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連続テレビ小説
NHKの連続ドラマシリーズ ウィキペディアから
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『連続テレビ小説』(れんぞくテレビしょうせつ)は、1961年度から放送されているNHKのテレビドラマシリーズ(帯ドラマ形式の連続ドラマ)である。愛称は朝ドラ(あさドラ)[1]。
![]() | この記事(および「連続テレビ小説」関連記事群)はプロジェクト:テレビドラマの下位プロジェクトである、プロジェクト:連続テレビ小説の管轄に変更となりました。編集される方は、このプロジェクトへ参加していただきますようお願いします。また、参加されない場合であっても、このプロジェクトをお読みください。(2016年4月) |
概要
NHKにおける朝8時台の帯ドラマ枠の総称である[注 1]。主人公(多くは女性)の半生・生涯を中心に、それをとりまく家族や家庭を描いたホームドラマの体裁がほとんどである。
『大河ドラマ』と並び、NHK、さらには、日本のドラマの代表格としてメディアでも取り上げられ、スポーツ紙などで週毎のあらすじ・視聴率の記された記事が公開されている。
放送は2020年度から、1回15分・週5回・半年間(26ないし25週・全130回前後)である。
2010年代以降、SNSの台頭に伴い、Twitterやブログなどで視聴者による感想やイラスト[注 2]の投稿(NHK側から募集を呼びかけることもある)など、新たな楽しみ方も開拓されてきた。
歴代作品一覧
→詳細については「連続テレビ小説作品一覧」を参照
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歴史
要約
視点
元々は戦後、毎朝ラジオにて生放送で小説が朗読されており、この枠名が「連続ラジオ小説」であった[注 14]。この枠が小説の朗読からラジオドラマに変更された。
さらにテレビ放送開始に伴い、この枠がテレビドラマに変更された。この経緯から「連続テレビ小説」という枠名になっている。ラジオドラマの名残から、初期のものは台詞よりも「語り」が多用された。その後、全作品で「語り」が置かれている(「語り」については連続テレビ小説作品一覧を参照)。
ドラマとしての原典・雛形は十朱幸代や岩下志麻らを輩出したNHKの帯ドラマ『バス通り裏』(1958年 - 1963年、月 - 金曜の19時15分 - 19時30分)が挙げられる。
1961年度に初作『娘と私』が放送を開始した[6][7]。本作の放送は月 - 金曜の8時40分 - 9時。次作『あしたの風』から月 - 土曜の8時15分 - 8時30分に48年間固定された(#放送日時の推移(総合)を参照)[注 15]。
放送は、4月から翌年3月までの1年間と長丁場であったため、出演者を拘束する期間が長く、その撮影も初期の2インチVTRでは編集が困難であったため、1回15分を全て連続撮影し失敗すると初めから撮り直しする、撮って出しにほぼ類似したスタイルなど負担が大きかった。特に毎年の主演女優は必ずといってよいほど途中で体調を崩していた。さらに『鳩子の海』(1974年度)では脚本家の林秀彦が極端な遅筆で撮影に支障を来した[8]。
これがきっかけとなり、次作『水色の時』から半年毎に1作となる。さらに上半期(4月 - 9月)を東京制作、下半期(10月 - 3月)を大阪制作とすることで、余裕をもって制作に取り組めるようになった。
以降、NHK開局周年記念作などの1年作品[注 16]以外は、東京・大阪の交互制作の体制が維持されている。21世紀になってからは平均視聴率が著しく低下したが、放送時間を15分繰り上げた『ゲゲゲの女房』(2010年度上半期)からは視聴率は復調傾向にある。
『エール』(2020年度上半期)から4K制作となる。また、NHKが推進する「働き方改革」による制作現場の負担軽減を背景に、4K制作に伴う制作時間および制作費の増大への対策として週5回放送の検討が進められ[9][10]、2019年7月24日の定例会見で、木田幸紀放送総局長が正式決定を発表した[11]。
変遷
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番組内容
要約
視点
タイトル
『おはなはん』(1966年度)以降、「ん」がタイトルに含まれる作品は文字通り「運」がついて高視聴率になるともされる[19][20]ことから、「ん」がタイトルに含まれる作品が全体の5割を超えた時期もあった[21]。同様にこの作品から、タイトルが主人公の名前・呼び名そのもの、またはそれらがタイトルに入ることが多くなった。
2024年度下半期から、平仮名4文字のタイトルが3作品続く[22]。
傾向
NHKドラマ番組部の遠藤理史部長によると、ヒロイン像は3つに分けられるという[23]。『おはなはん』(1966年度)から『おしん』(1983年度)までは「縛られた場所から出るヒロインの時代」、『はね駒』(1986年度上半期)、『ひらり』(1992年度下半期)、『ひまわり』(1996年度上半期)、『天うらら』(1998年度上半期)など「女性が進出しきっていない職種で頑張るヒロインの時代」、『ちゅらさん』(2001年度上半期)からは「女性の自己実現」がテーマになっている。
朝ドラのプロデューサー歴もある小林由紀子は2009年の時点で、『鳩子の海』(1974年度)以前、『水色の時』(1975年度上半期)以降、『青春家族』(1989年度上半期)以降、『私の青空』(2000年度上半期) 以降と、4区分している[24]。
ほとんどの作品がハッピーエンドであり、ヒロインや主人公の死を描いたものは『うず潮』(1964年度)、『すずらん』(1999年度上半期)、『カーネーション』(2011年度下半期)、『マッサン』(2014年度下半期)、『らんまん』(2023年度上半期)、『虎に翼』(2024年度上半期)があるが、いずれも「大往生」に近いものが多い。逆に、主人公の父親・母親は物語の序盤・中盤で亡くなり[注 23]、「その悲しみを乗り越え、成長する」「その死をきっかけに、残された家族が和解する」といった展開がほとんどになっている。1本の作品で両方を取り入れたものに『舞いあがれ!』(2022年度下半期)がある。
ほぼ全作品がフィクションであるが、民放ドラマのような「このドラマはフィクションであり、登場人物、団体名等は全て架空のものです」「――実在のものとは関係ありません」表示はほとんど出ない[注 24]。実在の人物で実名であっても「モデル」や「モチーフ」として描かれ[25][26][注 25]、自由に翻案・創作エピソードが加えられてきた。
- 原作者・原案者の自伝的な作品:『うず潮』(1964年度)、『おていちゃん』(1978年度上半期)、『チョッちゃん』(1987年度上半期)、『春よ、来い』(1994年度下半期 - 1995年度上半期)、『あぐり』(1997年度上半期)、『オードリー』(2000年度下半期)、『芋たこなんきん』(2006年度下半期)、『ゲゲゲの女房』(2010年度上半期)
- 原作者・原案者の親族を主人公にした作品:『おはなはん』(1966年度)、『マー姉ちゃん』(1979年度上半期)、『てるてる家族』(2003年度下半期)、『純情きらり』(2006年度上半期)、『花子とアン』(2014年度上半期)
- 特定の実在の人物の生涯(半生):『いちばん星』(1977年度上半期)、『なっちゃんの写真館』(1980年度上半期)、『本日も晴天なり』(1981年度下半期)、『おしん』(1983年度)、『心はいつもラムネ色』(1984年度下半期)、『はね駒』(1986年度上半期)、『凛凛と』(1990年度上半期)、『カーネーション』(2011年度下半期)、『マッサン』(2014年度下半期)、『あさが来た』(2015年度下半期)、『とと姉ちゃん』(2016年度上半期)、『べっぴんさん』(2016年度下半期)、『わろてんか』(2017年度下半期)、『まんぷく』(2018年度下半期)、『エール』(2020年度上半期)、『おちょやん』(2020年度下半期)、『らんまん』(2023年度上半期)、『ブギウギ』(2023年度下半期)、『虎に翼』(2024年度上半期)、『あんぱん』(2025年度上半期)、『ばけばけ』(2025年度下半期予定)、『風、薫る』(2026年度上半期予定)、『ブラッサム』(2026年度下半期予定)
- 直接のモデルではないが、主人公に影響を与えた特定の実在の人物(またはそれをイメージした人物)がいる作品:『なつぞら』(2019年度上半期)、『スカーレット』(2019年度下半期)、『カムカムエヴリバディ』(2021年度下半期)
2018年4月2日から『あさイチ』のMCに就任したうちの1人である博多華丸は、同年度上半期『半分、青い。』の内容に関し「朝ドラは木曜日に事が動くことが多い」と着目して「ムービングサーズデイ」と同年5月24日に表現した[27]。勝田夏子プロデューサーも、週の最初にピークがあり、真ん中でステージが突然変わる、と分析している[28]。その後、『エール』から朝ドラが平日のみになった際、『あさイチ』内で視聴者から華丸に寄せられた「『半分、青い。』の頃からストーリーが動くのは木曜日だったが、放送が週5回になったらどうなるのか?」とのメールに、華丸は「木曜動いて金曜解決じゃないですか」と答えている[29]。
時代設定
ほとんどの作品は明治中期以降(1880年代以降)が舞台であり、主人公も明治中期以降生まれの人物として描かれている。江戸時代および明治初期(1870年代以前)以前に生まれた人物が主人公なのは、『ハイカラさん』(1982年度上半期)、『あさが来た』(2015年度下半期)、『らんまん』(2023年度上半期)、『ばけばけ』(2025年度下半期予定)、『風、薫る』(2026年度上半期予定)の5作品で、『あさが来た』『らんまん』の両作品は江戸時代および明治初期の描写が存在した(『ハイカラさん』は1882年秋以降を舞台として描いている)。
明治中期以降に生まれた人物を主人公にした作品は時代が多岐にわたっている。特に、ドラマの放送年から見て半世紀以内の時代を舞台とした作品では、放送期間とほぼ重なる時代まで描かれることが多く、『ふたりっ子』(1996年度下半期)、『まんてん』(2002年度下半期)、『だんだん』(2008年度下半期)、『おかえりモネ』(2021年度上半期)、『カムカムエヴリバディ』(2021年度下半期)、『ちむどんどん』(2022年度上半期)、『舞いあがれ!』(2022年度下半期)はドラマ終盤に放送当時よりも未来の時代設定が描かれた[30][31]。
舞台地
舞台地は、東京制作では東京(江戸)を中心に東日本、大阪制作では大阪(大坂)を中心に西日本の各都市を舞台地とすることが多い。東京制作の作品で東京を舞台地に含まない作品や、大阪制作の作品で大阪を舞台地に含まない作品もある。前者は東京制作ながら、徳島県のみを舞台とする『なっちゃんの写真館』(1980年度上半期)がある。
80作目『つばさ』(2009年度上半期)が埼玉県を舞台地としたことにより、47の都道府県が全て『連続テレビ小説』の舞台地となった[32]。
撮影が行われたロケ地には多くの観光客が訪れることがあり、経済効果と地域振興を狙ってドラマを誘致しようとする地方公共団体も少なくない。2012年には「朝ドラ舞台地ネットワーク連絡会議」が発足した。
一部分の舞台地を日本以外として設定した作品は、『凛凛と』(1990年度上半期)(パリ・ロンドン)、『さくら』(2002年度上半期)(ハワイ)、『マッサン』(2014年度下半期)(スコットランド〈設定上。撮影地は北海道〉)などがある。
固有名詞の扱い
現代劇では存命著名人自身が、本人役で出演することがある[注 26]。それ以外では、セリフの中にのみ出てくる人物は実名としている場合も多い[33](登場人物名については傾向も参照)。
作品内に出てくる商品名についても多くは同様に捩っていたが[34][35]、『おむすび』(2024年度下半期)では実在の漫画誌複数が小道具としてそのまま用いられ[36][37]、「美少女戦士セーラームーン」も登場した(『半分、青い。』の「マグマ大使」と同じく資料提供)。一方で、プリクラや109やUSJといった言葉は直接使用を回避された。
NHK自体が舞台として登場する作品としては、東京放送局のアナウンサーであった『本日も晴天なり』(1981年度下半期)のほか、『花子とアン』(2014年度上半期)、『エール』(2020年度上半期)、『おちょやん』(2020年度下半期)、『カムカムエヴリバディ』(2021年度下半期)など、昭和年間前半(1920年代 - 1950年代)を描く作品に見られる。また、朝ドラ自体を登場人物が観るメタフィクション的な展開もある(『おはなはん』『カーネーション』『カムカムエヴリバディ』『おむすび』)[38]。小道具を含むクロスオーバーも見られる[34][39](その他の配役も参照)。大河ドラマやNHK紅白歌合戦のほか民放時代劇の映像も使われ、実在の映画会社名・俳優名がセリフ上で頻出したのは[40]『オードリー』(2000年度下半期)だった。
私大名でも早慶は登場することが度々あるが[注 27]、西北大学とされた例もある[41]。特に大阪制作の朝ドラ(現代劇)では、日本野球機構(NPB)の在阪球団名が頻繁に使用されている[42]。
架空の地名(市町村名など)にするケースもある[43]。『おむすび』(2024年度下半期)では主人公の最寄りの駅名はそのまま使用された。
→「おかえりモネ § 震災を示す言葉」も参照
配役
主役をはじめ主要な配役は発表と共に記者会見が行われ、芸能ニュースなどで報道される。
『大河ドラマ』にもみられるように、番組スタートから数週間は子役が主人公の幼少時代を演じる物語が展開されるものが多いが、『あまちゃん』(2013年度上半期)、『ひよっこ』(2017年度上半期)、『おかえりモネ』(2021年度上半期)、『虎に翼』(2024年度上半期)などのように、番組が始まる段階からヒロインの成長した大人の姿から始まるもの(子役は回想などで登場する程度)もある。
なお、朝ドラの裏番組のレギュラー出演者が出演する場合、裏被り回避のため当該作品の放送期間中のみ裏番組を一時降板する、もしくは放送時間帯(朝は8時 - 8時15分、昼は12時45分 - 13時)のみ当該出演者を出演させない措置が取られることが多い[44]。
主演
ほとんどの作品では、「ヒロイン」という言葉は「主演」と同義語として使われることが多い。
丁寧な役作りやリハーサルなどにより、俳優としての演技力を培えるため「ヒット女優の養成所」として本枠を位置付けることもある[45]。民放の連続ドラマに比べ、厳しい撮影が長期間続く特徴もある[46][47]。
ヒロインを務めた若手俳優は純潔・清潔・爽快な印象が強くなるため、その後の役割が狭まるとも言われる。紺野美沙子や星野知子らも自著やインタビューの中で、ヒロインのイメージと自己とのギャップに悩んだり女優活動にも少なからず影響があったと述べた。
また、『いちばん星』(1977年度上半期)では高瀬春奈から五大路子へ、『春よ、来い』(1994年度下半期 - 1995年度上半期)では安田成美から中田喜子へ、それぞれ主演を引き継いだが、いずれも体調不良を理由とする途中降板であった。
『和っこの金メダル』(1989年度下半期)では、市川紀子(後に市川翔子に改名)の民社党広報ポスターモデル契約がヒロイン内定後に判明し、放送法第4条(政治的公平の原則)に抵触するため取り消され、再オーディションの結果、渡辺梓が選ばれた。
クランクアップ後に、主演俳優が新シリーズの陣中見舞いをし、主演どうしで縁の物を交換するバトンタッチセレモニーが、1980年代以降、恒例になっている。例えば、2016年の『とと姉ちゃん』→『べっぴんさん』へのバトンタッチセレモニーの際には、同年開催のリオデジャネイロオリンピックの男子陸上400mリレーにおいて銀メダルを獲得したことから、次作品名の書かれたバトンを用いたイベントが行われ、次作品からも、バトンを用いて引継ぎ式が行われた。また、2021年の『おかえりモネ』→『カムカムエヴリバディ』へのバトンタッチセレモニーは初代ヒロインの上白石萌音が担当したが、翌年の『カムカムエヴリバディ』→『ちむどんどん』へのバトンタッチセレモニーは上白石ではなく、三代目ヒロインの川栄李奈が担当した。
主演者選考の変化
『おはなはん』(1966年度)[注 28]以来、ほとんどがオーディションで選ばれた。「朝ドラ主演は人気スター俳優への登竜門」と言われ、合格者のキャリアに応じて「新人発掘の場」「ステップアップの機会」としての性格もある。
実績が乏しく知名度が比較的低かった女優が主演に起用される事例もあった。例えば沢口靖子は、1984年に芸能界入りし『澪つくし』(1985年度上半期)で主演した。田中美里は、1996年に芸能界入りし『あぐり』(1997年度上半期)に起用された。このように、芸能界入りしてわずか1年程度の新人でも、主演に抜擢された事例はある。
一方で『ふたりっ子』(1996年度下半期)に主演の岩崎ひろみは、幼少期から子役として数多くの作品に出演し、『走らんか!』(1995年度下半期)にも出演した。
平成以降でも『青春家族』(1989年度上半期)のいしだあゆみ、『京、ふたり』(1990年度下半期)の山本陽子、『おんなは度胸』(1992年度上半期)の泉ピン子、『春よ、来い』(1994年度下半期 - 1995年度上半期)の安田成美、中田喜子のようなベテランが主演に起用された事例もある。
