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鳥羽一郎

三重県鳥羽市石鏡町出身の演歌歌手 ウィキペディアから

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鳥羽 一郎(とば いちろう、1952年〈昭和27年〉4月25日 - )は、日本の演歌歌手。鳥羽音楽事務所所属。作曲家・船村徹門下出身。門下生で作る「船村徹同門会」では会長を務める[1]。弟は同じく演歌歌手の山川豊

概要 鳥羽 一郎, 出生名 ...

略歴・人物

三重県鳥羽市石鏡町出身。父は漁師、母は海女という漁業一家に生まれた。山川のほかにも妹が2人(長妹は山川の姉)いる。鳥羽は5年間、遠洋漁船の船員としてパナマやインド洋でのマグロやカツオの捕獲に従事。海が荒れれば命さえ落としかねない環境での慰めは「別れの一本杉」「なみだ船」といった船村徹の作品だった。

一度は板前を志し、調理師免許も取得していた。しかし、もともと抱いていた歌手への想いを断ち切れず27歳で上京。かねてから憧れだった船村に弟子入りし、3年間の修行生活を経て、1982年に「兄弟船」で歌手デビュー。デビュー時のキャッチフレーズは「潮の香りが似合う男」。「海の男」という、従来ほとんど取り上げられなかった路線を開拓して、同年の新人賞を総なめにする。このとき、既に30歳を迎えていた。

1985年に初出場したNHK紅白歌合戦NHK総合ラジオ第1#NHK紅白歌合戦出場歴参照)は、2007年で20回目の出場を数えた[注釈 1]。また、全国に12個の歌碑が建設されている。数々の音楽賞のほか、海難遺児の進学機会確保のための80回に及ぶ献身的なチャリティー活動などが評価され、7度の紺綬褒章受章歴もある。

2000年、山川豊と共に三重県観光大使に就任。2006年に歌手デビュー25周年を迎え、1月11日に記念曲第1弾「母の磯笛」を発売。

長男の木村竜蔵、次男の木村徹二も歌手として活動している[2][3]

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エピソード

紅白歌合戦

1985年に紅白初出場が決まった際は「ただただ“夢が叶った”と打ち震えていた」という[4]。翌年弟の山川が初出場して自身は落選したため焦ったが、母親に「同じ年の紅白に兄弟二人で出たいなんて贅沢言っちゃあかん」と慰められた[4]。普段の歌番組ではほかの歌手とあまり話さないが、紅白では楽屋で世間話をして緊張をほぐし合った。さだまさし西城秀樹らと会話をしたと振り返っている[4]

1986年の第37回NHK紅白歌合戦では、北島三郎山本譲二が暴力団稲川会の新年会に出席したことで辞退となり、角川博とともに代役に充てられた。しかし「自分もこのような暴力団との仕事上の付き合いはある。歌手ならこのような付き合いは避けられない」と辞退した(その代役にはシブがき隊が充てられた)。なお、このとき代役で出場した角川も、のちに暴力団との交際を理由にNHKの出演見合わせとなっている[5]

チャリティー活動

漁師時代に多くの友人を海難事故で亡くした経験から、1988年より海難遺児救済活動の一環として「海難遺児チャリティー・漁港コンサート」を定期的に開催。このほかにも北海道南西沖地震チャリティーコンサートを山川豊と共催し、全国の刑務所への慰問も積極的に行っている。1998年2月、慰問活動などが評価され、服役者の社会復帰を支援する「保護司」に就任した。

楽曲関連

弟の山川が「大人の色気」を歌うのに対し、鳥羽の演歌は、大海原を相手に日々格闘する漁業従事者たちの「心意気」や「絆」を歌うものである。

2011年10月5日発表の「月の黒谷」は、法然の800回忌に合わせて発表されたが、歌詞にある「比叡山(やま)は崩れて」の表現について、延暦寺を総本山とする天台宗が、「比叡山といえば延暦寺が連想され、延暦寺を間接的に揶揄している」としてクレームを付けた。天台宗は同曲の発売元である日本クラウンに歌詞の書き換えを要請し、同社はこれに応じ歌詞を変更した[6]

