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印西市

千葉県の市 ウィキペディアから

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印西市(いんざいし)は、千葉県の北西部に位置する人口は約11万人。印西商圏を形成する商業中心都市[1]

概要 いんざいし 印西市, 国 ...

業務核都市に指定されている千葉ニュータウン拠点都市であり、東京都心に通勤する子育て世代が増加する住宅都市として成長している。

国内外の企業がデータセンターを設置していることから「情報城下町」とも呼ばれている。

1996年(平成8年)市制施行。

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概要

印西市木下地区は、古くより利根川水運の宿場町「木下河岸(きおろしがし)」と呼ばれ、銚子から江戸への中継地点として栄えていた。銚子沖で獲れた魚貝類は、木下河岸で荷揚げされ、木下街道を通り本行徳河岸で再び舟に乗せ替えて日本橋・小網町の行徳河岸に運び入れていた。

近年では、千葉ニュータウン地区が関東平野の中で活断層が無く下総台地上の岩盤が強固とされることから[2]、地震等大規模災害へのリスクヘッジとして世界中から注目を集め、大企業や海外企業のデータセンターが次々と建設されるなど、国内でも大規模開発が目覚ましい地域の一つである。また、地理的にも東京成田国際空港の中間に位置し、都心へのアクセスの良さから多くの物流系企業も同地区に進出している。特に千葉ニュータウン鹿黒地区に進出した世界的企業グッドマン・グループ(グッドマンジャパン)は、商業施設や大企業を集約した「グッドマンビジネスパーク」を開発し、充実した電力インフラと優れた事業継続計画(BCP機能)により、今後も更なる発展が期待されている。また、日本初となるGoogleのデータセンターも2023年4月から同パーク内において稼働している[3][4]。印西市への電力供給量は約100万kWとされており、これは山梨県[5]の電力需要に匹敵している[6]

市内には、ジョイフル本田千葉ニュータウン店ビッグホップガーデンモール印西牧の原モアイオンモール千葉ニュータウンなどの大型ショッピングセンターが林立しており、準商業中心都市から商業中心都市に商圏を広げている[1]

市制施行直前には全国で最も人口の多い町となり、印西市文化ホール(市役所隣)前には全国町村人口日本一の記念碑が建てられている。2011年(平成23年)には、印西市のマスコットキャラクターが、「いんザイ君」に決定し[7]2016年(平成28年) 市制施行20周年を記念する式典を開催。キャッチフレーズは「世代を超えて未来を創る印西市」に決定した。なお、2018年(平成30年)5月29日には人口10万人を突破、2023年(令和5年)1月6日には人口11万人を突破した。[8]

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地理

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ふなどばしから望む印旛沼

千葉県北部に位置し、県庁所在地である千葉市から約20キロメートルの距離である。東京都都心から30 - 40キロメートル圏内である。成田国際空港から約15キロメートルに位置する。

東京都特別区部への通勤率は24.2%(平成22年国勢調査)。

地形

標高は、20から30メートル程度の平坦な下総台地利根川印旛沼手賀沼などからなる周辺の低地により構成されている。台地と低地部の境には、低地部から台地に入り込む侵食谷や、谷津と呼ばれる地形が広がる。地質は、台地上は洪積層に属し関東ローム層からなっており、低地部は沖積層に属し一般に肥沃な土地が広がっている。土地利用は台地上は主に畑や山林として利用されてきたが、近年は強固な地盤であることから千葉ニュータウンをはじめとした市街地が広がっており、市民の約6割がこの地域に住む。低地部は豊かな水に恵まれ水田として利用されてきた。現在も谷津田など、緑豊かな田園風景が見られる。

河川

全て利根川水系の河川であり、本流は市北端を流れている。

  • 手賀川(六軒川・弁天川) - 下手賀川 - 亀成川 - 古新田川、大森川、鹿黒川、和泉川、浦部川
  • 神崎川 - 戸神川
  • 師戸川 - 角田川、造谷川
  • 長門川 - 旧長門川、将監川
  • 松虫川
  • 物木集水路

湖沼

隣接する自治体

隣接する自治体のうち、利根町とは直接的な往来はできず、我孫子市か栄町を経由する必要がある。千葉県で他県と接していながら直接的な往来ができない自治体は印西市のみである。

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歴史

要約
視点

沿革

江戸時代は利根川の水運が盛んで、物資移送や香取神宮鹿島神宮息栖神社の三社詣などで木下街道付近にあった木下河岸が栄えた。

市町村合併

2003年、印西市・白井市印旛郡印旛村本埜村の2市2村の合併が検討され(北総市構想)、2003年4月1日には「印西市・白井市・印旛村・本埜村合併協議会」が設立されていたが、2004年7月の白井市で行われた住民投票で反対票が過半数を占め、同年8月31日に合併計画は白紙となった。

その後、2008年に印西市・印旛村・本埜村の1市2村の枠組みで、市町村の合併の特例等に関する法律(新合併特例法)の期限である2010年3月末までの合併に関する話合いを行うために、2008年10月24日に合併問題懇談会が、それぞれの市村の長および議会議員の代表により構成され設置された。そして、2009年1月9日には印西市・印旛村・本埜村合併協議会(法定)[10]が設置された。

合併の期日は2010年平成22年)3月23日、合併方式は印西市に印旛村・本埜村を編入する編入合併、新市の名称は「印西市」とすることで合意したが、本埜村の小川利彦村長(当時)が、「現時点で合併の必要を感じていない」などと発言し、実現性が不透明な状態となった。混乱の末、2009年12月に小川村長のリコールが成立し、これを受けて合併申請が行われ、2010年3月5日総務省告示第73号で合併が決定した。これにより、予定通り2010年3月23日に「新・印西市」が誕生することになった。

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人口

令和2年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、10.7%増の104,698人であり、増減率は千葉県下54市町村中2位。

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印西市と全国の年齢別人口分布(2005年) 印西市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 印西市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
印西市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 28,011人
1975年(昭和50年) 28,862人
1980年(昭和55年) 29,970人
1985年(昭和60年) 35,745人
1990年(平成2年) 55,131人
1995年(平成7年) 72,278人
2000年(平成12年) 79,780人
2005年(平成17年) 81,102人
2010年(平成22年) 88,176人
2015年(平成27年) 92,670人
2020年(令和2年) 102,609人
総務省統計局 国勢調査より
  • 現在の人口は107,442人、世帯数は43,330世帯。(2021年11月現在[11])
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行政

市長

市長 - 藤代健吾2024年7月28日就任 1期目)

歴代市長
  • 初代 - 伊藤利明(元印西町長、1996年4月1日 - 1996年6月10日、1期(町長時代を含めると4期)、市制施行直後に在職のまま急逝。)
  • 2代目 - 海老原栄(1996年7月28日 - 2004年7月27日、2期、市長退任後に急逝。)
  • 3代目 - 山﨑山洋(2004年7月28日 - 2012年7月27日、2期)
  • 4代目 - 板倉正直(2012年7月28日 - 2024年7月27日、3期)

行政機関

役所

  • 印西市役所
  • 印旛支所
  • 本埜支所
  • 中央駅前出張所
  • 牧の原出張所
  • 小林出張所
  • 船穂出張所
  • 滝野出張所
  • 岩戸出張所
  • 平賀出張所

消防

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牧の原消防署
  • 印西地区消防組合 - 白井市および本市で構成されている。
    • 印西地区消防組合消防本部
      • 牧の原消防署
      • 印旛消防署
      • 本埜消防署
      • 印西西消防署
      • 印西消防署

警察

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印西警察署
  • 印西警察署
    管内は、印西市・白井市並びに印旛郡栄町の一部(布鎌地区)。

広域行政

  • 印旛郡市広域市町村圏事務組合
    佐倉市、四街道市、白井市、八街市、成田市、富里市、印旛郡酒々井町、栄町および本市の7市2町で構成されている。
  • 印西地区環境整備事業組合
    白井市、印旛郡栄町および本市の2市1町で構成されている。
  • 印旛利根川水防事務組合
    八千代市、白井市、佐倉市、四街道市、成田市、印旛郡酒々井町、栄町および本市の6市2町で構成されている。
  • 印西地区衛生組合
    印旛郡栄町と本市で構成されている。
  • 長門川水道企業団
    印旛郡栄町と本市で構成されている。

県の機関

  • 千葉県企業土地管理局ニュータウン整備課土地管理室
  • 千葉県水道局船橋水道事務所千葉ニュータウン支所

条例

2008年(平成20年)1月15日路上喫煙禁止条例(歩行喫煙、ポイ捨て等防止条例)が施行となり、千葉ニュータウン中央駅周辺が重点区域に指定された。指定喫煙場所以外の喫煙・空き缶などのごみのポイ捨ての違反者に対し命令に従わない場合、同年4月1日から過料徴収を実施している。

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議会

市議会

  • 定数:22名
  • 任期:2019年(平成31年)4月30日 - 2023年(令和5年)4月29日
  • 議長:板橋睦 (無所属)
  • 副議長:近藤瑞枝 (至誠)
さらに見る 会派名, 議席数 ...

※ 2019年(令和元年)5月17日現在

県議会

  • 選挙区:印西市・印旛郡栄町選挙区
  • 定数:2名

衆議院

さらに見る 当落, 候補者名 ...
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経済

商業

千葉ニュータウンの開発により多くの企業が進出、千葉ニュータウン中央駅や印西牧の原駅の周辺は印西市における経済産業の中心地となった。

関東平野の中で活断層が無く岩盤が強固[2]とされることから、防災上の理由で多くの金融機関が千葉ニュータウン内に事務センターや郵便局の東日本貯金事務計算センターを配置している。

北千葉道路の一部開通により、都心と成田空港の中間に大敷地でアクセスが良いのが注目され、物流倉庫が多く建設された。別名「物流城下町」と呼ばれている。宅地造成やマンションの建築も盛んであり、分譲地には有名ハウスメーカーが競争して販売している。

市内に事務センターを置く主な金融機関

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三菱UFJ銀行千葉ニュータウンセンター
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みずほ銀行千葉事務センター
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竹中技術研究所

企業

組合

市内の主な大型商業施設

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イオンモール千葉ニュータウン
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シネマックス千葉ニュータウン

本社・本店を置く企業

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町名

要約
視点

印西市では、全域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されていない。

印西市役所管内(町丁)
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地域

要約
視点

地区

千葉ニュータウン中央・印西牧の原地区

木下地区

  • 木下町。市の北西部に位置し、市役所や警察署が所在する行政の中心地。古くからの町並みが残る旧市街地であり、利根川および木下街道に沿って発展している。

印旛地区

  • 市の東南部に位置し、旧・印旛村地区にあたる。北総エリアの基幹病院である日本医科大学千葉北総病院があり、印旛日本医大駅を中心とした千葉ニュータウン「いには野」地区では宅地化が進行する。一方で谷津田をはじめ自然も多く残されており、樹齢300年を超える「吉高の大桜」や「ナウマン像発掘」の地などの観光名所がある。

本埜地区

  • 市の北東部に位置し、旧・本埜村地区にあたる。北印旛沼に面して水田が広がり、冬には越冬のために800羽を越す白鳥が飛来する。印西牧の原駅北側の千葉ニュータウン「滝野」地区では宅地化が進行する。また、成田空港に近いため、近年国道464号線の沿道のみどり台などには研究所物流センターなどの進出が目立つ。

主な住宅団地

UR都市機構(旧住宅・都市整備公団)により開発された住宅団地のほか、民間のデベロッパーにより複数の大規模住宅団地が開発されている。

  • 小林団地
  • アバンドーネ原
  • 原山団地
  • 高花団地
  • 内野中央団地
  • 内野東団地
  • 内野西団地
  • 内野南第一団地
  • 内野南第二団地

医療

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日本医科大学千葉北総病院

二次医療圏(二次保健医療圏)としては印旛医療圏(管轄区域:印旛地域)である[12]。三次医療圏は千葉県医療圏(管轄区域:千葉県全域)。

医療提供施設は特筆性の高いもののみを記載する[12]

教育

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東京基督教大学
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日本医科大学看護専門学校
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千葉県立印旛明誠高等学校

大学

専修学校

中等教育学校

高等学校

中学校

※以下は廃止。

小学校

※以下は廃止。

特別支援学校

幼稚園

公立
  • 大森幼稚園
  • 瀬戸幼稚園
  • もとの幼稚園
私立
  • 天神幼稚園
  • 小林天神幼稚園
  • 印西しおん幼稚園
  • きかり幼稚園
  • 原山幼稚園
  • 西の原幼稚園

児童福祉施設

公立
  • 木下保育園
  • 大森保育園
  • 内野保育園
  • 木刈保育園
  • 高花保育園
  • 西の原保育園
  • もとの保育園
私立
  • 原山保育園
  • どんぐり保育園
  • 銀の鈴保育園
  • しおん保育園
  • 山ゆり保育園
  • 牧の原宝保育園

施設

図書館

  • 大森図書館:蔵書数163,145冊
  • 小林図書館:蔵書数45,663冊
  • そうふけ図書館:蔵書数75,513冊
  • 小倉台図書館:蔵書数147,194冊
  • 印旛図書館
  • 本埜図書館

印西市立図書館年報 平成20年度-平成19年度より(2008年3月31日現在)

郵便局

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印西郵便局
  • 印西郵便局(05004)
  • 印旛郵便局(05123)
  • 本埜郵便局(05190)
  • 宗像郵便局(05201)
  • 小林駅前郵便局(05345)
  • 木下駅前郵便局(05417)
  • 印西原山郵便局(05628)
  • 印西木刈郵便局(05637)
  • 印西牧の原郵便局(05640)
  • 印西高花郵便局(05651)
  • 印西小倉台郵便局(05672)
  • 永治簡易郵便局(05748)

郵便番号は以下が該当する。1集配局が集配を担当する。

放送

CATV - 市内ではらーばんねっとケーブルテレビを運営している(印旛地区・本埜地区を含む)。

スポーツ

スポーツ施設

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交通

空港

千葉県成田市成田国際空港(成田空港)が最寄りとなる。

東京都大田区東京国際空港(羽田空港)にも、成田スカイアクセス線(成田空港線)を走るアクセス特急を利用すれば約1時間で行く事が可能。

鉄道路線

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木下駅(JR東日本)
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千葉ニュータウン中央駅(北総鉄道・京成電鉄)
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印西牧の原駅(関東の駅百選

北総線経由で都心成田空港を結ぶ成田スカイアクセスが2010年7月17日に開業し、千葉ニュータウン中央駅および印旛日本医大駅の両駅に空港アクセス列車であるアクセス特急(特別料金不要)が停車するようになった[15]

千葉ニュータウン中央駅が市内で最も乗降人員が多いが、JTB時刻表には木下駅が中心駅として記載されている。

東日本旅客鉄道(JR東日本)
成田線(我孫子支線)
北総鉄道
HS 北総線
京成電鉄
KS 成田スカイアクセス線(成田空港線)
  • - 千葉ニュータウン中央駅 - 印旛日本医大駅 -

未成線

なお、隣接する酒々井町に所在する京成本線京成酒々井駅が印旛地区(平賀・平賀学園台)に至近であり、同地区の最寄り駅となっている。

バス路線

コミュニティバス

道路

印西市は東京近郊で人口10万人を超える都市でありながら、高速道路の空白地帯となっており、最寄りのインターチェンジは、常磐自動車道柏インターチェンジ東関東自動車道千葉北インターチェンジ酒々井インターチェンジ首都圏中央連絡自動車道牛久阿見インターチェンジと、市民は目的地や在住地域によって使い分けている。

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八千代印旛栄自転車道線

一般国道

都道府県道

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名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

名所・旧跡

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栄福寺薬師堂(重要文化財)

観光スポット

温泉

  • 下総温泉

博物館

祭事・催事

  • 印西よかっぺ夢まつり
  • 別所の獅子舞(宝泉院地蔵寺・地蔵堂)
  • いなざき獅子舞(和泉鳥見神社)
  • ほくそう春まつり(千葉ニュータウン中央駅周辺)
  • 東日本実業団対抗駅伝競走大会(2007年まで) - 元日に行われる全日本実業団駅伝の予選会を兼ねており、テレビ中継(録画)もされていた。
  • 関東大学女子駅伝対校選手権大会が、印西市千葉ニュータウン周回コースで2008年の第14回から開催されている。
  • 花火大会(2016年)市制施行20周年を記念し15年ぶりに利根川河川敷で予定されていたが、打ち上げが中止となった。

文化財

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岩井家住宅主屋(旧武蔵屋店舗)
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さらに見る 名称, 種別 ...
さらに見る 名称, 所在地 ...
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出身有名人

有名人

名誉市民

印西市を舞台・ロケ地とした作品

脚注

関連項目

外部リンク

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