トップQs
タイムライン
チャット
視点
2017年の阪神タイガース
ウィキペディアから
Remove ads
2017年の阪神タイガースでは、2017年シーズンについての阪神タイガースの動向をまとめる。
この年の阪神タイガースは、金本知憲監督の2年目のシーズンである。
概要
要約
視点
- 開幕前
BCリーグ・福井ミラクルエレファンツにコーチとして派遣されていた藤井彰人がファーム育成コーチに就任[1]。 オリックス・バファローズからFA宣言した糸井嘉男を[2]、福岡ソフトバンクホークスを自由契約となっていた柳瀬明宏をそれぞれ獲得した[3]他、新外国人選手としてボストン・レッドソックス傘下AAAのロマン・メンデス[4]、ニューヨーク・メッツのエリック・キャンベルを獲得[5]、昨年限りで自由契約としていたラファエル・ドリスと再契約を結んだ[6]。 春季キャンプ前の自主トレーニング中に糸井が右膝関節炎を発症、開幕の直前まで別メニュー調整を強いられた[7]。藤浪晋太郎をWBC2017日本代表に派遣[8]。
- シーズン中
金本政権2年目のシーズンとなった今期も前年同様若手の積極起用が見られた。昨シーズン活躍した岩貞祐太、青柳晃洋、髙山俊、北條史也、原口文仁らが揃って不振に陥る中で、昨年から成長の兆しを見せ始めていた中谷将大、秋山拓巳、梅野隆太郎がチームの中心として活躍、3年目の石崎剛、植田海、新人の大山悠輔、小野泰己、糸原健斗が台頭した。 年間を通してリーグの上位を推移しており、一時は首位広島東洋カープに肉薄するなど12年ぶりのリーグ優勝も狙えたシーズンであったが、糸井や上本博紀、ランディ・メッセンジャーらの故障離脱や岩貞、藤浪の不振など投打の主力を欠いたことが終盤の戦いに響き、最終的には首位に10ゲーム差を付けられ2位に終わった。クライマックスシリーズでは3位横浜DeNAベイスターズを本拠地甲子園球場に迎えるも、1勝2敗で1stステージ敗退。
- 打撃陣
- 糸井、糸原の加入に加え鳥谷敬が前年の不振から脱却し、上本、福留孝介などと合わせて、選球眼の良い選手が打線を構成したことでチームの四球奪取数が激増。四球による出塁を皮切りに粘り強く相手投手を打ち崩していく阪神打線を「歩いてまえ打線[注 1]」と称するメディアも存在した[9]。また、7年目の中谷が成長を見せ、阪神の生え抜き右打者としては2006年の濱中治以来11年ぶりとなる本塁打20本を記録した[10]。7月にはキャンベルの不調によりジェイソン・ロジャースを獲得。
- 9点差大逆転
- 5月6日の対広島東洋カープ第8回戦(於甲子園)、阪神の先発はこの日がプロ初登板初先発となった新人の福永春吾であったが、4回を投げて本塁打1本を含む被安打10の6失点(自責点5)で降板、続く2番手松田遼馬も3失点するなど流れを止められず5回表終了時点で0-9と大差を付けられ敗色濃厚となっていた。しかし5回裏に梅野のタイムリーで1点を返したのを皮切りに、6回裏に高山の3点適時打などで7得点、7回裏に梅野の適時三塁打などで3得点し遂に逆転に成功。8回にも1点を追加し最終的に12-9で逆転勝利した[11]。最大9点差を逆転しての勝利は球団史上初である。この試合で挙げた得点のきっかけが四球による出塁であることから、「歩いてまえ打線」を象徴する試合とされる[12]。
- シーズン終了後
石崎がENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ 2017日本代表に選出され[17]、セットアッパーとして優勝に貢献[18]。安藤優也、狩野恵輔、新井良太の3選手が引退した。安藤、新井の2人はファーム育成コーチに就任。掛布雅之が二軍監督の職を離れオーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザーに就任[19]、それに伴い矢野燿大一軍作戦兼バッテリーコーチが二軍監督に就任することが発表された[20]。梅野が第17代選手会長に就任[21]。また、大和がFA宣言しDeNAに移籍した[22]。
球団単体での売り上げが史上初の200億円を突破した他[23]、観客動員数が7年ぶりに300万人に達した[24]。なお、12月1日付で四藤慶一郎代表取締役社長が退任、後任に揚塩健治が就任した[25]。
Remove ads
チーム成績
レギュラーシーズン
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 広島東洋カープ | 88 | 51 | 4 | .633 | 優勝 |
2位 | 阪神タイガース | 78 | 61 | 4 | .561 | 10.0 |
3位 | 横浜DeNAベイスターズ | 73 | 65 | 5 | .529 | 14.5 |
4位 | 読売ジャイアンツ | 72 | 68 | 3 | .514 | 16.5 |
5位 | 中日ドラゴンズ | 59 | 79 | 5 | .428 | 28.5 |
6位 | 東京ヤクルトスワローズ | 45 | 96 | 2 | .319 | 44.0 |
セ・パ交流戦
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 福岡ソフトバンクホークス | 12 | 6 | 0 | .667 | 優勝 |
2位 | 広島東洋カープ | 12 | 6 | 0 | .667 | 0.0 |
3位 | 埼玉西武ライオンズ | 10 | 7 | 1 | .588 | 1.5 |
4位 | 阪神タイガース | 10 | 8 | 0 | .556 | 2.0 |
5位 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 10 | 8 | 0 | .556 | 2.0 |
6位 | オリックス・バファローズ | 10 | 8 | 0 | .556 | 2.0 |
7位 | 横浜DeNAベイスターズ | 9 | 9 | 0 | .500 | 3.0 |
8位 | 中日ドラゴンズ | 9 | 9 | 0 | .500 | 3.0 |
9位 | 北海道日本ハムファイターズ | 8 | 10 | 0 | .444 | 4.0 |
10位 | 読売ジャイアンツ | 6 | 12 | 0 | .333 | 6.0 |
11位 | 千葉ロッテマリーンズ | 6 | 12 | 0 | .333 | 6.0 |
12位 | 東京ヤクルトスワローズ | 5 | 12 | 1 | .294 | 6.5 |
Remove ads
入団・退団
シーズン開幕前
シーズン開幕後
マイナビオールスターゲーム2017
→詳細は「2017年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
代表選出選手
- 2017 WBC選出選手
→詳細は「2017 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表」を参照
- ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ 2017 選出選手
→詳細は「2017 アジア プロ野球チャンピオンシップ 日本代表」を参照
選手・スタッフ
|
試合結果
クライマックスシリーズ
Remove ads
個人成績
投手成績
- 色付きは規定投球回数(143イニング)以上の選手
- 太字はリーグ最高。
打撃成績
- 色付きは規定打席(443打席)以上の選手
- 太字はリーグ最高。
Remove ads
表彰
達成記録・出来事
- 4月19日 - 鳥谷敬が中日2回戦(ナゴヤドーム)で先発出場し1767試合連続出場、金本知憲を抜いて2位に出る[32]
- 5月5日 - 球団が広島7回戦(甲子園)で2リーグ制以降で通算9000試合目、史上5球団目(4397勝4325敗273分)
- 5月6日 - 広島8回戦(甲子園)で5回表終了時で0-9の9点ビハインドから球団史上初の大逆転勝ち。9点差以上の逆転勝利は史上9度目
- 5月17日 - 能見篤史が中日8回戦(甲子園)で5回無死から平田良介を左飛に打ち取り通算1500投球回、史上176人目[33]
- 5月28日 - 糸井嘉男がDeNA9回戦(甲子園)で1回に今永昇太―戸柱恭孝のバッテリーから二盗を決め通算250盗塁、史上45人目
- 5月30日 - 藤川球児がロッテ1回戦(ZOZO)で9回に角中勝也から三振を奪い通算1000奪三振、史上146人目で野茂英雄の871回を抜き771回2/3での史上最速の1000奪三振到達[34]
- 6月30日 - 青柳晃洋がヤクルト10回戦(甲子園)で5回に大引啓次、藤井亮太、上田剛史に死球を与え1イニング3与死球、史上10人目
- 7月1日 - ジェイソン・ロジャース の獲得を発表
- 8月3日 - 岩田稔が広島17回戦(マツダ)で4回無死から鈴木誠也を二ゴロに打ち取り通算1000投球回、史上348人目
- 8月12日 - 福留孝介がDeNA16回戦(横浜)で10回に砂田毅樹から本塁打を放ち通算250本塁打、史上61人目
- 8月17日 - 髙橋聡文が広島20回戦(京セラドーム)で7回に登板し通算500登板、史上98人目
- 8月30日 - 日本ハムからウエーバー公示中のメンドーサを獲得することを申請、翌31日に日本ハム球団との間でメンドーサの保有権譲渡に関する契約が成立したことを発表した[35]
- 9月3日 - 2月11日のキャンプ離脱以降、情報の無かった横田慎太郎が脳腫瘍で闘病していたことを公表[36]
- 9月3日 - 福留孝介が中日23回戦(甲子園)で4回に小笠原慎之介から二塁打を放ち通算350二塁打、史上41人目
- 9月8日 - 鳥谷敬がDeNA18回戦(甲子園)で2回に井納翔一から二塁打を放ち通算2000安打、史上50人目
- 9月10日 - 掛布雅之二軍監督の今シーズン限りの退任を発表
- 9月14日 - 安藤優也の今シーズン限りの引退を発表
- 10月10日 - 新井良太の今シーズン限りに引退を発表
- 10月10日 - 鳥谷敬が中日25回戦(甲子園)で5回に三ツ間卓也から四球を選び通算1000四球、史上15人目
- 11月30日 - FA宣言をしていた大和がDeNAに移籍することがDeNA球団より発表された
- 12月10日 - DeNAにFA移籍した大和の人的補償で尾仲祐哉を獲得したことを発表
- 12月13日 - 新外国人選手のウィリン・ロサリオと契約の締結を発表
Remove ads
ドラフト指名選手
→詳細は「2017年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
脚注
関連項目
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads