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2024年の阪神タイガース
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2024年の阪神タイガースでは、2024年シーズンについての阪神タイガースの動向をまとめる。
この年の阪神タイガースは、岡田彰布監督(第2次)の2年目(通算7年目)のシーズンで、このシーズンを最後に退任した。
概要
この年の阪神タイガースは、前年、2005年以来18年ぶりのリーグ優勝、1985年以来38年ぶりの日本一を達成し、ともに連覇を目指すシーズンとなった。チームスローガンは前年の『A.R.E.』から『A.R.E. GOES ON』となった。
チーム補強は新外国人投手のハビー・ゲラ以外の補強は無く、基本、前年度の優勝メンバーで戦う船出となった。
開幕カードの巨人戦は1戦、2戦と連続完封を喫するなど・前年から打撃成績を落とす選手が多かったが投手陣の踏ん張りで3・4月15勝9敗で2位巨人の2.5ゲーム差の首位で終える。5月も打てなかったが交流戦前までは貯金6を維持したが、交流戦で打率は.212(セリーグ最下位)と得点は38(1試合平均2.11)得点力不足がさらに深刻となり7勝11敗の10位とセリーグでは11位の中日と同じ勝率と低迷し、6月終了時には貯金0の5割で4位転落となった。
7月に入り打線が打つようになり月間打率が2か月連続で2割1分だったのが2割7分に急上昇、球宴前最後の広島戦から8連勝を記録し首位広島に0.5ゲーム差の2位に迫ったが、8月に入りそれまで踏ん張ってきた投手陣に陰りが見え月間防御率が3.56とリーグ5位の成績に落ち、勝敗も11勝13敗と負け越しとなった。
9月に入ると再び勝ちを積み重ね、上位の広島、巨人が星を落とし始めてゲーム差が縮まり、やがて広島が大きく失速したことで、巨人との一騎打ちとなった。その後も攻防を重ね9月22日、23日の本拠・甲子園での直接対決がペナントレースの帰趨を左右する局面を迎える。1試合目はとったものの、2試合目を0-1と惜敗して巨人の優勝マジックが4に減少した。5日後に巨人の優勝が決まり、2リーグ分裂後初の連覇はならなかった。昨年12の貯金を作った巨人、6の貯金を作った広島から貯金が作れず5割、逆に巨人は阪神と広島から借金21を喫したが今年は2チームから貯金4と大きく改善した。
本拠地で臨んだCSは横浜DeNAベイスターズに連敗を喫して敗退し、日本シリーズでの連覇も達成できずに終わる。
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チーム成績
レギュラーシーズン
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 読売ジャイアンツ | 77 | 59 | 7 | .566 | 優勝 |
2位 | 阪神タイガース | 74 | 63 | 6 | .540 | 3.5 |
3位 | 横浜DeNAベイスターズ | 71 | 69 | 3 | .507 | 8.0 |
4位 | 広島東洋カープ | 68 | 70 | 5 | .493 | 10.0 |
5位 | 東京ヤクルトスワローズ | 62 | 77 | 4 | .446 | 16.5 |
6位 | 中日ドラゴンズ | 60 | 75 | 8 | .444 | 16.5 |
セ・パ交流戦
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 13 | 5 | 0 | .722 | 優勝 |
2位 | 福岡ソフトバンクホークス | 12 | 6 | 0 | .667 | 1.0 |
3位 | 横浜DeNAベイスターズ | 11 | 7 | 0 | .611 | 2.0 |
4位 | 東京ヤクルトスワローズ | 9 | 7 | 2 | .563 | 3.0 |
5位 | 広島東洋カープ | 10 | 8 | 0 | .556 | 3.0 |
6位 | オリックス・バファローズ | 10 | 8 | 0 | .556 | 3.0 |
7位 | 読売ジャイアンツ | 8 | 9 | 1 | .471 | 4.5 |
8位 | 千葉ロッテマリーンズ | 7 | 9 | 2 | .438 | 5.0 |
9位 | 北海道日本ハムファイターズ | 7 | 10 | 1 | .412 | 5.5 |
10位 | 阪神タイガース | 7 | 11 | 0 | .389 | 6.0 |
11位 | 中日ドラゴンズ | 7 | 11 | 0 | .389 | 6.0 |
12位 | 埼玉西武ライオンズ | 4 | 14 | 0 | .222 | 9.0 |
記録
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入団・退団
シーズン開幕前
シーズン開幕後
本節では、本シーズン開幕から終了までの入退団について記述する。
マイナビオールスターゲーム2024選出選手
→詳細は「2024年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
代表選出選手
カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024
- 日本代表
ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 侍ジャパンシリーズ2024
- 日本代表
選手・スタッフ
- 背番号変更
- 髙橋遥人 129→29(7月支配下登録)
- 川原陸 127→92(7月支配下登録)
- 佐藤蓮 130→98(7月支配下登録)
個人成績
投手成績
- 色付きは規定投球回数(143イニング)以上の選手
- 太字はリーグ最高
- 完封合計は継投も含む
打撃成績
- 色付きは規定打席(443打席)以上の選手
- 太字はリーグ最高
タイトル
表彰
達成記録
- 5月19日 - 岡田彰布監督がヤクルト9回戦(甲子園)で勝利し阪神のみで監督通算500勝、球団史上2人目[18]。
- 6月18日 - 梅野隆太郎が日本ハム3回戦(甲子園)に先発出場し通算1000試合出場、史上530人目[19]。
- 6月21日 - 西勇輝がDeNA9回戦(甲子園)で1回一死一塁からタイラー・オースティンを遊ゴロ併殺打に打ち取り通算2000投球回、史上94人目[20]。
- 6月27日 - 岡田彰布監督が中日12回戦(甲子園)で勝利し監督通算700勝、史上20人目
- 8月21日 - 西勇輝がヤクルト18回戦(京セラドーム)で先発し勝利投手となったことで阪神移籍後50勝、前所属のオリックスでも74勝していて、2球団以上で50勝は史上12人目、両リーグで50勝は史上7人目
- 9月21日 - 岩崎優がDeNA22回戦(横浜)の9回に6番手で登板し通算500試合登板、史上111人目[21]。
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試合結果
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出来事
- 2月14日 - 中野拓夢、森下翔太の2選手が「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024」の侍ジャパンに選ばれたことが発表された。
- 2月29日 - 育成選手としてホセ・ベタンセスとアンソニー・マルティネスの入団を発表。
- 3月10日 - オープン戦・対巨人戦(甲子園)で4万1129人の観客を集め、甲子園球場でのオープン戦としては実数発表となった2005年以降で最多を記録した。当日はオープン戦で初めて4万人を超えただけでなく、入場券は当日試合開始前に完売した(これまでの阪神主催のオープン戦での最多観客動員記録は、2010年3月14日の甲子園球場での対巨人戦で3万2741人)[22]。また、同日の敗戦で当年のオープン戦は開幕から9連敗となり球団ワースト記録を更新した[23]。なお、次戦である13日の対ロッテ戦(ZOZOマリン)で勝利し、オープン戦開幕からの連敗は9で止めた[24]。
- 5月18日 - 対ヤクルト8回戦(甲子園)で、阪神はビーズリー、ヤクルトはミゲル・ヤフーレの両外国人投手が先発。両名ともに背番号は『99』であり、両軍ともに背番号99(背番号合計は198)の投手が先発で投げ合うのはプロ野球史上初の事象であった[25]。
- 5月23日 - 対広島10回戦(マツダ)が開催されたが、この試合が球団2リーグ分裂以降10000試合目(4903勝4782敗315分)、史上4球団目でセ・リーグでは初。
- 5月24日 - 対巨人10回戦(甲子園)で戸郷翔征にノーヒットノーランを喫する。相手投手にノーヒットノーランを喫するのは2019年9月14日の対中日23回戦(ナゴヤドーム)で大野雄大に喫して以来5年ぶりで、本拠地・甲子園球場で相手投手に喫するのは1965年10月2日の対広島20回戦で外木場義郎に喫して以来59年ぶり。
- 6月2日 - 対ロッテ3回戦(ZOZOマリン)で、才木浩人が1 - 0で完封勝利。才木はこれで今シーズン3完封目(うち1試合は7回表コールド)、さらにシーズン2度の1 - 0完封は球団では2014年のランディ・メッセンジャー以来10年ぶり、日本人に限ると1974年の古沢憲司以来50年ぶり、敵地で2度達成は1969年の江夏豊以来55年ぶりの記録[26]。ほか、当日の得点は両軍合わせて森下翔太の先頭打者本塁打だけであり、先頭打者本塁打のみでの決着は14度目(過去はセ7度・パ6度)だが、球団では1967年7月22日の対サンケイ戦以来57年ぶり2度目(この試合は村山実 → 若生智男 → 権藤正利の継投)。なお、得点は先頭打者本塁打のみ、かつ先発投手が投げ切って1 - 0で完封したのは2014年6月11日のヤクルト石川雅規(打者は山田哲人)以来10年ぶり、球団としては初の記録となった[27][28]。
- 6月15日 - 対ソフトバンク2回戦(paypayドーム)で敗戦を喫し、前日の同カードも敗戦を喫した為、ソフトバンクに2013年から11シーズン(2020年は開催無し)勝ち越し無しで、交流戦において広島の対ソフトバンク戦の10シーズン(2005年~2014年)を抜く新記録を喫する
- 7月2日 - 対広島11回戦(マツダ)で5回に梅野隆太郎、小幡竜平、才木浩人が森下暢仁に三者連続三球三振を喫する。三者連続三球三振を喫したのは球団史上初。
- 7月9日 - 対ヤクルト12回戦(甲子園)で、7日の対DeNA13回戦(甲子園)に続いて、2試合連続9回裏2死からの逆転サヨナラ勝利。2試合連続サヨナラ勝利は今季2度目だが、2試合連続逆転サヨナラ勝利は1リーグ時代の1947年7月3日の対金星戦(9回表1 - 3 → 4 - 3)、翌4日の対巨人戦(9回表0 - 2 → 3 - 2)以来、77年ぶり2度目。さらに2試合連続9回裏2死からの逆転サヨナラ勝利は、球団としては初の記録[29]
- 7月14日 - 対中日11回戦(バンテリンドーム ナゴヤ)で勝利し、通算の中日戦の1000勝目(1033敗50分)、中日戦の通算1000勝は巨人に次ぐ2球団目で球団のカード別1000勝はDeNA戦に次ぐ2球団目
- 7月20日 - 育成選手の髙橋遥人、佐藤蓮、川原陸の3選手が支配下登録された[30]
- 9月5日 - 対中日24回戦(甲子園)で勝利し、今季の甲子園球場での中日戦は無敗(10勝1分)で終了、1952年のフランチャイズ制導入以降では1955年の広島戦以来、球団史上3度目[31]
- 9月22日 - 近本光司がDeNA22回戦(横浜)で3回に濱口遥大から安打を放ち、プロ6年目での通算最多安打記録を持っていた長嶋茂雄(巨人)の926を更新する927安打目を記録(最終記録は933安打)
- 9月30日 - 甲子園での公式戦最終戦を開催(対DeNA24回戦)。この日42,620人の観客を動員し、年間観客動員数が300万人を突破(甲子園62試合2,654,423人、京セラドーム大阪9試合と倉敷マスカットスタジアム1試合355,270人で、計3,009,693人)[32]。年間300万人突破は2019年以来5年ぶり。なお、このうち7月30日から8月1日まで甲子園で開催された対巨人3連戦においては、特別に各日とも通常時よりも4千人多い4万7千人もの観客を収容しており[33]、この3連戦での1万2千人ほどの増員分も加えての300万人突破であった。
- 10月3日 - ペナントレース全日程終了で捕手陣が年間通じて捕逸0を達成、年間チーム捕逸0は2016年のオリックス以来の記録
- 10月6日 - 岡田彰布監督の退団がきまる
- 10月9日 - 才木浩人、森下翔太の2選手が「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の侍ジャパンに選ばれたことが発表された。
- 10月14日 - 新監督に球団OBの藤川球児が就任
- 12月9日 - 現役ドラフトが開催され浜地真澄がDeNAに、巨人の畠世周が移籍してくることが決定した
- 12月27日 - 新外国人選手のラモン・ヘルナンデスと契約の締結を発表[34]
- 12月29日 - 新外国人選手のジョン・デュプランティエと契約の締結を発表[35]
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ドラフト指名選手
→詳細は「2024年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
脚注
関連項目
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