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2019年の阪神タイガース
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2019年の阪神タイガースでは、2019年シーズンについての阪神タイガースの動向をまとめる。
このシーズンの阪神タイガースは、矢野燿大監督の1年目のシーズンである。
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概要
要約
視点
- 開幕前
矢野燿大の一軍監督就任に伴い、2018年限りで東北楽天ゴールデンイーグルスコーチを辞任していた清水雅治を新たに一軍ヘッドコーチに招聘[1]。その他、前年までの一軍と二軍のコーチ陣を大幅に入れ替える形で首脳陣を編成した[1][2]。
オリックス・バファローズからFA宣言していた西勇輝を獲得[3]。中日ドラゴンズから自由契約となっていたオネルキ・ガルシアを獲得した他[4]、新外国人としてサンフランシスコ・ジャイアンツのピアース・ジョンソン[5]、ロサンゼルス・エンゼルスのジェフリー・マルテを獲得した[6]。
オープン戦期間中には、ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019「日本対メキシコ」に出場する日本代表に大山悠輔を派遣[7]。
- シーズン中
キャンプ中の実戦、オープン戦を通じて打撃好調であった新人の木浪聖也と近本光司がそれぞれ「1番・遊撃手」「2番・中堅手」として開幕戦に先発出場。阪神の新人選手2人による開幕戦先発出場は1972年の中村勝広・望月充以来47年ぶりの出来事であり、1番・2番としての出場は球団史上初であった[8]。木浪、近本は共に後にレギュラーに定着したものの[9][10][11]、慢性的な得点力不足は前年から解消されておらず[12]、鳥谷敬、福留孝介、糸井嘉男らベテラン勢の不振・離脱・欠場が相次いだ影響もあり、特に夏場にかけて徐々に成績は低迷した。最終的には12球団中最下位のチーム総得点(538)を記録した他[13]、守備面での不振も目立ちチーム失策数が12球団中最下位の102を数えた[13][14]。だが矢野新監督の掲げた「超積極的野球」の効果から、チームの盗塁数はリーグトップの100盗塁を記録した[13]。
一方で、投手陣では新加入の西勇輝を始め青柳晃洋、髙橋遥人が新たに先発ローテーションに定着。また、岩崎優や能見篤史、ラファエル・ドリス、僅差の場面での登板に不安を見せたドリスに変わって守護神に返り咲いた藤川球児といった昨季までの面々に新外国人のジョンソンや昨季まで一軍で出番の少なかった島本浩也、守屋功輝らが加わってより強力となった救援陣がチームを牽引し[15][16]、チーム防御率3.46、救援防御率2.70はともに12球団中トップを記録[17][18]。シーズン最終盤には、残り試合が僅かとなる中で、3試合連続を含む4度の零封及び42回連続無失点を記録した投手陣の活躍もあってシーズン最多の6連勝を果たし[17][19][20]、最大6.5ゲーム差を逆転して3位に浮上[21]、2年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出を決定した。
CSでは、2位の横浜DeNAベイスターズと1stステージを戦い、初戦ではCS史上最大となる6点差を逆転して勝利するなど2勝1敗でファイナルステージへ進出。2014年以来のCSファイナルステージでは、首位の読売ジャイアンツに対して1勝3敗に終わり日本シリーズ進出は逃した。
記録では、ランディ・メッセンジャーが日米通算100勝を達成[22]。近本がシーズン159安打を記録しセ・リーグ新人安打記録を更新[23]。近本、木浪が共に球団新人記録となる13試合連続安打を記録[10][11]。藤川がNPB史上初の「通算150セーブ・150ホールド」を達成[24]。梅野がサイクル安打を達成した他[25]、シーズン123補殺を記録して捕手のシーズン補殺の日本記録を更新した[26]。また、近本が新人では2001年の赤星憲広以来NPB史上2人目、球団では2005年の赤星以来となる盗塁王を獲得した[27]。
西、梅野が球団史上初めてバッテリー同時でのゴールデングラブ賞を受賞[28]。梅野は自身2年連続2度目の受賞で、球団の捕手では田淵幸一(1973年・1974年)以来45年ぶり2人目となる2年連続受賞となった[29]。また、西の同受賞は球団の投手では史上初の出来事であった[28]。
- シーズン終了後
メッセンジャー[30]、髙橋聡文[31]、横田慎太郎が現役を引退[32]。濱中治一軍打撃コーチ、伊藤敦規トレーニングコーチが退団[33]。
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チーム成績
レギュラーシーズン
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 読売ジャイアンツ | 77 | 64 | 2 | .546 | 優勝 |
2位 | 横浜DeNAベイスターズ | 71 | 69 | 3 | .507 | 5.5 |
3位 | 阪神タイガース | 69 | 68 | 6 | .504 | 6.0 |
4位 | 広島東洋カープ | 70 | 70 | 3 | .500 | 6.5 |
5位 | 中日ドラゴンズ | 68 | 73 | 2 | .482 | 9.0 |
6位 | 東京ヤクルトスワローズ | 59 | 82 | 2 | .418 | 18.0 |
セ・パ交流戦
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 福岡ソフトバンクホークス | 11 | 5 | 2 | .688 | 優勝 |
2位 | オリックス・バファローズ | 11 | 6 | 1 | .647 | 0.5 |
3位 | 読売ジャイアンツ | 11 | 7 | 0 | .611 | 1.0 |
4位 | 横浜DeNAベイスターズ | 10 | 7 | 1 | .588 | 1.5 |
5位 | 埼玉西武ライオンズ | 10 | 8 | 0 | .556 | 2.0 |
6位 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 10 | 8 | 0 | .556 | 2.0 |
7位 | 北海道日本ハムファイターズ | 8 | 9 | 1 | .471 | 3.5 |
8位 | 中日ドラゴンズ | 8 | 10 | 0 | .444 | 4.0 |
9位 | 千葉ロッテマリーンズ | 8 | 10 | 0 | .444 | 4.0 |
10位 | 阪神タイガース | 6 | 10 | 2 | .375 | 5.0 |
11位 | 東京ヤクルトスワローズ | 6 | 12 | 0 | .333 | 6.0 |
12位 | 広島東洋カープ | 5 | 12 | 1 | .294 | 6.5 |
クライマックスシリーズ
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入団・退団
シーズン開幕前
シーズン開幕後
本節では、本シーズン開幕から終了までの入退団について記述する。
マイナビオールスターゲーム2019
→詳細は「2019年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
代表選出選手
- ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019
- 2019 WBSCプレミア12
選手・スタッフ
|
試合結果
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個人成績
投手成績
- 色付きは規定投球回数(143イニング)以上の選手
- 太字はリーグ最高。
打撃成績
- 色付きは規定打席(443打席)以上の選手
- 太字はリーグ最高。
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タイトル・表彰
達成記録・出来事
- 1月24日 - 原口文仁が自身のツイッターの公式アカウントで大腸がんであることを公表[42][43]
- 3月30日 - ヤクルト2回戦(京セラドーム)で球団通算10500試合目(5252勝4936敗312分)
- 4月5日 - ランディ・メッセンジャーが広島1回戦(マツダ)で先発登板し勝ち投手となって日米通算100勝[22](NPB96勝・MLB4勝)
- 4月6日 - 福留孝介が広島2回戦で(マツダ)で8回に中田廉から本塁打を放ち通算1000打点[44]。史上46人目
- 4月9日 - 梅野隆太郎がDeNA1回戦(甲子園)でサイクル安打を達成、史上69人目(74度目)
- 4月28日 - 糸井嘉男が中日5回戦(ナゴヤドーム)で1回に柳裕也から二塁打を放ち通算300二塁打、史上71人目
- 4月30日 - 広島4回戦(甲子園)が午後6時より開催されたが、セリーグの他球場がすべてデーゲームだったため(パリーグは試合無し)、平成最後のNPBの試合となる(球団の平成の通算は1978勝2132敗78分)
- 5月5日 - 福留孝介がDeNA9回戦(甲子園)で9回に三嶋一輝から本塁打を放ちセリーグ通算5万号
- 6月2日 - 糸井嘉男が広島12回戦(マツダ)で1回にアドゥワ誠から死球を記録し通算100死球、史上21人目
- 5月29日 - 髙山俊が巨人9回戦(甲子園)での同点の12回一死満塁の場面で池田駿から本塁打を放ちサヨナラ満塁本塁打を記録、史上78人目(83度目)
- 6月11日 - 藤川球児がソフトバンク1回戦(ヤフオク)で通算150ホールド、史上7人目
- 6月16日 - 福留孝介がオリックス3回戦(京セラドーム)で9回に増井浩俊から二塁打を放ち日米通算500二塁打(NPB389本・MLB111本)
- 6月21日 - 西勇輝が西武1回戦(甲子園)で5回に中村剛也から三振を奪い通算1000奪三振、史上149人目
- 6月30日 - 中日11回戦(ナゴヤドーム)で敗戦を喫し、2リーグ制以降で球団通算4500敗、史上4球団目(4555勝4500敗283分)
- 7月7日 - 新外国人選手のヤンハービス・ソラーテのと契約の締結を発表
- 7月13日 - 近本光司がオールスター第2戦(甲子園)で1番打者として先発出場し1回に山岡泰輔(オリックス)から本塁打を放ち先頭打者本塁打を記録、オールスターの先頭打者本塁打は史上10人目(11本目)。その後、2回と6回に二塁打、4回に単打、7回に三塁打を放ちサイクル安打を達成、史上2人目、その他、1試合5安打は史上2人目、1試合12塁打は史上3人目の最多タイ記録、1試合4長打は過去9人が持っていた3長打を抜く新記録などでMVPを獲得、阪神選手のオールスターMVPは2015年第1戦(東京ドーム)の藤浪晋太郎以来4年ぶり
- 7月28日 - 福留孝介が巨人16回戦(東京ドーム)で2回に桜井俊貴から本塁打を放ち通算1000得点、史上42人目
- 7月30日 - ヤンハービス・ラーテが中日15回戦(甲子園)で5回に大野雄大から本塁打を放ち球団通算8000号、史上8球団目
- 8月7日 - 糸井嘉男がヤクルト16回戦(神宮)で先発出場し通算1500試合出場、史上195人目
- 8月31日 - 鳥谷敬が今シーズン限りの退団を表明
- 9月10日 - ヤクルト21回戦(甲子園)で敗戦を喫し球団通算5000敗、史上3球団目(5309勝5000敗318分)
- 9月13日 - ランディ・メッセンジャーの今季限りの引退を発表
- 9月19日 - 近本光司がヤクルト25回戦(甲子園)で1回に小川泰弘から安打を放ちシーズン154安打、1958年の長嶋茂雄(巨人)の持つセリーグ新人最多安打記録を更新(最終記録は159安打)
- 9月22日 - 脳腫瘍からの復帰を目指していた横田慎太郎の今季限りの引退を発表[45]
- 9月24日 - 梅野隆太郎が巨人25回戦(甲子園)で9回二死から山本泰寛の振り逃げ阻止のための一塁への送球でシーズン120補殺、1954年の土井垣武(東映)の持つ捕手補殺のプロ野球記録更新(最終記録は123補殺)
- 12月14日 - 新外国人選手のジャスティン・ボーアと契約の締結を発表[46]
- 12月15日 - 新外国人選手のジョー・ガンケルと契約の締結を発表[47]
- 12月19日 - 前ソフトバンクのロベルト・スアレスと契約の締結を発表[48]
- 12月20日 - 新外国人選手のジェリー・サンズと契約の締結を発表[49]
- 12月21日 - 新外国人選手のジョン・エドワーズと契約の締結を発表[50]
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ドラフト指名選手
→詳細は「2019年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
脚注
関連項目
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