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2023年の福岡ソフトバンクホークス

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2023年の福岡ソフトバンクホークス
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2023年の福岡ソフトバンクホークスでは、2023年シーズンについての福岡ソフトバンクホークスの動向をまとめる。

概要 成績, CS1st ...

この年の福岡ソフトバンクホークスは、藤本博史監督の2年目のシーズンであり、最後のシーズンである。

概要

要約
視点
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開幕前

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のため、キューバ代表に選出されたモイネロは春季キャンプに参加せず、甲斐拓也周東佑京、FA新加入の近藤健介の3人が春季キャンプ途中で侍ジャパンキャンプ参加によりチームを離脱。更に3月になり、怪我により侍ジャパン選出を辞退した鈴木誠也シカゴ・カブス)の代替選手として牧原大成が招集されチームを離れた。日本人選手4名はWBC終了後チームに合流し全員開幕を1軍で迎えたものの、チームのWBC準決勝敗退の後一旦キューバに帰国していたモイネロはチーム合流が開幕直前の3月29日となり、調整のため1軍開幕から数試合出場選手登録を外れることとなった[1]

また前年、球団として鶴岡一人以来となる新人2桁本塁打を放ち、シーズン最終戦でパリーグ史上37年ぶりの新人2桁本塁打2桁盗塁を同時達成した野村勇が下半身のコンディション不良により春季キャンプを離脱、シーズン開幕と同じ3月31日、尼崎市内の病院で内視鏡椎弓形成術を受け復帰まで約2か月と発表された[2]

開幕後

2年前と同じ開幕カードとなった対ロッテ1回戦(福岡PayPayドーム)では、大関友久が育成選手出身としてNPB史上3人目の開幕戦先発、ならびに2021年の石川柊太に次ぐ史上2人目となる開幕戦勝利を達成。いずれの記録も育成出身左腕投手としてはNPB史上初となった[3]。翌日も7-0で勝利し、球団として南海時代の1953年以来70年ぶりの開幕2試合連続完封勝利を達成した[4]

4月4日、藤本博史監督が実父の通夜参列のため同日からの対オリックス・バファローズ3連戦(京セラドーム大阪)初戦を欠場、変わった森浩之ヘッドコーチが監督代行を務めた[5][6]。藤本監督は翌5日に復帰したが[7]、その試合で和田毅が勝利投手となり、今井雄太郎の41歳9か月を超える42歳1か月での球団最年長勝利記録となった。和田は、併せて登板、先発、先発勝利、奪三振の球団最年長記録も更新した[8][9]。また連勝したことにより、京セラドームで2020年10月以来3シーズンぶり、10カードぶりのカード勝ち越しとなった[10]。開幕10試合を8勝2敗で首位をキープしていたものの、4月18、19日の2位西武との直接対決2連戦に連敗し2位とのゲーム差がなくなると、続く21日からのロッテ3連戦も3連敗で5連敗となり一気に4位まで順位を下げてしまう。直後に3連勝で2位に浮上するも、その直後にも4連敗を喫し5月3日には勝率5割丁度となると同時に2度目の4位転落となるが、翌日の試合で連敗を止め3位浮上するとその後はセ・パ交流戦終了まで2位と3位を推移した。交流戦途中の6月13日には、前年末に退団したアルフレド・デスパイネの再加入が発表された。

交流戦明け、6月23日からの首位オリックスとの3連戦で2戦先勝、4月以来の首位浮上を果たすが26日の鷹の祭典対楽天戦(東京ドーム)に敗れ、一旦首位陥落したものの直後に5連勝しオリックスと激しく首位を争い、デスパイネが復帰後初安打を放つなどし勝利した7月6日の対日本ハム戦(PayPayドーム)終了時点ではシーズン最多の貯金15で首位に立っていた。しかし、翌7日の対楽天戦(楽天モバイルパーク)で1軍昇格以来負けなしだった先発の有原航平が初回5失点の乱調でシーズン初の敗戦を喫すると、8日にセットアッパーだったモイネロが左肘不調で登録抹消(モイネロはその後、鏡視下左肘関節形成術手術によりシーズンも復帰絶望となった。)となった影響もあり、ソフトバンクは7日からオールスターゲームを挟み4カード連続の3連敗で球団ワースト2位の12連敗[注 1]を喫し、7月12日以降は3位に転落、貯金も一気に3まで減り、首位オリックスに8ゲーム差と大きく水をあけられた。直後、そのオリックスには2連勝こそはしたものの『鷹の祭典』では8連敗、前年から通算で11連敗し『鷹の災典』と揶揄されるほどだった影響もあり[11]、8月2日の対西武戦(ベルーナドーム)に連敗した時点で球団がソフトバンクに変わって以降、最速の51試合を残しソフトバンクの自力優勝の可能性が消滅した。8月23日にはチームの主力である栗原陵矢が試合中、ファウルを打った際に右手有鉤骨甲骨折、シーズン中の復帰が絶望的となった。さらに8月27日には敵地の楽天生命パーク宮城で同球場6連敗となるカード3連敗を喫すると同時に、同シーズン初の勝率5割未満に転落、4位楽天とのゲーム差を一気に2ゲーム差まで詰められた。8月30日には牧原大成が右手首付近に死球を受け、右尺骨茎状突起剥離骨折および右尺骨茎状突起部骨挫傷でシーズン中の復帰がほぼ絶望的となった。12連敗の後、1度も3連勝以上することが出来ず4位転落こそないものの、2位浮上もないまま3位を維持し9月18日、129試合目の対日本ハム23回戦(エスコンフィールド北海道)に勝利し連敗を3で止めたものの同日に首位のオリックスが勝利したことにより、仮に残り試合でオリックスが全敗、ソフトバンクが全勝でも勝率でオリックスの成績を下回ることとなり、14試合を残してリーグ優勝を逃すことが決定した。ソフトバンクが3シーズン連続でリーグ優勝を逸したのは、6シーズン連続で優勝を逸した2004年から2009年まで[注 2]以来、藤本監督は球団史上1995年シーズンから監督就任後4シーズン優勝の無かった王貞治以来となる新監督就任から2シーズン連続リーグ優勝無しとなった。以後は勝率5割前後を推移したが、9月に入り同月2度目の4連敗を喫した2位ロッテが5割近くに降下、24、25日の千葉での直接対決に連勝し7月11日以来の2位についた。その後もソフトバンクはロッテ、楽天と激しいクライマックスシリーズ進出争いを繰り広げるが10月2、3日に本拠地での楽天2連戦に連勝、次の試合となった142試合目の仙台での楽天戦で3点リードを追いつかれながらも延長12回5-5で引き分け、この時点で2年連続のクライマックスシリーズ(CS)進出が決定したものの、勝てば2位確定となりCS1stステージ開催権を確保する最終戦のオリックス戦(京セラドーム)ではオリックスの新人・曽谷龍平の前に6回1安打無失点に抑えられ、6回途中2失点の先発・有原を打線が援護出来ず曽谷にプロ入り初勝利を献上、前年同様残り2試合中1勝で目標達成という条件で1勝を挙げることが出来ず、また7月以降3連勝以上を1度も出来ずにシーズンを終えた。なお、シーズン最終戦での敗戦が日本プロ野球史上7球団目となる通算5000敗目ともなった[12]。ホークスのシーズン最終戦の翌日、楽天対ロッテでロッテが勝利したことにより、勝率1毛差でロッテが2位に浮上しソフトバンクが3位に転落したため、CS1stステージを同シーズン4勝8敗1引分と相性の悪いロッテの本拠地・ZOZOマリンスタジアムで迎えることとなった。

チーム打率は.248でオリックスの.250に次ぐリーグ2位、得点は536でリーグ最多、近藤が最多打点、最多本塁打、最高出塁率、柳田が最多安打、周東が最多盗塁の各タイトルを獲得した一方、レギュラー選手の怪我による離脱が相次ぎ、外国人選手が全員合わせて本塁打1本に終わるなどのマイナス要素もあった。

一方、投手陣はチーム防御率3.27でリーグ4位、失点は最少のオリックスより79点も多い507で規定投球回に達した投手はおらず、6月から1軍昇格した有原が10勝でチーム最多勝、次が42歳の和田の8勝、大関をはじめ開幕から先発ローテーションに入っていた投手らはいずれも負け越すかローテーションを守れず、モイネロの怪我により当初先発起用された藤井が中継ぎに配置転換されるなど苦しいやりくりとなった。

クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでは初戦で敗戦、2戦目を有原の好投で勝利し3戦目は0-0で迎えた10回表、周東、川瀬、柳田の3連続適時打により3-0とした。だがその裏、津森がロッテの藤岡裕大に3点本塁打を浴び同点に追いつかれると、更に交代したルーキーの大津が安田尚憲にサヨナラ適時打を許し、ソフトバンクは3-4の逆転サヨナラ負けを喫しファーストステージ敗退となった。敗退決定後の同日深夜、藤本監督の退任が発表された[13]。藤本はホークスの1軍監督として1993・1994年の根本陸夫以来となる2シーズンでの辞任となった。

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チーム成績

レギュラーシーズン

さらに見る 開幕:3/31, 5/2 ...
さらに見る 順位, 4月終了時 ...

[注 3]

2023年 パーソル パシフィック・リーグ成績
順位球団勝率
優勝オリックス・バファローズ86534.619--
2位千葉ロッテマリーンズ70685.507215.5
3位福岡ソフトバンクホークス71693.507115.5
4位東北楽天ゴールデンイーグルス70712.49617.0
5位埼玉西武ライオンズ65771.45822.5
6位北海道日本ハムファイターズ60821.42327.5

セ・パ交流戦

日本生命セ・パ交流戦2023 最終成績
順位球団勝率
1位横浜DeNAベイスターズ1170 .611優勝
2位福岡ソフトバンクホークス1170 .6110.0
3位読売ジャイアンツ1170 .6110.0
4位オリックス・バファローズ1170 .6110.0
5位北海道日本ハムファイターズ1080 .5561.0
6位東北楽天ゴールデンイーグルス990 .5002.0
7位広島東洋カープ990 .5002.0
8位千葉ロッテマリーンズ792 .4383.0
9位中日ドラゴンズ7101 .4123.5
10位阪神タイガース7101 .4123.5
11位東京ヤクルトスワローズ7110 .3894.0
12位埼玉西武ライオンズ6120 .3335.0

[注 4][注 5]

クライマックスシリーズ

さらに見る 勝者:千葉ロッテマリーンズ ...

達成記録

  • 10月9日 - 球団通算5000敗、史上7球団目[12][15]

記録

  • 開幕から2試合連続完封勝利 ※球団では1953年以来70年ぶり[16]
  • 開幕から23イニング連続無失点 ※1996年の近鉄に次いで史上5度目、球団史上最長タイ(70年ぶり2度目)[17]

球団記録

  • 7月22日 - 引き分けを挟まず10連敗 ※球団史上最長[注 6]
    • 7月24日 - 引き分けを挟まず12連敗[注 7]
    • 7月25日 - 連敗が12でストップ[20]
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入団・退団

要約
視点

シーズン開幕前

さらに見る 支配下選手, 登録 ...
さらに見る 育成選手, 登録 ...

[32][33]

シーズン開幕後

本節では、本シーズン開幕から終了までの入退団について記述する。

さらに見る 支配下選手・育成選手, 登録 ...
さらに見る 育成選手→支配下, 月 ...

マイナビオールスターゲーム2023選出選手

さらに見る コーチ, ファン投票 ...

代表選出選手

2023 ワールド・ベースボール・クラシック

日本代表
キューバ代表

[注 9]

選手・スタッフ

  • 背番号変更
フレディ・ガルビス 3→0
牧原大成 36→8
三森大貴 68→13
木村光 160→68(7月支配下登録)

個人成績

投手成績

  • 色付きは規定投球回数(143イニング)以上の選手
さらに見る 選 手, 登 板 ...
  • 太字はリーグ最多

野手成績

  • 色付きは規定打席(443打席)以上の選手
さらに見る 選 手, 試 合 ...
  • 太字はリーグ最高

タイトル

表彰

達成記録

  • 4月12日 - 今宮健太が通算350犠打、史上4人目。31歳8か月での達成は史上最年少[37]
  • 5月24日 - 和田毅が通算2000投球回、史上93人目。42歳3か月での達成は史上最年長[38]
  • 6月28日 - 柳田悠岐が通算250本塁打、史上69人目[39]
  • 8月18日 - 柳田悠岐が通算1500安打、史上135人目[40]
  • 9月8日 - 武田翔太が通算1000投球回、史上366人目[41]

記録

球団記録

  • 4月5日 - 和田毅が球団史上最年長となる42歳1か月での勝利[45][注 11]
  • 10月2日 - 近藤健介が球団史上最多となるシーズン105四球[46][注 12]
    • 最終成績はシーズン109四球[47]
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試合結果

さらに見る 凡例, 勝利試合 ...
さらに見る 3月・4月(12勝10敗 .545), # ...
さらに見る CS ファーストステージ, # ...
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ドラフト指名選手

さらに見る 新人選手選択会議, 順位 ...

[48]

脚注

関連項目

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