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茨城中学校・高等学校

茨城県水戸市にある中高一貫校 ウィキペディアから

茨城中学校・高等学校map
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茨城中学校・高等学校(いばらきちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、茨城県水戸市八幡町にある私立中学校高等学校。略称は茨中・茨高(いばちゅう・いばこう)。日本三大藩校の一つである弘道館の流れを組み国内屈指の歴史を持つ、県内最古の私立高等学校・中学校である。また、県内最古の中高一貫校である。中学校からの入学者に中高一貫教育を提供し、高等学校においては、高校からの入学者と3年次から混合する併設混合型中高一貫校

概要 茨城中学校・高等学校, 過去の名称 ...
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茨城中学校・高等学校

私学藩校水戸藩弘道館」、1841年)を起源とする数少ない[注釈 1]学校で、学校としては国内屈指の歴史をもつ。

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概要

1841年天保12年)、水戸藩により藩校として設立された弘道館を起源とする私立学校である。明治維新を経て1872年に弘道館が閉鎖されて以来、水戸学を信奉する学者により私塾が次々と開かれたが、いずれも閉鎖や廃絶を繰り返していた。その中で1924年大正13年)、飯村丈三郎は弘道館の流れを汲む唯一の私塾であり経営困難に陥った水戸学院の支援を持ちかけられ、1927年2月5日昭和2年)、飯村が巨額の私財を投じ、私立茨城中学校(旧制)が創設された。建学の精神は、飯村が終生の信条とした「報恩感謝」である。戦後の学制改革を経て、1948年(昭和23年)、「茨城高等学校」(新制)となり、茨城中学校(新制)を併設した。1995年には男女共学化・中高一貫制の導入され、現在の原型が定まった。

教育方針

要約
視点

伝統校としての茨城中学校・高等学校は、教育活動の中で「衆生の恩」(社会恩・人類恩)の理念の涵養に努めており、これに教育の実効性をあげるための手立てを講じれば、今更、教育改革の必要性を論じる必要はなく、戦後、一貫して行われてきた規律を重んじた均質的・画一的な教育に、個性を重視した教育を盛り込み、「衆生の恩」の理念の育成がはかれれば、「人が人を育む教育」はより一層、理想的な教育に近付くのであると、第17代校長・大窪範光は述べている[1]

建学の精神

建学の精神は、創立者の飯村丈三郎の精神に由来して「報恩感謝」となっており、これに基づく形で3項目の校訓がある[2]

  • 建学の精神:「報恩感謝」 (創立者・飯村丈三郎による)
    • 社会報恩のため質実剛健で社会奉仕の念の強い人物の育成

校訓

  • 校訓[2]
    • 真理正義を愛する
    • 強健な身体と不屈の精神を養う
    • 協同友愛の念を厚くする

中高一貫教育

(この節の出典:[3]

中高一貫教育の利点を生かして中学校・高等学校の所定カリキュラムを概ね5年で終わらせ、高校3年時には大学受験に向けた復習・対策を実施する。また、体系的な中高一貫教育の実現の為に以下の3つの期間を設けている[2]

高校から入学する生徒は高入生と呼称され、中学から進級した一貫生とは区別される。高校1年と高校2年では、一貫生はAからD組を、高入生は、EからG組を(国際教養コースはH組)使用し、高校3年次に、一貫生と高入生をあわせたクラス編成を行う。これは、茨城中学校と他の国公私立中学校と学習スピードが違うことにより生まれた一貫生との授業進度の差を埋めるための措置である。

  • 前期:中学1・2年次 - 知的好奇心育成期
    • 学年別目標
    • 挨拶の励行と中学生としての自覚を養う
    • 体力・気力を養う
  • 中期:中学3・高校1年次 - 知識発展統合期
    • 学年別目標
    • 将来への目的意識を養う
    • 高校生としての自覚を養う
    • 高校1年次
      • 高入生 - 芸術における選択科目(音楽・美術・書道)を除き、全員が同じ科目を学習する。
      • 中高一貫生
      • 国際教養コース - 海外や国内の有名大学の授業と、ネット上での協働学習を行う。
  • 後期:高校2・3年次 - 知力実力完成期
    • 学年別目標
    • リーダーとしての自覚を養う
    • 社会に貢献できる人間性を養う
    • 高校2年次 - 選択授業の導入による履修科目の精選を行う期間。
      • 高入生 - 学生それぞれの進路に応じて理系文系に進路が分離される。
      • 中高一貫生
      • 国際教養コース - コース全員の学生が半年間の長期留学を実施する。
  • 高校3年次
    • 全学生- 「国立理系」「国立文系」「私立理系」「私立文系」の4教程からの選択となる。

グローバル教育

語学の習得を目的とするだけではなく、自分の国や地域の伝統や文化についての理解を深め、人権、平和、異文化などのテーマを世界規模でものごとを考える力を身につけるための教育とする。

  • エンパワーメントプログラム
  • オンライン英会話プログラム(DMM英会話[4]
  • 海外同世代交流プログラム
  • 選択制研修旅行(平成27年度〜)
  • スカイプ英会話学習プログラム(2015年頃)[5]

キャリア教育

(この節の出典:[6]

茨城大学特別講座

「イバダイ特別講座in茨城高校」と称されるものであり、2021年度は以下が行われた[7]

  • 感情とストレスの心理学
  • いま経済学・経営学研究が面白い~ワーク・ライフ・バランスと働き方改革で未来を拓く~
  • IPS細胞の誕生から再生医療へ
  • 電波天文学で探る宇宙・地球・生命の起源
  • 「機械力学」と鉄道車両の運動シミュレーション
  • 知性・感性・コンピューター
  • 有機質資材の土の中での役割

職業教育講演会

さらに見る タイトル ...

大学オープンキャンパス見学会

学校生活関連

  • 学生の本分は勉学に励み務めることであるとし、アルバイト、自動車やバイクの運転免許取得は原則として禁止している。
  • 第2土曜日以外の土曜日には午前中に限り授業が行われる。但し祝日との兼ね合わせで稀に変更になるケースも認められる。
  • 携帯電話の扱い
    • 中学校:教室後ろの棚に電源を切って保管する。登校時から下校時まで一切の使用を認めない。(緊急時を除く)
    • 高校:廊下のロッカーに電源を切って保管する。登校時から下校時まで一切の使用を認めない。使用した場合や着信音が作動した場合は補導が行われる。

生徒像

茨城中学校・高等学校は以下の生徒像を求めている[2]

  • 建学の精神「報恩感謝」に共鳴し、社会や他者のために尽力できる生徒
  • 高い教養と豊かな人間性にもとづく人間的成長への意志を有する生徒
  • 知的好奇心に富み、生涯を通じて学び続ける意志を有する生徒
  • 多様な価値観を認め合い、仲間との協働を通じ創造的活動を実践できる生徒
  • 母校の歴史と伝統を重んじ、弘道館から受け継ぐ文武不岐の実践を志す生徒

かつての主な教育方針

1927年度

(この節の出典:[9]

  • 忠孝の大道を主とし、友誼を淳うし、協同一致報恩を念とすること。
    • (現代口語訳) 親や国を大切にすることを基本にして、友情を深め、みんなで協力し合い、感謝の気持ちを忘れないこと。
  • 軽佻浮薄の言行を慎み、誠実剛直を以て、立身出世をはかること。
    • (現代口語訳)軽はずみで浅はかな言動をしないように気をつけ、誠実で真っすぐな態度で努力し、社会で成功を目指すこと。
  • 心身鍛錬学術研修の両全につとめ以て、人格の完成を期すること。
    • (現代口語訳)心と体を鍛え、学問や技術の研鑽にも励み、立派な人格を目指すこと。

2001年度

(この節の出典:[10]

当時は「第1志望現役合格」をモットーに教育の方針を打ち立てていた。様々な講演会や校外指導を実施していたとされるが、2025年現在と方針が大きく変わるものではない。

  • 学習指導
    • 知育・徳育・体育を念頭に置いた指導を行っていた。
  • 校外指導
  • 職業指導
  • 課外指導
    • 文化講演会
    • 芸術鑑賞回
    • 文化祭
    • 体育祭
    • クラスマッチ
    • 部活動
    • ゼミ
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授業と教育課程

要約
視点

授業時程

授業は6年間の中高一貫教育を行うために、公立の中学校や高等学校とは、方針や形式を異にする点が多い。

例えば、中学1年次と中学2年次で公立学校の中学の学習を終わらせ、中学3年次より、高等学校の学習を開始するといった点が挙げられる[11]

さらに見る 現在の茨城中学校・高等学校における授業タイムテーブル ...
さらに見る 1954年度の茨城中学校・高等学校における授業タイムテーブル ...
さらに見る 月曜日, 火曜日 ...

授業時数と過去のカリキュラム

(この節の出典:[3][11]

授業時数(カリキュラム)を週ごとのコマ数/週の単位で示す。

1927年度

(この節の出典:[9]

  • 週あたりの授業時数(時/月)
    • 修身:5
    • 国語・漢文:33
    • 外国語:34
    • 歴史・地理:15
    • 数学:20
    • 博物(現在の生物科の一分野):6
    • 物理・化学:8
    • 秩序(法政経済):3
    • 図画:4
    • 唱歌:3
    • 体操:15
  • 履修科目
    • 国語・漢文
      • 国語、漢文、作文、文法の4つ。
    • 英語
      • 講読、作文、文法、書取、習字、会話の6つ。
    • 地理
    • 歴史
    • 数学
    • 博物
    • 物理
    • 化学
    • 秩序
      • 法律、政治、経済の3つ。
    • 体操

2001年度

(この節の出典:[13]

さらに見る 中1・2, 中3・高1 ...

高校1年次では芸術(音楽・美術)を除き全員が同じ科目を履修していた。

高校2年次では進路に応じて、理科及び社会において選択科目を設定されていた。また、英語と数学にまたがる選択も設定されていて、その選択内容に応じて理系と文系に進路の方向は分かれていた。

高校3年次では選択科目が多種多様に設定されていた。

さらに見る 週単位 ...

2022年度

(この節の出典:[15]

さらに見る 週単位 ...

2024年度

さらに見る 週単位 ...

課外授業(2022年度)

(この節の出典:[15]

1学年

  • 現代文
  • 古典
  • 数学IA・IIB
  • 物理
  • 化学
  • 生物
  • 英語応用
  • 英語標準
  • 英語基礎

2学年

  • 現代文
  • 古典
  • 数学応用
  • 数学標準
  • おはよう数学(朝課外
  • 地理
  • 日本史
  • 世界史
  • 政治経済
  • 物理
  • 化学
  • 生物
  • 生物実験
  • 英語応用
  • 英語標準
  • 英語基礎
  • 英語リスニング
  • 英語総合超応用

3学年

  • 現代文〜入試良問を解く
  • 必勝古文単語200
  • 原点回帰数学(計算・証明)
  • 壁を越える数学α・β
  • 必勝地理
  • 日本文化史特講
  • ハイレベル世界史
  • センター政治経済
  • センター倫理で高得点を目指す
  • ハイポテンシャル物理
  • ベーシック物理
  • 化学標準入試演習
  • 生物「進化・系統」
  • センター生物穴探し
  • 英語構文特講
  • わかる長文読解
  • 入試で狙われる英文法・語法
  • 東大英語

夏の課外授業

  • センター国語
  • 最後の古典文法
  • 数学IAIIB良問鑑賞
  • 理系数学
  • センター地理
  • センター日本史総復習演習
  • もう一度の現代史
  • 理系生物
  • センター化学
  • 応用物理
  • 英文和訳演習・超応用
  • おさらい英文法
  • リスニング対策
  • センター長文&発音問題

課外授業(2024年度)

(この節の出典:[3]

1学年

  • 現代文
  • 古典
  • 数学IA(応用)
  • 英語応用

2学年

  • 古典文法
  • 数学IA
  • 数学IIB
  • 英語応用演習
  • 情報演習

3学年

  • 小論文
  • 共通テスト対策数学IA
  • 共通テスト対策数学IIB
  • 英語構文ベース読解・作文超応用
  • 日本の英語(長文編)
  • 共通テスト対策英語演習
  • 日本史演習
  • 共通テスト対策地理
  • 世界史問題演習
  • 政治経済
  • 地域でさかのぼる世界史
  • 日本思想史演習
  • 源流思想特講
  • ハイレベル物理演習
  • 物理
  • 化学
  • 生物演習

夏の課外授業

  • 古典長文読解
  • 読書読解講座
  • 数II応用演習
  • 数IIB応用演習
  • 英語【文法・読解】
  • 英検準1級対策講座
  • 世界史論述入門
  • 宗教特講
  • ハイレベル物理(力学)

テーマ別課外

  • 裁判の傍聴
  • パルスジェットエンジンの作製と燃焼実験
  • 手作りスコーンでアフタヌーンティー
  • 坐禅体験
  • 水戸藩の書道
  • 『常陸風土記』を歩く
  • 卒業生との進路座談会
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学校創立100周年記念事業

(この節の出典:[16]

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茨城高等学校・中学校100周年記念会館建設予定地。奥に見えるグレー色の木造建築建物が50周年記念会館。

2027年を境に茨城中学校・高等学校は創立100年を迎える。それにあたって、以下の事業が学校によって企画された。

茨城新聞カウントダウンPR広告

10月3日は学校の創立記念日であるため、2024年10月3日の茨城新聞に学校の創立100周年を周知させるための広告が掲載された。また、2027年まで毎年、茨城新聞にカウントダウン広告が掲示される予定である[17]

茨城高等学校・中学校 創立100周年記念募金

創立100周年記念事業の実現

  1. 新しい教育を創出する学習支援センター(仮称)の新築 ―AI技術を活用したデジタル教材によるパーソナライズ・ラーニング・システムの導入等―
  2. グローバル教育・探究活動・ICT教育の推進
  3. 教育施設の整備・拡充
  4. 各種周年記念事業
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茨城中学校・高等学校のカラー(Color)

茨城中学校・高等学校ブランドカラー

茨城高等学校は青色、茨城中学校はやや暗い赤色のものがブランドカラーとして採用されているとされる。両者共に、丸みを帯びた星型の中央部に「高」「中」と印されたものが、学校のロゴマークとして使用されている。

茨城中学校・高等学校ブランドカラーが用いられた製品

茨城中学校・高等学校グレードカラー

茨城中学校・高等学校では学年ごとのカラーを定めるが、厳密には学年(グレード)のカラーではなく、入学年次によって定められるカラーである。以下にその詳細を示す。

さらに見る 高等学校(中学校)の入学年度 入学年度をn[西暦年]とする(但n:ℕ), カラー ...

茨城中学校・高等学校グレードカラーが用いられた製品

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茨城中学校・高等学校共通の駐輪許可証。グレードカラーが採用されている。
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茨城高等学校の生徒手帳。右上に校章が入っており、グレードカラー(この場合は緑色)が採用されている。
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奨学金制度

  1. 茨城中学校・高等学校奨学金
  2. 茨城県奨学金
  3. 日本奨学支援機構(JASSO)
    1. 高等学校奨学生(在学)
    2. 大学第一種・第二種奨学生(予約)
  4. 交通遺児育英会
  5. 茨城高等学校育英会奨学基金奨学生

制服

要約
視点

(この節の出典:[18]

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茨城高等学校の制服。ネクタイのリボン結びは高校女子の標準スタイルである。
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茨城中学校・高等学校の制服の仕様。
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茨城中学校の制服の女子リボン。2023年度入学生まで。リボンの両方の先端に凹スナップボタンが付いており、セーラー襟ブラウスの襟の鎖骨のあたりの場所に位置する凸スナップボタンにはめ込むことができる。

沿革

  • 茨城高等学校は、茨城県立水戸第一高等学校茨城県立日立第一高等学校とともに生徒の要望によって、1972年服装自由化したことで知られる。
  • 1995年度の中高一貫制導入に合わせて、茨城中学校は制服を一新し、茨城高等学校は改めて制服を導入した。
  • 2021年度より中高女子のスラックス制服の選択が可能となった。
  • 2024年度より茨城中学校の女子制服の仕様が変更された。

制服における学校シンボルマークの扱い

なおブレザーに左胸に印される冠章(かんしょう)とは以下のものである。

  • 赤い円の中に金色文字のブラックレター体で「I(アルファベットのアイ)」と印される。
  • 青い円が赤い円を囲んでおり、赤い円に沿う形で「IBARAKI JHS AND SHS」と金色文字で印される。JHSはJunior High School(中学校)、SHSはSenior High School(高等学校)を示す。
  • 円の中に冠が描かれる。
  • 円を囲むように麦を模した図が描かれる。
  • 最下部に緑色の帯が描かれ、内部にEST-1927と印される。ESTはEstablish(創立)を示す。

その他制服の左胸に印される略章(りゃくしょう)とは以下のものである。

  • 盾型の線の中にブラックレター体で「I(アルファベットのアイ)」と印される。
  • 一般的に水色の線で印される

リボンタイの扱い

2013年当時(2025年現在でも)、「本校では、共学化当初にネクタイ着用を定めていたが、女子生徒の間でネクタイのリボン結びの形が自然に広まり、教員の間でも容認されるようになった」とされ、これが「女子制服における一つの文化」として尊重されているという。なお、正規のリボン型も公式に存在しており、希望する生徒はそちらを着用することも可能である。[19]

制服着用規定(2024年度)

さらに見る 期間, 移行期間 ...
  • 移行期間はブレザー・及びベスト、セーター着用の際のネクタイ、リボンが必須である。
  • 冬服期間は冬服を、夏服期間は夏服の着用を原則とする。
  • 冬服期間の式典では必ずブレザーを着用すること。女子はリボンを不可としネクタイの着用を義務付ける。
    • 入学式は冬服期間の服装とする。また、替スカートの着用を不可とする。
  • 防寒のために制服以外のコート類を着用する場合、制服のブレザーを着用することを原則として、ブレザーを着用せずに、コート類を着用することは不可とする。

制服の種類

さらに見る 制服の名称, 成分 (不明のものは空白) ...
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施設

