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THE DETECTIVE STORY

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THE DETECTIVE STORY探偵物語(たんていものがたり))は、『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』の前半パート(約25分)に放送された加藤茶志村けん探偵に扮するコメディドラマであり、同番組を代表するメイン企画である。

概要

要約
視点

松田優作が主演した『探偵物語』のオマージュとなっている。オープニング曲は志村と親交の厚い柳ジョージが起用され、メイン音楽はたかしまあきひこが担当した。

探偵2人が仕事やトラブルに巻き込まれた中で繰り広げられるギャグ要素を多分に盛り込んだコメディであり、コントのような展開を繋ぎつつ約25分全体で1話となるドラマストーリーとなっている。

放送当時はバブル景気まっただ中で、巨額の制作費が投入された非常に豪華な作りとなっており、たった10秒のシーンのためにエキストラを200人起用したり、500食分の弁当、フランス料理をひっくり返したり、ハリウッド映画顔負けのカースタントを織り込んだカーチェイス[1]、ヘリチェイスや爆破といったシーンをも撮影した[2]。ゲストに第1回の丹波哲郎をはじめとして大物俳優・タレントが多く出演し、小泉今日子シブがき隊など人気アイドルや後述のロバート・イングランドやレスリー・ニールセンのようなハリウッド俳優を出演させたりした。カーチェイスシーンも含め、ほとんどの撮影は緑山スタジオ・シティで行われた。

稀にではあるが女性のヌードを流したり、女性のスカートの中にカメラを入れて撮影したり、前番組『8時だョ!全員集合』の時のように物を壊したり、食べ物を粗末にするシーンが多かったため、小中学生に大人気だったものの親には不評であり、子供に見せたくない番組の上位に必ずランクインしていた。

なお加藤は志村の事を名字で呼んでいるが、志村は殆どの場合加藤を「おまえ」「にいちゃん」等代名詞で呼んでいた(加藤は志村の芸歴・学年的な先輩にあたり、志村の自著『変なおじさん』では「加藤さん」と呼んでいる)。

夏の時期には第24回、第81回など、ホラー系の作品もあった。いずれも当時最新の技術を駆使し、本物のホラー映画に匹敵する怖さの作品となっている。ホラー映画『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガーを演じたロバート・イングランドがフレディ役でゲスト出演したこともある。

このドラマから、志村の名ギャグ「だいじょうぶだぁ」が生まれ、当番組・当ドラマの放送と並行してフジテレビ系でショートコント主体の『志村けんのだいじょうぶだぁ』が開始された。

劇中では加藤が自動車の運転を担当し、志村は助手席に座るが、これは実際に志村が運転免許を所有していないことに由来する。だが1986年5月17日放送では、志村がちり紙交換アルバイトのため軽トラの三菱・ミニキャブを運転していたり、同年7月19日放送では赤のホンダ・クイントのマニュアル車を志村が運転、加藤が助手席に座るシーンがあるなど、初期は志村も運転免許を所有している設定だったと思われる。1990年6月30日放送では、雑誌の記事に触発された志村が運転免許を取るため、自動車教習所に通う描写が見られるなど、当初から運転免許を持っていない、というキャラクターに変更されている。ちなみにこの回では、志村は鬼教官役の伊東四朗と口論の末喧嘩したり、教習所内のS字クランクを我が物顔で暴走したり、緊張のあまり教習車である日産・ブルーバードのサイドブレーキやルームミラーを破壊したりして教習所を辞めてしまい、見かねた加藤が白いトヨタ・スターレットのオートマチック車を用意、駐車車輌のトヨタ・クラウンタクシーに擦ったり、坂道でサイドブレーキを引き忘れたためスズキ・セルボに後部から衝突させながらも加藤の個人レッスンで免許取得一発合格を目指すストーリーとなっている。

ストーリー

「迷」探偵の加藤と志村は、住居も兼ねたマンションの一室で探偵事務所を開いている。謎の人物「ボス」[3]からの「私だ」という声で切り出される電話[4]によって、今日も事件が始まる。 というのが基本プロットだが、回によって大まかに以下の内容に分別される。

仕事編

探偵としての仕事がある場合、「ボス」からの電話のあとに依頼者が事務所を訪れ依頼するか、あるいはたまたま出会ったゲストの相談に乗って一肌脱ごうとする。依頼内容によっては高額の報酬が約束されることもあるが、大抵は命の危険が伴う、大変な消耗を強いられるなどまともでない仕事である。事件解決するどころか混乱に拍車をかけるか、命からがら逃げ出すところで終わるパターンも多い。また「ゲストヒロインが抱える問題の解決に挑む」回では加藤・志村やヒロインの思いついた奇想天外な案の空想(ないし実験・挑戦)シーンが登場し、殆どが諸事情(現実的に無理がある、2人の内1人だけいい思いをして片方に攻撃される等)でボツにされる展開が定番となっていた。また、ヤクザに身ぐるみを剥がされ全裸となった2人が街を前を隠しながら徘徊し女性が悲鳴を上げサラリーマンが驚愕している姿が写され、無人の事務所の机に新聞が置かれ「探偵を名乗る男2人街を全裸で歩き猥褻物陳列罪で即刻逮捕」の見出しにふざけた顔をしている加藤と志村の写真が大見出しで掲載されて終わるというパターンもあった。ただし、麻薬組織の摘発・壊滅に協力し、「二人組の探偵大活躍」という見出しの記事が新聞に掲載された、というハッピーエンドの作品もある。

