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棋戦 (将棋)
将棋の大会 ウィキペディアから
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2024年現在、以下のような棋戦がある。
- 公式戦
- タイトル戦(棋士:全8タイトル、女流棋士:全8タイトル)
- 一般棋戦
- 全棋士参加棋戦(棋士:全3大会、女流棋士:該当なし)
- 上位棋士選抜棋戦(棋士:全1大会、女流棋士:該当なし)
- 年齢別棋士・下位棋士選抜棋戦(棋士:全3大会、女流棋士:全1大会)
- 非公式戦(棋士:全3大会、女流棋士:全3大会)
公式戦は、対局結果と棋譜が日本将棋連盟の公式記録に残る棋戦、非公式戦は残らない棋戦である[注 2]。タイトル戦は、優勝者にタイトル(称号)が与えられる棋戦、一般棋戦は、タイトル戦以外の公式戦のことである。一般棋戦には、全棋士に参加資格があるもの、上位棋士にのみ参加資格があるもの、若手棋士らにのみ参加資格があるものの区別がある。なお、一つの棋戦のなかに公式対局と非公式対局が混在する場合もある[注 3]。なお、過去には一年に2回開催する棋戦なども存在したが、現在の棋戦は原則として一年に1回である。
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概要
棋士・女流棋士は、棋戦に参加して対局をすることで対局料・賞金を得て活動している。棋戦の多くは新聞社主催であり、主催紙に棋譜が掲載されるが、近年は新聞社以外の主催する棋戦も増加している。これらの主催者から、対局者に賞金などが支払われる。
棋戦のうち、称号(タイトル)を争うものがタイトル戦であり、最も重んじられている。通常は、称号の名前がそのまま棋戦の名前になる(例:「竜王」の称号を争う棋戦が「竜王戦」)。優勝者は、称号を獲得し、翌年のタイトル戦が終わるまでの間、段位に代わってこれを肩書として名乗ることができる(例:「○○△△竜王」、「竜王 ○○△△」、あるいは単に「○○竜王」など)。さらに、特定の条件を満たした場合には、恒久的に名乗れる特別な称号を獲得できる場合もある(永世称号)。
タイトル戦は、いわゆる挑戦手合制で開催される。挑戦手合制では、まず現在のタイトル在位者(前回の優勝者)を除く棋士から挑戦者を決定する。そして、選ばれた挑戦者と現在のタイトル在位者との間で番勝負[注 4](1対1で複数局を連続して戦うこと。シリーズとも言う[1])を行い、勝ち越した方がタイトルを獲得する。現在のタイトル在位者が再びタイトルを獲得することを防衛、挑戦者がタイトルを獲得することを奪取と言う。
タイトル戦以外の公式記録に残る棋戦が一般棋戦である。一般棋戦の中には、全棋士が参加するものだけでなく、参加資格が段位・年齢などで制限されているものもあり、昇段規定などで区別がなされている。一般棋戦の開催方式は様々であるが、近年は勝ち残り式トーナメントが多い。過去には、連勝数を競う勝ち抜き戦や、挑戦手合制[注 5]で開催されるものもあり、勝ち残り式トーナメントの場合でも決勝のみ番勝負となっているもの[注 6]が多かった。なお、一般棋戦で得られる称号(NHK杯選手権者など)は段位の代わりではなく、その棋戦の中でのみ使われるものであるため、タイトルとは区別される。
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主な取り決めなど
要約
視点
先後の決定
先後(先手・後手)は振り駒によって決定される。ただしリーグ戦が実施される、順位戦・王位戦・王将戦・女流順位戦・女流名人戦・女流王位戦では、対局順決定時に先後も決定するため、挑戦者決定プレーオフや残留決定戦などの同率戦対局を除いて、当該リーグ戦での振り駒は行われない。
最強戦や女流最強戦(いずれも休止棋戦)などのネット棋戦では、コンピュータがランダムに先後を決定した。
タイトル戦などの番勝負では、1局目にのみ振り駒を行い、2局目以降は毎局先後を入れ替え、最終局については再度振り駒を行い先後を決定する。棋王戦の挑戦者決定戦(変則二番勝負)は厳密な意味での番勝負ではないため、2局目も振り駒を行う。
千日手や持将棋になると先後を入れ替えて即日指し直しとなる。タイトル戦での千日手・持将棋は後日指し直しとなることもある。番勝負において、千日手・持将棋となり即日指し直しで勝負がついた場合の次局の先後については、千日手・持将棋となった緒局から先後を入れ替える。つまり、指し直し局を手番上1局と見ず、千日手・持将棋による先後の入れ替えは後続局に持ち越されない(一局完結方式)。
免状
タイトル戦の勝者には、後日、就位式で免状に相当するものが与えられる。タイトルにより名称は異なる。名人は「推戴状」[注 7]、竜王は「推挙状」、王座は「允許状」、王将は「贈位状」、王位、棋王、棋聖、叡王は「就位状」である。[注 8][3][4]
公開対局
→詳細は「公開対局 (将棋)」を参照
プロの棋戦において、多くは、対局者のほか記録係・立会人・観戦記者らの関係者のみが対局室に入室し対局が行われるが、観覧席を設けて対局者の様子を一般のファンに公開する公開対局の形式によることもある。対局開始時やその直後などのごく短時間の公開、インターネット・TV中継での公開だけのものは公開対局にあてはまらない。
不正防止策
