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南波一海のアイドル三十六房

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南波一海のアイドル三十六房
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南波一海のアイドル三十六房』(なんばかずみのアイドルさんじゅうろくぼう)は、タワーレコードのタワレコTV[1]で配信されているストリーム放送。

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タワーレコード渋谷店。当番組はB1F・CUT UP STUDIOから配信されている

概要

要約
視点

タワーレコードが提供するアイドル楽曲紹介番組。音楽ライターの南波一海とタワーレコード社長の嶺脇育夫がパーソナリティを務める。

2012年11月のタワーレコード渋谷店リニューアル、およびDOMMUNEとのコラボレーションによるストリーミングメディア「TOWER RECORDOMMUNE SHIBUYA」の開設によって誕生した同店地下1階のイベントスペース・CUTUP STUDIO(番組開始時は「TOWER RECORDOMMUNE SHIBUYA STUDIO」と呼称[2])から配信されている[3]。毎月第一木曜日20時30分[注釈 1]から南波がアイドルソングを紹介する定期放送のレギュラー回に加えて、ゲストを迎えてトークを行う特別編、ゲストのライブを中心とした番外編などからなる。番組開始当初は、南波によるアイドルソング紹介回が番外編とされていたが[4]、2014年以降はレギュラー回となり呼称が逆転した[5]

第一回の和田彩花出演時、「台本がないフリートークで和田が2時間持つか不安」というアップフロントのスタッフの配慮でサプライズゲストで飯窪春菜が登場した。2015年9月17日のこぶしファクトリー出演時も南波が「スタッフさんが台本が存在しないことを心配していた」と語っている様に、台本が存在しない完全なフリートークである事がうかがえる[6]

2022年11月には、番組開始10周年を記念して、11月5日に「10th Anniversary 10時間スペシャル!」を開催。

配信・アーカイブ

配信プラットフォームは、番組開始当初は前述の「TOWER RECORDOMMUNE SHIBUYA」であったが、DOMMUNEとのコラボを解消し[7]、2013年6月よりタワーレコード独自の「TOWER REVOLVE PROJECT」(タワレボ)に移行、当番組がタワレボのこけら落としとなった[8]。さらに、2017年5月より「タワレコTV」にリニューアルしたが、タワレコTVのこけら落としも当番組であった[1]

ストリーミングは当初Ustreamを使用していたが、2016年3月よりAmebaFRESH!(現FRESH LIVE)に変更。変更後しばらくは、スマートフォンでの視聴はAmebaFRESH!アプリが必要とアナウンスしていた[9]。FRESH LIVEのサービス終了に伴い、2020年12月からはOPENREC.tvでの配信に移行する[10]

配信プラットフォームによるアーカイブは原則として行っていないが、2020年7月、YouTubeに南波一海のアイドル三十六房 Archivesチャンネルを開設[11]、2020年6月レギュラー回よりアーカイブを公開している。

観覧

レギュラー回やR-グランプリの観覧は無料であるが、かつては終了時刻が23時を超えていたため、18歳未満は保護者同伴でも入場不可であった。また、渋谷店の閉店時刻(かつては23時、2022年現在22時)以降新たに入場することはできない[12]

なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年3月から無観客配信を行っていたが、同年9月よりレギュラー回の観覧を再開。当日渋谷店にて配布される「整理番号付入場券」所持者に限り入場可能[13]。その後も新型コロナウイルス感染症感染拡大により、無観客配信となる回もある[14]

特別編は渋谷店で対象商品購入により配布される観覧券が必要である[15]ことが多いが、2017年10月3日の「100回記念 ザ・感謝祭!初心SP」ではゲストを呼ばず南波・嶺脇の2人で進行したため入場は無料、かつバーカウンターのビールまたはウーロン茶1杯が無料となった[16]

レギュラー回

紹介する音源は、全国流通していないライブ会場限定のCD-Rを南波が現地で購入した物が大半の為、タワーレコードに置いていない事も多い[3]。入手困難なCD-Rや音程補正をしていない未完成な曲などが「三十六房らしい」として好まれる傾向がある。アイドル自身や運営、「求道者」(観覧客・視聴者を指す。2016年10月6日にまねきケチャが登場した際、南波・嶺脇がTwitterのコメントを拾ったのがきっかけ[17])によるCD音源の持ち込みも可能であり、地方在住の視聴者からタワーレコードに郵送されて来たCDをかける事もある[18]

飛び入りゲスト

飛び入りゲストは、申し込み順に毎月4組(2021年11月まで5組)を目途に出演という形を取っている。当初は2か月連続出演不可と緩い縛りだったが、2017年に入ってから出演の申し込みが急増、同年9月より1回出演したゲストは次に出演するまで6か月空けることが明文化された[19][20]。それでも、2020年1月のゲストが約5か月前の2019年8月で埋まってしまったため、2020年2月より、配信当月または前月に新譜リリースがあるアーティストに限ることが追加され、さらに3か月前の1日(2020年2月は2019年11月1日)より受付開始[21]と変更された。

なお、原則として南波や番組側からのオファーは行っていない[22]。2018年までOTODAMA RECORDS所属アイドルが半ば定期的に出演しており、「OTODAMA枠」などと呼ばれていたが、これも番組側があらかじめ枠を取っているわけではなく、早くからOTODAMA側が申し込んでいたためである[23]

サブロク市

2017年2月より、“タワレコで売っていないアイドルソングを番組配信中に限ってその場で買えるよう”にするため、タワーレコードの店頭、オンラインにて取扱いがないCD、CD-R、DVDなどパッケージ商品を対象に「三十六房市場(サブロク市)」が開場されることになった[20]

特に出店制限を設けていなかったサブロク市も、2019年9月は10組[24]、10月は12組の出店があり、担当者による「キャパオーバー」とのツイートがあった[25]。そのため、2019年12月より飛び入りゲストを含めて8組を上限(ゲスト優先のため、ゲスト5組とも出店する場合サブロク市のみの出店は3組となる)とすること、前後1か月に新譜のリリースがある(連続出店はOKだが、前月と同じラインナップはNG)ことが出店の条件になった[26]。ただし、EMOE2019年 R-グランプリの副賞として新譜がなくても出店できる権利を獲得している(後述の理由により権利は未行使)。

2020年3月以降、無観客配信となったためサブロク市は休止。11月より再開されたものの、飛び入りゲストのみ、時間を区切っての開催となっている[27]

2018年7月、渋谷店3FJ-POPフロアにて「南波一海のアイドル三十六房 サブロク市出張所!」コーナーが開設された[28](2019年1月4Fアイドルコーナーに移転[29])。即売のサブロク市とは違いタワーレコードとの契約が必要なため、当初はサブロク市出張所に出店するアイドルは限られていたが、2022年現在、Eggsが取次を担当しており[30]、渋谷店以外の一部店舗やタワーレコードオンラインでの販売も行われるようになった。

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放送リスト

要約
視点

名称・所属グループなどは放送当時。

さらに見る 2012年, # ...
さらに見る 2013年, # ...
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さらに見る 2017年, # ...
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R-グランプリ

要約
視点

2015年より開催。南波(ベスト・パフォーマンス部門は嶺脇)が独断で選び、毎年末の放送「年忘れ! R-グランプリ」で発表される。CDの持ち込みは紹介せず(2015年は南波が遅刻したため例外)、飛び入りゲストも受賞者のみとなる。

部門

三十六房 R-グランプリ
その年に三十六房で紹介された(当日初めて紹介したものも対象、以下同じ)CD-Rが対象。南波が入手できなかったCD-Rは対象外。25位まで発表。グランプリの副賞はブランクCD-R100枚。2019年にはサブロク市に新譜の有無に関係なく出店ができる権利が追加された。
三十六房 シングル部門 グランプリ
その年に三十六房で紹介されたアイドルシングル(CD-Rおよびメジャーレーベルからのリリースは除く)[注釈 2]が対象
三十六房 アルバム部門 グランプリ
その年に三十六房で紹介されたアイドルアルバム(CD-Rおよびメジャーレーベルからのリリースは除く)[注釈 2]が対象
三十六房 ベスト・パフォーマンス部門 グランプリ
レギュラー回、特別編、番外編(ライブ)を通し、最も嶺脇の心に刺さるパフォーマンスを見せてくれたアイドルが対象(となっているが、レコードレーベルや求道者が受賞するなど、番組に最も貢献した人物・団体に贈られる賞となっている)

結果

2015年

R-グランプリ
さらに見る グランプリ - 25位, 順位 ...
シングル部門 グランプリ
アルバム部門 グランプリ
ベスト・パフォーマンス部門 グランプリ

2016年

R-グランプリ
  • Mash Berry「オールドスクール喰らいな in ウクライナ」
さらに見る グランプリ - 25位, 順位 ...
シングル部門 グランプリ
  • Twinkle「カンバッキュトリ」
アルバム部門 グランプリ
ベスト・パフォーマンス部門 グランプリ

2017年

R-グランプリ
  • SAKA-SAMA「マサカサカサマ / 真夜中のスケッチ」
さらに見る グランプリ - 25位・番外, 順位 ...
シングル部門 グランプリ
アルバム部門 グランプリ
ベスト・パフォーマンス部門 グランプリ
  • くまちゃん(求道者)[68][71]※「くまくま新聞」発行人。2015年のR-グランプリにも持ち込み曲の解説で出演している

2018年

R-グランプリ
さらに見る グランプリ - 25位, 順位 ...
シングル部門 グランプリ
アルバム部門 グランプリ
ベスト・パフォーマンス部門 グランプリ
  • マーメイドル

2019年

R-グランプリ
  • EMOE「To Be Free」
さらに見る グランプリ - 25位, 順位 ...
シングル部門 グランプリ
アルバム部門 グランプリ
ベスト・パフォーマンス部門 グランプリ

2020年

R-グランプリ
さらに見る グランプリ - 25位, 順位 ...
シングル部門 グランプリ
  • リルネード「はじまりのはじまり」
    • ※6曲入りで通常ならミニアルバム扱いであるが、リルネード公式サイトでSINGLEと表記されていたため[72]
アルバム部門 グランプリ
  • 新山ひな『みんなが変化球に走るので、私、アイドルを独占させてもらいます。』
ベスト・パフォーマンス部門 グランプリ
  • 桐原ユリ

2021年

R-グランプリ
  • ルアン『花束に似た海』
さらに見る グランプリ - 25位, 順位 ...
シングル部門 グランプリ
アルバム部門 グランプリ
ベスト・パフォーマンス部門 グランプリ

2022年

R-グランプリ
  • 椋本真叶『Howlite』
さらに見る グランプリ - 25位, 順位 ...
アルバム部門グランプリ
シングル部門グランプリ
  • 文坂なの『ハイファイ・スタイル』
ベストパフォーマンス部門グランプリ
ベスト・セリング・アイドル・オブ・サブロク市

2023年

R-グランプリ
さらに見る グランプリ - 25位, 順位 ...
アルバム部門グランプリ
  • ねおち『待ち合わせの図書館にて』
シングル部門グランプリ
  • 中道ひびき『街の色』
ベストパフォーマンス部門グランプリ
ベスト・セリング・アイドル・オブ・サブロク市

2024年

R-グランプリ
さらに見る グランプリ - 25位, 順位 ...
アルバム部門グランプリ
シングル部門グランプリ
ベストパフォーマンス部門グランプリ
ベスト・セリング・アイドル・オブ・サブロク市
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評価・エピソード

要約
視点

amiinAをプロデュースするnanolineは、「(『マインドトラベル』を)出したあとは半年くらい反応がなくて。アイドル三十六房で流れたときからガラッと変わっていって、お客さんからのリアクションが増えました」と発言しており[73]、“楽曲派”のアイドルファンへの影響がうかがえる。