『さくら』(2002年度上半期)の高野志穂、『天花』(2004年度上半期)の藤澤恵麻、『わかば』(2004年度下半期)の原田夏希、『風のハルカ』(2005年度下半期)の村川絵梨などは、演技経験なし、または乏しい状態で、主演に抜擢された[48]。
『純情きらり』(2006年度上半期)の宮﨑あおい以降は、オーディションを経ずに、映画や民放ドラマで既に主演実績のある女優が、主演に起用される事例も増えている。『ゲゲゲの女房』(2010年度上半期)の松下奈緒、『おひさま』(2011年度上半期)の井上真央、『梅ちゃん先生』(2012年度上半期)の堀北真希、『花子とアン』(2014年度上半期)の吉高由里子、『ひよっこ』(2017年度上半期)の有村架純、『なつぞら』(2019年度上半期)の広瀬すず、『スカーレット』(2019年度下半期)の戸田恵梨香、『エール』(2020年度上半期)の二階堂ふみ、『カムカムエヴリバディ』(2021年度下半期)の上白石萌音、『あんぱん』(2025年度上半期)の今田美桜などは朝ドラ主演以前から、複数の民放ドラマ、映画で主演経験があり、複数社のテレビCMに出演した人気女優であった(二階堂、上白石、今田はオーディションで選ばれている)。2011年の日刊スポーツ記事では「もはやNHK朝ドラは新人女優の登竜門という意味合いだけでなく、人気女優の主演によるヒット作が大命題になりつつある」と報じられている[49]。
30歳を過ぎて主演に起用される事例もある。『芋たこなんきん』(2006年度下半期)主演の藤山直美(『心はいつもラムネ色』ほか5作)は、朝ドラ放送開始時で満48歳、芸歴42年の大ベテランであった。『カーネーション』(2011年度下半期)の尾野真千子は、朝ドラ放送開始時には満30歳、芸歴14年目で、大河ドラマ『義経』(2005年)、朝ドラ『芋たこなんきん』(2006年度下半期)などにも出演した。『まんぷく』(2018年度下半期)の安藤サクラは、朝ドラ放送開始時は満32歳、芸歴11年目であった。『スカーレット』(2019年度下半期)の戸田恵梨香は、朝ドラ開始時には満31歳、芸歴19年であった。後述のとおり、かつては朝ドラで子役を務めた。『カムカムエヴリバディ』(2021年度下半期)の深津絵里(朝ドラ出演歴なし)は、朝ドラ放送開始時は満48歳、芸歴33年であった。
助演(脇役)として出演後、主演となる例
ダブル主演の例
- 『青春家族』(1989年度上半期)、『京、ふたり』(1990年度下半期)は母娘の、『おんなは度胸』(1992年度上半期)は義母娘の、『ふたりっ子』(1996年度下半期)、『だんだん』(2008年度下半期)は双子のダブルヒロイン。
- 『カムカムエヴリバディ』(2021年度下半期)は祖母・母・娘の3世代ヒロイン。
- 『おしん』(1983年度)、『春よ、来い』(1994年度下半期 - 1995年度上半期)、『すずらん』(1999年度上半期)、『カーネーション』(2011年度下半期)、『カムカムエヴリバディ』(2021年度下半期)では、前(中)後半で別の俳優がヒロインを演じた[50][注 29]。『おひさま』(2011年度上半期)では、回想と現代の2人のヒロインによる形式をとった。
- 『旅路』(1967年度)、『マッサン』(2014年度下半期)は夫婦のダブル主演。
- 『風、薫る』(2026年度上半期予定)は、初めて血縁関係のない女性2人がヒロインとなる。
その他の配役
本業は俳優でないタレント(お笑いタレントや歌手、また舞台となった自治体で活躍するローカルタレントなど)・文化人・スポーツ選手の出演もある。特に大阪制作の作品では、関西の劇団[注 30]、上方落語界、漫才・喜劇界からの起用[注 31]、東京制作の作品ではフリーアナウンサーの起用も見られる。
出演者が別作品で同役を演じるケースは、菊地凛子が『ブギウギ』(2023年度下半期)と『虎に翼』(2024年度上半期)で演じた茨田りつ子などがある。朝ドラと大河をまたいで同役を演じたケースは『あさが来た』(2015年度下半期)で、山本耕史が『新選組!』で演じた土方歳三と、ディーン・フジオカが『青天を衝け』で演じた五代友厚などがある。
主役オーディション最終選考で次点の候補者は、ヒロインの友人役・姉妹役・娘役などに配されることがある[51][52][53][54][55][56][57]。
2011年度以降は、脇役を演じた若手女優が後にブレークする傾向もあり「新・女優登竜門」とも称される[58]。このほか、若手女優と同様にヒロインの相手役などの脇役を演じた男性俳優のブレークも見られる。
作品の舞台となった場所出身の俳優・女優が出演することもある[59]。例えば、北海道が舞台の『なつぞら』(2019年度上半期)では、北海道出身者によるTEAM NACSの全メンバーが出演している[60]。長崎・五島列島が舞台の『舞いあがれ!』(2022年度下半期)では、五島市出身の川口春奈が出演している[61][62]。
直接の配役ではないが『カムカムエヴリバディ』(2021年度下半期)においては、第1作『娘と私』(1961年度)をはじめとする歴代朝ドラ作品でNHKアーカイブスに保存されている映像を流用し、それを出演者が視聴するという件がたびたび放送された。
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放送日時
要約
視点
放送日時の推移(総合)
本編の本放送
日本国外(ワールド・プレミアムを除く)での放送時間は、いずれも当該地域の現地時間で示す。(以下同じ)
- 総合、ワールド・プレミアム(日本時間)
- 月 - 金曜 8時 - 8時15分
- BS、BSプレミアム4K(先行放送)[注 32][注 33]
- 月 - 金曜 7時30分 - 7時45分[注 34]
- テレビジャパン(
アメリカ合衆国、
カナダ、
プエルトリコ)
- NGN(Nippon Golden Network、ハワイのケーブルテレビ日本語チャンネル)
- JSTV放送(ヨーロッパ各国)→JSTV放送については「Japan Satellite TV」を参照(以下同文、夏時間採用時(アラブ首長国連邦は不採用)は1時間繰り下がる)
2011年3月までのNHK-BSの3チャンネル時代は、BShiの月 - 土曜 7時30分 - 7時45分とBS2の月 - 土曜 7時45分 - 8時にも放送された。
本編の再放送
月 - 金曜は、総合で12時45分 - 13時に再放送している。2019年度までの土曜はBSプレミアムで1週間(6日分)が9時30分 - 11時に再放送されたため、1日3回再放送された。『カムカムエヴリバディ』(2021年度下半期)まではBSプレミアムとBS4Kで23時 - 23時15分に再放送された。
- 総合
- 月 - 金曜 12時45分 - 13時[注 37]
- 2017年以降、6月23日(沖縄慰霊の日)にあたる場合は、沖縄全戦没者追悼式中継のため、全国的に時間を繰り下げることがある。追悼式の中継が予定より延長されることがある。
- 選抜高等学校野球大会の決勝戦当日は、おおむね前倒し(12時15分 - 12時30分ごろ)となる(#選抜高等学校野球大会の決勝戦当日を参照)。
- 夏の高校野球地方大会が中継される地域では、放送時間を移動させることがある。
- 重大な気象事案や強い地震の発生時などは、放送時間の変更または放送日の移動が行われる。
- 2018年4月10日から過去の作品(放送日時点の作品ではない)の再放送(アンコール放送)を平日午後に行っている。
- 月 - 金曜 12時45分 - 13時[注 37]
- ワールド・プレミアム
- 月 - 金曜 12時45分 - 13時
過去
- 総合
- BSプレミアム[注 34]、BS4K
- 月 - 土曜 18時45分 - 19時(2011年4月4日 - 2012年3月31日)
- 月 - 土曜 23時 - 23時15分(2012年4月2日 - 2017年4月1日)
- 月 - 土曜 23時30分 - 23時45分(2017年4月3日 - 2020年3月28日)
- 月 - 金曜 23時 - 23時15分(2020年3月30日 - 2022年4月8日)
- テレビジャパン
- 月 - 金曜 10時10分 - 10時25分(東海岸)/7時10分 - 7時25分(西海岸)/5時10分 - 5時25分(アメリカ本土[注 35]が夏時間の間は4時10分 - 4時25分)
- JSTV放送
- JSTV1 月 - 金曜 13時45分 - 14時、18時45分 - 19時(イギリス時間)/14時45分 - 15時、19時45分 - 20時(中央ヨーロッパ時間)/15時45分 - 16時、20時45分 - 21時(アラブ首長国連邦時間)
- JSTV2 月 - 金曜 3時45分 - 4時(イギリス時間)/4時45分 - 5時(中央ヨーロッパ時間)/7時45分 - 8時(アラブ首長国連邦時間)[注 36]
2011年3月までのNHK-BSの3チャンネル時代
BS2で、月 - 土曜19時30分 - 19時45分(2007年1月8日から)の当日分の再放送と、土曜9時30分 - 11時の1週間6回分をまとめて再放送(1996年度から[注 39])。
- 月 - 金曜は、BS-Hi・7時30分、BS-2・7時45分、総合・8時[注 40]、総合・12時45分(再)、BS-2・19時30分(再)の1日5回の放送。
- 土曜は、BS-2で1週間6回分が再放送された(10時45分の土曜分の再放送が加わる)ため、1日6回の放送。
- 2007年1月(『芋たこなんきん』の途中)から、土曜午前の「週間総集編」や「1週間分まとめて再放送」とは別に19時30分(2011年4月からのNHK-BSの2チャンネル統合以後はBSプレミアムで18時45分、2012年4月からの『梅ちゃん先生』では23時)からの再放送も行われ、BS2→BSプレミアムでは同じ作品が当日2回と土曜午前と合わせて3回放送された。
1週間分まとめて再放送
番組表の上でのタイトルは『今週の連続テレビ小説・○○』[68]。
- いずれも土曜日に1週間5回分まとめて放送。
- BS 8時15分 - 9時30分
- BSプレミアム4K 10時15分 - 11時30分
- ※2024年4月6日から、これまでのBS(旧BSプレミアム)・BSプレミアム4K(旧BS4K)同時放送を変更し、それぞれ独自編成に移行した。
- このほか、第1・2週目を中心にミッドナイトチャンネル・週末イッキ見ゾーンでキャッチアップ放送が行われる作品もある。
過去
ダイジェスト版
2019年度までは『○○(作品名)一週間 第X週』、2020年度からは『○○(作品名)第X週』[69]。
- 総合
- 土曜 8時 - 8時15分[注 42]、12時45分 - 13時[注 42]
- 月曜 4時45分 - 5時[注 43][70]
- 『NHKとっておきサンデー』内においてのフロート番組であった時期は、毎週日曜、おおむね11時5分前後から。
- 特別編成により『とっておきサンデー』が休止もしくは短縮の場合[注 44]は、翌日の未明などに単独番組として放送された。
- 初年度の2011年度は1週間分を23分に編集したダイジェスト版であった[71]。
- 2012年度からは『明日へ -支えあおう-』の設定により『とっておきサンデー』が縮小されたため、20分に縮小[72]。
- 2016年度からは、それまでコーナーとして内包していた『とっておきサンデー』の終了に伴い、日曜11時 - 11時20分に単独番組として編成された[73]。この名残で当日中に放送できなかった場合[注 44]は、翌日の未明などに移設することもあった。
- 2020年度からは15分となり、土曜8時と12時45分、日曜11時の3回になった[74]。
- 2022年度からはBSプレミアム・BS4Kの土曜ダイジェストの放送枠廃止に伴い、その分を総合の月曜4時45分 - 5時に充てたため、4回になった[70]。
- 2024年度からは日曜の放送が無くなり、3回になった。
- BSプレミアム・BS4K
- BSプレミアムとBS4Kでは土曜 7時30分 - 7時45分に放送[注 41]。
- 『カムカムエヴリバディ』(2021年度下半期)の終了をもって土曜ダイジェストの放送枠が廃止。その分を総合の月曜早朝の再放送に充てた。
開始された2012年度は日曜午後、2013年度は土曜深夜などに、不定期で放送された。
- ワールド・プレミアム
- 土曜 12時45分 - 13時
- テレビジャパン
- NGN
- 土曜 20時15分 - 20時35分(約3か月遅れ、英語字幕付。放送前後にCMが入り、放送時間は20分)
- JSTV放送
『5分で○○(作品名)』
『スカーレット』(2019年度下半期)をもって5分枠ダイジェストは廃止された。
- 総合
- 終了時は土曜 14時50分 - 14時55分、日曜 5時45分 - 5時50分、17時55分 - 18時(2015年度から)[75]
スポーツ中継や特別番組などにより放送時間が変更となることがあった。
5時45分からの回は月末は『国際放送番組審議会報告』のため休止。また2013年度以降は『5分で(作品名)』の最終週分は放送されず、その回は、次回の朝ドラの予告編を取り上げた『NHKプレマップ』などに差し替えられた。
2012年度までは、おおむね日曜18時40分 - 18時45分。2013年度は日曜5時45分 - 5時50分、月曜0時5分 - 0時10分。
- ワールド・プレミアム
- 日曜 21時50分 - 21時55分
従来の枠に『NHKスペシャル』の5分版である『Nスペ5min』が編成されたため、2012年度下半期から時間帯が変更された。その2012年度上半期の18時55分 - 19時枠(2011年度よりも1分繰り下げ)では、前座番組『ザ少年倶楽部』が18時の『NHKニュース』の放送時間拡大や大相撲中継の延長などで開始時刻が遅れた場合は、休止または別時間帯にスライドされることもあった。
参考
NHKが発行する「放送番組時刻表」[76]における正式な番組名は『朝ドラダイジェスト』。どちらも『おひさま』(2011年度上半期)からスタートした。
『NHKとっておきサンデー』内では、おおむね20分版を放送したが、2011年度は稀に5分版を放送したこともあった(『あなたのアンコール』の本編時間が長い場合や特設ニュースが急遽組まれたことなどにより、変更が生じた場合)。ダイジェスト版は解説放送無しであるが字幕放送[注 45]を使用。
アンコール放送
- 太字は大阪制作。
- 総合のアンコール放送は、月 - 金曜の週5回であるため、週6回時代の作品を放送する際には曜日のずれが生じており、放送開始・終了とも番組改編期とずれている。
総集編・特別編
放送時期
総集編や特別編が放送されることがある。作品によっては複数回放送されることもある。
『ゲゲゲの女房』(2010年度上半期)までは、おおむね1回45分を4 - 5回に分けたが『ちゅらさん』(2001年度上半期)『どんど晴れ』(2007年度上半期)は、75分×3回に分けたことがあった。
『てっぱん』(2010年度下半期)からは、前後編2部方式で放送期間中の中盤ごろに放送されることがある。さらに改めて前後編の完全版をまとめて放送することもある。
2015年は11月30日に水木しげるが亡くなったことを受け、追悼番組として12月5日[77]、12日[78]、13日[79]に連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』の総集編が再放送された。
『カムカムエヴリバディ』(2021年度下半期)は、2021年12月29日に前編「安子編」[80]、2022年5月4日に「安子編(再放送)」[81]「るい編」[82]「ひなた編」[83]が放送された。
『舞いあがれ!』(2022年度下半期)は、2022年12月29日に前編を放送[84]。2023年5月5日に前編を再放送[85](6月10日未明にも再放送[86])。その後、後編を放送する予定であったが、地上波「総合」では後編放送中に能登群発地震による緊急地震速報とそれに伴う非常報道体制が敷かれたため、途中(開始後12分40秒)で打ち切り[87][88][89](6月10日に振替放送[90])。なお、衛星波「BS4K」では5月6日に通常どおり放送された[91][92]。
また、放送開始直前・放送開始後・年末年始などに、番組の見所や放送時点までのあらすじ、出演者インタビュー、収録の舞台裏などを放送することがある。
なお、『エール』(2020年度上半期)は第119回でドラマ本編は終了し、第120回(最終回)は特別編として現代のNHKホールで登場人物達(劇中で亡くなった人物も含む)が歌を披露するコンサートが行われた[93][94]。
総集編のソフト化
総集編は『雲のじゅうたん』(1976年度上半期)『おしん』(1983年度)など一部で制作された。『ふたりっ子』(1996年度下半期)以降は、ほぼ全作品がNHK(発売元NEP)からビデオソフト(DVD・VHS・Blu-ray)化されている。
このほか『NHK連続テレビ小説 朝のヒロインたち』(発売元アポロン)という『澪つくし』(1985年度上半期)までの超ダイジェスト版(全2巻)のVHSソフトもあった。
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放送休止・変更の事例
要約
視点
終日報道特番が行われている場合でも、総合の本放送と再放送の各15分間は特番を中断して放送することが多い[注 70]。
年末年始
年末年始は、ほとんどが週単位で休止となる。1984年までは、12月29日以降も放送された[注 71]。
作品によっては、年末の放送最終回を総集編的な内容(主人公の回想など)としたり、劇中でも丁度年をまたぐようような演出がされることがある。
