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全国地域サッカーチャンピオンズリーグ

日本のサッカー大会 ウィキペディアから

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全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(ぜんこくちいきサッカーチャンピオンズリーグ、英語: Japan Regional Football Champions League、通称「地域CL」)は、日本の地域リーグ所属クラブによる、日本フットボールリーグ (JFL) への昇格権をかけて争われるサッカー大会。

概要 全国地域リーグ決勝大会 (1977-2007)全国地域サッカーリーグ決勝大会 (2008-2015) 全国地域サッカーチャンピオンズリーグ (2016-), 開始年 ...
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概要

1977年に、当時の全国リーグである日本サッカーリーグ(JSL)と、全国各地の地域リーグとの間での入れ替えにあたり、地域リーグからの入れ替え(昇格)対象チームを選出する目的で創設された。それまで、JSLとの入れ替えクラブの決定は1965年にJSLと共に創設されたノックアウトトーナメントである全国社会人サッカー選手権大会(全社)が担っていたが、地域リーグの整備にあわせて本大会が創設されたものである。なお、全社自体は大会が継続しており、全社の上位チームに本大会の出場権が割り当てられている。

1992年に日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が発足し、並行してJSLがジャパンフットボールリーグ(旧JFL)に改組されてからは旧JFLへの昇格チームを選出する場となっており、更に1999年に旧JFLがJFLに改組されて以降も「地域リーグから全国リーグへの昇格の場」の役割を一貫して担っている。

地域リーグの日程が全て終了した後、毎年11月に開催される。大会は1次ラウンドと決勝ラウンドに分かれ、グループ毎に各地に集まる集中開催方式で試合が行われる[1]。各ラウンドはすべてのチームが同じ週に3連戦をこなすという過密日程であり、一つの試合結果がJFLへの昇格の成否に直結するため、チームにかかるプレッシャーが高いことから過酷な大会と言われている[2]

名称

2007年までの大会名は「全国地域リーグ決勝大会」(ぜんこくちいきリーグけっしょうたいかい)、2008年度から2015年度の大会名は「全国地域サッカーリーグ決勝大会」(ぜんこくちいきサッカーリーグけっしょうたいかい)の名称で呼ばれ、「地域決勝」「地決」と略されることもあった。大会が創設して40周年を迎えた2016年大会から現在の呼称が用いられることになった[3][4]

主催・主管団体

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参加資格

要約
視点

第34回(2010年)大会以降の出場チーム数は12チームで、以下の要領により決定する。第40回(2016年)大会第42回(2018年)大会[5] で選考要領の一部見直しが行われている。

  1. 北海道東北1部・関東1部・北信越1部・東海1部・関西1部・中国四国九州の各地域リーグ優勝チーム(計9チーム)。
    • やむを得ない事情により、各地域リーグの優勝チームが出場できない場合は、その所属する地域リーグの2位チームの繰り上げ参加を認め、次点チームも出場できない場合は全国社会人サッカー連盟の協議・裁定により判断し配分を行う[1]
    • 何らかの理由によりリーグ戦が中止・途中打ち切りとなり順位が確定しなかった場合は、代替大会や前年のリーグ戦の成績などで出場チームが決定される。
    • なおこの資格で出場する場合は「JFL への入会の意思」は必ずしも必要ではない[注 1]
  2. 各地域最上位リーグ所属(2018-19年は3位以内、2021年は4位以内の順位要件が設定)かつ全国社会人サッカー選手権大会(全社)ベスト4以上の上位3チームで、JFL参入希望を有するチーム(第30回(2006年)大会から採用)
    • 第41回(2017年)大会までは「全社ベスト4以上かつ地域最上位リーグ優勝により出場権を得ていない上位3チーム」であり、地域リーグ下位または都道府県リーグ所属であっても全社上位の成績を収めれば出場が出来たが、第42回(2018年)大会から地域最上位リーグ3位以内とJFL参入希望の要件が加わった。
    • 第44回(2020年)大会は同年の全社自体が行われなかったため、この要件での出場権は与えられなかった。
    • 第45回(2021年)大会は各地域最上位リーグの順位要件が4位以内に緩和されたが、前年同様全社が中止となったため、この要件での出場権は与えられなかった。
    • 第46回(2022年)大会から順位要件が撤廃。出場要件が各地域最上位リーグ所属のみに変更となった。
  3. 2.までの条件で12チームに満たない場合、「Jリーグ百年構想クラブかつ地域最上位リーグ2位」の要件を満たすクラブがあれば、当該クラブに優先出場権を与える(第40回(2016年)大会から初採用)。
    • 複数存在する場合は「Jリーグ百年構想クラブに承認された順序」が早いクラブを優先する。この要件による優先出場権の行使は該当クラブ毎に1回限りとする。
  4. 3.までの条件で12チームに満たない場合、「2010年6月末の社会人連盟登録チーム数の多い地域」からの輪番制(下記)により、当該地域の2位(1.で繰り上げがあった場合は3位)のチームに出場権を与える[1](第34回(2010年)大会から採用)。ただし、第42回(2018年)大会からは「JFL への入会の意思」があることが条件に加わっている。
    1. 関東
    2. 関西
    3. 九州
    4. 東海
    5. 北海道
    6. 中国
    7. 北信越
      • 第42回(2018年)大会で1部2位のアルティスタ浅間が出場
      • 第45回(2021年)大会で1部2位のアルティスタ浅間が出場
    8. 東北
    9. 四国
      • 第43回(2019年)大会で2位のFC徳島が出場
  5. 4.までの条件で12チームに満たない場合、全国社会人サッカー連盟で裁定し配分する。

