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参議院比例区
日本の参議院議員通常選挙の比例代表制で選出される非拘束名簿式選挙 ウィキペディアから
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参議院比例区(さんぎいんひれいく)は、日本の参議院議員通常選挙における比例代表制で選出される選挙を区分するための通称である。
参議院の比例代表では、有権者は投票用紙に支持政党(政党名)か候補者名(個人名)のどちらかを書いて投票する。任期は6年100議席あり、3年ごと改選される議席数は50である。政党名と個人名の票の合計が「各党の得票数」となり、それに応じて「ドント式」計算方法で議席が配分される。参議院選挙の「比例区」は衆議院選挙の「比例区」とは異なり、比例代表の候補者名簿順位のない非拘束名簿式であるため、各党の獲得議席のなかで個人名を書かれた得票が多い候補者順に当選者[1]が決まる[2]。
「比例区」という名称の選挙区は存在しないが、前身の「全国区」のような正式名称がないために、マスコミや政党をはじめ広く一般的に使用されている通称表現であり、行政では「比例代表」と呼ばれることが多い。
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推移
参院全国区制時代
第12回参議院議員通常選挙まで行われていた全国区制の選挙では非常に選挙費用・体力が必要になる問題があった。選挙費用が多額かかるため金権選挙になること、選挙区が広すぎることで全国行脚による選挙活動による疲労で選挙戦中又は当選確定直後に倒れて死亡した候補者が発生したことから「残酷区」と言われた。また、全国を飛び回る交通費など選挙費用も膨大であったため「銭酷区(ぜにこくく)」とも呼ばれていた[3]。
参院比例代表制制度の導入
- 1983年(昭和58年)第13回参議院議員通常選挙から厳正拘束名簿式の比例代表制が導入された。
- 1995年に友部達夫は細川護煕の側近であった初村謙一郎の政治団体関係者に政官工作資金として巨額の金を渡し、新進の参院比例区の高い名簿順位を獲得し、7月の第17回参議院議員通常選挙に当選した。1997年にオレンジ共済組合事件が発覚し、逮捕許諾決議案が可決され、詐欺容疑で逮捕された。
非拘束名簿式への変更後
- 2001年(平成13年)第19回参議院議員通常選挙から参議院比例区 非拘束名簿式に変更され、有権者は「政党名」又は「候補者名」で投票可能となった。非拘束名簿式では、衆院選の比例制度とは異なり、当選順位は「個人名での得票数の多さ」で決まる(2019年参院選以降は特定枠という例外制度が導入された)。
- 2016年の選挙から「鳥取県と島根県」、「徳島県と高知県」が、それぞれ一つの選挙区となる、「合区」が開始された[6]。
- 2019年(令和元年)第25回参議院議員通常選挙から政党が優先的に当選人となるべき候補者を特定枠として任意に指定できるようになった。従来の非拘束名簿方式を中心とした制度に拘束名簿式が混合する形となる。「合区」された「鳥取県と島根県」「徳島県と高知県」の選挙区で候補を擁立できない県からの比例代表選出議員の擁立を図るために、この特定枠制度が活用されるようになった[6]。
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改選数
以下の数は一回の選挙ごとの比例区の改選数である。参議院の場合、3年ごとに半数を改選する制度となっているため、総議席数に占める比例区選出議員の定数は以下の改選数の二倍となる。
選挙結果
要約
視点
- 表項目の「歴」は、選挙時の参議院議員在職経歴を表す。
- 表中の「
取消線」は、議員の死亡あるいは辞職・失職等によって参議院名簿登載者でなくなった者を表す。
第27回(2025年)
- 表中の「(特定)」は、非拘束名簿の特定枠による当選を表す。
- 比例名簿次点者一覧
(2025年7月21日時点)
第26回(2022年)
- 表中の「(特定)」は、非拘束名簿の特定枠による当選を表す。
- 熊野正士の議員辞職に伴い、宮崎勝が繰り上げ当選(2022年10月6日決定)[7]。
- 水道橋博士の議員辞職に伴い、大島九州男が繰り上げ当選(2023年1月17日決定)[8]。
- ガーシーの議員除名処分に伴い、齊藤健一郎が繰り上げ当選[注釈 2][9](2023年3月23日決定)[10]。
- 田村智子の第50回衆議院議員総選挙への立候補(当選)に伴う失職により、大門実紀史が繰り上げ当選(2024年10月21日決定)[11]。
- 足立敏之の死去(2024年12月27日死去)に伴い、小川克巳が繰り上げ当選(2025年1月17日決定)[12]。
- 石井章の議員辞職[注釈 3]に伴い、上野蛍が繰り上げ当選(2025年9月17日決定)
- 比例名簿次点者一覧
(2025年9月17日時点)
第25回(2019年)
- この選挙より非拘束名簿式(特定枠設置)に変更、定数2増
- 表中の「(特定)」は、非拘束名簿の特定枠による当選を表す。
- 立花孝志の参議院埼玉県選挙区補欠選挙への立候補(落選)に伴う失職により、浜田聡が繰り上げ当選(2019年10月21日決定)[16]。
- 北村経夫の参議院山口県選挙区補欠選挙への立候補(当選)に伴う失職に伴い、比嘉奈津美が繰り上げ当選(2021年10月20日決定)[17]。
- 宮本周司の参議院石川県選挙区補欠選挙への立候補(当選)に伴う失職に伴い、中田宏が繰り上げ当選(2022年4月14日決定)[18]。
- 三木亨の議員辞職[注釈 8]に伴い、田中昌史が繰り上げ当選(2023年1月17日決定)[19]。
- 吉田忠智[注釈 9]の議員辞職[注釈 10]に伴い、大椿裕子が繰り上げ当選[注釈 11](2023年4月6日決定)[20]。
- 室井邦彦の死去(2024年1月3日死去)に伴い、藤巻健史が繰り上げ当選(2024年1月18日決定)[21]。
- 須藤元気[注釈 12]の衆議院東京15区補欠選挙への立候補(落選)に伴う失職により、市井紗耶香が繰り上げ当選[注釈 13](2024年4月25日決定)[22]。
- 市井紗耶香の議員辞職に伴い、奥村政佳が繰り上げ当選[注釈 13](2024年5月10日決定)[23]。
- 山本香苗の第50回衆議院議員総選挙への立候補(落選)に伴う失職により、高橋次郎が繰り上げ当選(2024年10月21日決定)[24]。
- 梅村聡の第50回衆議院議員総選挙への立候補(当選)に伴う失職により、山口和之が繰り上げ当選(2024年10月21日決定)[24]。
- 鈴木宗男の議員辞職[注釈 14]に伴い、桑原久美子が繰り上げ当選[注釈 15](2025年7月14日決定)[26]。
第24回(2016年)
- 長沢広明の辞職に伴い、竹内真二が繰り上げ当選(2017年10月13日)。
- 髙階恵美子の第49回衆議院議員総選挙への立候補(当選)に伴う失職により竹内功が繰り上げ当選(2021年10月29日)。
- 藤末健三[注釈 16]の辞職[注釈 17]に伴い、田城郁が繰り上げ当選[注釈 18](2022年6月27日)。
第23回(2013年)
第22回(2010年)
- 上野宏史[注釈 21]の第46回衆議院議員総選挙への立候補[注釈 22](当選)に伴う失職により、真山勇一が繰り上げ当選(2012年12月14日)。
- 小熊慎司[注釈 23]の第46回衆議院議員総選挙への立候補[注釈 22](当選)に伴う失職により、藤巻幸夫が繰り上げ当選(2012年12月14日)。
- 桜内文城[注釈 21]の第46回衆議院議員総選挙への立候補[注釈 22](当選)に伴う失職により、山田太郎が繰り上げ当選(2012年12月14日)。
- 中村博彦の死去に伴い、堀内恒夫が繰り上げ当選(2013年8月6日)。
- 藤巻幸夫[注釈 24]の死去に伴い、田中茂が繰り上げ当選(2014年4月1日)[29]。
- 佐藤ゆかりの辞職[注釈 25]に伴い、阿達雅志が繰り上げ当選(2014年12月4日)。
第21回(2007年)
- 山本孝史の死去に伴い、大石尚子が繰り上げ当選(2007年12月28日)。
- 遠山清彦の辞職[注釈 26]に伴い、草川昭三が繰り上げ当選(2008年9月12日)。
- 青木愛の第45回衆議院議員総選挙への立候補(当選)に伴う失職により、広野允士が繰り上げ当選(2009年8月22日)。
- 田中康夫の第45回衆議院議員総選挙への立候補(当選)に伴う失職により、平山誠が繰り上げ当選[注釈 27](2009年8月31日)。
- 西岡武夫の死去に伴い、はたともこが繰り上げ当選(2011年11月10日)。
- 大石尚子の死去に伴い、玉置一弥が繰り上げ当選[注釈 28](2012年1月17日)。
- 今野東の第46回衆議院議員総選挙への立候補(落選)に伴う失職により、樽井良和が繰り上げ当選(2012年12月14日)。
- 義家弘介の辞職[注釈 29]に伴い、武見敬三が繰り上げ当選(2012年12月14日)。
- 室井邦彦の辞職[注釈 30]に伴い、尾辻かな子が繰り上げ当選[注釈 31](2013年5月23日)。
- 大江康弘[注釈 32]の辞職[注釈 33]に伴い、山村明嗣が繰り上げ当選(2013年6月5日)。
第20回(2004年)
- 竹中平蔵の辞職により神取忍が繰り上げ当選(2006年10月4日)。
第19回(2001年)
- この選挙より非拘束名簿式に変更、定数2減
第18回(1998年)
- 岡利定の死去により清水達雄が繰り上げ当選(2000年10月12日)。
- 立木洋の辞職により大門実紀史が繰り上げ当選(2001年1月5日)。
- 村上正邦[注釈 35]の辞職により宮崎秀樹が繰り上げ当選(2001年3月6日)。
- 今井澄の死去により信田邦雄が繰り上げ当選(2002年9月2日)。
- 小宮山洋子の東京6区補欠選挙に立候補(当選)に伴う失職により中島章夫が繰り上げ当選(2003年4月23日)。
- 沢たまき[注釈 36]の死去により千葉国男が繰り上げ当選[注釈 37](2003年8月22日)。
- 江本孟紀[注釈 38]の大阪府知事選挙に立候補(落選)に伴う失職により樋口俊一が繰り上げ当選(2004年4月23日)。
第17回(1995年)
第16回(1992年)
- 藤江弘一の死去に伴い、宮崎秀樹が繰り上げ当選(1993年6月23日)。
- 細川護熙の第40回衆議院議員総選挙に立候補(当選)に伴う失職により、小島慶三が繰り上げ当選[注釈 45](1993年7月16日)。
- 小池百合子の第40回衆議院議員総選挙に立候補(当選)に伴う失職により、円より子が繰り上げ当選[注釈 45](1993年7月16日)。
- 松本英一の死去により萱野茂が繰り上げ当選(1994年8月5日)。
- 青島幸男の東京都知事選挙に立候補(当選)に伴う失職により、山田俊昭が繰り上げ当選(1995年4月11日)。
- 田辺哲夫の死去により山東昭子が繰り上げ当選(1995年8月25日)。
- 山東昭子の第41回衆議院議員総選挙に立候補(落選)に伴う失職により、嶋崎均が繰り上げ当選(1996年10月9日)。
- 嶋崎均の死去に伴い、長尾立子が繰り上げ当選(1997年5月19日)。
第15回(1989年)
- 横溝克己の死去に伴い、星野朋市が繰り上げ当選(1990年3月14日)。
- 山岡賢次の第40回衆議院議員総選挙に立候補(当選)に伴う失職により、扇千景が繰り上げ当選(1993年7月16日)。
- 石川弘の辞職[注釈 46]に伴い、増岡康治が繰り上げ当選(1994年3月23日)。
第14回(1986年)
- 青島幸男の辞職に伴い、いずみたく(今泉隆雄)が繰り上げ当選(1989年6月16日)。
- 塩出啓典の第39回衆議院議員総選挙に立候補(落選)したことに伴う退職(自動失職)により、針生雄吉が繰り上げ当選(1990年2月23日)。
- 宮田輝の死去に伴い、山口光一が繰り上げ当選[注釈 47](1990年8月20日)。
- いずみたくの死去に伴い、山田俊昭が繰り上げ当選(1992年5月25日)。
第13回(1983年)
- この選挙より拘束名簿式比例代表制を導入
- 野坂昭如の第37回衆議院議員総選挙に立候補(落選)に伴う失職により、コロムビア・トップが繰り上げ当選(1983年12月24日)。
- 竹内潔の死去に伴い、石井道子が繰り上げ当選(1984年9月4日)。
- 藤井裕久の辞職[注釈 49]に伴い、寺内弘子が繰り上げ当選(1986年6月23日)。
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主要政党別得票数
要約
視点
出典[31]
拘束名簿式
非拘束名簿式
非拘束名簿式(特定枠設置)
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名簿順位
第27回参議院選挙
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脚注
関連項目
外部リンク
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