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Jリーグアウォーズ
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の年度表彰式 ウィキペディアから
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Jリーグアウォーズ(英: J.League awards)は、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の年度表彰式。毎年12月に開催されている。
概要
要約
視点
毎シーズン、Jリーグの全日程終了後に合せて開催されており、Jリーグ各チームの主力選手が多数出演して、リーグ戦各賞の表彰を行う。その年のJ1優勝チームは選手全員が出席する。表彰項目は、最優秀選手賞(MVP)、ベストイレブン、得点王、ベストヤングプレーヤー賞、J1/J2/J3フェアプレー賞、フェアプレー賞 高円宮杯(J1のみ)、フェアプレー個人賞、最優秀監督賞、最優秀主審賞、最優秀副審賞、Jリーグベストピッチ賞、功労賞、功労選手賞、最優秀育成クラブ賞、最優秀ゴール賞の各賞で、優勝チームへの表彰はリーグ戦の優勝決定後に行われる。なお、未消化試合がその年に各カテゴリで予定されていた総試合数の25%を超えた場合や、所属カテゴリで予定されていた総試合数の50%を超えたクラブが発生した場合は、大会不成立となり表彰も中止される。
各賞の選考方法は、最優秀選手賞・ベストイレブンは、事前にJリーグの監督・選手(選手は規定によりリーグ戦の総試合数の半数以上出場した選手が対象)の投票によって優秀選手賞をそれぞれ選出し、選出された選手の中から選考委員会(後述)にて決定される。
出席者には服装規定が設定されており、正装(男性はタキシードや背広服、女性はドレスや和服など)が義務付けられているため、男性はオーソドックスなデザインのタキシードを着用する者が多いが、中には第1回で赤いスーツを着用した三浦知良、得点王を獲得したシーズンに奇抜なデザイン・色のタキシードを着用した中山雅史や黄善洪(アンドレ・キムがデザイン)、2002年には当時所属していたチームのチームカラーをイメージしたタキシードを着用した高原直泰、2021年には紋付羽織袴を着用した前田大然といった例も少数ながら存在する。
この授賞式の観覧については開始された当初はJリーグや日本サッカー協会の関係者などに限定されていたが、現在では事前の申し込みを条件に一般公開している。なお一般客については一部の座席を除きドレスコードはなく私服で構わない。各々が応援するクラブのユニホームなどを着用して観覧する一般客も多い。ただし、2015年は「2016年問題」の影響による会場の変更のため[1]、一般観覧者の募集は行わなかった[2]。2016年からは再び横浜アリーナで開催されているが[3]、2020年は新型コロナウイルス感染防止のため、オンライン形式での実施となった。
2022年からはJ2リーグ及びJ3リーグにも最優秀選手賞(MVP)、ベストイレブン、得点王(「最多得点者」改め)、最優秀ゴール賞の表彰を実施することになり「J2リーグアウォーズ」「J3リーグアウォーズ」として開催されることになった[4]。なお「J2リーグアウォーズ」「J3リーグアウォーズ」は公開で実施される(J1リーグの)Jリーグアウォーズと異なり、オンラインのみでの開催となる。
司会・プレゼンター
各賞のプレゼンターは日本サッカー協会とJリーグの関係者(オフィシャルスポンサー)らに加え、サッカー競技以外の各分野で活躍している著名人も務めることがある。司会はジョン・カビラ(2002年 - 2010年・2013年・2014年)と石山愛子(2003年 - 2014年)のペアが長く定着していた。
選考委員会
選考委員会はJリーグチェアマン(2022年は野々村芳和)及び(公社)日本プロサッカーリーグ業務執行理事(2022年9月時点では窪田慎二、髙田春奈、並木裕太、馬場浩史)並びにJ1所属20クラブの実行委員で構成される[3]。
選考対象者
J1所属20クラブの監督および選手を対象とし、選手についてはJ1リーグ19試合以上出場(ただし、出場時間は問わない)を資格条件とする。なお、各国の代表チーム(候補含む)あるいはユース年代の代表チーム(候補含む)に選出された場合、強化合宿・試合に参加したため出場できなかったリーグ戦試合数を実際に出場した試合数に加算するものとする[3]。
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表彰
要約
視点
最優秀選手賞・得点王
- 最優秀選手賞
- Jリーグ全試合終了後に発表される「優秀選手賞」(第37節終了時点での対象選手間の互選により選ばれる「ベストイレブン」投票の上位の選手からチェアマンが選出[3])の中から選ばれた「ベストイレブン」の投票結果を参考に、選考委員会にて投票により決定する[3]。
- 最年少受賞は、2000年の中村俊輔の22歳。最年長受賞は、2016年の中村憲剛の36歳。中村俊輔は2020年時点で唯一となる2度の最優秀選手賞を受賞している。
- リーグの年間優勝クラブ以外から選出されたのは6人(1995年ストイコビッチ、2003年エメルソン、2007年ポンテ、2013年中村俊輔、2016年中村憲剛、2020年オルンガ)。
- 外国籍選手の受賞者は2021年シーズン終了時点で12人いるが、1995年のストイコビッチと2020年のオルンガ以外は全員ブラジル人である。
- 得点王
- J1リーグ戦における最多得点者。シーズン途中でJ1の他クラブへ移籍した場合もリーグ戦での得点は加算される[3]。
- 最多獲得数は大久保嘉人の3回。
- 最年長受賞は1993年ラモン・ディアスの34歳。最年少受賞は2002年高原直泰の23歳。
- 最優秀選手賞とのダブル受賞は10名(1998年中山雅史、2002年高原直泰、2005年アラウージョ、2008年マルキーニョス、2012年佐藤寿人、2017年小林悠、2019年仲川輝人、2020年オルンガ、2021年レアンドロ・ダミアン、2023年大迫勇也)。
ベストイレブン
→詳細は「Jリーグベストイレブン」を参照
ベストヤングプレーヤー賞
現行の新人選手表彰は2010年からで、下記の過去の新人王から対象となる年齢が引き下げられ「ベストヤングプレーヤー賞」に改称された。これにより日本の大学卒の選手については同賞選出の対象から外れることになった。審査選考基準は以下のとおり。
- J1リーグ戦の試合に半分以上出場していること。
- 当該年度の4月2日時点で21歳以下であること。
- 過去の受賞選手は対象外とする。
- 2種登録選手でトップチームに出場可能な選手、または特別指定選手も受賞対象
- 新人王時代の選出基準
2009年までは下記の選出基準を参考として、事前に新人王(最優秀新人)にノミネートされる、優秀新人賞を3人選定し、その後アウォーズで改めて審査を行い、新人王1人を最終決定していた。
- J1リーグ戦の試合に半分以上出場していること。
- 当該年度の4月2日時点で23歳以下であること。
- J1登録1年目であること。ただし1年目の出場試合数が1/3以下であれば2年目の選手でも対象となる(この基準は2008年まで。2009年には「J1リーグの登録年数に関わらず、過去に優秀新人賞に選出されていないこと」へ変更された)。
- 海外1部リーグ在籍経験者を除く。ただし、研修期間は登録期間とはみなさない。
- 2種登録選手でトップチームに出場可能な選手、または特別指定選手も含む。
- これによって以上の条件を満たすならば、J2以下における登録歴・出場歴は無関係に選出対象となってしまう。実際に2007年には、J2で150試合以上の出場歴を持ち、厳密には新人とは言えないプロ5年目の菅野孝憲が選出されている。また、前述のように2009年には「原則J1登録1年目であること」という基準がなくなった。これにより前年までの基準ならば選考対象外となっていた、すでに日本代表で実績を残していた岡崎慎司が優秀新人賞に選出され、一部で物議を醸した[7]。
- 最年少受賞は、2004年の森本貴幸の16歳。
優秀監督賞・優勝監督賞
- 1993年、1994年は「優秀監督賞」として、同年の年間優勝チームの監督を選出。
- 1995年以降は「最優秀監督賞」と「優勝監督賞」をそれぞれ選出(2002年、2003年は優勝監督が最優秀監督賞を受賞)。2004年から2016年までは、「最優秀監督賞」のみを選出。
- 2017年はJ1のみ「優勝監督賞」を選出し、J1・J2・J3の「優秀監督賞」を選出[8]。2018年以降はJ2・J3も「優勝監督賞」と「優秀監督賞」を別に選出。
- 最多受賞数はオリヴェイラと森保一の3回。
フェアプレー賞(高円宮杯)
年間の反則ポイントが1試合平均1ポイントを下回ったJ1からJ3までの全クラブにフェアプレー賞が授与され、J1ではその中で最も反則ポイントが少なかったクラブに高円宮杯が授与される。賞金授与対象は2013年までJ1のみだったが、2014年よりJ2・J3も反則ポイント最少クラブに限り対象となった。J1については2014年まではフェアプレー賞受賞全クラブが賞金授与対象であったが[9]、2015年より反則ポイントの少ない上位3クラブに変更となった[10]。
- フェアプレー賞表彰の対象となる反則ポイントの上限数(2018年度)[3]
- J1:34ポイント
- J2:42ポイント
- J3:34ポイント
- すなわち、年間の各ディビジョンの総試合数以下が表彰の対象となる。反則ポイントは警告1回につき1点(遅延行為・異議を唱えたものなどについてはさらに1回1点を加算)、退場〈同じ試合における警告2回による退場も含む〉1回につき3点、出場停止試合数1試合につき3点を加算する。また警告・退場・退席処分がなかった試合は1試合につき3点を減点する[11]。
- 賞金
- J1:500万円
- J2:250万円
- J3:100万円
- J1は反則ポイントの上限を下回ったクラブの中で上位3クラブに賞金が授与され、その中で最少ポイントだったクラブが「フェアプレー賞・高円宮杯」の受賞クラブとなる。J2・J3は反則ポイント上限数を下回ったクラブの中で最少ポイントだったクラブのみに賞金が授与される[5]。
2006年までは反則ポイントに減算の規定がなかったため、規定を満たしたのは1997年の神戸のみだった。2007年に、無警告試合で反則ポイントが減算されるようになった後は、毎年受賞クラブが現れている。
- 太字は高円宮杯受賞クラブ。
- 「★」付きは賞金授与対象クラブ。ただし2014年までのJ1についてはフェアプレー賞受賞全クラブが賞金授与対象であった為割愛[9]。
フェアプレー個人賞
1996年創設。年間で無警告・無退場だった選手の中から選考委員により決定される。
功労選手賞
- 日本人選手
- 原則として以下の基準を満たし、Jリーグおよび日本サッカーの発展のために貢献をしたと認められる者[3]。なお、Jリーグ開幕前からJSLで活躍していた選手については別途評価する。
- 所属クラブより推薦のあった者。
- 次の大会の合計出場試合数が500試合以上の者。ただしJリーグ公式戦および天皇杯に400試合以上出場した者を原則とする。
- 外国籍選手
- 原則として、以下の基準を満たし、Jリーグおよび日本サッカーの発展ならびに海外においてJリーグの名を高めるなど、多大な貢献をしたと認められる者[3]。
- 所属クラブより推薦のあった者。
- 次の大会の合計出場試合数が500試合以上の者。
- 前項の各大会の合計出場試合数が200試合以上で、母国の代表選手として活躍した者(国際Aマッチ)
功労審判員賞
「功労選手賞」の審判員版。原則として、以下の基準を満たし、Jリーグおよび日本サッカーの発展のために貢献をしたと認められる者[3]。
- (公財)日本サッカー協会審判委員会より推薦のあった者
- 次の大会の合計担当試合数が500試合以上の者。ただしJリーグ公式戦および天皇杯を400試合以上担当した者を原則とする。
2021年までは1度しか表彰されていなかった(2005年にレスリー・モットラムが「功労賞」として表彰)が、2022年に14名を表彰することになり[12]、以降は毎年表彰されている。
最優秀主審賞・最優秀副審賞
- J1リーグ戦を担当した主審・副審から選出。
- 1995年度までは「最優秀審判員賞」の名称で主審・副審を合同で表彰し(受賞者は全て主審)、1996年度から「優秀主審賞」「優秀副審賞」として主審・副審を1名ずつ表彰。2010年度から現名称。
最優秀育成クラブ賞
2009年制定。アカデミーからのトップチームの選手輩出数に加え、選手育成に対するアカデミーとしての具体的な取り組み等を総合的に判断してノミネートクラブを選出し、その中からチェアマン推薦を基に選考委員会にて決定する[3]。本賞はカテゴリーに関係なく全てのJリーグクラブを対象に選考・表彰を行う。
2009 | 浦和レッズ |
2010 | FC東京 |
2011 | 東京ヴェルディ |
2012 | コンサドーレ札幌 |
2013 | セレッソ大阪 |
2014 | 東京ヴェルディ |
2015 | 清水エスパルス |
2016 | ガンバ大阪 |
2017 | FC東京 |
2018 | 横浜F・マリノス |
2019 | 京都サンガF.C. |
2020 | 東京ヴェルディ |
2021 | 柏レイソル |
湘南ベルマーレ | |
2022 | 柏レイソル |
2023 | FC東京 |
2024 | FC東京 |
Join賞
1999年に創設された賞。チェアマン特別賞とも呼ばれる。Jリーグの発展に最も貢献したチームや、その応援団、スタジアムなどに対して贈られる。毎年表彰されるわけではない。
最優秀ゴール賞
2013年に創設された賞。J1各節の全ゴールの中からサポーターからのインターネット投票で上位3つを選出。また報道関係者やJリーグ・JFA技術委員会などで構成される「ベストゴール評議会」が推薦する2ゴールを加え、各月ごとにまとめて再度サポーター投票を行ない、月間ベストゴールを選出してこの中からJ1は選考委員会の投票で最終決定される。
2013年から2016年まではJ2においても最優秀ゴール賞が表彰されていた。J1と異なり、月間ベストゴールノミネート対象に「ベストゴール評議会」の推薦ゴールがなく、年間最優秀ゴールの最終決定はサポーターの投票で行われ、Most Exciting Playerと共に、前座である「サポーターステージショー」にて表彰されていた。なお、2014年発足のJ3については当初より最優秀ゴール賞の制定がなかったが、それぞれ2022年度から制定(J2は再開)されることになった。
- J2
- J3
その他
- 会場内において、Jリーグ各クラスの当該年度の試合についての写真・映像資料の展示
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過去に存在した表彰
要約
視点
審判員特別奨励賞
- 1994 -
太田潔
- 1995 -
廣嶋禎数
チェアマン感謝状
表彰年度に現役を退いているので事実上功労賞である。
功労賞
- 2002 -
金子勝彦
- 2005 -
レスリー・モットラム
監督特別賞
- 2005 -
イビチャ・オシム (ジェフユナイテッド千葉) /
小林伸二 (セレッソ大阪)
特別賞
いずれも、実質的にAFCチャンピオンズリーグ優勝に対する表彰である。
J2 Most Exciting Player
2011年から2014年にかけて表彰。ファンの投票で各クラブから選ばれた「J2 Exciting 22[注釈 14]」から当日の観覧者の投票で決定。
MYアウォーズ
2016年に設けられた賞。サポーターがJリーグの公式サイトに特設された「MYアウォーズ特設サイト」[13] から投票し、各ディビジョンごとのMVP、ベストイレブン、並びに全ディビジョンを通して表彰するベストゴール、ベストアシストを決定した。
当時公式表彰対象とされていなかったJ2・J3のMVPとベストイレブン、並びにJリーグでは公式表彰とはされていないアシスト王もサポーター投票で決定するのが特徴である。選考対象はリーグ戦全体の5割以上の試合に出場していること。
- 全ディビジョン対象
Jリーグベストピッチ賞
2001年に「J1ベストピッチ賞」として制定。2005年より「Jリーグベストピッチ賞」に改められた[14]。規定試合数 (2015年現在J1は9試合、J2は11試合、J3は10試合)以上開催したスタジアムの中から、マッチコミッショナーの評価を元にチェアマンが決定する。2016年限りで廃止となった[8]。
下記のスタジアム表記は受賞当時のもの。(数字)は通算受賞回数で、日本平スタジアムが最多受賞 (連続受賞回数も最多)。
2001 | 横浜国際総合競技場 |
2002 | 札幌ドーム |
2003 | カシマスタジアム |
2004 | 日本平スタジアム |
2005 | 埼玉スタジアム2002 |
2006 | 平塚競技場 |
2007 | 東北電力ビッグスワンスタジアム |
2008 | 日本平スタジアム(2) |
2009 | 埼玉スタジアム2002(2) / 東北電力ビッグスワンスタジアム(2) / アウトソーシングスタジアム日本平(3) |
2010 | 日産スタジアム(2) / アウトソーシングスタジアム日本平(4) |
2011 | NACK5スタジアム大宮 / 等々力陸上競技場 / 日産スタジアム(3) / アウトソーシングスタジアム日本平(5) |
2012 | 日産スタジアム[15](4) / 東北電力ビッグスワンスタジアム(3) / アウトソーシングスタジアム日本平(6) / キンチョウスタジアム |
2013 | 埼玉スタジアム2002(3) / 東北電力ビッグスワンスタジアム(4) / IAIスタジアム日本平(7) / キンチョウスタジアム(2) |
2014 | NACK5スタジアム大宮(2) / IAIスタジアム日本平(8) / 豊田スタジアム / 北九州市立本城陸上競技場 |
2015 | デンカビッグスワンスタジアム(5) / IAIスタジアム日本平(9) / 豊田スタジアム(2) / 北九州市立本城陸上競技場(2) |
2016 | ユアテックスタジアム仙台 / 埼玉スタジアム2002(4) / デンカビッグスワンスタジアム(6) / 豊田スタジアム(3) |
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会場
以下の各年を除き、横浜アリーナで開催されている。
中継
脚注
関連項目
外部リンク
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