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大河ドラマ
NHK制作の日本のテレビドラマシリーズ ウィキペディアから
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『大河ドラマ』(たいがドラマ)または『NHK大河ドラマ』は、1963年度から放送されているNHKによる歴史ドラマシリーズの総称。略称は大河。
経済効果

1年間にわたって大河ドラマの舞台となった地域は、たとえ複数(主人公の生育地、成年後の生活地が異なる場合が多い)であっても、その観光への影響力は大きい。テーマ、地域、時代、主人公プロフィールなどの偏りに配慮するNHKの判断を見越して、多くの地域で多大な誘致活動が行われている。
自治体や地元経済団体などにより臨時の展示施設の開設も多く、NHK側もドラマで使用された衣装・小道具やドラマの筋書・歴史的背景などを紹介するパネル展示、出演者を招いたイベント実施などの協力を行うほか、自ら関連会社により展覧会を東京都江戸東京博物館や関連府県で開催している。
”大河ドラマのまち”と銘打って自治体や地元経済団体などが地域活性化を図るケースは多い。例えば2002年の『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』が高視聴率を博したことで石川県の観光振興に大きく貢献しているとされる。一方で、集客力はドラマ本体の評価に左右される面もあるとされ、長野県上田市に開館した『真田丸』(2016年)の「大河ドラマ館」が目標を大きく上回る入館者を集めるなど盛況を博し観光振興に大きく貢献した[1][2][3][4]一方で、『花燃ゆ』(2015年)ではドラマ人気が低調であったため、観光への影響が予測を下回り「不完全燃焼」であると報道された[5][6]。
菊人形展では大河ドラマをテーマにする事例が多い。著名なものとしては「ひらかた大菊人形」(ひらかたパークで開催)があった。このイベントは技術者の高齢化や後継者の不足などを理由に2005年(『義経』)をもって終了したが、市民からの復活の要望および主催企業である京阪電気鉄道の創業100年を記念して2010年のみ復活開催され、この時も大河ドラマ(『龍馬伝』)をメインテーマに選定している。
無形文化遺産であり、東北地方最大級の神事とされ毎年8月に実施されている八戸三社大祭(青森県八戸市)では、2005年から大河ドラマの出演者が中日の合同運行に参加している。
2010年の『龍馬伝』では、高知県が535億円、長崎市が182億円の経済効果があったという発表、2006年から2020年にかけては100億円程度から200億円程度の経済効果が舞台となった地域にもたらされたという発表が行われている[7]。
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番組内容
要約
視点
題材
日本史上実在した人物の生涯を描いた作品や群像劇が多いが、ドラマオリジナルの架空の人物を通して時代そのものを描き出す作品もある。 忠臣蔵もの(特に最初の『赤穂浪士』)など、比較的短時日のドラマを1年間かけて描く作品も少数ながら存在する。『利家とまつ』や『功名が辻』のような夫婦をダブル主人公とする形式や、『国盗り物語』『草燃える』『炎立つ』『葵 徳川三代』『いだてん〜東京オリムピック噺〜』のように主人公が交代する形式もある。通常は平安時代以降から明治時代までを舞台とするが、『山河燃ゆ』『春の波涛』『いのち』『いだてん〜東京オリムピック噺〜』は近現代を描いている(『青天を衝け』もメインストーリーの舞台は幕末から明治だが、最終盤では大正から昭和初期も描かれた)。「戦国、幕末、江戸中期」が好まれる時代であるとしている[8]。勿論歴代天皇も登場する作品も多い。
草創期は既存の歴史小説を原作としていたが、『三姉妹』『春の坂道』『黄金の日日』のように大河ドラマ制作のために原作が企画され、書き下ろされることもあった。複数の小説を原作とすることや、原作にない期間をオリジナル脚本で補うこともしばしば行われていた。完全なオリジナル脚本の作品は18作目の『獅子の時代』が最初である。2010年代以降は2011年の『江』[注釈 1]と2018年『西郷どん』を除きオリジナル脚本となっている。これについて『どうする家康』でチーフプロデューサーを務めた磯智明は、2010年以降インターネットとSNSの影響で時代考証に関する質問が増加するようになり、原作が採用している説や描写についても時代考証をしなければならなくなり、原作を採用しない方針を取っているとしている[9]。
井伊直弼、原田甲斐、平清盛、平将門、柳沢吉保、北条政子、足利尊氏、日野富子、明智光秀等嫌われ者のイメージを持たれた人間を主人公に据え、新解釈によってその人間の魅力を描く手法(または原作の採用)が度々採られてきた。 『いのち』は主要キャストに歴史上の人物が登場しない異色の作品となった。
朴順愛は1990年代以降は歴史的敗者、マイナーな人物が多く取り上げられているとし、「大河ドラマは日本的価値観の変化を 代弁する存在となってきた」と指摘している[10]。
演出
一代記となる形式の場合は、出生から幼少期までを子役が演じ、青年期以降を本役の俳優が演じることが多い。『江』や『鎌倉殿の13人』のように幼年期・少年期を成人した本役の俳優が演じることもある。
「大坂城」や「屋敷門の炎上」、「関ヶ原の戦い」など、過去の作品で使用した場面が何度も使われるケースがある。題材となる人物やテーマに所縁のある地方とタイアップする事も多い。また、歴史上の人物の節目に因んで、テーマが選択される事もある。三谷幸喜が奈良時代の舞台設定を提案するも、戦国時代や江戸時代などのように、衣装やセットを使いまわしできず全部新作しなければならず金がかかると拒否された事例もあり、狭い歴史時代範囲で制作されている[11]。
『新選組!』で時代考証に参加した三野行徳が、「(大河ドラマは他の時代物作品と異なり)週刊誌等でさまざまな人々が、あるべき歴史叙述との違いを批判する現象が起こる」と述べているように[12]、大河ドラマにおいては歴史的な描写について批判も多い。大河ドラマは構成で様々な要素がある歴史を、一つのストーリーに沿って多くの人々に提示することになる。また脚本の方針によっては、主人公の暗い側面に関しての描写が曖昧であったり、描写が行われなかったりすることもある。歴史学上の定説と離れた演出が加えられることもある。神谷大介は「史実とは異なる歴史叙述が無自覚のうちに人々の間に広がっていく側面がある」と指摘している[10]。須賀忠芳は『八重の桜』において白虎隊や会津藩の新政府軍への抵抗がクローズアップされたことで、戦場での少年兵の落命や会津藩内の非武士層の武士への強い不信感等の歴史的事実がおざなりとなり、単に「地域の誇るべき存在」として観光資源化していることを指摘している[13]。
大河ドラマはドキュメンタリーではない[14]。『鎌倉殿の13人』で歴史考証を務めた坂井孝一は、作業内容はスタッフに歴史の大枠や特徴は説明して、脚本の不自然な点や言葉をチェックして提言するが、歴史的な厳密さより研究とは別だと製作側のドラマとしての脚本の話の面白さを優先する場合もあるという[15]。『いだてん〜東京オリムピック噺〜』のように、「このドラマは史実を基にしたフィクションです」という注釈テロップが付けられることもある[16]。
番組の構成
各作品、クレジットはオープニング時に表示され、その時にオープニングのテーマ曲が流れる(約3分[注釈 2])。テーマ曲は原則オーケストラ(NHK交響楽団)により演奏されるオリジナル曲。また、クレジットの最初に出るタイトルは原則手書き[注釈 3]で、製作者は「題字」として出演者よりも先にテロップされる。
オープニングの映像やパターンも作品によって異なる。特筆する箇所は以下の通り。
- 『風と雲と虹と』は初回オープニングのみ映像が異なるほか、本編冒頭で原作者の解説などを経てドラマ部に入るパターン。
- 『獅子の時代』は曲中で、その回のハイライトシーンが織り込まれる(※一部の回は変則)パターン(→『獅子の時代#オープニング』)。
- 『翔ぶが如く』はタイトルシーン以降は、第1部と第2部を境に映像が異なるパターン(→『翔ぶが如く#概要』)、
- 『琉球の風』は初回オープニングのみ映像が異なる変則パターン(→『琉球の風#概要』)。
- 『徳川慶喜』は途中のシーンの映像が不特定に変わるパターン。
- 『龍馬伝』はオープニングの冒頭シーンのみ異なるパターン(→『龍馬伝#オープニングタイトル』)。
- 『平清盛』は第2部(第30話)と第3部(第31話)を境に一部シーンを差し替えているパターン(→『平清盛#作品構成』)。
- 『八重の桜』は中盤部分を月替わりに変更し、全体でも第33話と第34話を境にリニューアルしたパターン(→『八重の桜#オープニング映像』)。
- 『真田丸』は『獅子の時代』同様にその回のハイライトシーンが織り込まれ、第44回のみ変則構成(※後述の脚注参照)のパターン。
- 『鎌倉殿の13人』はオープニングをキャストと原作・音楽担当のみにし、それ以外の製作者(指導・スタッフ)は本編内でテロップするパターン[注釈 4]。
- 『どうする家康』は2度(※1回目は第17話と第18話[17]、2回目は第34話と第35話[19](※第44話のみ別仕様[注釈 5])を境に)、オープニングをサプライズ変更するパターン。
『独眼竜政宗』以降の作品では、オープニング前に図解や写真などを用いた史実の解説などを行うアバンタイトルで始まるパターンが多い。
本編では全般的に序盤はロケシーンが多く、中盤から後半にクライマックスがあり、終盤は登場人物も代替わりして若手俳優が増え、またスタジオ撮影のシーンが多くなるのが特徴である。近年、合戦シーンなどではコンピュータグラフィックス(CG)を用いることも多い。
本編終了後に次回予告(30秒程度)が流れ、その回の放送内容の舞台となった地や重点的に取り上げられた人物のゆかりの地を紹介する「紀行」コーナーが入る[注釈 6][注釈 7]。最終回では本編終了後に「紀行」コーナーが先に入って作品自体はそこで終了し、その後に次作の予告が入る(30秒から2分程度)。なお 『麒麟がくる』以降は次回予告後一旦本編を終了させて、その後に紀行コーナーに入るパターンになっている。
作品によっては[注釈 8]、最終回のみオープニングをカットして、エンディング(「紀行」の直前、本編ラスト)にテーマ曲(※『龍馬伝』は除く)とテロップが流れる。
名称の由来
第一作とされている『花の生涯』放送開始時には、「大型時代劇」という名称で呼ばれていたが、同枠のドラマが本数を重ね、次第に歴史ドラマとして注目されるようになると「大型歴史ドラマ」の名称が用いられるようになった[23]。シリーズ15周年を記念して発売された2枚組LPレコード『NHK大型歴史ドラマの15年 花の生涯から花神まで』(ポリドール)のタイトルにもそれが現れている。
一方、第二作の『赤穂浪士』放送直前の1964年(昭和39年)1月5日の読売新聞が『花の生涯』と『赤穂浪士』を「大河小説」になぞらえて「大河ドラマ」と書き、「大河ドラマ」と呼ばれるようになった[24]。1977年(昭和52年)3月、NHKでシリーズ15周年記念番組『大河ドラマの15年』を放送[25]。
「大河ドラマ」の表記がテロップもしくはそれに準ずる形で初めて登場したのは、第40作『北条時宗』の副音声解説である。テロップではその翌年の第41作『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』の冒頭、オープニングタイトルでは、第43作『新選組!』からである。
放送サイクル
放送形態は1回45分・日曜夜・1年間(50回前後)。原則1年1作で、1月に初回、12月に最終回である。第1作が放送された1963年当時は1月開始ではなく、4月の番組改編期からスタートしていた[26]。年内で52回放送していたが、正月3が日と12月下旬は特別番組に枠を譲り、50回放送が典型となった(年末年始2週間は放送休止する計算となる)。2018年以降はNHKの働き方改革の影響を受け47回放送となり、特別編の挿入や選挙などの報道特別体制時に番組休止を挟むようになった。
1990年代前半には大河のスリム化が図られ、放送サイクルが変則的になった。連続テレビ小説と同じ年度別2作品の方式とするべく、第31作『琉球の風』を6か月(1993年1月-6月)、第32作『炎立つ』を9か月(1993年7月-1994年3月)にそれぞれ短縮し、以降は半年ずつの放送サイクルとするはずであった。しかしこの計画が不評だったためか、第33作『花の乱』も9か月(1994年4月-12月)とし、第34作『八代将軍吉宗』(1995年)からは再び1年1作のサイクルに戻った。
第59作『麒麟がくる』は、新型コロナウイルスの影響で制作・放送スケジュールに遅れが生じたため、放送が越年。次回作『青天を衝け』の放送期間が1か月短縮されている。
この他に、第30作『信長 KING OF ZIPANGU』から第33作『花の乱』までの4作品は、NHKの子会社であるNHKエンタープライズに制作が委託されていたが、『八代将軍吉宗』でNHK東京本部の単独制作に復帰した。
出演者
経済効果を狙い知名度の高い俳優の共演が多く、舞台俳優・歌手・アイドル・お笑い芸人なども選ばれ、普段は見られない顔合わせがよく見られる(このことは連続テレビ小説でも同様に言える)。
番組初期は五社協定により映画会社所属の俳優はテレビ出演が制限されていたため、新劇の俳優や歌舞伎俳優が多く起用された。
第3作『太閤記』では緒形拳、高橋幸治、石坂浩二ら無名の新人俳優が抜擢され、一躍人気スターとなった。
五社協定消滅後も、第16作『黄金の日日』で石川五右衛門と杉谷善住坊を演じた根津甚八と川谷拓三や第21作『徳川家康』で織田信長役を演じた役所広司、第25作『独眼竜政宗』で主演した渡辺謙は番組がきっかけで一躍有名になり、2000年代に入ってからは『北条時宗』に出演した北村一輝、『新選組!』に土方歳三と山南敬介で出演した山本耕史や堺雅人、『真田丸』に出演した高木渉などが、大河ドラマの出演をきっかけとしてより多く仕事を得た。
連続テレビ小説と異なり、同じ俳優が別作品で同一人物を演じる例がしばしば見られる。端役で登場するケースもあるが、同じ役で共演する主要な役では第3作『太閤記』で豊臣秀吉を演じた緒形拳、織田信長を演じた高橋幸治が第16作『黄金の日日』で揃って同じ役を演じ、第11作 『国盗り物語』で徳川家康を演じた寺尾聰と第35作『秀吉』で豊臣秀吉を演じた竹中直人が共に第53作『軍師官兵衛』で同じ役を演じたケースがある。他に同一人物を演じた主要役の例として、織田信長を演じた藤岡弘、(第19作『おんな太閤記』と第27作『春日局』)、徳川家康を演じた津川雅彦(第25作『独眼竜政宗』と第39作『葵 徳川三代』)、滝川一益を演じた段田安則(第35作『秀吉』と第55作『真田丸』)などがある。
特例として小栗旬が第35作『秀吉』で石田三成の子役、第48作『天地人』で成人後の石田三成を、神木隆之介が第44作『義経』で源義経の少年期である牛若を、第51作『平清盛』で成人後の源義経を演じている。第50作『江』で徳川家康を演じた北大路欣也は、第60作『青天を衝け』では案内役としての徳川家康を演じている。第61作『鎌倉殿の13人』の最終回では、翌年の第62作『どうする家康』の主人公を務める松本潤が、同じ徳川家康役で特別出演している。
2015年の連続テレビ小説『あさが来た』には、第43作『新選組!』で土方歳三を演じた山本耕史が同役で出演している。また五代友厚を演じたディーン・フジオカは2021年に放映された第60作『青天を衝け』で同役を務めている。
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歴代作品一覧
→詳細は「大河ドラマ作品一覧」を参照
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アンコール
2012年4月から2023年3月までBSプレミアムにおいて、2021年4月からはBS4K→BSプレミアム4Kにおいて、過去の作品を再放送している。
- 『いだてん〜東京オリムピック噺〜』のアンコール放送については当該項目を参照。
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放送日データ
要約
視点
- 総合 - 本放送 日・20時 - 20時45分
- 第40作の北条時宗からは初回・最終回の放送時間を延長するときにも開始時刻は20時に固定し、終了時刻を延長している。
