岸和田市
大阪府の市 ウィキペディアから
大阪府の市 ウィキペディアから
岸和田市(きしわだし)は、大阪府の泉南地域に位置する市。施行時特例市に指定されている。
きしわだし 岸和田市 | |||||
---|---|---|---|---|---|
| |||||
| |||||
国 | 日本 | ||||
地方 | 近畿地方 | ||||
都道府県 | 大阪府 | ||||
市町村コード | 27202-7 | ||||
法人番号 | 6000020272027 | ||||
面積 |
72.72km2 | ||||
総人口 |
184,631人 [編集] (推計人口、2024年8月1日) | ||||
人口密度 | 2,539人/km2 | ||||
隣接自治体 |
和泉市、貝塚市、泉北郡忠岡町 和歌山県:紀の川市、伊都郡かつらぎ町 | ||||
市の木 | クス | ||||
市の花 | バラ | ||||
市の歌 |
岸和田市歌(1924年制定) 岸和田市民歌(1942年制定) 岸和田市讃歌(1972年制定) | ||||
岸和田市役所 | |||||
市長 | 永野耕平 | ||||
所在地 |
〒596-8510 大阪府岸和田市岸城町7番1号 北緯34度27分38秒 東経135度22分15秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
岸和田藩の城下町を基礎に発展した工業都市。大阪府泉南府民センターが置かれ、泉南地域における行政の中心である。行政の特徴として、永住外国人と国内在住期間が3年を越え満18歳以上で3ヵ月以上市内に住む「定住外国人」に住民投票の投票権(参政権ではない)を認めている。市のキャッチフレーズは「世界にいちばん近い城下町」。泉州地域で唯一施行時特例市に指定されている。
岸和田だんじり祭の都市である。
岸和田市の総面積は72.24km²である。和泉(泉州)と称される府南西部に位置し、大阪湾から和泉山脈に至る細長い市域(東西7.6km、南北17.3km)を形成している。
大阪湾に臨む市の中心部は寛永時代(17世紀初め)以降、岸和田藩主岡部氏の城下町として栄え、明治時代中期以後は泉州綿織物を主とする紡織工業都市として発展した。1966年(昭和41年)には、臨海部の埋立により大阪鉄工金属団地と大阪木材コンビナートが造られた。
和泉山脈北麓と台地では溜池灌漑による米のほかタマネギ、みかん、桃、花卉の栽培が盛んである。また、関西国際空港から4号湾岸線で約15分という距離にあるほか、同空港および大阪市の中心部からは南海電気鉄道(南海本線)、JR西日本(阪和線)が通じており、また中心部ではないが自動車専用道路(阪和自動車道、阪神高速道路4号湾岸線)も通じている。これらのことから基幹的な交通網が充実している(大阪都心部から約30〜45分)。海抜0.0m〜865.7m。
気象庁による気象警報・注意報の発表区分(二次細分区域)は市の全域をもって区分されており、大阪府のうち「泉州」に区分する地域の一つとなっている。なお、同庁による天気予報の発表区分(一次細分区域)は、市の全域を含む大阪府全域となっている[1]。
2015年(平成27年)国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、2.2%減の194,911人であり、増減率は府下43市町村中24位、72行政区域中46位。
岸和田市(に相当する地域)の人口の推移
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||
総務省統計局 国勢調査より |
1920年(大正9年)に岸和田町の紋章として公募したもので、岸和田城の別称「千亀利城」から「千」の文字を図案化したもの、岸和田の「岸」または「キ」の図案化あるいは、欄干橋の「干」からとったものといわれている。1922年(大正11年)の市制施行の際に正式に市章として制定された。
岸和田市では戦前に制定された2曲と戦後に制定された1曲の計3曲を制定し、並立させている。現在は主に「岸和田市讃歌」が演奏されるが、戦前の2曲と異なり例規集には掲載されていない。
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
初 | 舟木二三二 | 1923年4月30日 | 1927年4月29日 | |
2 | 1927年5月2日 | 1930年4月1日 | ||
3 | 井阪豊光 | 1930年5月12日 | 1932年1月25日 | |
4 | 1932年2月23日 | 1933年5月30日 | ||
5 | 川崎正一 | 1933年7月15日 | 1936年9月5日 | |