要約
視点
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茨城中学校・高等学校の空撮写真。上が北であり、そちら側から順に、茨城中学校・高等学校野球場、テニスコート、小サッカーコート、本キャンパスが見える。
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茨城中学校、高等学校の末広門。

2024年現在では、茨城中学校・高等学校は以下の施設を保有するので以下の表に記す[20]。なお、A棟、C棟は2011年に新たに竣工された[21]

さらに見る 階, 棟号 ...
さらに見る 1950年, 1号館 ...
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茨城中学校・高等学校の施設配置図。

食堂

半地下に食堂施設を所有している。教員及び高校生が昼の時間帯に使用可能。文化祭時には一般開放。

創立50周年記念会館

茨城中学校・高等学校の校舎から道路を挟み、南西の方向に位置する施設。旧制茨城中学校が1977年に創立50周年を迎え、「茨城高等学校 茨城中学校 創立50周年記念会館(建造物に記されている表記ママ)」の建築が開始された。木造2階建であり、青みを帯びたグレー(俗に言うロシアンブルーカラー)の外壁を持つ。2023年時点でもかるた競技部等の文化部で使用されている。

温水プール

1997年4月に完成した。温風装置を兼ね備えており、プールサイドを温めることも可能である[22]

視聴覚ホール

300名が収容可能とされる。[23]

図書室

司書が常駐しており、レファレンスや利用相談を行うことができる。また、毎月100冊以上の新着図書が入荷している。[11]

蔵書数

  • 2022年度、声の教育社によれば、約60,000冊の蔵書を持つとされる[23]
  • 2008年度、茨城県教育委員会によると、弘道館から引き継いだ漢籍等,蔵書4万5千冊余りを有している[22]
  • 2025年度、学校側の発表によると、弘道館より引き継いだ漢書を含む蔵書、約6万5000冊を有する。[11]

年表

(この節の出典:[24]

  • 1927年(昭和2年) - 旧制茨城中学校の創立とともに校舎の一隅に図書館が設けられる。
  • 1959年(昭和34年) - 中学校校舎2階に移転される。
  • 1964年(昭和39年) - 3号館2階に移転される。
  • 1978年(昭和53年) - 創立50年を記念して5号館が落成され、図書館も5号館移転される。
  • 1984年(昭和59年) - ソーラーシステムによる冷暖房が完備される。
  • 1988年(昭和63年) - 司書室が充実され、開架書庫が新設される

保健室

2001年当時、薬物乱用防止教室、エイズ教育、当時行われていた文化祭仮装行列では街頭での呼びかけを行っていた[25]

進路指導室

(この節の出典:[26]

進路指導室では以下の進路の指導を行っており、2001年当時、以下の蔵書が存在した。

  • 赤本(教学社が発行する各大学の過去問題集)
  • 青本(駿河台予備校が発行するの難関大学の過去5年間の入試問題集)
  • 全国大学入試問題集(旺文社が発行する各強化・学科ごとの問題集)
  • 過去の模擬試験の問題集(進研模試・河合塾模試・代ゼミ模試など)
  • 各大学・学部紹介のパンフレット

パソコン室

1999年には生徒用端末機器46台を導入し、LANシステムを構築し、WindowsNTをOSとして使用していた[27]

防災設備

(この節の出典:[11]

以下の防災用の備蓄品を備えている。

  • 毛布(真空パック)
  • 牛丼
  • ペットボトルの水
  • ランタン
  • 乾パン
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広報誌と刊行物

定期刊行物

  • 100周年記念会報「報恩感謝」
    • 2022年より茨高・茨中百周年準備委員会によって年に2回のペースで発行される[28]
  • PTA新聞春秋
    • 中高PTA広報委員によって年に3回のペースで発行される[29]
    • 茨城高等学校生徒会は毎年、各クラス・部活動・学校行事・生徒会活動等を紹介かつ記録する小冊子を作成している。平成元年に創刊され第2号まで発行されたが、その後途絶え、2012年に復活し、その後毎年発行されており、2022年で13号となった。[30]

校史

  • 茨城高等学校50年史
    • 1977年に茨城高等学校によって発行された[31]。50年史に至るまではそれまで、校史が存在しなかった。西村文則が記した「飯村丈三郎伝」が唯一のもので、他には水戸学院の由来の小冊が2つ3つあるに過ぎなかった[9]
  • 茨城高等学校六十年のあゆみ(1987年)[32]

学校文化

茨城中・高は、水戸藩藩校である弘道館やそこで形成された水戸学の流れを汲み、学校図書館は、弘道館の蔵書を引き継いでいる[22]明治維新後に弘道館の蔵書のほとんどが国有とされたが、1945年昭和20年)8月2日未明の水戸空襲により焼失した。このため、茨城中学校・茨城高等学校がわずかに引き継いでいた1万余りの史料が、現存するものでは大半を占めている。現在は、茨城県立歴史館が弘道館より引き継いだ史料を委託管理している。

学校の歌

(この節の出典:[33]

  • 旧制茨城中学校校歌
  • 茨城中学校・高等学校校歌
  • 応援歌

部活動

要約
視点
さらに見る 部活動における所属可能な学年(2025年) 「◯」は男女混合により部活動が設置されている状態 「男/女」は男子/女子の部活動が設置されている状態, 部活動名 ...
さらに見る 高等学校における部活動の活動状況(2010年) 活動が非常に活発なものを◎、活発なものを◯、設置されているが活動状況が不明なものを△で記す 高等学校における部活動の部員数(2022年) 部員数10~30人のものを◯、9人以下を△とする。, 部活動名 ...

2010年当時、活動が活発な高校部活動として、剣道部、サッカー部、水泳部、硬式テニス部、バスケットボール部、硬式野球部、バレーボール部、囲碁部、コンピューター部、書道部、吹奏楽部が挙げられ、その一方、空手部の活動は低迷していた[12]

2021年当時、高校においては部員30名以上の部活動は存在せず、ほとんどの部活動が部員10名〜30名であり、部員9名以下の部活動として、柔道部、化学部、美術部、放送部、漫画研究部が挙げられた[23]

化学部

2025年現在、週1回の活動でカルメ焼きなどの化学実験を行っており、夏休みには集中して活動に取り組み、茨城大学で行われる発表会に向けて実験している。[3]

沿革

2001年当時の部員は3名であった[35]。化学部は部員が2,3人という時代が長く続いたが、卒業生が文化祭でカルメ焼きづくりを手伝うなどの努力も実り、2008年には部員35名に達し、大世帯となった。[36]2008年当時、氷酢酸カルメ焼きの制作、銅アンモニア法によるレーヨンの合成、酢酸エチルの合成、ナフタレンエチルの昇華実験、融解塩電解の実験などを行っていたとされる[37]

水泳部

(この節の出典:[11]

2025年現在、週に4日の活動を行う。

年間予定

  • 3月下旬〜 : 水中トレーニング
  • 11月上旬〜 : 陸上トレーニング

剣道部

(この節の出典:[11])

部訓は「文武不岐」「非思量[注釈 4]」「兀々(こつこつ)地春夏秋冬」である。活動日は週に3日ほどで、高校卒業までに三段を取得することができる。

生物部

中学生は主に、生物の飼育や様々な実験を行っている。[11]

2019年には千波湖での水質調査で成果を上げている。また、毎年、夏季休業中に長野県入笠山で生物調査を行っている。[38]

JRC

(この節の出典:[11]

スローガンは「気づき・考え・実行する」である。

活動内容

  • 乳児院へのビブ作成
  • 海外たすけあい募金
  • 防災学習会
  • オープンスクールボランティア

フォーク部

(この節の出典:[11])

2025年現在部員は9名であり、週に1回~2回程度の活動を行っている。

囲碁・将棋部

(この節の出典:[11]

週に2日活動する。

漫画研究会

通称・漫研。2001年当時、イラスト展,画材勉強会の実施や年に数回の部誌を発行していた。2001年当時の部員は12名[39]

弓道部

2001年当時の部員は22名であった[40]

高等学校野球部

吹奏楽部

吹奏楽部のロゴマーク・スローガン

ロゴマークはMusicの「M」をモチーフとし、中央にト音記号がくるものを採用している。また、スローガンは「響音・響鳴・響和」である。[43]

吹奏楽部による演奏会

茨城中学校・高等学校の吹奏楽部によって定期演奏会などの演奏会が行われている[44]

年表

(この節の出典:[45]

  • 1956年 中学吹奏楽部が創部され、運動会で数曲を演奏した。この年を「茨城中学校・高等学校吹奏楽団」の創立年としている。[43]
  • 1958年 高校吹奏楽部が創部され、部員14名であった。
  • 1959年 部員28名。初めての野球応援を行った。
  • 1960年 第1回定期演奏会が水戸第三高等学校の講堂にて行われた。
  • 1963年 初めて吹奏楽コンクール県大会に県代表として出場した。また、初めて吹奏楽コンクール関東大会に出場。以後14年連続出場で出場した。
  • 1983年 初めて吹奏楽コンクール全国大会に出場した。自由曲は「エルザの大聖堂への行進」(ワーグナー)であった。

アンサンブルコンテスト出場結果

さらに見る 年度, 定期演奏会の回次 ...

2003年度茨城県高等学校芸術祭

2003年10月28に県民文化センター行われた平成15年度茨城県高等学校芸術祭の総合開会式にて高校吹奏楽によってドビュッシー「喜びの島」が演奏された[47]

2005・あたごふれあいフェスティバル

2005年10月1日に水戸生涯学習センターにて行われた「あたごふれあいフェスティバル」にて午後3時から30分間の演奏を行った。

第40回定期演奏会

1999年12月23日に茨城県民文化センターの 大ホールにて行われた。演目は三日月に架るヤコブの梯子、ニュルンベルグのマイスタージンガー前奏曲、ポップススペシャル ’99など[45]

創立50周年記念演奏会

2005年12月18日に茨城県民文化センターにて行われた。開演時刻は午後2時であり、松岡裕雅によるオーボエ演奏が行われた。

  • 第1部
  • 第2部
    • 創立50周年記念バンドの演奏「祝典序曲」
    • 吹奏楽のためのインベェンション「煙が目にしみる」
    • サウス・ランパート・ストリート・パレード
  • 第3部
    • マーキュリー
    • バンドとオーボエのためのスマイル
    • 枯葉
    • アルメニアンダンス

第47回定期演奏会

2006年12月26日火曜日に行われた。開場時間は午後1時30分であり、開演は午後2時であった。場所はひたちなか市文化会館

  • 第一部
    • アンパリト ロカ
    • マゼラン
    • カヴァレリア ルスティカーナ
    • リンカーンシャーの花束
  • 第二部
    • ディズニー・ファンティリュージョン!
    • ノートルダムの鐘
    • シング シング シング
    • ラプソディー・イン・ブルー
    • 『パイレーツ・オブ・カリビアン』メドレー

第61回定期演奏会

2020年12月24日金曜日にザ・ヒロサワ・シティ会館にて行われた。

第5回さくらコンサート

2021年3月14日 日曜日に日立市池の川さくらアリーナで行われた。COVID19によって中止が危ぶまれていたが[48]、最終的には無事に遂行された[49]

オータムコンサート

2024年11月3日に駿優教育会館で行われた。

英語部

2025年現在、毎週月曜日に活動している。[11]

高等学校英語部における英語演劇

茨城高等学校、英語部は6月に文化祭、9月に高校教育研究会、2月で校内、計年に3回の英語演劇を行っている。以下に過去の演目を示す[50]

茨城高等学校英語部における英語演劇会の過去の演目

(この節の出典:[50]

さらに見る 序数, 演目 ...

かつて存在した部活動

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校内機構

茨城高等学校

2024年度

2024年度茨城高等学校生徒手帳によると上位機構から順に以下のように構成されている。

  • 校長・教員・顧問
  • 生徒総会・中央委員会
    • 会長
    • 副会長
    • 議長
    • 書記
    • 会計
  • 生徒評議会
  • 各種委員会
    • 専門委員会
      • 保健委員会
      • 新聞委員会
      • 図書委員会
      • 放送委員会
      • 環境美化委員会
    • ホームルーム委員会
    • 部委員会
      • 運動部
      • 体育部

卒業後の進路

戦前

1940年頃には卒業生は66名であり、上級学校への進学者は19名、官公庁への就職が9名、その他は銀行員、教職、自営業として就職した。[9]

国公立大学の合格者の推移

さらに見る 大学名 /年度(平成), 15年度 ...

私立大学の合格者の推移

さらに見る 大学名, 平成15年度 ...

教育課程

要約
視点

医学コース

(この節の出典:[56]

中学3年次より加入することができる。医療系学部への進学を希望する生徒を対象に、医学部進学に必要な学力・知識に加え、医療に携わる上での倫理観や使命感を育み、将来医療人として社会に貢献できる人材を育成する。また医学コースの講座の開設には、茨城県医療人材課の支援のもと、水戸市保健所、水戸市医師会、筑波大学医学部が協力している。

目標

  • 医療の世界の様々な実情に触れる機会を設け、確固たる目的意識を育成する。
  • 医療従事者に求められる、高い倫理観と豊かな人間性を醸成する。
  • 医療系大学進学のための確かな学力を育成する。

茨城高等学校の過去の講座

  • 2019年度
    • 1.河合塾東日本営業部による医学コースガイダンス説明
    • 2.チーム医療育成研修
    • 3.医学部後援会
    • 4.同志社大学生命医療学部による医科学講座
    • 5.東京薬科大学生命科学部による医科学講座
    • 6.東京慈恵会医科大学による医科学講座
    • 7.東北医科薬科大学郊外研修
    • 8.ハンガリー・チェコ国立大学医学部説明会
    • 9.医科学実験講座
    • 10.筑波大学医学セミナー
    • 11.東京慈恵会医科大学による医科学講座
    • 12.水戸医療センター郊外研修
    • 13.チーム医療育成研修
    • 14.医系小論文講座
    • 15.いのちの授業(がん教育)
    • 16.いのちの学習会(臓器移植)
    • 17.チーム医療育成研修
  • 2020年度
    • 1.チーム医療育成研修
    • 2.医学部入試対策講座
    • 3.医学科講座
    • 4.医学部入試対策講座
      • 医系小論文作成講座
      • ハンガリー・チェコ国立大学医学部入試説明会
      • 面接対策講座
    • 5.医学科講座
    • 6.医学科講座
    • 7.医学科講座
    • 8.医系小論文作成講座
    • 9.国境なき医師団による後援会

国際教養コース

(この節の出典:[57]

高校1年次より加入することができる。通称はGLAC(Global Liberal Arts Course)である。異文化の多様な価値観に対応する柔軟性と、確固たるアイデンティティーを兼ね備え、報恩感謝の理念を世界で実践できる真の国際人を育成する。約6か月の海外留学を必須としており、生きた英語を習得させると同時に、異文化圏の生活環境に一人身を置く経験の中、主体性、自立心を育て、総合的な人間力の形成を図る。また、国内においても、協同探究活動を通し、コミュニケーション能力、コラボレーション能力、問題解決能力、プレゼンテーション能力を育成する。高校2年次に、ニュージーランドへの半年間の留学がある。「学校設定科目」[3]においては高1でおのおの週1時間の「哲学」「日本文化」「グローバル社会論」があり、留学から帰国したのち、高校2・高3で週2時間の「協働探究ゼミ」がある。さらに高3で週1時間の「哲学」が加わる[58]。また、カリフォルニア大学デービス校(UC Davis)国際教育センターと連携協定と提携している。

アドミッションポリシー

  • 社会報恩の念に厚い真の国際人を育成する
  • 長期留学を通じて、圧倒的な語学力と骨太の人間力を養なう
  • コース生全員が英検準1級レベルの英語力獲得を目指す

教育課程

  • 高校1年生:英検二級レベル以上の英語習得及び国際人としての基礎的教養の習得を目的とする。
    • 共通科目
      • 国語・世界史・数学 I ・理科・体育・芸術・英語
    • 国際教養コース専門科目
      • こちらは留学を生かすための独自のカリキュラムとなっており、 アカデミックスキルズ(学術的技能)、プラティカルイングリッシュ(実践英語)、哲学、グローバル、社会論、日本文化学を履修しなければならない。例えば、日本文化学の授業では、留学生と共に茶道体験や和菓子作りの授業が行われたりしている。[59][60]
    • 毎日のオンライン英会話
  • 高校2年生(留学期間)
    • 半年間を通して海外留学を行い、現地の学校への通学を1人1校と義務付け、またホームステイを行う。 自立した精神の関与及び異文化体験を目的とする。
  • 高校2年生(日本在学期間)
    • 共通科目
      • 国語・世界史・現代社会・数学・家庭・情報・英語
    • 国際教養コース専門科目
      • アカデミックスキルズ(学術的技能)
      • プラティカルイングリッシュ(実践英語)
      • 協同探究ゼミ
    • オンライン英会話(希望者)
  • 高校3年生:英検準1級以上及びTELTS6.0レベル以上の英語力の取得及び21世紀型スキルの取得を目標としている。
    • 共通科目
      • 共通科目は一般にいう、「私文コース」に近く、現代文・古典・世界史・体育・英語・情報を課す。
    • 国際教養コース専門科目
      • アカデミックスキルズ(学術的技能)
      • プラティカルイングリッシュ(実践英語)
      • 哲学
      • 協同探究ゼミ
    • オンライン英会話(希望者)

休業日

以下は休業日である。休業日とは授みのを指す。教職員の出勤そのものが行われない日は「休校日」と呼称される。

  • 日曜日
  • 第2土曜日
  • 国民の祝日
  • 昭和43年茨城県条例第3号に基づく県民の日
  • 創立記念日
  • 学校始休業日
  • 夏季休業
  • 冬季休業
  • 2学期制の導入に伴う休業
  • 学年末休業日(俗に言う春季休業)

