トップQs
タイムライン
チャット
視点
2022年の阪神タイガース
ウィキペディアから
Remove ads
2022年の阪神タイガースでは、2022年シーズンについての阪神タイガースの動向をまとめる。
この年の阪神タイガースは、矢野燿大監督の4年目のシーズンであり、最後のシーズンでもあった。
概要
要約
視点
開幕前
前年オフにソフトバンクを戦力外となった渡邉雄大[1]、外国人選手ではクローザー候補としてカイル・ケラー、先発候補としてアーロン・ウィルカーソンを獲得した[2][3]。春季キャンプ前日の1月31日に、矢野監督がこのシーズン限りで退任することを発表した[4]。
序盤の不振
オープン戦を8勝4敗3分と12球団中2位という好成績で締める。3月25日の開幕戦 (京セラドーム、対ヤクルト)の投手には青柳晃洋が予定されたが、青柳が直前に新型コロナウイルスに感染したため藤浪晋太郎が2年連続で開幕投手を務めた。その開幕戦では先発の藤浪が7回3失点と健闘するが、中継ぎ陣が崩壊。1点差の9回にケラーが登板するが、本塁打2本を浴び炎上。最終的には7点差を逆転され(8-10)敗れた[5]。その後も投打が全く噛み合わずセ・リーグワースト記録の開幕9連敗を喫した[6]。4月5日のDeNA戦で連敗をストップするも翌試合から再び6連敗を重ねる。4月14日には勝率が.063まで低下し、本拠地・阪神甲子園球場のある兵庫県西宮市や大阪市の市外局番と勝率が比較される有様だった。[7]この失態が響き4月を9勝20敗1分け、最下位で終えた。一方で4月21日から5月19日まで21試合連続で3失点以下を記録するなど明るい話題もあった。
最下位脱出と5割復帰
四月中旬以降は勝率5割程度で推移し、最下位のままセ・パ交流戦を迎えた[8]。しかし交流戦三冠の大山や投手陣の働きもあり、12勝6敗と12球団中2位の好成績で交流戦を終える[9]。順位も6月11日のオリックス戦の勝利で最下位から脱出し[10]、さらに交流戦明けのDeNA戦まで連勝し3位に浮上した[11]。その後7月24日には最大16あった借金を遂に完済[12]して2位[注 1]となった。
後半戦
オールスター明けには単独2位に立つなど逆転優勝へ望みを繋ぐも、主力の大山と近本、中野のコロナによる戦線離脱、先発陣の疲労、拙守が影響し8連敗で4位まで転落する。その後は巨人や広島と熾烈なAクラス争いを演じるが、9月21日にはシーズン負け越しが確定。それでも27日と28日のヤクルト戦で連勝し単独3位に浮上すると、そのまま10月1日に3位が確定。同時に矢野政権の四年連続Aクラスとクライマックスシリーズ進出を決めた。[注 2]また糸井嘉男が9月12日に現役引退を発表し、前述の21日には糸井の引退試合と引退セレモニーが行われた。
総括
中日と巨人には勝ち越したものの、他の3球団には負け越し、特に近年で得意にしていた敵地横浜スタジアムでは2勝11敗と大きく負け越したことが誤算だった。
投手陣は、防御率がオールスターゲーム前で「2.57」とセリーグ6球団の中でトップの活躍をした。特に中継ぎの岩貞祐太、浜地真澄、岩崎優、湯浅京己、加治屋蓮は20試合以上に登板し防御率2点以下という優秀な成績を残し、ソフトバンクから移籍してきた渡邉雄大が対左打者のワンポイント要員として定着した。なお、序盤の不調で二軍に降格していたケラーも、交流戦途中より一軍に復帰し13試合に登板、計12イニングを投げて23奪三振と結果を残した。
クライマックスシリーズ
詳細は「2022年のセントラル・リーグクライマックスシリーズ」を参照
ファーストステージは2位DeNAと横浜スタジアムで対決。前述の様に阪神は今季横浜スタジアムで大きく負け越していたため横浜有利の評もあったが、持ち前の投手陣の好投により2勝1敗でファイナルステージ進出を決めた。しかし、ファイナルステージでは優勝したヤクルトに3連敗を喫し、2014年以来の日本シリーズ進出は果たせなかった。
Remove ads
チーム成績
レギュラーシーズン
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 東京ヤクルトスワローズ | 80 | 59 | 4 | .576 | 優勝 |
2位 | 横浜DeNAベイスターズ | 73 | 68 | 2 | .518 | 8.0 |
3位 | 阪神タイガース | 68 | 71 | 4 | .489 | 12.0 |
4位 | 読売ジャイアンツ | 68 | 72 | 3 | .486 | 12.5 |
5位 | 広島東洋カープ | 66 | 74 | 3 | .471 | 14.5 |
6位 | 中日ドラゴンズ | 66 | 75 | 2 | .468 | 15.0 |
セ・パ交流戦
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 東京ヤクルトスワローズ | 14 | 4 | 0 | .778 | 優勝 |
2位 | 阪神タイガース | 12 | 6 | 0 | .667 | 2.0 |
3位 | 千葉ロッテマリーンズ | 10 | 8 | 0 | .556 | 4.0 |
4位 | 福岡ソフトバンクホークス | 9 | 9 | 0 | .500 | 5.0 |
5位 | 埼玉西武ライオンズ | 9 | 9 | 0 | .500 | 5.0 |
6位 | 横浜DeNAベイスターズ | 9 | 9 | 0 | .500 | 5.0 |
7位 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 9 | 9 | 0 | .500 | 5.0 |
8位 | 北海道日本ハムファイターズ | 8 | 10 | 0 | .444 | 6.0 |
9位 | オリックス・バファローズ | 8 | 10 | 0 | .444 | 6.0 |
10位 | 読売ジャイアンツ | 8 | 10 | 0 | .444 | 6.0 |
11位 | 中日ドラゴンズ | 7 | 11 | 0 | .389 | 7.0 |
12位 | 広島東洋カープ | 5 | 13 | 0 | .278 | 9.0 |
クライマックスシリーズ
達成記録
- 7月22日 - 球団通算5500勝、史上3球団目[14]。
記録
- 開幕から9連敗:3月25日 - 4月3日 ※史上5度目、セ・リーグワースト記録[15][16]
- 開幕13試合目で借金が二桁 ※2リーグ制後は史上3度目、セ・リーグ史上最速[17][18][注 6]
- 開幕15試合目で借金12 ※2リーグ制後史上最多[19]
- 開幕17試合で1勝 ※史上初のワースト記録[20]
- 開幕からビジター12連敗:3月29日の広島戦(マツダ)から4月21日のDeNA戦(横浜)まで ※1973年の近鉄(13連敗)以来、史上5度目[21]
- 代打逆転満塁本塁打を記録するも敗戦:4月21日、小野寺暖が記録するも敗戦 ※史上3度目、セ・リーグ史上初[22]
- 21試合連続3失点以下:4月22日 - 5月19日 ※2リーグ制以降最長記録[23]
- 負け越し16から勝率5割に復帰:4月21日(3勝19敗1分)→7月24日(46勝46敗2分) ※2010年のヤクルト以来、史上5度目[24][注 7]
- シーズン26度の完封負け ※球団史上ワースト[25]
Remove ads
入団・退団
シーズン開幕前
シーズン開幕後
本節では、本シーズン開幕から終了までの入退団について記述する。
マイナビオールスターゲーム2022選出選手
→詳細は「2022年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
代表選出選手
侍ジャパン強化試合2022・侍ジャパンシリーズ2022
- 日本代表
選手・スタッフ
- 背番号変更
- 守備位置変更
- 原口文仁 捕手→内野手
試合結果
Remove ads
個人成績
投手成績
- 色付きは規定投球回数(143イニング)以上の選手
- 太字はリーグ最高
- 完封合計は継投も含む
打撃成績
- 色付きは規定打席(443打席)以上の選手
- 太字はリーグ最高。
タイトル
表彰
Remove ads
出来事
- 1月6日 - ドラフト5位ルーキーの岡留英貴が新型コロナウイルスに感染したことを発表[36]
- 1月21日 - 西純矢とコーチ2人、西勇輝と斎藤友貴哉の計5人の新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 1月27日 - 岩崎優が新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 1月31日 - 矢野燿大監督が今季限りの退任を発表[37]
- 2月4日 - 糸原健斗が新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 3月17日 - 青柳晃洋が新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 3月25日 - 開幕戦のヤクルト1回戦(京セラドーム)で5回終了時に8-1の7点リードから逆転負けを喫する、開幕戦の7点差逆転負けは史上2度目
- 3月27日 - 開幕カードの3月25日からのヤクルト1~3回戦(京セラドーム)でヤクルトに3連敗、阪神主催の開幕カード3連戦3連敗は球団史上初で、京セラドームのヤクルト戦3連戦3連敗も1997年の開場以来初
- 3月31日 - 広島3回戦(マツダ)で敗戦を喫し、球団ワースト記録を更新する開幕6連敗[38]
- 4月5日 - DeNA1回戦(甲子園)で開幕10試合目にしてシーズン初勝利(勝利投手は西勇輝)[39]
- 4月7日 - 試合相手のDeNAの関連者にコロナウイルスの陽性者が続出したことから試合を中止する事態となる[40]
- 4月13日 - 江越大賀、藤浪晋太郎、伊藤将司の3人の新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 4月21日 - 4月19日からのDeNA3~5回戦(横浜)でDeNAに3連敗、横浜スタジアムでのDeNA戦3連戦3連敗は横浜時代の2007年9月24日から26日にかけての横浜20~22回戦以来15年ぶり[41]で、DeNA戦の敵地3連戦3連敗も横浜時代の2011年5月6日、7日(横浜)5月8日(新潟)にかけての横浜3~5回戦以来11年ぶりで、この3連敗で同一リーグの相手全球団から3タテを喫する。2019年のヤクルト以来で球団史上初
- 4月23日 - ヤクルト5回戦(神宮)で敗戦を喫し、球団史上最速の開幕25試合目で20敗到達[42][注 9]。
- 4月27日 - 中日5回戦(甲子園)で4回に無死一、二塁で髙山俊の一直に飛び出していた一走・山本泰寛、二走・糸井嘉男が戻れず三重殺を記録。球団としては1999年5月27日の中日10回戦(富山)の1回に記録して以来23年ぶり[44]
- 5月4日 - 才木浩人が育成契約から支配下登録される[45]
- 5月6日 - 中日6回戦(バンテリンドーム)で相手投手の大野雄大に10回二死までまで29人パーフェクトに抑えられる、一人の投手に1試合で29人連続抑えられるのはNPB史上初[46]
- 6月3日 - 大山悠輔が日本ハム1回戦(甲子園)で2回と4回に上沢直之、8回に堀瑞輝から本塁打を放ち1試合3本塁打を記録、1試合3本塁打は球団では佐藤輝明が2021年5月28日の西武1回戦(メットライフ)で記録して以来、球団史上22度目
- 6月13日 - 原口文仁が新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 6月19日 - DeNA10回戦(甲子園)が開催され、この試合はノーアーチだった。同日、ヤクルトが広島9回戦(神宮)で5本の本塁打を放ち、チームの通算本塁打が1986年シーズン終了時には950本付けていたのを並ばれる(8416本)
- 6月20日 - 新外国人選手のアデルリン・ロドリゲスと契約の締結を発表[47]
- 6月20日 - 島本浩也が育成契約から支配下登録される[48]
- 6月29日 - チェン・ウェインの自由契約を発表[49]
- 7月9日 - 試合相手のヤクルトの関連者にコロナウイルスの陽性者が続出したことから試合を中止する事態となる[50](翌日も同様の理由で同カードが中止に)
- 7月15日 - 坂本誠志郎、カイル・ケラーの2人の新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 7月20日 - 伊藤稜が新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 7月22日 - 佐藤蓮、髙橋遥人の2人の新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 7月22日 - DeNA14回戦(甲子園)で勝利し球団通算5500勝、史上3球団目(5500勝5159敗337分)
- 7月23日 - 髙寺望夢が新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 7月25日 - 岩田将貴が育成契約から支配下登録される[51]
- 7月30日 - 秋山拓巳、桐敷拓馬、岡留英貴、二保旭、村上頌樹の5人の新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 7月30日 - ヤクルト15回戦(甲子園)でNPB初の通算11000試合目(5504勝5159敗337分)でこの試合で勝利し甲子園球場通算2500勝(2072敗133分)
- 8月5日 - 大山悠輔、北條史也の2人の新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 8月10日 - 糸井嘉男が新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 8月11日 - 近本光司、小幡竜平の2人の新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 8月14日 - 8月12日からの中日18~20回戦(京セラドーム)で中日に3連敗、阪神主催の中日戦3連戦3連敗は2003年8月19日から21日にかけての中日22~24回戦(大阪ドーム)以来19年ぶり
- 8月17日 - ジョー・ガンケルが新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 8月23日 - 加治屋蓮が新型コロナウイルスに感染したことを発表
- 9月10日 - 藤浪晋太郎がDeNA23回戦(横浜)で5回に宮崎敏郎から三振を奪い通算1000奪三振、史上154人目で986回での達成は史上8位のスピード記録[52]
- 9月13日 - 糸井嘉男の今季限りの引退を発表[53]
- 10月15日 - 井上一樹ヘッドコーチ、藤井康雄一・二軍巡回打撃コーチ、新井良太打撃コーチ、金村暁投手コーチ、藤井彰人バッテリーコーチ、久慈照嘉内野守備兼バント担当コーチの今季限りの退団を発表[54]
- 10月15日 - 岡田彰布の来シーズンからの1軍監督就任を発表
- 10月18日 - 江越大賀と斎藤友貴哉、日本ハムの渡辺諒、高浜祐仁との2対2の交換トレードが成立
- 12月9日 - 現役ドラフトが開催され陽川尚将が西武に、ソフトバンクの大竹耕太郎が移籍してくることが決定した
- 12月21日 - 球団のオーナー職に阪急電鉄出身の杉山健博が就任。阪急電鉄出身の人物が阪神タイガース関連の役職に就くのは史上初。
Remove ads
ドラフト指名選手
→詳細は「2022年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
脚注
関連項目
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads