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山陽電気鉄道

日本の鉄道事業者 ウィキペディアから

山陽電気鉄道
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山陽電気鉄道株式会社(さんようでんきてつどう、: Sanyo Electric Railway Co., Ltd.[2])は、兵庫県神戸市長田区に本社を置き、同県南部の播磨地域鉄道索道不動産事業を経営している会社である。山陽電鉄グループの中核企業。

概要 種類, 機関設計 ...

通称は「山陽電鉄(さんようでんてつ)」で、略称は「山陽(さんよう)」「山電(さんでん)」。乗車券では「サンヨー」の表記事例もある[広報 1]。鉄道事業は「山陽電車」の名称で展開している[3]東京証券取引所プライム市場に上場している(証券コード:9052)。旅客輸送人キロは780百万人キロ(2005年度)となっている[4]準大手私鉄に分類されており、準大手私鉄で唯一、大手私鉄のグループ企業に属していない独立系鉄道会社である[注釈 1]スルッとKANSAIでカードに印字される符号はSYであった。

かつては、直営で神戸市垂水区を中心に沿線都市で路線バスや、沿線都市と他都市を結ぶ高速バスも運行していたが、2011年3月1日に子会社の山陽バスに全面移管された(バス事業については同記事を参照)。

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沿革

要約
視点

旧・兵庫電気軌道に由来する兵庫 - 明石間の軌道と、旧・神戸姫路電気鉄道に由来する明石駅前(現在の山陽明石) - 姫路駅前(現在の山陽姫路)間の鉄道が路線の母体となっている。

先行して開業した兵庫電気軌道(兵電)は開業以来経営が不安定な面があり、明石以西への延長の際に別会社の神戸姫路電気鉄道(以下、神姫電鉄)を設立することでリスク回避を図った。しかし、播州鉄道(現在のJR加古川線の前身)の経営陣による兵電の敵対的買収により播州鉄道傘下となった兵電と旧兵電派の神姫電鉄は疎遠となった。それら混乱収拾と併せて自社の売電先確保を狙った戦前の大手電力会社・宇治川電気関西電力の前身の一つ)が両社を併合し、自社の鉄道事業部門とした。後に宇治川電気が本業への絞り込みにより鉄道部門を分離した際、新しく設立されたのが現在の山陽電気鉄道である。

後に作家となる椎名麟三が宇治川電気時代の1929年 - 1931年に同社の車掌として勤務しており、その経験をもとに『美しい女』という短編を発表した[5]。山陽電気鉄道の現本社前には椎名麟三の『自由の彼方で』よりあとがきの一節を記した文学碑が建立されている[6]

合併前2社の路線規格の相違など困難な条件を克服して直通運転を実現し、県庁所在地の神戸と播磨の中心地である姫路とを直結する都市間連絡路線へと成長した。さらに、1940年には沿線での軍需輸送を目的に支線の網干線を開通させている[7]

赤穂市史』によると、網干線を岡山まで延長する計画があり、戦後間もなく、取りあえず岡山県境の赤穂町(現在の赤穂市)まで延長する計画を発表したが、当時赤穂町では国鉄赤穂線の計画が進んでおり、かつて山陽本線を通さず発展が遅れた苦い経験から赤穂町議会は、「(山陽電鉄に協力すると)国鉄の機嫌を損ねてしまい、赤穂線の計画が消えるので、山陽電鉄には一切協力しない」と決議し、官民一体となった激しい敷設反対運動が起き、山陽電鉄側は、「無理に敷設しても乗降客の増加が期待出来ない」として、計画を断念した。

戦後運輸省63形電車導入を機に高速鉄道への脱皮を図る。また近隣にある川崎車輛( → 川崎重工業を経て、今の川崎車両)が協力し、大型車両850形ロマンスカーの採用や2000系などの先進的な設計の電車の投入など積極性を発揮、特に1962年には高速電車として日本初のオールアルミニウム車を導入している。また戦後も長年にわたって神戸市内における併用軌道区間(路面走行区間)が残存して運行のネックとなっていたが、1968年には地下線である神戸高速鉄道東西線への直通を開始し、併用軌道区間を全廃した[7]。同時に、京阪神急行電鉄(現・阪急電鉄)および阪神電気鉄道との直通を開始した[7]