広島原爆の日(8月6日)
8月6日は「広島平和記念式典」の中継が8時台に入る場合は7時45分ごろからの繰り上げ放送となることが多い[注 72]。2021年までは中国地方の5局を除き、8時40分前後からの繰り下げ放送であった。
『NHKアーカイブス』のNHKクロニクル≫過去の番組表によれば、2009年までは放送開始が8時15分(#放送日時の推移(総合)を参照)で通常より後倒しで放送され、1962年『あしたの風』から1966年『おはなはん』までは8時20分、1968年『あしたこそ』から1986年『はね駒』までは8時25分(1971年『繭子ひとり』・1976年『雲のじゅうたん』・1977年『いちばん星』・1981年『まんさくの花』・1985年『澪つくし』は8時30分、1983年『おしん』は8時35分)、1987年『チョッちゃん』から1994年『ぴあの』までは8時30分、1996年『ひまわり』から2015年『まれ』までは8時35分 - 8時39分の間(2011年『おひさま』は8時42分)といずれも繰り下げ放送で、繰り上げ放送となったのは上述の2016年からである。
選抜高等学校野球大会の決勝戦当日(3月末 - 4月上旬)
選抜高等学校野球大会の決勝戦当日は、試合開始が12時30分のため、総合の再放送が12時の『NHKニュース』の直後である12時15分からの繰り上げ放送となる(#本編の再放送も参照)[69][注 73][101][102][103]。
1985年までは試合開始が13時であったため、12時の『NHKニュース』を15分で終了させ、続く『ひるのプレゼント』(土曜日は別番組)と『連続テレビ小説(再放送)』を5分ずつ繰り上げて放送し、試合開始5分前の12時55分から決勝戦の中継が行われた[69]。また、1961年[104]と1986年 - 1991年は決勝戦の中継が終了した後に放送された[105][106][107][108][注 74][110]。
休止および中断
放送日程を週単位で繰り下げ
1日に2回分を放送
- 2000年までを挙げた(2001年以降は省略)[69]。
- 特に断りが無い場合は、総合における12時45分 - 13時の再放送。翌日に2回分を放送[注 75]。
- ○=土曜日に2回分を放送。◎=土曜日に3回分を放送。
放送飛ばし事故
2002年9月20日(金曜日)の『さくら』の総合における朝の放送で、誤って翌日の21日(土曜日)分の放送を流してしまい、視聴者から7000件以上の苦情が来た[154]。本来、土曜日に流れるはずの「See You Next Week.」が金曜日に流れて疑問に思った視聴者も多くいた。原因は、放送テープの取り違えであった[155]。なお、BSでは通常どおりに放送された。
NHKは、ニュースと12時44分の特設枠で謝罪放送を行った上で、次のように対応した[156]。
- 20日放送分の本放送を本来の再放送時間帯に臨時枠移動(つまり、12時45分枠は当初予定の内容が放送された)。
- 21日の本来の本放送時間帯に20日の再放送を臨時枠移動。
- 21日の本放送(20日に誤って放送されたものと同じ)を15分繰り下げ。
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日本国外における放送
日本国外においての、当シリーズ放送のきっかけとなったのは、1983年度に1年間かけて放送された『おしん』で、放送終了後の1984年にアメリカ合衆国、オーストラリア、シンガポール、タイ王国の4か国に輸出されたのが始まりとされる[160]。
特に『おしん』の人気は世界的に根強いものがあり「国際交流基金」が発展途上国に向けて日本のテレビ番組の貸し出し供給を行っていることから[160]、2015年12月現在(統計以下同文)では、全世界73か国・地域[161]で放送されており、1985年に放送された中華人民共和国においては、視聴率が90%を超えた地域もあったほか、台湾(中華民国)では通算27回も再放送された事例(2007年7月現在)がある[160]。(当該項参照)
また、これ以外の朝ドラも『カーネーション』(2011年度下半期)(31か国)、『すずらん』(1999年度上半期)(21か国)、『あまちゃん』(2013年度上半期)(11か国)など多くの作品が番組販売供給により輸出[161]されているほか、現在放送されている新作についても、NHK直営の国際テレビ放送であるNHKワールドプレミアムで、放送当日の総合と同時放送が行われているほか、NHKの欧米の現地法人である「JSTV」(欧州)、「テレビジャパン」(北米)を通して、放送当日の総合の放送終了後の時差[注 36]でほぼリアルタイムで放送されている。
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国内他局における放送
専門チャンネルにて放送されている。NHKでの放送と違い、字幕や副音声が付加されていないことがある。
- チャンネル銀河
- 一部作品の放送実績がある。
- ファミリー劇場
- 一部作品の放送実績がある。
- BS12 トゥエルビ
- 2020年10月 - 2025年1月。毎週月曜19時から一部作品の1週間分を放送した。
- BS11 イレブン
- 2024年4月 - 2025年4月。毎週火曜に一部作品の1週間分を放送した。
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番組の構成
要約
視点
オープニング・テーマソング
各作品とも開始時にクレジットタイトルが表示され、オープニングのテーマソングが流れる。当初は全てインストゥルメンタルであったが、1990年代以降は歌詞入りの楽曲(ポップス系歌手の書き下ろし[注 77])が多く採用されるようになる。
初の歌詞入りオープニング・テーマソングは『ロマンス』(1984年度上半期)である[14]。また、最後のインストゥルメンタル曲は、『あんぱん』(2025年度上半期)までの時点では『あまちゃん』(2013年度上半期)である(あまちゃん#オープニング・エンディング)を参照)。
月曜日は、スタッフのクレジットタイトルも流れるためテーマ音楽は長めになる。作品によっては、オープニング映像やテーマ音楽の歌詞が途中で変化することもある。また以下の作品は、特定の回に変則的なパターンを出す。
- 『ウェルかめ』(2009年度下半期)までは、第1回と最終回、ならびに『ひまわり(1996年度上半期)[注 78]』の全話を除き、開始時のアバンタイトル(導入部)は無く(第1回・最終回でもアバンタイトルを行わない作品もあった)、放送時刻と同時にオープニングタイトル(テーマ音楽)に入っていた。
- 『ゲゲゲの女房』(2010年度上半期)以降は、アバンタイトル(15秒から2分程度、冒頭に「連続テレビ小説」のシリーズタイトル表示)が入ることが多い(しかし、一部の回のみアバンタイトルが入らないこともある)。また、最終回ではオープニングをエンディングとして最後に流すこともある。
- 『ごちそうさん』(2013年度下半期)では、第78回と最終回は通常のオープニングは使わず(78回ではアバンタイトルも省略)、タイトルを出したのち早速本編に入り、出演者とテーマ曲はエンディング(通常のカットイン・アウトではなくロールテロップ)に流される変則パターンとなった(ごちそうさん#オープニングを参照)。
- 『エール』(2020年度上半期)では、基本他の作品同様、月曜日は90秒、他の曜日は60秒であるが、物語の節目の回で月曜日以外でも90秒になったり、月曜日であっても60秒になった回があった。さらに、重苦しい内容の回などでオープニングテーマ曲が流れず、タイトルとスタッフロールのみしか流れない、オープニングカットの回があった(エール#オープニングを参照)。
- 『カムカムエヴリバディ』(2021年度下半期)の第8回では、ほぼ番組の終盤に差し掛かった本編12分ごろから90秒のオープニング(一部省略)が流された(カムカムエヴリバディ#オープニングを参照)。
- 『らんまん』(2023年度上半期)の第25回では、1つの区切りということから[注 79]、冒頭から本編に入り、クレジットタイトルはエンドロールで流し、その後予告編も放送された[注 80](らんまん#エンディングを参照)。
2012年には「朝ドラ50years NHK『連続テレビ小説』放送開始50周年テーマ音楽集」というCDが発売された。作品毎にサントラCDが販売されるようにもなっている。
2010年代以降は、朝ドラ(特に大阪放送局制作)の主題歌と歌唱アーティストが『NHK紅白歌合戦』に選出される例も多い[注 81]。
選抜高等学校野球大会の入場行進曲として主題歌が選出された例もある。
- 第83回選抜高等学校野球大会(2011年):『ゲゲゲの女房』(2010年度上半期)[169]
- 第95回記念選抜高等学校野球大会(2023年):『舞いあがれ!』(2022年度下半期)[170]
- 第96回選抜高等学校野球大会(2024年):『らんまん』(2023年度上半期)[171]
サブタイトル
『ひまわり』(1996年度上半期)で初めてサブタイトル(2週で1つ)が付いた[注 82]。その後、1週単位で1つのエピソードとみなして週タイトルを設置することが多い。
エンディング・次週予告
『さくら』(2002年度上半期)から『おむすび』(2024年度下半期)まで、クレジットタイトル(エンディング5秒)にドラマに関連した写真などのショートコーナーが設けられた。『さくら』はアルファベットの各頭文字で始まる単語の紹介で、作品によっては視聴者からの投稿写真やヒロインや舞台地の人物・風景写真、作品の時代設定当時の写真などである。
予告編にナレーションが入った作品(担当者)
- あぐり(1997年度上半期)週替わりで出演者。
- さくら(2002年度上半期)第1週と最終週はヒロイン・さくら=高野志穂、その他は週替わりで出演者。
- まんてん(2002年度下半期)満天=宮地真緒。
- こころ(2003年度上半期)こころ=中越典子、週によって他の出演者。
- てるてる家族(2003年度下半期)第8週から冬子=石原さとみ、週タイトルは無し。
- わかば(2004年度下半期)若葉=原田夏希。
- 風のハルカ(2005年度下半期)2005年末のみハルカ=村川絵梨。
- 純情きらり(2006年度上半期)桜子=宮﨑あおい、週によって他の出演者。
- 芋たこなんきん(2006年度下半期)女学生編放送の直前の予告編のみ語りの住田功一アナ。
- ひよっこ(2017年度上半期)語り=増田明美。
- わろてんか(2017年度下半期)第7週は武井風太=濱田岳と秦野リリコ=広瀬アリス[注 83]、第13週は、トキ=徳永えり・武井風太・てん=葵わかな[注 84]。
- その他
字幕・副音声解説放送
1985年度[注 85]から聴覚障害者向けの字幕放送(アナログ放送では文字多重放送チューナーが必要であった)を行っており、主人公は黄色、主人公の次に重要キャラクター[注 86]は水色、語りは緑、それ以外は白で表示されている[注 87]。
1990年度からは視覚障害者向けの音声多重放送による解説放送を副音声(デジタル放送の総合、BS、BSプレミアム4Kはステレオ2音声)で行っている。NHKワールド・プレミアム(海外向けテレビ番組配信)では、副音声解説放送は行われていない(通常のモノラル放送となる)。
末期の地上波アナログ放送において、連続ドラマの副音声解説が常時行われていたのは、この朝ドラとEテレの『中学生日記』、民放ではテレビ朝日・朝日放送の『土曜ワイド劇場』のみであった[注 88]。(過去にはNHKの夜の帯ドラマシリーズ『ドラマ新銀河』でも実施していたほか、視覚障害者が題材となる作品でも解説が入るものがあった)。デジタル放送では朝ドラ以外の連続ドラマ(『大河ドラマ』、『ドラマ10』、『BS時代劇』など)でも解説放送を取り入れている。
字幕放送のうち、2011年4月10日から2016年4月3日までの日曜日に放送された『NHKとっておきサンデー』における「○○(作品名)1週間」(週間総集編)については番組進行が生放送であり、リアルタイム字幕放送の体裁を取ったため、2 - 3秒程度のタイムラグが発生した。『とっておきサンデー』が休止となり単独放送となった場合、年末の週間ダイジェストの総集編、「5分で○○(作品名)」(週間総集編のダイジェスト版)については通常の字幕放送であった。
総集編でも副音声解説があるが、特別編やナビゲーション番組(上半期はゴールデンウィークか海の日、下半期は年末年始に多い)では副音声解説はなく、ステレオ放送のみ行われる。また『私の青空』(2000年度上半期)や『ちゅらさん』(2001年度上半期)の続編が『月曜ドラマシリーズ』や『土曜ドラマ』といった別のNHKドラマ枠で放送された際も同様であったが、『どんど晴れ』(2007年度上半期)の続編スペシャルでは解説放送(アナログ・デジタルとも)があった。
なお、2011年から開始された地上波の1週間ダイジェスト(上述の「○○(作品名)1週間」と「5分で○○(作品名)」)においては、解説放送はデジタルを含め実施されていない。
音声解説のナレーション
出演者・スタッフとしては表示されないが、副音声(ステレオ2)では「解説は○○です」と自ら名乗っている
データ放送
デジタル放送の総合とBSプレミアムでは、番組連動型データ放送のサービスを展開していたが、『おむすび』終了をもってデータ放送も終了した[172]。
データ放送の基本画面(LANケーブルを接続しなくても視聴可能)では、その日の粗筋や出演者・その役柄についての説明など基本情報を収録。さらにNHKデータオンライン(LANケーブルを接続して視聴可能)を利用することによって、出演者インタビューや収録の裏話・トピックスを見ることができる。
さらにNHKネットクラブ会員に登録することによって、ドラマ放送中の時間帯に実施されるスタンプラリーに参加することで、ネットクラブの会員ポイント(1視聴につき1点。1日最大4点)ためることができ、またキャンペーン期間中には作品関連グッズプレゼントへの応募権利が与えられるといったポイントサービスがあったが[173]、2018年9月28日にポイント付与は終了した[174]。
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視聴率
1963年から1986年までの24年間、関東地区の年間視聴率(ビデオリサーチ社調べ、関東地区・世帯・リアルタイム、特記なき場合は以下略)は全日帯で1位を獲得した[175][注 89]。
かつての朝ドラの視聴者層は、本放送は「主婦や高齢者」「時間に余裕のある自営業者」「長期休暇中の学生と家を出る時間が遅い職業人」、再放送は昼休みの休憩時間にあたる視聴者が多いとされた[176]。
1980年代までは平均視聴率40%以上の作品が珍しくなく、まさにNHKの看板番組であった(以下、関東地区の数値)。平均視聴率の最高は『おしん』(1983年度)の52.6%である(#歴代作品一覧を参照)。
そうした高視聴率の時代は、戦中と戦後の動乱期・復興期とを描いた作品が多く、実体験をした視聴者から共感を呼んだためとされる[177]。
1980年代後半から2000年代にかけては、生活環境の変化や民放各局ワイドショーの8時開始繰り上げの影響で視聴率が低下傾向にあり、2009年度の2作品は平均視聴率のワースト記録を連続して塗り替えたが、放送開始を8時に繰り上げた2010年度以降は平均視聴率20%前後を維持していた。
しかし『おちょやん』(2020年度下半期)は『純と愛』(2012年度下半期)以来の平均視聴率18%未満を記録。テレビ解説者の木村隆志、フリーライターの木俣冬、2021年NHKの総局長・正籬聡は、録画機器の発達や番組同時配信サービス『NHKプラス』の開設で視聴方法や時間帯が多様化し、平均視聴率を推計するリアルタイム視聴が減少していることを原因として挙げた。
さらに木村は、新型コロナウイルスの流行で番組スタートが12月まで遅れたこと、慌ただしい時期でのNHKのPR不足など不利が重なったこと、スタート時の視聴率の低さをネットニュースなどが連日報じたことが原因と推察した[178][179][180]。
次作『おかえりモネ』(2021年度上半期)は、『ウェルかめ』(2009年度下半期)以来の平均視聴率が17%未満となったが、『NHKプラス』では2020年のサービス開始以来歴代朝ドラのうち最高視聴回数を記録し、『NHKオンデマンド』でも2021年度に有料配信した全番組で最多視聴数を記録して、ネットによる視聴率が好調になっている[181][182]。
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作品の現存状況
1970年代までは、放送用ビデオテープ(2インチVTR)が高価であったため放送後に上書き消去して他の番組に使い回されていた[184][185]。第9作の『信子とおばあちゃん』(1969年度)は、映像がまったく残っておらず「幻の作品」となっている[186]。
それでも初期の作品で、初回や最終回や総集編は保存されているケースもあり、特に第6作の『おはなはん』(1966年度)と第7作の『旅路』(1967年度)の2作品は、1週間分を1時間に編集した特集版が存在する[187]。NHKにも無い作品が、視聴者の家庭用VTRテープとして発見され、NHKアーカイブスに寄贈されることもある[185]。
続編・スピンオフ他関連作品
要約
視点
『私の青空』(2000年度上半期)、『ちゅらさん』(2001年度上半期)は、ゴールデンタイム枠の「月曜ドラマシリーズ」(『ちゅらさん4』のみ土曜ドラマにて)、『どんど晴れ』(2007年度上半期)、『てっぱん』(2010年度下半期)、『梅ちゃん先生』(2012年度上半期)、『ひよっこ』(2017年度上半期)は、特番枠で続編が制作された。
