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サマーシリーズ

日本中央競馬会開催の競走シリーズの総称 ウィキペディアから

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サマーシリーズとは日本中央競馬会が、夏季競馬開催を盛り上げるために2006年より行う距離別のシリーズの総称である。競走馬に対するサマースプリントシリーズサマー2000シリーズサマーマイルシリーズ2012年開始)および騎手に対するサマージョッキーズシリーズ2007年開始)からなり、それぞれのシリーズのチャンピオンには褒賞金が与えられる。

中央競馬における「夏季開催」の扱いは6月第1週-9月第1週(年によっては8月最終週)となっているが、サマーシリーズは6月中旬-「秋季開催」の始まる9月中旬の3か月をかけて争われる。

歴史

  • 2006年 - サマースプリントシリーズ及びサマー2000シリーズ創設。
  • 2007年 - サマージョッキーズシリーズ創設。
  • 2009年 - カノヤザクラがサマースプリントシリーズを史上初の連覇。
  • 2010年 - サマージョッキーズシリーズについてのみサマースプリントシリーズ及びサマー2000シリーズ対象外の重賞(障害競走であるJ・GIIIは除く)もポイント対象となるよう変更。
  • 2012年 - サマーマイルシリーズ創設。また、中京競馬場リニューアルオープンなどによる番組変更により2000を除くシリーズで対象レースに変更が発生。新設されたサマーマイルシリーズでは、全部門通じて初の優勝該当なしになった。
  • 2014年 - サマージョッキーズシリーズ対象競走がサマースプリントシリーズ、サマーマイルシリーズ及びサマー2000シリーズの競走のみとなる。
  • 2015年 - これまで同点の場合は、着順などを考慮し優勝を決定していたが、同年より同点ならば両馬もしくは両騎手が優勝となるルールに変更。実際に、サマーマイルシリーズで全部門通じて初の2頭同時優勝となった。
  • 2016年 - ベルカントが史上2頭目となる、サマースプリントシリーズ連覇。一方、サマーマイルシリーズでは2度目となる優勝該当なしになった。
  • 2018年 - サマーマイルシリーズでは3度目となる優勝該当なしになった。このサマーマイルシリーズと、サマージョッキーズシリーズにおいては、最高ポイントだった馬(ワントゥワン)および騎手(ミルコ・デムーロ)に対象となる重賞勝ちがない(最高で2着止まりの)ため、シリーズ優勝とはならない珍事が発生した。
  • 2019年 - サマー2000シリーズでは初となる優勝該当なしになった。また、サマーマイルシリーズでも2年連続4度目の優勝該当なしになった。
  • 2020年 - 米子ステークスがサマーマイルシリーズの対象競走となり、シリーズ初のリステッド競走が指定レースとなる。
  • 2022年 - サマー2000シリーズでは2度目の優勝該当なしになった。
  • 2023年 - サマー2000シリーズでは2年連続3度目の優勝該当なしになった。サマーマイルシリーズでは、メイショウシンタケがシリーズ史上初の重賞未勝利での優勝という珍事が発生した(後述する2025年以降はリステッド競走の対象レースが無くなるため、事実上唯一のケース)。
  • 2024年 - 松山弘平がサマージョッキーズシリーズを史上初の連覇。一方、サマー2000シリーズでは3年連続4度目の優勝該当なしになった。
  • 2025年 - サマーマイルシリーズ対象競走の米子ステークスが重賞に格上げ。名称をしらさぎステークスに変更しGIIIに格付け。
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シリーズの概況

要約
視点

新潟競馬場のみ、競走馬を対象とした3つのシリーズの競走すべてを行っている。また、サマースプリントシリーズおよびサマー2000シリーズにはGII競走が1つずつ含まれている。

サマースプリントシリーズ

このシリーズは特にスプリンターの素質をもつ競走馬を対象にし、以下に示す6つの短距離重賞競走において出走した競走馬の成績をポイント化。最終的にポイントを多く獲得した総合優勝馬に5000万円(馬主に4000万円、厩舎関係者に1000万円[1])の報奨金を贈呈するというものである。

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サマー2000シリーズ

このシリーズは特に芝2000mに適性を持つ競走馬を対象にし、以下に示す5つの重賞競走において出走した競走馬の成績をポイント化。最終的にポイントを多く獲得した総合優勝馬に5000万円の報奨金を贈呈するというものである。

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サマーマイルシリーズ

このシリーズは特に芝1600m(マイル路線)に適性を持つ競走馬を対象にし、以下に示す4つの重賞競走において出走した競走馬の成績をポイント化。最終的にポイントを多く獲得した総合優勝馬に3000万円の報奨金を贈呈するというものである。

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サマージョッキーズシリーズ

このシリーズはサマーシリーズ期間中の重賞競走において、騎手が騎乗した競走馬の成績に応じてポイント化。最終的にポイントを多く獲得した総合優勝騎手に100万円の報奨金と副賞品を贈呈する。

2014年までは副賞品に代わり、当時12月に阪神競馬場2010年から西暦偶数年は11月に東京競馬場で開催)で行われる「ワールドスーパージョッキーズシリーズ」への優先出場権が与えられるというものであった(なお万が一、得点が同点だった場合には1着の回数によって決定。それでも同点の場合にはその2人の騎手がそのままWSJSに進出する)。2015年からは「ワールドスーパージョッキーズシリーズ」自体が、サマーシリーズと同じ夏開催の「ワールドオールスタージョッキーズ」に変更され、優先出場権は日本ダービー優勝騎手および前年度MVJ受賞騎手に変更となった。

2010年-2013年はサマースプリントシリーズ・サマー2000シリーズ・サマーマイルシリーズの当該レース以外に、夏競馬で行われる下記重賞競走も対象に加わっていた。

  • 2011年までは、当時夏競馬[注 1]で行われていた朝日チャレンジカップ(現:チャレンジカップ、阪神競馬場)も対象競走であった[注 2](2012年より施行時期を12月に変更したため)。
  • また2012年のみ、マーメイドステークス(阪神競馬場)も対象競走であった[注 3](2013年より施行時期を6月上旬[注 4]に変更したため)。

2014年からはサマージョッキーズシリーズ対象競走がサマースプリントシリーズ、サマーマイルシリーズ及びサマー2000シリーズの競走のみとなる(実質2009年までのルールに戻る形となる)。

以下は2013年の上記以外の対象競走である。

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ポイントの付け方

要約
視点

各シリーズとも、対象レースにおいて以下のようなポイントを与える。なお、着順のない場合(出走取消、競走除外)については一律に1点を与えることとする。ただし、競走中止と騎手の責任による失格等の場合はポイントを与えない。また2015年より、サマージョッキーズシリーズに限り、降着の有無に関係なく、当該レースで騎乗停止以上の制裁があった場合にはポイントを与えない。実例として、2024年7月28日に行われたアイビスサマーダッシュ(GIII)で、松岡正海騎手が騎乗したウイングレイテストが2着に入ったものの、ムチの使用法(過剰使用)における制裁で2024年8月10日(開催日1日)の騎乗停止処分となった[5]。これにより、馬(ウイングレイテスト)に対してはサマースプリントシリーズでGIII2着のため5点追加、騎手(松岡)に対してはサマージョッキーズシリーズでポイント無しとなった。

2012年・2013年はGIの宝塚記念もサマージョッキーズシリーズの対象であったため、GIでのポイントが設定されていたが、2014年からは対象レースは再度GII・GIIIのみとなる。2010年のみ、当時重賞格付けがなかったレパードステークスは、GIIIと同ポイントとする措置をとった[注 6]。2020年 - 2024年は、リステッド競走の米子ステークスが対象レースだったため、新たにリステッド競走用のポイントが追加された[6]。2025年から「しらさぎステークス」への競走名変更およびGIII格上げに伴い、対象レースは再度GII・GIIIのみとなる。

