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接戦選挙

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接戦選挙(せっせんせんきょ)は、当選者と落選者が予測しづらい選挙のこと。

概要

当落選上に複数の候補者が拮抗している場合は、接戦選挙が発生しやすくなる。

複数の実力派候補が当落選上で拮抗する接戦選挙は注目されることが多く、また有権者が自分の一票で選挙結果が変わるという期待のために投票率が高くなる傾向がある。選挙区が区分されている公職選挙において、政党等は選挙対策本部は接戦区に重点を置いて、選挙対策を行う。

選挙結果が開票終了するまで判明しづらくなり、選挙速報をしているテレビ局が当確報道をして候補者や支援者達が当選を祝って万歳三唱した後で、落選が伝えられるケースもある(「幻の万歳三唱」と呼ばれる)。

接戦選挙の例

要約
視点

接戦選挙を測る指標として、ある選挙における次点候補者の惜敗率(ある選挙の最下位当選者の得票を1として、次点候補者の得票の割合)を求める。次点候補の惜敗率が低いほど無風選挙状態といえる。

日本の国政・地方選挙については男女普通選挙施行以降について記載する。アメリカ合衆国大統領選挙については、選挙開始以降全ての時期にわたる例である。

国政選挙1人区

惜敗率99%以上とする。

さらに見る 順位, 選挙 ...

※は比例復活当選。

国政選挙複数人区

さらに見る 順位, 選挙 ...

都道府県知事選挙

惜敗率歴代トップ10を集約

さらに見る 順位, 選挙 ...

基礎自治体首長選挙

惜敗率98%以上とする

さらに見る 執行日, 自治体 ...

アメリカ合衆国大統領選挙

アメリカ合衆国大統領選挙では、一般投票で敗北し、選挙人投票で勝利した候補が大統領となった例が1876年1888年2000年2016年の4回、一般投票でも選挙人投票でも敗北した候補が大統領となった例が1824年の1回存在する(1824年の例は、どの候補も過半数を得られなかったため下院議員による決選投票が行われたもの)。

また、アメリカ大統領選挙では殆どの州で勝者総取り方式を採用しているため、共和党・民主党の票が拮抗している州をスイング・ステートと呼び、各陣営の選挙戦略として重視されている。

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当落が1票以下の差で分かれた事例

按分票が発生した場合、票数に1票未満の端数が発生するが、時にはその端数の差で当落が分かれる例もある。

  • 2015年4月12日第18回統一地方選挙前半戦)に執行された相模原市議会議員選挙では、南区選挙区で、最下位当選者の得票が3304票だったのに対して、次点候補は3303.340票と0.66票差、さらにもう1人が1票差の中にいる激戦となった[1]。なお、次点候補からの異議申し立てがあり、票を再点検した結果、無効票となっていたうちの1票がこの次点候補の票として数えられた結果、0.34票差での逆転当選となり、裁判を経て確定した[2]
  • 2017年11月12日葛飾区議会議員選挙 - 大森有希子が2175票で最下位当選、会田浩貞が2174票で落選[3]。その後大森の当選が無効だったとして、大森が失職、2018年12月に会田が当選する事態となった。
  • 2019年4月21日第19回統一地方選挙後半戦)に執行された 福井県池田町議会議員選挙では、最下位当選者の得票数が155票、次点の候補者は154.416票と、0.584票差での当選となった[4]

得票数が同数となった事例

  • 2010年青森県大鰐町長選挙 - 新人の山田年伸と現職で3期目を目指す二川原和男の得票がともに3524票と同数となったため、公職選挙法第95条第2項に基づいてくじ引きが行われ、山田が初当選を果たした。
  • 2011年渋谷区議会議員選挙 - 最後の議席を巡って自由民主党の松岡定俊とみんなの党の小柳政也が並び、公職選挙法第95条第2項に基づいてくじ引きが行われ、松岡が当選した[5]
  • 2014年舞鶴市議会議員選挙 - 最後の議席を巡って無所属現職の亀井敏郎と田村優樹が1057票で並び、くじ引きが行われた[6]
  • 2015年熊本市議会議員選挙 - 南区で最後の議席を巡って民主党現職・田辺正信と無所属現職・田中誠一が4515票で並び、くじ引きの結果、田辺が当選した[7]
  • 2015年滑川町議会議員選挙 - 最後の議席を巡って2人が390票で並び、くじ引きの結果、吉田文夫が当選した[8]
  • 2015年大樹町議会議員選挙 - 最後の議席を巡っていずれも無所属現職の阿部良富と福岡孝道が167票で並び、くじ引きの結果、阿部が当選した[9]
  • 2017年飯南町議会議員選挙 - 最後の2議席を巡って3人が260票で並び、くじ引きの結果2人が当選、1人が落選となった[10]
  • 2019年相模原市議会議員選挙 - 中央区で最後の議席を巡って日本共産党新人・今宮祐貴と無所属新人・松浦千鶴子が3158票で並び、くじ引きの結果、今宮が当選した[11]。なお、任期切れ間際である2023年3月に別の議員が死去したことで松浦が繰り上げ対象となったが、松浦本人からの指摘があるまで繰り上げ当選の手続きを選挙管理委員会が失念しており、当選証書の授与は2023年の選挙(今宮・松浦の両名とも当選)が終わった後の4月13日となった[12]
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脚注

関連項目

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