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2013年の阪神タイガース
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2013年の阪神タイガースでは、2013年における阪神タイガースの動向をまとめる。
この年の阪神タイガースは、和田豊監督の2年目のシーズンである。
シーズン開幕まで
藤川球児がメジャー移籍し、守護神を失った阪神は前年に16試合先発していた久保康友を新守護神とした[2]。先発陣ではドラフトで1984年の嶋田章弘以来、28年ぶりにドラフト1位のくじ引きを引き当て(4球団競合)、即戦力でローテーションに入ることが期待された藤浪晋太郎を獲得した[3]。野手では、金本知憲、城島健司が現役引退し[4]、ブラゼルが退団し[5]、平野恵一がオリックスにFA移籍した[6]。その一方、メジャーから帰国した福留孝介と西岡剛を獲得した[7]。外国人選手はマートン、スタンリッジ、メッセンジャーが安定した成績を残し、主力外国人の退団が前述のブラゼルのみに留まったため[8]、ブラゼルに代わる外国人野手としてコンラッドのみを獲得した[9]。阪神が新外国人で野手を獲得するのは2010年のマートン以来であった。最終的には、前年とメンバーが大きく入れ替わることとなった。中西清起が中村勝広GMの強い要望で二軍コーチから4年ぶりに一軍コーチとして復帰した。久保康生も中村GMの要望で二軍投手コーチとして復活している。
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レギュラーシーズン
要約
視点
3月・4月
福留が打率1割台に低迷したが、4月5日の広島戦の決勝点[10]や4月19日のヤクルト戦のサヨナラ満塁本塁打[11]など、勝負強い打撃を見せ、チームトップの打点を挙げた[12]。さらに、西岡が3割を超える打率を残し[13]、藤浪が高卒新人初となる4月3勝を挙げる[14]など、オフに獲得した新戦力が活躍した。また、新守護神に指名された久保が11試合で2勝1敗、4セーブ2ホールド、防御率0.64と大活躍した。チームも貯金を3つ作り、まずまずのシーズンスタートを切った。なお、開幕で先発出場した新外国人のコンラッドは開幕3連戦で二塁打3本を含む4安打と上々の滑り出しを見せたものの、その後、打撃が低迷し、4月22日に登録抹消[15]。交流戦のDH要員として再び一軍登録されるも、10日程で再び登録抹消され、阪神に支配下登録選手として在籍した外国人野手では初めて、一軍の公式戦で打点を記録できないまま、シーズン終了とともに退団した。
5月
4月に勝負強い打撃を見せていた福留が5月3日のヤクルト戦(甲子園)第1打席で一塁へ走った際に左膝を痛めて交代、長期離脱した。また、4月は新守護神として大活躍していた久保も5月になると、8試合で防御率12点台と打ち込まれる場面が目立つようになり、太ももの故障も重なり、長期離脱した。その一方で、新井貴、マートン、鳥谷の主軸が好調であり、投手陣も能見、メッセンジャーが月間3勝を挙げるなど、長期離脱の誤算をカバーし、5月を貯金4で乗り切った。
6月
6月に入っても巨人との競り合いは続いており、6月2日には単独首位に立った。翌6月3日に首位陥落するも、再び6月9日に首位に再浮上した。しかし、この首位も2試合しかもたず、6月13日に再び2位に転落した。戦力としては、野手ではマートンが好調をキープし、投手では能見が防御率1.05、3勝を挙げ、5月に続いて2か月連続月間MVPを受賞した。
7月
7月序盤にビジターで広島に3連勝したが、後半の横浜DeNA戦をホームで3連敗した。また、巨人戦が5試合あったが、1勝4敗と負け越し、6月終了時に比べ、首位巨人とのゲーム差が開いた。今成が19試合に出場し、打率.389と好調であったが、打線全体としては沈黙する試合が多くなり、リリーフ陣が崩れる試合も多く、波に乗り切れなかった。
8月
8月全体としては貯金4としたが、6試合あった巨人戦を2勝4敗と負け越し、特に27日から29日のビジターの巨人戦で3連敗を喫したのが響き、7月終了時に比べ、さらに首位巨人とのゲーム差が開いた。戦力としては、野手ではマートンが6本塁打20打点、新井貴も20打点挙げ、投手では藤浪が4勝を挙げ、松田が12試合に登板し、防御率0.69と活躍した。
9月・10月
9月に入ると投打が噛み合わない試合が多くなり、9月7日から12日まで引き分けを挟んで4連敗、9月14日から17日まで3連敗、9月25日から29日まで4連敗、10月8日からのシーズン最後の3試合を3連敗と連敗を繰り返し、借金8と大きく負け越した。
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 読売ジャイアンツ | 84 | 53 | 7 | .613 | 優勝 |
2位 | 阪神タイガース | 73 | 67 | 4 | .521 | 12.5 |
3位 | 広島東洋カープ | 69 | 72 | 3 | .489 | 17.0 |
4位 | 中日ドラゴンズ | 64 | 77 | 3 | .454 | 22.0 |
5位 | 横浜DeNAベイスターズ | 64 | 79 | 1 | .448 | 23.0 |
6位 | 東京ヤクルトスワローズ | 57 | 83 | 4 | .407 | 28.5 |
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | 福岡ソフトバンクホークス | 15 | 8 | 1 | .652 | 優勝 |
2位 | 東北楽天ゴールデンイーグルス | 15 | 9 | 0 | .625 | 0.5 |
3位 | 読売ジャイアンツ | 13 | 10 | 1 | .565 | 2.0 |
4位 | 北海道日本ハムファイターズ | 13 | 10 | 1 | .565 | 2.0 |
5位 | 千葉ロッテマリーンズ | 13 | 10 | 1 | .565 | 2.0 |
6位 | オリックス・バファローズ | 13 | 10 | 1 | .565 | 2.0 |
7位 | 阪神タイガース | 12 | 11 | 1 | .522 | 3.0 |
8位 | 広島東洋カープ | 11 | 13 | 0 | .458 | 4.5 |
9位 | 埼玉西武ライオンズ | 11 | 13 | 0 | .458 | 4.5 |
10位 | 中日ドラゴンズ | 10 | 13 | 1 | .435 | 5.0 |
11位 | 東京ヤクルトスワローズ | 7 | 16 | 1 | .304 | 8.0 |
12位 | 横浜DeNAベイスターズ | 7 | 17 | 0 | .292 | 8.5 |
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入団・退団
シーズン開幕前
本節では、前シーズン終了から本シーズン開幕までの入退団について記述する。なお、退団の去就はスポーツ関連及び芸能関係の職業に転身した場合のみを記載し、空欄は前述以外の一般職業に転身したか去就不明を示す。
シーズン途中
本項では、本シーズン開幕後から本シーズン終了までの入退団について記述する。
入団
退団
2013 WBC選出選手
→詳細は「2013 ワールド・ベースボール・クラシック日本代表」を参照
マツダオールスターゲーム2013
→詳細は「2013年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
- 太字はファン投票による選出、※印は選手間投票による選出、他は監督推薦による選出。
選手・スタッフ
試合結果
クライマックスシリーズ
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個人成績
投手成績
- 色付きは規定投球回数(144イニング)以上の選手
- 太字はリーグ最高。
打撃成績
- 色付きは規定打席(446打席)以上の選手
- 太字はリーグ最高。
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表彰選手
達成記録・出来事
- 1月5日 - 元中日ドラゴンズで、シカゴ・カブスなどに在籍した福留孝介が移籍。福留は6年ぶりの日本球界復帰[16]。これに伴い、浅井良の背番号が、8から5に変更[17]
- 1月11日 - FAでオリックスへ移籍した平野恵一の人的補償として、高宮和也の獲得を発表[18]
- 4月13日 - DeNA2回戦(甲子園)の初回6失点で4月7日の広島2回戦の(マツダ)7回から続いていた連続イニング無失点記録が球団タイ記録の41でストップ[19]
- 4月19日 - 福留孝介がヤクルト4回戦(甲子園)の同点の12回二死満塁の場面で七條祐樹から本塁打を放ちサヨナラ満塁本塁打を記録[20]、史上71人目(76度目)
- 5月4日 - 西岡剛がヤクルト8回戦(甲子園)で正田樹から日米通算1000本安打(NPB950本・MLB50本)[21]
- 5月8日 - 桧山進次郎が巨人9回戦(東京ドーム)で12回二死一塁で代打で出場、スコット・マシソンから適時二塁打を放ったことにより通算代打99打点[22]、八木裕の持っていた球団通算代打打点記録を更新
- 5月12日 - 桧山進次郎がヤクルト12回戦(松山)で9回一死満塁で代打で出場、オーランド・ロマンから適時打を放ち、通算代打100打点と通算代打安打150安打、2つとも史上3人目[23]
- 5月21日 - 川崎雄介と西武の高山久との交換トレードが発表[24]
- 5月27日 - 新外国人選手のブレイン・ボイヤーが入団会見、背番号は44[25]
- 6月8日 - 新井貴浩がロッテ3回戦(甲子園)で4回に成瀬善久から本塁打を放ち通算1000打点、史上39人目[26]
- 7月7日 - 7月5日からの広島9~11回戦(マツダ)で広島に3連勝。マツダスタジアムでの広島3連戦3連勝は2009年の会場以来初
- 7月16日 - 西岡剛が巨人13回戦(甲子園)で2回に菅野智之から安打を放ち通算1000本安打、史上273人目[27]
- 7月16日 - 加藤康介が巨人13回戦(甲子園)で2点リードの7回一死二・三塁で2番手で登板し、最初の打者の矢野謙次の初球を二塁打を打たれ同点とされたところで打者一人で降板。その後、矢野謙次が後続の安打で生還し、そのまま一度も追いつくことなく逃げ切られたため負け越しの走者を出した加藤康介に負けがつく、球団史上初の1球敗戦投手[28]
- 7月23日 - 育成選手の林啓介、狩野恵輔が支配下選手登録公示、背番号は林は98、狩野は99
- 7月28日 - 7月26日からのDeNA12~14回戦(甲子園)でDeNAに3連敗、甲子園でのDeNA3連戦3連敗は横浜時代の2000年の5月2日から5月4日にかけての横浜4~6回戦以来13年ぶり
- 8月17日 - ヤクルト16回戦(京セラドーム)に勝利し、2010年の8月14日のヤクルト16回戦(京セラドーム)から続く同一カード同一球場の連勝が10になる(その後11まで伸ばす)
- 8月23日 - 和田豊監督が中日16回戦(ナゴヤドーム)で3回表二死一・二塁からマット・マートンの打球を処理した右翼手・平田良介のプレーを捕球とジャッジしたことに対して5分以上抗議したことにより遅延行為とみなされ退場処分[29](8月26日に和田豊監督に厳重注意と制裁金5万円)[30]
- 8月23日 - 桧山進次郎が中日16回戦(ナゴヤドーム)で7回二死一・二塁で武藤祐太から適時二塁打を放ち通算代打107打点、川又米利(中日)を抜いて史上3位に出る
- 8月25日 - 日高剛が中日18回戦(ナゴヤドーム)で先発出場し通算1500試合出場、史上179人目
- 8月31日 - 藤浪晋太郎が広島19回戦(甲子園)で勝利投手となり、セ・リーグ史上5人目、1967年の江夏豊以来46年ぶりの高卒新人10勝[31]
- 9月7日 - 桧山進次郎が同年限りでの現役引退を表明[32]
- 9月23日 - ヤクルト23回戦(甲子園)に勝利し、3年ぶりにクライマックスシリーズ進出が決定[33]
- 9月28日 - 桧山進次郎が中日22回戦(ナゴヤドーム)で8回無死満塁で代打で出場し四球を選び通算代打109打点、高井保弘(阪急)を抜いて史上2位に出る
- 10月1日 - 林威助、林啓介、野原将志、橋本良平、清原大貴、黒田祐輔、藤井宏政の戦力外通告を発表[34]
- 10月5日 - それぞれ二軍の投手コーチの藪恵壹、打撃コーチの河村健一郎、トレーニングコーチの続木敏之と翌年の契約を結ばないことを発表[35]
- 10月13日 - クライマックスシリーズファーストステージ第2戦で9回裏に桧山進次郎が現役最終打席でミコライオから本塁打を放つも敗戦し、0勝2敗で敗退、シーズン終了
- 10月14日 - チーフ打撃コーチの水谷実雄が球団に辞任を申し入れ、退団したことを発表[36]
- 10月19日 - 内野守備走塁コーチの久慈照嘉が退団[37]
- 10月21日 - 浅井良と穴田真規に戦力外通告をしたことを発表[38]。GM付育成&打撃コーディネーターに掛布雅之[39]、内野守備走塁コーチに高代延博がそれぞれ就任することを発表[40]
- 10月28日 - 二軍チーフ兼打撃コーチに古屋英夫が就任したことを発表[41]
- 11月11日 - 島本浩也、原口文仁、阪口哲也と育成選手として再契約したことを発表[42]
- 11月14日 - ロッテを戦力外となった吉見祐治の入団を発表[43]
- 11月22日 - 新外国人選手としてマウロ・ゴメス[44]と、韓国野球委員会の三星ライオンズの呉昇桓との契約合意を発表[45]
- 12月2日 - FA宣言をしていた久保康友がDeNAに移籍することがDeNA球団より発表された[46]
- 12月9日 - 二神一人の背番号を18から66に変更したことを発表。また新外国人選手の呉昇桓の背番号を22、同じくマウロ・ゴメスが5、移籍の吉見祐治が42にそれぞれ決定したことも発表[47]
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ドラフト指名選手
→詳細は「2013年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
脚注
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