2016年の将棋ソフト不正使用疑惑騒動を受け、2016年12月よりカンニング防止の目的で、将棋会館などでの対局の際に、棋士は対局前に所持するスマートフォンなどの電子機器を暗証番号式のロッカーに預け入れ、対局終了まで保管することが義務付けられている。また対局中にランダムで抜き打ち検査なども行っており、電子機器の所持が見つかった場合は出場停止などの処分を受けるとされている。タイトル戦ではロッカーなどが無いため、代わりに連盟の職員に機器類を預ける形となる。
同様の理由で、同じく2016年12月より、対局中の棋士は対局を行っている建物の敷地外への外出が許されなくなった。それ以前は昼食・夕食休憩時に外出して食事を摂る棋士も多かったが、以後の食事は原則として出前や連盟職員による買い出し、もしくは弁当などを持参する形となっている。こちらも罰則規定があり、違反すると対局料の減額などの処分を受ける[5]。
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慣例
地方対局
タイトル戦の対局は将棋会館以外で行われる事がほとんどで、伝統ある旅館を筆頭に、ホテルや寺院・神社・料亭など、広めの和室を持つ施設が選ばれるのが一般的である。和室以外の対局では臨時に畳を敷くが、やむを得ない場合はカーペット敷も認められる場合がある。名人戦・竜王戦などで、対局地の公募が行われている[6][7]。
対局者は、通常前日に現地入りし、夕方に対局室、盤・駒の選定・検分を行なう。将棋連盟が所蔵する駒以外に、地元の愛棋家が所有する駒が使われることも多い。[8] 特に格の高いタイトル戦では、特別な盤駒が使用される事もある。たとえば、伝統的に、毎年の名人戦の第1局でのみ使用される「名人駒」がある[9]。
対局前夜には、ほとんどの場合、前夜祭が開かれ、地元の将棋ファンとの交流などが図られる。
対局者が会場に向かう際は、原則として主催社の担当者や観戦記者・連盟職員らと同行するほか、両対局者の出発地が同じ場合は同じ列車・飛行機などに同乗する。一方で対局終了後は大抵は現地解散となるため、対局者や関係者はバラバラに帰宅する(観光を楽しむ者も少なくない)。
服装
棋士のタイトル戦の番勝負では、対局者は和服を着用するのが慣例である。
対局者が洋服を着用した例も少なくなく、加藤一二三・森雞二・島朗・谷川浩司・羽生善治・佐藤康光・村山聖・永瀬拓矢・藤井聡太などの例が挙げられる。なお、永瀬は和服での対局を好まず、特に第5期叡王戦第2局では対局開始時に和服で登場したのち、いったん離席してスーツに着替えた[10]。
竜王戦・名人戦では、記録係も和服を着ることになっている[注 9]。王座戦では2023年度(第71期)より、番勝負で両対局者の和装が義務化された[11]。
女流タイトル戦では、マイナビ女子オープン五番勝負においては和服(着物と袴)を着用する[12]。他の女流タイトル戦の番勝負では洋服を着用するのが普通である。ただし、対局者の意思で和服を着用するのは自由である(例:第30期女流王位戦五番勝負第2局における渡部愛[13][14])。制服のある学校に在学中であれば、制服を着用する(例:第5期マイナビ女子オープン五番勝負における長谷川優貴[15])。
タイトル戦が終了した後の就位式(タイトルによって名称が異なる)には、主役たるタイトルホルダーは、棋士は紋付羽織袴、女流棋士は和服(対局時と異なり、袴は着用しない)で臨むことが多い。
沿革
要約
視点
実力制名人
江戸時代から名人は家元制の終身名人として続いていたが、1935年(昭和10年)、十三世名人の関根金次郎が1937年をもって名人位を退位することを宣言し、実力名人制に改められた。第1期名人戦は「名人決定大棋戦」と呼ばれた八段リーグ戦で2年にわたって行われ、1937年(昭和12年)に木村義雄が初代名人となった。これが将棋のタイトル戦の始まりである。
1946年(昭和21年)からは、名人戦の予選として「順位戦」のシステムが始まった。
棋士のタイトル戦創設の歴史
(※以下の年度は、予選開始年ではなく番勝負が実施された年度。日本将棋連盟公式サイトでの表記も同様である)
- 1950年度(昭和25年度)
- 「全日本選手権戦」(1948年創設、読売新聞社主催)が1950年度から「九段戦」と「名人九段戦」に分けられ、「九段戦」が史上2つめのタイトル戦となった。ただし、この時点では九段戦は「名人に次ぐ実力者を決める棋戦」という位置付けであり、名人以外の棋士によって争われた。九段戦終了後に行われる名人九段戦によって全日本選手権者が決せられた。
- 1951年度(昭和26年度)
(タイトル戦が「名人戦」「九段戦」「王将戦」の3棋戦という時代が約10年間続く。)
- 1960年度(昭和35年度)
- 1962年度(昭和37年度)
(以降、タイトル戦の数が5つ、年間のタイトル戦の回数が6回という時代が十余年続く。)
- 1975年度(昭和50年度)
- 1983年度(昭和58年度)
- 1988年度(昭和63年度)
- 十段戦が発展解消して、賞金額トップの「竜王戦」(読売新聞社主催)が誕生。棋戦としての序列で名人戦を上回る初のタイトル戦となった。竜王のタイトルと名人のタイトルは同格である(表記は主に竜王、名人の順)。
- 1995年度(平成7年度)
- 棋聖戦が他のタイトル戦と同じく年1期制となり、タイトル戦は年8回(棋聖戦 年2期)から年7回となる。
- タイトル戦(全7棋戦、序列順):
竜王戦・名人戦・棋聖戦・王位戦・王座戦・棋王戦・王将戦
- タイトル戦(全7棋戦、序列順):
- 2009年度(平成21年度)
- 棋聖戦が2009年8月以降は序列6位に変更。
- タイトル戦(全7棋戦、序列順):
竜王戦・名人戦・王位戦・王座戦・棋王戦・棋聖戦・王将戦(下線は変更点)
- タイトル戦(全7棋戦、序列順):
- 2010年度(平成22年度)
- 棋聖戦が2010年10月以降は序列7位に変更。
- タイトル戦(全7棋戦、序列順):
竜王戦・名人戦・王位戦・王座戦・棋王戦・王将戦・棋聖戦(下線は変更点)
- タイトル戦(全7棋戦、序列順):
- 2017年度(平成29年度)
- タイトル戦(全8棋戦、序列順):
竜王戦・名人戦・叡王戦・王位戦・王座戦・棋王戦・王将戦・棋聖戦(下線は変更点)
- タイトル戦(全8棋戦、序列順):
- タイトル戦(全8棋戦、序列順):
竜王戦・名人戦・王位戦・王座戦・棋王戦・叡王戦・王将戦・棋聖戦(下線は変更点)
- タイトル戦(全8棋戦、序列順):
- 2022年度(令和4年度)
- 叡王戦が第8期開始の2022年6月以降は序列4位に変更。
- タイトル戦(全8棋戦、序列順):
竜王戦・名人戦・王位戦・叡王戦・王座戦・棋王戦・王将戦・棋聖戦(下線は変更点)
- タイトル戦(全8棋戦、序列順):
- 2024年度(令和6年度)
- 叡王戦が第10期開始の2024年7月以降は序列3位に変更。
- タイトル戦(全8棋戦、序列順):
竜王戦・名人戦・叡王戦・王位戦・王座戦・棋王戦・王将戦・棋聖戦(下線は変更点)
- タイトル戦(全8棋戦、序列順):
- 2025年度(令和7年度)
- 棋聖戦が賞金額を4000万円に増額、第96期五番勝負開始の2025年5月以降は序列6位に変更。
- タイトル戦(全8棋戦、序列順):
竜王戦・名人戦・叡王戦・王位戦・王座戦・棋聖戦・棋王戦・王将戦(下線は変更点)
- タイトル戦(全8棋戦、序列順):
タイトル戦の序列
8つのタイトル戦には序列が存在しており、この序列は契約金の額に基づく[17]。このため契約金が変更されれば序列も変更される。
2025年5月時点におけるタイトル戦の序列は以下のとおりである[18][注 10]。
将棋タイトル棋戦の序列一覧 (2024年7月時点)[18] | → | 将棋タイトル棋戦の序列一覧 (2025年5月時点) |
棋士の序列
→「棋士 (将棋) § 棋士の序列」も参照
上記の棋戦の序列を受けて、棋士の序列は以下のように決められる[19]。
- 竜王と名人
- その他のタイトル保持者
- タイトル数が多い順に上位。
- タイトル数が同じ場合、より上位のタイトルを持っている者が上位。
- 永世名人襲位者[21]
- 永世称号襲位者
- 永世称号資格者
- より早く何らかの資格を得た者が上位。種類や数は関係ない[注 13]。
- 段位
- 段位が高い者が上位。
- 段位が同じ場合、より早くその段位になった者が上位。
名目上の序列は以上のようになるが、実際の運用においてはタイトルを持たない場合で段位が同じ場合は、棋士番号が小さい者が上座に座るのが暗黙の了解とされており[19]、タイトルホルダーであっても実績に勝る先輩棋士や引退を控えた大棋士に対して敬意を表して上座を譲る光景がまれに見られる[22]。
竜王と名人
→「棋士 (将棋) § 棋士の称号」も参照
上記のようにタイトルの中でも、竜王と名人は別格に扱われる。この両タイトルのいずれかを所持している場合は他のタイトルの有無に関わらず「竜王」または「名人」とだけ呼ばれ、また、両タイトルを同時に保持した場合「竜王・名人」という特別な呼称で呼ばれる。「竜王・名人」の称号を獲得した棋士は、下表のとおり5名(延べ7回)だけである[23][24]。この5名の「竜王・名人」のうち、通年で両タイトルを防衛したのは羽生と藤井の2例のみ、両タイトルを2期以上防衛し「竜王・名人」を2年以上名乗ることになったのは藤井だけである。
竜王と名人が他タイトルとは別格に扱われる点は以下の通り。
- 他タイトルを同時に保有していても、原則として「竜王・名人」「竜王」「名人」と呼称される。
- 昇段事由として、他タイトルより優位である。竜王位は獲得1期で八段、獲得2期で九段に昇段。名人位は獲得1期で九段に昇段する。一方、その他のタイトル獲得については、獲得1期で七段に、獲得2期で八段に[25][注 14]、獲得3期で九段に昇段する[26][注 15]。
- 日本将棋連盟がアマチュアに発行する段位免状に、連盟会長と共に署名する[27]。署名順は、連盟会長→名人→竜王に固定されており、棋士序列と連動しない[注 16]。
なおタイトルとしての竜王と名人は、公式には同格という扱いになっている。ただ、歴史の長さなどを理由に「名人位は特別なタイトル」という意見を持つ棋士も少なくなく、渡辺明などはその旨を公言している[29]。週刊将棋1994年1月26日号では、「名人は天皇、竜王は首相」と表現している[30]。
前竜王・前名人
かつては竜王と名人はタイトルを失い、無冠になった後も、次年度の当該タイトル戦が終了するまでは[31]「前竜王」「前名人」「前竜王・前名人」(竜王・名人の両方を失った場合)という称号を名乗ることができた[32][注 17]。「前竜王・前名人」「前竜王」「前名人」の棋士序列は、永世称号襲位者の次であった。「前竜王」と「前名人」が共に存在する場合、当該タイトルを後に失った方が上位である。「前名人」は1994年度に米長邦雄が、「前竜王」は1995年度に佐藤康光が名乗ったのが最後であり[34]、1998年度に名人と竜王を立て続けに失冠して無冠になった谷川浩司がそのまま「九段」を名乗ってからは、「前竜王・前名人」「前名人」「前竜王」を名乗る棋士は出なかった。2018年12月に竜王を失って27年ぶりに無冠となった羽生善治は「前竜王」を辞退して段位である「九段」を名乗ることを選択した[35]。2020年2月に「前竜王・前名人」「前竜王」「前名人」の称号は廃止された[36]。
女流タイトル戦創設の歴史
- 1974年度(昭和49年度)
- 女流棋士制度の発足とともに報知新聞主催で「女流名人位戦(現:岡田美術館杯女流名人戦)」が創設された[37][注 18]。
- 1978年度(昭和53年度)
- 1989年度(平成元年度)
- 1993年度(平成5年度)
- 大山康晴十五世名人の出身地である倉敷市、山陽新聞などの主催で「大山名人杯倉敷藤花戦」が創設。地方自治体が主催者となるのは史上初。
- 2000年度(平成12年度)
- 2000年6月22日付で当時の女流タイトル保持者の席次を「タイトル創設順」と理事会で決定[38]。
- 創設順に、(1)女流名人、(2)女流王将、(3)女流王位、(4)倉敷藤花、の席次順。
- 複数のタイトルを保持する場合でも、タイトル数とは関係なく、創設順のタイトルを保持している順の席次となる。
- 2000年6月22日付で当時の女流タイトル保持者の席次を「タイトル創設順」と理事会で決定[38]。
- 2007年度(平成19年度)
- 1987年度より行われていた週刊将棋主催のレディースオープントーナメント(女流一般棋戦)を発展的解消をして、新たに「マイナビ女子オープン」を創設、女流タイトル戦として格上げされた。優勝賞金額は女流棋戦最高(当時)となる500万円[39]。番勝負は2008年度の4月に開催。
- 女流タイトルの序列は、「女王」以下は創設順に、(1)女王、(2)女流名人、(3)女流王将、(4)女流王位、(5)倉敷藤花、の席次順。
- 2011年度(平成23年度)
- 2019年度(平成31年度)
- 棋聖戦の特別協賛でもあるヒューリックが主催となって、賞金額トップ(当時)の「ヒューリック杯清麗戦」が創設された。
- 女流タイトルの表記順は、(1)清麗、(2)女王、(3)女流王座、(4)女流名人、(5)女流王将、(6)女流王位、(7)倉敷藤花、の順。
- 2020年度(令和2年度)
- ヒューリックが主催となり、賞金額トップの女流棋戦となる「ヒューリック杯 白玲戦・女流順位戦」を創設。
- 清麗戦の主催がヒューリックから大成建設に交代し「大成建設杯清麗戦」に名称変更。
- 女流タイトルの表記順は、(1)白玲、(2)清麗、(3)女王、(4)女流王座、(5)女流名人、(6)女流王将、(7)女流王位、(8)倉敷藤花、の順。
2020年現在、女流タイトル戦の数は8つである。なお、男性棋戦と異なり、女流棋戦は白玲戦以外の序列はない[42][38]が、一覧表記する際は便宜的に「優勝賞金額の順」および「棋戦創設順」に並べる。
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棋士の棋戦
要約
視点
日本将棋連盟の「棋士」(将棋棋士)の棋戦である。
女流棋士や奨励会員、アマチュア選手の出場枠が設けられているものもある。女流棋士と奨励会の重籍者は、参加枠の適用が棋戦によって異なる[43][注 19]。
- 将棋大会のシード条件 - 参加条件の一覧表(アマチュア枠表示付)
タイトル戦
棋士のタイトル戦は、下表のとおり、2025年現在8つある。この他に終了したタイトル戦として、九段戦[注 20]・十段戦[注 21]がある。
※いずれの棋戦も日本将棋連盟が主催者に名を連ねている。
上記の表の持ち時間は番勝負での持ち時間について示している。予選や本戦などでの持ち時間については「持ち時間#将棋」を参照。 叡王戦と王座戦はチェスクロック使用で秒単位の消費時間を算入し、使い切ったら60秒の秒読み(※)。その他のタイトル棋戦ではストップウォッチ使用で秒単位の消費時間を切り捨て、最後の1分を秒読み。
タイトル戦の年間スケジュール
黄:予選トーナメント(予選T)・予選リーグ(予選L) 緑:本戦トーナメント(本戦T)・本戦リーグ(本戦L)・順位戦 橙:挑戦者決定戦(挑) 水色:タイトル戦番勝負 |
一般棋戦
タイトル戦以外の公式棋戦は「一般棋戦」と総称される。「一般棋戦」はさらに「全棋士参加棋戦」とそれ以外(上位棋士選抜・その他選抜棋戦)に二分される。
出場した同一年度内の一般棋戦全棋戦で優勝した場合には、他のスポーツ競技に倣い「一般棋戦(年度)グランドスラム」とも称される[注 36]。
全棋士参加棋戦・上位棋士選抜棋戦
全棋士参加棋戦は、タイトルの有無、棋士の段位・年齢等に関係なく、全ての棋士が出場する公式棋戦であり、朝日杯・銀河戦・NHK杯が該当する。上位棋士選抜棋戦は選考基準上位棋士が出場する公式棋戦であり、将棋日本シリーズが該当する。
その他選抜棋戦
非公式戦
終了・休止棋戦
太字は現在の日本将棋連盟が公認しているタイトル戦。
- 名人戦・王将戦の前身棋戦(主催:毎日新聞・朝日新聞・ほか)
- 竜王戦の前身棋戦(主催:読売新聞)
- 王位戦・棋聖戦の前身棋戦(主催:産経新聞・新聞三社連合・ほか)
- 王座戦の前身棋戦(主催:日経新聞)
- 棋王戦の前身棋戦(主催:共同通信・ほか)
- 叡王戦の前身棋戦(主催:ドワンゴ)
- その他の棋戦
- 朝日新聞主催:昭和番付編成将棋(1940-1943)
- テレビ東京主催:早指し選手権戦(1972-1981)→早指し選手権戦(下位棋戦:早指し新鋭戦)[注 73](1982-2002)
- 週刊文春主催:名将戦(1973-1987)
- 近代将棋主催:若獅子戦[注 74](1977-1991)
- 日刊ゲンダイ主催:オールスター勝ち抜き戦(1978-2003)
- 日本将棋連盟主催:ネット将棋・最強戦(2007-2012)
- 大阪新聞主催(非公式):若駒戦[注 75](1978-1992)
- 近代将棋主催(非公式):近将カップ戦[注 76](2003-2005)
- 週刊朝日主催(非公式):富士通杯達人戦(1993-2014)[注 77]
- 日本将棋連盟主催、ヤマダデンキ特別協賛:YAMADAチャレンジ杯(2016-2021、ただし2020-2021は中止)
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女流棋戦
要約
視点
女流タイトル戦
女流タイトル戦は、日本将棋連盟が運営し、所属(日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会、フリー)にかかわらず、全ての現役女流棋士(休場者を除く)に出場義務が課される。リコー杯女流王座戦のみはエントリー制を採用しているため、出場を辞退できる[注 78]。
マイナビ女子オープンとリコー杯女流王座戦はオープン棋戦であり、女性奨励会員(女流棋士と奨励会の重籍者を除く。以下同じ。)、予選を通過した女性アマチュア選手も出場できる[50]。女流王将戦は、出場資格が「女流棋戦タイトルホルダーと女流棋士と選抜された女流アマチュアで行います。[注 79]」と規定されているため、女流タイトル在位者は無条件に出場できる。女性奨励会員が出場できる女流タイトル戦は、マイナビ女子オープンと女流王座戦の2つである。どちらかの棋戦で女流タイトル保持者となった場合は女流王将戦が加わり最大3つである[注 80]。
→女流棋士と奨励会の重籍については「女流棋士_(将棋) § 女流棋士と棋士(奨励会)」を参照
また、主催者により選抜された女性アマチュア選手の出場枠が設けられている棋戦も2棋戦あり、アマチュア参加女流棋戦は合わせて4棋戦ある。
2020年に白玲戦とその予選を兼ねる女流順位戦が創設され、女流タイトル戦は8つとなった。番勝負は全て1日制。「将棋の女流タイトル在位者一覧」も参照。
※いずれの棋戦も日本将棋連盟が主催者に名を連ねている。
女流タイトル戦の年間スケジュール
:予備予選/予選トーナメント(予選T)・予選リーグ(予選L) :本戦トーナメント(本戦T)・本戦リーグ(本戦L)・順位戦 :挑戦者決定戦(挑) :タイトル戦番勝負 |
直近をより重視の上、直近5期を参考(開催期により前後することもあります)
女流一般棋戦
2023年度を以って「YAMADA女流チャレンジ杯」が休止・終了棋戦扱いとなった以降、女流一般棋戦(公式戦)は行われていない(2025年1月時点)。
非公式戦
- 白瀧あゆみ杯争奪戦(日本将棋連盟主催)
- トーヨーカネツ杯関西女流新鋭戦(日本将棋連盟主催)
- 1dayトーナメント(日本女子プロ将棋協会主催)
- 女流ABEMAトーナメント(AbemaTV主催、2020-2021・2023年)
終了・休止女流棋戦
- 女流公式棋戦
- 鹿島杯女流将棋トーナメント(東京メトロポリタンテレビジョン主催、鹿島建設協賛)
- レディースオープントーナメント(週刊将棋主催)※マイナビ女子オープンに移行
- 大和証券杯ネット将棋・女流最強戦(日本将棋連盟主催、大和証券グループ特別協賛)
- YAMADA女流チャレンジ杯(日本将棋連盟主催、上州将棋祭り委員会・ヤマダデンキ特別協賛)
- 非公式戦
- NSN女流プロトーナメント戦(日本将棋ネットワーク主催)
- きしろ杯争奪関西女流メイショウ戦(日本将棋連盟関西本部主催、神戸新聞社・デイリースポーツ社後援、きしろ協賛)
- LADIES HOLLY CUP(日本将棋連盟女流棋士会主催)
- NTTル・パルク杯天河戦(日本女子プロ将棋協会主催、NTTル・パルク協賛)
- 日レスインビテーションカップ(日本女子プロ将棋協会主催、日本レストランシステム協賛)
- 世田谷花みず木女流オープン戦(二子玉川花みず木実行委員会、世田谷区、世田谷青少年将棋連盟 主催)
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永世称号
要約
視点
永世称号の制定 (1949年以降)
現在の将棋界だけでなく囲碁界も含めて永世称号が制度化されたのは、1949年の「永世名人」からである[51]。終身名人位制としての「名人」は関根金次郎十三世名人の名人退位(1938年)により廃止されていたが、1949年に日本将棋連盟が「永世称号」として終身名人位制を復活させた。1949年8月28日付の「朝日新聞」では以下のように報じられた。
「第十三世名人関根金次郎氏以来、終身名人位制は廃止されていたが、日本将棋連盟では今後この制度を復活させることになった。すなわち名人戦において名人位を五期以上得た人が名人位を退いた場合は、連盟に審査会を設け、人格、識見、功労などを審査のうえ、終身名人位を贈ることとしたもの。したがって現名人木村義雄氏がもし名人位を退いた場合は、すでに同氏は名人位を六期得ているので、第十四世名人となるものと予想される。」
