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海老名市
神奈川県の市 ウィキペディアから
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海老名市(えびなし)は、神奈川県中部の県央地域に位置する市。
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概要
東京から50km(鉄道で約1時間)及び横浜から20km圏内にあり、相模国分寺跡等を有する歴史の街である。なお、地名の由来については諸説ある(後節参照)。
日本の高速道路のサービスエリアでは有数の規模を持つ海老名サービスエリア(東名高速道路)があることで知られる。また、海老名駅の近くには日本初のシネコン(マルチプレックスシネマ)とされるワーナー・マイカル・シネマズの一号店(2013年7月よりイオンシネマに改称)が1993年に開業した。さらに、2002年4月19日には同駅の近くに複合型商業施設「ViNAWALK」がオープン。2015年には駅西口で大型商業施設のららぽーと海老名が誕生するなど、元々田園地帯が広がっていた駅前は急速に発展している(詳細は「海老名駅#再開発事業」を参照)。2016年には海老名駅は一部のロマンスカーの停車駅となった。2021年に、駅前にロマンスカーミュージアムが開業、2023年には小田急電鉄の本社の一部が新宿から海老名駅前のオフィスビルに移転した。
近年、海老名駅前ではマンション建設が積極的に行われており、横浜・東京のベッドタウンとして注目を集めている。同時に市内には多くの田園地帯を抱えていて、伝統的な農業緑地と都市住宅が共存している市でもある。
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地理
要約
視点
- 神奈川県のほぼ中央に位置し、市域は南北に長い。相模川の左岸に位置し、西部は広大な平地(相模平野)が広がるが、河岸段丘の地形から東部は高台(相模原台地)となっている。北部・西部は鉄道路線が交錯しており、南部は東名高速道路が通過している。
- 北緯:35度28分38秒~35度23分59秒[2]
- 東経:139度26分11秒~139度22分09秒[2]
- 東西:6150メートル、南北8700メートル[2]
- 海抜:11~84メートル[2]
- 面積:26.59平方キロメートル[2]
気候
横浜市、小田原市、三浦市などに対して、内陸に位置するため、気温の日較差・年較差が大きい。
2025年8月5日に観測した最高気温39.9°Cは神奈川県内の観測地点では最も高い値であり、1978年2月4日に観測した最低気温-8.9°Cは神奈川県内の観測地点では最も低い値である。ただし、神奈川県内で気象庁が気温を観測している地点は5ヶ所[注釈 1]と少なく、その中で内陸に位置しているのは海老名市のみであるため、「海老名市が神奈川で最も暑く最も寒い」とは断言できない[3]。
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歴史
古代
中世
- 平安時代中期より台頭してきた海老名氏がこの地域を所領する。海老名氏は村上源氏の血統で武蔵七党のうち横山党に属する(諸説ある)。
- 海老名氏の庇護を受けた有鹿神社が鎌倉時代の永徳元年(1381年)に神階の最高位である正一位を朝廷より賜る。
- 元弘3年(1333年)、鎌倉幕府打倒をめざして北関東から攻めてきた新田義貞軍により、海老名一帯は兵火の災いを受け、多くの社寺が壊滅。
- 永享10年(1438年)に永享の乱があり、鎌倉公方の足利持氏が宝樹寺(通称は海老名道場。廃寺のため現存せず)に本陣を置き、室町幕府軍と戦い敗走した。これによって海老名氏は滅亡し、海老名は再度兵火を蒙り衰微した。それ以降、上杉氏、後北条氏の庇護を受けるが、海老名地域が有力者の本拠地に直接なることは無くなった。
- 戦国時代末期、中新田に徳川家康家臣高木清秀が移り住む。
近世
- かつて大山街道(あるいは大山道)として大山阿夫利神社への参詣者が通る街道が敷かれていた。このルートは東海道の矢倉沢往還とも併称される「青山通り大山道」であり、現在は市内を通る神奈川県道40号横浜厚木線(旧国道246号線)として機能している。また「柏尾通り大山道」は、もう1つのルートとして現在の神奈川県道22号横浜伊勢原線を形成する形で市内を通っている。これらの古道を中心として江戸幕府領(天領)が置かれていたことやその空隙を縫って諸藩の飛地領が配されていた。
- 1684年4月27日-領主に直訴を企てた庄屋鈴木三太夫が捕らえられ、子ども共々処刑される。
- 大政奉還されるまでの知行権が及んでいた各地域。
近現代
- 明治以前は相模国高座郡であった。郡制の詳細は郡制を参照。
- 1872年(明治5年) - 日本は天保暦に代わり、『明治5年太政官布告第337号、改暦ノ布告』をもってこれよりグレゴリオ暦を導入する。
- 1889年 4月1日 - 高座郡上郷村、河原口村、中新田村、上今泉村、下今泉村、国分村、望地村、柏ヶ谷村、大谷村の区域より海老名村が成立。
