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2024年のラグビー日本代表

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2024年のラグビー日本代表
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2024年のラグビー日本代表(2024ねんのラグビーにほんだいひょう)は、ラグビー日本代表として、2024年に編成されるラグビーユニオンナショナルチーム日本ラグビーフットボール協会が組織する。愛称は「ブレイブ・ブロッサムズ」(Brave Blossoms[注 1][1]。ヘッドコーチの名を冠して「エディー・ジャパン」ともいう。日本代表に準じるセカンドチームに、「JAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)」がある。

概要 ユニオン, 愛称 ...
概要
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2024年の動向

要約
視点

前年の動向は「2023年のラグビー日本代表」を参照。

8年ぶりのエディージャパン

  • 2023年12月13日、日本ラグビーフットボール協会は次期ヘッドコーチにエディー・ジョーンズを8年ぶりの再就任を発表。任期は2024年1月1日からワールドカップ2027までの4年間[2][3][4][5]。2023年12月14日の会見でエディー・ジョーンズは「超速ラグビー(CHO SOKU RUGBY[6])」を日本代表のテーマとして掲げ、「相手より速く走るだけではなく、速く考えて速く決断する。高校、大学、社会人と一貫した考え方をもって育成していくことが重要だ」と述べた[7][8]

若手を多数起用するも不調

2024年6月6日からの日本代表合宿メンバー35名のうち、ラグビーワールドカップ経験者は15人、ノンキャップの選手は12人[9][10]

  • 2024年6月22日のイングランド代表戦(国立競技場)はノンキャップ8名が起用された若返りチーム編成で第2次エディージャパン初戦となったが、17-52(前半3-26)で大敗した[11][12][13]
  • 6月29日のJAPAN XVによるマオリ・オールブラックス戦の第1戦(秩父宮ラグビー場)では、前回イングランド戦で初キャップを得た5名に加え、ノンキャップ9名を起用。スクラムで相手を圧倒する場面が多かったり、相手ゴール前まで何度も攻めたりするが決定力に欠け、10-36(前半5-17)で敗れた[14][15][16][17][18]
  • 7月6日のマオリ・オールブラックス第2戦(豊田スタジアム)では、攻撃力が増し 安定した守備で常にリードし、26-14(前半8-0)で勝利した[19][20][21][22]
  • 7月13日のジョージア代表戦(ユアテックスタジアム仙台)では、前半20分からレッドカードで14人に、後半32分からはイエローカードを受け13人と、フォワード2人を欠き、ジョージアの堅いディフェンスにも阻まれ、23-25で敗れた[23][24]。これにより、7月15日付けのワールドラグビーランキングは、12位から14位へ落ちることになった[25]。レッドカードのFL下川甲嗣は次戦まで試合出場停止になり、SH齋藤直人は試合後にレッドカード処分を受けて2~3試合の出場停止処分を受けた[26][27]
  • 7月21日のイタリア代表戦(札幌ドーム)は、セットプレーでの失敗の多さと、イタリアの強いプレッシャーとディフェンスにより、14-42(前半7-24)で大敗した[28][29]

6月から7月にかけて実施された5連戦は、JAPAN XVチームでの1勝のみ。日本代表チームとしては3戦全敗に終わった[29]。ジョーンズHCはイタリア戦の後、「これが現状だ。課題は多いが、毎試合、前進できている」とコメントした[30]

国代表となる条件の緩和

2024年8月1日からワールドラグビーにより、国代表となる条件が緩和。これまでの条件のうち、「プレーする時点の直前の60ヶ月間継続して当該国を居住地としていた」という項目が撤廃された[31][32]。これにより、海外に国籍を持つ選手であっても、60ヶ月間 日本国内チームに在籍していれば(途中で海外チームに所属していなければ)、日本代表になる条件を満たすことになる[31]

パシフィックネーションズカップ準優勝

  • 2024年8月10日 - 6日、宮崎合宿(本年5回目)[33]
  • 8月17日 - 27日、カナダ遠征。8月25日にパシフィックネーションズカップ2024 カナダ代表戦で勝利[34]
  • 8月31日 - 9月22日、宮崎合宿(本年6回目)[33]
  • 9月21日:パシフィックネーションズカップ2024は順調に勝ち進み、花園ラグビー場での決勝でフィジーと対戦し、17-45(前半10-10)で敗れ、準優勝[35]立川理道が主将を務めた[36]