Peach sugar snowプロデューサーの小林清美は、2013年2月22日配信回で1stシングルの「ひとときでも」を流した時に「声小っちゃ!…でもこれはこれで結構いいね」と南波と嶺脇が突っ込んだことからウィスパーボイスというコンセプトを思い付いたと述べている[74]。2015年夏に製作されたPeach sugar snowのチラシには、「徳の高くトップレベル選球眼を持ったアイドルファンから絶大な人気」と書かれている[75]が、その代表として嶺脇・南波が挙げられている。

作詞家の児玉雨子は、たまたまアイドル三十六房を観に行ったところ、南波がアップフロントワークスの橋本慎を紹介、「作詞家なの?じゃあ一緒にやろうよ!」と声をかけられたことから、ハロー!プロジェクト楽曲の作詞を担当するようになった[76]

2014年2月19日に嶺脇が十年来のファンであるBerryz工房熊井友理奈が登場した際には、緊張から赤面し喋れなくなり、終始メンバー、ファンから煽られていた。同日のBerryz工房のインストアイベントの時に、数台あるカメラのうち、1台熊井専用のカメラを設置していた事が南波に舞台上でバラされて発覚した。

2014年5月8日、正体不明のアイドル月乃あかりの(Berryz工房の武道館ライブで無料配布していたCDを南波がアップフロント社員経由で入手した)CD-Rを流した所、エゴサーチで月乃が気づいて会場に登場した。月乃の正体は、大学の卒業制作で「アイドルになりきって、SNS上での反応を調べる」という擬似アイドルであった[77]

2015年には、TOKYO IDOL FESTIVALから「TIF(2015)で番組やりませんか?」というオファーがあったが、「(アイドル三十六房やったおかげで)さくら学院見れなかったらどうする」という理由で断っている[78]

里咲りさ

里咲りさは2014年11月レギュラー回に自ら運営していた少女閣下のインターナショナルのプロモーションのため初出演[79]、「(アイドル三十六房に出演したことでブレイクしてオファーが増えたため)神様、仏様、南波様」と南波がMCを務める真夜中のニャーゴ(2015年5月5日放送、ホウドウキョク24)出演時に述べている。

2015年10月に出演した際には「里咲ソロのCD-Rもタワレコに置いてほしい」と嶺脇に直談判[80]。ディストリビューション担当者との契約作業が2016年1月にまとまり、CD-R「R-and U」「WALCALLOID&TURE」をタワーレコード限定で発売、さらに2016年9月には初のプレスCD『売れるまで待てない』をタワーレコード流通で全国発売した。

なお、契約がまとまる前の2015年11月には「シャイガール戦争」のMV[81]の撮影を開店前の渋谷店で行ったが、撮影許可を求めたメールを送ったところ、渋谷店の担当者がアイドル三十六房の制作も兼ねており、すんなりとOKが出た。

眉村ちあき

眉村ちあきは2017年9月レギュラー回に会場まで足を運んでいるが[82]、飛び入りゲスト枠がすでに埋まっており、初出演は2017年11月レギュラー回であった。

2017年のR-グランプリで『海苔汁』が5位にランクインしたが、結果には満足しておらず[83]、その悔しさをバネに制作に取り掛かったアルバム『Germanium』を2018年1月4日のライブ(「吉田豪×南波一海の"このアイドルが見たい" 2018迎春」(LOFT9))までに完成させた[82]

既に飛び入りゲスト6か月空けルールは適用されていたが、2018年3月にはこの回の飛び入りゲストだったLiLii Kaonaとのコラボレーションユニット・MAYUKAOのメンバーとして(6か月空けルールに抵触しないよう)客席から野次を飛ばしていた[84]。この時音源が初披露された「幻想シャーロット」は2018年のR-グランプリを受賞している。

2018年7月レギュラー回では、トイズファクトリーの社長と面談したことを明かし[85]、南波・嶺脇からは「ダメだったらやり直せるし、いましかできないことをやりなよ」[86]とのアドバイスを受け、トイズファクトリーと契約することを決める。2018年8月4日の新宿LOFTでのワンマンライブにて仮契約を結んだことを発表した[87]

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関連書籍・CD

脚注

関連項目

外部リンク

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