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第30回東京国際映画祭

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第30回東京国際映画祭
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第30回東京国際映画祭(だい30かいとうきょうこくさいえいがさい)は、2017年10月25日)から11月3日)の10日間に開催された東京国際映画祭

概要 オープニング, クロージング ...

概要

要約
視点

第30回東京国際映画祭は、2016年12月21日に開催日とメイン会場が発表された[2]

2017年3月10日には映画祭トップに久松猛朗(過去にワーナーエンターティメント・ジャパンでワーナーブラザース映画副代表、松竹株式会社常務取締役等を務めた)が就き、役職名も第26回2013年)から使われていた「東京国際映画祭ディレクター・ジェネラル」から「フェスティバル・ディレクター」に変更された[3]。第26回(2013年)から映画祭トップだった椎名保ユニジャパン副理事長)はTIFFCOMの代表CEOを務める[3][4]

第30回東京国際映画祭は、2017年4月14日から7月14日の間にコンペティション部門の作品エントリーを受け付け[5]、88の国と地域から1538作品が応募された[6]

第30回東京国際映画祭は、まず2017年5月18日に、第30回記念特別企画としてJapan Now部門にて女優特集「Japan Now 銀幕のミューズたち」を設け、安藤サクラ蒼井優満島ひかり宮﨑あおいの4名の女優を特集することが発表された[7]6月14日に、日本のアニメーションが公開されて100周年である2017年のアニメーション企画が原恵一の特集上映「原恵一の世界」であることが発表された[8]7月3日に、4回目となる国際交流基金アジアセンターpresents「CROSSCUT ASIA」のテーマを「ネクスト!東南アジア」と発表した[9]。過去3回のテーマは「タイ」「フィリピン」「インドネシア」と一つの国を取り上げてきたが、第30回は東南アジア各国の作品が上映される。 7月31日に、東京国立近代美術館フィルムセンターとの共催企画が「ジョージ・イーストマン博物館 映画コレクション」であること[10]、2つの野外上映企画を行うこと(3作品上映の「Tower Light Cinema」と第30回記念でこれまでの東京国際映画祭での上映作品を上映する「Cinema Arena 30!」)[11]ハロウィンに合わせて10月28日)の夜にオールナイトイベント「ミッドナイト・フィルム・フェス!」を行うこと[12]が発表された。 9月12日に、2017年の「歌舞伎座スペシャルナイト」の演目[13]と、日本映画クラシック部門の上映作品[14]が発表された。 9月16日に、オープニング作品・クロージング作品・オープニングスペシャルを含む特別招待作品のラインナップの情報が解禁された[15] 9月26日に、各部門の全ラインナップ・審査委員・各イベントが発表され[6]、この発表記者会見の模様はYouTubeによるライヴストリーミングで生中継された[16]。 なお、上映スケジュールは10月5日夜に発表された[17]

2017年の東京国際映画祭は、10月25日)から11月3日)の10日間に開催された。初日が水曜日なのは初めて。最終日が金曜日なのは第27回2014年)以来で3年ぶり。最終日が文化の日なのは、第29回2016年)から2回連続。映画祭期間が11月にかかるのも第29回(2016年)から2回連続(それ以外には第10回1997年)〜第15回2002年)があるのみ)。開催期間が10日間なのは第28回2015年)から3回連続。映画祭期間中に日曜日が1回しかないのは、第26回〜第30回の5回のみ。

東京六本木銀座で開催された。六本木が主要会場になるのは、第17回2004年)から14回連続。銀座で開催されるのは第27回2014年)から4回連続。銀座での上映は、10月26日)の「歌舞伎座スペシャルナイト」1プログラムのみ。

上映会場には、第17回2004年)から14回連続で会場となるシネコンTOHOシネマズ六本木ヒルズ(スクリーン1〜3・6〜9、なおスクリーン8・9は2015年の改装前のスクリーン6・5)以外は、映画館ではない以下の2施設、第29回2016年)に続いて2回目のEXシアター六本木と、第27回2014年)から4回連続の歌舞伎座(1プログラムのみ)が使われた(「ジョージ・イーストマン博物館 映画コレクション」は京橋東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホールにて11月5日(日)まで開催)。

映画祭のメインであるコンペティション部門の15作品は、全作品2回ずつの上映となる。日本映画以外の13作品は、TOHOシネマズ六本木ヒルズのスクリーン9(256席)とEXシアター六本木(920席)とで1回ずつ上映された。日本映画2作品は、TOHOシネマズ六本木ヒルズのスクリーン7(531席)とスクリーン9(256席)とで1回ずつ上映された。さらに最終日には、東京グランプリ受賞作品がTOHOシネマズ六本木ヒルズのスクリーン7(531席)、観客賞受賞作品がTOHOシネマズ六本木ヒルズのスクリーン2(351席)にて再上映された。

部門は「コンペティション」、「アジアの未来」、「日本映画スプラッシュ」、「特別招待作品」(「特別上映」含む)、「ワールド・フォーカス」、「国際交流基金アジアセンター presents CROSSCUT ASIA #04 ネクスト! 東南アジア」、「Japan Now」、「ユース」、「日本映画クラシックス」、「第30回東京国際映画祭プレゼンツ 歌舞伎座スペシャルナイト」、「映画監督 原 恵一の世界」など。

第29回に新設された「ユース」部門は、前回の「少年・少女が主人公の映画で世代を問わない作品を集めた」[18]部門から、第30回は「若い映画ファン・映像作家の創出を目的に設立された」[19]部門に変わった。