ニュージーランド戦で大敗

ヨーロッパ遠征

  • 10月30日からヨーロッパ遠征[43]。フランスでフランス代表戦とウルグアイ代表戦を行う。その後、イギリス・ロンドンでイングランド代表戦を行う。
  • 初戦フランス戦では、8トライを奪われ12-52(前半0-31)で大敗した[44][45][46][47]。9月からテストマッチ3連敗。キャプテンの立川理道はこの試合で負傷し、遠征チームから離脱した[48]
  • 遠征第2戦、11月16日のウルグアイ戦(フランス、シャンベリー)では、日本ラグビーフットボール協会名誉総裁を務める彬子女王の祖母、崇仁親王妃百合子殿下が前日に薨去したことへの弔意を表し、左腕に黒い喪章をつけて戦った[49]。日本がイエローとレッドのカードを1枚ずつ出し苦戦したが、36-20で勝利した[50][51][52][53]。レッドカードを受けたLOワーナー・ディアンズには4試合の出場停止の処分が決定した[54]
  • 11月25日、遠征第3戦のイングランド戦では、2024年テストマッチで最も内容が悪い-結果となった。非常に多くのプレーでミスを連発、多くのペナルティを取られ、9トライを奪われ、14-59(前半7-35)で大敗した。日本代表の現状が著しく悪いことを明らかにした試合となった[55][56][57][58]

日本代表の現状に関する意見

  • 11月24日、遠征最終戦のイングランド戦後、WTBでリザーブ出場した梶村祐介は「失点の多さから選手からは改善策の声が挙がっているが、練習には反映されていない。選手たちは、首脳陣から降りてきたものでしか出来ない。プランの変更はあまりなくて、もっと修正してゲームに臨めたのにな、と感じる」と、攻撃面の練習が中心で、大量失点を防ぐ守備対策がほとんどなされていないことを明かした[59][60]
  • 11月24日、試合後の会見でエディー・ジョーンズは「シーズンを通じて、特にここが伸びたという成長点もなければここがひどくなった、という点もない。プロセスを信じてやり続けることが大事だ」と語った[61]。11月26日に帰国した際の会見では、選手からの不満の声が出ていることに対して、「結果が出ず、選手から反発があるかもしれないが、新チームのスタート時は起こりがち。選手とのコミュニケーションの問題」だとして一蹴。「アタックが良くなれば、おのずとディフェンスも良くなる。アタックで世界一になることには自信を持っている」と述べた[62]
  • 11月25日、横浜キヤノンイーグルス監督の沢木敬介は、「日本代表は、日本の選手全員が『そこでプレーしたい』と目指し、憧れる場所であってほしい。テストマッチは国を代表して戦う。選手育成はテストマッチの前段階で行うべきだ。テストマッチは、『試した結果、負けてもいい』という感覚でやる試合ではない」と述べ、現状が「キャップの安売り」であると指摘した[63]
  • 11月25日、元日本代表の坂田正彰は、「テストマッチ経験の少ない選手を多く起用し、国際舞台で経験を積ませることで実力アップを図る狙いは理解できる。第2次エディージャパンに結果は出ていないが、それでも目先の結果にこだわるよりも、先々を見据えたチーム作りは間違いないと考える」と、現状を肯定的に捉えた[64]
  • 11月25日、元U23日本代表監督の砂村光信は、「強豪国では20歳前後の一番伸び盛りの選手を育成するシステムが整備されているが、大学ラグビーが中心の日本は、大きく遅れを取っている」と、かつて大学ラグビーが日本のラグビー人気を支えていた伝統への改革を求めた[65]

日本ラグビーフットボール協会による評価

2024年12月11日、日本ラグビーフットボール協会の理事会が開かれ、日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチの続投を決めた。ウェールズなどとの対戦が見込まれる翌2025年には、「世界ランキングなどのノルマを検討し、結果によっては解任の可能性がある」と日本経済新聞が報道した[66]。2024年秋の代表活動終了後に、日本協会が選手やスタッフを対象としたアンケートを実施したことも明らかとなり、「来年以降の活動に反映させていく予定」とスポーツニッポンは報じた[67]

ジャパンラグビーリーグワンの開幕日

2024年におけるテストマッチは、11月24日(日本時間25日)のイングランド代表戦までとなり、ジャパンラグビーリーグワンの開幕日は、その約1か月後の12月21日となった[68]

前年2023年は、10月のワールドカップの後はテストマッチが無く、ジャパンラグビーリーグワンの開幕日は12月9日だった[69]

次年の動向は「2025年のラグビー日本代表」を参照。

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2024年の対戦

要約
視点

前年は「2023年のラグビー日本代表」を参照。

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世界ランキング

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2024年の日本代表選手

要約
視点

6月~7月のJAPAN XVメンバー

マオリ・オールブラックス戦

年齢表記は、資料性を考慮し2024年7月6日当時に固定した[98][99]。Cap数は当時のもの(2試合ともCap非対象)。

さらに見る 氏名, 第1戦の背番号 ...

6月~7月の日本代表

下表の「Cap」と年齢表記はイタリア戦までを反映[33]。資料性を考慮し2024年7月21日当時で固定した。

ジョージア戦でレッドカードを受けた齋藤直人には3試合の出場停止、下川甲嗣には1試合の出場停止の処分が決定した[100]

さらに見る 氏名, イングランド戦背番号 ...

8月~9月の日本代表

パシフィックネーションズカップ2024

大会前に、大学生の海老澤琥珀、村田大和、矢崎由高は離脱、サミソニ・トゥアはコンディション都合で離脱した[109]。カナダ戦後の9月5日、濱野隼大が追加招集[110]。アメリカ合衆国代表戦の後、坂手淳史ジョネ・ナイカブラサナイラ・ワクァが離脱し、秋山大地飯沼蓮ヴィリアメ・ツイドラキ堀越康介が追加招集された。サモア戦後の9月16日に松田力也山沢拓也高橋汰地が離脱し、高本幹也池田悠希が追加招集された[111]。9月18日に淺岡俊亮が離脱し、祝原涼介が追加招集された[111]

Cap数や年齢を含め、資料性のため2024年9月21日当時(フィジー戦終了時)に固定。

さらに見る 氏名, カナダ戦 背番号 ...

10月~11月の日本代表

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オールブラックス戦に臨むラグビー日本代表(2024年10月26日、日産スタジアム)

ケガやコンディション調整中などを理由に招集されなかった選手

淺岡俊亮 (トヨタV) / 稲垣啓太 (埼玉WK) / 木津悠輔 (トヨタV) / ベン・ガンター (埼玉WK) / ティエナン・コストリー (神戸S) / サミソニ・トゥア (浦安DR) / 根塚洸雅 (S東京ベイ) / 福田健太 (東京SG) / 堀越康介 (東京SG) / リーチマイケル (BL東京) / 李承信 (神戸S) / 山沢拓也 (埼玉WK)[112]

日本代表メンバー

資料性を考慮し、年齢やCap数も含め、2024年11月24日現在に固定した[113]

ウルグアイ戦でレッドカードを受けたワーナー・ディアンズには4試合の出場停止の処分が決定した。これにより、ディアンズは2024年12月22日のジャパンラグビーリーグワン2024-25第1節の試合まで出場ができなくなった[114]

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日本代表 合宿参加メンバー

要約
視点

宮崎合宿は、宮崎県屋外型トレーニングセンターアミノバイタルトレーニングセンター宮崎)で実施。「宮崎合宿」の後の数字(1、2、3、4、5、6)は便宜上つけたもので、公式な名称ではない。

●印:参加、■印:途中参加、▼印:途中離脱、★:試合出場。資料性を考慮し、年齢やCap数を含め2024年11月24日現在に固定した[123][124][121]

さらに見る 氏名, 宮崎合宿1 ...

バックアップメンバー

2024年5月30日発表。チームコンディションに応じて随時、日本代表に招集される可能性のある選手。[9]
【FW 14名】

【BK 19名】

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初キャップ獲得選手

2024年に初キャップを獲得した選手は、以下の20名[136]

スタッフ

要約
視点

日本代表スタッフ

2024年9月8日時点。宮崎合宿を担当するスタッフ[33]

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代表資格

国籍は関係ない

ラグビーでは、国の代表チームとしてプレーする際にその国籍は問われないため、「所属協会主義」と呼ばれる[137][138]ワールドラグビーレギュレーション8条 により、代表資格は以下の4条件で規定されている。

2024年8月1日から緩和され、「60ヶ月間 居住ルール」は撤廃され、国内チームに60か月 在籍していれば条件を満たしていることになった[139][140]。これにより、通算5年間 日本国内チームに所属している外国籍選手も、途中に他国のチームに所属していなければ、日本代表になることができる[139]

この規制緩和により、5年以上静岡ブルーレヴズに所属していたマロ・ツイタマは、2024年7月15日から日本代表合宿に召集され[141][142]、8月25日(日本時間26日)に日本代表として初出場した[143]

  • 当該国(日本)で出生している、または、
  • 両親、祖父母の1人が当該国(日本)で出生している、または、
  • 【2024年8月1日以降、加わった条件】プレーする時点の直前の60か月間継続して当該国(日本)の 協会もしくはラグビー団体のみ に登録されていた、または
  • プレーする時点までに、通算10年間、当該国(日本)に滞在していた。
  • 【2024年8月1日以降、撤廃された条件】 プレーする時点の直前の60ヶ月間継続して当該国 (日本)を居住地としていた。

上記の規定は、過去に他の国での代表戦出場が無いことが前提となる。他国でのジュニア代表出場は不問。ただし、オリンピックおよびその予選の場合、ワールドラグビーの代表資格規定は該当せず、その国の国籍を持つ選手のみ(国籍主義)となる[144][145][146]

日本への帰化選手

「外国人選手が多い」という批判がある[147][148] が、日本は外見的特徴からそのように指摘されやすい。

他のラグビー代表チームも同様に、異なる国の出身者が含まれる[注 2][149][150]ワールドカップ2023において、自国出身選手のみで構成されたのは、南アフリカ共和国とアルゼンチンだけだった[151]

高校・大学時代から日本で生活し、日本に帰化(日本国籍を取得)している選手も少なくない[152][153][154][155][156]。カタカナだけの氏名であっても、姓と名の表記の間に「・」が無い選手は、原則として日本国籍を持つ者である(戸籍に記号は使えないため)[157]

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放送・配信

要約
視点

2024年の試合について、日本国内での放送・配信は以下のとおり。

さらに見る 日時, 対戦 ...

脚注

関連項目

外部リンク

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