過去の大会出場権

  • 第33回(2009年)大会までは16チーム出場で、前年度の決勝ラウンド進出チームの所属する地域(最大4地域)について、当年度の各々地域の2位チーム(2位が辞退した場合は3位)も追加枠として出場できた。
  • 大学サッカー部チームが大会への出場を希望する場合、全日本大学サッカー連盟の推薦・許諾を得る事で大会出場権が与えられたが、2010年の規約改正にて大学リーグと社会人リーグの掛け持ちが禁止となり、推薦制度は無くなった。現在、大学生チームの当大会出場は(社会人連盟に加盟している)同好会チームやリザーブチームに限られている。

Jリーグ加盟を標榜するクラブに対する優遇措置

第27回(2003年)大会から第35回(2011年)大会までは本大会への出場権獲得に当たって「Jリーグ加盟を標榜するクラブに対する優遇措置[6] による出場枠が存在した。

これは、以下の要件を満たした地域リーグ2部以下のクラブに対し、Jリーグ入りするまでの期間を短縮するために、申請書を受け付けた上で、日本サッカー協会による現地ヒアリングによる審査[7] を経て、全国社会人サッカー選手権の成績を問わず本大会出場を認めるもの[6] である。

  • Jリーグ準加盟クラブの認定を受けていること(2006年以降適用・優遇措置申請時に準加盟認定時の申請資料を最新版に更新したもの一式を提出すること)
  • ホームタウンから自治体首長名での支援承諾書を受領していること。
  • チーム力が(当該カテゴリに照らして)群を抜いていることが客観的に認められること。

この優遇措置を適用されて本大会に出場したケースとして、以下の3例の適用例があった。

第35回(2011年)大会を最後に優遇措置制度自体が廃止となり[9]、翌第36回(2012年)大会からは同枠に替わって全社からの出場枠が2011年までの2から3に拡大された。

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大会形式

大会は、参加12チーム(2010年大会以降)を4チームずつ3グループに分けて1次ラウンドとして1回戦総当たりのリーグ戦を行い、各グループ1位(計3チーム)とグループ2位の最上位成績(1チーム)の計4チームが決勝ラウンドに進出してリーグ戦を戦う方式で行われる。各ラウンドはグループ・ラウンドごとに同一会場で行われる。

予選ラウンドは全てのグループが同じ週の金・土・日に行われ、各チームは3日間で3連戦を戦うことになる[2]。決勝ラウンドもかつては1次ラウンド同様金・土・日の3日間で3連戦を戦っていた[2]が、2018年大会からFC今治オーナーの岡田武史の提案で、水、金、日と中1日の試合間隔になった[10]。ただし、2020年大会の場合は、木・土・月の中1日の試合間隔になった。

各試合は90分で行われ、勝利チームには勝点3、引き分けチームには勝点1が与えられる。2018年大会から90分引き分け後に行われるPK戦は廃止となった。

グループ内の順位は、勝点・得失点差・総得点数・当該チーム間の対戦結果・反則ポイント・抽選の順で決められる。また、各グループ2位の最上位は、勝点・得失点差・総得点数・反則ポイント・抽選の順で決められる。

昇格

2014年以降の規定では、優勝チーム・2位チームがJFLに自動昇格となる(正式には、参加チームのうち、事前の調査で「JFL入会意思」を表明したチームが本大会での成績要件を満たした場合、大会後に行われるJFL理事会で入会を承認する手続きとしており、大会終了後直ちに昇格が決定するわけではない)。ただし、JFLのチーム数に空きが出た場合(Jリーグ参入やチーム合併、解散、リーグ編成変更等)、追加で自動昇格とする事もある。

過去の年度においては、(上位リーグ編成変更の影響を受けて)昇格・入替戦の枠が毎年の様に変化する時期があった(下記参照)。

さらに見る 年度, 昇格区分 ...
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注釈

  1. Jリーグ完全1・2部制導入とそれに付随するJFL再編のため。但し、社会人連盟推薦という形で横河電機サッカー部がJFL参入を果たしている
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結果

  •   赤枠表記は昇格チーム(自動昇格、又は大会後の入替戦に勝利しての昇格)
  •   黄枠表記は大会後の入替戦に敗退したチーム
さらに見る 回, 年度 ...

注釈

  1. 2020年SRC広島(中国優勝)などJFLに入会希望を出さずに出場する例もある。
  2. 2020年の九州リーグは中止となったため、2019年リーグ戦の成績で選出
  3. 初年度方式は1次予選(勝ち抜き)・2次予選(2グループ)・決勝戦/3位決定戦
  4. 決勝戦の開催地
  5. 1節毎に鶴舞G・万博・西が丘
  6. 1節毎に(不明)・(不明)・古河千葉G
  7. 決勝ラウンド終了時同順位の為、順位決定戦を行う (東邦チタニウム 3-1 西濃運輸)
  8. 昇格辞退
  9. この年より、勝敗決着の為のPK戦を導入 (90分で未決着の場合)
  10. この年はJリーグ2部制導入とそれに付随するJFL再編のために上位チームに対する自動昇格は行わなかったが、横河は既に全国社会人サッカー連盟推薦で新JFL参入を決めていた
  11. 1999・2000年は自動昇格2とは別に、社会人サッカー連盟推薦枠としてJFL昇格を希望するクラブに対して、審査を行ったうえで実質的な飛び級参入を認めていた
  12. 教育研究社FC (関西)(1次ラウンド)も含め3チームが昇格
  13. 愛媛FC(四国)(1次ラウンド)を含め5チームが昇格
  14. 出場チーム数16チーム固定 (2008,2009年)
  15. この年以降、出場チーム数12チーム固定
  16. 合併新チーム鹿児島ユナイテッドFCとしてJFLに加盟
  17. この年より、90分で未決着の場合のPK戦を廃止、引き分けとする方式に変更
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出典

関連項目

外部リンク

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