交代時にすべての記憶を受け継ぐということもあり、過去回想シーンのズォーダーが今世代のズォーダーであるとは限らない。
最高位幕僚
- シファル・サーベラー
- 声 - 甲斐田裕子 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『星巡る方舟』『2202』『ヤマトという時代』
- 丞相。二つ名は「白銀(しろがね)」ないし「白銀の巫女(はくぎんのみこ)」。23歳相当。
- 『星巡る方舟』から登場。諸侯の頂点に立って権力を振るう、妖しい美貌を持つ女性官吏。
- ゲーニッツ
- 声 - 梅津秀行 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』
- 帝国機動艦隊総司令長官。
- 『2202』第1話から登場。
- ラーゼラー
- 声 - はらさわ晃綺 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』
- 支配庁軍務総議長。
- 『2202』第1話から登場。最高位幕僚内で官僚的な発言の目立つ狡猾な人物。
- ガイレーン
- 声 - 柴田秀勝 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』
- 諜報記録長官。
- 『2202』第1話から登場。眉間以外は前頭部半ばまで後退した白髪や、目を覆う四つ穴のゴーグルが特徴の老人。様々な情報を収集および管理している。先代のズォーダーであるため輪郭や髪形はズォーダーに酷似している。大帝玉座の間にいるとき以外はズォーダーの傍で行動を共にしている事が多く、彼に意見を述べたり、サーベラーが純粋体のコピーである事を知っており、彼女の複製を任されるなど、ズォーダーの腹心的存在である。ズォーダーが滅びの方舟を発見した900年前には彼の傍にいた。
- 第10話にてズォーダーにヤマトがテレサの祈りでやってきたこと、ズォーダーの中に何かに対する恐れがあることを直言した。さらに、第18話では第七機動艦隊と互角に渡り合う地球艦隊の物量を調査したときに、「時間断層」の存在に気づく。第23話では先代までの記憶をすべて引き継ぐことが「タイプ・ズォーダー」の定めとしたうえでミルの話を千年待ち続けた言葉かもしれないとし、ズォーダーとともにミルの話を聞く。その途中でミルが射殺されると頭を抱え、これまで見せたことのない悲しみとも思える叫びをあげた。
- 第24話で制御を失ったニードルスレイブが発射したニードルからズォーダーを守るため、盾となり死亡する。このことがきっかけで、ズォーダーに自らが人間であることを認めさせ、「ゴレム」を起動させることとなる。
軍
- バルゼー
- 声 - 西村知道 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』
- 第七機動艦隊司令長官。
- 『2202』第1話から登場。第17話にて第七機動艦隊を率いて土星圏へ侵攻し、太陽系の中央突破を目論む。
- メーザー
- 声 - 喜山茂雄 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2202』
- 旧メーザー[281]。第八機動艦隊の指揮官。提督。
- 『2202』第7話から第11話まで登場。太陽系侵攻を命じられた後、第十一番惑星宙域において、人工太陽をエネルギー源とする集合兵器「レギオネル・カノーネ」を使用して地球を攻撃しようとするが、その直前に波動砲で人工太陽を撃ち抜いて敵艦隊をすべて行動不能にしたうえに生かしたまま立ち去るという、ガトランティスの思想とは異質な行動をとったヤマトに対し、理解できない怒りの感情を抱く。その後、自らの感情に任せてヤマトを追撃しようと艦隊を強引に動かしたことから「感情に支配された汚染艦隊」と見なされ、始末を命じられたデスラーによって乗艦もろとも粛清される。
- 旧作では『ヤマト2』第9話のみに登場するゴーランド艦隊の工作員でしかなかったが、『2202』ではバルゼーと同じく機動艦隊指揮官という立場になっており、デザインも一新されている。
- コズモダート
- 声 - 河相智哉 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2202』
- 旧コズモダート・ナスカ[282]。第八機動艦隊の前衛艦隊司令官。
- 『2202』第3話から第11話まで登場。第八機動艦隊の先達として第十一番惑星を襲撃した後、メーザーと共に粛清される(明確な死亡シーンはない)。
- 旧作ではバルゼーの部下だったが、『2202』ではメーザーの部下に変更されている。容貌は旧作と同じだが、服装はゲーニッツやラーゼラーと共通点のあるデザインとなっている。また、旧作劇中では「ナスカ」とのみ呼ばれており、「コズモダート」は設定上だけのものだったが、『2202』ではそちらが名前となっている。
- ゴーランド
- 声 - 山路和弘 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』
- ゴーランド艦隊司令長官。
- 『2202』第10話と第13話に登場。テレザート星の守備任務に就いている。テレザート星への上陸を目指すヤマトの波動砲を受け、戦死する。ノルを後継者として育てていることはあくまでもガトランティスのためであり、親子の愛というものは存在しない旨を述べていたが、最期の瞬間には彼を庇いながら消滅する。
- ノル
- 声 - 比上孝浩 / デザイン - 山岡信一 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』
- 『2202』第10話と第13話に登場。次代のゴーランドとなることを定められた、彼のクローンである幼生体の青年。親子の概念はないとするガトランティスの在り方に疑問を持っており、ゴーランドを思慕している。第10話では頭髪を生やした姿で登場するが、第13話では出撃前に剃毛してゴーランドと同様のスキンヘッドとなり、最期の瞬間には波動砲の光の中で彼に抱きしめられ、穏やかな表情を浮かべたまま消滅する。
- ザンツ・ザバイバル
- 声 - 屋良有作 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2202』
- 陸戦師団師団長。
- 『2202』第10話と第14話に登場。テレザート星に駐留している。降下してきた空間騎兵隊と交戦し、斉藤との一騎打ちに敗れて戦死する。
グタバ遠征軍
小マゼランにたびたび侵入を試み、ガミラス軍と衝突を起こしている勢力。「グタバ」は小マゼランのガトランティス呼称。
- ゴラン・ダガーム
- 声 - 大友龍三郎 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『星巡る方舟』
- グタバ方面大都督。二つ名は「雷鳴」。42歳相当。
- 鎧の上に陣羽織を羽織った姿をした2.2メートルの巨躯で、右目に獣創(獣による傷)[88]、腰には短剣、手には大剣を携えている。傲慢粗野にして、「天佑神助」、「怒髪衝天」など文語体で言葉を発するといった芝居がかった口調を常とする。元は賊の首領だったが大帝の目に留まって成り上がり、現在の地位を得た。人望は比較的あるが、その粗暴さと横柄さのため、メイスなど一部の部下からは嫌悪を露わにされ、自身の行動を密告されている。大帝への忠誠心が高い一方、上司であるサーベラーのことは「小娘」と呼び嫌っている。目先の利益に固執する傾向もあり、本来の目的を無視した行動をサーベラーに叱責されていた。
- 大帝からの「静謐の星」探索の勅命を受け、座乗艦メガルーダをはじめとする艦隊を率いて大マゼラン銀河へ侵攻する。その途上、ヤマトに遭遇すると、ガミラスへ甚大な被害を与えた波動砲の技術奪取を考える。ヤマトに艦の明け渡しを要求するも断られたために攻撃して逃走された後、追ってたどり着いた「静謐の星」の宙域にて用無しのヤマトを始末するためにさらなる攻撃を開始するが、ヤマト・ガミラス艦隊の共同戦線の前に劣勢となる。「静謐の星」の中枢を制圧すべく部下を見捨ててメガルーダを「静謐の星」に向かわせ、その途上で座礁していたランベアを撃沈しようとするが、そこに急速接近してきたヤマトと交戦。最期は一騎打ちの末にヤマトが放った三式融合弾がメガルーダ艦橋下部に命中・起爆したことで戦死、直後にメガルーダもヤマトが放った三式融合弾第二射により撃沈された。
- 名前の由来は短剣のダガー[88]。
- ボドム・メイス
- 声 - 石井康嗣 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『星巡る方舟』
- ダガーム艦隊旗艦・戦艦「メガルーダ」艦長[注 68]。
- 後頭部で髪を結い、中央のみ剃り上げた髪型をしている。ダガームの専横と暴力行為に憤り、サーベラーに「静謐の星」の発見を密告して彼の更迭を画策するが、密告行為とサーベラーの言動に逆上したダガームによって斬殺される。
- 名前の由来は打撃武器のメイス[88]。
- イスラ・パラカス
- 声 - 田中正彦 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『星巡る方舟』
- ダガーム艦隊所属のキスカ遊撃隊指揮官で、同隊旗艦「キスカ」艦長。二つ名は「疾風」。36歳相当。
- ドジョウ髭を生やした容貌で、ガトランティス軍人の中では比較的細身。戦士としての誇りに生きる古武士然とした人物。
- 最終決戦時にダガームが戦線を離脱した際にはひどく憤慨し、大義が無くなったと見なして戦闘を中止しようとするが、その直後にメルヒの爆撃を受けて乗艦キスカが機能停止する。
- 『星巡る方舟』総監督の出渕に気に入られており、再登場する余地を残すために明確な戦死描写はされていない[88]。
- キチェ・トールギン
- 声 - 浜田賢二 / デザイン - 出渕裕(原案)、山岡信一(クリンナップ) / 登場作品 - 『星巡る方舟』
- ダガームの副官[注 69]で、キスカ副長。
その他(ガトランティス)
- ミル
- 声 - 内山昂輝 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『2202』『ヤマトという時代』
- デスラーに随伴する青年将校。ズォーダーのクローンであり、次期大帝でもある。
- 『2202』第11話から第23話まで登場。
精神感応者が多いゆえに多種族から忌み嫌われ、滅ぼされた種族。劇中ではわずかな生き残りが登場する。
- ミーゼラ・セレステラ
- ミレーネル・リンケ
- レーレライ・レール
- 声 - 岩男潤子 / デザイン - 結城信輝 / 登場作品 - 『星巡る方舟』『ヤマトという時代』
- ジレルの巫女。28歳相当。
- ジレル人の巡礼者たちを束ねるリーダー格の女性。ガミラスへ下ることで生き延びたセレステラやリンケとは別に、彼女らの祖であるアケーリアス文明の遺跡・惑星シャンブロウに詣でていたことで難を逃れており、それ以後も同惑星に身を潜めて外界との関係を絶ちながら暮らしていた。来訪した古代ら地球人とバーガーらガミラス人を、過去の来訪者たちと同様に争わせて自滅させるべく、バーガーの記憶から引き出したネレディアの姿を偽って古代らとバーガーらの疑念を煽るが、彼女の言動までは完全に倣えていなかったため、バーガーに正体を看破される。その後、古代の説得を受けて明日を信じ、古代やバーガーと手を取り合ってシャンブロウの封印を解き、巡礼者たちとともに宇宙の彼方へ旅立つ。
- メルダーズ
- 声 - 黒田崇矢[1] / 登場作品 - 『2205』
- 旧メルダーズ。自動惑星ゴルバに座乗するマゼラン派遣軍総司令官。イスカンダル星を故郷であるデザリアム星まで移送する命を受ける。音楽や蓄音機の動作に準えた表現を使い、邪魔な存在を「ノイズ」、作戦中の変動を「針が飛ぶ」と表現する。ノイズと呼ぶ存在を針が飛ぶ原因として強く嫌悪しており、部下であるデーダーに対しても昂る感情をノイズと表現するなどかなり冷徹な性格である。ガミラス人達を「歴史に残らぬ弱者」と呼ぶが、ガミラスが次元潜航技術を有していることを知った際には、冷静に対処しつつも己の迂闊さを認めている。また波動エネルギーを「呪われし力」、波動エネルギーの発端となったイスカンダル星や波動エネルギーを使う者を「忌むべき存在」と表現しており、波動エネルギーに対して何らかの恨みがあるような発言をしていた。しかし、波動掘削弾によるゴルバの被害に驚愕するなど、詳細を理解していないと思われる様子も見せている。
- 『2205』第3話から声のみで登場し、第5話からその姿を見せる。第3話でガミラス星を破壊し、イスカンダル星の移送を開始するが、当初戦闘には参加せず、デスラー艦隊の相手をデーダーに一任する。第5話にて、ゴルバを使ってイスカンダルをヤマトの波動砲射線上に移動させ、ガルマリオ破壊を一度は妨害する。その後、デーダー艦隊の敗北後にゴルバと共に姿を現し、地球・ガミラス艦隊を圧倒、スターシャを降伏に追い込む。デスラーの特攻で再び戦端が開かれた際も冷静に対処しており、イスカンダル王族を救出していたコスモハウンドをゴルバのキャプチャーフィールドで捕獲しようとするが、コスモハウンドから囮として切り離されたユニットを捕獲してしまい、それに搭載された波動掘削弾の爆発でゴルバが大被害を受けてしまう。最後は「デザリアムに殉ぜよ」という声に従い、ヤマトをデスラー艦隊や移民船団もろとも葬り去ろうと砲門を向けるが、直後にイスカンダルの自爆に巻き込まれ、ゴルバと共に消滅した。
- デーダー
- 声 - 天田益男[1] / 登場作品 - 『2205』
- 旧デーダー。戦艦グレートプレアデスに乗艦している[294]。指揮官として冷静に振舞う一方、戦闘中は感情が昂りやすい傾向がある。
- 『2205』第3話から登場。デザリアム艦隊を指揮し、ガミラス星を破壊。さらにイスカンダル星に退避したガミラス民間人やイスカンダル星を追走するデスラー艦隊を排除しようとする。イスカンダル星では戦闘を優位に進めるも、第5話でヤマト率いる第65護衛隊が参戦した際に、メルダーズの指示で撤退し態勢を立て直す。その後、ガルマリオを破壊しようとする地球・ガミラス艦隊と再度交戦。戦闘終盤にヤマトへ向けて猛攻を掛けるも、波動砲の直撃を受け、座乗艦のグレートプレアデスや艦隊ごと消滅した。
- 平時には何故か地球のクラシック音楽を傾聴しており、蓄音機から漏れる音をこれも味であると表現していることからデザリアム人には音楽鑑賞の趣味がある様子を伺わせる。身体は強靭的に鍛えられた筋肉で覆われているが、戦闘時にホログラム(?)で現れる戦闘服、作戦を指揮する際には眼球部に幾何学的な模様が映りだすなどデザリアム人が生身の人間ではないことを伺わせる様子がある。
- ヴィルキ・ボローズ
- 声 - 滝知史[1] / 登場作品 - 『2205』『3199』
- 旧ボローズ。ガルマン星総督(『2205』)→辺境巡視艦隊584所属政治将校(『3199』)。
- 『2205』第1話に登場。「ボラー連邦永久管理機構」から派遣された人物で、ガルマン人を家畜と嘲る。
- ガルマン星の譲渡を申し入れてきたデスラーと現地で対面。盟友としてボラーの発展に貢献することを対価とし、膝を折って懇願したデスラーに対し、盟友ではなく奴隷となるように強要し、ガルマン人にも装着させている毒殺機能付きの首輪を彼の足元へ放り投げる。しかし、交渉決裂を見たデスラーの合図をきっかけにガミラス艦隊による総攻撃が始まり、ガルマン星を制圧されてしまう。更にデスラーを射殺しようとした警備兵がガルマン人に紛れて潜入していた複数の親衛隊員によって返り討ちに遭い、激昂してガルマン人の首輪の毒殺機能を起動しようとするが、デスラーに撃たれて起動スイッチを取り落とした。その後は不明だが、制圧後にボラー艦1隻がガルマン星から退去させられた。
- 『3199』ではガルマン星をガミラスに奪われたことで左遷され、ガミラスの友好国である地球に対して領海侵犯を繰り返す辺境巡視艦隊584所属の政治将校となっている。失脚の原因となった地球とガミラスへの苛立ちを抱えて酒浸りの日々を過ごしているが、艦隊と共に領海侵犯を行っていた最中、地球に向けて進行するデザリアムの巨大移動要塞グランドリバースと遭遇する。
- チェフ・レバルス
- 声 - 丸山壮史[1] / 登場作品 - 『2205』『3199』
- 旧レバルス。ガルマン星総督付き秘書官(『2205』)→辺境巡視艦隊584所属政治将校付き秘書官(『3199』)。
- 『2205』第1話に登場。ボローズの子飼いの秘書官で、ガルマン星において資源徴用計画を立案。また、総督の身辺警護も担当している。
- ボローズの差し出した首輪に対し無言で立ち上がったデスラーへ、彼の乗艦を自軍の艦隊で完全包囲しているため抵抗は無意味であると脅迫する。
- ジェルバ・グダン
- 声 - 稲田徹 / 登場作品 - 『3199』
- 辺境巡視艦隊584の旗艦、ガノンダ型航宙母艦ラブロコフの艦長。
- キール・キーリング
- 声 - 水島大宙[1] / 登場作品 - 『2205』
- ガルマン星の神官一族の若者。ボラーによる圧政下で生まれ育つ。
- ガルマン星を解放したデスラーを「2つの民族を束ねる真の王」と評した。
制作途中では存在していたが、最終的に未登場となったキャラクター。そのうち、派生作品で登場したものを記載している。
- マスさん
- アニメ版では『2199』第7話に登場する予定だった、設定上のみ存在する人物。佐渡が住んでいるアパートの大家で、イスカンダルへの航海に出た彼に代わり、ミーくんを預かっている。シナリオでの名前は単に「おばさん」であり、それ以外でも公式の商業商品において「マスさん」という名前は登場しない。
- 漫画版では第4巻に登場。設定はアニメ版に準拠しており、太陽系赤道祭における佐渡の交信相手としてミーくんを抱いて登場する。家賃を1年分しか払ってもらっていないため、それを過ぎたらミーくんを三味線屋に売ると脅し、必ず帰るよう涙ながらに念を押す。
- 松本零士作品に登場する大家のマスさんを結城流にアレンジして設定し、漫画版でむらかわが使用している。結城による設定では、佐渡の奥さんというわけではないが、かつては佐渡の永年の腐れ縁である腕利きのナースであった(そのページのイラストによると、若かったころの佐渡はアフロヘアーに描かれている)。
- ダス・ルーゲンス
- アニメ版では『2202』第1話に登場する予定だった人物[297]。ガミラス軍・辺境警備第38任務部隊の指揮官。
- 浮遊大陸戦冒頭での芹沢の演説は元々このキャラクターのセリフであり、「前衛の栄誉を任せる」とのたまって地球艦隊に敵本隊の相手をさせ、自艦隊を後詰めとして配置する[注 70]など、地球とガミラスの微妙な関係を表す人物として描かれていた。
- 小説版『2202』では第1巻の同エピソードに登場。立場はアニメ版と同じであるが、装甲突入型ゼルグート級のケルベロスIを乗艦としているという小説版独自の点もある[注 71]。
- リメイクキャラクターかは不明だが、『2202』の原作の1つである『ヤマト2』に登場するガミラス残存艦隊の将軍と同名である。
注釈
『2199』は2199年1月中旬〜同年12月上旬、『2202』は2202年12月上旬〜2203年12月末の期間となっている(宇宙戦艦ヤマトシリーズの年表も参照)。ただし、『2202』は第25話と最終話の間に半年の空白がある。また、『2202』の日付の詳細は『ヤマトという時代』で作られたもので、当初はヤマトの発進が12月であるという程度の設定だった。
明言されていないため、例えば作品第1話時点、ヤマト発進時点、キャラクターの初登場時点、公式サイトが更新されたタイミングでの最新話時点、など色々な可能性がある。
相原と市川以外は1歳のずれなので、最終話時点(すなわちその年の誕生日を迎えた後の年齢)であれば合致する。
旧作では天涯孤独はメインキャラクターでは古代と沖田くらいだったが、本作では2人のほか、雪・山本・薮と多く、島・篠原と母子家庭もいる。
なお、漫画版ではヤマト乗艦前から一尉となっている。
『ヤマトという時代』で設定された年表に沿うと、第4話時点で23歳、最終話時点で24歳になっている。
『2205』の公式サイトでは26歳とされている[13]が、10月1日時点ではまだ25歳である(約2か月後に26歳となる)。
ただし、これらの情報はすべて雪の経歴書にかかれていた内容であり、雪自身の記憶がないため、事実であるかは不明。
2012年現在では「看護師」と記述するべきであるが、旧作放送当時の資料などに従い、「看護婦」と表記する。
テレビ放送版テロップでは、「イスカンダル王星女王」と表記されている。
なお、漫画版ではヤマト乗艦前から二等宙尉となっている。
いわゆるパイロットスーツで、作戦時はさらに緑色の耐Gハーネスを装着する。なお、航空隊以外にもそれぞれの科に準じた色の軽装航空服は存在する。
『2199』『2202』『2205』いずれの年齢とも1年ずれている(2174年だと合致する)。
本作の艦内常装の形状や女性パイロットの玲の存在に関し、2010年公開の実写映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の影響を受けていると言われることがあるが、キャラクターデザイン担当の結城信輝は、設定が作られたのは実写版の方が後であり、無関係であると述べている。
当初はセミロングであったが、ヤマトへの乗艦に際して自分で切り落とし、ショートヘアになっている[ep 3]。
元々は玲が出撃する兄に贈ったものであり、兄の戦死後、加藤の手を経て返された。
『星巡る方舟』以前は年齢設定はなく、近木が質問した際に古代の1つ下(19歳)程度と答えられた[42]。
19歳の沢村と並んで航空隊最年少とされているため。小説版『星巡る方舟』でも沢村と同い年と明言されている。
甲板部員のユニフォームのベストには、榎本以外は宙士長以上の階級でも肩章がついていないが、最終話でベストを脱いだ宮澤と佐藤が登場し、2人が宙士と判明した。
辛うじて最終話時点だと年齢が合致する他の人物と違い、相原は明確に生年月日(および『2205』の年齢)が矛盾している(2歳近いズレがあるうえ、南部・太田より1歳年上なのに、南部より生年月日が遅いのはあり得ない)。
『2205』公式サイトでは二等宙尉と記述されているが、設定画および劇中での階級章は三尉。
設定の参考にされた海上自衛隊の場合、「電探士」という役職はなく、電探(レーダー)を使う電測という業務は「船務士」の職務範囲である(その下で働く曹士は「電測員」)。
『2199』第7話の初登場時のみ肩章が准尉階級の銀線2本となっていた。
『星巡る方舟』時の年齢と明確に矛盾する(18〜19歳になってしまう)。
沖田が同作の登場人物であるアルムおんじに似ているため。
技術科員で真田の交代要員という設定も、第20話において真田の席が空くシーンが偶然存在したためである。
ほとんどはストーリーから逆算して決められている。異星人と接触するため「言語学者」、戦艦大和が登場するため「洋上艦艇マニア」[104]など。
旧作の緒方賢一と同様に、薮、アナライザー、ガンツの3役を同一声優が演じることになる。
最終話で登場した佐渡のPDAに表示された戦没者や重傷者のリストに名前が載っている。
同じ科の笠原はこうなってはいない。艦内服の設定上、股部分がファスナーで分割できるのは共通仕様であるが、原田の場合は単純に分割しているだけでなく脚パーツ自体が短い。また、この着こなしが本人の意思かも不明(漫画版の場合は本人の意思ではないとされている)。
作戦行動時は、ゴーグル付きのヘルメットや戦闘用ベスト、肘や膝用のプロテクターと手袋を着用する。
新見と違いイズモ計画のシンパではなく、単に異星人(イスカンダル)に依存するヤマト計画の反対者だった模様。
モチーフは出渕が本作以前に制作した作品に登場したキャラクター。
『2199』第16話劇中で述べられた所属は「戦略作戦部6課」。
伊東・星名・内海・和田・江波多(保安部員D)・大久保(保安部員E)以外の保安部員の名前はアルファベットでしか設定されていない。ただし、EDクレジットでの表記は各話で異なっており、統一されていない。
『2199』第9話において「保安部員」としてクレジットされている。
台詞があった『2199』第16話では、木島隆一・吉開清人・松本忍の3名が保安部員としてクレジットされている。
最終話に登場した慰霊碑に表記されている二階級特進した状態の階級が一等宙尉だったことより。
「AU09」の「AU」は「アナライザー・ユニット」の略称。
なお、本作でも2199年時点では地球連邦がまだ成立していない。
『2199』第10話の玲が明生にペンダントを手渡し、加藤から返却されるシーンとは矛盾が生じている。2193年では玲は12歳で、劇中の外見年齢と一致しない。また、『2199』第2話で玲の部屋に貼られていた写真[163]でも、玲の宇宙軍入隊後に撮影された加藤と山本兄妹の3人での写真であり、このことからも2193年カ2号作戦での戦死には矛盾がある。
第4巻での古代の台詞より。ただし、「多分」とつけられているため、確定はしていない。
ただし、上記の通りアニメ版の設定では、明生が乗っていたのは戦闘機ではなく偵察機である。
小説版では沖田十三の亡き妻とされている。漫画版では息子の妻とされており、息子の戦死後に自殺している。
『2199』第2話でヤマトを急襲したポルメリア級の艦載機。
最終話に登場した慰霊碑に表記されている二階級特進した状態の階級が宙曹長だったことより。
『2202』『2205』と1年ずれ。この生年だと『2205』もまだ誕生日を迎えていないため28歳になる。
杉山は『ヤマトIII』でも、同じく藤堂平九郎の縁者である藤堂晶子を演じていた。
アニメ版も準備稿では漫画版と同様の内容で、決定稿はファンサービスであったとコミカライズ担当のむらかわが『YRAラジオヤマト』第9回(2012年7月16日配信)にゲスト出演した時に語っている。