アルバイト編

探偵としての依頼もなく、生活費の工面から多くの場合アルバイトをすることになる。が、その場を滅茶苦茶にして即解雇のパターンが多い。

日常編

仕事がなく、暇つぶしにパチンコや居酒屋に足を運んだら何らかのトラブルに巻き込まれる。あるいは妄想に終始する。

実験編

加藤と志村がタイムマシンやスパイ道具などいろんな発明をして実験を行うが、大抵の場合に失敗に終わるか何らかのトラブルに巻き込まれる。

シチェーション編

加藤と志村が江戸時代や中世期の人物に扮して物語が展開されるという、探偵物語の本筋とはまったく無関係の話が作られたこともあった。

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キャラクター

  • スイカマン
1986年6月28日放送回に登場。スイカの食い過ぎで志村が変身した怪人。スイカを大量に食べた志村が精神に変調をきたし病院に行くと全身にスイカの種が寄生しており、この種が発芽し志村は「ポラボー!」などと奇怪なうめき声を発しつつ大変な苦痛を味わいながら時間をかけて変身した。口から種を吐き出し人間や動物をスイカ人間にする能力を持つ。揚げ玉、海老天攻撃に弱い(食い合わせにちなんでいる)。多数の人間と犬(ラブラドール・レトリバー)一匹をスイカ人間・犬にした。が好物。最終的に塩で誘い出されて捕獲され、ベッドに縛りつけられた挙句女性霊能者に呪文とともに天かす・海老天を何度もぶつけられ元の姿に戻る。スイカ畑や墓場からもスイカ人間を誕生させ、放送回のエンディングではそのシーンがハイライトとして放映された。
  • ハエ男
1987年8月1日放送回に登場。加藤があんまんを食べ残しておいていたところそこにハエがたかった。それを知らないまま志村が食べたところ変身してしまった怪人。巨大化し東京都内で大暴れした。フジテレビにて裏番組として放送された「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」にも同名のキャラクターが登場しているが、関連性はない。
  • マツタケマン
1987年11月14日放送回に登場。志村が密かに栽培していたマツタケを加藤が無断で食べてしまい、それを知った志村が怒りのあまりマツタケの被り物をした自称正義の味方の変質者に変身した。頭からマツタケミサイルが出る。時期外れに登場するとしなびていて弱く、腰も低い。志村がマツタケを栽培していたケースの蓋は施錠されていたが底がなかったため、加藤がケース自体を持ち上げると、マツタケの植木鉢が現れた。BGMにはマイケル・ジャクソンの「バッド」が使用され、曲に合わせて志村が踊って「Who's Bad」と言いつつ登場した。
  • 人面ネズミ・ネコヘビ
1990年4月7日放送回に登場。人面ネズミは人の顔をしたネズミで、ネコヘビに食べられてしまう。ネコヘビはの頭をしたヘビで、抵抗するも最後は志村に振り回されて死んでしまう。小学生・低年齢層を恐怖に落とし入れたリアルな映像は放送当時では珍しいコンピュータグラフィック技術を使って製作され、メイキング編でも紹介された。
1990年5月5日放送回に登場。『エルム街の悪夢』シリーズの名キャラクター。ガラスを長い爪で引っ掻く(その不快な音で加藤と志村が悶え苦しむ)、襲うために追いかけてきたと思ったら実は便意をもよおしてトイレに駆け込む[5]などコメディシーンも演じ、ヒゲダンス(志村が投げた果物を爪に刺してキャッチ)にも挑戦した。最後は爪に落雷を受け溶解して死んでしまう。ロバート・イングランドが演じ、エンディングでは素顔のイングランドの姿とともに、彼がフレディへと変化するメイク作業が紹介された。
  • 原始時代の動物達
1990年9月15日放送回に(9種が)登場。タイムマシンで原始時代にタイムスリップした加藤と志村を振り回した。映像は(加藤と志村、及び原始時代と共に)アニメーションで描かれた。
加藤と志村の気配に気づき、逃げていった。
1匹目は加藤と志村が自分の背中に乗った為、振り下ろしたついでに追い掛け、押し潰した。2匹目はイクチオサウルスから逃げる加藤と志村を自分の頭に乗っけたついでに遠くまで飛ばした。
1匹・2匹目は普通に飛んでいて。3匹目はトンボを食べようとした。4匹目は自分の卵を目玉焼きにした加藤と志村を捕らえたが、志村のおならで撃退された。
プテラノドン(4匹目)を撃退して池に落下した加藤と志村を睨みつけた(その内の1匹目は水面からジャンプした)。
ブロントサウルス(2匹目)に飛ばされた加藤と志村を野球ボールのように飛ばした。
ステゴサウルスに飛ばされた加藤と志村をティラノサウルス(1匹目)とトリケラトプスと一緒にキャッチボールのように遊びまくった。
1匹目はパラサウロロフスとトリケラトプス一緒にキャッチボールのように遊びまくり。2匹目は加藤と志村を食べようとした原始人達が付けた火を小便で消した。
パラサウロロフスとティラノサウルス(1匹目)と一緒にキャッチボールのように遊びまくった。
飛ばされてきた加藤と志村を先住民の如く、食糧として追い掛け回すが、最後は加藤と志村が現代へ戻った為、取り逃がす。体が鋼鉄のように硬い。長老は加藤曰くいかりや長介に似ているとの事。
裸の銃を持つ男』シリーズのキャラクター。レスリー・ニールセンが演じ和気藹々としたコントを競演した。来日中に誕生日を迎え本編収録後に誕生日ケーキを送られて祝福された場面がエンディングに放送された。ちなみに、フジテレビ系『志村けんのだいじょうぶだぁ』SPにもゲスト出演し刑事コント等をした。
  • カメライオン
  • カマキリ男
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ギミック

かなり多くの回で使われたギミックで、文字通りどこの屋内に入っても極道しか居ない。一回丸々の時と合間のショートコントとして使われることがある。
  • 「だいじょうぶだぁ教」
志村が番組内で始めた「宗教」[6]。三つ又に改造したうちわ太鼓を三つ又ので打ち鳴らしながら、独特の節回しで「(デ・デンッ・テン)だぁいじょうぶだぁ(デ・デンッ・テン)ウェ!ウェ!ウェ!」[7]と唱え、信者(多くはゲスト)が同じ節を復唱する。年々下品な発音になるこの節をゲストに復唱させ、特にゲストが若い女性の場合恥ずかしがって復唱できない様子が笑いの種にされた。後に同じ三つ又の「だいじょうぶだぁ太鼓」なる団扇太鼓も発売された。第80回「空飛ぶハエ男─パパドントフライの巻」ではハエ男が本当に志村かどうかを見極めるために、ハエ男の前で加藤たちがこのオツトメを試みるシーンもある。後日このネタをタイトルにした『志村けんのだいじょうぶだぁ』がフジテレビで放送された。
頻繁に見られた。特に金ダライは“ドリフギャグ≒金ダライ”の図式を確立したまま何度も使われた。女性ゲストの自宅(セット)に招かれた際、レコードをかけたとたん盆回りが流れ出した事もあった。
  • 調律の合っていない楽器
ゲストと共同でチェロピアノを演奏するが志村のみ音程が合っておらず、加藤とゲストに突っ込まれる、やがて逆上した志村と交代した加藤とゲストが演奏するたびに海苔缶の蓋やスリッパで叩かれる、特にゲストの場合は一斗缶や金槌、バケツで水を掛けられる。
  • ハワイ旅行当選
志村がハワイ旅行に当選するが、パスポートを持っていなかったため出国できず、高田馬場から加藤に電話しラジカセでハワイアンを流すなどしてハワイにいるかのように装った。数日で事務所に戻りハワイ土産として「ハワイ」と書かれた木刀を加藤に渡すもののバレてしまい、パスポートについて無知な発言をした挙句ボスから「ハワイには木刀はない」とツッコまれた。
  • 豆まきから戦争
2月の節分のときに2人が豆まきをするが、どちらともなく“思いっきりぶつけられた”ということから喧嘩になり、豆一人握り分→豆入れ物ごと→納豆→ボールと投げるものが次第にエスカレートしていき、やがて映画『ランボー』のような戦いへと発展していく。また、前座のショートコントでは、本コーナーのアニメ版が製作放映されたこともあった。
  • 道路工事
加藤と志村が工事現場でターゲットの行方を訊ねる。加藤と志村が話し始めると工事が開始され、話すのを止めると工事も止まる。
  • VIPに質問
末期。加藤と志村がブッシュ大統領フセイン大統領などのVIPにターゲットの行方を訊ねる。ブッシュ、フセインは本人の映像が使用された。
  • アニメ
犬(加藤)と猫(志村)という『トムとジェリー』風のキャラになった志村と加藤が、起床後の朝食を巡り大喧嘩した後に、たまたま見かけたメス猫に一目ぼれし、奪い合いの喧嘩となり、最後は工場に保管されていたダイナマイトが爆発し二人は黒焦げになる。

オープニングテーマ

タイトロープ -闇に響く声-』(初代)
作詞:トシ・スミカワ/作曲:柳ジョージ/編曲:本多俊之
初期はイントロが長かった。
STAY -ボトルネックが泣いている-』(2代目)
作詞:田口俊/作曲:斉藤恵/編曲:平野孝幸
この時のオープニングではタイトルに「THE INCOMPLETE WORKS」が付け加えられていた。
加藤と志村が無線機を持っているシーンは#126より流用、なお#126のOPは全編ゲストの尾行シーンに出演者テロップをかぶせた。
OLD FASHIONED LOVE SONG』(3代目)
作詞:葉庭敏貫/作曲:柳ジョージ/編曲:平野孝幸
Woke up this Morning』(4代目)
作詞:竹本聖/作曲:柳ジョージ/編曲:岡沢敏夫

放送リスト

要約
視点

(×は故人)

1986年

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1987年

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1988年

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1989年

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1990年

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1991年

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1992年

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  • ストーリーは原則として1週完結であり、最後に「THE END」とテロップが表示された。まれに1週で解決ができない場合は1話2週完結のストーリーとなった。1話2週の場合は「来週につづく」とテロップに表示した(このコーナーでは、斜体ゴシックのフォントになっていた)。これらは、本家『探偵物語』のストーリーを意識したことのほか、当時忙しくなっていた志村・加藤やスタッフのスケジュール確保や、他のコーナーの時間増大なども理由である。1990年頃までは、1週でストーリー2話流していた時期もあった。最初の1話は簡素な内容がほとんどであり、2話目になると、先述の「来週につづく」となる場合もあった。
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ゲーム

1987年11月30日にはこのコーナーを題材にした『カトちゃんケンちゃん』というPCエンジン用ゲームソフトがハドソンより発売された。このソフトはドラマ内で2人が遊ぶシーンがあったり、特番で高橋名人をゲストに招いて視聴者代表とハイスコアを競うという企画も行われたほか、おもしろビデオコーナーでの視聴者プレゼント賞品としても登場した[37]

注釈

関連項目

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