1970年代に入ると、沿線の播磨臨海工業地帯においてことに製鉄業の低迷傾向が顕在化した。網干線の建設理由であった新日本製鐵(←富士製鐵日本製鐵広畑製鐵所の高炉群の休止とそれに伴う大規模な雇用整理などは通勤客の看過し得ない減少を招き、山陽電気鉄道の経営にも大きな打撃を与えた。さらに郊外地域が多いという沿線条件から、モータリゼーションの影響を大きく受けたほか、明石以西の地域では自転車利用の増加により、通学利用が減少した。

対策として全駅の自動改札化、網干線のワンマン運転化、主要駅以外の各駅の巡回駅化(実質的な無人化で係員の定期的巡回とモニタカメラ遠隔監視を行う)、普通列車の一部編成の短縮など、徹底的な合理化を実施し、一方で阪神・淡路大震災後に阪神梅田直通特急の運行を実現して一定の成功を収め、特急系車両には転換クロスシート車を投入するなどの改善策も図られている。

神戸高速鉄道の開業以降、阪急と阪神がそれぞれ山陽電鉄の発行済み株式総数の5%を保有していたが、1998年に阪急が山陽電鉄乗り入れを休止した後に阪急が阪神へ保有株式を売却したため、現在は阪神が筆頭株主となっている。なお、阪神は2006年10月1日付けで阪急との経営統合により阪急阪神ホールディングスの100%出資子会社となったが、山陽電鉄は現在でも阪急阪神ホールディングスグループには属していない。

2023年3月、神戸市と事業連携協定を締結し、須磨・垂水エリアの活性化を図る取り組みを進めている。地域の観光・文化資源が点在するエリアに路線を持ち、駅と駅との距離が近い山陽電車の駅や駅前の再整備を実施し、エリア全体での観光や地域資源の情報発信を強化することで、にぎわいを創出するとともに、回遊性の向上を図ることで、拡幅の難しい国道2号線の渋滞緩和に繋げる[8]

年表

前史

山陽電気鉄道設立後

  • 1933年昭和8年)6月6日 - 宇治川電気(株)の電鉄部[9]が分離独立し山陽電気鉄道(株)が設立。
  • 1936年(昭和11年)5月1日 - 神明自動車の路線を引き継ぎバス事業を開始。
  • 1941年(昭和16年)7月6日 - 網干線が全通。
  • 1968年(昭和43年)4月7日 - 神戸高速鉄道を経て阪急電鉄阪神電気鉄道と相互直通運転開始。同時に西代 - 兵庫間の併用軌道区間は廃止。
  • 1986年(昭和61年)7月10日 - 5000系電車が営業運転開始[10]
  • 1988年(昭和63年)4月1日 - 神戸高速鉄道区間を第二種鉄道事業として営業開始。
  • 1994年平成6年)12月1日 - 喫煙コーナーを除き、駅構内を終日禁煙とする[報道 1]
  • 1995年(平成7年)
  • 1998年(平成10年)2月15日 - 阪急電鉄との相互直通運転を中止。同時に阪神梅田(現在の大阪梅田) - 山陽姫路間を結ぶ直通特急の運転を開始[報道 3]
  • 1999年(平成11年)10月1日 - 鉄道に共通乗車カードシステム「スルッとKANSAI」を導入。対応カードとして「エスコートカード」の発売を開始。
  • 2003年(平成15年)3月21日 - バスに共通乗車カードシステム「スルッとKANSAI」を導入。
  • 2005年(平成17年)1月27日 - 貸切バス事業の一部と高速バス3路線(学園都市 - 徳島線、三宮・学園都市 - 阿波池田・井川線、垂水 - 三宮線の一部の便)の運行を100%出資子会社神戸山陽バスに移管。
  • 2006年(平成18年)7月1日 - 鉄道にICカード乗車券システム「PiTaPa」を導入。
  • 2007年(平成19年)3月29日 - この年の7月2日に兵庫電気軌道から創立100周年を迎えることを機にシンボルマークを変更、3月末までに自社所有の列車先頭車両のシンボルマークを取り替えた(旧シンボルの上にフィルムを貼付)。このころから5000系6両編成車に創立100周年記念号とヘッドマーク装着車を運転している。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月20日 - 鉄道路線において、神戸高速鉄道経由での阪神・阪急・神戸電鉄のいずれかの3社直通区間に対応した「PiTaPa IC定期券」を導入。
    • 4月1日 - 一般バス路線(塩屋北町線(30系統)、明石市コミュニティバス(Tacoバス)、明石市都心循環バス(ちょいのりバス)、高速バスをのぞく)に「PiTaPa」を導入。
  • 2010年(平成22年)
    • 3月30日 - 神戸高速鉄道区間の第二種鉄道事業廃止届を国土交通省に提出。
    • 10月1日 - 神戸高速鉄道区間の第二種鉄道事業廃止。以後同区間は阪神電気鉄道神戸高速線への乗り入れとなる。またこの関係で阪急電鉄への乗り入れが阪急電鉄神戸高速線への片乗り入れではあるが事実上の復活となった。
  • 2011年(平成23年)3月1日 - 鉄道全線で駅舎、コンコース含め終日全面禁煙化。バス事業を山陽バス(同日神戸山陽バスから改称)に移管。
  • 2012年(平成24年)5月 - 列車運行システム「SANTICS」の更新に伴い、主要17駅において行先案内表示器の設置・更新や発車メロディの導入が順次行われる[広報 2]
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社章・シンボルマーク

社章はレールを山の字でかたどった円で囲ったもので、円形に図案化することで社員の「和」を象徴している[16]

1983年からは社員からの公募によりシンボルマークが制定された。赤丸は太陽を表し、白抜きの2本線は会社が保有する路線網をかたどっている[16]。2007年には創業100周年を機に新しいシンボルマークが制定された。赤色の5本線が縦横斜めに折り重なったもので、縦横斜めは感謝・信頼・挑戦を表現し、5本線は山陽電鉄グループの展開する5つの事業分野を表している[16]

鉄道事業

要約
視点

路線

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路線図

本線の山陽須磨駅 - 山陽明石駅間は、JR神戸線山陽本線)と並走しており[報道 9]、特に舞子公園駅 - 山陽明石駅間では、JR神戸線と線路が完全に並走している。山陽塩屋駅・山陽垂水駅・山陽明石駅は、それぞれJR塩屋駅垂水駅明石駅と隣接している。このため、JR神戸線で人身事故などのトラブルがあった場合は、本線で振替輸送を行う。本線の終点の山陽姫路駅はJR姫路駅と近接しており、全国の準大手私鉄では唯一の新幹線との接続駅となっている。

廃止路線・区間

未成線

他社線との直通運転

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阪神尼崎駅構内に留置されている近鉄9020系、阪神8000系の横を通過する山陽電鉄5000系による直通特急
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停車表と直通系統
  • 阪神電気鉄道直通特急が、神戸高速線阪神本線を経由して山陽姫路駅 - 大阪梅田駅間で相互直通運転。普通・S特急は阪神神戸三宮駅まで。
  • 阪急電鉄神戸高速線を経由して、1998年まで山陽電鉄の列車が阪急神戸本線六甲駅まで、阪急の列車が神戸本線から山陽電鉄本線須磨浦公園駅まで直通運転していた。現在は、普通・S特急が神戸高速線阪急神戸三宮駅まで(上図では阪急線方面にS特急の記載がないが、2016年3月19日のダイヤ改正より直通開始。高速神戸以東の停車駅は、花隈、阪急神戸三宮)。
    • 神戸高速線は、2010年9月30日までは自社の第二種鉄道事業線でもあった神戸高速鉄道東西線への乗り入れという扱いで列車を運転していた。翌10月1日以降、神戸高速鉄道の運営形態の変更により、1998年改正で一度は廃止された山陽電鉄から阪急への直通運転が営業上は片乗り入れながらも復活したことになった。
  • 近畿日本鉄道:将来、阪神なんば線・阪神本線・神戸高速線を介して有料特急が乗り入れる構想がある[報道 10][報道 11]。なお、2013年2月24日には一般車両ではあるが、阪神1000系を使用して山陽姫路駅から神戸高速線・阪神本線・阪神なんば線を介して近鉄奈良線近鉄奈良駅までの直通の貸切列車の運転が行われた[広報 12]。さらに2014年7月には近鉄奈良駅から山陽姫路駅までの直通貸切列車が運行された[広報 13]。2019年の阪神なんば線開業10周年の節目にも近鉄主催で3社直通の貸切列車が運行された[広報 14]

車両基地

車両

3000系以降の車両は神戸高速鉄道への乗り入れを前提に設計されており、現有車両は全て阪急・阪神と同じ19m車・3ドアの車両規格に統一されている(ただし、車体幅は阪急神宝線の2750mmではなく、阪神に合わせて2800mmとなっている)。かつては15m車や20m車も在籍していた。3000系以降の車両は、踏切事故対策の一環として高運転台としたほか、運転席側と助士側で乗務員室の奥行きが異なる。そのため、先頭車の窓配置が浜側と山側で異なっている。

車両の製造は、820・850形以降は全て地元の川崎車両(旧・川崎車輛→川崎重工業)が一手に引き受けているが、それ以前には汽車製造(→川崎重工業→現・川崎車両)、田中車輛(現・近畿車輛)、帝国車輛工業(→東急車輛製造→現・総合車両製作所)、藤永田造船所(現・三井造船)で製造されたこともあった。

車体塗装はアルミ・ステンレス車が無塗装に赤帯、鋼製車がアイボリー地に赤と黒の帯で原則統一されている[注釈 2]。鋼製車は1986年まで上半分が濃いクリーム色、下半分を濃紺の阪神ジェットカーに似たカラーリングが使用されていた。

車両の電装品は1957年の2000系2次車以降、長らく川崎重工業[注釈 3]富士電機製の制御装置と三菱電機製のモーターという組み合わせだったが、VVVFインバータ制御車では同じメーカーの制御装置とモーターを搭載するようになり、5030系は富士電機製の制御装置とモーターを、6000系は三菱電機製の制御装置とモーターを搭載している[注釈 4]。なお、戦前の車両はゼネラル・エレクトリック (GE) 製およびGE社の日本でのライセンス先であった芝浦製作所(現・東芝)製の電装品を使用していた。集電装置富士電機工進精工所東洋電機製造製のものが混在する。

形式番号に加えられる製造順位を表す番号は、阪急電鉄と同じく下一桁0から付番されている。図面や許認可申請書類に記載される車両形式には「クハ」「モハ」「クモハ」「サハ」といったカタカナの形式称号が付いているが、実車には形式数字のみ表記されカタカナは表記されていない。

初期に製造された3000系の置き換えを目的として、2015年度より21世紀初の新型車両である6000系を導入した[広報 15][18]。なお、車内設備の近代化を図るため、5000系列および3050系アルミ車のリニューアル工事が順次進められている。3050系アルミ車のリニューアル工事の設計施工は、JR西日本テクノスが行っている。

合併前の車両

  • 兵庫電気軌道1形
  • 兵庫電気軌道13形
  • 兵庫電気軌道22形
  • 兵庫電気軌道29形
  • 兵庫電気軌道36形
  • 兵庫電気軌道101形(電動貨車)
  • 神戸姫路電気鉄道1形
  • 神戸姫路電気鉄道301形(電動貨車)
  • 神戸姫路電気鉄道の蒸気機関車
  • 宇治川電気51・76形

方向幕の色

  • 特急 直通特急 (赤地に白文字で、前面と5000系・5030系のLED表示側面は黒地に赤文字で「 特急 」「 直通特急 」、以前の特急は現在の表示が反転した白地の赤文字の「 特急 」もあった。6000系では、前面も赤地に白文字で表示される)
  • 直通特急 (黄地に青文字、5000系・5030系の3色LED表示は橙地に黒文字で「直通特急」)
  • S特急 (緑地に白文字、5000系・5030系の3色LED表示は黒地に緑文字で「 S特急 」)
  • 普通 (黒地に白文字、5000系・5030系の3色LED表示は黒地に橙文字で「 普通 」、以前は反転した白地に黒文字の「 普通 」もあった)
  • 急行 =急= 回送 試運転 回送 試運転 団体 団急 救援 (白地に赤文字、5000系・5030系の3色LED表示は側面の行き先部分に黒地に橙文字、6000系のフルカラーLED表示は「急行」を除き黒地に白文字。=急=と回送 試運転と団急は5000系では使用していないが、3000系では現在一部の編成で回送 試運転が入っている。6000系の「急行」表示は橙地)
  • 行き先表示は、基本は前面が黒地に白文字で「 姫路 」「 阪神大阪梅田 [注釈 5]」「 阪神神戸三宮 [注釈 5]」(行き先は例。以下同じ)、側面と以前の前面は白地に黒文字で「 姫路 」で、側面の阪神方面で直通特急の行き先以外の表示は青地に白文字で「 阪神三宮 」、阪急方面の表示は緑地に白文字で「 阪急三宮 」となる。なお、阪神・阪急ともに三宮駅は神戸三宮駅へと改称されたため、表示幕もそれに対応したもの(「 阪神神戸三宮 [注釈 5]」、「 阪急神戸三宮 [注釈 5]」)に順次取り換えられているが、未交換の車両は旧駅名のものをそのまま使用している(LED表示車両は変更済み)。古い車両では、行き先の表示が一部「阪神方面」、「阪急方面」になっているものもあった。なおLED表示の側面は、5000系・5030系では方面に関係なく黒地に橙文字で「 姫路 」「 阪神神戸三宮 」などとなるが、6000系では側面も黒地に白文字となる以外、方向幕装備車と同じ表示である。

運賃

大人普通旅客運賃(小児は半額・10円未満切り上げ)。下表は鉄道駅バリアフリー料金10円を含む。2025年1月19日改定[広報 16]

さらに見る キロ程, 運賃(円) ...

他社路線との連絡乗車券

全駅で神戸高速線経由阪急電鉄阪神電気鉄道神戸電鉄各駅への連絡乗車券が購入できる。阪神電鉄線方面へは2009年3月20日阪神なんば線開業後も延伸区間の大阪難波駅までしか連絡乗車券を発売していないため、同駅で下車しないで近鉄線方面へ向かおうとする場合は、いったん同駅までの連絡乗車券を購入する形で、不足分を近鉄側の駅または車内で精算しなければならない。ただし、自動改札機でスルッとKANSAIの磁気カード、または全国相互利用対象ICカード(PiTaPaICOCAのほか、KitacaSuicaPASMOmanacaTOICAnimocaはやかけんSUGOCA)を利用した場合は、各社線の運賃がまとめて差し引かれる。

2023年3月31日をもって自社線完結の回数乗車券ならびに山陽電鉄での他社線との連絡回数乗車券の発売を終了した[広報 17][広報 18]

障害者割引

身体障害者精神障害者知的障害者に対し以下の割引がある。

さらに見る 対象, 種別 ...

企画乗車券

発売している企画乗車券は概ね以下のとおり[19]

  • 三宮・姫路1dayチケット - 1,600円
  • 三宮・姫路5dayチケット - 8,000円
  • 阪神・山陽シーサイド1dayチケット - 2,400円
  • 三宮・明石市内1dayチケット - 1,150円
  • 阪神・明石市内1dayチケット - 1,800円
  • 奈良・斑鳩1dayチケット - 明石以東版と全線版の2種類がある。それぞれ2,800円、3,100円
  • 高野山1dayチケット - 同上・ただし期間限定のため発売時期以外は山陽公式サイトに表示されない。
  • 三宮とくやん2枚きっぷ - 460円

他。

「三宮・姫路 - 」「三宮・明石市内 - 」は山陽電鉄の乗車駅 - 阪神神戸三宮駅間に加えて新開地駅 - 湊川駅間・高速神戸駅 - 阪急神戸三宮駅間も乗車可能だが、「阪神・山陽シーサイド - 」「阪神・明石市内 - 」は、新開地駅 - 湊川駅間・高速神戸駅 - 阪急梅田駅間は乗車できない。

「奈良・斑鳩 - 」「高野山 - 」(ただし期間限定)の2点は、阪神なんば線の開業までは例えば直通特急で阪神梅田駅まで出て大阪市営地下鉄ニュートラムも利用できたが、開業後は2点とも阪神なんば線経由で利用するように改められた(前者は大阪難波駅から直接接続する形となり、後者は同駅で南海難波駅との徒歩連絡乗り換えができる)ため、大阪市営地下鉄・ニュートラムは利用できなくなった(詳細は阪神なんば線#大阪難波延伸開業による利便性の向上を参照のこと)。

以下の企画乗車券は2023年3月31日限りで発売を終了した[広報 19]。発売額は発売終了時点。

  • 垂水・明石1dayチケット - 650円
  • 垂水・姫路1dayチケット - 1,450円
  • 垂水・舞子1dayチケット - 三宮版と阪神版の2種類がある。それぞれ900円、1,430円

いずれも山陽バス(一部路線除く)にも乗車可能であった。「垂水・明石 - 」「垂水・姫路 - 」は山陽垂水駅以東(阪急電鉄線・阪神電鉄線・神戸高速線含む)は乗車不可であった。「垂水・舞子 - 」の三宮版は新開地駅 - 湊川駅間・高速神戸駅 - 阪急神戸三宮駅間も乗車可能、阪神版は新開地駅 - 湊川駅間・高速神戸駅 - 阪急梅田駅間は乗車不可であった。

旅客案内

  • 2011年6月20日にホームページのリニューアルを行い、運行情報案内を開始した。
  • 阪神神戸高速線を経て阪神本線に乗り入れる電車の案内標示は、行先の頭に「阪神」を表記している。過去に阪急電鉄に乗り入れる場合も行先の頭に「阪急」を表記していた。現在でも阪急神戸三宮行の電車に関してはこの形式をとっている。
  • 3000系は、側面方向幕のコマ数の関係から、阪神大石・神戸三宮行を「特急|阪神方面」「普通|阪神方面」(青地幕)、阪急六甲・神戸三宮行を「特急|阪急方面」「普通|阪急方面」(緑地幕)としているものがあった。
  • 駅構内や車内での案内は、近畿日本鉄道と同じように種別を後に付ける(例:「姫路行き直通特急」「須磨行き普通車」)。
  • 駅構内などの案内標示は、2007年の新ロゴ導入を機にユニバーサルデザインピクトグラムの導入を進めているが、依然一部の案内標示に一世代以上前のものが使われている。
  • 車掌案内で、始発駅(出発前)および終着駅(到着時)の案内を行う際、冒頭にチャイムを鳴動する場合がある。ただし、阪神の車両にはチャイム音源がないため、チャイムは鳴らさない。
  • 車内での自動放送は、本線より先にワンマン運転の網干線で開始した。網干線用のワンマン運転対応車には、列車の走行に応じて自動的に放送を開始する自動放送装置が搭載されている。一方、本線で使用する車両には全ての編成で自動放送装置は搭載されていなかったため、長らく種別・車両に関係なく全列車で車掌による肉声での放送が行われてきたが、2020年末からは直通特急に充当される5000系、5030系、6000系3両編成にコネクタが設置されたことで、まず阪神電鉄線内(大阪梅田駅 - 高速神戸駅間)において阪神の乗務員が手動でタブレット端末を操作しての自動放送を開始した。のち山陽電鉄でもタブレット端末を導入し、全ての編成にコネクタを取り付けたため、2021年1月20日より高速神戸駅以西の自社線内区間においても基本的に早朝・夜間を除いてタブレット端末の操作による自動放送を開始した[広報 20]