第30回のコンペティション部門の最高賞の名称は、第29回2016年)に続き「東京グランプリ」(第2回1987年)から第17回2004年)までと第27回2014年)も最高賞は「東京グランプリ」)。

この第30回からコンペティション部門賞に「最優秀脚本賞 Presented by WOWOW」が創設された[20]。その代わり第27回2014年)から第29回2016年)まであって「WOWOW賞」(WOWOW加入者から選ばれた審査員がコンペティション部門上映作から選ぶ作品賞)は廃止された。

この第30回から「東京ジェムストーン賞」が創設された[21][22]。これは、宝石のような輝きを放った若手俳優に贈られる賞である[21]

第28回2015年)に新設された「“ARIGATŌ(ありがとう)”賞」は、第30回では設けられなかった。

オープニング作品は『鋼の錬金術師』、クロージング作品は『不都合な真実2 放置された地球』。また、第30回記念のオープニングスペシャル作品として『空海-KU-KAI-』の特別フッテージが上映された。オープニング作品に日本映画(合作映画は除く)が選ばれるのは第20回2007年)以来10年ぶり。クロージング作品に外国映画が選ばれるのは第25回2012年)以来5年ぶり。

この第30回では東京国際映画祭としては初めてクラウドファンディングによる出資者の募集も行われた[23][24]。これはサイバーエージェントグループのクラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」を利用したもの。金額としては5,400円、10,800円(300名限定)、32,400円(このコースは先着100名のみ27,000円)、54,000円(50名限定)、108,000円(20名限定)、216,000円(10名限定)、540,000円(5名限定)の7つのコースが用意され、集める目標金額は1,000,000円とされた[24]。実際には43人が資金を出し、1,431,000円を集めた[24]。集めたお金は映画祭内で行われるハロウィン・イベント、無料参加イベント、食のイベントなどの費用と映画祭のセキュリティ強化の費用に使われた[24]

この第30回では、オープニング作品『鋼の錬金術師』、特別招待作品『泥棒役者』、ワールド・フォーカス部門『イスマエルの亡霊たち』の3作品のみ、チケットの一般販売はなく、応募した人の中から抽選で当選した人のみに販売する試みを初めて行うことが発表された[25]

チケット価格は、オープニング作品・クロージング作品が前回の一般2,000円/学生1,500円から一般2,500円/学生2,000円に値上がった[26][27]。コンペティション部門・アジアの未来部門・日本映画スプラッシュ部門・CROSSCUT ASIAは前回の一般1,300円から一般1,500円に値上がった[26][27]。ユース部門・みなと上映会・監督協会新人賞上映・PFFアワード2017グランプリ受賞作品上映・SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017受賞作品上映は、前回の一般1,000円/学生500円から一般1,300円/学生1,000円に値上がった[26][27]

第24回から行われている「学生の当日料金=500円」は、第30回でも殆どの部門にて行われた(例外は、オープニング作品とクロージング作品とオールナイトイベント(ミッドナイト・フィルム・フェス!など)のみで、これらの学生料金は当日も前売りも同じ値段となっている)。

第30回東京国際映画祭アンバサダーには橋本環奈が就いた[28]

コンペティション部門のプログラミング・ディレクターは矢田部吉彦。アジアの未来部門は石坂健治。

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上映作品

要約
視点

ワールド・プレミアは世界初上映、インターナショナル・プレミアは製作国以外で初上映、アジアン・プレミアはアジアにて初上映となったことを意味する。

原則として英語字幕日本語字幕付き(ただし、英語の台詞には日本語字幕のみ、日本語の台詞には英語字幕のみ)での上映だが、一部の作品では英語字幕無しでの上映となる[29]

コンペティション

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アジアの未来

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日本映画スプラッシュ

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特別招待作品

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特別上映

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ワールド・フォーカス

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ディスカバー亜洲電影(ワールド・フォーカス内)

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台湾電影ルネッサンス2017(ワールド・フォーカス内)

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ディスカバー亜洲電影(ワールド・フォーカス「台湾電影ルネッサンス2017」内)

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国際交流基金アジアセンター presents CROSSCUT ASIA #04 ネクスト! 東南アジア

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Japan Now

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銀幕のミューズたち

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ユース

TIFFチルドレン

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TIFFティーンズ

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「PFFアワード2017」グランプリ受賞作品上映

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「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2017」受賞作品上映

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日本映画クラシックス

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第30回東京国際映画祭プレゼンツ 歌舞伎座スペシャルナイト

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映画監督 原 恵一の世界

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その他

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共催・提携企画

受賞結果

最終日11月3日に東京・EXシアター六本木で行われたクロージングセレモニーにて各賞が発表された[45]

コンペティション
アジアの未来
  • アジアの未来 作品賞: 『僕の帰る場所』 (監督: 藤元明緒)
  • 国際交流基金アジアセンター特別賞: 藤元明緒 (『僕の帰る場所』)
  • アジアの未来 スペシャルメンション: 『老いた野獣』 (監督: チョウ・ズーヤン)
日本映画スプラッシュ
  • 日本映画スプラッシュ作品賞: 『Of Love & Law』 (監督: 戸田ひかる)
“SAMURAI(サムライ)”賞
東京ジェムストーン賞
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審査員

コンペティション

アジアの未来

国際交流基金アジアセンター特別賞

  • ニック・ディオカンポ(フィリピン大学フィルム・インスティトゥート准教授)
  • 松本正道 (シネマテーク・ディレクター)

日本映画スプラッシュ

脚注

外部リンク

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