部活動の実績

要約
視点

茨城中学校・高等学校のホームページの記載に準ずるものとする。

現存する部活動

茨城中学校

軟式野球
  • 平成20年度 水戸地区夏季大会 準優勝
  • 平成20年度 水戸地区新人戦 準優勝
  • 平成21年度 水戸地区春季大会 優勝
  • 令和5年度 新人戦 水戸地区準優勝
  • 令和5年度 ライオンズ杯 準優勝
  • 令和5年度 首都圏私立中学校野球大会 第3位
  • 令和6年度 飛田穂州杯 出場
  • 令和6年度 水戸地区総体 第3位
  • 令和6年度 水戸市新人戦 優勝
  • 令和6年度 中央地区新人戦 準優勝
  • 令和6年度 ライオンズ杯 優勝(茨中野球部史上初)
  • 令和7年度 水戸市春季大会
    • 2回戦 対水戸三中  8-1
    • 準決勝 対茨大附属中 8-5
    • 決勝  対水戸四中  13-0
  • 令和7年度 飛田穂州杯ベスト8
    • 対 筑西市拠点校[61]
サッカー部
  • 第28回水戸市サッカー協会長杯兼U-14藤郷杯中学校サッカー大会第4位
  • 2019年度水戸市中学校新人大会(サッカー)第4位(中央地区出場)[62]
    • 1回戦 対 赤塚中学校 3-0(1-0、2-0)
    • 2回戦 対 水戸第四中学校 1-0(1-0、0-0)
    • 準決勝 対 笠原中学校 0-2(0-2、0-0)
    • 3位決定戦 対 緑岡中学校 1-3(1-1、0-2)
男子バスケットボール部
女子バスケットボール部
男子バレーボール部
卓球部
  • 平成24年6月  総体水戸地区予選 男子シングルスベスト16
  • 平成28年10月 中央地区新人大会団体ベスト16
  • 平成28年10月 中央地区新人大会 男子ダブルスベスト16
硬式テニス部
男子ソフトテニス部
女子ソフトテニス部
弓道部

茨城高等学校

野球部
  • 平成18年度 秋季大会 県ベスト8 進出
  • 平成30年度 水無月杯(水戸地区近郊の大会) 第3位
  • 平成29年度 夏季大会 県ベスト16進出 (49年ぶり)
  • 第79回 選抜高校野球大会21世紀枠 県代表
  • 平成27年度 水戸地区1年生大会 第3位
サッカー部
男子バスケットボール部
女子バスケットボール部
男子バレーボール部[63]
卓球部
  • 平成26年4月 関東高校水戸地区予選 県大会出場
  • バドミントン部
  • 硬式テニス部
    • 平成26年度 新人選手権大会男子団体 県2位 関東選抜出場
    • 平成27年度 新人選手権大会男子団体 県3位
    • 平成28年度 関東大会県予選男子団体 茨城県ベスト4
    • 平成28年度 全国総体県予選男子団体 茨城県ベスト4
弓道部
放送部
  • 令和6年度 茨城県高等学校放送コンテスト 出場(入賞せず)[64]
JRC部
  • 第1位 令和5年度水郡線利用促進に係る高校生ワークショップ 水郡線レスキュー隊~チームいばこう~)「水郡線利用促進プロジェクト」[65]
  • フォーク部

茨城中学校・高等学校 共通

陸上部
剣道部
  • 全国高校兼総体県予選 団体ベスト16
  • 平成27年第62回全国高等学校剣道大会茨城県予選会第5位
  • 平成27年水戸市民体育祭第3位
  • 平成27年秋季水戸地区大会第2位
水泳部
  • 平成26年度 関東中学大会出場 (女子100、200m平泳ぎ)
  • 平成26年度 水戸市総体 男子総合第2位 女子も入賞種目あり
  • 平成26年度 水戸市新人 男子総合優勝 女子も入賞種目あり
  • 平成26年度 中央地区総体、 中央地区新人においても入賞種目あり
  • 平成27年度 関東中学大会出場 (女子400、800m自由形)
  • 平成27年度 水戸市総 男子総合優勝 女子も入賞種目あり
  • 平成27年度 水戸市新人 男子総合第2位 女子も入賞種目あり
  • 平成27年度 中央地区総体、 中央地区新人においても入賞種目あり
  • 平成28年度 関東中学大会出場 (女子200、400m自由形)
  • 平成28年度 全国中学大会出場 (女子高飛込)
  • 平成28年度 水戸市総体 男子総合第3位 女子も入賞種目あり
  • 平成28年度 水戸市新人 男子総合第4位 女子も入賞種目あり
  • 平成28年度 中央地区総体、 中央地区新人においても入賞種目あり
吹奏楽部
  • 吹奏楽コンクール茨城県大会 高校A部門 25回連続金賞(1997年〜2023年)
  • 吹奏楽コンクール東関東大会 高校A部門 20回出場
  • 全日本高等学校吹奏楽大会in横浜 9回連続出場(2014年~2023年)
  • 2020年度アンサンブルコンテスト中央地区大会[66]
    • 高等学校部門
      • クラリネット4重奏 優秀賞(地区代表)
      • 打楽器4重奏 優秀賞(地区代表)
      • 金管8重奏 優秀賞(地区次点)
    • 中学校部門
      • 金管8重奏 優秀賞(地区代表)
      • 打楽器5重奏 優秀賞(地区代表)
      • クラリネット4重奏 優秀賞(地区代表)
    • 第55回茨城県アンサンブルコンテスト
      • 高等学校部門
        • クラリネット4重奏 金賞
        • 打楽器4重奏 銀賞
      • 中学校部門
        • 金管8重奏 金賞(茨城県代表)
        • 打楽器5重奏 金賞
        • クラリネット4重奏 銀賞
    • 第26回東関東アンサンブルコンテスト
      • 中学金管8重奏 銅賞
    • 2021年 第23回ソロコンテストいばらき[67]
      • 高等学校の部
        • アルトサクソフォン 優秀賞
        • トロンボーン 優秀賞 
美術部
競技かるた
  • 全国高等学校小倉百人一首かるた大会(近江神宮)過去4回出場2008~2011
  • 平成26年度 全国高等学校総合文化祭 県代表に2名選出
  • 平成29年度 第24回関東高等学校小倉百人一首大会出場
  • 平成30年度 第36回全国競技かるた東京吉野会大会
史学部
  • 2016年 第10回全国高校生歴史フォーラム 優秀賞受賞
  • 2020年1月 『茨高紀要』43号「鹿島鉄道廃線跡とその利用」掲載
生物部
  • 日本生物学オリンピック2012 銀賞[68]
  • 毎年、夏季休業中に入笠山で生物調査を行っている。[69]
化学部
囲碁・将棋部
  • 平成28年(学生棋戦)中学対抗団体戦 県3位
  • 平成28年高校選手権(団体)県 A級ベスト8
  • 平成28年高校選手権(個人)県 A級準優勝 全国 ベスト32
  • 高校竜王戦 県 A級準優勝
  • 高校王将戦 準優勝
  • (一般棋戦)アマ竜王戦 県優勝 全国ベスト32
  • アマ名人戦 県優勝 全国ベスト16
  • 朝日アマ名人戦 県優勝
  • 第34回茨城県高校秋季将棋大会 1位・2位[71]
英語部
  • 茨城県高等学校国際教育英語スピーチコンテスト県知事賞(優勝) 2回
  • 茨城キリスト教学園総長杯 プレゼンテーションの部 優勝
漫画研究部
コンピューター研究部
  • 平成27年度 パソコン甲子園2015プログラミング部門予選にて県内で第1位(24チーム中)

同窓会

同窓会は終身会員制[注釈 5]によって運営され、学校同窓会、地域同窓会、職場同窓会、部活同窓会、学年同窓会が存在している。[72]

茨城中学校・高等学校の同窓会には以下の支部が存在しているので[73]、それを種類別に分類して以下に記す。

総合同窓会

茨城中学同窓会

2024年11月、創立100周年記念募金と称して、同窓会長が1000万円を学校に寄付した。[74]

茨城高校同窓会

2024年11月、創立100周年記念募金と称して、同窓会長が3000万円を学校に寄付した。[74]

地域同窓会

笠間いばら会

湊いばら会

ひたちなかいばら会

2024年11月、創立100周年記念募金と称して、同窓会長が5万円を学校に寄付した。[74]

職場同窓会

みとしんいばら会

水戸信用金庫の社員によるものであり、1988年に発足された。2015年4月当時の会員は50名[75]。2024年11月、創立100周年記念募金と称して、同窓会長が5万円を学校に寄付した。[74]

常陽銀行茨高会

常陽銀行の社員によるものであり、1979年に発足された。発足当時の会員数は60名であり、2016年頃の会員数は150名(うち女8名)である[76]。2024年11月、創立100周年記念募金と称して、同窓会長が100万円を学校に寄付した。[74]

水戸市役所茨高会

2016年頃の会員は89名(うち女5名)[77]。2024年11月、創立100周年記念募金と称して、同窓会長が10万円を学校に寄付した。[74]

部活同窓会

丈泳会

水泳部のOB・OGによるもの。

学年同窓会

茨城放蕩会

(この節の出典:[78]

分類不可或いは不明なもの

一八会同窓会

2024年11月、創立100周年記念募金と称して、同窓会長が5万円を学校に寄付した。[74]

年間行事

おおよそ行われる順に記す。過去に行われていたものには*を記す。

4月

  • 始業式
  • 着任式
  • 中学入学式
  • 高校入学式
  • 全校集会
  • 対面式
  • スタディサポート・GPSテスト
  • 新入生オリエンテーション
  • 部活動紹介
  • 中高生徒会前期役員選挙公示
  • 第1回尿検査
  • 中学1年 オリエンテーション合宿
  • 高校2年 国際教養コース留学開始
  • 身体検査
  • 中高生徒会前期役員選挙投票
  • 心臓検診

5月

  • 眼科検診
  • 自転車安全講習会
    • 2013年に行われた講習会では、スケアード・ストレートという教育技法を用いたもので、プロのスタントマンが実際に交通事故の様子を再現し、自転車が車と衝突してボンネットにたたきつけられる様子には見ていた生徒から大きな悲鳴が上がった[79]
  • 定期試験
  • PTA総会
  • 防災訓練
  • 授業参観
  • 内科検診
  • 歯科検診

6月

  • 第1回第1次英語検定
  • 教育実習
  • 中学体育祭
  • 高校文化祭
    • 名称は茨祭(いばらさい)である。
  • 進学講演会
  • 定期試験

9月

  • 定期試験
  • 前期クラスマッチ
  • 後期生徒会役員選挙立会演説会
  • 後期生徒会役員選挙投票
  • 保護者集会
  • 高校2年 国際教養コース帰国

10月

  • 創立記念日
  • 第2回第1次英語検定
  • 高校2年 研修旅行
  • 中学3年 研修旅行
  • 定期試験

12月

  • 定期テスト
  • PTA個別面談

1月

2月

  • 高校2年 社会科弁論大会
  • 後期クラスマッチ
  • 定期テスト

3月

  • 卒業式

かつての年間行事

1928年度

(この節の出典:[9]

  • 4月5日 入学試験
  • 4月14日 天長節祝賀式
  • 5月21日 東京方面修学旅行
  • 7月25日 終業式
  • 11月3日 マラソン競争
  • 12月24日 終業式
  • 1月1日 新年奉賀式
  • 2月11日 紀元節奉賀式
  • 3月23日 終業式

1936年度

(この節の出典:[9]

  • 4月13日 入学式
  • 5月12日 常磐神社参拝
  • 7月20日 学期末試験
  • 7月20日 終業式
  • 9月1日 始業式
  • 10月5日 校内競技大会

茨城中学校・高等学校 父母教師(PTA)会

PTA地区懇談会の地区名と範囲の目安

(この節の出典:[83]

さらに見る 地区番号, 地区名 ...

沿革

要約
視点

経緯

1841年天保12年)に設立された水戸藩の藩校である弘道館の流れを組んでいる。明治維新の後、伝統を保つために関係者が自彊舎を設立し、弘道学舎水戸塾(現在の水戸塾とは直接の関係はない)、水戸学院として昭和にまで存続した。1927年(昭和2年)に政界・財界で活躍していた飯村丈三郎が、水戸学院を引き継ぐ形で旧制私立茨城中学校を設立した[84]

皇華館と自彊舎の誕生

(この節の出典:[85]

かつての弘道館訓導であった久保保猷(くぼやすゆき)が弘道館の教学を継承すべく皇華館を創設し、講義を月に6回行い、冬季には夜学を設けていたとされるが、これは明治2年に設立されわずか4年で閉館した。

やがて、自彊舎が水戸藩士らによって設立され、明治7年から明治18年まで継続した。その塾風は学制理念に対抗的であった皇漢学中心の教育を強調していたとされる。また、傍ら、鹿島神社筑波山の日帰り遠足といった胆力養成に及ぶというものであった。

私立「茨城中学」の誕生

丈三郎は1923年、関東大震災が起こると東京での生活に終止符を打ち、水戸に移り住んだが、白内障によりほとんど目が見えない状態になっていた。それにもかかわらず、当時、茨城県には旧制中学が水戸中学校(後の水戸一高)のみであり、彼はそこに入学できない生徒を受け入れたいと考えていた。[86]

丈三郎は穴沢清治郎(後の4代目校主)を自宅に招き、私立中学設立についての考えを打ち明けた。穴沢は当初、丈三郎が高齢であることや、学校経営が短期間で成果を挙げることが難しいことなどを理由に反対したが、丈三郎は「生存中に成果を見ることができないというそこが面白い。教育は国家にとって最も大事なものであり、これをないがしろにするようなことがあってはならない。そこで私は学校を建て有為な人材を育てたい」と主張したとされる[87]

丈三郎は校地の借地契約を結ぶとともに、創立関係事務担当者に当時のいはらき新聞記者・戸祭良水を任命した。創立に関する法令や提出書類の研究を進める一方で、年末年始も休むことなく、必要書類の整備を進めた。

1927年2月5日、現在の10億円以上に相当する私財10数万円を投じ、財団法人・茨城中学校を設立し校主に就任。同日付で岡田良平文部大臣に宛てて「国民道徳の養成を主とし、男子に高等普通教育を授けたき候」などの趣旨を盛り込んだ旧制中学校設置認可を申請した。そして同月28日、晴れて認可を受けることができたとされる[88]

やがて、丈三郎の願により、1927年(明治41年)に茨城中学が設立される。

1927年3月末には、生徒募集の広告を出し、4月1日、4月2日には入学試験を実施し、合格者を発表した。特に、建学の精神を重んじて、同日の午後には常磐神社に参拝し、神前祈誓式を行った[9]。,最初の入学式で丈三郎は「この学校を設立した目的は、全く、報恩感謝の念をもってつくったものであります。…ただただ報恩の念を忘れなかったからだと思います。」と話をしたとのことであった。[86]1927年の夏、丈三郎は白内障の手術を東京の慶応病院で受けた。手術は成功し、そのお礼に病院へ行こうとした同年8月13日、東京大手町でタクシーに衝突され、当時としては珍しい交通事故で74歳で死去した。[89]

戦後

第二次世界大戦後の学制改革により、1948年(昭和23年)に旧制茨城中学校は新制の茨城高等学校に改組して、同時に新制の茨城中学校を併設した。

創立以来男子校であった。また、中高一貫教育でなく[注釈 6]、茨城中学校から茨城高等学校へ進学するには、比較的容易ではあったとはいえ、原則として形式上入学試験を受ける必要があった。外部の高校を受験するのは原則として自由であったため、茨城中学校を卒業予定の生徒の多くが茨城県立水戸第一高等学校をはじめとする県立高等学校を受験し、茨城大学教育学部附属中学校とならび、水戸一高に多くの合格者を出すことが一つの売りでもあった。[要出典]

1977年に創立50周年を迎え、「茨城高等学校 茨城中学校 創立50周年記念会館(建造物に記されている表記ママ)」が建築開始。木造2階建てであり、2023年時点でもかるた競技部等の文化部で使用されているが、老朽化が進んでいる。

1995年平成7年)、中高一貫教育課程に移行し、その年度の入学生から段階的に男女共学化し[注釈 7]、高等学校を進学校としてより充実させる方向に舵を切った。茨城高等学校は、それに合わせ1998年(平成10年)に男女共学、茨城中学校からの入学生に対して中高一貫教育課程を提供するとともに、それとは教育課程を異にする高校課程からの入学生も募集した。

中高一貫制度の導入、男女共学化は学校に新風をもたらした。カリキュラムを一新し、多様な教育活動が実践され、大学合格実績の飛躍につながった。中学体育祭が現在の4色対抗戦となったのも、中高一貫化の翌年の1996年(平成8年)である。

ただし、1995年以降導入した中高一貫教育も、学校教育法第71条に基づいて文部科学省により正式に中高一貫教育を認定された学校ではなかった。2008年(平成20年)4月より、茨城中学校・茨城高等学校の2校によって、併設型中高一貫教育を行うことが文部科学省から認定された。認定により、法令に基づいたカリキュラムの特別編成を行うこと(中等教育学校に適用される規定の適用)が可能となった(ただし、教育課程を異にする高等学校からの入学生も募集している。)。

男女共学の開始当初、中・高とも女子生徒の募集は全体の3割であったが、2010年代には、徐々に女子の募集が増えてきており、男女比率はほぼ1対1となっている。茨城高等学校の2008年度入学生(合格者)の男:女比は180:75(255:99)、2009年度は147:78(262:125)、2010年度は162:94(257:135)であった。[12]

2008年9月から2011年3月の間に、木目を基調とした明るい雰囲気の新校舎(新A棟・新B棟)の新設がなされた。それらは、耐震、防犯の面でも強化が施されている。C棟には物理、生物、化学のそれぞれの実験室を備えている。

2019年(令和元年)、医療系学部への進学希望者が多いため、長年行われてきた「医歯薬外部連携講座」を発展、拡充する形で、「医学コース」を設置した。茨城県の医師不足解消の一翼を担うべく、地域医療を志す医師、医療人の育成を目指している。さらに2020年(令和2年)には、グローバル人材の育成を目的とし、海外大学との連携や約6ヶ月の海外留学をカリキュラムに含む「国際教養コース」を設置した。同年、医学コースは国立病院機構水戸医療センターと、茨城高等学校・中学校としてカリフォルニア大学デービス校国際教育センターと、それぞれ連携協定を締結した。

2021年現在、茨城中学校は県内に10校程度しか存在しない私立中学校の一つである。茨城高等学校は全日制課程普通科を設置している。

2027年に創立100年を迎え、卒業生は3万人を越える。それに伴い、「茨城高等学校 茨城中学校 創立50周年記念会館」の真横に、「学習支援センター」が建築されることとなっている[90]。「学習支援センター」建築予定地は2022年頃までは「橋本コーポ」という集合住宅であった。立ち入りを禁止とする立て看板が設置されているため、学校法人が買収したものと考えられる。

年表

(この節の出典:[9][91] [92]

  • 1872年(明治5年)- 明治維新などの幕末の動乱期を経て、学制発布により弘道館は廃止され、以降は県庁舎や学校の仮校舎として使用された。
  • 1873年(明治6年)- 水戸の学者であった寺門謹(またの名を政次郎。寺門喜太平の息子[93]。)によって、私塾が開かれ、旧弘道館の学生を集め、水戸学を講じた。
  • 1874年(明治7年)- 官憲の圧迫により、寺門塾が閉鎖された。
  • 1876年(明治8年)- 大関俊徳が岡本正晴等私塾を開き、自彊舎と称して、水戸学を教授した。
  • 1878年(明治11年)-自彊舎は上市田見小路(現在の水戸市北見町、弘道館すぐ近く。)に新校舎を建築した。水戸中学(現在の水戸第一高等学校)、茨城師範学校(現在の茨城大学)の創立以来、次第にそれに転学して、自彊舎は衰えた。
  • 1909年(明治42年)-水戸塾の設立が認可され、初めて公に生徒を募集した。
  • 1922年(大正11年)-水戸塾は水戸学院と改称した。
  • 1923年(大正13年)-夏、校舎を常盤村松本区(現在水戸市松本町)に建築したが、経営年に陥り、飯村丈三郎を容れ、後援会を組織した。
  • 1927年昭和2年) -飯村丈三郎が財団法人茨城中学校を設立した。当時の校舎は東茨城郡常盤村松本坪(現水戸市松本町)に所在していた[94]。第1学年の入学生が160名(募集は100名)、第2学年の入学生(編・転入生)が47名(募集は50名)であった。同年の8月に東京大手町交通事故により飯村丈三郎が没し、それと同時に弓道部が設立された。
  • 1928年(昭和3年)- 籠球部・庭球部発足
  • 1931年(昭和5年)- 学校の敷地を拡張したとされる[95]
  • 1931年(昭和6年) - 社団法人茨城中学校後援会設立
  • 1932年(昭和7年) - 旧校歌校長の本多文雄によって作詞、宝塚歌劇団作曲部長の津久井裕喜によって作曲された。
  • 1933年(昭和8年) - 野球部発足
  • 1934年(昭和9年) - 水泳部県大会総合優勝
  • 1935年(昭和10年)- 籠球部初全国大会出場
  • 1936年(昭和11年)- 籠球部県大会優勝
  • 1937年(昭和12年) - 創立10周年記念式開催
  • 1938年(昭和13年)
    • 野球部県大会初優勝
    • 同年に第一応援歌作成。祇園寺の梅林を借用し運動場を拡張。
  • 1939年(昭和14年)- 陸上部100M関東大会優勝
  • 1940年(昭和15年)- 水泳部全国大会総合優勝
  • 1941年(昭和16年)- 毎週火曜日の朝に教練を実施した。増改築・運動場の拡張が行われた。
  • 1942年(昭和17年)- 農地開墾勤労奉仕
  • 1945年(昭和20年)- 茨城県内の私学が閉鎖し、学校の工場化が行われた。水戸空襲が起きるが、学校は空襲の被害を免れた。
  • 1946年(昭和21年)- 授業料を倍額に引き上げた。
  • 1948年(昭和23年) - 「旧制・茨城中学校」を「新制・茨城高等学校」に改組、「新制・茨城中学校」を併設した。新制高等学校、新制中学校としてそれぞれ50名の新入生を募集した。
  • 1949年(昭和24年)
    • 旧制中学校最後の卒業式
    • 生徒会会則完成
  • 1950年(昭和25年) - 第一回文化祭
  • 1951年(昭和26年) - 新制第一回修学旅行
  • 1955年(昭和30年) - 生徒会規約の改正により、中学生徒会が独立した。
  • 1956年(昭和31年) - 野球部が昭和31年秋季関東地区高等学校野球大会で優勝した。レスリング部、柔道部、ボクシング部が国民体育大会に出場した。中学の吹奏楽団が結成された。
  • 1957年(昭和32年)
    • 現校歌制定(JASRAC出007-9361-2)。創立30周年記念式典。
  • 1959年(昭和34年) - 吹奏楽部が茨城県で初めて高校野球応援演奏を行った[46]
  • 1962年(昭和37年) - 飯村丈三郎像 除幕式
  • 1965年(昭和40年)- 旧・中学校舎完成。水泳部連続国体出場。
  • 1966年(昭和41年) - 青年の像 除幕式。中高一貫Aコース(1学級のみ)を開始した。
  • 1967年(昭和42年)- ボクシング全国大会総体ライトミドル級優勝
  • 1968年(昭和43年)- 中高体操部全県大会優勝
  • 1970年(昭和45年) - 体育館(現・第一体育館)や弓道場、屋内プールも竣工された。
  • 1972年(昭和47年) - 茨城高等学校の服装を自由化した。この年の高校3年の文化祭のタイトルは「放蕩祭」であり、放蕩息子を連想するタイトルと洗練されたポスター、奇抜で前衛的な大仮装行列は当時話題となった[78]
  • 1983年(昭和58年) - 茨城中学校・茨城高等学校の新校旗 制定
  • 1988年(昭和63年) - 中高一貫Aコース中断
  • 1995年(平成7年) - 男女共学・中高一貫教育を導入し茨城中学校が共学化、茨城中学校・茨城高等学校ともに制服が制定された。
  • 1997年(平成9年) - 茨城県民文化センターにて創立70周年記念式典が行われた。新校舎である7号館、第2体育館、室内温水プールが完成した。
  • 1998年(平成10年) - 茨城高等学校共学化
  • 2001年(平成13年) - 文化祭の実施が9月から6月に変更された。少なくとも2001年頃までは文化祭宣伝の為の仮装行列が行われていたが、2025年現在は行われていない[96]
  • 2003年(平成13年) - 創立者、飯村丈三郎の生誕150年を迎えた。
  • 2004年(平成14年) - 全教室が冷暖房を完備した[97]
  • 2007年(平成19年) - 創立80周年記念式典
  • 2008年(平成20年) - 記念事業の一環として、高校校舎増改築・耐震工事を開始、学校教育法第71条に基づく正式な併設型中高一貫教育校となった。
  • 2010年(平成21年) - 夏休み期間には予備校による衛星放送講座を受講できた[12]
  • 2011年(平成23年) - 新校舎(A棟・C棟)完成。東日本大震災で被災し、体育館の内1棟が使用不可になった。
  • 2012年(平成24年) - 体育館震災復旧工事完了
  • 2019年令和元年)
    • 医歯薬外部連携講座を基に医学コースが設置された。
    • 外務省による高校講座が実施された[98]
  • 2020年(令和2年)
  • 2021年(令和3年)
  • 2022年(令和4年) - 国際医療福祉大学と連携協定を締結した。
  • 2024年(令和6年)
    • 順天堂大学と提携協定を締結した。AI(人工知能)を用いた学習環境「atama+」を導入した。
    • 同時に駿台予備学校から派遣された学習アドバイザーが常駐する「スタディホール」が開始した[101]
    • 1月ごろ、男が校舎に侵入し、サックスやフルートを盗難し、後日逮捕された[102]

歴代の理事長・校主・校長

要約
視点

Wikipediaに個別の記事が存在しない人物については、学校や教育界との関連がある範囲で或いは特筆すべき点での経歴を記す。括弧内に示したものは歴任期間。

校主

  • 初代:飯村丈三郎(昭和2年2月 - 昭和2年8月)
  • 2代:中崎憲(昭和2年8月 - 昭和17年3月)
  • 3代:飯村雄(昭和17年4月 - 昭和20年12月)
  • 4代:穴沢清次郎(昭和21年1月 - 昭和26年3月)
    • 1931年に水戸市に設立された愛郷塾の援助も行っていた[104]

戦後日本においての新学制が施行されると共に、校主は廃止され、理事長が置かれた。

理事長

  • 初代:竹内勇之助(昭和26年3月 - 昭和36年7月)
  • 2代:大内俊三郎(昭和36年12月 - 昭和48年4月)
  • 3代:長谷川正三(昭和48年5月 - 昭和50年3月)
    • 元・茨城新聞編集局長[106]。同じく教育者であり、同姓同名である長谷川正三とは生年月日が異なるため別人であると推定される。[注釈 8]
  • 4代:大津順一(昭和50年6月 - 昭和61年3月)
  • 5代:柴田清伊知(昭和61年4月 - 平成5年3月)
  • 6代:立枝功男(平成5年4月 - 平成12年3月、医師[107]。)
  • 7代:横山充孝(平成12年4月 - 平成13年8月)
  • 8代:荒川汪(平成13年9月 - 平成23年8月)
  • 9代:種田誠(平成23年9月 - 令和6年3月 )