- 衆議院議員総選挙・参議院議員通常選挙・統一地方選挙などの重要な選挙の投開票日は投票締め切りの20時から開票速報を放送するため、放送時刻が変更されるか、放送休止となることがある。
- 1991年『太平記』は、第12回統一地方選挙投開票日は19時台に繰り上げて放送したが、その後は重複日は大河ドラマは放送休止していた。
- 2000年『葵 徳川三代』以降は、19時台に繰り上げて放送した。2014年の第47回衆議院議員総選挙投開票日は『軍師官兵衛』の最終回拡大版の放送日であったため19時台に収めることが出来ず、翌週に延期された。
- その他、オリンピックやサッカーワールドカップなどのスポーツ中継、重大ニュースによる報道特別番組の編成などにより、放送休止、もしくは変更されることがある。
- 2020年3月1日以降は、NHKプラスでインターネット同時配信・見逃し配信が行われている。
- 再放送 土・13時5分 - 13時50分(本放送の6日後)
- 高校野球などのスポーツ番組、国会中継実施[注釈 24]などの特別番組放送で放送時間が変更されることがある。
- 最終回は、年末の番組編成の都合上、放送時間が変更される例があるが、再放送しなかった例もある。
- BS[注釈 25] - 日・18時 - 18時45分(先行放送)[注釈 26]
- 第60作の青天を衝けからBS(プレミアム)4Kとのサイマル放送。
- BSプレミアム4K[注釈 25] - 日・18時 - 18時45分(先行放送)
- 第60作の青天を衝けからBSプレミアムとのサイマル放送。
- 日・9時 - 9時45分(先々行放送)※2019年の第58作と2020年の第59作[41]
- 日・12時15分 - 13時(先々行放送)※2023年(第62作)途中の2023年4月9日より
- 再放送 日・8時 - 8時45分 (2019年の第58作と2020年の第59作)
- 再放送 日・20時 - 20時45分(第59作の麒麟がくる第12回から最終回までは総合とのサイマル放送。)
- NHKワールド・プレミアム - 日・20時 - 20時45分(オリンピック開催期間中はニュース番組の時差放送による特別編成の関係上、19時15分 - 20時に放送時間を繰り上げる。よって、オリンピック開催期間中は総合より早い時刻からの放送となる。選挙開票速報がある場合も同様。2010年6月20日は20時からNHKニュース7の時差放送を行う関係で20時15分 - 21時に変更[注釈 27])
- 再放送 月・3時10分 - 3時55分(メンテナンスによる放送・配信休止の場合は5時10分 - 5時55分に変更。2010年3月22日は放送・配信休止に加え、5時台に大相撲中継の1時間ダイジェスト版が組まれる関係上、6時15分 - 7時に変更)、土・13時5分 - 13時50分
- テレビジャパン(アメリカ・カナダ・プエルトリコ。衛星放送またはケーブルテレビ)
- 本放送 東海岸:日・20時5分 - 20時53分 西海岸:日・17時5分 - 17時53分 ハワイ:日・15時5分 - 15時53分(米本土の夏時間期間は14時5分 - )番組前後にCM有
- 再放送 東海岸:月・1時15分 - 2時 西海岸:日・22時15分 - 23時 ハワイ:日・20時15分 - 21時(米本土の夏時間期間は19時15分 - )
- 再々放送(英語字幕付。約3か月遅れ)
- 標準時期間 東海岸:土・18時18分 - 20時3分 西海岸:土・15時18分 - 16時3分 ハワイ:土・13時18分 - 14時3分
- 夏時間期間 東海岸:土・17時15分 - 18時 西海岸:土・14時15分 - 15時 ハワイ:土・11時15分 - 12時
- KIKU-TV(ハワイ。地上波で英語字幕付。なおCMが有る。長年約3か月遅れ放送だったが、『篤姫』からは約50日(およそ7週間と少し)、『天地人』からは37日遅れ(2009年2月10日初回放送)に短縮)
- 本放送 - 火・20時 - 21時
- 再放送 - 日(本放送5日後)・19時 - 20時
