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薔薇一族
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薔薇一族(ばらいちぞく)とは、フランスから輸入された繁殖牝馬、ローザネイ(Rosa Nay)から派生する競走馬の一族である[1]。ローズやローザなど薔薇に関する馬名が付けられることから呼ばれる。大系統では1号族(w分枝 - Heavenly Windの系統)に属している。
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特徴
ローズキングダムが朝日杯FSを勝利するまで、重賞(GII、GIII)は何度も勝利するも、あと一歩の所でGIを勝てないジンクスがあった。
エアグルーヴ・アドマイヤグルーヴなどのいるダイナカールから派生の牝系や、エアシャカール・エアメサイアなどがいるアイドリームドアドリームから派生する牝系、ダンスインザムード・ダンスパートナーなどのいるダンシングキイの牝系と並び、ファンがいることで知られる。また、GIをなかなか勝てないという意味では、スカーレットインクから派生するスカーレット一族とも比較されていた(後にスカーレット一族からはダイワメジャー、ダイワスカーレット、ヴァーミリアンなどのGI馬が輩出されている)。
馬主は社台レースホース、サンデーレーシング、キャロットファームなど一口クラブの場合がほとんどである。主に栗東の橋口弘次郎厩舎に所属していた。馬体は小柄で、脚質は後方から追い込むスタンスを取る馬が多い。ノーザンファームの獣医師であった秋田博章は「(薔薇一族の馬たちが総じて小柄なので)脚元への負担は大きな馬より少ない。母になっても産駒が小さいと母馬への負担が減ってたくさん産めることに繋がる」としている。
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薔薇一族の祖・ローザネイ
ローザネイはフランスで8戦1勝。祖母のリヴァークイーンはフランス1000ギニーなどG1を3勝した。1992年の暮れ、吉田勝己がニューマーケットのタタソールズ社繁殖牝馬セールで購入した。吉田のお目当てはバレークイーン(胎内に後のフサイチコンコルド)であったが、同馬を思っていたより安く購入できたため、もう一頭買うだけの予算があり、ローザネイも購入することにした。
歴史
GIで3戦連続2着したローズバドの頃に薔薇一族という言葉が使われ始めた。小倉記念(GIII)2勝など重賞を5勝したロサードは種牡馬入りした。ローザネイの初仔ロゼカラー(牝馬)、ロゼカラーの初仔ローズバド(牝馬)と初仔の牝馬が活躍している。
- 2007年7月9日、セレクトセール2007で、薔薇一族として初めてセリに出されたロゼダンジュの2006(父フレンチデピュティ)が9200万円でダノックスに落札される。
- 2008年5月31日、ローゼンクロイツが金鯱賞に連覇をかけて出走したが、レース中に左第1指関節脱臼を発症し、最後の直線で競走を中止。予後不良となった。
- 2008年7月15-16日、セレクトセール2008でクラシックローズの2008(父ディープインパクト・初仔)が9000万円、ロゼダンジュの2008(父クロフネ)が1億3500万円で落札される。
- 2009年7月14日、セレクトセール2009でアルバローズの2009(父ダイワメジャー)が2200万円で落札される。
- 2009年11月21日、ローズキングダムが東京スポーツ杯2歳ステークスを勝ち、ローゼンクロイツの金鯱賞以来2年半ぶりの重賞制覇となった。
- 2009年12月20日、ローズキングダムが朝日杯FSを勝利し、薔薇一族としてGI(JpnI)挑戦34戦目にして初のGI(JpnI)制覇となった。
- 2010年11月28日、ローズキングダムがジャパンカップを勝利し、薔薇一族初の古馬GI制覇となった。1位入線のブエナビスタが降着となり、繰り上がりでの勝利であった。
- 2013年6月5日、ローズキングダムが競走馬登録を抹消し、種牡馬入り[2]。引退後は日高町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬となる[3]。
- 2018年、ローズキングダムは頭を強く打つ事故に見舞われ、この影響で麻痺が残ったため同年限りで種牡馬を引退。以降は同町に所在するYogiboヴェルサイユリゾートファームで功労馬として繋養される。2019年4月からは引退名馬繋養展示事業の助成対象になっている[4]。
- 2022年3月21日、スタニングローズがフラワーカップを勝ち、薔薇一族としてローズキングダムの京都大賞典以来10年ぶりとなる重賞制覇を達成[5]。
- 2022年10月16日、スタニングローズが秋華賞を勝ち、薔薇一族初の牝馬GI制覇を達成した[6]。
血統
主要部(重賞を含むオープン戦勝利馬、GI級競走出走馬)のみ記載。太字はGI級競走優勝馬、バラ由来の馬名を持つ場合は[]内に記載。
- ローザネイ 1988 [バラの妖精]
- ロゼカラー 1993(デイリー杯3歳S)[バラ色]
- ロサード 1996(オールカマーなど重賞5勝)[バラ色の]
- ヴィータローザ 2000(セントライト記念、ラジオたんぱ杯、中山金杯)[バラ色の人生]
牝系図の出典:牝系検索α
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成績
要約
視点
GI・JpnI
GII・GIII・JpnII・JpnIII
(勝利のみ)
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脚注
参考文献
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