2014年、当時の新曲「晩秋歌」についてラジオ番組で「いまどきこんな歌はどうなのかな?」とコメントしたのを作曲者の船村が聴いており、剣幕で破門を言い渡されたため、詫び状を書いて謝罪した[7]

その他

  • 1981年、第12回日本歌謡大賞では新人賞を受賞した山川と涙ながらに抱擁する一幕があった。弟が新人賞候補にノミネートされているのをテレビで見て、制止する警備員を振り切って会場入りした[要出典]
  • NHKのあなたも挑戦!ことばゲームでは「ことば一郎」という名でレギュラー出演していた。羅臼町の会社から販売されている「鮭とばイチロー」は、鳥羽本人に名前使用許可を得たものである[8]
  • 2021年4月8日、故郷・三重県で開催された東京オリンピック聖火リレー2日目の第1走者を務めた[9]
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ディスコグラフィ

要約
視点

シングル

  • 全て日本クラウンからリリース。
    • 島根良太郎」は、鳥羽のペンネーム。
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デュエット・シングル

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企画シングル

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アルバム

  • LP
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  • CD
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ライブ・アルバム

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カバー・アルバム

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ベスト・アルバム

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CD-BOX

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映像作品

ライブ

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タイアップ曲

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歌碑

  • 男の港(大分県佐伯市(旧南海部郡鶴見町)・1989年建立)
  • 翁(愛媛県北条市・1994年建立)
  • 兄弟酒(三重県鳥羽市・1995年建立)
  • 豊後の一心太助(大分県佐伯市(旧南海部郡蒲江町)・1999年建立)
  • 瀬戸の水軍(愛媛県越智郡宮窪町・2000年建立)
  • 北斗船(北海道茅部郡鹿部町・2001年建立)
  • 志摩半島(三重県志摩市(旧志摩郡志摩町)・2002年建立)
  • 泉州春木港(大阪府岸和田市・2002年建立)
  • 街灯台(愛知県知多郡美浜町・2003年建立)
  • 愛恋岬(静岡県賀茂郡東伊豆町・2004年建立)
  • 大阪湾(大阪府泉南郡岬町・2008年建立)

受賞

 ※ 以上、「兄弟船」「下北漁港」に対して

  • 古賀政男記念大賞 入賞 「海の祈り」「愛恋岬」
  • 第40回日本レコード大賞 最優秀歌唱賞 「龍神」
  • 1993年2月、財団法人「漁船海難遺児育英会」より感謝状を送呈。
  • 長年にわたる海難遺児支援事業が評価され、1996年8月・1999年2月・2001年4月・2003年1月・2005年12月・2007年7月・2010年1月の7回紺綬褒章を受章。
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出演

要約
視点

NHK紅白歌合戦出場歴

さらに見る 年度/放送回, 回 ...
  • 対戦相手の歌手名の(  )内の数字はその歌手との対戦回数を表す。
  • 曲名の後の(○回目)は紅白で披露された回数を表す。
  • 出演順は「(出演順)/(出場者数)」で表す。

2004年はコーナーの形を取り藤あや子長山洋子、鳥羽、細川たかしの順で歌唱したため、対戦相手がいない。

テレビ

映画

舞台公演

  • 歌と喜劇の年忘れ(1993年5月、新宿コマ劇場、座長兼任)
  • 爆笑痛快時代劇・珍説荒神山(1996年8月、新宿コマ劇場、座長兼任)
  • 唄う!弥次喜多 〜故郷に帰る〜(1998年1月、新歌舞伎座、山川豊と共演)
  • 痛快!清水港 〜石松と次郎長〜(1999年7月、新歌舞伎座、山川豊と共演)
  • 兄弟船(2000年4月、新歌舞伎座、鳥羽・山川両人の半生を描いた内容)
  • 開場50周年記念 中日劇場特別企画 鳥羽一郎オンステージ2016〜石原詢子を迎えて〜 ゆうれい長屋は大騒ぎ(2016年5月、中日劇場

CM

  • 別寅かまぼこ - 関西ローカル
  • ラーメン屋「夢道」(2007年) - 「鳥羽一郎です。木更津に、うまいラーメンを見つけたぜ」のセリフのあとに鳥羽の曲「流氷浪漫」が流れるという構成。
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脚注

関連項目

外部リンク

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