トップQs
タイムライン
チャット
視点
オー・エル・エム
日本の東京都世田谷区にあるアニメ・映画制作会社 ウィキペディアから
Remove ads
株式会社オー・エル・エム(英: OLM, Inc.)は、日本のアニメ・映画制作会社。株式会社IMAGICA GROUPの連結子会社。日本動画協会正会員。
![]() |
Remove ads
概要
『ポケットモンスター』シリーズやレベルファイブ作品を筆頭に、制作作品の大半がキッズアニメである。小学館の子供向け雑誌と独占的にタイアップすることが非常に多いものの、同社や小学館集英社プロダクションなどの小学館グループ各社との資本上の関わりは無い。
設立からしばらくはいわゆる深夜アニメなど、20代から40代を対象としたアニメも多数制作していたが、2007年に当時制作プロデューサーだった岩佐岳がWHITE FOXを設立し独立したのを境に、現在の制作様式が確立された。実写映画やフル3DCGアニメにも参入している。2017年以降は制作本数が大幅に増加し、シンエイ動画など同業他社と共同で制作するケースも増えている。なお2020年4月期にはOLM単独制作としては約13年ぶりとなる深夜アニメが放送され、以降は年に数作程度の深夜アニメを手掛けるようになっている。
制作・演出・作画部門と仕上げ・背景・撮影を行う2D部門を擁する。CG制作業務は関連会社の「オー・エル・エム・デジタル」(OLM Digital)が担う。2D部門は、2007年頃までオー・エル・エム・デジタルの部門だった。
OLMでは、プロデューサー単位のチーム制を導入しており、クレジットではOLMの社名ロゴに加え、「TEAM ○○」と表記される。2014年3月までは代表取締役の奥野[注 2]や神田が「プロデューサー」としてクレジットされ[注 3]、チームのプロデューサーは「制作担当」と表記されていた[注 4]。
2005年10月には実写製作プロデュース専門チームのTEAM MIYAGAWAが新設され、現在はTEAM MIIKEとして三池崇史監督作品などを手掛けている。実写ではアニメ作品に先駆けて4K・8K対応化も積極的に行っている。
2024年4月1日付のIMAGICA GROUP人事異動に伴い、創業時より代表取締役社長を務めてきた奥野敏聡が退任し、後任には取締役副社長を務めた釜秀樹が就任した[1]。
Remove ads
社名について
「Oriental Light & Magic Inc.[注 5]」(オリエンタル・ライト&マジック)の頭文字を取ったものである。過去に英語表記の際、O.L.Mとクレジットしていた時期もあり、テレビシリーズ『ポケットモンスター』では、『ダイヤモンド&パール』第182話までOPクレジットではO.L.Mと表記されている。過去にはO・L・Mとも表記していた。ジョージ・ルーカスが創設したインダストリアル・ライト&マジック(Industrial Light & Magic/ILM)との関係性は特にない。
略史
設立当時のメンバー
現代表である奥野敏聡は、かつてオービー企画のプロデューサーであった。オービー企画はアニメスタジオ「パステル」を抱えており、パステルのプロデューサーだった神田修吉はOLMの取締役に就任。パステルからは他に神田の部下の太田昌二、パステルを拠点に演出をしていた湯山邦彦、スタジオジャイアンツからは高橋ナオヒト、千羽由利子、神田がかつて在籍し、『タッチ』などを通じてオービー企画と関係があったスタジオぎゃろっぷからは小板橋司、和崎伸之とぎゃろっぷ中心で活動していたフリー演出家・水谷貴哉がOLMの設立に参加した。また湯山の1980年代の監督作でキーアニメーターを務めた作画スタジオアニメアールの毛利和昭が後に参加した。
デジタルアニメへの移行
1995年にオー・エル・エム・デジタルを設立し、デジタルペイントやコンポジット撮影といったデジタル制作を導入。当初デジタル制作は『ポケットモンスター』のオープニングアニメーションやエンディングアニメーションなど、限られた部分で使用されていた。テレビシリーズとしては『ああっ女神さまっ 小っちゃいって事は便利だねっ』が、全編デジタル制作による最初の作品である。
2010年代にはToon Boomを使用したデジタル作画の導入を始め、『ポケットモンスター XY&Z』第12話内のミニコーナー「パフォーマー通信」(2016年1月28日、テレビ東京系列放送回)においては、結成されたToon Boomデジタル作画チームによって初めて作画が行われた[2]。また、2017年に放送された『ピカイア!!』(全13話)では、ToonBoom Harmonyをメインに制作が行われ、グラフィニカ、シグナル・エムディといったデジタル作画を積極的に導入するスタジオとの共同作業が試みられた[3]。以降はCLIP STUDIO PAINTを採用し、後述のOLM ASIA SDN BHDで導入されている[4]。
IRHグループ企業化
2015年12月22日、イマジカ・ロボット ホールディングス(IRH)と基本合意書を締結し、同社の子会社化が発表される。2016年4月4日付けで、イマジカ・ロボット ホールディングスが奥野らの既存の株主から株式譲渡を受け、51.33%まで買い増す事に従って子会社となる[5]。
2017年12月、マレーシアに現地法人となる「OLM ASIA SDN BHD」を設立。デジタル作画・仕上を請け負う[6][7]。
2024年4月、花小金井にデジタル作画を行う新スタジオを設立。
2024年10月、タイに現地法人となる「OLM (Thailand) Co., Ltd.」を設立。
OLMのチーム
要約
視点
![]() |
チームごとに企画制作をするのではなく、チーム単位で制作を請け負うシステムである。
チームのプロデューサーは、特記のないものはクレジット上ではアニメーションプロデューサー[注 6]としてクレジットされる。
Remove ads
作品履歴
テレビアニメ
劇場アニメ
OVA
Webアニメ
ゲーム
テレビドラマ
実写映画
その他
Remove ads
オー・エル・エム・デジタル
要約
視点
株式会社オー・エル・エム・デジタル(英: OLM Digital, Inc.)は、デジタルアニメーションコンテンツの企画・制作を主な事業とする日本の企業。株式会社オー・エル・エムの子会社。
テレビアニメの他、実写映画の3DCGの制作を担当している。
2024年4月1日付のIMAGICA GROUP人事異動に伴い、創業時より代表取締役社長を務めてきた奥野敏聡が退任し、後任にはオー・エル・エムで常務取締役を務める坂美佐子が就任した。
作品履歴(デジタル)
テレビアニメ(デジタル)
劇場アニメ(デジタル)
ゲーム(デジタル)
実写映画(デジタル)
その他(デジタル)
参加作品
- テレビアニメ
- 劇場アニメ
- 実写映画
-
- 三池崇史監督作品
Remove ads
関連人物
アニメーター・演出家
制作
- 釜秀樹(取締役副社長→代表取締役、東宝出身)
- 大久保力(常務取締役→取締役副社長)
- 坂美佐子(取締役→常務取締役)
- 奥野敏聡(創業者、初代代表取締役社長)
- 近藤潤(取締役)
- 四倉達夫(取締役)
- 宮本なお子(取締役)
- 森下勝司(取締役、Production I.G→シグナル・エムディ出身)
- 高橋良昌(取締役〈非常勤〉)
- 大西健男(監査役〈非常勤〉)
- 大島満(元代表取締役副社長、バップ出身)
- 神田修吉(元取締役)
- 古市直彦(元取締役、小学館集英社プロダクション出身)
- 北嶋秀彦(元取締役、ビラコチャ代表取締役)
- 小板橋司
- 和崎伸之
- 太田昌二
- 井口憲明
- 岩佐岳(現:WHITE FOX代表取締役社長)
- 加藤浩幸
- 亀井康輝
- 澤田剛
- 吉岡大輔
- 井上剛
- 河北学(現:アクアスター所属)
- 草壁匠
- 大久保圭
- 正田聡史
- 住友英司
- 櫻井涼介(現:イーストフィッシュスタジオ所属)
- 阿部勇(現:KONAMI Animation所属)
- 児島宏明(現:バグフィルム代表取締役)
- 増田克人
- 間取美帆
- 三宅川敬輔
- 芝原靖史(現:トリプル・ドメイン代表取締役)
- 村田貢一(現:Be Loop代表)
- 木村崇信
- 鈴森龍(現:イーストフィッシュスタジオ代表取締役)
Remove ads
関連頂目
同社スタッフ・OBが独立・起業した会社
- トリプル・ドメイン - プロデューサーの芝原靖史が2001年に設立。
- F9 - OLM Digital元スタッフの木村崇信が2005年に設立。
- WHITE FOX - プロデューサーの岩佐岳と一部のスタッフが独立し2007年に設立。
- Be Loop - 制作デスクの村田貢一が2011年に設立。
- イーストフィッシュスタジオ - 設定制作・制作進行の鈴森龍が2017年に設立。
- レイルズ - CGプロデューサーの小林雅士が2020年に設立。
- バグフィルム - プロデューサーの児島宏明と一部のスタッフが独立し2021年に設立[15]。
- ARED - 美術監督の高尾克己とOLM DigitalのCG背景美術スタッフが独立し2024年に設立。
脚注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads