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アドマイヤドン

日本(中央競馬)の元競走馬で、現在は韓国で繁養されている種牡馬 ウィキペディアから

アドマイヤドン
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アドマイヤドン(欧字名:Admire Don1999年5月17日 - 2022年9月21日)は、日本競走馬、日本および大韓民国種牡馬[1]

概要 アドマイヤドン, 欧字表記 ...

地方中央問わず、ダート路線では無類の強さを誇り、芝、ダートのGI競走において地方と中央合わせて通算7勝を挙げた。母ベガは桜花賞優駿牝馬を勝った名牝で、半兄に東京優駿(日本ダービー)を制したアドマイヤベガセントライト記念を勝ったアドマイヤボスがいる。

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競走馬時代

要約
視点

2歳時(2001年)

2001年10月13日、京都競馬場の新馬戦でデビュー。鞍上は藤田伸二。デビュー戦から3連勝で朝日杯フューチュリティステークスを勝ち、この年のJRA賞最優秀2歳牡馬に選ばれる。

3歳時(2002年)

2002年クラシック路線を歩み、皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞に出走するも、それぞれ7着、6着、4着と敗退する。

その後ダート路線に転向し、盛岡で開催された統一GI競走JBCクラシックに菊花賞から中1週で出走すると、いきなり2着のプリエミネンスに7馬身差をつける圧勝劇を見せる。その後、ジャパンカップダートにも出走し、ジャパンダートダービーダービーグランプリの覇者であるゴールドアリュールを抑えて1番人気に推されたが、結果はイーグルカフェの3着であった(ゴールドアリュールは5着)。

4歳時(2003年)

2003年フェブラリーステークスから始動するが、スタートの出遅れと道中2度に渡り他馬に接触されたこともありゴールドアリュールの11着に敗れ、この後秋まで休養する。

復帰戦から安藤勝己を鞍上に迎え、エルムステークスをG1馬のイーグルカフェなどを相手に9馬身差の圧勝、続く不良馬場のマイルチャンピオンシップ南部杯を外目を走りながら4馬身差で勝利し、さらにJBCクラシックでは連覇を果たしてダート重賞3連勝を飾り、それまでのダート界最強であったゴールドアリュールが喘鳴症によりこの年の帝王賞を最後に引退したこともあり、ダートの鬼として名を轟かせた。2年連続の出走となったジャパンカップダートは、TV中継で実況をしていた矢野吉彦アナが「アドマイヤドンがねじ伏せた!」と誤認実況してしまうほど惜しい内容でアメリカのフリートストリートダンサーにハナ差の2着と惜敗したが、この年のJRA賞最優秀ダートホースNARグランプリ特別表彰馬に選ばれる。

5歳時(2004年)

2004年、休養明け初戦のフェブラリーステークスを圧倒的1番人気で勝ち、前年惨敗した屈辱を晴らした。この時の単勝配当はフェブラリーステークス史上最低配当である。これを踏み台に、ドバイワールドカップにも挑戦したが、8着に敗れる。しかし、国内では無類の強さを誇り、休養を経てから帝王賞を勝利する。休養空けのマイルチャンピオンシップ南部杯では主戦の安藤勝己が騎乗停止中で武豊に乗り変わったが2着に敗れる。続くJBCクラシックは史上初となる3連覇で勝利する。ジャパンカップダートは同厩舎のタイムパラドックスに敗れ2年連続の2着となった。その後、陣営の『ダート卒業宣言』により、久々の芝のレースとなった有馬記念へ出走し、7着に敗れたものの、この年もJRA賞最優秀ダートホースに選ばれた。

6歳時(2005年)

2005年はダートと芝のレースを併用していたが、精彩を欠き、5月のかしわ記念が最後のレースとなった。その後、休養中にツメの不安が出るなどしたため、同年11月16日に、正式に引退が発表された。翌2006年1月16日にはノーザンホースパークで、同じく2005年で引退したアドマイヤグルーヴアドマイヤマックスとの合同引退式が行われた。

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競走成績

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手
距離(馬場) タイム
上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2001. 10. 13 京都 2歳新馬 12 8 11 2.6 (1人) 1着 藤田伸二 53 ダ1400m(良) 1:26.8(38.3) -1.3 (スイートルーム)
11. 10 京都 京都2歳S OP 9 4 4 1.7 (1人) 1着 藤田伸二 55 芝1800m(良) 1:47.4(36.3) -0.7 (オースミエルスト)
12. 9 中山 朝日杯FS GI 16 1 1 2.1 (1人) 1着 藤田伸二 55 芝1600m(良) 1:33.8(35.5) -0.1 (ヤマノブリザード)
2002. 3. 16 阪神 若葉S OP 11 7 8 1.8 (1人) 3着 藤田伸二 56 芝2000m(良) 2:01.6(34.6) 0.1 シゲルゴッドハンド
4. 14 中山 皐月賞 GI 18 4 8 10.7 (4人) 7着 藤田伸二 57 芝2000m(良) 1:59.3(35.8) 0.8 ノーリーズン
5. 26 東京 東京優駿 GI 18 3 5 25.1 (8人) 6着 藤田伸二 57 芝2400m(良) 2:26.7(35.3) 0.5 タニノギムレット
8. 18 札幌 札幌記念 GII 16 8 15 6.1 (3人) 4着 藤田伸二 53 芝2000m(良) 1:59.8(34.6) 0.3 テイエムオーシャン
10. 20 京都 菊花賞 GI 18 2 3 11.4 (5人) 4着 藤田伸二 57 芝3000m(良) 3:06.4(35.6) 0.5 ヒシミラクル
11. 4 盛岡 JBCクラシック GI 14 2 2 4.5 (2人) 1着 藤田伸二 55 ダ2000m(良) 2:05.6(不明) -1.1 プリエミネンス
11. 23 中山 ジャパンCダート GI 16 1 2 2.2 (1人) 3着 藤田伸二 55 ダ1800m(良) 1:52.4(38.6) 0.2 イーグルカフェ
2003. 2. 23 中山 フェブラリーS GI 16 8 16 3.7 (2人) 11着 藤田伸二 56 ダ1800m(稍) 1:53.5(39.3) 2.6 ゴールドアリュール
9. 6 札幌 エルムS GIII 13 7 10 2.7 (1人) 1着 安藤勝己 59 ダ1700m(良) 1:43.8(36.4) -1.5 (トシザボス)
10. 13 盛岡 マイルCS南部杯 GI 14 8 13 1.7 (1人) 1着 安藤勝己 57 ダ1600m(不) 1:35.4(不明) -0.6 (コアレスハンター)
11. 3 大井 JBCクラシック GI 15 8 14 1.7 (1人) 1着 安藤勝己 57 ダ2000m(良) 2:04.3(37.6) -0.6 スターキングマン
11. 29 東京 ジャパンCダート GI 16 3 6 1.5 (1人) 2着 安藤勝己 57 ダ2100m(不) 2:09.2(38.2) 0.0 フリートストリートダンサー
2004. 2. 22 東京 フェブラリーS GI 16 5 10 1.3 (1人) 1着 安藤勝己 57 ダ1600m(良) 1:36.8(35.5) -0.1 サイレントディール
3. 27 ナド・アルシバ ドバイWC G1 12 1 8着 安藤勝己 57 ダ2000m(良) 2:05.1(不明) 4.9 Pleasantly Perfect
6. 30 大井 帝王賞 GI 10 6 6 1.3 (1人) 1着 安藤勝己 57 ダ2000m(稍) 2:04.0(36.1) 0.0 ナイキアディライト
10. 11 盛岡 マイルCS南部杯 GI 12 8 11 (1人) 2着 武豊 57 ダ1600m(稍) 1:36.0(不明) 0.1 ユートピア
11. 3 大井 JBCクラシック GI 13 5 7 1.3 (1人) 1着 安藤勝己 57 ダ2000m(稍) 2:02.4(36.6) -0.2 アジュディミツオー
11. 28 東京 ジャパンCダート GI 16 5 10 1.7 (1人) 2着 安藤勝己 57 ダ2100m(良) 2:09.1(37.5) 0.4 タイムパラドックス
12. 26 中山 有馬記念 GI 15 8 15 21.3 (8人) 7着 安藤勝己 57 芝2500m(良) 2:30.4(35.3) 0.9 ゼンノロブロイ
2005. 2. 20 東京 フェブラリーS GI 15 2 3 3.7 (2人) 5着 安藤勝己 57 ダ1600m(不) 1:35.3(35.8) 0.6 メイショウボーラー
4. 3 阪神 大阪杯 GII 9 6 6 7.1 (5人) 6着 安藤勝己 59 芝2000m(良) 1:59.7(34.9) 0.7 サンライズペガサス
5. 5 船橋 かしわ記念 GI 10 3 3 (2人) 4着 安藤勝己 57 ダ1600m(良) 1:38.5(38.0) 0.6 ストロングブラッド
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種牡馬時代

2006年、供用前に腸捻転による開腹手術を受けたが、春より社台スタリオンステーションで種牡馬となり、80頭に種付けを行った。産駒は2009年にデビューし、6月21日に水沢競馬第5競走JRA認定フューチャーでサンデーゴールドが中央・地方通じての産駒初勝利をあげた。

2011年からは韓国に輸出され、済州島にある緑原牧場で繋養されることになった[5]。その後2017年まで種付けを行っており、産駒からチョンジストームが後継として種牡馬入りしている[6]。その後、ソウル郊外のソンアム畜産に移動して繋養され、2021年から少頭数ながら種付けが再開されていた[7]

2022年9月21日、種付けの際にトモを痛め、後躯麻痺となったことから安楽死の措置がとられた[7]。23歳没。翌9月22日斃死を理由として種牡馬登録を抹消された[8]

主な産駒

受賞歴

  • 2001年JRA賞最優秀2歳牡馬
  • 2003年、2004年JRA賞最優秀ダートホース
  • 2003年NARグランプリ特別表彰馬

血統表

アドマイヤドン血統(血統表の出典)[§ 1]
父系ウッドマン系

*ティンバーカントリー
Timber Country 1992
栗毛 アメリカ
父の父
Woodman 1983
栗毛 アメリカ
Mr.Prospector 1970 Raise a Native
Gold Digger
*プレイメイト
Playmate 1975
Buckpasser
Intriguing
父の母
Fall Aspen 1976
栗毛 アメリカ
Pretense 1963 Endeavour
Imitation
Change Water 1969 Swaps
Portage

ベガ 1990
鹿毛 北海道早来町
*トニービン
Tony Bin 1983
鹿毛 アイルランド
*カンパラ
Kampala 1976
Kalamoun
State Pension
Severn Bridge 1965 Hornbeam
Priddy Fair
母の母
*アンティックヴァリュー
Antique Value 1979
鹿毛 アメリカ
Northern Dancer 1961 Nearctic
Natalma
Moonscape 1967 Tom Fool
Brazen
母系(F-No.) アンティックヴァリュー系(FN:9-f) [§ 2]
5代内の近親交配 Tom Fool 5×4=9.38%、Native Dancer 5×5=6.25%、Hyperion 5×5=6.25%、Swaps 5・4(父内)=9.38% [§ 3]
出典
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脚注

外部リンク

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