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るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- (アニメ)
日本のテレビアニメ番組 ウィキペディアから
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『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん)は、和月伸宏による同名の漫画を原作とする、日本のアニメーション作品。
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概要
同作はテレビアニメ2作・アニメーション映画1作・OVA3作が制作されている。
最初のアニメ化はテレビアニメであり、原作と同じ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』のタイトルで1996年から1998年にかけておよそ2年半に渡り放送された。テレビアニメ放送中の1997年には劇場版アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん いしんししへのレクイエム)が上映された。放送終了翌年の1999年には『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 追憶編』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん ついおくへん)のタイトルでOVAを発売。2001年にも『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 星霜編』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん せいそうへん)のタイトルでOVAが発売されている。その後長らく新作アニメが制作されることはなかったが、2012年にOVA『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 新京都編』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん しんきょうとへん)が発売された。
2021年12月には新アニメプロジェクトを発表[1]。『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』が再アニメ化されることとなった[2]。第一期『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 序幕東京』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん じょまくとうきょう)は2023年7月から12月まで放送され[注 2]、第二期『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん きょうとどうらん)は2024年10月から2025年3月まで放送された[4][5][6]。
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主要キャスト
キャストはテレビアニメ(1996年版) / テレビアニメ(2023年版)の順に記載。
- 緋村剣心 - 涼風真世 / 斉藤壮馬[2][7]
- 神谷薫 - 藤谷美紀 / 高橋李依[2][7]
- 明神弥彦 - 冨永みーな / 小市眞琴[8][7]
- 相楽左之助 - 上田祐司(うえだゆうじ) / 八代拓[8][7]
- 高荷恵 - 土井美加 / 大西沙織[9][7]
- 巻町操 - 櫻井智 / 山根綺[10]
- 斎藤一 - 鈴置洋孝[注 3] / 日野聡[11][7]
→その他のキャストについては「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物一覧」を参照
テレビアニメ(1996年版)
要約
視点
1996年1月から1998年9月まで、フジテレビ系列にて放送された。放送時間は、1997年9月までは水曜19時30分 - 20時00分だったが[注 4]、同年10月からは火曜19時30分 - 20時00分の放送となり、それまで放送されていなかったテレビ大分でもネットされるようになった。アニメーション制作は当初スタジオぎゃろっぷが担当していたが、第67話でのテレビシリーズオリジナルシナリオ以降はスタジオディーンに変更され、テレビシリーズ終了後のOVAの制作にも携わる形となった。放送当時は一般的だったセルアニメによる制作だが、前述のスタジオディーン制作以降はED映像を皮切りに本編の一部カットやOPへとデジタル制作が部分的に導入されるようになった[注 5]。また、涼風真世(1996年時点ですでに宝塚歌劇団を退団)・藤谷美紀・八嶋智人・井上純一など、俳優・女優が多くキャスティングされていた。中でも涼風は「ゴールデンタイムでも、今は家庭の主婦が見てくれないと視聴率が取れない。