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柏崎市

新潟県の市 ウィキペディアから

柏崎市map
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柏崎市(かしわざきし)は、新潟県中越地方西端にある日本海に面した1940年昭和15年)、県内5番目に市制施行。

概要 かしわざきし 柏崎市, 国 ...

刈羽郡柏崎地域広域圏の中心地で、国・県の出先機関も数多く置かれている。2022年現在、新潟県内では6番目の人口を擁する。また観光資源として市域の一部は佐渡弥彦米山国定公園に指定されている。

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地理

要約
視点
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柏崎市中心部周辺の空中写真。2009年9月17日撮影の5枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
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複合商業施設「フォンジェ」から望む柏崎市街と米山(2020年4月)

新潟県の海岸沿いのほぼ中央に位置し、米山・黒姫・八石の刈羽三山に囲まれた刈羽平野(柏崎平野)に位置する。中心市街地は砂丘上に発展した。稲作が盛んであり、市街地から離れると田園が広がっている。

平成の大合併の際に周辺2町を編入したが、刈羽村だけが単独で残る形となったため、当市の市域は同村の村域(飛び地を除く)を取り囲む形となっている。

気候

西山町域は豪雪地帯、その他の市域は特別豪雪地帯として国の指定を受ける。雪の量は沿岸部と山間部で大きな差があり、沿岸部の市街地で積雪深が1 mを超えることは稀である[1][2]。 高柳などの山間部では3m前後の積雪深となるところもある。市内中心部の積雪は新潟県内では少ない。

さらに見る 柏崎(1991年 - 2020年)の気候, 月 ...

隣接している自治体

※北から東回り順に

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市街地構成

中心市街地

柏崎駅前には片持ち式アーケードが続く商店街が形成されており、2018年8月中旬までは総合スーパーのイトーヨーカドー丸大柏崎店が営業していた[4][5]

駅北側の旧北国街道沿いにはえんま市が開催されることで知られる「えんま通り商店街」が形成されており、新潟県中越沖地震で甚大な被害を受けたが復興が行われ[6][7]、この復興の取組みは2016年都市住宅学会業績賞を受賞している[8]

同街道沿いの東本町1丁目付近では1990年代から2000年代初頭にかけて東本町まちづくり事業が行われ、市街地再開発事業により3棟の複合ビル「モーリエ」が建設されたほか、ショッピングモールフォンジェ」がオープンした[9]

駅北東側に隣接する土地では日本石油の製油所が2001年まで稼働していたが、その跡地は震災復興の一環として土地区画整理事業が行われ、公園および柏崎市文化会館アルフォーレとなった[10][11]

柏崎学園ゾーン

市街地から南へ約4 kmほどの丘陵地には産業団地「柏崎フロンティアパーク」(後述)や大学、夢の森公園などで構成される「柏崎学園ゾーン」がある[12]

ゾーン内には2つの私立4年制大学があり、1つは1988年(昭和63年)に短期大学を前身として開学した新潟産業大学、もう1つは県内の誘致合戦[13]に勝ち1995年(平成7年)に開学となった新潟工科大学である。工科大の隣接地には2008年(平成20年)7月、ものづくり活性化センターが開所した[14]

「柏崎・夢の森公園」は東京電力が2004年(平成16年)から原子力発電所の完成記念事業として整備を進めたもので[15]、2007年(平成19年)5月に市に寄贈されたのち[16]、翌6月に約30 haの公園として開園した[15]。園内には総合案内・展示施設の「エコハウス夢の森環境学校」や市民活動の拠点となる「パートナーズハウス里山工房」が設置された[17]

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歴史

要約
視点

古代・中世

日本書紀には、天智7年(668年)に「燃ゆる水」の話があり、当時から石油が噴出していたとみられる[18]

鎌倉時代には守護名越氏室町時代には守護・上杉氏の被官として宇佐美氏等が割拠した。上杉氏の一族である上条上杉家や琵琶島氏も同地域の領主であった。

近世

江戸時代初期の高田藩成立以降18世紀前半まで、現在の柏崎中心部とその周辺は、幕府領となった一時期を除いて概ね高田藩領に属した。1710年宝永7年)に 松平定重桑名から高田に入封。以後、柏崎を中心とする地域は久松松平家の支配するところとなり、転封によって白河藩1741年)、桑名藩1823年)となっても飛地領として柏崎に陣屋が置かれた。

現柏崎市域北部の椎谷地区周辺はここに陣屋を置く椎谷藩の領地であった。1698年元禄11年)に堀直宥が越後国内などに1万石の領地を与えられ、椎谷に居住したことにより椎谷藩が成立したものである。椎谷藩は1871年廃藩置県まで続いた。

近代

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アメリカ陸軍地図局による新潟県柏崎市の地図。1945年版。

現代

沿革

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人口

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柏崎市と全国の年齢別人口分布(2005年) 柏崎市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 柏崎市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
柏崎市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 94,990人
1975年(昭和50年) 93,686人
1980年(昭和55年) 95,892人
1985年(昭和60年) 97,638人
1990年(平成2年) 99,265人
1995年(平成7年) 101,427人
2000年(平成12年) 97,896人
2005年(平成17年) 94,648人
2010年(平成22年) 91,451人
2015年(平成27年) 86,833人
2020年(令和2年) 81,526人
総務省統計局 国勢調査より
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行政

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2020年まで使用された旧市庁舎

歴代市長

さらに見る 代, 氏名 ...

