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大阪府から福岡県に至る一般国道 ウィキペディアから
国道2号(こくどう2ごう)は、大阪府大阪市北区から福岡県北九州市門司区に至る一般国道である。
一般国道 | |
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国道2号 | |
地図 | |
総延長 | 674.8 km |
実延長 | 674.8 km(全国5位) |
現道 | 598.9 km |
制定年 | 1952年(昭和27年) |
起点 | 大阪府大阪市北区 梅田新道交差点 (北緯34度41分53.6秒 東経135度30分2.3秒) |
主な 経由都市 |
兵庫県尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市、加古川市、明石市、姫路市 岡山県岡山市、倉敷市、備前市 広島県福山市、尾道市、東広島市、広島市、廿日市市 山口県岩国市、山口市、下関市 |
終点 | 福岡県北九州市門司区 老松公園前交差点 (北緯33度56分50.4秒 東経130度58分6.1秒) |
接続する 主な道路 (記法) |
国道1号 国道9号 国道3号 |
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
旧山陽道(近世山陽道・西国街道)を前身とする路線で、大阪から旧山陽道をほぼ踏襲し、本州と九州の間を関門トンネルで結び、関門トンネル門司側出口から程なくの老松公園前で終点となる。岡山県岡山市から広島県福山市までは戦前の大規模な経路変更のために、旧鴨方往来を前身とし、岡山県総社市や井原市、小田郡矢掛町などを経由するかつての山陽道[注釈 1]からは大きく外れている。兵庫県から山口県の大半の区間で山陽自動車道と並走している。
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 2]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
路線の前身は古代から存在した山陽道である。この山陽道は京都を起点とし、大阪を経由せず神戸に直接向かい山陽地方を東西に抜けて九州へ至る。
1876年(明治9年)に太政官達第60号(道路ノ等級ヲ廢シ國道縣道里道ヲ定ム)により一等国道となる[4]。
1885年(明治18年)2月24日に内務省告示第6号「國道表」により國道三號「東京ヨリ神戸港ニ達スル路線」、國道四號「東京ヨリ長崎港ニ達スル路線」に指定されたがいずれも大阪を通らない経路が採られ、現在の大阪府大阪市 - 兵庫県西宮市に相当する区間は二十六號「大坂府ト廣島鎭臺トヲ拘聯スル路線」として指定された。
1920年(大正9年)4月1日に道路法に基づく「路線認定」が施行され、國道二號「東京市ヨリ鹿兒島縣廳所在地ニ達スル路線(甲)」として指定されて現在の国道1号、国道2号、国道3号に相当する路線が誕生し、初めて大阪経由となる。
1926年(大正15年)6月9日に、重要性が増した倉敷を通過させるために岡山県岡山市 - 広島県沼隈郡津之郷村[注釈 8]間の旧山陽道を踏襲する本国道を県道とし、旧鴨方往来を踏襲する県道[注釈 9]を本国道とする[6][7]経路変更が決まる。変更後の経路で高梁川の霞橋は総工費48万9000円の4分の3を国から補助を得て架け替え[8]られた。
1928年(昭和3年)7月に霞橋[注釈 10]の架け替えが完了[8]する。1929年(昭和4年)から新経路へ移行[5][9]し、現在の岡山市中心部から倉敷市中心部 - 浅口市 - 浅口郡里庄町 - 笠岡市 - 福山市中心部を経て福山市津之郷町へ至る経路[注釈 11]が本国道となり、現在の岡山市中心部より総社市(吉備路) - 倉敷市真備町 - 小田郡矢掛町 - 井原市 - 福山市神辺町を経て福山市津之郷町へ至る経路は県道[注釈 12]となる。新経路は国道に昇格しても直ちに整備されず[9][11]、旧鴨方往来は戦後に自動車通行量が増加すると笠岡市民が「日本一狭い国道」[12]と称するほど狭隘で屈曲した悪路で、県道に降格した旧山陽道が1960年代初頭まで東西の主要交通路[注釈 13]を担った。地図上で変更後経路の国道収載は戦後以降である。
1938年(昭和13年)7月5日、阪神大水害により神戸市内一帯が冠水、国道が寸断される[17]。
1962年(昭和37年)兵庫県神戸市内の国道2号の経路は、昭和37年11月19日付建設省告示第2908号において変更される。変更前の経路は、三宮東交差点を西進し、兵庫県道21号神戸明石線から国道28号を経て現国道2号の東尻池交差点へと至るルートであった。 この変更後、国道174号が最短国道となった。
大阪から神戸にかけての区間は従来、「第二阪神国道」である国道43号に対して「第一阪神国道」や「一国(いちこく)」と略称されていたが、近年は国道2号を指して「にこく」と呼称する者[注釈 14]もおり混乱も散見される。この区間は大正時代に阪神国道電軌の資金で建設され、1975年(昭和50年)に廃止されるまで路面電車の阪神国道線が併用軌道で通過していた。
兵庫県の姫路市や加古川市の一部区間は、多大な交通量の対策として国道として極めて稀な一方通行規制[注釈 15]を執り、兵庫県内は交通量が多い区間でバイパス建設の採用が多い。
岡山県は岡山市東区から浅口市、笠岡市の一部区間でバイパスが建設されている。バイパス供用後に当時の現道は県と市へ順次移管されたが、岡山市中心部は2016年(平成28年)3月31日まで別線として指定区間[19]が残存した。
尾道バイパス以西の広島・山口両県では、急カーブが連続する区間で直進矢印(↑)を最短約1メートル (m) 間隔で路面に標記した「(対向車線はみ出しと逆走防止のための)視線誘導標示」が各所に見られる。
広島県内の広島岩国道路は国道2号のバイパスとして建設された一般有料道路だが、事実上は山陽自動車道と一体化している。
山口県内は小郡道路の小郡ICで国道9号と重複して下関市の印内交差点から再び国道2号の単独区間となる。国道9号は関門海峡に沿い下関駅がある中心街へ向かうが、国道2号は内陸部を通過して関門トンネル手前で中心街へ向かう山口県道57号下関港線と分岐している。
国道2号を補完する目的で整備されて後に無料開放された有料道路に、岡山ブルーラインと通称される岡山県道397号寒河本庄岡山線、欽明路道路と通称される山口県道15号岩国玖珂線、長府道路がある。
国道2号のバイパスとして整備されている道路のみ記す。
兵庫県
岡山県
広島県
広島県 - 山口県
山口県
本州の山口県から九州の福岡県を結ぶ区間の関門海峡は、自動車専用道路の関門トンネルと、自転車と歩行者用の人道トンネルがある[21]。
海底トンネルで県境をまたぐ一般国道は国道2号と国道409号の東京湾アクアラインの2路線で、国道2号は歩行者の通行が可能[21]である。海底トンネルである関門トンネルが1958年(昭和33年)に開通しているため、関門海峡の海上区間に国道の航路はない[21]。
最も橋の数が多い国道は国道2号であることが知られており、2 m以上の橋だけでもその数は1279箇所ある[22]。
下関市と北九州市間の関門国道トンネルは車道に加えて歩行者用トンネルが設けられ、海底部はエレベータ[23]で地上と連結させて国道2号の歩道施設の一部[23]とされている。
自動車専用道路区間にはサービスエリア・パーキングエリアが複数存在する。
下記区間は事前通行規制区間で、雨量により通行止めされる。
※ バイパスのうち現道となっていないもの区間の接続路線については各記事を参照。
近畿地方整備局管内
中国地方整備局管内
九州地方整備局管内
兵庫県管理区間
広島県管理区間
広島市・広島県管理区間
日本のミュージシャンの楽曲に出身地の道路として登場する。
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