そこで大人の女性に受ける演技力を持つ声という観点から起用した」と語られている[12]。T.M.Revolutionとして主題歌を歌っていた西川貴教も黒騎士団編にて“大蛇の煉”として2話のみ登場している。CDブックで声を担当した声優のアニメ化での変更については作者は残念がっており、左之助を担当した関智一(後にOVAで桂小五郎)には友人のツテで会いお詫びをしており、剣心を担当した緒方恵美には直接会えなかった事からフリートークでの謝罪となった[13]。また緒方に関しては、緒方のファンから抗議の手紙と同時に「剣心が駄目なら是非緒方さんに宗次郎を」という要望の手紙が多く寄せられたが、作者は巻町操役を希望していた[13][注 6]。また他のCDブックの声優については、アニメでお詫びの意味も込めて、やりがいのある、良い役での参加を希望していた[13](実際何人かは他の役でアニメへの出演を果たしている)。
本作品は第94話まで放送されたが、放送されなかった第95話が存在し、終了後の1998年12月にソフト化して発売された。
製作にSPEビジュアルワークスが携わっており、同社のアニメ『はれときどきぶた』のBGMが第78話 - 第80話と第89話で使用されている。
平均視聴率は12.2%[要出典]。また、放映期間を通しての最高視聴率は第三十七幕「衝撃!折れた逆刃刀・天剣の宗次郎対剣心」の16.0%である(関東地区・ビデオリサーチ社の調査による)[14]。
基本的に原作に忠実だが過激な描写や発言が抑えられているほか、大幅なアレンジが加えられているエピソード(主に東京編)も見られる。京都編の完結時点では原作の人誅編も開始間もない時期であることから展開を見守る形でアニメ版オリジナルストーリーが展開され(ただし、第79話 - 第82話はノベルズ版が原作)るも風水編で終了となった(ただし、第6エンディング映像に雪代巴が登場している)。
なお、作者は基本的に本作品には関与しておらず[注 7]、単行本の余白(フリートーク)において、演出の悪さや黒笠編の脚本が詰め込みすぎであること、サブタイトルが見当違いであることなどが不満である旨を発言している。ただし、作者がアニメに触発された部分も存在し、京都編エピローグで剣心が神谷道場へ帰ってくる際の構図はアニメ版の初代オープニングの最後の場面が元となっている。当時1クールが終了し、2クールからオリジナルストーリーに入る事に関して作者は「TVオリジナルを嫌う人は多い様ですが、実は和月としては結構楽しみです。俺の作った『るろ剣』を他の人がやると一体どの様なモノが出来るか?この第2クールのため、原作前半を第1クールに押し込めた形になった以上、原作前半以上の面白いモノを期待してます」とコメントしている[15]。また、単行本15巻のフリートークでは「最近はかなり良くなっていて、安心して毎週観られるようになった」と発言しており、第三十一幕の剣心と薫の別れのシーンの演出を高く評価していた[16]。
初のメディア化は、本放送中の1997年から本放送終了翌年の1999年にかけてVHSとレーザーディスク(LD)で行われた。3-4巻(各巻あたり3-4話を収録)を収納したBOX(VHS・LD)と、そのBOXを構成する巻の単巻(VHS)が同時に発売され、7回で全7BOX・26巻となった。その後1999年から2000年にかけてはジュエルケースのDVD版も単巻で全26巻発売され、2001年から2002年にかけてはトールケースの廉価版DVDも発売されている。また廉価版DVDは3つのBOXセットでも発売された。2006年にはテレビアニメ、劇場版、OVA(当時はまだ発売されていなかった「新京都編」を除く)をセットにしたDVD BOX『全集・剣心伝』が発売されている。
1998年の本放送終了後は、本編のメディアと並行して総集編や未放送話を収録したメディアも発売されている。これらも当初はVHSとLDで同時に発売されていたが、途中よりLD版の廃止やDVD版の追加が行われ、人気キャラクター名場面集シリーズはVHS版のみとなっている。また、劇場版とOVAの一部作品を除き、Blu-ray化はされていない。
日本国外での展開
アメリカでは劇場版およびOVAが剣心の頬の十字傷に由来する『Samurai X』の題で発表され、テレビシリーズは2000年にメディア・ブラスターズ(MB)から『Rurouni Kenshin』の題で発表された。また、1998年に制作されたソニー・ピクチャーズ エンタテインメントによるテレビアニメ版の英語翻訳も存在し、こちらの題名も『Samurai X』である。この英語版はイギリス、フィリピンなどで放送され、また、韓国語、中国語などの東洋言語版や、南米スペイン語版、後発のMB英語版などを除き、多くの諸外国言語のテレビアニメ版の翻訳元となっている。人名が一部変更されている他、剣技名も変更されるか、もしくは省略されていることがある。これらは、この英語版を元とする他言語版でも受け継がれる場合が多い[注 8]。
大韓民国では2003年より『パラメ コムシム(바람의 검심)』(意:風の剣心)というタイトルで衛星放送局チャンネルのAnione(애니원)で放送された。技名は漢字を韓国語読みする形式が基本。登場人物の名前が一部変更・省略されている[注 9]。
台湾では『神劍闖江湖』のタイトルで、最初に地上波の「民視」で1998年1月11日より放送を開始し、その後「緯來綜合台」「ANIMAX」「AXN」と各局で次々放送されている。なお、香港ANIMAXでは『浪客劍心』のタイトルで放映されており、同じ中華圏でもタイトルが異なる。これはこの作品に限ったことではなく、台湾と香港では方言などの違いからタイトルが違うことが一般的である。
また、各国の吹き替え音声を比較し、いわゆる「空耳字幕」をつけるインターネット・ミーム「フタエノキワミ、アッー!」がニコニコ動画上で流行し、MAD動画などが作られた。2016年のインタビューで原作者の和月自身も認知していることを明かした[17]。
スタッフ(1996年版)
- 原作 - 和月伸宏、静霞薫(第79話 - 第82話)
- 監督 - 古橋一浩
- キャラクターデザイン - 浜州英喜→室井ふみえ
- ゲストキャラクターデザイン - 石井邦幸
- 美術監督 - 坂本信人→萩原正己
- 美術設定 - 萩原正己(第1話 - 第66話)
- 色彩設定 - 横井正人→松本真司
- 撮影監督 - 枝光弘明→沖野雅英
- 音楽 - 朝倉紀行、増田俊郎(ノンクレジット)[注 1]
- 編集 - 瀬山武司
- プロデューサー - 金田耕司、肥田光久、若菜章夫(第1話 - 第66話)→長谷川洋(第67話 - 第95話)
- アニメーション制作 - スタジオぎゃろっぷ(第1話 - 第66話)→スタジオディーン(第67話 - 第95話)
- 制作 - フジテレビ、SPE(第1話 - 第38話)→SPEビジュアルワークス(第39話 - 第95話)[注 10]
主題歌(1996年版)
一部を除いて、番組スポンサーでもあったソニー・ミュージックエンタテインメントのアーティストが起用され、OP、EDともに主題歌のプロモーションフィルム的な色合いが濃かった(主題歌が変わるごとに曲にあわせて映像を作り直していた[18])。結果、主題歌の多くはヒットを飛ばし[12]、SIAM SHADE、T.M.Revolutionなど、ブレイクしたアーティストは数多い(SIAM SHADEは「1/3の純情な感情」がヒットしなければその時点で解散するはずだったという逸話もある)。初代オープニングを担当したJUDY AND MARYのYUKIは本作品の主題歌を依頼されたとき「アニメソング」ということで『キャンディ・キャンディ』のイメージで詞を書いたと雑誌のインタビューで語っている[19]。
2011年7月27日には、テレビアニメ15周年を記念して主題歌を収録したコンピレーションCDが発売されている。
なお、第39話よりエンディングで使用された「the Fourth Avenue Café」は、放映中にL'Arc〜en〜Cielのドラマー・sakuraが覚醒剤取締法違反で逮捕されたことに伴い、放映から4週目で再び「HEART OF SWORD」に差し戻された[注 11]。また、過去に発売された主題歌集には収録が見送られていたが、2011年7月27日に発売された『るろうに剣心 Complete Collection』に、劇場版オープニングの「虹」と共に収録されている(「虹」はボーナストラックとして収録)。
以下、備考に特記のない楽曲は媒体を問わずソニー・ミュージック系のレーベルからの発売となる。
各話リスト(1996年版)
放送局(1996年版)
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劇場版
要約
視点
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 維新志士への鎮魂歌』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん いしんししへのレクイエム)のタイトルで1997年12月20日に公開。ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給。
1998年8月に発売されたVHSとLDが初のメディア化であり、少し遅れて翌年5月にDVD化もされている(ジュエルケースの通常版)。2000年5月にはトールケースの廉価版DVD、翌月には英語音声などを追加ニューテレシネ・スクイーズマスター版DVDが発売。さらに、2005年12月にはUMD版、2011年にはBlu-ray Disc版が発売されている。
あらすじ(劇場版)
幕末、薩長同盟の締結場所・鈴屋に「人斬り厳達」と呼ばれる剣客ら数人が襲撃してきた。護衛に当たっていた緋村抜刀斎は「人斬り厳達」と斬り合い、葬ることに成功する。その後、同盟は成立、そして時世は新時代と突入するのだった。
時は過ぎて明治11年。新しく建設された洋館を見物するため、陸蒸気で横浜に向かった剣心たち一行。その帰路、酔った外国水兵が迷惑行為を働いている現場に遭遇する。直後、一人の女性が水兵に悪行三昧を止めるように説得するが彼らの矛先は彼女に向かってしまう。そこに時雨滝魅という男が現れ剣心と共に水兵に立ち向かう。時雨はその剣腕で水兵の持つ武器を一瞬で破壊するが遅れてやって来た警官隊から身を隠すため、剣心とある寺に向かう。そこで互いを認め合い後日、再会を期して別れるが剣心は時雨には近づくなという忠告を斎藤一から受ける。薫達と合流した剣心は英国公館前でさっきの女性は会津出身で高槻朱鷺という名であることを知る。剣心はその名を聞いて幕末に高槻厳達という剣客と戦ったことを思い出す。その時、英国公館で爆音が響き、戦闘が起こる。剣心たちも現場に向かうが、陸軍の到着で敵は退却した。
時雨は14年前、親友の高槻厳達を自らの誤判断で死なせてしまったことに深く罪悪感を抱いていた。それは薩摩藩の西郷隆盛と長州藩の桂小五郎が土佐藩の坂本龍馬の仲介で同盟を結ぶ「薩長同盟」でのことだった。会合の情報を入手した時雨ら会津藩士たちはその場所を襲撃し、その目論見を打ち砕こうとするが、どうしても会合場所がしぼれない。厳達は鈴屋と踏んでいたが、時雨は鈴屋は逃げ場所がないとのことで材木問屋を主張。結局、時雨の意見に従うとなったが厳達はやはり気になる、一応向かってみるとのことで二手に別れることになる。誤判断に気づいた時雨は鈴屋に急行するが厳達の最期と厳達を殺害した男の剣は時雨の眼に焼きつくことになった。自分が厳達を死なせてしまった…その責任を感じている時雨は罪滅ぼしとして再び維新を起こすことを決意していた。
時雨宅で厄介になっている朱鷺は最近時雨の様子が変であることに気づく。なのでそのことを知り合った剣心に時雨から事情を聞きだして欲しいと頼む。数日後、時雨宅を訪ねた剣心は彼が留守だったので、明日の暮れ神社近くの大橋で待っていると朱鷺に伝言して立ち去る。そして次の日、時雨と会った剣心だが彼の「もし自分に何かあれば朱鷺を頼む」という言葉に疑問を感じる。時雨宅に急ぐ剣心であったが途中、左之助から時雨の周囲に反政府の人間が集っていること、弥彦が行方不明だということを知る。夜通し皆で弥彦を探し回っていたところにその弥彦が現れ、自分と同じ父が彰義隊士である武蔵野泰春たちの仲間になったが置いて行かれたことを話す。その弥彦の「国賓がどうとか」との言葉から剣心は時雨たちの蜂起が英国公使のパレードにあることに気づく。
当日、時雨たち反政府軍の蜂起は斎藤や剣心の迅速な対応もあり上野に敗走する。その戦いの中で時雨は剣心が厳達を殺した人間であることに気づく。そして、剣心は山県有朋に時雨との決着を了承してもらい、最後の戦いへと向かう。
スタッフ(劇場版)
主題歌(劇場版)
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OVA
要約
視点
テレビアニメ(1996年版)の制作スタッフも多く続投しているものの大きく画風を変更。
いずれの作品も単巻の作品(以下「オリジナル版」と記す)とシリーズ全話と追加パートを収録した特別版があり、特別版では他にBGMが差し替わっているシーンもある。
追憶編
1999年に発売されたOVA第1作。オリジナル版はVHSで2月から9月にかけて、全4巻がこれに約1月半ほど遅れる形でDVD版(ジュエルケース)も全4巻が4月から11月にかけて発売された。同年11月と12月には4話を1巻に纏め、新たな映像を追加した特別版がVHS・DVDでそれぞれ発売されている。また、2001年には廉価版DVD(トールケース)が全4巻とこのBOXセットが2005年に特別版のUMDビデオ、2011年にはオリジナル版のBlu-rayが発売されている。
緋村剣心が“人斬り抜刀斎”になるまでの経緯。第1話より前の過去の話を描いている。雪代巴との出会いから別れ。そして、不殺を誓うまでのエピソードが描かれる全四幕構成。剣心が技名を発するような少年漫画的な演出は排除され、純時代劇風の演出となっている。また、人が刀で串刺しにされたり、大量の血が飛び散るといった凄惨なシーンも多く、DVDでは最初に「過激なシーンが含まれる」と表示される。本作品の脚本を担当した十川誠志は徹底してリアルな脚本作りにこだわったとし、泥臭い世界観は五社英雄監督の映画『人斬り』を参考にし、時間軸を交錯させる手法は脚本家・橋本忍へのオマージュを込めたとしている[52]。
2021年公開の実写映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』はこちらも原作としており、スタッフでは本作品が制作協力としてクレジットされている。
星霜編
2001年12月と2002年3月にて、DVD上下巻で発売されたOVA第2作。2002年10月には1枚に纏め映像を追加した特別版が発売されている。また、2005年に特別版のUMDビデオ・2011年にオリジナル版のBlu-rayが発売されている。
原作最終回後の剣心たちの人生を描くも、全てが原作同様ではない。原作の十数年後(明治26年)、剣を持てなくなって以降続けた剣心の償いの旅と彼の妻である薫が、剣心との出会いから原作の「人誅編」に至るまでを回想という形で描く。
新京都編
2011年4月21日発売の『ジャンプスクエア』5・6合併号にて、約9年ぶりとなる新作アニメの制作が発表[53]。また、テレビアニメ15周年を記念して、2011年7月27日に主題歌を収録したコンピレーションCDが発売[54]、8月には劇場版とOVA3タイトルがBlu-ray化された[55]。
巻町操の視点から原作の京都編をリメイク。前後編で構成されている。志々雄一派の目論見を剣心たちが阻止しようとする流れは原作・テレビアニメ版と同じだが登場人物は原作と比べて、大幅に削減(主に志々雄側メンバー)されている他、対決の経緯などは大きく変更され、特に志々雄一派と剣心との直接対決シーンはほぼオリジナルの展開を見せる。作画も原作・テレビアニメ・OVAの製作経過を経た上での新たなキャラデザインが設定されている、追憶編と同じく登場人物が技の名前を発する場面は少なく、超人的な必殺技の演出などもテレビアニメ版と比べてかなり抑えられている。また、原作やテレビアニメで見られたようなコミカルな表情もほとんどなく、剣心が口癖の「おろ?」っと言ったり、薫や斎藤がツッコミを入れるシーンもあるがギャグ的描写は会話のやり取り程度の控えめなもので総じて全編シリアスな雰囲気である。2011年12月17日より前編「焔の獄」(ホムラのオリ)が劇場先行公開され、2012年3月21日にDVD&Blu-rayが発売[56]。後編「光の囀」(ヒカリのサエズリ)は2012年6月23日に公開され、同年8月22日にDVD&Blu-rayが発売された[57]。
スタッフ(OVA)
主題歌(OVA)
- 星霜編
- 新京都編
-
- 「七色の風」
- 住岡梨奈による新京都編「焔の獄」(ホムラのオリ)のエンディングテーマ。作詞は駒沢すみ絵、作曲・編曲は朝倉紀行。
- 本楽曲は、河井英里による同名の楽曲(PlayStation用ゲームソフト『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 十勇士陰謀編』挿入歌)を住岡梨奈がカバーしたものである。
- 「feel you」
- 住岡梨奈による新京都編「光の囀」(ヒカリのサエズリ)のエンディングテーマ。作詞は住岡梨奈、作曲はCOZZI、編曲は斎藤有太。
各話リスト(OVA)
- 『剣心伝』DISC18 は劇場版のニューテレシネ・スクイーズマスター版。
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テレビアニメ(2023年版)
要約
視点
![]() | この節には放送または配信開始前の番組に関する記述があります。 |
2021年12月、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の新アニメプロジェクト始動が発表された[1]。2022年9月には、『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を再びテレビアニメ化することが発表された[2]。
フジテレビの深夜アニメ枠『ノイタミナ』ほかにて、第一期『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 序幕東京』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん じょまくとうきょう)は2023年7月から12月まで、連続2クールで放送された[注 2][58][59]。放送開始前の同年6月より、日本を始め、アメリカ、フランス、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシア、韓国で世界上映イベントが順次開催された[59][11]。第二期『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 京都動乱』(るろうにけんしん めいじけんかくろまんたん きょうとどうらん)は2024年10月から2025年3月まで、連続2クールで放送された[4][5][6][60]。また、第三期の制作が決定している[61]。
今回の再アニメ化に際し、スタッフ、キャストは一新されたほか[2]、キャラクターデザインやシナリオなど全編にわたって原作者・和月伸宏が完全監修する[2]。和月は今回のアニメの監修について、以下のように語っている[62]。
変えるポイントと変えないポイントをしっかり見極めようと思っていました。やっぱり原点となる原作や最初のアニメを好きになってくれた人がいるからこそ「剣心」って作品はここまでつながってきたわけです。だから、プリミティブなファン……当時原作を読んでくれていた人、それこそ1巻初版を手に取ってくれたような人や、最初のアニメを第1話から観てくれた人たちを裏切るようなものにしてはいけない。マンガ家ですから、まずマンガのファンを大事にするというのが自分の役目。なので、新しいものを作るからといって原作を変えてしまうような形で再構築するとか、キャラクターデザインをイチからやり直すみたいなのは違う。原作に沿ったものにしようと。
また、第一期の監督を務めた山本秀世はギャグシーンの見せ方について、「原作のギャグシーンは、キャラクターがデフォルメされた状態で表現されることが多いですが、アニメでは、デフォルメしすぎず、ドラマ部分を遮断しない程度にとどめています。テンションがぶれすぎないようにある程度のところを保つというか」「コミカルなシーンも、実際にありそうな方法でまとめていくというか。実写ドラマにしてもやれそうな雰囲気のラインを守っていく」と、そのこだわりを明かしている[63]。
第二期監督の駒田由貴は「私個人としては『原作ものは原作通り』を基本にしたいタイプ」だというが、和月によると当時の週刊連載でどうしても描ききれなかった部分があるとのことで、そう言った部分をシナリオで調整して反映していると語っている。また、和月とのシナリオ会議により原作に登場する炸裂弾のデザインや、大型甲鉄艦「煉獄」のエピソードにも変更が加えられている[64]。
スタッフ(2023年版)
主題歌(2023年版)
- 第一期『序幕東京』
-
- 「飛天」[11]
- Ayase×R-指定による第1話 - 第13話のオープニングテーマ。作詞はAyaseとR-指定、作曲はAyase、編曲はAyaseとRockwell。
- 「るろうの形代」[65]
- 菅田将暉×東京スカパラダイスオーケストラによる第14話 - 第24話のオープニングテーマ。作詞は谷中敦、作曲は川上つよし、編曲は東京スカパラダイスオーケストラ。
- 「切っ先」[59]
- Reolによる第1話 - 第13話のエンディングテーマ。作詞・作曲はReol、編曲はNaoki Itai。
- 「存在証明」[66]
- KID PHENOMENONによる第14話 - 第24話のエンディングテーマ。作詞は辻村有記、作曲・編曲はNaoki Itaiと辻村有記。
- 第二期『京都動乱』
-
- 「いらないもの」[6]
- キタニタツヤ×なとりによる第25話 - 第36話のオープニングテーマ。作詞・作曲はTatsuya Kitaniとなとり、編曲はNaoki ItaiとTatsuya Kitaniとなとり。
- 「BURN」[67]
- yama✕WurtSによる第37話 - 第47話のオープニングテーマ。作詞・作曲・編曲はWurtS。
- 「水光接天」[60]
- NOMELON NOLEMONによる第25話 - 第36話のエンディングテーマ。作詞・作曲・編曲はツミキ。
- 「ただひとつ」[68]
- ざらめによる第37話 - 第47話のエンディングテーマ。作詞・作曲はざらめとCHIMERAZ、編曲はCHIMERAZ。
各話リスト(2023年版)
放送局(2023年版)
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映像メディア
要約
視点
テレビアニメ(1996年版)・劇場版・OVA関連
- 品番がAで始まるものはアニプレックス、Sで始まるものはアニプレックスの前身であるSME・ビジュアルワークスよりの販売。
- 全てタイトルの『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』は省略している。ただし、『Complete Collection』のみ 「-明治剣客浪漫譚-」を含まない『るろうに剣心 Complete Collection』が正式タイトルとなる。
単巻
- 本一覧はソート可能なテーブルを使用している。ただし、昇順ソート時にのみ正しい表示となる。
- デフォルトでの表示順はテレビアニメ本編・テレビアニメ本編以外・劇場版・OVAに大別し、シリーズ毎・メディア種類毎にまとめた。
- 最左列の数字は便宜上のもので意味を持たず、他列でのソート後に元の順へと戻すのに使用する。
- タイトル・巻で昇順ソートを行うと、デフォルト時と同じく4種に大別し、シリーズ毎・タイトル毎にまとめて表示する。
- 見出し行の最右の矢印(↑・↓)は昇順ソート時にのみ、一つ前・次の見出しに飛ぶことが出来る。
BOX
テレビアニメ(2023年版)関連
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CD
要約
視点
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小説
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 島原編』のタイトルで、テレビアニメオリジナルの島原編(67 - 76話)が小説化されている。1999年に集英社の〈ジャンプ ジェイ ブックス〉より発行。
- 和月伸宏・安芸良・室井ふみえ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 島原編』集英社〈ジャンプ ジェイ ブックス〉1999年2月、ISBN 4-08-703077-6
ゲーム
アニメをベースとしたビデオゲームが5作発売されている。
- アニメーション制作
- 十勇士陰謀編:スタジオぎゃろっぷ
- 炎上!京都輪廻:スタジオディーン
- 『完醒』ゲーム内のプレイヤーが操作する以外のグラフィックは、テレビアニメ版とOVA『新京都編』の2パターンを任意に選択可能。
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脚注
外部リンク
Wikiwand - on
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