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2024年のSUPER GT
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2024年のSUPER GTは、2024年4月13日-14日に岡山国際サーキットで開幕し、12月7日-8日に鈴鹿サーキットで閉幕した全8戦[1][2]のシリーズである。
2024年のSUPER GT | |||
前年: | 2023 | 翌年: | 2025 |
サポートシリーズ FIA-F4選手権 |
前年からの主な変更点
要約
視点
レギュレーション
レースフォーマットは前年の300kmレース3戦・450kmレース5戦から変更し、300kmレース3戦・350kmレース2戦・3時間の時間レース3戦の3つのフォーマットで行われる。300kmレース以外は第3ドライバーの登録が認められるほか、持ち込みタイヤセット数やピットイン義務回数は今後ブルテンで発表される[3][4]。また、正ドライバーが急な体調不良となった場合を考慮し、最大2名(長距離レースで第3ドライバーを登録するチームは1名)のリザーブドライバーを登録することが認められ、複数チームで同一のリザーブドライバーを登録することも可能となるが、予選後にリザーブドライバーへの交代を行った場合は決勝でドライブスルーペナルティが課せられる[注 1][5][6]。
環境への配慮として、使用できるタイヤセット数が前年では300kmレースでドライタイヤ最大5セットだったのをさらに削減し最大4セットになるほか、タイヤメーカーにもワイドレンジのタイヤを作るよう要請する[7][8]。タイヤセット数の削減にあわせて、観客が走行シーンを観る機会を減らさないようレギュレーションを改定し予選の方式を変更した上で、予選から決勝スタートまで1セットのドライタイヤ使用の義務づける方向を目指すとしている(後述)。
また、前年GT300クラスで導入が見送られたカーボンニュートラルフューエル(CNF)「GTA R100」に代わり、合成燃料50%を配合した「GTA R50」が導入される[7][8]。
このほか、前年はクラッシュやレース後の車検での失格などアクシデントが多発したことから安全面での検討を行い、GT500クラス車両ではスキッドブロックの最小厚さを増やすことで最低地上高を引き上げて空力の抑制を図るほか、GT300クラス車両に関しては2022年の開幕戦で行ったウェイト調整を実施し追加重量を設定する。追加重量設定に伴い、GT300クラスにおいてはサクセスウェイトの上限を80kgに引き下げている[7][8][9]。GT300クラスのSWの上限を第3戦を前に改訂することを発表。第4戦より上限50kgへと変更される[10]。
従来のレースクイーンについても、本年からは名称を「レースアンバサダー」に変更し、対象を女性に限定せず「チームスタッフとは明らかに違うスポンサー企業ロゴの入ったコスチューム、またはそれに類似した衣装を着用し、大会会場でプロモーション活動に従事する者」に拡大する[11][12]。
予選方式の変更
2023年まではQ1・Q2のノックアウト方式だったが、2024年からはQ1・Q2のタイム合算方式を導入した[13][14][15][16]。
第4戦まで
- 共通
- Q1・Q2共に同一のタイヤセットで走行しなければならない。予選で使用したタイヤは決勝スタート時にも使用する。
- 予選上位3台にはポイントを付与する(1位:3Pt、2位:2Pt、3位:1Pt)。
- 予選不出走の場合、決勝はピットレーンスタートとなる。
- Q1・Q2共に各組上位3台平均の107%タイムを基準タイムとする。基準タイム不達の場合、決勝はピットレーンスタートとなる。
- GT500クラス
- 全車がQ1・Q2を走行し、その合算タイムで予選順位を決定する。
- Q1は10分間、Q2は8分間走行する。
- GT300クラス
- Q1はA組とB組に分かれて10分間走行する。各組上位8台はQ2グループ1に、各組9位以下はQ2グループ2となる。
- Q2はグループ1とグループ2に分かれて8分間走行し、各グループ内の合算タイム順で予選順位を決定する。但し、グループ1の下位4台(13位 - 16位)とグループ2の上位4台(17位 - 20位)は、グループを跨いで並び替えを行う。このため、Q1の結果でグループ2となっても、合算タイムによっては決勝は12位スタートとなる場合もある。
- ウェット宣言時は、Q2のグループ分けを行うが、合算タイムではなくQ2のタイムで予選順位を決定する。この場合、グループ1とグループ2の並び替えは実施しない。
第5戦から
- 共通
- Q1・Q2でそれぞれ別のタイヤセットが使用できる(セッション内でのタイヤ交換は禁止)。決勝レーススタート時にQ1・Q2どちらかのタイヤセットを使用するかは、抽選で決定する。
- これ以外は第4戦までと変更なし。
- GT500クラス
- 変更なし。
- GT300クラス
- Q1の組み分けを廃止し、全車が20分間走行する。Q1の上位14台はQ2のアッパー14に、15位以下はロワー15へと振り分けられる。
- Q2はアッパー14とロワー15に分かれて8分間走行し、各グループ内の合算タイム順で予選順位を決定する。また、第4戦までの13位 - 20位の並び替えは実施しない。
マシン
GT500クラス
GT300クラス
- Team LeMansはアウディ・R8 LMSでの参戦を終了し、フェラーリ・296 GT3へ変更する[20]。
- GAINERは日産・GT-R NISMO GT3での参戦を終了し、GTA-GT300規定で製作された日産・フェアレディZへ変更する[21]。
エントラント
エントリーリストは2024年2月21日に発表された。GT500クラスに15台、GT300クラスに27台の計42台がエントリーした。
GT500クラス
- トヨタ陣営は2023年12月12日に参戦体制を発表した[22]。
- 36号車が前年度のチャンピオンとなったトムスは、チャンピオンナンバーの「1」を使用せず、本来のナンバーである「36」を継続使用[注 2]するとともに、FIA F2とヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦する宮田莉朋に代わり山下健太が移籍し、坪井翔とコンビを組む[23]。なお、37号車は笹原右京とジュリアーノ・アレジのコンビを継続するが、監督には2度のGT500チャンピオンであるミハエル・クルムが新たに就任する。
- ROOKIE Racingは、山下に代わり福住仁嶺がホンダ陣営のARTAから移籍し、大嶋和也とコンビを組む。
- セルモは、前年限りで引退し今季からチーム代表兼監督に就任する立川祐路に代わり大湯都史樹がホンダ陣営のARTAから移籍し、石浦宏明とコンビを組む。また、タイトルスポンサーが18年間務めていた善都からKeePer技研に変更となった[24][25]。
- ホンダ陣営は2023年12月12日に参戦体制を発表した[26]。
- 日産陣営は2024年1月18日に参戦体制を発表した[18][27]。
- NISMOは、3号車のエントラント名を「NDDP RACING」から「NISMO NDDP」に変更し、ドライバーも千代勝正に代わりGT300クラスから昇格した三宅淳詞が加入し、高星明誠とコンビを組む。23号車は松田次生に代わり千代が加入し、ロニー・クインタレッリとコンビを組む。これによって11年間に渡る松田とクインタレッリのコンビが解消されることになった[注 3]。また、ミシュランのGT500撤退に伴いタイヤをブリヂストンへ変更する。
- KONDO RACINGはドライバーを一新。2014年と2015年のGT500チャンピオンである松田がNISMOから移籍し、さらに同チームでGT300クラスに参戦していた名取鉄平が昇格する。
GT300クラス
- トヨタ陣営は2024年1月10日に参戦体制を発表した[28]。
- 前年度チャンピオンの埼玉Green Braveは、チャンピオンナンバーの「0」を使わずに、本来のナンバーである「52」を継続使用する。ドライバーは川合孝汰に代わり野中誠太がつちやエンジニアリングから移籍し、吉田広樹とコンビを組む。
- SHADE RACINGは、タイヤをダンロップからミシュランに変更する。
- つちやエンジニアリングが昨シーズンの第4戦富士450kmレースでの車両焼損から復活する。ドライバーは野中に代わり松井孝允がTEAM MACHから再加入し、菅波冬悟とコンビを組む。なお、前年まで同チームがメンテナンスを担当していたMax Racingは、昨年の第4戦富士で同じように車両が焼損。修復を断念して同レース限りで撤退した[29]。
- aprは織戸学と嵯峨宏紀に代わり、30号車は小林利徠斗を起用して永井宏明とコンビを組み、31号車は中村仁を起用して小高一斗とコンビを組む。なお、織戸は30号車の第3ドライバーとして引き続きチームに帯同する。
- 日産陣営は2024年1月18日に参戦体制を発表した[18][30]。
- KONDO RACINGは、GT500クラスに昇格した名取に代わり佐々木大樹が加入し、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラと7年ぶり[注 4]にコンビを組む。
- 平木湧也・玲次兄弟が2020年に立ち上げて、2022年のスーパー耐久ST-Xクラスでチャンピオンを獲得したHELM MOTORSPORTSが新たにGT300クラスに参戦する[31]。ゼッケンナンバーは「62」で、車両は日産・GT-R NISMO GT3、タイヤはヨコハマを使用し、ドライバーは2013年と2016年のGT500チャンピオンである平手晃平と、3年ぶりの参戦となる平木湧也がコンビを組む。また、平木玲次が第3ドライバーとしてチームに帯同するとともに、全日本GT選手権時代に2度のチャンピオン経験を持ち、テレビ中継での解説者としても知られる福山英朗が監督に就任する。
- GAINERは11号車のみの1台体制へ変更となり、ドライバーは前年に引き続き富田竜一郎と石川京侍が務める[21]。
- 東名スポーツは、昨年同チームでスポット参戦していた大滝拓也をレギュラードライバーとして起用し、青木孝行とコンビを組む。
- NILZZ Racingは、田中優暉に代わり柴田優作をレギュラードライバーとして起用し、井田太陽とコンビを組む。なお、タイトルスポンサーはアーツ銀座クリニックが継続するものの、車両に付く呼び名を「植毛」から「脱毛」に変更する。さらにNachonekoと猫麦とろろという"猫"が付く2人のバーチャルYouTuberとタッグを組むことから、今季は「脱毛 ケーズフロンティア GO&FUN 猫猫[注 5] GT-R」という車両名で参戦する。
- D'station Racingが2020年(単独チームとしては2019年)以来4年ぶりに復帰する。車両はアストンマーティン・ヴァンテージ AMR GT3 Evoを使用し、ドライバーはマネージングディレクターを兼任する藤井誠暢とアストンマーティンのファクトリードライバーであるマルコ・ソレンセンを起用。タイヤはダンロップを使用する[32]。
- 前年度はGAINERの10号車をスポンサードしていたポノスが、同チームの参戦枠を使用[注 6]して自社レーシングチームである「PONOS RACING」を立ち上げてエントラントとして新規参戦する。ゼッケンナンバーは「45」、車両はフェラーリ・296 GT3、タイヤはミシュランを使用し、ドライバーはケイ・コッツォリーノとフェラーリ初の女性ファクトリードライバーであるリロウ・ワドゥを起用。また、同社代表の辻子依旦が総監督に就任する[33]。
- 前年新規参戦したYogibo Racingは、Yogiboの事業戦略見直しに伴い2024年のGTエントラント協会への休会を発表、参戦を一時休止することになった[34]。
- PACIFIC RACING TEAMは、リアン・ジャトンに代わり冨林勇佑がTEAM MACHから移籍し、阪口良平とコンビを組む。
- TEAM MACHはドライバーを一新。2020年と2022年のGT300チャンピオンである藤波清斗と初のフル参戦となる塩津佑介を起用する。なお、藤波は2018年以来のチーム復帰となる。
- BMW M Team Studie × CRSは、新たなレギュラードライバーとしてニクラス・クルッテンを起用し、荒聖治とコンビを組む。なお、前年までレギュラードライバーとしてチームに在籍していたブルーノ・スペングラーは、第3ドライバーとして引き続きチームに帯同する。
放送・配信
これまで通りJ SPORTS/J SPORTSオンデマンドで予選・決勝など各セッションを生中継放送・配信、SUPER GTの公式YouTubeチャンネルでは公式練習のライブ配信を行うほか、今期ではレース翌日にABEMAにてダイジェスト番組『ABEMA SUPER GTダイジェスト』の無料配信を実施する[35][36]。
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エントリーリスト
GT500クラス
GT300クラス
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スケジュール及び勝者
要約
視点
第5戦中止に伴う影響
台風10号の影響により中止になった第5戦の代替日程設定に伴い、以下の影響が出ている。
- 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ:モビリティリゾートもてぎで中止になった4月開催予定の第1ラウンドの代替戦が組まれていたが、出場選手が重複するため、1週間前倒しの11月29日(予選)~12月1日に再変更[41]。
- インタープロトシリーズ:同日に富士スピードウェイで予定されていたが、日程調整のため中止とし、12月21日・22日に開催[42]。
- グランツーリスモ ワールドシリーズ:同日オランダで開催予定のワールドファイナル・マニュファクチャラーズカップに出場を予定していたイゴール・フラガが日程重複のため欠場[43]。
- doa 20th Anniversary Live Tour 2024:NAGOYA JAMMIN'で行われるライブが予選日と重複。LM corsaの吉本大樹が同バンドのメインボーカルであることから、同チームでは吉本が出走できない予選に備えて伊東黎明を第3ドライバーとして起用[44][45]。
ポイントランキング
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脚注
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