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このポイントの合計得点が13点以上(マイルのみ12点以上)でなおかつ対象レースで最低1勝以上を挙げた競走馬および騎手のうち、最もポイントを多く獲得した競走馬および騎手が総合優勝となる。2020年から2024年においては、リステッド競走1勝のみの競走馬および騎手も対象となるため、サマーマイルシリーズおよびサマージョッキーズシリーズにおいては、米子ステークスを勝利すれば、重賞未勝利であっても総合優勝できる可能性が発生することになった。実際に前述のとおり、2023年のサマーマイルシリーズで重賞未勝利での総合優勝が現実となった。

競走馬の場合、2014年まで同点馬が複数いる場合は着順の上位を多く記録した競走馬を上位の扱いとし、ただしそれでも同じ場合は同点優勝となり、報奨金は等分される[1]。2015年からは同点馬が複数いる場合はどちらも優勝とするように変更された。得点状況によっては優勝馬なしという結果も有り得る。

騎手の場合は、2014年までは以下の順番で優勝騎手を決定していた。こちらも2015年からは同点の騎手が複数いる場合はどちらも優勝とするように変更された。

  • サマーシリーズポイント最上位
  • 同点騎手が複数いる場合は着順の上位を多く記録した騎手を上位
  • それでも同じ場合はサマーシリーズの開幕日(函館スプリントステークス)から最終日(セントウルステークス)までの中央競馬における勝利数の多い騎手が上位
  • それでも同数の場合は2着以下のそれぞれの着順回数のうち上位の着順を得た回数の多い騎手を上位

歴代チャンピオン

要約
視点

チャンピオン馬・騎手の横に括弧書きの数字が記載されている場合は、チャンピオンとなった通算回数を示している。

サマースプリントシリーズ

2006年から2011年まで

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2012年から2023年まで

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2024年から

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サマー2000シリーズ

2006年から2024年まで

さらに見る 実施年, チャンピオン馬 ...

サマーマイルシリーズ

2012年から2019年まで

2012年・2016年は、対象3レースの優勝馬がいずれも10ポイント止まり(他の2レースに未出走)のため該当馬なしとなった。2015年・2017年は、2頭が同点優勝となった。

さらに見る 実施年, チャンピオン馬 ...

2020年から2024年まで

さらに見る 実施年, チャンピオン馬 ...

サマージョッキーズシリーズ

2007年から2009年まで

さらに見る 実施年, チャンピオン騎手 ...

2010年から

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脚注

  1. 開催上は「秋季開催扱い」
  2. 当時芝2000mで行われていたが、「サマー2000シリーズ」は対象外であった。
  3. 2012年度より6月一杯の阪神開催が夏期開催扱いとなったため
  4. 開催上は夏季扱いのまま
  5. 従来は9-10月(秋期開催)の扱いだったが、北海道シリーズの日程編成の見直し(9-10月開催が廃止)となったため
  6. 2009年新設の競走であるため、規定により「格付け無しの重賞」扱いだった。競馬の競走格付け、及び日本グレード格付け管理委員会の項参照。2011年に、GIIIに格付けされた。
  7. 1位ワントゥワンは12ポイントを獲得したが最高着順2着のため対象外、対象3レースを勝利した3頭はいずれも10ポイント止まりだった。
  8. シリーズ全体を通じて唯一の、重賞未勝利でのチャンピオン(2025年以降は重賞未勝利ではチャンピオンになれないため、今後ルール変更でリステッド競走が再度対象にならない限りは唯一となる)。
  9. 最終合計獲得ポイント2位の福永だったが、1位のM.デムーロ(32ポイント)が最低1勝以上の条件を全対象レース未勝利で満たせなかったため対象外となり、1勝を挙げていたことで2位から繰り上がり王者となった。
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出典

外部リンク

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