なお、2004年と2005年の大河ドラマ『新選組!』および『義経』はデジタル総合にて13時 - 13時45分(2005年4月からは13時5分 - 13時50分)に限定先行放送を始めたが、2006年(『功名が辻』)から再びその放送はなくなった。
放送時間の推移
ダイジェスト版
- 2009年度よりNHK教育の「ワンセグ2」(2014年度終了)で月曜日に5分間の『(作品名)ダイジェスト』を放送したが、これを2011年4月(『江〜姫たちの戦国』の途中)から、月曜0時5分 - 0時10分(日曜深夜)に、総合でも放送される(解説放送はなし)。(のちに2014年4月から水曜22時45分 - 22時50分に移動)。2015年からは番組名を『5分でわかる(作品名)』もしくは『5分で(作品名)』に変更。2017年から月曜0時5分 - 0時10分(日曜深夜。2020年3月22日までは近畿広域圏では放送なし)に再び移動。2020年3月30日からは月曜0時10分 - 0時15分(日曜深夜)ほかに放送。
総集編
年末には総集編(ダイジェスト版。全部で3、4時間程度)も製作される(作品によっては翌年正月に放送する場合もある)。制作での区切りごとに総集編が宣伝も兼ねて放送される。
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姉妹番組
要約
視点
新大型時代劇
1984年から1986年にかけての「近代大河3部作」(『山河燃ゆ』、『春の波涛』、『いのち』)が放送されていた時期に、従来の時代劇路線の大河ドラマのファンのため軽い内容で娯楽の「水曜時代劇」が放送されていた水曜日の20時台に新たに設けられた[42]。放送曜日と予算は大河ドラマと異なるが、大河ドラマ出演経験者が多く出ており、1年間の放送であったことから大河ドラマに準じる連続大型時代劇として扱われることも多い。
1986年の『武蔵坊弁慶』は翌1987年1月から大河ドラマが『独眼竜政宗』で時代劇路線に戻ることもあり、約9か月間の放送で終了した。
再び現代が舞台となった『いだてん〜東京オリムピック噺〜』が放送された2019年には当枠に代わる番組は編成されず、NHK地上波の連続時代劇枠は一時的ではあるが土曜日の「土曜時代ドラマ」1枠のみとなった。
作品
- 宮本武蔵(1984年4月4日 - 1985年3月13日、全45話)
- 原作 / 吉川英治、脚本 / 杉山義法、音楽 / 三枝成章
- 出演 / 役所広司(宮本武蔵)、古手川祐子(お通)、奥田瑛二(本位田又八)、中康次(佐々木小次郎)、津川雅彦(沢庵)、竹脇無我(柳生宗矩)、西村晃(柳生石舟斎)、丹波哲郎(平田無二斎)、石坂浩二(本阿弥光悦)
- 真田太平記(1985年4月3日 - 1986年3月19日、全45話)
- 原作 / 池波正太郎、脚本 / 金子成人、音楽 / 林光
- 出演 / 渡瀬恒彦(真田信之)、草刈正雄(真田幸村)、遥くらら(お江)、岡田茉莉子(淀君)、中村梅之助(徳川家康)、丹波哲郎(真田昌幸)
- 武蔵坊弁慶(1986年4月9日 - 1986年12月3日、全34話)
- 原作 / 富田常雄、脚本 / 杉山義法ほか、音楽 / 芥川也寸志(オープニングテーマ)、毛利蔵人(本編)
- 出演 / 中村吉右衛門(武蔵坊弁慶)、川野太郎(源義経)、荻野目慶子(玉虫)、藤村志保(常盤御前)、芦田伸介(平清盛)、菅原文太(源頼朝)、萬屋錦之介(藤原秀衡)
続編の放送
2006年1月には大河ドラマとしては初めて続編が製作、放送された。これは2004年制作の第43作『新選組!』のその後を描いた作品で、大河ドラマでは局長・近藤勇が主役だったが、続編『新選組!! 土方歳三 最期の一日』では副長・土方歳三にバトンタッチし、土方の最期の一日を描いた。
スペシャルドラマ「坂の上の雲」
2009年から2011年にかけての毎年12月に、当初「21世紀スペシャル大河」として企画され1話90分・全13話で放送された。そのため、第48作『天地人』から第50作『江〜姫たちの戦国〜』までの3作品は11月で放送が終了している。
作品
大河ドラマが生まれた日
2023年2月4日にNHK総合で放送された。テレビ放送70周年、大河ドラマ60周年を迎えることを記念した、若きテレビマンたちによる大河ドラマ誕生の様子を描く奮闘記[43]。 出演は生田斗真、阿部サダヲ、伊東四朗、中井貴一など。
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トリヴィア
要約
視点
大河ドラマはNHKの看板番組の扱いを受けており、NHKも1年間、その年の放送内容に関する番組を随所で放送する。例えば、『その時歴史が動いた』、『歴史秘話ヒストリア』などNHKの歴史教養番組、娯楽番組では、主人公およびその時代が度々取り上げられる。また、放送開始直前のNHK紅白歌合戦には、主演俳優はほぼ必ず出演する(ほとんどはゲスト審査員であるが、司会者に他に適任者がいない時は司会に、歌手としての活動も盛んに行っている場合には出場歌手に名を連ねる場合もあり)。
放送年の2月3日には、出演者が大相撲力士と共に成田山新勝寺で節分の豆まきの来賓ゲストとして出席する[44]のが恒例である[注釈 28]。また、主要出演者(主演者に限らず)が中央競馬のNHKマイルカップのゲスト出演や表彰プレゼンテーターをする場合がある。
日本国内のNHKでの放送では、デジタルで放送されるデジタルBSプレミアムとデジタル総合テレビでは副音声で視覚障害者向けの解説放送がある[注釈 29]。また、デジタル総合テレビとデジタルBSプレミアムは連動データ放送がある。この解説放送はステレオ2音声放送で、アナログ総合テレビとアナログBSプレミアムならびに海外向けテレビ番組配信のNHKワールド・プレミアムでは行われていない(通常のステレオ放送のみ)。これらはBSデジタルの放送開始翌年の『北条時宗』より行われた。
2001年から2005年まではアナログ放送とデジタル放送では番組内容は同じでもそれぞれ編集映像比率内容が異なっていた。アナログ放送用(NHKワールド・プレミアムも含む)では本編は4:3で放送されるが番組最後の紀行の部分のみレターボックスで放送されていた。2006年からアナログ・デジタル同時送出のため、アナログ放送(NHKワールド・プレミアムも含む)ではレターボックス14:9(上下黒帯幅がやや小さく、4:3画面でも違和感がないもの)で放送されるようになった(他の番組では16:9レターボックス放送は行われるようになった中、本番組では2010年7月11日以降も『龍馬伝』最終回・総集編まで14:9サイズでの放送が続いていた)。これにあわせて同年の『功名が辻』と翌年の『風林火山』の中ではスタッフ・キャストのテロップを横書き表示に変更した。2008年以降の作品については再び縦書きクレジットの作品が増えているが、2009年の『天地人』、2010年の『龍馬伝』、2014年の『軍師官兵衛』、2023年の『どうする家康』では横書きでクレジットされた(もっとも、画面サイズとは関わり無く、『山河燃ゆ』『春の波涛・総集編』など、過去の作品でも横書きクレジットタイトル表示だった作品は少数ながら存在する)。2011年に入ってからレターボックス16:9に移行した。
スタジオでの全収録が終了するクランクアップの時には出演者・スタッフの労を労ってスタジオにくす玉が吊るされ、主演者がそれを割ったり出演者のスピーチも行われ、翌年の大河の主役の俳優からその年の主役の俳優に花束を渡し引継ぎを行うなど、その模様はスポーツ新聞やNHK広報番組、NHKオンラインの会見動画!で取り上げられることが多い。
他局における放送
海外では、日本人が多く住む地域でNHKワールド以外の放送局で放送されている(字幕付き、番組名は変更される)。
2000年代以降では、CS専門チャンネル(ファミリー劇場、時代劇専門チャンネル、衛星劇場など)、BSデジタル放送(BS松竹東急など)で放送されている。
- BS松竹東急
- 2024年4月から、毎週木曜日18:15より一部作品を2話分ずつ放送した。
製作費内訳
2005年以降、NHKの不祥事がクローズアップされたため透明性を明かすために『功名が辻』以降、毎年の決算概要に1話分の平均製作費[46][47]について公表している。以降の作品は、『義経』が6,440万円、『功名が辻』が6,110万円、『風林火山』が6,080万円、『篤姫』が5,910万円など。ほとんどの支出がセットなどの美術費であるとのこと[48]。
作品の現存状況
1970年代までのNHKを含む多くの放送局では放送用マスターテープとして使われた2インチVTRの保存は習慣ではなく、放送終了後には内容を消去して他番組の収録に使い回していた[49]。こうした事情から大河ドラマに関しては、『元禄太平記』(1975年)以前の作品および『花神』(1977年)、『草燃える』(1979年)のマスターテープの大半が失われており、映像資料用として保存されていた一部の放送回のみ(作品によっては総集編も)現存している。なお、同様の理由で既に存在していないと思われていた『風と雲と虹と』(1976年)については全映像の現存が確認され、後に完全版DVDが発売された。これが全話映像ソフト化された最古の作品となっている。
高かった放送局用ビデオテープも、家庭用ビデオデッキが売られた時代には安くなった。次第に番組を保存するように方針が変わり、『黄金の日日』(1978年)は全話現存している。そして『獅子の時代』(1980年)以降の歴代作品は、通常放送回・総集編ともに全ての映像をNHKが保存している。
NHKではマスターテープが失われた過去の放送番組の収集を進めている[50]。成り行き上制作関係者や視聴者がビデオで録画保存していたものが発見されて寄贈されることもある。例えば『樅ノ木は残った』(1970年)はNHKに総集編の映像しか残されていなかったが、近年になって通常放送回の大半の回を録画したビデオテープ(白黒映像)が見つかっている。『春の坂道』(1971年)は総集編を含めてNHKに全く映像が残されておらず、「幻の大河ドラマ」と呼ばれていたが、後に最終回のみモノクロの家庭用VTRで録画された映像が発見されて、NHKアーカイブスに収蔵されている(ただし本作はカラー作品なので本来の形での放送回は厳密には現存していない)。同様に通常放送回のマスターテープが全て失われていた前述の『草燃える』は、寄贈されたビデオテープによって全放送回の映像が揃えられたが、一部の回の映像に欠損している箇所があるので、2025年時点で完全な形では揃っていない(詳細については「草燃える#映像の現存状況」などを参照)。『元禄太平記』は、出演者の江守徹が「うちには全話録画してある」とコメントしているものの、NHKに提供はされていない。2015年11月の時点ではそれまで唯一通常放送回の映像が1本も残っていなかった[51]『国盗り物語』(1973年)の本編2話分が寄贈されたことで[52]、全作品の通常放送回が最低1話は現存していることになった。
現存している作品の幾つかはDVDで販売され、NHKアーカイブスで視聴も可能である。一部作品はビデオ・オン・デマンド(VOD)による配信もされている。現在、現存している初期作品のデジタルリマスター化がアメリカで行われている。
データ放送
第7作『天と地と』以降、カラー放送された。 総合、BSプレミアムでは番組連動型データ放送のサービス[53]を展開している。
データ放送の基本画面(LANケーブルやWi-Fiを接続しなくても視聴可能)では、その日のあらすじや出演者・その役柄についての説明など基本情報を収録。更にNHKデータオンライン(LANケーブルやWi-Fiを接続して視聴可能)の利用で、出演者インタビューや収録の裏話・トピックス、作品の時代背景や物語の舞台となった土地、登場人物の略歴といったドラマ関連の情報収集ができる。
NHKネットクラブ(2019年終了)に会員登録し、ドラマ放送中の時間帯(再放送を含み、「5分で(作品名)」は対象外)に実施されるスタンプラリーへの参加でのネットクラブの会員ポイント(1視聴につき1点。1週間につき最大3点)サービス、キャンペーン期間中の作品関連グッズプレゼントへの応募権利が与えられる特典もあった[54]。
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脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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