- 1906年 - 現在の神奈川県立中央農業高等学校が開校。
- 1916年(大正5年) - 河原口に電灯がつく。
- 1918年 - 海老名村庁舎(現・温故館)完成。
- 1921年 3月3日 - 相模国分寺跡が国の史跡に指定される。
- 1926年 - 神中鉄道(現・相模鉄道)が厚木駅から二俣川駅間で開通。厚木駅(現在の厚木駅本屋)、相模国分駅(現・信号所)設置。相模鉄道(現・JR相模線)開通。厚木駅共用使用、社家駅設置。
- 1927年(昭和2年) - 小田原急行鉄道(現・小田急電鉄)開通。海老名国分駅(後に廃止)、河原口駅(現・厚木駅)設置。
- 1931年 - 門沢橋駅設置。
- 1940年 12月20日 - 町制施行し海老名町となる。
- 1941年 - 海老名駅設置。
- 1955年 7月20日 - 海老名町・有馬村が新設合併し、改めて海老名町が発足。
- 1956年 12月1日 - 県営水道による給水開始。
- 1966年 11月5日 - 旧町役場庁舎完成。
- 1968年 - 大和厚木バイパス開通(全線開通は1992年)。
- 1971年 11月1日 - 市制施行し海老名市となる。
- 1973年 - 小田急・相鉄海老名駅を現在位置に移設。
- 1978年 - 防災行政無線運用開始。
- 1979年 4月1日 - 神奈川県立海老名高等学校開校。
- 1983年 4月5日 - 神奈川県立有馬高等学校開校。
- 1987年3月21日 - 国鉄(現・JR)相模線海老名駅開業。
- 1989年(平成元年) - 市役所・消防本部移転。
- 1993年 - ワーナー・マイカル・シネマズ海老名(現・イオンシネマ海老名) オープン。日本初のシネコン(マルチプレックスシネマ)とされている。
- 1995年 - 海老名プライムタワー開業。
- 2001年 5月1日 - 座間警察署の管轄区域から分割され、海老名警察署開設。
- 2002年 4月19日 - 海老名駅前に複合型商業施設「ViNAWALK」オープン。
- 2010年 2月27日 - 神奈川県内初の首都圏中央連絡自動車道(圏央道)海老名IC - 海老名JCT間 開通。
- 2015年 10月29日 - ショッピングモール施設「ららぽーと海老名」オープン。
- 2023年(令和5年)2月20日 - 小田急電鉄が本社を海老名市に移転。
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人口
- 海老名市は県内で最も人口増加率の高い市である(2019年)[注釈 2]。その理由としては、小田急・相鉄・JR相模線の3鉄道が乗り入れする便の良さが影響していると考えられる。また2000年代に入り、駅前開発が加速してるのも一因と考えられる。
![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
海老名市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 海老名市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 海老名市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
海老名市(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
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地域
要約
視点
海老名市では、一部の区域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている。住居表示実施前の町名等欄で下線がある町名はその全部、それ以外はその一部である。
海老名市役所管内(117町丁)
- 海老名駅西口土地区画整理事業換地処分公告があった日(2016年8月19日)の翌日。
郵便
郵便番号
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行政
市政
歴代市長
国の行政機関
県の行政機関
- 神奈川県海老名警察署
- 神奈川県企業庁海老名水道営業所
- 神奈川県産業技術センター(旧・県産業技術総合研究所)
- 神奈川県畜産技術センター(旧・畜産研究所)
広域行政機関
市の行政機関
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議会
海老名市議会
→詳細は「海老名市議会」を参照
神奈川県議会
- 2023年神奈川県議会議員選挙
- 選挙区:海老名市選挙区
- 定数:2人
- 投票日:2023年4月9日
- 当日有権者数:113,310人
- 投票率:40.91%
衆議院
- 選挙区:神奈川13区 (大和市、海老名市、座間市(相模が丘1〜6丁目)、綾瀬市)
- 任期:2021年10月31日 - 2025年10月30日
- 投票日:2021年10月31日
- 当日有権者数:471,671人
- 投票率:55.77%
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司法
経済
産業
- 商業
- 農業
- 本社を置く主な企業
- 小田急電鉄株式会社(新宿との2拠点体制、登記上の本店は東京都渋谷区)
- アツギ株式会社(ストッキングやタイツなどの製造・販売)
- 株式会社パブコ(三菱ふそうトラック・バス系)
- 株式会社オウルテック
- 泉橋酒造(日本酒「いづみ橋」)
- 自動車部品工業株式会社(いすゞ自動車系、親会社のIJTT(横浜市)に吸収合併され消滅)
- ビアメカニクス株式会社
- 芝浦プレシジョン(旧・東芝精器)
- ※富士コカ・コーラボトリング(株)は2005年にコカ・コーラ セントラル ジャパンに吸収合併され、本社は横浜市となる。工場施設などは残存。
- 工場・事業所のある主な企業
- リコーテクノロジーセンター(以前は日立製作所のパソコン開発拠点であった。横浜市戸塚区に移転)
- 雪印メグミルク 厚木マーガリン工場(海老名市中新田)
- 雪印メグミルク 海老名工場(海老名市中新田、旧・雪印乳業厚木工場)
- 富士フイルムビジネスイノベーション 海老名事業所
- YKベーキングカンパニー 海老名工場
- アートコーヒー 厚木工場(海老名市中新田)
- 毎日新聞首都圏センター 海老名工場(毎日新聞・スポーツニッポン印刷工場)
- サードウェーブ 海老名事業所
海老名市民の歌
- 海老名には、海老名市民の歌『わがまち海老名』がある。
姉妹都市・提携都市
国内
災害時の支援協定は、他にも遠方・近隣の複数自治体と結んでいる[7]。
教育
小中学校は全て海老名市立。
小学校
中学校
高等学校
特別支援学校
- 神奈川県立えびな支援学校
- 神奈川県立座間支援学校有馬分教室
学校教育以外の教育訓練施設
図書館
→「海老名市立図書館」も参照
- 海老名市立中央図書館
- 海老名市立有馬図書館
交通
鉄道
路線バス
深夜急行バス
- 横浜駅西口→海老名駅東口(相鉄バス)
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事・宗教
公園
- 神奈川県立相模三川公園
- 海老名中央公園
- 海老名運動公園
- 海老名市北部公園体育館
- 河畔公園
- 今里庭球場
- 下今泉庭球場
- 中野多目的広場
スポーツ
レジャー
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
観光
- ぐるり一周いちご島
文化
- 海老名プレミアム映画祭
- 大谷歌舞伎 -(海老名市指定重要無形文化財 昭和50年指定)
- ささら踊り -(神奈川県指定無形民俗文化財 平成20年指定)
祭事
宗教施設
- ものみの塔聖書冊子協会日本支部
- エホバの証人の海老名大会ホール
著名な出身者
- 伊左次雄介(元柔道選手)
- 井上滉稀(子役)
- 海老名氏(平安末期、鎌倉期の武家)
- 大島正健(日本人宗教家・教育者・言語学者)
- 神部為蔵 (実業家)
- 大西洸一郎(俳優)
- 大島正徳 (哲学者・教育家)
- 小澤正人(考古学者)
- 小山真理(フリーアナウンサー)
- 上小牧忠道(長野放送アナウンサー)
- 雉子牟田明子(元プロテニス選手)
- 雉子牟田直子(元プロテニス選手)
- 永井浩介(元俳優・政治家)
- 北浜健介(将棋棋士)
- きたやまようこ(絵本作家)
- 坂井田俊(映画監督)
- 朱里(女子プロレスラー、格闘家。STARDOM所属)
- 鈴木まりえ(タレント、歌手)
- 和田拓(ラグビー選手)
- 鈴木美羽(タレント)
- 原口真英(プロバスケットボール選手)
- 藤井聖(プロ野球選手)
- 小船翼(プロ野球選手)
- マーチン角屋(漫画家)
- 神木祐希(歌手)
- 水野良樹(ミュージシャン、いきものがかり。出生地は静岡県浜松市)
- 山下穂尊(ミュージシャン、元いきものがかり)
- 長﨑美柚(卓球選手)
- 武藤与志則(俳優・声優)
- 林愛夏(女優)
- 山本淳(元プロ野球選手)
- 横山道哉(元プロ野球選手)
- 永井陽右 (アクセプト・インターナショナル代表)
- 野中ともそ(作家、出生地は東京都)
特命大使
海老名市親善交流大使
- KENZO(2018年9月24日任命。「EBINAダンス」も監修)
海老名市に居住歴のある人物
舞台となった作品
ナンバープレート
- 海老名市は、相模ナンバー(神奈川運輸支局)を割り当てられている。
相模ナンバー割り当て地域
- 厚木市、海老名市、綾瀬市、大和市、相模原市、座間市、愛甲郡(愛川町・清川村)
地名の由来
海老名の地名の由来には、
- 昔、この一帯がまだ海であった頃に大きな海老が棲んでいたからだという伝説的な説。
- 田んぼにいた小エビを「海老田」と呼ぶようになり、それが転じたという説。
- 昔この土地を支配していた海老名氏に由来するとする説。
など諸説ある。
脚注
関連項目
外部リンク
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