また、特別編(『ちゅらさん・海の日特集 ちゅら海の約束』[注 90]、『純情きらりスペシャル・桜子と達彦愛の軌跡』『風のハルカ・春の感謝祭スペシャル』、『ちむどんどん・特別編』[注 91]など)が放送された例もある。
その他『NHK紅白歌合戦』内企画として、特別編が制作されることもある(『澪つくし』、『あまちゃん』、『花子とアン』、『あさが来た』、『ひよっこ』、『エール』など)。
スピンオフ
- ちりとてちん:「ちりとてちん外伝 まいご3兄弟」
- だんだん:「私の"だんだん"」
- つばさ:「好きと言えなくて」
- ゲゲゲの女房:地デジ普及ドラマ「いちごとせんべい」
- てっぱん:「番外編〜イブ・ラブ・ライブ」
- 純と愛:「富士子のかれいな一日」
- ごちそうさん:スピンオフスペシャル「ごちそうさんっていわしたい!」
- 花子とアン:スピンオフスペシャル「朝市の嫁さん」
- マッサン:スピンオフドラマ 前編「すみれの家出〜かわいい子には旅をさせよ〜」/ 後編「たそがれ好子〜女三人寄れば姦しい〜」
- まれ:また会おうスペシャル 前編「僕と彼女のサマータイムブルース」/ 後編「一子の恋〜洋一郎25年目の決断〜」
- あさが来た:「割れ鍋にとじ蓋」
- とと姉ちゃん:とと姉ちゃんもう一つの物語「福助人形の秘密」
- べっぴんさん:スペシャルドラマ「恋する百貨店」
- 特別編「忘れられない忘れ物〜ヨーソローの1日〜」
- スピンオフ ラジオドラマ「たまご焼き同盟」
- わろてんか:「ラブ&マンザイ〜LOVE and MANZAI〜」
- なつぞら:なつぞらSP 秋の大収穫祭 スピンオフドラマ「とよさんの東京物語」/ スピンオフドラマ「十勝男児、愛を叫ぶ!」
- ちむどんどん:「歌子慕情編」/「賢秀望郷編」
舞台化・映画化
本編のストーリーが舞台化:『おしん』(1983年度)、『さくら』(2002年度上半期)、『わかば』(2004年度下半期)、『だんだん』(2008年度下半期)など)、映画化(『おしん』(1983年度)、『すずらん 〜少女萌の物語〜』(1999年度上半期)。
その他関連作品
- 朝ドラ殺人事件
- 2012年。朝ドラのスタッフを主人公とした単発ドラマ。劇中劇として『ころろ』という架空の朝ドラが登場。
- ヒロイン誕生!朝ドラな女たち
- BSプレミアム『レギュラー番組への道』の枠内で2022年1月21日と1月28日にパイロット版として放送された[188]。その後「ヒロイン誕生!ドラマチックなオンナたち」に改題し、2022年1月21日放送分は5月21日、1月28日放送分は10月24日[注 92]に総合で再放送され、2022年10月3日から12月26日の月曜23時 - 23時29分に総合でレギュラー放送された[189]。
番組宣伝・関連番組
要約
視点
NHK
一般的な番組宣伝では、ステーションブレイクや、新聞広告、交通広告(鉄道駅構内、電車内中吊り、ラッピング広告)などが挙げられる。
NHK公式サイトでは、2009年度まで「連続テレビ小説」として番組ホームページが一括されていたが、2010年度以降は各作品ごと独自に作られることになった。
次回作発表とヒロイン紹介は、19時台の報道番組(『NHKきょうのニュース』→『NHKニュース』→『NHKニュース7』)で毎作必ず取り上げられる。
クランクアップ(撮影終了)の際には、収録スタジオに吊るされたくす玉を主演が割ったり、出演者がスピーチを行うのがほぼ恒例となっており、この模様はNHKオンラインの「NHK_PR 会見動画」に掲載されるほか、スポーツ新聞(日刊スポーツ、スポーツニッポン)やNHKの広報番組などで紹介されることがよくある。
主要キャストは『スタジオパークからこんにちは』『土スタ』『鶴瓶の家族に乾杯』『バラエティー生活笑百科』など、NHKの各番組にゲスト出演することが多い。
2010年3月29日から平日の本放送直後に生放送されている『あさイチ』では、冒頭で朝ドラを観たMC陣やゲストが感想を述べることがある(あさイチ#朝ドラ受けを参照)。その「プレミアムトーク」に、放送中作品の関連者(出演者・脚本家・主題歌担当歌手など)が出演することも多い。
2010年度の改編以降、1日に1度番組宣伝を行い始めた(それまで番組開始前後にPR番組が放送されていたが「NHKプレマップ」の開始に伴い、随時番組宣伝が行われるようになった)。
2011年4月9日 - 2018年3月24日の土曜日の本放送直後に放送された『週刊ニュース深読み』や、2018年4月2日 - 2020年9月25日の平日の再放送直後に放送された『ごごナマ』[190]や、1966年4月4日から総合の再放送の後座番組となっている13時の『NHKニュース』においても、時折同様の演出(朝ドラ受け・昼ドラ受け)が行われることがある[191][192][193][194][195][196]。
2010年3月29日から総合の本放送の前座番組となっている『NHKニュースおはよう日本』のローカル枠(『NHKニュースおはよう日本・関東甲信越』『NHKニュースおはよう関西』など)のエンディングでキャスターが朝ドラの宣伝(朝ドラ送り)を行うことがある[197][198]。『おはよう日本』公式Twitterでは2019年9月末から、他地域の視聴者を考慮して関東甲信越版などの当該部分動画をアップする日も出てきた[199]。さらに、2020年3月2日からはネット配信のNHKプラスで視聴可能になった。
2020年9月28日から平日の総合の再放送直後の『NHKニュース』を挟んで放送されている『列島ニュース』でも、冒頭でキャスター陣が朝ドラ再放送の感想を語ることがあり[200]、2024年4月2日からは朝ドラアンコール枠の感想も語ることがある[201]。
2022年4月4日 - 2024年3月7日の月 - 木曜に総合で放送された『ニュースLIVE! ゆう5時』でも、2023年3月30日までは朝ドラアンコール枠直後に放送されたため、初期のみ番組冒頭で再放送を観たキャスター陣が「朝ドラ受け」を行ったことがあった[202]。
2011年4月10日 - 2016年4月3日の日曜に放送された『NHKとっておきサンデー』内前半部コーナー「○○一週間」(○○には放送中の番組名)で1週間分のストーリーダイジェストを放送し、『NHKとっておきサンデー』の出演者が朝ドラの感想や翌週の展望予想トークを行った。
『NHKとっておきサンデー』終了後は、2016年4月10日 - 2020年3月29日は日曜11時 - 11時20分、2020年4月12日[注 93] - 2024年3月31日は日曜11時 - 11時15分に独立した番組として放送された[注 94]。
『関西発ラジオ深夜便』で2012年4月から2014年5月まで、中村宏がアンカーを担当する第1・3金曜の翌日未明(第1・3金曜深夜)で『梅ちゃん先生』(2012年度上半期)をスタートとして、過去に遡って朝ドラの主題歌(稀に挿入歌)を毎回1 - 2曲(稀に3曲)放送した。
『思い出のメロディー』や『わが心の大阪メロディー』で作品が取り上げられたり、ヒロインや出演者が司会を務めることがある。
『NHK紅白歌合戦』は、朝ドラ主題歌の歌手の選出や、関連演出が多く行われる。特に放送中の年度下半期の作品は、ほぼ毎年のように宣伝演出されている。
その他
- 『天花』(2004年度上半期)まで、中日新聞社系列の地方新聞(中日新聞、北陸中日新聞、日刊県民福井、東京新聞)で朝ドラヒロイン執筆のコラム「スタジオ日記」が週1回掲載された。
- 日刊スポーツ、スポーツニッポンの芸能面に次回あらすじが掲載される。
- 東京ニュース通信社のテレビ情報誌『TVガイド』でも、ヒロインを冠とした1ページ記事を連載したり、Yahoo! JAPANのYahoo! TVでNHKエンタープライズとタイアップしてweb連載を掲載している。
- 東京制作のヒロインは中央競馬のNHKマイルカップのゲスト出演や表彰プレゼンテーターをする場合がある。
- 大阪制作のヒロインや出演者は毎年、10月ないしは11月の「社会人野球日本選手権大会の開会式・始球式」、2月3日開催の「成田山不動尊の豆撒き」[204]や、3月の「びわ湖開きの来賓ゲスト」としての出席が恒例のようになっている。
- 民放各局では、朝ドラの出演経験者(特に主役)の起用や帯ドラマ制作などの動きはあったものの、朝ドラ関係の直接の報道は少なかった。しかし2010年代に入ってからは、最終回前後に民放の番組に原案者やドラマ出演者が出演するという展開が見られることもあり、民放各局が放送中の朝ドラにちなんだ特集(舞台地やヒロインの職業・人物モデルを取り上げたものなど)を行うこともある。
関連特番
- NHK大阪放送局開局85周年記念番組 懐かしの大阪局制作“朝ドラ”全部見せます!
- 連続テレビ小説50年!〜日本の朝を彩るヒロインたち〜[205]
- 2011年4月2日:19時45分 - 20時57分
- テレビ60年 連続テレビ小説"あなたの朝ドラって何!" - 総合の放送開始60周年記念番組[206]
- 2013年1月5日:21時 - 22時13分
- JOBK放送開始90年記念「大阪発 朝ドラコンサート」[207]
- 2015年11月21日:19時30分 - 20時43分(総合・関西ローカル)
- 11月23日:11時30分 - 12時43分(BSプレミアム)
- 放送100年プロジェクト 放送100年×元気100倍 それいけ!朝ドラ名場面スペシャル[208]
- 2025年3月27日:19時30分 - 20時42分(総合)
- 2025年4月5日:19時 - 20時59分(NHK BS)*上記の拡大版。
受賞歴
要約
視点
作品に対しての受賞。
- ギャラクシー賞(放送批評懇談会)
- 放送文化基金賞(放送文化基金)
- 東京ドラマアウォード(国際ドラマフェスティバル in TOKYO)[217]
- エランドール賞(日本映画テレビプロデューサー協会)
- ゲゲゲの女房 制作チーム:2011年。第35回 特別賞
- ザテレビジョンドラマアカデミー賞
- 『TVnavi』ドラマ・オブ・ザ・イヤー
- ゲゲゲの女房:2010年。第7回 大賞/最優秀作品賞[229]
- 橋田賞(橋田文化財団)
- 新語・流行語大賞
- Yahoo!検索大賞(Yahoo! JAPAN)
- エイボン女性年度賞
- 製作局ドラマ番組部「連続テレビ小説」製作チーム:芸術賞(2016年)[230]
- コンフィデンスアワード・ドラマ賞
- ひよっこ:作品賞(2017年)
関連商品
要約
視点
→音楽ソフトについては「§ オープニング・テーマソング」を、映像ソフトについては「§ 総集編・特別編」を参照
グッズ
『ちゅらさん』では、劇中に登場するキャラクター「ゴーヤーマン」のグッズが人形・根付・絵本などで展開された。『ウェルかめ』では「かめっ太」のグッズが販売された。『あまちゃん』では約200点以上の関連グッズが販売され[231]、他の作品でも雑貨・日用品・食品・カプセルトイなどが販売されている。グッズ商品の企画・販売はNHKエンタープライズが行っている。
書籍
各作品ごとに『ドラマ・ガイド』がNHK出版から販売されている。ドラマの放送に合わせ、前半・後半(Part1・2)の2冊に分けて販売される場合が多い。
週刊誌『NHKウイークリーステラ』(NHKサービスセンター)では、放送中の朝ドラ出演者・スタッフへのインタビューや次週のあらすじなどが掲載されており、番組終盤には(『ちりとてちん』をきっかけに)臨時増刊として「メモリアルブック」が発売されるようになった[232]。
なお『NHKウイークリーステラ』は2022年4月8日号をもって休刊し、メモリアルブックは『おかえりモネ』(2021年10月刊行)が最後となった。またこれとは別に(『あまちゃん』以降)、NHK監修の上で有志による「公認ファンブック」などが発売される例も出てきた。
ノベライズ本も上下巻形式などで毎作販売されている(『鳩子の海』のように、ドラマの進行に合わせた実質的なノベライズが3分冊された例もある)。
シナリオ本は『おしん』(全4巻)『ふたりっ子』(全5巻)『あまちゃん』(全2巻、電子版も[233])『ごちそうさん』(全2巻)『ひよっこ』(全2巻)で発売された。
作品によってはコミック化もされている(『おしん』『ぴあの』『天うらら』『やんちゃくれ』『すずらん』『ちゅらさん』『おひさま』『マッサン』など)。
『てるてる家族』『ごちそうさん』『まれ』『ちむどんどん』など料理や菓子を題材にした作品では劇中に登場したメニューのレシピ本が、『あまちゃん』『まれ』『半分、青い。』『なつぞら』『ちむどんどん』では、ヒロインをモデルにした写真集が発売されている。コミックスやノベライズ・写真集などは一部NHK系列以外の民間の出版社から出したものもある。
2015年10月17日には、朝ドラ放送55年(NHK90周年)を記念して『朝ドラの55年〜全93作品完全保存版』ISBN 978-4-14-407213-0(NHK出版)が発売された。同書籍には、発行日までに放送された『あさが来た』までの全93作品についての簡単なあらすじを初め、主要なヒロイン16人、主要男性主演者4人、その他民放のドラマ製作責任者や本番組の演出家、脚本家などへのインタビューを多数掲載している。
着信ボイス
備考
テレビ東京を除く民放各局はNHK総合における朝ドラ本放送開始が8時15分であったことに合わせ、8時30分からワイドショーを編成した。
その後、民放キー局4社(日本テレビ・TBS・フジテレビ・テレビ朝日)の朝のワイドショーが、テレビ朝日(1993年度 - )、フジテレビ(1999年度 - )[注 95]、日本テレビ(2004年度下半期 - )、TBS(2014年度 - )の順でそれぞれ8時開始に繰り上げた[236]。これらのことが2000年代中盤から後半における本放送の視聴率低迷の一因に挙げられた。
2014年度から2022年度までテレビ東京を除く民放各局は8時からワイドショーを編成した[237]。民放各局は朝ドラおよび『あさイチ』への対抗策として「朝ドラ放送中の8時から15分間になるべくCMを入れる」「(朝ドラから『あさイチ』に切り替わる)8時15分ちょっと前に1番大きな特集を流す」などの構成を取っていた[238][239][240]。
航空自衛隊小松基地は2015年10月下旬ごろから、基地周辺に住んでいる視聴者に配慮し、F15戦闘機の訓練飛行開始時間を慣例の8時から約10分早めた[241][242]。
地上波での本放送・再放送に加え、BSでの先行放送・再放送や録画での視聴が可能となり、視聴者による視聴形態も多様化している。視聴形態による「早○○」「朝○○」「昼○○」「夜○○」「週○○」「録○○」[注 96]という言葉も生まれている[243]。
脚注
参考文献
外部リンク
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