Loading AI tools
日本の円谷プロ制作の特撮テレビ番組(ウルトラシリーズ) ウィキペディアから
『ウルトラQ』(ウルトラキュー) は、1966年(昭和41年)1月2日から7月3日まで、TBS系列で毎週日曜19時から19時30分(JST、タケダアワー枠)に全27話[注釈 1]が放送された、円谷特技プロダクション、TBS制作の特撮テレビドラマ。ウルトラシリーズ(空想特撮シリーズ)の第1作。武田薬品工業による一社提供番組。
万城目淳(星川航空パイロット)、戸川一平(パイロット助手)、江戸川由利子(毎日新報報道カメラマン)の主人公3人が、毎回遭遇する不可思議な事件を描く特撮SFドラマ。制作当初は、アメリカのテレビドラマ『アウター・リミッツ』(1963年制作)や『トワイライトゾーン』(1959年制作)を意識して作られた怪奇現象中心のドラマで、制作途中の方針変更で怪獣を中心としたドラマに路線変更された[1]。本作品を起点として、後番組『ウルトラマン』に受け継がれた系譜はその後もウルトラシリーズとして、『ウルトラマン80』(1980年制作)までの作品群に続き、『ウルトラマンメビウス』(2006年制作)では同一世界の物語として描かれている。
番組フォーマットは、タイトルロゴを中CMの後のBパートの頭で流すという異例の手法が採られた[2]。
第15話にはレギュラーキャラは登場していない。
※本作品は大変出演者が多いので、以下の基準で記す。
ゲスト出演者一覧
記載順はクレジットに基づく。
俳優 | 話数 | サブタイトル | 役名 | 備考 |
---|---|---|---|---|
富田仲次郎 | 1 | ゴメスを倒せ! | 東海弾丸道路・中村作業係長 | |
山本廉 | 東海弾丸道路建設作業員B | |||
大村千吉 | 東海弾丸道路建設作業員A(アル中作業員) | クレジットは大林千吉[26] | ||
森野五郎 | 金峰山洞仙寺・住職 | |||
村岡順二 | 次郎 | |||
関田裕 | 作業員 | |||
山田圭介 | 学者B | |||
勝本圭一郎 | 学者A | |||
江原達怡 | 毎日新報・新田記者 | |||
小宮山清 | 次郎の声[27] | ノンクレジット | ||
土屋嘉男 | 2 | 五郎とゴロー | 野猿研究所所員・小野 | クレジットは土屋嘉雄 |
石田茂樹 | 野猿研究所所員・松崎 | |||
谷晃 | 五郎を非難する村人 | |||
桐野洋雄 | 毎日新報・伊藤記者 | |||
鈴木和夫 | 五郎 | |||
二瓶正也 | 牛乳運搬トラック運転手・森下 | |||
渋谷英男 | 毎日新報・林記者 | クレジットは澁谷英雄 | ||
坪野鎌之 | 巡査 | |||
西條竜介 | 武装警官・隊長 | |||
矢野陽子 | ロープウェイ・ガイド | |||
勝部義夫 | 毎日新報記者[28] | ノンクレジット | ||
鈴木治夫 | 毎日新報記者[28] | ノンクレジット | ||
佐藤功一 | 3 | 宇宙からの贈りもの | 強盗犯 | |
田崎潤 | 宇宙開発局・坂本長官 | |||
池田生二 | 対策委員[29][30] | ノンクレジット | ||
金城哲夫 | 宇宙開発局員B[28] | カメオ出演 | ||
篠原正記 | 大蔵島・自警団[31] | ノンクレジット | ||
土屋詩朗 | 宇宙開発局・山下[29][30] | ノンクレジット | ||
夏木順平 | 大蔵島・自警団員[31] | ノンクレジット | ||
草川直也 | オブザーバー・神田[29] | ノンクレジット | ||
西條竜介 | 古藤[29] | ノンクレジット | ||
高田稔 | 4 | マンモスフラワー | 源田博士 | |
堺左千夫 | 東京広告社支配人 | |||
中山豊 | 東京広告社社員 | |||
雨宮貞子 | 一平のガールフレンド・三木道子 | |||
向井淳一郎 | 警察幹部 | |||
津田光男 | 対策本部長 | |||
丘照美 | 地下街の女 | |||
岡豊 | 自衛官 | |||
井上大助 | 警官B | |||
坂本晴哉 | 警官A | |||
勝部義夫 | 毎日新報記者[28] | ノンクレジット | ||
古谷敏 | お堀の野次馬[31] | ノンクレジット | ||
田村奈巳 | 5 | ペギラが来た! | 南極基地越冬隊・久原羊子隊員 | クレジットは田村奈己 |
松本克平 | 南極基地越冬隊・天田隊長 | |||
森山周一郎 | 南極基地越冬隊・池田隊員 | |||
伊吹徹 | 南極基地越冬隊・伊東隊員 | |||
黒木順 | 南極基地越冬隊・鈴木副隊長 | |||
石島房太郎 | 極地観測船「鷹丸」・富士井船長 | |||
岡豊 | 井上隊員 | |||
今井和雄 | 隊員 | |||
内海賢二 | 鈴木副隊長の声[32] | ノンクレジット | ||
二瓶正也 | 6 | 育てよ! カメ | 銀行ギャング・佐東 | |
当銀長太郎 | 銀行ギャング・内田 | |||
中村和夫 | 浦島太郎 | |||
大泉滉 | 太郎の担任 | |||
磯野秋雄 | 太郎の父 | |||
大友伸 | 警部 | |||
古田俊彦 | 刑事 | |||
星清子 | 太郎の母 | |||
今井和雄 | 教師 | |||
荒木保夫 | 警官 | |||
立石愛子 | 乙姫 | |||
村岡順二 | 竹雄[31] | ノンクレジット | ||
金井大 | 7 | SOS富士山 | 横山巡査 | |
本郷淳 | 富士火山研究所・早川技官 | |||
高嶋英志郎 | タケル | |||
市川和子 | タケルの姉・光子 | |||
花房正 | 次郎 | |||
山崎二郎 | 金太 | |||
立花里美 | ソノ子 | |||
晴乃チック | 岩石処理作業員A | |||
晴乃タック | 岩石処理作業員B | |||
沢井桂子 | 8 | 甘い蜜の恐怖 | 長谷川愛子 | |
黒部進 | 木村重夫 | |||
岩下浩 | 伊丹一郎 | |||
池田生二 | 吾作 | |||
熊谷卓三 | 対策本部司令 | |||
馬渕功 | 農民B | |||
草間璋夫 | 村の自治関係者 | |||
篠原正記 | 農夫・万作 | |||
中島春雄 | 県警隊長 | |||
宇留木耕嗣 | 抗議する村人 | |||
加藤茂雄 | 抗議する村人 | |||
清水元 | 長谷川試験場長 | |||
若林映子 | 9 | クモ男爵 | 今日子 | |
鶴賀二郎 | 竹原 | |||
永井柳太郎 | 灯台長 | |||
岩本弘司 | 灯台職員・竹井 | |||
滝田裕介 | 葉山 | |||
石川進 | 10 | 地底超特急西へ | 新東京駅・西岡主任 | |
塚本信夫 | 相川教授 | |||
山村哲夫 | イタチ | |||
青柳直人 | イタチの相棒・ヘチマ | |||
奥村公延 | いなづま号・小山運転士 | |||
松山照夫 | 川田記者 | |||
大塚周夫 | 靴磨きの客A | |||
和久井節緒 | 靴磨きの客B | クレジットは我久井節緒 | ||
岡田光広 | 乗務員D | |||
由木光 | 乗務員B | |||
済藤真理 | 乗務員C | |||
毛利幸子 | 乗務員A | |||
矢野陽子 | いなづま号・ガイド | |||
長沢隆光 | マスター | |||
金城哲夫 | いなづま号車掌[28] | カメオ出演 | ||
中曽根雅夫 | 新聞記事場面アナウンスの声 M1号(ラストのセリフ)[31] | ノンクレジット | ||
青野平義 | 11 | バルンガ | 奈良丸明彦 | |
草川直也 | 医者A | |||
田中志幸 | 対策本部長 | |||
鈴木治夫 | 調査部係員[28] | |||
永井玄哉 | 警官 | |||
井上千枝子 | 老人ホームの老婆 | |||
小沢憬子 | 家政婦 | |||
記平佳枝 | 看護婦 | |||
中江隆介 | 院長 | |||
高橋征郎 | サタン1号パイロット(奈良丸明彦の息子) | |||
橘正晃 | 記者A | |||
大塚秀男 | 医者B | |||
勝部義夫 | 東都新聞記者[28] | |||
清野幸弘 | 通信員[33] | |||
新野悟 | 通信員[34] | ノンクレジット | ||
増岡弘 | 病院の見舞い客の声[31] | ノンクレジット | ||
中山豊 | 12 | 鳥を見た | 漁師 | |
日方一夫 | 港市警・警部補 | |||
勝本圭一郎 | 漁師(古代船発見者)B | |||
安芸津広 | 年配の漁師 | |||
坪野鎌之 | 漁師(古代船発見者)C | |||
神田正夫 | 漁師(三郎の叔父)A | |||
津沢彰秀 | 三郎少年 | |||
馬渕功 | 動物園守衛A | |||
伊原徳 | 飼育係[35] | ノンクレジット | ||
満田かずほ | 警官 | カメオ出演 | ||
福田豊土 | 13 | ガラダマ | 大木先生 | クレジットは福田豊士 |
富田浩太郎 | 東南大学物理学研究室・植田 | |||
新田勝江 | 長谷先生(守の担任) | |||
平井三般子 | 由美 | |||
若原啓子 | 綾子 | |||
川村和彦 | 助手A | |||
古山桂治 | 助手B | |||
辻本勝義 | 助手C | |||
南谷智晴 | 守(チルソナイトを発見した少年) | |||
小林志津雄 | 武[36][37] | ノンクレジット | ||
鈴木泰明 | 毎日新報記者[28] | ノンクレジット | ||
古谷徹 | 満[36][37] | ノンクレジット | ||
有馬昌彦 | 14 | 東京氷河期 | 沢村照男 | |
佐藤英明 | 沢村治夫 | |||
野本礼三 | 毎日新報・秀山記者 | |||
杉裕之 | 羽田管制塔・管制官 | |||
伊藤実 | 羽田管制塔・管制官 | |||
浜田寅彦 | 15 | カネゴンの繭 | 金男の父 | |
渡辺文雄 | 中松工事監督(ヒゲおやじ) | |||
野村昭子 | 金男の母 | |||
牧よし子 | おたすけ教の巫女 | |||
二瓶正也 | 中松工事監督の助手 | |||
神山卓三 | 戸野山巡査 | |||
東美江 | 銀行事務員 | |||
辻沢敏 | 加根田金男 | |||
桜井俊道 | アキラ | |||
花房正 | 武二 | |||
石上正己 | 健 | |||
佐藤卓郎 | 太チン | |||
中島洋 | チビ | |||
麻生みつ子 | カネゴン / 加根田金男の声[38] | ノンクレジット | ||
小宮山清 | アキラの声[39] | ノンクレジット | ||
平田昭彦 | 16 | ガラモンの逆襲 | 電波監視所・花沢主任 | |
沼田曜一 | トラック運転手・牛山 | |||
義那道夫 | 遊星人Q | |||
佐田豊 | 東南大学・警備員 | |||
桔梗恵二郎 | 機動隊隊長 | |||
維田修二 | 電波研究所・係官A | |||
横井徹 | 電波研究所・係官B | |||
伊福部昇 | ドライブインの男 | |||
渡辺康子 | ドライブインの女 | |||
小林志津雄 | ツトム(トラックの中で電子頭脳を見た少年) | クレジットは小林志津夫 | ||
篠原正記 | 牛山の同僚[40] | ノンクレジット | ||
村上冬樹 | 17 | 1/8計画 | S13地区区長 | |
堺左千夫 | 1/8計画係員B | |||
松本染升 | 1/8計画応募者 | |||
田中順一 | 太った男 | |||
伊原徳 | 1/8計画応募者B[40] | ノンクレジット | ||
金城哲夫 | 階段を駆け上がる男[31] | カメオ出演 | ||
夏木順平 | S13地区・警官[41] | ノンクレジット | ||
三田照子 | S13地区・民生委員 | |||
城所英夫 | 18 | 虹の卵 | 糸魚川博士 | |
宮川洋一 | トラック運転手 | |||
嵯峨善兵 | 原子力発電所・所長 | |||
春江ふかみ | お婆ちゃん | |||
白川ひかる | ピー子(批伊子) | |||
星紀市 | トラック運転手の助手 | |||
内野惣次郎 | ブン太 | |||
市川久伸 | 青チン | |||
大久保隆司 | キー坊 | |||
江原一成 | 強 | |||
中原純子 | のん子 | |||
郷田いつ子 | ミドリ | |||
鳥海透 | チビ | |||
小林昭二 | 19 | 2020年の挑戦 | 天野二等空佐 | |
柳谷寛 | 宇田川刑事 | |||
高峰竜三 | 航空自衛隊幕僚 | |||
土屋靖雄 | 毎日新報・友田記者 | クレジットは土屋靖男 | ||
石間健史 | プール端の男 | |||
中田啓子 | 淑女 | |||
暮林修 | 渡辺カメラマン | |||
真木みさ | ゴーカートのモデル | |||
珠めぐみ | 20 | 海底原人ラゴン | 石井文子(石井博士の妹) | |
石崎二郎 | 石井博士 | |||
笹川恵三 | 高山漁業組合長 | |||
勝部演之 | 漁師・川崎 | クレジットでは勝部寅之 | ||
江幡高志 | 酔漢・立花(ラゴンに襲われる漁師) | |||
黒沢年男 | 漁師・利夫 | クレジットは黒沢年夫 | ||
加藤隆 | 健三 | |||
坪野鎌之 | 林巡査 | |||
山村哲夫 | 漁師町の少年 | ノンクレジット | ||
水木恵子 | 21 | 宇宙指令M774 | 一条貴世美(ルパーツ星人ゼミ) | |
小美野欣二 | 巡視船「ねぎし」大木航海士 | |||
藤田進 | 巡視船「ねぎし」松田船長 | |||
多田幸雄 | 宮本航海士 | |||
山崎洋 | 星川航空パイロット | |||
野村浩三 | 22 | 変身 | 浩二(巨人) | |
中真千子 | あや子(浩二の婚約者) | |||
生方壮二 | 警官隊隊長 | |||
大西康雅 | 村人B | |||
小松英三郎 | 毎日新報の記者 | |||
廣田新二郎 | 村人A | |||
久保明 | 23 | 南海の怒り | 雄三 | |
高橋紀子 | アニタ | |||
石田茂樹 | コンパス島酋長 | |||
上田忠好 | 通訳・南 | |||
和沢昌治 | 雄三の父(第五太平丸船長) | |||
高木弘 | ジラー | |||
伊吹新 | コンパス島の男 | |||
池田宏 | タラー | |||
荒木保夫 | 第五大平丸船員[40] | ノンクレジット | ||
鈴木泰明 | 毎日新報記者[28] | ノンクレジット | ||
松下達夫 | 24 | ゴーガの像 | 岩倉孫一郎(国際密輸団のボス) | |
笠間雪雄 | タミの父・瀬川大使 | |||
田原久子 | アリーン / リャン・ミン(暗号名=A3) | |||
山県玲子 | タミ | |||
佐乃美子 | 瀬川正子 | |||
入江正徳 | 対策本部・早田 | |||
相沢治夫 | 対策本部長・大野 | |||
山崎洋 | N2 | |||
日恵野晃 | ゼロ | |||
渡真二 | 熊 | |||
古谷敏 | 岩倉の部下・蜂[42] | ノンクレジット | ||
山谷初男 | 岩倉の部下・猫[42] | ノンクレジット | ||
小杉義男 | 25 | 悪魔ッ子 | 魔術師・赤沼 | |
坂部紀子 | リリー | |||
宮田芳子 | 刀の曲芸師・珍 | |||
権藤幸彦 | トラック運転手 | |||
河辺昌義 | ドライバー | |||
須田準之助 | 赤沼魔術団・団員(鏡の前の男) | |||
荒木保夫 | 警備員 | |||
工藤堅太郎 | 26 | 燃えろ栄光 | 相川(ダイナマイト)ジョー | |
穂積隆信 | ビル大山 | |||
武藤英司 | 奥井林太郎プロモーター | |||
羽佐間道夫 | 実況アナウンサー | |||
森川公也 | スポーツ記者 | |||
桐野洋雄 | 27 | 206便消滅す | オリオンの竜 | 劇中ではオリオン太郎 |
大前亘 | 乗客A | |||
八代美紀 | 206便スチュワーデス・木村英子 | |||
緒方燐作 | 206便・中村副操縦士 | |||
鈴木治夫 | オリオンの竜を護送中の刑事 | |||
伊藤実 | 羽田管制塔・管制官 | |||
山田圭介 | 乗客B | |||
古河秀樹 | 管制官 | |||
小泉博 | 羽田管制塔・金子主任 | |||
伊藤久哉 | 206便・飯島機長 | |||
柳谷寛 | 28 | あけてくれ! | 沢村正吉 | |
東郷晴子 | 沢村トミ子 | |||
天本英世 | SF作家・友野健二 | |||
佐田豊 | 沢村の上司 | |||
石田茂樹 | 警視庁公安課・瀬川主任 | |||
堤康久 | 異次元列車・車掌 | |||
森今日子 | 友野家の家政婦・松代 | |||
草間璋夫 | 千葉(異次元列車乗客) | |||
東静子 | 婦人(異次元列車乗客) | |||
古河秀樹 | 村田(異次元列車乗客) | |||
佐々容子 | 沢村の娘・恵子 | |||
奥村公延 | アマチュアカメラマン | ノンクレジット |
(監督、脚本、特技監督は#放送日程参照)
1962年春ごろより、円谷特技プロダクション(当時。初期の名称は円谷特技研究所。)の自社製作による特撮テレビ映画の初企画として、地球人に協力するアンドロメダ星雲の不定形宇宙生物の活躍を描く連続SFテレビシリーズ『WoO』がフジテレビとの提携で進められていた[出典 1]。また、1963年からはTBSとの間でSFアンソロジーシリーズ『UNBALANCE』の企画検討が開始された[出典 2]。
1964年になり、円谷特技プロ社長・円谷英二はこれらの作品を制作するにあたり、当時の世界に2台しかなかったアメリカ・オックスベリー社製の高性能光学合成機「オプチカルプリンター1200シリーズ」を独断で発注した[出典 3]。しかし、フジテレビとの契約調印の当日、トラブルが起こって最終的に契約の合意がなされず、『WoO』の企画そのものが流れて制作は中止となってしまう[出典 4]。円谷特技プロは代理店を通じてオックスベリー社にキャンセルを申し入れたが、すでに日本に向かっている最中であり、当時の価格で4000万円[注釈 25]の機械を、円谷特技プロが自社で購入することは不可能だった[45]。幸い、当時TBS映画部に在籍していた円谷一の口添えで、TBSの大森直道編成局長が導入を決定し、購入を肩代わりすることになり、1964年8月には減価償却のためにこの高価な機械を生かす必要があり、まだ検討段階にあった『UNBALANCE』の1クール分の契約を締結した[出典 5]。TBS側としては、「世界のツブラヤ」の知名度を活かしての海外販売が前提だった。この時点での契約は1クール13本となっており、TBSは円谷特技プロの見積り通り7000万円の制作費を支給した。なお、当時の30分ものテレビ映画の制作費は1本あたり150万円が相場であり、対して『UNBALANCE』は企画時点で1本につき500万円が決まっていた[出典 6]。
当時、テレビ映画は映画界からの差別化の要望のために通常16mmフィルムを使用しており、テレビ局には35mmテレシネ用プロジェクターを導入できなかったが、円谷英二の「16mmのクォリティでは特撮はできない」との主張で光学合成の画質の劣化を避けるため、本編、特撮の撮影と仕上げ、編集を劇場映画用と同じ35mmフィルムで撮影し、全工程の終了後に完成したフィルムを放映用フィルムとして一般的な16mmにデュープするという手法が採られた[出典 7]。この破格の撮影環境に、TBS映画部より出向した監督の中川晴之助が「カネゴンの繭」でうっかり16mm撮影の調子でカメラを回し続け、他の監督から「フィルム喰いのハルゴン」とあだ名を付けられたというエピソードが残っている[54]。次作『ウルトラマン』からは合成カットのみ35mm、それ以外は本編・特撮とも16mmで撮影する体制が採られている。撮影された35mmフィルムのネガとポジフィルムは現存しており、リマスターや商品化の際などにはマスターフィルムからのスキャンを行っている[55]。
その後、局に提出されていたプロットを再検討し、日本SF作家クラブが再招聘され、『WoO』で予定されていた製作・撮影スタッフがそのままメンバーとしてスライドして製作が開始された[6]。『UNBALANCE』には東宝のスタッフ・キャストが数多く集められ、放送スケジュールが未定のまま1964年9月27日から「マンモスフラワー」の皇居のお堀のロケーションの本編撮影をもってクランクインする[出典 8]。本邦初のSF怪奇アンソロジーとして『UNBALANCE』は5本のエピソードが12月始めにほぼ完成していた。うち「あけてくれ!」と「宇宙からの贈りもの」の2本はラッシュフィルムの状態だった[47]。
当初、TBSのプロデューサーは渋沢均だったが、多忙なために『UNBALANCE』に集中できず、社内のいろいろなセクションが円谷特技プロに注文をつけてくる状態だったという。
上述の5本を検討し、対象視聴者層をより明確にしたいという渋沢から交代したTBSプロデューサーの
番組のタイトルは、テレビシリーズのタイトルには相応しくないということから、10月末から11月始めのころにTBSの要望で『ウルトラQ』に改められた[出典 10]。このタイトルは、当時の東京オリンピックでの流行語「ウルトラC」をもとにTBSの編成部に所属していた岩崎嘉一が考案したもので、視聴者に「これは一体何だ?」と思わせる高難易度のクエスチョン、そして高度の特殊技術を駆使した特撮テレビ映画という二重の意味が込められている[出典 11]。放送前に番宣を兼ねた「番組タイトル募集スポット」が放送された経緯があった。
栫井はTBS社内での調査取材の結果、1964年暮れには「日曜夜7時からの放送が最適」と考えていたという。この時点で1965年4月の開始を予定しており、講談社の月刊誌『ぼくら』1965年3月号(「マンモスフラワー」の絵物語を掲載)には「4月からTBSのネットワークでテレビ放映予定です」と告知されている。しかし、1965年1月ごろに2本が追加受注され、2月に第2クール13本の追加制作が決まったために今しばらくの準備期間が与えられることになり、その年の暮れに放送開始が延ばされた[出典 12]。制作第14話から、成田亨、高山良策、野長瀬三摩地、的場徹、飯島敏宏と、後にウルトラシリーズを支えたクリエイターたちが新規に参入している。
なお、同年4月期のタケダアワーでは、その穴を埋めるかの如く、林真一郎主演の『新隠密剣士』が開始している。
講談社の月刊誌『ぼくら』1965年10月号(表紙はペギラ。「五郎とゴロー」の絵物語を掲載)には「10月はじめよりテレビ放映予定です」と告知されている。局内には、7月からの開始を推す声があったという。
そして栫井は、多額の制作費を回収するためとはいえ、スポンサーに高額な提供料を強いるのは無理だということを十分認識していた。武田薬品の番組提供費は、およそ180万円(制作費の3分の1)に落ち着いた。残りはTBSが負担することになり、制作費回収の一助となる海外輸出用の英語版の販売と商品化を推進する旨が再確認された[出典 13]。常に「じっくり時間をかけて全シリーズを制作してから腰を据えて放送にかけるのが諸般の事情から最高の策」という姿勢で臨み[58]、制作現場には放送開始の遅れに対する焦りは見られなかったという。
放送開始日時が正式に決定したのは、1965年9月末のことである。放送決定を一番早く報道したのは、「内外タイムス」1965年9月30日号である。武田薬品の営業課長が試写を見て本作品を評価し、人気の低迷していた『新隠密剣士』を打ち切ってその後番組としてタケダアワーで放送されることになった[出典 14]。これを受けてTBSには「ウルトラ連絡協議会」(略してウ連協)が発足し、TBSとその系列局・円谷特技プロ・武田薬品・広告代理店の宣弘社が一体となって10月から大々的な宣伝作戦を展開していった。また、同年10月22日には、スポンサー関連の対応として「五郎とゴロー」のリテイク作業(登場する薬品名がヘリプロン結晶Gから青葉くるみに変更された)が行われている[61]。
放送関係者向けの試写会が大阪で開かれた後、1965年12月25日には紹介番組『ウルトラQは怪獣の世界』が放映され、翌26日には「宇宙からの贈りもの」と「五郎とゴロー」の一般試写会がTBSホールにて開催された[6]。
年内で番組もクランクアップし、1月半ばまでダビング作業が続けられた[6]。
こうして1966年1月2日の19:00に、本作品は放送開始された。一部のエピソードについては、本放送開始時にはまだ完成には至っておらず、1966年1月半ばまでダビング作業が行われていた。この時点では、「あけてくれ!」を含む全28本の放送が予定されていた。
円谷英二の方針で制作にはかなりの予算がつぎ込まれていることから、予算を捻出するためTBS管理部の岡崎潔よりキャラクター商品の開発を提案される。当時はTBSの『オバケのQ太郎』の商品が売れている時期であり、「お化け」が売れるなら「怪獣」でも商売が可能と判断された。だが、放映開始前の契約は集英社の『少年ブック』の連載のみに留まった。やむなくキャラクター使用料率を商品価格の5%から3%に引き下げたものの、放映開始後に動く会社は少なかった。高視聴率で使用料率が低いとしても、商品にグロテスクな怪獣をつけられないというのが各業界の反応だった。しばらくして極東ノート、昭和ノート、マルサン商店、増田屋斎藤貿易などが商品化を申し込んだために許諾したが、岡崎は「常連はほとんどソッポを向いた」と述べており、「マンガに非ざれば、キャラクターに非ず」という当時の風潮が拒絶された原因だとしている[62]。
本作品は、それまで映画でしか観ることができなかった怪獣をほぼ毎週テレビで観ることができるとして人気を博し、第一次怪獣ブームの先駆けとなった[46]。
ほとんどの放送回で視聴率30%台に乗る大人気番組となり、複数の社から発売されたレコードは初版3万枚が短期に完売するなど、最終的にはミリオンセラーを記録するヒットとなった[63]。関連商品も好調で、本作品を商品化した各社は次作『ウルトラマン』の契約でも優遇されたほか、怪獣のソフトビニール人形(ソフビ人形)は代表的なヒット商品となる。これら関連商品の売上は、制作費を補填するに至った[1]。
当初は児童・ファミリー層向けであったが、人気を受けて小学校高学年から中学生まで対象を拡大させた。『小学五年生』で漫画が連載されていた他、中学生雑誌(「中学一年コース 66年1月号」など)に特集が組まれるなど、人気が拡大した[64]。
TBSは次の番組企画も円谷特技プロに依頼し、本作品の基本構成に怪獣と戦う専門の組織や巨大ヒーローなどの新基軸を付加する形で具体化させていったのが、本作品を上回る人気番組となってウルトラシリーズを今日に至る長期コンテンツたらしめた『ウルトラマン』である。ウルトラシリーズにおける本作品の位置づけとしては、劇場作品『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』および『ウルトラマンメビウス』において、「ウルトラマンが地球を訪れる以前、人間が自分たちの力で怪獣と戦っていた時代」と説明されている。前述の岡崎潔は厳重な機密保持のため、企画段階の『ウルトラマン』には関与できなかった。
長期コンテンツであるウルトラシリーズの第1作として、放映終了後にさまざまな形で商品化されている。1985年に全話、全カットを収録したフィルム・ブックス ウルトラQ(全7巻・絶版)が小学館より刊行された。同年に発売されたレーザーディスク版は海外輸出を前提として作られたため、本編と字ネガ(いわゆるテロップ)は分けて制作された。そのため、本編の35ミリフィルムにはテロップがなく、当時の字ネガフイルムは行方不明(2001年のDVD版発売時に字ネガが多数発見された)だったという。そこで、画質重視から本編撮影の35ミリフィルムから起こされたノンテロップ版をメインとし、放送用16ミリフィルムのテロップ付き映像は巻末に収録するというスタイルで販売された。その後、16ミリフィルムがすべて発見されたことを受け、1993年にそれをメインにしたLDボックスが発売されたが、基本的には35ミリフィルムに放送用の16ミリフィルムのテロップを流用してつなぎ合わせたように見受けられる[独自研究?]。
平成になってからは藤原カムイにより漫画化され、角川書店より刊行されている。
2001年に「デジタルウルトラシリーズ」第3弾としてDVDソフト化が行われた。35ミリのオリジナルネガフィルムを最新鋭のテレシネマシンにより修復し、収録当初のクリーンな映像を再現したデジタルリマスター版として収録している。音声面では、光学録音によるマスタートラックをハードディスクに取り込み、ノイズを除去するノイズリダクションにより疑似ステレオ化したうえ、アフレコ時のセリフに用いられた16ミリシネテープが発見されたことで新たにミックスダウンが施された。また、35ミリのタイトルネガフィルムが多数発見されたため、過去のものとは比較にならないほどクレジットタイトルが鮮明になっている。
カラー化の企画は数度検討され、1990年代前半には数分程度の試作が行われたが、その時点ではあまりにも制作費が高額になるために中止された。2009年4月1日に1日限定でニコニコ動画にて「ガラダマ」のカラー版が公開され、同年9月発売の『特撮ニュータイプ』10月号で本作品の全話カラー化を発表。放映45周年を迎えた2011年、HDリマスターおよびカラーライズ化を果たした『総天然色ウルトラQ』[65]として、DVDとBDで発売された。カラー化の実現はデジタル映像技術の発達の賜物であり、高い質の原版の制作はハリウッドの「ポイント360」が行い、HDモノクロマスターに着色をする作業はモノクロ映画のカラー化を多数手がけているアメリカのビデオ制作会社「Legend Films」が担当した[66]。着色されたものの中には実物と異なるもの(上野駅名板など)や、演出上・当時の撮影技術の都合により、色が変更されているものがある。第9話「クモ男爵」では、クライマックスの炎上崩壊する屋敷のシーンでセットを崩すスタッフの手が映っていたのが合成処理で修正されている。
カラー化については#映像ソフト化の節を参照。
※各怪獣の詳細は「ウルトラQの登場怪獣」を参照。
放送回 | 制作順 [注釈 26] | 脚本No. [注釈 27] | 放送日 | サブタイトル | 登場怪獣・宇宙人 | 脚本 | 特技監督 | 監督 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 12 | 12 | 1966年 | 1月 2日ゴメスを倒せ! |
|
千束北男 | 小泉一 | 円谷一 | 32.2%[68] (26.5%)[69] |
2 | 7 | 11 | 1月 | 9日五郎とゴロー | 巨大猿ゴロー | 金城哲夫 | 有川貞昌 | 33.4% (30.9%) | |
3 | 5 | 5 | 1月16日 | 宇宙からの贈りもの | 火星怪獣ナメゴン | 川上景司 | 34.2% (32.0%) | ||
4 | 1 | 1 | 1月23日 | マンモスフラワー | 巨大植物ジュラン |
|
梶田興治 | 35.8% (33.1%) | |
5 | 14 | 15 | 1月30日 | ペギラが来た! | 冷凍怪獣ペギラ | 山田正弘 | 野長瀬三摩地 | 34.8% (33.6%) | |
6 | 11 | 8 | 2月 | 6日育てよ! カメ |
|
小泉一 | 中川晴之助 | 31.2% (32.1%) | |
7 | 27 | 20 | 2月13日 | SOS富士山 | 岩石怪獣ゴルゴス |
|
的場徹 | 飯島敏宏 | 32.5% (33.2%) |
8 | 10 | 10 | 2月20日 | 甘い蜜の恐怖 | モグラ怪獣モングラー | 金城哲夫 | 川上景司 | 梶田興治 | 38.5% |
9 | 13 | 13 | 2月27日 | クモ男爵 | 大グモ タランチュラ | 小泉一 | 円谷一 | 32.4% (36.9%) | |
10 | 28 | 25 | 3月 | 6日地底超特急西へ | 人工生命M1号 |
|
的場徹 | 飯島敏宏 | 32.6% (35.3%) |
11 | 16 | 17 | 3月13日 | バルンガ | 風船怪獣バルンガ | 虎見邦男 | 川上景司 | 野長瀬三摩地 | 36.8% (36.4%) |
12 | 6 | 7 | 3月20日 | 鳥を見た | 古代怪鳥ラルゲユウス | 山田正弘 | 中川晴之助 | 32.6% (36.2%) | |
13 | 17 | 27 | 3月27日 | ガラダマ | 隕石怪獣ガラモン | 金城哲夫 | 的場徹 | 円谷一 | 35.7% (39.2%) |
14 [注釈 28] |
15 | 16 | 4月 | 3日東京氷河期 | 冷凍怪獣ペギラ | 山田正弘 | 川上景司 | 野長瀬三摩地 | 36.8% (35.1%) |
15 | 20 | 21 | 4月10日 | カネゴンの繭 | コイン怪獣カネゴン | 的場徹 | 中川晴之助 | 28.5% (29.5%) | |
16 | 26 | 28 | 4月17日 | ガラモンの逆襲 |
|
金城哲夫 | 野長瀬三摩地 | 31.2% (28.0%) | |
17 | 8 | 9 | 4月24日 | 1/8計画 | 1/8人間 | 有川貞昌 | 円谷一 | 31.7% (31.2%) | |
18 | 21 | 24 | 5月 | 1日虹の卵 | 地底怪獣パゴス | 山田正弘 | 飯島敏宏 | 28.9% (30.8%) | |
19 | 22 | 23 | 5月 | 8日2020年の挑戦 | 誘拐怪人ケムール人 |
|
28.6% (29.3%) | ||
20 | 24 | 26 | 5月15日 | 海底原人ラゴン | 海底原人ラゴン |
|
的場徹 | 野長瀬三摩地 | 34.0% (32.1%) |
21 | 19 | 18 | 5月22日 | 宇宙指令M774 |
|
上原正三 | 満田かずほ | 30.9% (30.8%) | |
22 | 2 | 2 | 5月29日 | 変身 |
|
|
川上景司 | 梶田興治 | 26.9% (29.3%) |
23 | 23 | 14 | 6月 | 5日南海の怒り | 大ダコ スダール | 金城哲夫 | 的場徹 | 野長瀬三摩地 | 30.1% (30.7%) |
24 | 25 | 22 | 6月12日 | ゴーガの像 | 貝獣ゴーガ | 上原正三 | 27.0% (28.9%) | ||
25 | 3 | 3 | 6月19日 | 悪魔ッ子 | 悪魔ッ子リリー |
|
川上景司 | 梶田興治 | 31.5% (31.1%) |
26 | 18 | 19 | 6月26日 | 燃えろ栄光 | 深海生物ピーター | 千束北男 | 的場徹 | 満田かずほ | 30.8% (29.0%) |
27 [注釈 28] |
9 | 4 | 7月 | 3日206便消滅す | 四次元怪獣トドラ |
|
川上景司 | 梶田興治 | 35.2% (36.4%) |
28 [注釈 30] |
4 | 6 | 本放送では未放映 1967年12月14日に再放送枠で初公開 |
あけてくれ! | 異次元列車[注釈 31] | 小山内美江子 | 円谷一 | 19.9% |
この節の加筆が望まれています。 |
※ 泉麻人のウルトラ倶楽部・ウルトラQ倶楽部については、それぞれの項を参照のこと。
過去にウルトラチャンネルで会員無料および有料配信されていた。2010年4月9日15時よりShowTimeにて全28話が有料アーカイブ配信開始(第1話は会員無料)。
1979年8月にフジテレビにて早朝帯での再放送が行われた[82]。当時はウルトラシリーズの再放送自体は頻繁に行われていたものの、カラー放送の普及によりモノクロ番組の再放送は難しいと言われており、SFブームやリバイバルブームによるアニメ・特撮ファンの増加が影響しているものとみられる[82]。
1990年ごろにNHK衛星第2(当時)で放送されたほか、2003年にはファミリー劇場でCS初放送された。
2011年6月27日からWOWOWで、前述したカラー化の前提として再度実施されたハイビジョンリマスター版(モノクロ)が放送され、視聴者投票によって選ばれた第3話「宇宙からの贈りもの」は総天然色で放送された。また、2013年5月3日 - 5月6日には総天然色リマスター版の全話が放送された。この映像は35mmのポジフィルムをハイビジョン画質でテレシネ後に着色しリマスター作業を行ったものである[55]。
2015年1月4日(1月5日未明) - 7月12日(7月13日未明)にはTOKYO MXにてハイビジョンリマスター版(モノクロ)全話が放送された[83][84]。
2016年4月2日(4月3日未明)- 10月22日(10月23日未明)にはKBS京都にて総天然色リマスター版が地上波初放送された。ただし、第4話と第8話は熊本地震に配慮して放送を延期した。そのため、放送順は第1話 - 第3話 → 第5話 - 第7話 → 第9話 - 第14話 → 第4話 → 第8話 → 第15話 - となっている。
2018年12月8日からはNHK BS4Kで4Kリマスター版(モノクロ)が放送された[85]。NHKの4Kリマスター版は2021年3月29日から10月4日までNHK BSプレミアムで再放送が実施された。
2019年11月の東京国際映画祭において、新たに35mmのネガフィルムから1コマずつスキャンした4Kリマスター版が上映された[55]。高精細になったことであえて見せなかった部分が視認できる問題があるため、演出の意図を汲んだ編集が行われている[55]。
本作品のテーマ曲は、劇中で使用されたヴァージョンだけで3種類が存在する。まず制作Aブロックの「マンモスフラワー」「変身」には、M-2編集済(初回放映当時に発売されたソノシートに収録されたテーマ曲はすべてこのヴァージョン)が使われた。続くBブロックの「あけてくれ!」「宇宙からの贈りもの」では、M-2編集済が中間部最初の二小節を繰り返さないように短縮された形で使用されている。制作Aブロックだったにもかかわらず、「悪魔ッ子」だけM-2編集済が使われずに、制作Cブロック以降のヴァージョン(M-2T2)が選曲されているのは、後にタイトル部分の撮り直しを行ったためだという。全28話中、このM-2T2は実に22話分で使われた最も馴染みの深いテイクである。現存するマスターテープのリストには、本編で使われたテーマ曲とは別に使われなかったテーマ曲(M-2T1)、テーマ曲をアレンジしたもの(M-3、M-3B)、テーマ曲の編集用素材(M-2B1、M-2B2、M-2B2T2)など6つのパターンが収録されている。また、「育てよ! カメ」「カネゴンの繭」の両話は子役が主役のストーリー設定のため、それぞれの作品で別にテーマ曲が作曲されている。なお『ウルトラマン』第21話「噴煙突破せよ」でケムラーの出現場面に本作品のテーマ曲が途中からではあるが使われている。
本作品のテーマ曲をカヴァーしたアーティストにUNITED(1992年発売のミニアルバム『Beast Dominates'92』収録)、MAD3(1996年発売のアルバム『Jack the Violence』収録)、アニメタル(1998年発売のアルバム『アニメタル・マラソンIII 〜円谷プロ編〜』収録)LOW IQ 01(2006年発売のトリビュートアルバム『ROCK THE ULTRAMAN』、または2010年発売のアルバム『MASTERPIECE MUSIC MAKES LOW IQ 01』収録)、押尾コータロー(2012年発売のライブDVD『10th Anniversary LIVE』収録)がいる。
放映開始後の爆発的な番組のヒットに伴い、急遽作成された商品のひとつで、2曲とも作中では使用されていない。各社にわたってリリースされ、ソノシート形式でのものも多い。3月以降に相次いで行われた展示イベント、アトラクションショーなどの場内音楽で大いに活用された。
本作品のBGMは総数300曲近い厖大な曲数に及んでいる。汎用楽曲として、Mナンバーを冠する曲が各エピソード用に作曲され、随時録音されている。東宝特撮映画『ガス人間第一号』(音楽担当は宮内國郎)に使われたBGMが流用され、怪獣出現シーンやクライマックスなど重要なポイントで多用されているが、これらの曲を除いて新規に作曲されたオリジナル曲は251曲も存在する(未使用曲、NG曲を含む)。「ウルトラQ」のロゴが回転する有名なオープニングタイトルのバックに流れるBGM(M-1T2)は、特殊楽器が専門で奏者でもある渡邊淳が持参したウッドブロック、キハーダ、胡弓、玩具類などを中心に使って演奏されている。本作品のBGMはその後、『ウルトラマン』や『快獣ブースカ』『トリプルファイター』に流用されている。
括弧内は脚本家と予定監督、予定特撮監督括弧のない物は脚本家、監督、特技監督不明。
視聴率はニールセン調べ、東京地区。
『総天然色ウルトラQ』Blu-ray&DVD発売記念企画としてYouTubeウルトラチャンネル[96]で配信の動画企画。ウルトラQ怪獣が色々な企画にチャレンジするというもの。
話数 | サブタイトル | 登場怪獣 | 配信日 |
---|---|---|---|
第1弾 | 全力ケムール坂 「No.2020 大蔵四丁目の坂」 | ケムール人 | 2011年8月23日 |
第2弾 | ウルトラQファイト 「乱暴 怒りのガラモン」 | ゴメス ガラモン | 8月24日 |
第3弾 | ぶ・ら・りカネゴンの旅 「祖師ヶ谷大蔵ウルトラマン商店街」 | カネゴン | 8月25日 |
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.