6 | 竹崎米吉 | 1937年10月5日 | 1940年4月11日 | |
7 | 寺田利吉 | 1940年4月26日 | 1942年3月31日 | |
8 | 寺田甚吉 | 1942年6月23日 | 1943年9月4日 | |
9 | 福本太郎 | 1943年9月5日 | 1946年3月25日 | |
10 | 小島朝一 | 1946年5月28日 | 1946年12月16日 | |
11 | 毛利一郎 | 1947年4月15日 | 1951年4月14日 | 以後、公選 |
12 | 1951年4月23日 | 1952年3月20日 | ||
13-15 | 福本太郎 | 1952年5月2日 | 1961年11月10日 | |
16-18 | 中澤米太郎 | 1961年12月15日 | 1973年12月14日 | |
19-26 | 原曻 | 1973年12月15日 | 2005年12月14日 | |
27-28 | 野口聖 | 2005年12月15日 | 2013年12月14日 | |
29-30 | 信貴芳則 | 2013年12月15日 | 2017年12月26日 | 辞職[6][7] |
職務代理者[8] | 2017年12月27日 | 2018年2月4日 | ||
31 | 永野耕平[9][10] | 2018年2月4日 | ||
※歴代市長[11]
江戸時代より当市域一帯では綿花の栽培が盛んで、綿布・綿糸の紡績も行われていた。近代以降も産業の中心は繊維産業だったが、海外製品に押される形で多くの工場が姿を消した。
1966年(昭和41年)、市では独自に沿岸部を埋立てて現在の大阪鉄工金属団地(臨海町)を建設し、企業誘致に努めた。さらに同年、北隣の忠岡町に跨って大阪木材コンビナート(新港町・木材町)が建設され、産業構造の転換が図られた。1968年(昭和43年)の阪南港統合後も阪南1区(地蔵浜町)の埋立造成と続き、当市沿岸部はほぼ全て埋め立てられた。
これらのほかにガラス・レンズ産業が有名であり、特に乱視用のガラスレンズ生産が盛んであった。ピーク時の1980年頃には、市内に大小あわせて70件ほどのレンズ工場が操業していた[12]。また、顕微鏡用スライドガラス、カバーガラスの生産も盛んであり、カバーガラスは一時期日本国内シェアの90%以上を独占していた。
浜地区にある岸和田漁港では、シラス漁が盛んに行われており、全国有数のシラスの産地として知られている。[13]
そのほか、毎年春先にはイカナゴ漁が解禁されており、大阪湾に春の訪れを告げている。
農業が盛んな山手地区では稲作のほか、タマネギ、水なす、春菊、タケノコ、みかんなどの栽培が盛んで、包近町は府下最大の桃の産地である。また、春菊は府内において堺市に次いで2番目の生産量であり全国の自治体では7番目の生産量を誇る。[14]なお、近年まではタマネギの大産地としても有名であり、畑のあちこちに立つタマネギ小屋が象徴的なランドスケープであったが、様々な事情で廃業した農家もあり、また、住宅地開発が急速に進んだため、最近では見かけることはまれである。
岸和田市内のこうした厳しい経済・雇用情勢もあってか、近年、仕事を求めて隣接する貝塚市の二色の浜産業団地や和泉市のテクノステージ和泉を訪れる市民も多く見られる。市では産業を再び活性化させるため、埋立造成の進む阪南2区(岸之浦町。愛称:ちきりアイランド)や開発が進む丘陵地区(岸の丘町。愛称:ゆめみヶ丘岸和田)などへの企業誘致を積極的に進めているという。
経営サポート
※東ケ丘町など一部の地域では、大阪方面への通勤・通学の足として、主に、隣接する和泉市いぶき野にある泉北高速鉄道「和泉中央駅」を利用している。
※ 注意:「岸和田和泉インターチェンジ」の所在地は、和泉市唐国町である。 このほか、大阪南部高速道路の建設が構想されている。
1703年(元禄16年)、時の岸和田藩主岡部長泰が、京都伏見稲荷大社を岸和田城内三の丸に勧請し、五穀豊穣を祈願し、行った稲荷祭がその始まりと伝えられ、約300年の歴史と伝統を誇る。曳き手が走り、速度に乗っただんじり(地車)を方向転換させる「やりまわし」を見所として、多くの観光客を集める。幾つかの神社の祭りの総称で、基本的には地元の神社でその年の五穀豊穣を祝う祭り。全国的にも知名度が高く、日本を代表する祭りの一つである。毎年二日間で約60万人もの観光客が訪れる。岸和田市民(特に岸和田旧市地区)はだんじりのために生きている、といわれるほど祭り好きである。
なお、祭典の模様については、市内のケーブルテレビ局であるテレビ岸和田(上記参照)が制作する番組として、毎年放映されている。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.