地域自治区

2005年5月1日に編入合併した西山町(にしやままち)と高柳町(たかやなぎまち)の区域にはそれぞれ西山町(にしやまちょう)と高柳町(たかやなぎちょう)の地域自治区が設置されていた。これらの区域の住所には地域自治区名が表示されていたが、2015年3月31日に廃止された。

事務所

  • 高柳町事務所 (旧高柳町役場)
  • 西山町事務所 (旧高柳町役場)

議会

市議会

  • 定数:22人
  • 任期:2023年5月1日 - 2027年4月30日
  • 議長:柄沢均

新潟県議会

  • 選挙区:柏崎市刈羽郡選挙区
  • 定数:2人
  • 任期:2019年4月30日 - 2023年4月29日
  • 投票日:2019年4月7日
  • 当日有権者数:74,875人
  • 投票率:58.14%
さらに見る 候補者名, 当落 ...

衆議院

さらに見る 当落, 候補者名 ...
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経済

要約
視点

企業

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ブルボン本社

日本石油(現:ENEOS)の創業地であり、かつては石油精製業で栄えた。現在では国際石油開発帝石の東柏崎ガス田が稼働中。東京電力ホールディングス柏崎刈羽原子力発電所は、首都圏などに電力を供給しており、周辺地区へ発電所関連の雇用を生み出している。出力は1つの発電所では世界最大の規模である。

1932年にリケンピストンリング製造工場を設置したことを端緒として、市内では自動車関連産業が発達しており、数千人規模の従業員を市内に抱えるなど「リケン城下町」とも呼ばれる様相となっている[25]

1980年代後半にはソフトウェア産業の導入と技術者の養成を目的として柏崎ソフトパーク構想を打ち出した。第三セクターの株式会社柏崎情報開発センター(現:株式会社カシックス)と柏崎情報開発学院を設立し、新潟日本電気の移転跡を整備した[26]。整備にあたっては民活法の情報化基盤施設(ニューメディアセンター)として認定を受けている[27]

2000年代半ばからは産業団地「柏崎フロンティアパーク」の整備が進められた。これは地域振興整備公団が2003年2月に地域産業集積活性化法に基づく事業として全国6番目に採択したもので[28]、27.6 haの土地に産業用地15.1 ha(31区画)が整備され、2008年4月に第1期、2009年6月に第2期の分譲が開始された[29]。2021年夏には全区画が分譲・賃貸済みとなった[30]

2009年3月には経済産業省のEV・pHVタウンに選定され、「助っ人EV」の開発[31]東芝リチウムイオン電池製造拠点新設などが行われた[32][33]。2020年代に入ってからは水素燃料エンジンの開発拠点化に向けた動きがある[34]

漁業

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笠島駅付近の漁村と弁天岩

市内には市管理の5つの漁港があり、北から順に以下のとおりである[35][36]

  • 石地漁港
  • 高浜漁港
  • 荒浜漁港
  • 鯨波漁港
  • 笠島漁港

商業

近世には北前船の海運で栄えたほか、第二次世界大戦前までの長きにわたって、越後上布行商の全国展開が経済の大きな基盤となっていた[37]

1967年(昭和42年)からは中心市街地においてアーケードの整備が行われたほか、これに前後してスーパー・イシザキ(1984年にジャスコ傘下となる[38])や総合衣料・紺太(2018年に京都市へ移転[39])などの核店舗が出現した[37]

1980年代後半以降は1988年開業のアイリータウン(後のラ・パーク柏崎店)をはじめとする郊外型店舗が台頭した[37]

金融機関

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姉妹都市・友好都市等

国内

海外

生活

学校

各種学校

スポーツ施設

図書館・博物館

ホール・集会施設

医療機関

国の機関

行政

司法

メディア

交通機関

要約
視点
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柏崎駅

鉄道

東日本旅客鉄道(JR東日本)

道路

道の駅
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道の駅西山ふるさと公苑の西遊園

バス

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柏崎市北部のバス路線図
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柏崎市南部のバス路線図

路線バス

越後交通によって運行されているほか、市南部の山あいでは「高柳・鵜川 新交通[40]」が運行されている。これらを網羅するものとして、市では「柏崎市公共交通ガイドブック」が発行されている(#外部リンク参照)。

高速バス

このほか柏崎駅前と長岡駅大手口の間には、越後交通の一般路線バスが2系統(急行・西山経由および快速・曽地経由)運行されている。以前は北陸自動車道経由の特急系統が柏崎発の1日1本のみ運行されていたが、利用者の減少により廃止されている。

港湾

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柏崎マリーナ
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観光スポット

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恋人岬米山大橋
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日本海フィッシャーマンズケープ
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荻ノ島かやぶき環状集落
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椎谷の妻入りのまち並み
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番神堂
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石地海水浴場
温泉
レジャー

文化・名物

祭事・催事・無形文化財

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ぎおん柏崎まつり花火大会
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えんま市

名産・特産

  • 米山プリンセス
  • 笠島もずく
  • 柏崎伝統野菜(6品目)[43]
    • 刈羽節成きゅうり
    • 緑なす
    • 与板菜
    • 仙人菊
    • 黒姫人参
    • 新道いも
  • 柏崎地場特産品(15品目)[43]
  • 市内の酒蔵と主な銘柄[44]
    • 阿部酒造「越乃男山」
    • 石塚酒造「姫の井」「かめぐち酒」
    • 林酒造場「杉の露」「八石」「鯖石郷」
    • 原酒造「越の誉」「銀の翼」

郷土料理・ご当地グルメ

  • 煮しめ(のっぺ)
  • 鱈の粕汁
  • おいな汁
  • 鯛茶漬け・鯛めし
  • サバサンド
  • 明治饅頭

出身人物

関連人物

近世・近代

現代

脚注

関連項目

外部リンク

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