校長

  • 初代:伊藤正弘(昭和2年3月 - 昭和6年8月。東大[110]
  • 2代:中崎憲(昭和6年9月 - 昭和6年11月。経歴は校主参照。)
  • 3代:本田文雄(昭和6年12月 - 昭和21年3月)
  • 4代:田沢次郎(昭和21年4月 - 昭和21年9月)
  • 5代:根本景行(昭和21年10月 - 昭和23年5月)
  • 6代:加唐卯之助(昭和23年6月 - 昭和27年12月)
  • 7代:折原徹(昭和28年1月 - 昭和31年2月)
  • 8代:岩上二郎(昭和31年3月 - 昭和47年7月)
  • 9代:柴田清伊知(昭和47年8月 - 昭和52年3月)
  • 10代:海野庄一(昭和52年4月 - 昭和55年3月、茨城歌人会代表。[112]
  • 11代:石田彦治(昭和55年4月 - 昭和58年3月)
  • 12代:中村尭繁(昭和58年4月 - 昭和61年3月)
  • 13代:海野庄一(昭和61年4月 - 平成4年3月)
  • 14代:堀江通明(平成4年4月 - 平成7年3月)
  • 15代:濱崎厚(平成7年4月 - 平成12年3月)
  • 16代:大内光(平成12年4月 - 平成18年6月)
  • 17代:大窪範光(平成18年4月 - 平成27年3月。歴史学者・考古学者。大窪詩仏の子孫であり16代目の弁士。)
  • 18代:大塚真澄(平成27年4月 - 平成30年3月)
  • 19代:鬼形正人(平成30年4月 - 令和3年3月)
  • 20代:梶克治(令和3年4月 - )

入学試験制度の変遷

要約
視点

旧制茨城中学校(1927年度)

(この節の出典:[9]

元は文語調であったが、口語になおして記述する。

  • 第1学年
    • 募集定員:約100名
    • 志願者の資格:尋常小学校の卒業者または、それと同等以上の学力を有するものであり、満12歳以上のものとする。
    • 出願日:4月5日限り
    • 試験日:4月6日・7日の2日間であり、それぞれ午前8時よりとする。
    • 試験科目:読み方、綴方、算術
  • 第2学年
    • 募集定員:約50名
    • 志願者の資格:旧制中学校の第1学年の修了者または、それと同等以上の学力を有するものであり、満13歳以上のものとする。
    • 出願日:3月31日限り
    • 試験日:4月1日・2日の2日間であり、それぞれ午前8時よりとする。
    • 試験科目:国語、漢文、英語、数学、歴史、地理

茨城中学校(2001年度)

募集定員は170名であり、うち前期入試が10%程度であった。男子の募集が125名、女子が45名であった。出願期間は平成12年12月25日及び12月26日(火)の2日間, 午前9時より午後3時までであり受付場所は茨城中学校であった[113]

前期入学試験

出願資格は以下の通りであった。

  1. 茨城中学校・高等学校で中学・高校を通して学べる者
  2. 心身ともに健康で向上心に富む者
  3. 平成13年3月小学校卒業見込みの男女
  4. 小学校5年生の3学期、6年生の1学期、6年生の2学期のいずれかの評定合計が22以上の者(3段階評定の場合)
  5. 合格した場合、入学を確約できる者

提出書類は以下の通りであった。

  1. 入学願書
  2. 出願資格を証明する成績通知書(成績通知書を出していない小学校の受験生については在籍小学校長による成績証明書。本校所定の用紙を使用する。)

試験科目は数学(40分)、作文(60分)、面接のみであり、受験場所は茨城中学校であった。試験日は平成13年1月5日。合格発表日は同月10日。

後期入学試験

出願資格は以下の通りであった。

  1. 本校で中学・高校を通して学べる者
  2. 平成13年3月小学校卒業見込みの男女

提出書類は入学願書のみであった。試験会場は茨城中学校および日立会場であり、試験科目は国語・数学・社会・理科の4科目であった。試験日は平成13年1月18日。合格発表日は同月22日。

茨城中学校(2007年度)

(この節の出典:[114]

第1回入試

  • 募集人数:150名(男子約100名、女子約50名)
  • 出願期間:平成18年11月21日(火)及び22日(水)
  • 試験日:平成18年12月2日(土)
  • 試験科目:
    • 記述式
      • 国語(150点・60分)
      • 算数(150点・60分)
      • 社会(100点・40分)
      • 理科(100点・40分)

第2回入試

  • 募集人数:20名(男女比の設定はなし)
  • 出願期間:平成19年1月9日(火)
  • 試験日:平成19年1月13日(土)
  • 試験科目:
    • 記述式
      • 国語(150点・60分)
      • 算数(150点・60分)

茨城中学校(2008年度)

(この節の出典:[115]

  • 募集人数:170名(男子約110名、女子約60名)
  • 出願資格:
    • 茨城中学校で中学・高校を通して学べる者
    • 平成20年3月 小学校卒業見込みの者
  • 出願期間:平成19年11月19日(月)及び20日(火)
  • 受付場所:茨城中学校
  • 提出書類:入学願書
  • 受験料:22,000円
  • 試験日:平成19年12月1日(土)
  • 試験場:
    • 水戸会場(茨城中学校)
    • 日立会場(日立シビックセンター)
  • 試験科目:
    • 記述式
      • 国語(150点・60分)
      • 算数(150点・60分)
      • 社会(100点・40分)
      • 理科(100点・40分)
  • 合格発表:平成19年12月5日(水)
  • 入学手続:平成19年12月7日(金)

茨城高等学校(2010年度)

推薦入試においては面接試験が行われ、その時間は15分であった[12]

茨城中学校(2016年度)

学校は、急激に進む少子化の影響や公立学校における中高一貫教育の導入により、私立学校は経営的にも一層厳しい時代を迎えているとした。それに先立ち、当校には改革が必要であると断じ、中学校入学試験の抜本的改革を行った。その結果、この年度から初めて、茨城中学校は入学者を受け入れることとした。[116]

外部提携機関

高校・大学連携

国内

国外

中学・高校・大学連携

医療機関

著名な出身者

前身の学校である、自彊舎、弘道学舎、水戸学院の出身者に関してはWikipediaの個別記事が存在しないため、便宜上、こちらに記す。旧制・茨城中学校の卒業生に関してはその通りに表記し、新制・茨城中学校(及び高等学校)の卒業生に関しては新制の表記を付しない。

政界

教育

文化・芸能

スポーツ界

実業家

アクセス

Thumb
茨城高等学校の名前を冠した茨城交通社の上り方面行きのバス停。2025年撮影。

茨城中学校・高等学校は「末広門(すえひろもん)」と「正門」の2つの校門が存在する。末広門は生徒や教職員の通勤・通学用であり、外部の人が訪れる際には使用できない。学校の敷地は国道118号線に沿うかのような形で東西に伸びているため、118号沿いに最寄りのバス停が2つ存在する。前者の校門の最寄りバス停留所が「末広町2丁目」となり、後者の最寄りのバス停留所が「茨城高校入口」となる。

水戸駅から県道118号線を経由し、茨城大学に至るには、茨城交通及び関東鉄道の2つの事業者のバスが路線を所有しているが、関東鉄道バスを利用する場合は「末広町2丁目」と「茨城高校入口」の2つのバス停は一切停車しないため、関東鉄道のバスが停車する「上水戸入口」か「大工町」のバス停を経由する必要が有る。前者が末広門の最寄りであり、後者が正門の最寄りである。それらの情報を以下に分かりやすく図示しておく。このセクションでは茨城中学校・高等学校を「学校」と表記する。

  • JR水戸駅 から 学校
    • 徒歩にて約50分
    • 自転車にて約20分
    • 自家用車(タクシー)にて15分
    • バスにて (最寄りのバス停留所のみを記す)
      • 茨城交通バス「水戸駅(北口)」7番乗車口 → 「茨城高校入口」「末広町2丁目」
        • 通勤・通学などの混雑時間帯の場合は20分程度を、それ以外の閑散時間帯は15分前後を要する。
      • 茨城交通バス「水戸駅(北口)」4番乗車口 → 「八幡宮入口」・「栄町2丁目」
        • 市内循環(内回り)を用いる場合は、「水戸駅(北口)」から「八幡宮入口」・「栄町2丁目」まで約13分、その停留所から学校の正門までは徒歩で5~8分前後を要する。
      • 関東鉄道(茨城交通)バス「水戸駅(北口)」→ 「大工町」
        • 「水戸駅(北口)」から「大工町」停留所まで約13分、その停留所から学校の正門までは徒歩で約15分を要する。
    • JR赤塚駅 から 学校
      • 徒歩にて約60分
      • 自転車にて約25分。ルートに依っては傾斜が多数。

関連項目

脚注

外部リンク

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