相手は森田製薬の令嬢。『2199』BD・DVD版第25話冒頭で、失恋した後の南部が母親から送られたその写真を食い入るように見ている。
旧作では当初ガミラス人も地球人と同じペールオレンジ色の肌だったが、途中で青い肌に変更し、それ以前のキャラの肌色は照明の関係でそう見えたという設定となった。
現実世界では一党独裁体制国家の軍隊に多く見られる政治将校に匹敵するため、本作では旧ソ連のKGBのように親衛隊が軍の政治指導も担っている事が伺われる。しかし、冥王星基地のように同じザルツ人のみで構成されている他の部隊には、思想指導将校が派遣されている描写はない。
旧作の松本零士による原案には「宣伝相シャベラスター」と部下である「女兵士イローゼ」の設定があり、さらに「ヤマトに精神攻撃を仕掛けるが、雪によって阻止される」プロットまで存在する。出渕裕の強い希望により第14話に旧作未使用エピソードが採用された[209]。
デスラー暗殺未遂事件のエピソードは、元々全39話予定だった旧作の後半とひおあきら版漫画にあったもので、首謀者はヒスとなっている。
現実世界における「提督」は海軍の将官の総称であるが、ガミラスにおける「提督」の位置づけは不明。
メイスの役職は資料によって差異があり、公式サイト[288]や方舟パンフ 2014, p. 09、『星巡る方舟』BD&DVD(バンダイビジュアル、2015年、BCXA-0967・BCBA-4677)ブックレット, p. 10では「艦長」、2199ぴあ 2014, p. 13や2199全記録集Vol.3 2015, p. 190では「副長」となっている。また、「艦長」表記の同ブックレット, p. 13のメガルーダの解説では「ダガームが艦長を務める」と相反する記述となっている。
当初はパラカスの副官という設定だったが、映画公開時にダガームの副官へ変更された。
アニメ本編では装甲突入型ゼルグート級とメダルーサ級の応酬が演出として追加されたため、ガミラス艦隊が先発、地球艦隊が後詰めに変更されている。
ゼルグート級の登場は『2202』副監督の小林誠の発案によるものであり、元々のアニメシナリオではゼルグート級(およびメダルーサ級)の登場は無い。
- 公式ウェブサイト
- 劇場パンフレット
- 『「宇宙戦艦ヤマト2199 第一章 遥かなる旅立ち」劇場パンフレット』松竹、2012年4月7日。
- 『「宇宙戦艦ヤマト2199 第二章 太陽圏の死闘」劇場パンフレット』松竹、2012年6月30日。
- 『「宇宙戦艦ヤマト2199 第三章 果てしなき航海」劇場パンフレット』松竹、2012年10月12日。
- 『「宇宙戦艦ヤマト2199 第四章 銀河辺境の攻防」劇場パンフレット』松竹、2013年1月12日。
- 『「宇宙戦艦ヤマト2199 第五章 望郷の銀河間空間」劇場パンフレット』松竹、2013年4月13日。
- 『「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」劇場パンフレット』松竹、2014年12月6日。
- 『「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第一章 嚆矢篇」劇場パンフレット』バンダイビジュアル、2017年2月25日。
- 『「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第二章 発進篇」劇場パンフレット』バンダイビジュアル、2017年6月24日。
- 『「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第三章 純愛篇」劇場パンフレット』バンダイビジュアル、2017年10月14日。
- 『「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第五章 煉獄篇」劇場パンフレット』バンダイナムコアーツ、2018年5月25日。
- 『「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第六章 煉獄篇」劇場パンフレット』バンダイナムコアーツ、2018年11月2日。
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