「朝日新聞」(1949年8月28日)[51]
その後、他のタイトル戦においても永世称号がそれぞれ制定された。1954年には「永世九段」(1962年の十段戦への移行まで)、1965年には「永世棋聖」、1973年には「永世王将」、1980年には「永世十段」(1988年の竜王戦への移行まで)が制定された。1990年代には、「永世棋王」(1995年)、「名誉王座」(1996年)、「永世竜王」(同1996年)、「永世王位」(1997年)が相次いで制定され、当時存在した7つのタイトル全てに永世称号が制定された。2017年に叡王戦が新たなタイトル戦に昇格すると、その永世称号として「永世叡王」が2023年に制定され、これを以って現在の8つのタイトル戦全てに永世称号が制定された。
永世称号一覧
永世称号は、同一タイトルを一定の期数[52]を獲得した者に与えられる称号であり、前述のとおり、現存する8タイトル戦および2つの終了タイトル戦(九段戦・十段戦)に制定されている。また、一般棋戦ではNHK杯戦で永世称号に準じた「名誉NHK杯選手権者」の称号が制定されている[注 84]。各棋戦には永世称号獲得のために必要な、連続または通算タイトル獲得期数あるいは優勝回数が規定されている。現在は、永世棋王だけが連続獲得のみの規定である[注 85][注 86]。
永世称号の名称はタイトル名に「永世」または「名誉」を冠したものである。「名誉」を冠するのはタイトル戦では王座戦(日本経済新聞社主催。囲碁の王座戦も主催しているため、囲碁と同じ称号となった)のみである。また、永世名人の場合は資格を得た順に番号が付き「○○世名人」と呼称される(名人 (将棋)#永世名人を参照)。
永世称号を名乗り始めることを「永世(または名誉)○○に就位する[注 87]」あるいは「永世(または名誉)○○を名乗る」と言う。ただし、永世名人の場合は「○○世名人を襲位する[注 87]」と言う。
なお、タイトルの実績とは無関係に贈られた名誉称号(例:名誉名人、名誉九段)も存在する。塚田正夫は十段を獲得したことはないが、十段戦の前身棋戦である九段戦で永世九段を獲得し、逝去後に名誉十段が贈られている。
棋士のタイトル永世称号は引退後に名乗るのが原則とされているが、実際には、塚田正夫は永世称号に基づいて「九段」を称しており[注 88]、また、大山康晴(永世王将、のちに十五世名人も)、中原誠(永世十段、のちに名誉王座・十六世名人・永世棋聖・永世王位も)、米長邦雄(永世棋聖)、谷川浩司(十七世名人[54])と、いずれも現役のまま永世称号を名乗っており、木村義雄が引退と同時に十四世名人を襲位した1952年以降、引退してから初めて永世称号を名乗った例は一つもない。なお名誉王座については、囲碁の名誉称号と同じく現役でも満60歳に達すると名乗ることができる[55]。また、名誉NHK杯選手権者については達成直後に称号が贈られている[56]。
- 永世称号一覧
- 襲位(就位)年が現役時代の場合は太字現役で表記
- 九段戦(永世九段)・十段戦(永世十段)は終了棋戦
- (年齢)は達成当時または襲位(就位)当時の年齢
達成者数 | 達成者 | 資格獲得した永世称号(獲得順に表記) | |
---|---|---|---|
永世八冠 | - | (達成者なし) | - |
永世七冠 | 1名 | 羽生善治 | 永世棋王・永世棋聖・名誉王座・永世王位・永世王将・永世名人(十九世名人)・永世竜王 |
永世六冠 | 1名 | (同上) | |
永世五冠 | 3名 | (同上) | |
大山康晴 | 永世名人(十五世名人)・永世棋聖・永世王将・永世十段・永世王位 | ||
中原誠 | 永世棋聖・永世名人(十六世名人)・永世十段・名誉王座・永世王位 | ||
永世四冠 | 3名 | (同上3名) | |
永世三冠 | 3名 | (同上3名) | |
永世二冠 | 5名 | (同上3名) | |
渡辺明 | 永世竜王・永世棋王 | ||
藤井聡太 | 永世棋聖・永世王位 |
クイーン称号
女流棋戦において永世称号に相当するのは「クイーン称号」である[注 96][注 97]。
女流棋士が初めて「クイーン称号」資格を獲得したのは林葉直子の「クイーン王将」(女流王将戦)で、林葉が女流王将9連覇した年の1990年11月17日(将棋の日)に「クイーン称号」が制定された。その後に創設された女流タイトル戦においても順次「クイーン称号」が制定され、8つの女流タイトル戦のうち制定が最も新しいクイーン称号は、白玲戦における「クイーン白玲」(2024年制定)である。
クイーン称号は、タイトル名称「○○」「女流○○」に対して「クイーン○○」となる(「女流」は付されない)。ただし「マイナビ女子オープン」では、タイトル名称「女王」に対してクイーン称号には「永世女王」となっている。
クイーン称号の獲得には、「永世女王」のみ「連続5期または通算7期」を条件とし、その他の7つの女流タイトル棋戦では「通算5期」をクイーン称号獲得の条件としている。
クイーン称号については、棋士の永世称号とは異なり「原則として引退後に就位」という規定はない[注 98]。タイトル獲得・防衛によってクイーン称号の条件を満たすと、その期の就位式において、タイトルの就位状に加えて「クイーン称号の就位状」が同時に授与される[69][70] [注 99]。
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全冠制覇
要約
視点
将棋の複数のタイトル全てを同時に保持する「全冠制覇」は、棋士のタイトル戦では九段戦に名人が参加するようになった1956年度[注 100]から2023年度までに11回の挑戦機会があり、全冠制覇は9回達成された(4名達成、大山康晴のみ6回達成)。
棋士のタイトル戦における最後の全冠制覇達成者は2023年度の藤井聡太(全八冠制覇)[74]である。藤井による最初の全冠制覇は、同記録のプロ入り後史上最速(7年0か月)・史上最年少(21歳2か月)での達成でもある。 なお藤井は王座獲得時に直近一年以内の参加可能な一般棋戦も全て制覇しており、同時期での棋戦完全制覇を達成している。
棋士タイトル全冠制覇
棋士タイトルの生涯グランドスラム
上記「#棋士タイトル全冠制覇」以外の生涯グランドスラム達成者(全タイトル1期以上獲得者)
- 中原誠 - 第31期王座戦〈1983年度〉での王座獲得により7つ目のタイトル獲得(旧十段戦含む、7タイトル時代)
- 谷川浩司 - 第41期王将戦〈1992年2月〉での王将獲得により7つ目のタイトル獲得(旧十段戦除く7タイトル時代 = 叡王戦創設まで)
(全冠制覇による生涯グランドスラム達成者)
女流タイトル全冠制覇
これまでに4回の全冠制覇事例(2024年時点)
- 全2冠(女流名人・女流王将)
- 全4冠(女流名人・女流王将・女流王位・倉敷藤花)
- 清水市代(第18期女流王将戦 獲得から 第19期女流王将戦 失冠まで)
- 清水市代(2度目、第9期女流王位戦 獲得から 第21期女流王将戦 失冠まで)
- タイトル数5以上での全冠制覇事例なし
女流タイトルの生涯グランドスラム
上記「#女流タイトル全冠制覇」以外の生涯グランドスラム達成者(全タイトル1期以上獲得者)
- 中井広恵 - 第17期女流王将戦〈1995年度〉での女流王将獲得により4つ目のタイトル獲得(4タイトル時代、マイナビ女子オープン創設前まで)
- 福間香奈 - 第2期白玲戦〈2022年度〉での白玲獲得により8つ目のタイトル獲得(8タイトルは将棋界史上初)。
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記録
要約
視点
タイトル獲得記録
- カッコ内は登場回数。
- タイトル数の 黄色永世 黄色名誉 は永世称号資格。
- 太字は在位中のタイトル。
- †は終了棋戦。
- 灰色は現役期間とタイトル戦の創設・終了時期の関係で獲得機会のなかったもの。
女流タイトル
- カッコ内は登場回数。
- タイトル数の 黄色Q/永世 はクイーン称号保持を示す。
- 太字は在位中のタイトル。
- 灰色は現役期間とタイトル戦創設時期の関係で獲得機会のなかったもの[注 105]。
同一タイトル通算獲得期数記録
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タイトル連覇記録
複数タイトル同時在位
→タイトルを複数保持している棋士の呼称については「将棋の段級 § 棋士の肩書」を参照
棋士タイトル
女流タイトル
一般棋戦に関する記録
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その他の主な記録
2024年9月30日現在。年は年度で記載[注 111]。すでに上述した記録は記さない。
- 通算記録
- 通算公式戦優勝回数:羽生善治 145回(タイトル戦99・一般棋戦46)
- 通算一般棋戦優勝回数:羽生善治 46回
- 通算非公式戦優勝回数:羽生善治 8回
- 個人の連続記録
- タイトル連続在位期間:27年9か月(羽生善治:1990棋王獲得 - 2018竜王失冠)
- 全タイトル戦通じての連続獲得:連続19期(大山康晴:1963名人戦 - 1966名人戦)[76]
- 全タイトル戦通じての連続獲得期間:4年0か月(大山康晴 1963名人戦 - 1966名人戦)[76]
- 登場タイトル戦連続獲得:連続22期(藤井聡太:2020棋聖戦 - 2024名人戦)[77]
- 全タイトル戦連続登場:連続50期(大山康晴:1957名人戦 - 1967十段戦)[78]
- 全タイトル戦連続登場期間:10年7か月(大山康晴:1957名人戦 - 1967十段戦)[78]
- 同一タイトル戦での連続登場: 連続26期(王座戦 / 羽生善治:1992王座戦 - 2017王座戦)
- タイトル戦対局連勝: 対局17連勝(大山康晴:1961九段戦<第3局> - 1962十段戦<第1局>)[79]
- タイトル戦対局連勝期間:329日(10か月)(大山康晴:1961九段戦<第3局> - 1962十段戦<第1局>)[79]
- 個人以外の連続記録
- 全タイトル戦通じての連続防衛:連続17期(1974棋聖戦(後) - 1977十段戦)(第1期棋王戦を含まず)
- 全タイトル戦通じての連続奪取:連続11期(1987王位戦 - 1988棋聖戦(後))(第1期竜王戦を含まず)
- 同一タイトル戦での連続奪取:連続7期(棋聖戦/1996棋聖戦 - 2002棋聖戦)
最年少・最年長記録
- タイトル戦 最年少記録・最年長記録
- 一般棋戦 最年少優勝・最年長優勝
- タイトル複数冠達成 最年少記録・最年長記録
- 永世称号獲得 最年少記録・最年長記録
最速記録
- 四段昇段からタイトル獲得までの最速記録:屋敷伸之(1年10か月、第56期棋聖戦)
- 四段昇段からタイトル挑戦までの最速記録:屋敷伸之(1年2か月、第55期棋聖戦)
- 四段昇段から一般棋戦優勝までの最速記録:上野裕寿(0年0か月31日、3戦目、第54期新人王戦)
- 同一カード
タイトルの分散
タイトルの分散(全タイトルの保持者が異なる)
将棋界ではタイトル数が3以上において、タイトル分散の状況がこれまでに4回生じている。
(3タイトル時、6タイトル時、7タイトル時、8タイトル時に1回ずつ)。
日本国外でのタイトル戦実施
その他の主な女流棋戦の記録
- 通算記録
- 通算公式戦優勝回数:福間香奈 55回(タイトル戦55・一般棋戦0)
- 通算一般棋戦優勝回数:清水市代 11回
- 個人の連続記録
- 一冠以上連続在位:清水市代 18年7か月(1991女流王将獲得[1992年3月24日] - 2010女流王将失冠[2010年10月28日])
- タイトル戦連続登場:清水市代 22期(1995女流王位戦 - 2000倉敷藤花戦)
- タイトル戦連続挑戦:中井広恵 4期(2001女流王位戦 - 2002女流王将戦)
- 同一タイトル戦連続登場:清水市代 19期(1993 - 2011女流王位戦)
- 個人以外の連続記録
- タイトル戦で奪取無し(防衛)の連続発生:6期(1978女流王将戦 - 1980女流名人位戦・2002女流王位戦 - 2003倉敷藤花戦)
- タイトル戦で奪取(在位者交代)の連続発生:5期(2013マイナビオープン - 2013女流王座戦)
- 同一タイトル戦で奪取(在位者交代)の連続発生:7期(1994 - 2000女流王将戦)
- 最年少記録
- タイトル最年少挑戦:中井広恵(13歳9か月・女流王将戦)
- タイトル最年少獲得:林葉直子(14歳3か月・女流王将戦)
- 最年長記録
- タイトル最年長獲得(防衛):清水市代(40歳9か月・女流王将戦)
- タイトル最年長奪取:清水市代(40歳1か月・女流名人戦)
- タイトル最年長挑戦:中井広恵(51歳4か月・倉敷藤花戦)
- 同一カード
- タイトル戦通算 = 20期(中井広恵-清水市代)
- 同一タイトル戦通算 = 10期(中井広恵-清水市代、女流名人戦)
- 同一タイトル戦連続 = 4期
- (中井広恵-清水市代、1994 - 1997女流名人戦)
(清水市代-石橋幸緒、2006 - 2009女流王位戦)
- (中井広恵-清水市代、1994 - 1997女流名人戦)
- 同一カードでのタイトル戦棋戦数 = 8棋戦
- タイトルの分散(全タイトルの保持者が異なる)
女流タイトル戦において、タイトルの分散は4タイトル時に2回生じている。
- 4タイトル時
5タイトル以上においてはタイトルの分散はまだ生じていない(2024年時点)。
- 日本国外での女流タイトル戦実施
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アマチュアの棋戦
→詳細は「将棋のアマチュア棋戦」を参照
下記6大会(個人戦)は主要アマ6棋戦と呼ばれる。そのいずれかにおける優勝は奨励会三段リーグ編入試験の受験資格となる。
- 全日本アマチュア名人戦
- アマチュア竜王戦
- 全国アマチュア王将位大会
- 朝日アマ名人戦
- しんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会(赤旗名人戦)
- 支部名人戦個人戦
アマチュア出場公式棋戦
棋士・女流棋士により行われる公式棋戦(タイトル棋戦、一般棋戦、女流タイトル棋戦)の中には、アマチュア選手の出場枠を設けている棋戦がある。
現在行われている公式棋戦(タイトル棋戦、一般棋戦、女流タイトル棋戦)のうち、アマチュアの出場枠が設けられているのは以下の10棋戦(うち女流4棋戦)。
- タイトル棋戦(8棋戦のうち2棋戦)
- 竜王戦(ランキング戦6組、アマ4名 = アマチュア竜王戦ベスト4、第1期〈1988年度・1987年11月開始〉から)
- 棋王戦(アマ1名 = アマ名人〈全日本アマチュア名人戦〉、第20期〈1988年度・1988年1月開始〉から)
- 一般棋戦(7期線のうち4棋戦)
- 朝日杯将棋オープン戦(アマ10名 = 朝日アマ名人および朝日アマ名人戦ベスト8、学生名人(全日本学生将棋名人戦)、第1回〈2007年度〉から)
- 銀河戦(アマ2名 = 全国アマチュア王将位大会・アマ王将および準アマ王将、第9期〈2001年度・2000年8月開始〉から)
- 新人王戦(アマ1名 = しんぶん赤旗全国囲碁将棋大会・赤旗名人 、第27期〈1996年度・1995年11月開始〉から)
- 加古川青流戦(アマ3名、アマチュア予選で選抜2名・推薦1名、第1期〈2011年度〉から)
- 女流タイトル棋戦(8棋戦のうち4棋戦)
- マイナビ女子オープン(アマチュア予選で選抜)
- 女流王座戦(アマチュア予選で選抜)
- 女流王将戦(5名、一般・大学生・高校生・中学生・小学生の各1名)
- 倉敷藤花戦(2名)
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脚注
関連項目
外部リンク
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