列車

  • 1999年から毎年5月ごろ、阪神タイガースの団体専用臨時列車として「さんようタイガース号」を運行していたが、2013年以降は運行されてない。
  • 2013年2月12日夕方に兵庫県高砂市荒井駅西側の踏切にて、通過中の山陽姫路発阪神梅田行直通特急(山陽電鉄5030系6両編成・5630F編成)と立ち往生した車両運搬車が衝突する事故が発生。当該編成は神戸方先頭車(5630号車)と2両目(5230号車)が大破し、事故当時の状態で東二見車庫内に留置されていた。この車両は、2014年5月に修理が完了して、同月下旬に営業運行に復帰している。この事故の影響で、山陽電鉄の6両編成の予備編成確保の関係で、2013年3月の近鉄ダイヤ変更に合わせて、山陽電鉄の6両編成の運行本数を10本から9本に減らした。

利用状況

乗車人員数

単位:千人

さらに見る 年度, 神戸市 ...

乗車人員増減率

乗車人員の表に基づく。

さらに見る 年度, 神戸市 ...

乗車人員順位

乗車人員の表に基づく。

さらに見る 年度, 神戸市 ...

定期利用者数

単位:千人

さらに見る 年度, 神戸市 ...

定期利用者率

乗車人員および定期利用者数の表に基づく。

さらに見る 年度, 神戸市 ...

定期利用者順位

定期利用者数の表に基づく。

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関連会社

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大阪山陽タクシーの車両
運輸
流通
不動産
  • 山電不動産株式会社(神戸市長田区)
レジャー・サービス
  • 山商株式会社(神戸市長田区)
  • 山陽レジャーサービス株式会社(神戸市垂水区)
その他
  • 山電サービス株式会社(明石市
  • 株式会社山電情報センター(神戸市長田区)
  • 株式会社日本ワークシステム(神戸市中央区
  • 山陽アメニティサービス株式会社(姫路市)
過去の関連会社
  • 山電流通株式会社(明石市)※2016年2月に大阪山陽タクシーへ統合
  • 株式会社山陽エージェンシー(神戸市長田区)※2022年9月に山陽フレンズへ統合
  • 株式会社山陽アド(旧:株式会社山陽交通社)(神戸市長田区)※2022年9月に山陽フレンズへ統合
  • 須磨浦遊園株式会社(神戸市須磨区)※2019年12月に山陽電鉄直営に移行
  • 株式会社舞子ホテル(神戸市垂水区)※会社清算し、2022年3月にホテル売却

関係のない企業

JR山陽本線などの前身にあたる山陽鉄道や、山口県にあった路面電車山陽電気軌道およびその後身のバス事業者であるサンデン交通は通称・呼称が似ているか同じであるが、全く関連はない。

また、鉄軌道事業者やその後身以外で「山陽」が付く、岡山県新聞社である山陽新聞社や同県の放送局RSK山陽放送広島県の旅客船会社である山陽商船ならびに関連会社のさんようバス・山陽観光、山陽電鉄沿線の姫路市飾磨に本社がある鉄鋼メーカーの山陽特殊製鋼や、かつて存在していた製紙会社の山陽国策パルプ(現・日本製紙)とも無関係である。

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野球チーム

1950年から1952年までの3年間、プロ野球の独立二軍チーム「山陽クラウンズ」を保有していた。

CM出演者

CMは主に朝日放送読売テレビのスポットのみで放映されていたが、最近では毎日放送関西テレビでも放送されている。

サンテレビジョン(兵庫県を中心とした京阪神・岡山・鳥取をカバーする民放)においても、長年夕方18時台のニュース前後に放送されていた「明日のお天気」に、山陽百貨店ともどもCMを提供していた。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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